JPS6157256B2

JPS6157256B2 -

Info

Publication number: JPS6157256B2
Application number: JP53143867A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Murayoshi
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1978-11-21
Filing date: 1978-11-21
Publication date: 1986-12-05
Also published as: DE2946960C2; DE2946960A1; US4268025A; JPS5570644A

Description

【発明の詳細な説明】（従来分野）この発明は、複写装置もしくはフアクシミリ装
置等に対して、原稿、原画もしくはコピーシート
等を給送するシート給送装置に係り、詳しくは、
負圧を利用してシート載置台上に積層載置された
シートを最上位のシートから順に一枚づつ上方に
吸引し、この状態でシート給送ローラーを回転さ
せて、上記のフアクシミリ装置等に、吸引された
シートを給送する、所謂エアー式シート給送装置
に関する。

（従来技術）エアー式シート給送装置は、シート載置台上に
積層載置されたシートを最上位のシートから順に
一枚づつ吸い上げて分離し、給送するので、給送
するシートのサイズや剛性（腰の強さ）などが異
なつたシートであつても、これらを分離給送し得
る優れた特徴を有しており、主にフアクシミリの
シート給送装置として実用化されている。

このエアー式シート給送装置の一つとして、た
とえば第１図に示すように、シート１が積層して
載置されるシート載置台２と、このシート載置台
２の上方に配設されていてこのシート載置台に対
向する底部にシート吸引孔３ａを備えたバキユー
ムプレート３と、このバキユームプレート３を郭
定してなるケーシング４と、このケーシング４内
の空気を吸引して該プレート３とシート載置台２
との間の空間５を負圧状態にするフアン６とシー
ト搬送部の一部を上記プレート３を通し、シート
載置台２がわに露呈させて上記ケーシング４内に
回転自在に配置されたシート給送ローラー７と、
このシート給送ローラー７に対して、シート搬送
路の下流（第１図において右方）に回転自在に配
設されたシート分離ローラー８と、この分離ロー
ラー８の周面に軽く接触させて配設された摩擦分
離板９と、上記の各ローラーを、シート送出方向
に回転駆動する駆動装置１０とを具備してなる装
置、たとえば、特公昭58−2894号公報に記載され
たエアー式シート給送装置がある。

このシート給送装置は、分離ローラー８のシー
ト送出側に配置される図示しない送信処理部から
の信号により第１図において符号６で示すフアン
を回転させて、シート給送ローラー７を囲むケー
シング４内を、負圧状態にし、この負圧によつて
ケーシング４の底板を形成してなるバキユームプ
レート３とシート１の上面との間の空間５を負圧
状態にして、シート載置台２上に積層載置された
シート１の最上位の一枚を、上記のバキユームプ
レート３の下面に吸引し、送信処理部からフアン
６へ伝えるフアン作動信号と略同時にシート給送
ローラー７を回転させて、シート１を、その搬送
路の下流に向けて給送するものである。シート給
送ローラー７によつて、シート載置台２から送出
されたシートは、駆動装置１０により給送ローラ
ー７と同様に駆動される符号８で示すシート分離
ローラーと、このローラー８の周面に弾力的に接
触する摩擦分離板９との協働によつて、一枚のシ
ートのみが、該フアクシミリ装置に給送され、送
信処理部からの送信処理完了の信号により駆動装
置１０の駆動が停止する。ところで上述のシート
給送装置は送信処理部からの送信処理完了信号を
受けて駆動装置が停止し、それにより給送ローラ
ー、分離ローラーが停止するので、送信処理部が
最初に給送されたシートの送信処理を完了する時
には既に次のシートが送られているという現象が
生じ、その上送信処理部ではシートの進行速度が
給送ローラー、分離ローラーによる送り速度より
遅くなるので最初のシートに重なつたり、シート
端の干渉により撓んだりという問題があつた。

