JPH11322104A - 用紙分離装置 - Google Patents

用紙分離装置

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JPH11322104A
JPH11322104A JP12842098A JP12842098A JPH11322104A JP H11322104 A JPH11322104 A JP H11322104A JP 12842098 A JP12842098 A JP 12842098A JP 12842098 A JP12842098 A JP 12842098A JP H11322104 A JPH11322104 A JP H11322104A
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separation roller
separation
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JP12842098A
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English (en)
Inventor
Akio Kutsuwada
昭夫 轡田
Satoru Ishikake
悟 石掛
Setsu Tanzawa
節 丹沢
Hiroshi Tomita
寛 冨田
Toshio Baba
利夫 馬場
Osamu Takehira
竹平  修
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合送りされて来た下側の用紙が先出しして
いても、下側の用紙は、分離コロによって逆送され、上
側の用紙が先にフィードコロのニップ部に導かれるため
に、従前のような下側の用紙が先にフィードコロで送ら
れることがなく、これにより、搬送異常を確実に防止す
ることができる用紙分離装置を提供する。 【解決手段】 用紙容器内に収容された用紙を送り出す
送出手段と、送り出された用紙の給送路上に並列して配
置された分離コロ及びフィードコロとを具備し、分離コ
ロは用紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有し
ていて、用紙給送方向と反対方向に回転するようになっ
ており、フィードコロは分離コロと軸方向に互い違いに
配置され、分離コロより大きい摩擦係数を有していて、
用紙の給送方向と同方向に回転するようになっている用
紙分離装置であって、用紙の送出手段によって送り出さ
れた用紙を、分離コロ側に導く用紙ガイド部材を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば複写機又
はプリンタ等の画像形成装置における用紙の給送路上に
設けられる用紙分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機などの給紙装置においては、用紙
容器内に収容された用紙を用紙の送出手段によって給送
路上に送り出す際、用紙の不送りや重合送りを防止する
ために、例えば特開昭54-24104号公報等に開示されたよ
うな用紙分離装置が提案されている。これはこの発明の
実施形態と同様の部分を有するので、この発明の図面に
示す実施形態を参照して説明する。それはピックアップ
コロ16を有し、用紙容器1内に収容された用紙Pの送出
手段2と、送り出された用紙Pの給送路上に並列して配
置されたフィードコロ3及び分離コロ4とを具備し、分
離コロ4は用紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩擦係数
を有していて、用紙給送方向と反対方向に回転するよう
になっており、フィードコロ3は分離コロ4と軸方向に
互い違いに配置され、分離コロ4より大きい摩擦係数を
有していて、用紙搬送方向と同方向に回転するようにな
っているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の用紙分離装置では、用紙の送出手段2から送り
出される用紙が分離コロ4に突当たることなく、直接分
離コロ4とフィードコロ3とのニップ部へ導かれること
から、例えば2枚重ねで用紙が送り出された場合、下側
の後用紙の先端面が先出ししていると、下側の用紙がフ
ィードコロ3で先に送られてしまい、これによって搬送
異常を起し易いという問題があった。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の用紙分離装置のもつ問題を解消し、2枚重ねで用紙
が送り出された場合、下側の後用紙の先端面が先出しし
ていても、下側の用紙が先に分離コロとフィードコロと
のニップ部へ導かれることがなくて、用紙の搬送異常の
発生を防止することができる用紙分離装置を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、用紙容器内に収容された用紙
を送り出す送出手段と、送り出された用紙の給送路上に
並列して配置された分離コロ及びフィードコロとを具備
し、分離コロは用紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩擦
係数を有していて、用紙給送方向と反対方向に回転する
ようになっており、フィードコロは分離コロと軸方向に
互い違いに配置され、分離コロより大きい摩擦係数を有
していて、用紙の給送方向と同方向に回転するようにな
っている用紙分離装置において、請求項1に記載の発明
は、前記用紙の送出手段によって送り出された用紙を、
分離コロ側に導く用紙ガイド部材を設けたことを特徴と
するものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、分離コロとフィードコロとが互いに一
部がオーバーラップし、そのオーバーラップ量を0.4〜
1.1とし、フィードコロと用紙との間の摩擦係数を1.2以
上とし、分離コロと用紙との間の摩擦係数を0.8〜1.1の
範囲内で適正値に設定することを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、分離コロと用紙との間の摩擦係数を1.
