JP4057859B2 - 紙葉類取出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、郵便物等の紙葉類の取出装置として適用される紙葉類取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の紙葉類取出装置は、複数通の紙葉類を立位状態で集積収容する収容部を備え、この収容部に収容された複数通の紙葉類のうち集積方向先端にある紙葉類に取出ローラを圧接させ、この取出ローラを回転させることにより紙葉類を取出す。
【0003】
この取出ローラにより取出された紙葉類は分離部を構成する送りローラとこの送りローラに転接する分離ローラとの間のニップ部を通過することにより、一枚ずつ分離されて送り出される。この送り出された紙葉類は引抜ローラ対により引き抜かれて搬送ローラ対により挟持搬送され、後処理部へと送られる。
【0004】
分離ローラには、搬送方向と逆方向のトルクが付与され、先行する紙葉類に連れ出される2枚目以降の紙葉類を先行する紙葉類から分離させるようになっている。
【0005】
引抜ローラ対は、分離部の送りローラより少なくとも速い周速で回転し、分離部の送りローラと分離ローラとの間のニップ部で挟持された状態の紙葉類をニップ部から引き抜くように動作する。
【0006】
ところで、引抜ローラ対で引き抜かれて搬送される紙葉類間には所定大きさのギャップが形成され、後段の処理部での処理を良好に行うことができるようになっている。
【0007】
この紙葉類間のギャップは、先行する紙葉類の後端を検知センサで検出するとともに、この先行する紙葉類に後続する紙葉類の先端を検出し、この検知情報と紙葉類の搬送速度とにより測定するようになっている。
【0008】
この測定されたギャップ量は所望するギャップ値と比較され、測定されたギャップ量が所望するギャップ量に一致しない場合には、一致するように先行する紙葉類に対し後続の紙葉類の搬送速度を可変制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、引抜ローラ対の紙葉類搬出側に検出センサを配設していたため、引抜ローラ対と搬送ローラ対との間に紙葉類間のギャップ量を可変制御するためのスペースが必要になり、その分、紙葉類の搬送経路が長くなり、装置が大型化してしまうという問題があった。
【0010】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、分離手段の紙葉類搬出側に検出センサを設けて紙葉類間のギャップを検出することにより、紙葉類の搬送経路を短縮化できるようにした紙葉類取出装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、紙葉類を集積する集積部と、この集積部に集積された紙葉類を取出す取出手段と、この取出手段により取出された紙葉類を分離して送り出すもので、外形寸法を略同一寸法とする送りローラと分離ローラとを有する分離手段と、前記送りローラが所定角度ずつ回動されることに基づいて従動回転する前記分離ローラの回動角度を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された前記分離ローラの回動角度と前記送りローラの回動角度との間に所定値以上の差異が発生した場合、前記分離ローラが偏摩耗状態にあると判別する判別手段とを具備する。
【0013】
請求項3記載の発明は、紙葉類を集積する集積部と、この集積部に集積された紙葉類を取出す取出手段と、この取出手段により取出された紙葉類を一枚ずつに分離して送り出す送りローラと分離ローラとを有する分離手段と、この分離手段の分離ローラに対し前記送りローラの回転方向と逆方向のトルクを付与するトルク付与手段と、前記送りローラの回転に伴なって従動回転する前記分離ローラの外周移動量を検出する検出手段と、前記トルク付与手段が前記分離ローラにトルクを付与していないときに前記送りローラの所定時間の回転に伴なって従動回転する前記分離ローラの外周移動量diを検出するとともに、前記分離ローラにトルクを付与したときに従動回転する前記分離ローラの外周移動量dtを検出する検出手段と、この検出手段によって検出された外周移動量di,dtからdi−dt/diの値を算出する算出手段と、この算出手段によって算出されるdi−dt/diの値が一定になるように前記分離ローラに付与するトルク値を調整する調整手段とを具備する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る紙葉類取出装置1(以下、単に取出装置1と称する)を示すものである。