（目的）本発明は上記問題点に鑑み、確実にシートを一
枚ごとに給送できるエアー式シート給送装置を提
供することを目的とする。

（構成）以下図示の実施例によつてこの発明を説明す
る。

第２図および第３図は、フアクシミリにおける
エアー式シート給送装置に本発明を実施した場合
の具体的構成の一例を示す側部断面図および平面
図である。

第２図および第３図において、符号Ｘは処理
部、１はシート、１１はスキヤナーローラー、７
はシート給送ローラー、１２は補助ローラー、１
３はシート１の迂回路、６はシート吸引手段とし
てのフアン、４はケーシング、８はシート分離ロ
ーラー、９は摩擦分離板、１５はガイドローラ
ー、１６は押えローラー、１７はスキヤナー、１
８は記録針、１９は他のスキヤナーローラーを、
それぞれ示している。なお、これら各部材の一連
の動作は第１図の説明において述べたのと、略同
様であるため、それらの説明は省略し、ここで
は、主に、これらの構成と、それに係る作用のみ
を説明するものとする。

第２図において、シート送信処理部Ｘは、フア
クシミリ本体２０の内部に配置されていて、一対
のスキヤナーローラー１１，１９との間のシート
通路に沿つて、互いに対向して配置された一対の
ガイド板２１，２２と、このシート通路に対し
て、その下方から、画像読取部および記録部を臨
ませて、配設されたスキヤナー１７および記録針
１８とで構成されている。スキヤナーローラー１
１からみて上流のシート通路には、この通路に沿
つて、上記ガイド板と同様の他の一対のガイド板
２３，２４が配置されている。これらの各ガイド
板はフアクシミリ本体の両側壁（図示されず）に
よつて、挟持されている。また、各スキヤナーロ
ーラー１１，１９およびこれらローラーに圧接す
る各押えローラー１６，２５は、上記両側壁の間
に回転可能にそれぞれ挟持されており、図示さな
いステツプモーター（クロツクパルスを入力とし
て所定角だけ、逐次ステツプ回転する）に駆動さ
れて、それぞれステツプ回転する。

上記各ガイド板２１，２２および２３，２４に
は、それぞれ互に対向して貫通孔が穿たれてお
り、これらの各貫通孔を通して、受光素子と発光
素子との組合せによつて構成される第１のシート
検出器としてのシート検出器S₁と、第２のシート
検出器としてのシート検出器S₂の、シート検出光
路がそれぞれ形成されている。ガイド板２４のシ
ート通路上流端部２４ａは、フアクシミリ送信原
稿（図示せず）をスキヤナーローラー１１に導び
くための原稿ガイド板２６の本体寄り端部に続い
ている。

シート１は、シート載置台２上に積層して載置
される。シート載置台２は、その両端部のＬ字状
に下方に向けて折曲げられた、一対の耳片２ａ
（手前のそれは図示されず）がケーシング４の両
側板４ａに挟持固定されることによつて、ケーシ
ング４の下部（原稿ガイド板２６の上方）に固定
されている。シート載置台２のフアクシミリ本体
寄り端部は、上方に向けてＬ字状に折曲げられて
おり、この折曲げ部によつて、ペーパーストツパ
ー２ｂが形成されている。このペーパーストツパ
ー２ｂには、これと実質的に一体に、耳片２８が
形成されており、この耳片２８に、摩擦分離板９
が揺動自在に枢支されている。摩擦分離板９の支
持部材２９と一体に形成された垂下片２９ａと耳
片２８とは緊縮性のバネ３０によつて、互いに連
繋されている。支持部材２９にはこのバネ３０に
緊縮力によつて、支軸３１の回りに左旋習性が与
えられており、この習性による摩擦分離板９の回
動は、その上面が、シート分離ローラー８の周面
に当接することによつて阻止される。

ケーシング４は、香箱状に形成されており、そ
の内部は、中復部位に位置する天板４ｂと平行な
仕切板３２によつて、上、下二つのハウジング３
３，３４が形成されている。下部ハウジング３４
の下方開口部は、バキユームプレート３によつて
覆われている。このバキユームプレート３は、シ
ート給送ローラー７およびシート分離ローラー８
を下部ハウジング３４内に収納するように階段状
に折曲して形成されており、そのシート給送ロー
ラー７およびシート分離ローラー８に対応する箇
所には、シート給送ローラー７およびシート分離
ローラー８の周面が、バキユームプレート３の下
方から延出するように、比較的大きめな多数のシ
ート吸引孔３ａおよび３ｂが、クシ歯状に並穿さ
れている。これら各長孔３ａ，３ｂは後述するフ
アンの空気吸入口を兼ねている。

