JP3297164B2 - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

紙葉類搬送装置

Info

Publication number
JP3297164B2
JP3297164B2 JP24894793A JP24894793A JP3297164B2 JP 3297164 B2 JP3297164 B2 JP 3297164B2 JP 24894793 A JP24894793 A JP 24894793A JP 24894793 A JP24894793 A JP 24894793A JP 3297164 B2 JP3297164 B2 JP 3297164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport
paper sheet
interval
sheet
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24894793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06298403A (ja
Inventor
眞 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24894793A priority Critical patent/JP3297164B2/ja
Priority to US08/142,936 priority patent/US5407191A/en
Publication of JPH06298403A publication Critical patent/JPH06298403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3297164B2 publication Critical patent/JP3297164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H43/00Use of control, checking, or safety devices, e.g. automatic devices comprising an element for sensing a variable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2220/00Function indicators
    • B65H2220/09Function indicators indicating that several of an entity are present
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2404/00Parts for transporting or guiding the handled material
    • B65H2404/20Belts
    • B65H2404/26Particular arrangement of belt, or belts
    • B65H2404/261Arrangement of belts, or belt(s) / roller(s) facing each other for forming a transport nip
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2511/00Dimensions; Position; Numbers; Identification; Occurrences
    • B65H2511/20Location in space
    • B65H2511/22Distance
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2511/00Dimensions; Position; Numbers; Identification; Occurrences
    • B65H2511/20Location in space
    • B65H2511/24Irregularities, e.g. in orientation or skewness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2513/00Dynamic entities; Timing aspects
    • B65H2513/10Speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/19Specific article or web
    • B65H2701/1912Banknotes, bills and cheques or the like