【0015】
取出装置1は、例えば郵便物などの紙葉類Pを面方向に複数枚、立位状態で収容する集積部としての収容部2を備えている。収容部2の前方部には、最先端の紙葉類P1に転接して回転することにより紙葉類P1をその集積方向と直交する水平方向(図中矢印T方向)に取出す取出手段としての取出ローラ4が設けられている。
【0016】
収容部2に収容された紙葉類Pは該紙葉類Pの集積方向に沿って走行可能に設けられたフロアベルト6上に載置され、その背面側は集積方向に移動可能に設けられたバックアッププレート8によりバックアップされている。
また、取出ローラ4によって取出される紙葉類の取出方向には紙葉類Pを1枚ずつに分離して後段の処理部へ送り出す分離手段としての分離部10が設けられている。
【0017】
取出ローラ4は回転軸5を介してアーム11の先端に回動自在に取り付けられている。アーム11の基端部は、取出装置1の図示しない筐体に回動自在に取り付けられている。アーム11の基端部には、リンク機構13を介してアーム11を揺動させるための駆動モータ14が接続されている。
【0018】
アーム11の基端部には、アーム11の回転軸に第1及び第2のプーリ16、17が一体的に回動自在に取り付けられている。第1のプーリ16と、ローラ4の回転軸5に取り付けられたプーリ4aとの間には無端状のベルト18が巻き掛けられている。第2のプーリ17と、駆動モータ19の回転軸に取り付けられたプーリ19aとの間には無端状のベルト20が巻き掛けられている。
【0019】
フロアベルト6は、装置のフロント側およびリア側で紙葉類Pの集積方向に沿って張設された2本の無端状のベルトを有する。各ベルトを巻回した一方のローラ(図示せず)の回転軸6aには、フロアベルト6を集積方向に沿って正逆両方向に走行させるための駆動モータ22が接続されている。
【0020】
バックアッププレート8は、収容部2のリア側で且つフロアベルト6から離間した上端近くで集積方向に延設されたレール24に対してスライド自在に取り付けられている。バックアッププレート8は、収容部2に立位で収容された集積方向先端側の紙葉類Pの主に上端近くに面接する位置に設けられている。また、バックアッププレート8は、図示しない駆動伝達機構を介して接続された駆動モータ26によってレール24に沿って集積方向に移動される。
【0021】
駆動モータ22によって駆動されるフロアベルト6および駆動モータ26によって駆動されるバックアッププレート8は、互いに協動して、収容部2に収容した複数枚の紙葉類Pをその集積方向に移動させ、集積方向先端にある紙葉類P1を所定の取出位置に供給するようになっている。
【0022】
この取出装置1では、集積方向先端の紙葉類P1から順に取出ローラ4によって搬送路上に取出されるため、紙葉類Pが取出される度にフロアベルト6が走行されるとともに、バックアッププレート8が移動される。言い換えると、フロアベルト6およびバックアッププレート8は、集積方向先端の紙葉類P1が常に所定の取出位置に供給されるように駆動される。
【0023】
分離部10は、取出ローラ4によって矢印T方向に取出される紙葉類Pの一面側に転接する位置に設けられた送りローラ32、および紙葉類Pの搬送路を介して送りローラ32に接触する分離ローラ34を有する。送りローラ32と分離ローラ34の外径寸法は略同一寸法となっている。
【0024】
また、分離部10は、送りローラ32を紙葉類Pの送り方向(順方向)に回転させるための駆動モータ36、および分離ローラ34に対して逆方向の回転トルクを与えるためのトルク付与手段としての駆動モータ38を有する。
【0025】
駆動モータ36の回転軸に取り付けられたプーリ36aと送りローラ32の回転軸に取り付けられたプーリ32aとの間には、無端状のベルト33が巻回されて張設されている。また、駆動モータ38の回転軸に取り付けられたプーリ38a、と分離ローラ34の回転軸に取り付けられたプーリ34aとの間には、無端状のベルト35が巻回されて張設されている。駆動モータ36により送りローラ32が順方向に回転し、駆動モータ38により分離ローラ34に逆方向のトルクが与えられる。
【0026】
図2は分離部10で分離された紙葉類Pを抜き取る抜取部41及びこの抜取部41で抜き取られた紙葉類Pを挟持搬送する搬送部42、さらに、紙葉類間のギャップ量を所望する大きさに調整するギャップ調整部40を示すものである。 抜取部41は矢印方向に回転速度V2で回転する引抜ローラ対43a,43bを有し、この一対の引抜ローラ対43a,43bの回転により紙葉類Pが挟持搬送されて分離部10から抜き取られる。一対の引抜ローラ43a,43bの回転速度V2は分離部10の送りローラ32の回転速度V1よりも高速になっている。