1に設定したとき、分離コロ側へ用紙を導く用紙ガイド
部材によって、用紙が分離コロへ当接する当接点を通る
接線と、用紙の先端面とが形成する角度が40°以下とな
るように設定することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図面に示すこの発明の実施形態に
ついて、前記した部分についての説明を省略し、主とし
て異なる部分について説明する。
【0009】以下、6は装置機枠を示し、この装置機枠
6は、図示しない複写機等の画像形成装置本体の用紙給
送路に装着され、内部に上側のフィードコロ3と、下側
の分離コロ4と、これらのフィードコロ3と分離コロ4
とのニップ部の上流側に配置された用紙の送出手段2と
が設けられている。
【0010】フィードコロ3は、図2に示すように、金
属製の支持軸7に樹脂製の円筒部材11を固定し、この円
筒部材11の外周に用紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩
擦係数を有するEPゴムからなる少なくとも2個以上の
リング部12を圧入等によって軸方向に所定の間隔を存し
て装着することにより形成されている。支持軸7は装置
機枠6の側板9,10に回転可能に支持されている。フィ
ードコロ3は、後記する駆動手段により、用紙搬送方向
Xと同方向aに回転駆動するように制御され、分離コロ
4は、紙搬送方向Xと反対方向bに回転駆動するように
制御されている。
【0011】分離コロ4も同様に金属製の支持軸8に樹
脂製の円筒部材13を固定し、この円筒部材13の外周に用
紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有するウレ
タンゴムからなる少なくとも1個以上のリング部14を圧
入等で軸方向に所定の間隔を存して装着することにより
形成されている。支持軸8は後記するように用紙ガイド
部材5に回転可能に支持され、その一端は装置機枠6の
側板10に設けた図示しない長孔に回転可能に支持されて
いる。装置機枠6の側板9,10に回転可能に支持されて
いる。これらのリング部12,14は、軸方向に互い違いに
配置され互いに一部がオーバーラップしている。そして
フィードコロ3と分離コロ4とのオーバーラップ量W
は、後記する理論式に基づいて設定される。
【0012】16は送出手段2のピックアップコロを示
し、図2に示すように、用紙容器1内に積載された用紙
Pの先端部側の領域に配置されている。ピックアップコ
ロ16は、金属製の支持軸17に樹脂製の円筒部材18をワン
ウエイ軸受(図示せず)を介して取付け、この円筒部材
18の外周面を用紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩擦係
数を有するEPゴムからなる被覆部材19を被覆すること
によって形成され、支持軸17は装置機枠6の側板9,10
に回転可能に支持されている。
【0013】そして、フィードコロ3、分離コロ4及び
ピックアップコロ16を回転させる回転駆動手段20は、装
置機枠6の一方の側板10の外側に突出させた支持軸7端
部に設けたギヤ24,25と、支持軸8の先端部に設けたギ
ヤ26と、支持軸17の先端部に設けたギヤ27と、側板10に
回転可能に軸支した中継軸21に設けたギヤ28,29,31
と、中継軸22に設けたギヤ32とからなる歯車列によって
構成されている。そしてギヤ24にはワンウエイ軸受が圧
入されている。
【0014】中継軸21は、図示しない複写機等の画像形
成装置本体側の駆動系からの回転力を回転駆動手段20を
介してフィードコロ3、分離コロ4及びピックアップコ
ロ16に伝達するようになっている。この際ギヤ29及びフ
ィードコロ3の支持軸7に設けたギヤ25を介して、フィ
ードコロ3を用紙の搬送方向Xと同方向aに回転駆動さ
せる。また、駆動ギヤ31及び分離コロ4の回転軸8に設
けたギヤ26を介して、分離コロ4を用紙搬送方向Xと反
対方向bに回転駆動させる。さらに、ピックアップコロ
16は、その支持軸17に設けたギヤ27と、フィードコロ3
の支持軸7のギヤ24と、中継軸22の中継ギヤ32とを介し
て、用紙の搬送方向Xと同方向cに回転駆動させるよう
になっている。
【0015】図1,2において、5は下側の用紙ガイド
部材を示し、この用紙ガイド部材5はその両端の支持板
34によって分離コロ4の支持軸8を回転可能に支持し、
支持板34は一方が支持ピン36によって装置機枠6の側板
9に、他方は中継軸21に回転可能に支持されている。そ
して分離コロ4は図示しない付勢部材によってフィード