シート給送ローラー７、補助ローラー１２およ
びシート分離ローラー８は、個々の支軸７ａ，１
２ａ，８ａに対して、複数個のコイン状のローラ
ーを、それぞれ一定の間隔をおいて、嵌装したも
ので構成されている。

シート給送ローラー７およびシート分離ローラ
ー８の各支軸７ａ，８ａと、これら支軸に嵌装さ
れたローラーとの間には、それぞれに一方向回転
クラツチが内装（図示されず）されていて、個々
のローラーは、順方向、すなわち、図において左
旋方向には、各支軸７ａ，８ａに対して自由に回
転することができる。ここで、シート給送ローラ
ー７と支軸７ａと支軸７ａに嵌装されたローラー
と一方向回転クラツチとによりシート給送手段１
２０を、シート分離ローラー８と支軸８ａと支軸
８ａに嵌装されたローラーと一方向回転クラツチ
とによりシート分離手段１３０をそれぞれ構成し
ている。

補助ローラー１２の支軸１２ａとこれに嵌装さ
れた各ローラーとの間には、スラストスプリング
（ウエーブワツシヤー）が介装されており、この
補助ローラー１２に対して、異常な負荷（ペーパ
ージヤムの発生などによる）がかかつた場合に、
スラストスプリング（図示せず）の働きによつ
て、支軸１２ａが、それに嵌装された各ローラー
に対してスリツプし、後述するフイードモーター
に最常負荷が加わらないようになつている。上
記、各支軸７ａ，１２ａ，８ａおよびガイドロー
ラー１５は、ケーシング４の両側板４ａの間に、
それぞれ、シート送り方向に対して直交し、かつ
積層されたシート面と略平行にして、それぞれ回
転自在に枢支されている。これら各支軸７ａ，８
ａの図において手前側の各端部には、プーリー７
ｂ，８ｂがスプリングクラツチ１００，１０１を
介してそれぞれ軸装されている。また、支軸１２
ａの端部には、プーリー１２ｂが固定されてい
る。これらの各プーリーは、上部ハウジング３３
のケーシング側板に回転自在に軸支された駆動プ
ーリー３６に対して、この駆動プーリー３６と同
様に軸支された各アイドラプーリ３７，３８を介
し、伝達手段としてのタイミングベルト３９によ
つて連繋されている。

駆動プーリー３６は、ウオームホイール４０と
共軸一体に構成されており、このウオームホイー
ル４０は、駆動源としてのフイードモーター４１
の駆動軸に固定されたウオーム４２によつて駆動
される。フイードモーター４１は上部ハウジング
３３内の仕切板３２上に固定されている。この上
部ハウジング３３の仕切板３２上には、モーター
周辺部に回転翼を配置した型式のフアン６が固定
されており、このフアン６が回転することによつ
て、下部ハウジング３４内の空気が、上部ハウジ
ングとの仕切板３２の開口３２ａおよびケーシン
グ４の上部に設けられた、網目状開口４ｃを通し
て、ハウジング外に放出され、下部ハウジング内
が負圧状態になる。上部ハウジング３３の内側壁
には、シート給送ローラークラツチ用ソレノイド
４３およびシート分離ローラクラツチ用ソレノイ
ド４４がそれぞれ固定されており、これら、各ソ
レノイド４３，４４の各摺動子４３ａ，４４ａに
は、二腕杆４５，４６の、それぞれの一方の腕端
部が係合している。各二腕杆４５，４６の他方の
腕端部は、それぞれＬ字状に折曲しており、これ
らの折曲部は、支軸７ａおよび８ａに共軸的に固
定された、各爪車４７，４８の爪にそれぞれ係合
している。ここでスプリングクラツチ１００と給
送ローラークラツチ用ソレノイド４３と摺動子４
３ａと二腕杆４５と爪車４７とにより第１の切換
手段２００を、スプリングクラツチ１０１と分離
ローラークラツチ用ソレノイド４４と摺動子４４
ａと二腕杆４６と爪車４８とにより第２の切換手
段２０１をそれぞれ構成している。