搬送部42はローラ対45a,45bと、このローラ対45a,45bに掛け渡される搬送ベルト46a,46bとによって構成され、抜取部41で抜き取られた紙葉類を搬送ベルト46a,46bによって速度V2で挟持搬送するようになっている。
【0027】
ところで、分離部10の紙葉類排出側には、紙葉類の搬送方向先端及び後端を光学的に検出する検出手段としての検知センサ47が配設されている。検知センサ47は、分離部10の中心から距離aだけ紙葉類搬送方向下流側に位置して配設されている。
【0028】
検知センサ47と引抜ローラ43a,43bのニップ部までの距離bは先行する紙葉類に対し後続する紙葉類の搬送速度を調整するたの速度調整エリヤとなっている。この速度調整エリヤ内で後続する紙葉類の搬送速度が調整され、これにより、先行紙葉類と後続紙葉類との間に所望する目標のギャップGが形成されるようになっている。
【0029】
一方、上記した検知センサ47には送信回路を介して測定手段として測定装置49が接続され、測定装置49には送信回路を介して調整手段としての制御装置50が接続され、制御装置50には制御回路を介して送りローラ32の駆動モータ36が接続されている。
【0030】
次に、紙葉類Pの取出搬送動作を説明する。
まず、駆動モータ14の駆動により、リンク機構13を介して取出ローラ4が収容部2の紙葉類側に移動されて最先端の紙葉類P1に転接するとともに、駆動モータ19の駆動により、ベルト20及びベルト18が走行されて取出ローラ4が回転される。これにより、最先端の紙葉類P1が取出されて送り出される。この送り出された紙葉類P1は送りローラ32と分離ローラ34との間に送られる。送りローラ32と分離ローラ34とは駆動モータ36,38の駆動によりそれぞれ矢印方向に回転され、紙葉類は一枚ずつ分離される。この分離された紙葉類P1は図3に示すように引抜ローラ対43a,43b間に送り込まれ、引抜ローラ対43a,43bの回転により引き抜かれる。この引き抜かれた紙葉類P1は搬送ベルト46a,46b間に送込まれて搬送ベルト46a,46bの走行により挟持搬送されることになる。以後、順次同様にして紙葉類は取出されて搬送される。
【0031】
ところで、分離部10で分離されて送り出される最先端の紙葉類P1が図3に示すように検知センサ47を通過すると、その搬送方向後端部が検出される。また、後続の紙葉類P2が分離部10で分離されてその搬送方向先端部が図4に示すように検知センサ47を通過すると、その搬送方向先端部が検出される。
【0032】
この検知情報は、測定装置49に送信され、この測定装置49で最先端の紙葉類P1とこれに後続する紙葉類P2との間のギャップ値gが測定される。この測定されたギャップ値gに基づいて制御装置50により、駆動モータ36の駆動速度が可変され、送りローラ32の回転速度が変更される。
【0033】
即ち、先行紙葉類P1の後端部と後続紙葉類P2の先端部との間のギャップ値gが所望する目標ギャップ値Gになるように送りローラ32の回転速度が変更される。
例えば、先行紙葉類P1の後端部と後続紙葉類P2の先端部との間のギャップ値gが目標ギャップ値Gより小さい場合には、送りローラ32の回転速度を遅くなるように変更し、目標ギャップ値Gより大きい場合には、送りローラ32の回転速度を早くなるように変更する。これにより、図5に示すように先行紙葉類P1の後端部と後続紙葉類P2の先端部との間に目標のギャップ値Gが形成される。
【0034】
なお、送りローラ32の駆動を制御する方法としては例えば、a.制御距離を一定にする方法、b.制御時間を一定にする方法、c.制御速度を一定にする方法等がある。
【0035】
a.制御距離を一定にする方法は、紙葉類間の計測されたギャップ量gに応じて送りローラ32の回転速度V1と回転時間tを同時に変更する必要がある。この方法によれば、送りローラ32の速度変化を最小に抑えることができ、駆動モータ36にかかる負荷を軽減することができる。
【0036】
b.制御時間を一定にする方法は、送りローラ32の制御時間tを一定にして、回転速度V1を変更する。この制御方法によれば、変更するパラメータが回転速度だけであるため、プログラムの処理にかかる負荷を軽減できる利点がある。
【0037】