コロ3に向けて付勢されていて、この付勢によるフィー
ドコロ3と分離コロ4とのオーバラップ量は、側板9,
10によって位置規制されていることから、非通紙状態で
は所定のオーバラップ量に保持され、したがってフィー
ドコロ3と分離コロ4とは非接触な状態にある。
【0016】そして用紙ガイド部材5は、その傾斜する
ガイド面35で送出手段2から給送路に送り出された用紙
Pの下側をガイドして、分離コロ4側へ先に導き、図3
に示すように、用紙Pの先端面が分離コロ4の外周面に
当接する当接点oを通る接線mと、用紙Pの先端面とが
なす用紙進入角θが40°以下となるように設定されてい
る。これによって、図4に示すように、例えば2枚重ね
で用紙Pが送り出された場合に、上側の先用紙P1より
も下側の後用紙P2の先端面が先出した状態で進入する
と、下側の後用紙P2の先端面は、図5に示すように、
分離コロ4で押し戻され、常に上側の先用紙P1をフィ
ードコロ3で先送り可能となるために、搬送異常の発生
を防止しているとともに、分離コロ4への巻き込みを確
実に防止している。
【0017】図1,2において、37は用紙Pの両側をガ
イドする両側ガイド板を示す。また38は用紙Pの上側ガ
イド板を示し、この上側ガイド板38は両側ガイド板37又
は装置機枠6に固定されて、ピックアップコロ16を有す
る送出手段2から用紙給送路上に送り出される用紙容器
1内に積載された用紙Pの上側をガイドして、フィード
コロ3と分離コロ4とのニップ部に導くようになってい
る。
【0018】図1において、40は検知フィラーで、この
検知フィラー40は、図2に示すように、用紙Pが積載さ
れた用紙容器1の底板41が、用紙Pの積載量に応じて図
示しない駆動モータにより上昇し、用紙Pの最上面がピ
ックアップコロ16に対する適正位置、すなわち、ピック
アップコロ16による用紙Pの最上面に対する加圧力が50
〜450gfの適正値となる位置に来たときに、位置検出セ
ンサ42を作動させ、その信号を駆動モータの制御系に送
信して、駆動モータを駆動を停止することにより、用紙
50の最上面がピックアップコロ16に対する適正位置に常
に保持されるようになっている。
【0019】次に、この発明に係る用紙分離装置の動作
を説明する。図示しない画像形成装置本体側の操作スイ
ッチにより複写動作が開始され、画像形成装置本体側の
駆動系からの回転力が駆動ギヤ28に伝達されて回転する
と、回転駆動手段20を介してフィードコロ3及び分離コ
ロ4が回転するとともに、ピックアップコロ16が回転す
る。このピックアップコロ16の回転により、用紙容器1
内に積載された最上層の用紙50がピックアップされて用
紙給送路上に送り出され、用紙Pは用紙ガイド部材5に
ガイドされてフィードコロ3と分離コロ4とのニップ部
に進入する。
【0020】この場合、ピックアップコロ16で繰り出さ
れる用紙Pが1枚であれば、フィードコロ3と用紙Pと
の相互間の摩擦係数が、分離コロ4と用紙Pとの相互間
の摩擦係数よりも大きいために、用紙Pの先端部は、図
示しない画像形成装置本体の下流側に配置されたレジス
トローラ対まで円滑に搬送され、図示しない用紙検知セ
ンサにより検知される。この用紙検知センサで用紙Pの
先端部が検知されると、用紙Pの搬送を一旦停止すると
同時に、給紙駆動系が停止する。このような用紙搬送の
停止後、用紙Pの先端部と図示しない画像形成装置本体
側の画像形成プロセスとのタイミングを図り、レジスト
ローラ対を回転駆動させて画像形成プロセスに用紙50を
搬送する。
【0021】このとき、給紙駆動系の駆動が停止してい
るために、駆動系の駆動ギヤ28,29に噛合されたギヤ2
4,25は、ワンウエイ軸受によってフィードコロ3が用
紙Pの搬送動作に追従して逆転可能な状態にあり、レジ
ストローラ対の回転駆動による画像形成プロセスへの用
紙Pの搬送に支障を来すことがない。また、この分離コ
ロ4にもギヤ25,29,31,26を順に介して回転が伝達さ
れ、これにより、万一、例えば2枚の用紙Pが重合送り
されて、その下側の用紙Pがフィードコロ3と分離コロ
4とのニップ部に進入しようとしても、下側の用紙Pの
進入は阻止される。
【0022】ところで、図示しない画像形成装置本体側
の駆動系から回転力が伝達される駆動ギヤ28に噛合する
フィードコロ3のギヤ24にワンウエイ軸受を設ける理由
は、給紙駆動系の駆動停止状態において、レジストロー
ラ対による用紙Pの搬送時におけるフィードコロ3の回
転力が、ギヤ24,32,27を介してピックアップコロ16に