上述のように構成された各手段は、駆動制御手
段によつて次のように動作される。

フアン６は、図示されない始動ボタンを押すこ
とによつて、作動し、下部ハウジング３４を負圧
状態にし、シート載置台２上のシート１のうちの
最上位のシートをバキユームプレート３の下面に
吸引する。フアン６の作動は、シート１の先端部
がシート検出器S₁のシート検出光路を遮えぎるこ
とによつて、シート検出器S₁の出す信号を受け
て、停止する。フイードモーター４１は、フアン
６を略同一のタイミングで作動を開始し、タイミ
ングベルト３９を介して各プーリー７ｂ，１２
ｂ，８ｂをそれぞれ回転させる。各プーリーの回
転に伴つて、補助ローラー１２のみが回転する。
フイードモーター４１の作動は、シート１の後端
部がシート検出器S₂のシート検出光路を開放した
信号を受けたのち、しばらくして停止する。各ソ
レノイド４３，４４は、フアン６が作動して、数
秒のうちに、励磁され、各二腕杆４５，４６のそ
れぞれの腕端部が各爪車４７，４８の爪から離脱
し、各プーリー７ｂ，８ｂの回転が、スプリング
クラツチを介して各支軸７ａ，８ａに伝達し、シ
ート給送ローラー７およびシート分離ローラー８
がそれぞれ回転する。ソレノイド４３に対する励
磁は、シート１の先端部がシート検出器S₁の光路
を切る信号で、ソレノイド４４に対する励磁は、
シート１の先端部がシート検出器S₂の光路を切る
信号によつて、それぞれ解かれ、これによつて、
シート給送ローラー７およびシート分離ローラー
８の回転が順次停止する。

（効果）以上、本発明によればフアクシミリ等のエアー
式シート給送装置において１枚ごとに確実に給送
手段が停止するのでシート同志の干渉がなくな
り、送出しなくても良い２枚目以降の給送が行な
われることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のエアー式シート給送装置の一
例を概略的に示す図、第２図は、この発明の一実
施例の側部断面図、第３図は、上記実施例の一部
破裁平面図である。１……シート、２……シート載置台、６……シ
ート吸引手段、１０，４１……駆動源、１７……
スキヤナー、３９……伝達手段、１２０……シー
ト給送手段、１３０……シート分離手段、２００
……第１の切換手段、２０１……第２の切換手
段、S₁……第１のシート検出器、S₂……第２のシ
ート検出器。

Claims

【特許請求の範囲】１シート載置台２上に積層して載置された複数
枚のシート１からシート１を１枚づつ吸引、分離
するシート吸引手段６と、前記シート吸引手段６
により吸引、分離されたシート１を送出するシー
ト給送手段１２０と、前記シート給送手段１２０
からシート１が送出される位置に設けられたシー
ト分離手段１３０と、前記シート給送手段１２０
及び前記シート分離手段１３０を駆動する駆動源
１０，４１と、前記駆動源１０，４１から前記シ
ート給送手段１２０及び前記シート分離手段１３
０へ駆動を伝える伝達手段３９とを具備するエア
ー式シート給送装置において、前記シート分離手段１３０のシート送出側に位
置するスキヤナー１７と前記分離手段１３０との
間に設けた第１のシート検出器S₁と、スキヤナー１７のシート送出下流側に設けた第
２のシート検出器S₂と、前記伝達手段３９から前記シート給送手段１２
０へ伝わる駆動力の連断を行う第１の切換手段と
２００と、前記伝達手段３９から前記シート分離手段１３
０へ伝わる駆動力の連断を行う第２の切換手段２
０１と、前記第１のシート検出器S₁が給送シート１の先
端を検出したとき前記第１の切換手段２００によ
り前記シート給送手段１２０を停止させ、前記第
２のシート検出器S₂が給送シート１の先端を検出
したとき前記第２の切換手段２０１により前記分
離手段１３０を停止させ、前記第２のシート検出
器S₂がシート後端を検出したとき前記駆動源１
０，４１を停止させる駆動制御手段とを具備してなるエアー式シート給送装置。