c.制御速度を一定にする方法は、送りローラ32の制御速度を一定にして、回転時間を変更する。この方法によれば変更するパラメータが制御時間だけであるため、プログラムの処理にかかる負荷を軽減できる利点がある。
【0038】
上記したように、この実施の形態によれば、分離部10の紙葉類搬出側に検知センサ47を設け、分離部10の送りローラ32の回転速度を制御することにより、先行する紙葉類P1とこれに後続する紙葉類P2との間のギャップ量gを調整してこれを所望する目標ギャップ量Gに一致させるため、分離部10と引抜ローラ対43a,43bとの間のスペースをギャップ調整用のエリアとして利用することができる。
【0039】
従って、従来のように引抜ローラ対43a,43bと搬送ベルト46a,46bとの間にギャップ調整用のエリアを必要とすることがなく、その分、搬送系の経路を短くすることができ、小型化が可能となる。
【0040】
図6は分離部10における分離ローラ34の偏摩耗を検出する検出装置を示すものである。
分離ローラ34には同軸的に検出手段としてのエンコーダ51が設けられ、このエンコーダ51には分離ローラ34が偏摩耗しているか否かを判別する判別手段としての判別装置52が接続されている。
【0041】
また、送りローラ32を駆動する駆動モータ36は制御装置53により、送りローラ32を所定角度ずつ、例えば、70度ずつ回動させるように制御されるようになっている。
【0042】
ところで、分離ローラ34のA部は図7(a)に拡大して示すように偏摩耗していない部分を示し、B部は図7(b)に拡大して示すように偏摩耗している部分を示す。ここで、分離ローラ34のA部の外周長をd2、B部の外周長をd1としたとき、d2>d1の関係となる。
【0043】
次に、分離ローラ34の偏摩耗の検出動作について説明する。
まず、送りローラ32を駆動モータ36により70度ずつ回動させる。この回動により分離ローラ34が従動回転し、その回動角度がエンコーダ51によって検出される。この検出された回動角度が70度であれば、判別装置52はこの部分は偏摩耗していない部分Aと判別する。
【0044】
また、エンコーダ51によって検出された回動角度が図8に示すように70度以上であれば、判別装置52はこの部分は偏摩耗している部分Bと判別する。
【0045】
この実施の形態によれば、送りローラ32を回転させるだけで分離ローラ34の偏摩耗を自動的に検出することができる利点ある。
図9は分離部10の分離ローラ34に付与するトルクを自動調整する調整装置を示すものである。
分離ローラ34には同軸的にエンコーダ55が設けられ、このエンコーダ55には送りローラ32と分離ローラ34との滑り率を算出する算出装置56が接続されている。算出装置56には、滑り率が一定になるように分離ローラ34に付与するトルクを制御する調整手段としての制御装置57が接続されている。
【0046】
ここで、トルク調整とは、送りローラ32を一定速度V1で回転させ、分離ローラ34に一定トルクをかけた場合の送りローラ32と分離ローラ34との間のすべり率を一定にする調整法である。
【0047】
送りローラ32を一定速度V1で回転して分離ローラ34に一定トルクをかけると、分離ローラ34の速度V2はV1より遅くなる。
この現象を利用し、分離ローラ34にトルクをかけていないときの、ある一定時間における分離ローラ34の移動量diと、トルクをかけたときの、ある一定時間における分離ローラ34の移動量dtとの差をdiで割ったものをすべり率と呼ぶ。すべり率Sは以下の式となる。
S=(di−dt)/di
次に、分離ローラ34にかかるトルクを自動調整する場合について説明する。
【0048】
まず、分離ローラ34にトルクを付与しない状態で、分離ローラ34を一定時間回転させる。この回転数はエンコーダ55によって検出され、その外周移動量diが検出される。ついで、分離ローラ34にトルクを付与した状態で、分離ローラ34を一定時間回転させる。この回転数はエンコーダ55によって検出され、その外周移動量dtが検出される。こののち、算出装置56により、外周移動量di,dtの差(di−dt)を外周移動量dtで割って滑り率を算出する。制御装置57はこの算出された滑り率が一定になるように駆動モータ36の駆動を制御して分離ローラ34に付与するトルクを調整する。
【0049】