伝達するのを防止するためのものであり、これに反して
フィードコロ3の回転力がピックアップコロ16に伝達す
ると、用紙容器1内に積載された搬送中にある最上層の
用紙Pの下側の用紙50もピックアップされて用紙給送経
路上に送り出され、これにより重合送りの原因となる。
また、ピックアップコロ5を回転軸17にワンウエイ軸受
を介して設ける理由は、給紙駆動系の駆動停止状態にお
けるレジストローラ対(図示せず)による用紙Pの搬送
時において、ピックアップコロ16がブレーキとして働か
ないようにし、これによってレジストローラ対に過大な
負荷を与えないようにして、画像形成装置本体への用紙
50の搬送を円滑にするためである。
【0023】また、ピックアップコロ16の加圧力をP、
ピックアップコロ16と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、
フィードコロ3と用紙との間の摩擦係数をμ2、分離コ
ロ4と用紙Pとの間の摩擦係数をμ3(μ3<μ2)、
用紙相互間の摩擦係数をμp、用紙相互間の摩擦係数の
バラツキを△μp、フィードコロ3と分離コロ4とのニ
ップ部間に1枚の用紙Pが挾まれたときの静的分離圧を
Qs1、2枚の用紙Pが挾まれたときの静的分離圧をQ
s2とすると、用紙50が不送りしない条件式は、
【数1】 P>[(μ3−μ2)/(μ1−μp)]・Qs1 となり、また、重合送りしない条件式は、
【数2】P<[(μ3−μp)/△μp]・Qs2 となることが実測データから求められる。
【0024】図6は、ピックアップコロ16の加圧力
(P)とフィードコロ3と分離コロ4とのオーバーラッ
プ量(W)との関係による重合送りしない条件の式(数
2)に基づく理論曲線を示す。曲線(イ)は、分離コロ
4と用紙との間の摩擦係数(μ3)を0.63、用紙相互間
の摩擦係数(μp)を0.57、用紙相互間の摩擦係数のバ
ラツキ(△μp)を0.07に設定した場合の理論曲線であ
る。曲線(ロ)は、分離コロ4と用紙との間の摩擦係数
(μ3)を0.75、用紙相互間の摩擦係数(μp)を0.5
7、用紙相互間の摩擦係数のバラツキ(△μp)を0.08
に設定した場合の理論曲線である。、曲線(ハ)は、分
離コロ4と用紙との間の摩擦係数(μ3)を1.13、用紙
相互間の摩擦係数(μp)を0.59、用紙相互間の摩擦係
数のバラツキ(△μp)を0.06に設定した場合の理論曲
線である。
【0025】そして、ピックアップコロ加圧力(P)と
オーバーラップ量(W)とを可変として、それぞれの設
定条件での通紙状態を確認した結果を記号(○)、
(×)で示している。この場合、記号(○)は「重合送
りせず」のデータを示し、記号(×)は「重合送り」の
データを示す。
【0026】この結果、ピックアップコロ16の加圧力
(P)が50〜450gfにおいて、オーバーラップ量(W)
を0.4〜1.1の範囲とし、フィードコロ3の用紙相互間の
摩擦係数(μ2)を1.2以上とし、分離コロ4の用紙相
互間の摩擦係数(μ3)を0.8〜1.1の範囲とし、これら
の範囲内で適正値を設定すれば、用紙200の「不送り」
や「重合送り」が確実に防止され、これにより、良好な
用紙給送性能が確保される。
【0027】また、分離コロ4と用紙との間の摩擦係数
(μ3)を最大値1.1に設定したときの条件の下で、図
3に示すように、用紙Pの先端面が分離コロ4の外周面
へ当接する当接点oを通る接線mと、用紙Pの先端面と
がなす用紙進入角θが40°以下となるように設定すれ
ば、用紙Pの分離コロ4への巻き込みを確実に防止する
ことが可能になる。
【0028】
【発明の効果】この発明は前記のようであって、用紙容
器内に収容された用紙を送り出す送出手段と、送り出さ
れた用紙の給送路上に並列して配置された分離コロ及び
フィードコロとを具備し、分離コロは用紙相互間の摩擦
係数よりも大きい摩擦係数を有していて、用紙給送方向
と反対方向に回転するようになっており、フィードコロ
は分離コロと軸方向に互い違いに配置され、分離コロよ
り大きい摩擦係数を有していて、用紙の給送方向と同方
向に回転するようになっている用紙分離装置において、
請求項1に記載の発明は、前記用紙の送出手段によって
送り出された用紙を、分離コロ側に導く用紙ガイド部材
を設けたので、重合送りされて来た下側の用紙が先出し
していても、下側の用紙は、分離コロによって逆送さ
れ、上側の用紙が先にフィードコロのニップ部に導かれ
るために、従前のような下側の用紙が先にフィードコロ
で送られることがなく、これにより、搬送異常を確実に
防止することができるという効果がある。
【0029】請求項2に記載の発明は、分離コロとフィ
ードコロとが互いに一部がオーバーラップし、そのオー
バーラップ量を0.4〜1.1とし、フィードコロと用紙との
間の摩擦係数を1.2以上とし、分離コロと用紙との間の
摩擦係数を0.8〜1.1の範囲内で適正値に設定するので、
不送りや重合送りのない良好な用紙給送性能を確保する
ことができるという効果がある。
【0030】請求項3に記載の発明は、分離コロと用紙
との間の摩擦係数を1.1に設定したとき、分離コロ側へ
用紙を導く用紙ガイド部材によって、用紙が分離コロへ
当接する当接点を通る接線と、用紙の先端面とが形成す
る角度が40°以下となるように設定するので、分離コロ
への用紙の巻き込みを確実に防止することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一部切欠斜視図である。
【図2】同上の要部を拡大した一部切欠正面図である。
【図3】同上の分離コロへの用紙の進入状態を示す概略
説明図である。
【図4】同用紙の重合送り入状態を示す概略説明図であ
る。
【図5】同用紙の重合送り時の分離状態を示す概略説明
図である。
【図6】同上のピックアップコロの加圧力及びフィード
コロと分離コロとのオーバーラップ量との関係による用
紙の重合送りしない条件式に基づく理論曲線を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 用紙容器 2 送出手段 3 フィードコロ 4 分離コロ 5 用紙ガイド部材 6 装置機枠 7 支持軸 8 支持軸 9 側板 10 側板 11 円筒部材 12 リング部 13 円筒部材 14 リング部 16 ピックアップコロ 17 支持軸 18 円筒部材 19 被覆部材 20 回転駆動手段 21 中継軸 22 中継軸 24 ギヤ 25 ギヤ 26 ギヤ 27 ギヤ 28 駆動ギヤ 29 駆動ギヤ 31 駆動ギヤ 32 中継ギヤ 34 支持板 35 ガイド面 36 支持ピン 40 検知フィラー 41 底板 42 位置検出センサ P 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 寛 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 馬場 利夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 竹平 修 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙容器内に収容された用紙を送り出す
    送出手段と、送り出された用紙の給送路上に並列して配
    置された分離コロ及びフィードコロとを具備し、分離コ
    ロは用紙相互間の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有し
    ていて、用紙給送方向と反対方向に回転するようになっ
    ており、フィードコロは分離コロと軸方向に互い違いに
    配置され、分離コロより大きい摩擦係数を有していて、
    用紙の給送方向と同方向に回転するようになっている用
    紙分離装置において、前記用紙の送出手段によって送り
    出された用紙を、分離コロ側に導く用紙ガイド部材を設
    けたことを特徴とする用紙分離装置。
  2. 【請求項2】 分離コロとフィードコロとが互いに一部
    がオーバーラップし、そのオーバーラップ量を0.4〜1.1
    とし、フィードコロと用紙との間の摩擦係数を1.2以上
    とし、分離コロと用紙との間の摩擦係数を0.8〜1.1の範
    囲内で適正値に設定することを特徴とする請求項1に記
    載の用紙分離装置。
  3. 【請求項3】 分離コロと用紙との間の摩擦係数を1.1
    に設定したとき、分離コロ側へ用紙を導く用紙ガイド部
    材によって、用紙が分離コロへ当接する当接点を通る接
    線と、用紙の先端面とが形成する角度が40°以下となる
    ように設定することを特徴とする請求項1に記載の給紙
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017065835A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 コニカミノルタ株式会社 給紙装置及び画像形成装置

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