この実施の形態によれば、すべり率Sが一定となるようにするため、分離ローラ34に付与するトルクを調整して摩耗等で分離ローラ34の形状が変わった場合でも、紙葉類を確実に分離して送り出すことができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限られることなく、その要旨の範囲内で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、分離手段の紙葉類搬出側に紙葉類間のギャップ値を検出する検出手段を配設するため、分離手段と引抜手段との間のエリヤを紙葉類間の目標ギャップを設定するための調整エリヤとして利用できる。従って、従来のように引抜ローラと搬送ローラ対との間に紙葉類間の目標ギャップ値を設定するための調整エリヤを必要とすることがなく、その分、紙葉類の搬送経路を短縮化して小型化が可能になる。
【0051】
また、送りローラを所定角度回動させたとき、送りローラと分離ローラとの回動角度に所定値以上の差異が発生した場合には、分離ローラが偏摩耗状態にあると判別するため、分離ローラの偏摩耗を自動で検出することができる。
【0052】
さらに、送りローラと分離ローラとの間の滑り率が一定になるように、分離ローラに付与するトルクを調整するため、摩耗等で分離ローラの形状が変わった場合でも、確実に紙葉類を分離して送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る紙葉類の取出装置を示す平面図。
【図2】紙葉類間のギャップ値を目標ギャップ値に設定するたの機構を示す図。
【図3】分離部から送り出された紙葉類の後端部が検知された状態を示す図。
【図4】先行する紙葉類と後続する紙葉類との間のギャップ値を検出する状態を示す図。
【図5】先行する紙葉類と後続する紙葉類との間に目標のギャップ値が設定された状態を示す図。
【図6】分離ローラの偏摩耗を判別する判別装置を示す図。
【図7】図7(a)は分離ローラの偏摩耗がない部分を切り出して示す図で、図7(b)は分離ローラの偏摩耗している部分を切り出して示す図。
【図8】送りローラが70度回動したときの分離ローラの回動量を示す図。
【図9】分離ローラに付与するトルクを自動調整する調整装置を示す図。
【符号の説明】
P…紙葉類、2…収容部(集積部)、4…取出ローラ(取出手段)、10…分離部(分離手段)、32…送りローラ、34…分離ローラ、37…検知センサ(検知手段)、38…駆動モータ(トルク付与手段)、39…測定装置(測定手段)、41…引抜部(搬送手段)、50…制御装置(調整手段)、51,55…エンコーダ(検出手段)、52…判別装置(判別手段)、56…算出装置(算出手段)、57…制御装置(調整手段)。
Claims (4)
- 紙葉類を集積する集積部と、
この集積部に集積された紙葉類を取出す取出手段と、
この取出手段により取出された紙葉類を分離して送り出すもので、外形寸法を略同一寸法とする送りローラと分離ローラとを有する分離手段と、
前記送りローラが所定角度ずつ回動されることに基づいて従動回転する前記分離ローラの回動角度を検出する検出手段と、
この検出手段によって検出された前記分離ローラの回動角度と前記送りローラの回動角度との間に所定値以上の差異が発生した場合、前記分離ローラが偏摩耗状態にあると判別する判別手段と、
を具備することを特徴とする紙葉類取出装置。 - 前記検出手段はエンコーダを用いて前記分離ローラの回動角度を検出することを特徴とする請求項1記載の紙葉類取出装置。
- 紙葉類を集積する集積部と、
この集積部に集積された紙葉類を取出す取出手段と、
この取出手段により取出された紙葉類を一枚ずつに分離して送り出す送りローラと分離ローラとを有する分離手段と、
この分離手段の分離ローラに対し前記送りローラの回転方向と逆方向のトルクを付与するトルク付与手段と、
前記送りローラの回転に伴なって従動回転する前記分離ローラの外周移動量を検出する検出手段と、
前記トルク付与手段が前記分離ローラにトルクを付与していないときに前記送りローラの所定時間の回転に伴なって従動回転する前記分離ローラの外周移動量diを検出するとともに、前記分離ローラにトルクを付与したときに従動回転する前記分離ローラの外周移動量dtを検出する検出手段と、
この検出手段によって検出された外周移動量di,dtからdi−dt/diの値を算出する算出手段と、
この算出手段によって算出されるdi−dt/diの値が一定になるように前記分離ローラに付与するトルク値を調整する調整手段と、
を具備することを特徴とする紙葉類取出装置。 - 前記検出手段はエンコーダを用いて前記分離ローラの外周移動量di,dtを検出することを特徴とする請求項3記載の紙葉類取出装置。
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