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、紙幣を金種
別に区分して計数する紙幣処理装置において、紙幣を1
枚ずつ搬送するための紙葉類搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、紙幣を金種別に区分して計数
する紙幣処理装置は、紙幣を繰出すための紙幣供給部に
積層された紙幣を1枚ずつ繰出して搬送し、紙幣の搬送
路上に設けられた鑑査部で金種、正損、表裏などを判別
した後、振分け部で金種別、正損別、表裏別に振分ける
とともに、それぞれ計数し、金種別、正損別、表裏別に
集積部に収納するようになっている。
【0003】ところが、紙幣供給部で1枚1枚に分離し
て搬送される紙幣間の間隔が小さい場合や紙幣が傾いて
いた場合、鑑査部で判別不能となったり、振分け部での
振分けミス、集積部での集積不良などを起こすことが多
かった。
【0004】従来、これらの問題を少なくするために、
紙幣供給部の微妙な調整により、紙幣間隔や傾きをある
レベルまでに抑えるようにしていたが、紙幣間の摩擦力
の微妙な差や、ゴムで形成された搬送ベルトの摩擦力の
ばらつきなどにより、紙幣間隔が詰まって搬送(ショー
トピッチ)されたり、紙幣が傾いて搬送(スキュー)さ
れる等の問題を解決することができず装置の性能低下を
招く原因にもなっていた。
【0005】従来の装置として、特開昭59−8383
7号公報に示されるような装置がある。この装置におい
ては、紙葉類の繰出し装置によって繰出された紙葉類の
間隔を検出するとともに、この紙葉類の間隔情報に応じ
て、繰出し装置の繰出しタイミングを遅くすることが開
示されている。
【0006】このような方式によれば、紙葉類の間隔が
小さい状態で繰出されることが防止できるものの、紙葉
類の繰出しタイミングが遅くなるために、紙葉類処理装
置全体の処理能力が低下してしまうという問題が発生す
る。
【0007】また、紙葉類の繰出しタイミングが遅くな
ったとしても、上述したように、紙幣間の摩擦力の微妙
な差により、紙幣の間隔が詰まった状態で搬送されるこ
とを完全には防止できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、紙幣
供給部で1枚1枚に分離して搬送される紙幣間隔や傾き
を紙幣供給部の微妙な調整により、紙幣間隔や傾きをあ
るレベルまでに抑えるようにはしているが、紙幣間の摩
擦力の微妙な差や、ゴムで形成された搬送ベルトの摩擦
力のばらつきなどにより、紙幣間隔が詰まって搬送され
たり、紙幣が傾いて搬送されるという問題があった。
【0009】そこで、この発明は、搬送される紙葉類の
搬送間隔、及び傾きを調整することにより、装置の不具
合が少なくなり、装置の性能が大幅に向上する紙葉類搬
送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の紙葉類搬送装
置は、紙葉類を1枚ずつ取込む取込手段と、紙葉類の取
込み方向と交差する方向に複数設けられ、紙葉類の通過
を検出する検出センサと、この検出センサを通過した紙
葉類を紙葉類の搬送方向と交差する方向において一端側
を挟持して搬送する第1の搬送手段と、前記検出センサ
を通過した紙葉類を紙葉類の搬送方向と交差する方向に
おいて他端側を挟持して搬送する第2の搬送手段と、前
記検出センサの出力信号に基づいて前記紙葉類と後続の
紙葉類との間隔を算出する第1の算出手段と、この算出
手段の算出結果に基づいて前記紙葉類と後続の紙葉類と
の間隔が異常であることを検出する検出手段と、この検
出手段により間隔が異常であると検出された場合は、間
隔を修正するように前記算出手段で算出された結果に基
づいて前記第1および第2の搬送手段の搬送速度を変更
する第1の変更手段と、前記検出センサにて前記紙葉類
が検出されたタイミングの差から紙葉類の傾斜量を算出
する第2の算出手段とこの第2の算出手段により算出
された傾斜量が修正可能か否かを判断する判断手段と、
この判断手段により傾斜量の修正が可能であると判断し
た場合に、前記第1、第2の搬送手段のうち紙葉類が進
んでいる側の搬送手段の搬送速度を前記第2の検出手段
により検出された傾斜量に基づいて減速する第2の変更
手段と、前記判断手段により傾斜量の修正が不可能であ
ると判断した場合に、前記第1、第2の搬送手段のうち
紙葉類が進んでいる側の搬送手段の搬送速度を修正可能
な限度まで減速する第3の変更手段とから構成されてい
る。
【0013】この発明の紙葉類搬送装置は、紙葉類を1
枚ずつ取込む取込手段と、紙葉類の取込み方向と交差す
る方向に複数設けられ、紙葉類の通過を検出する検出セ
ンサと、この検出センサを通過した紙葉類を紙葉類の搬
送方向と交差する方向において一端側を挟持して搬送す
る第1の搬送手段と、前記検出センサを通過した紙葉類
を紙葉類の搬送方向と交差する方向において他端側を挟
持して搬送する第2の搬送手段と、前記検出センサの検
出結果に基づいて前記紙葉類と後続の紙葉類との搬送間
を算出する第1の算出手段と、前記検出センサにて前
記紙葉類が検出されたタイミングの差から紙葉類の傾斜
量を算出する第2の算出手段と、前記第1の算出手段に
より算出した搬送間隔と前記第2の算出手段により算出
した傾斜量と加算して補正量を算出する第3の算出手段
と、前記第3の算出手段により算出された補正量の修正
が可能か否かを判断する判断手段と、この判断手段によ
り前記補正量の修正が可能であると判断した場合に、前
記第3の算出手段により算出した補正量に基づいて前記
第1、第2の搬送手段の搬送速度をそれぞれ変更する第
1の変更手段と前記判断手段により前記補正量の修正
が不可能であると判断した場合に、前記第3の算出手段
により算出した補正量に基づいて前記第1、第2の搬送
手段の搬送速度をそれぞれが修正可能な限度まで変更す
る第2の変更手段とから構成されている。
【0014】
【作用】この発明は、紙葉類を間欠的に1枚ずつ繰出手
段で繰出し、繰出された紙葉類を搬送手段で所定の速度
で搬送し、前記繰出手段により繰出された紙葉類を前記
搬送手段と前記繰出手段との間に設けられた検出手段で
検出し、検出結果に基づいて前記紙葉類と後続の紙葉類
との間隔が異常であることを判定手段で判定し、この判
定手段で間隔が異常であると判定された場合に間隔を修
正するように前記搬送手段の速度を変更することができ
る。
【0015】この発明は、紙葉類を1枚ずつ取込み、取
込まれた紙葉類が傾斜状態であることを検出手段で検出
し、この検出手段を通過した紙葉類の搬送方向と交差す
る方向において一端側を挟持して第1の搬送手段で搬送
し、前記検出手段を通過した紙葉類の搬送方向と交差す
る方向において他端側を挟持して第2の搬送手段で搬送
し、前記第1の搬送手段を所定の速度で駆動し、、前記
第2の搬送手段を所定の速度で駆動し、前記検出手段の
検出結果に基づいて紙葉類の傾斜状態を修正するように
前記第1または第2の搬送手段の一方の駆動速度を変更
することができる。したがって、搬送される紙葉類の搬
送間隔や傾きが調整可能となって、装置の不具合が少な
くなり、装置の性能が大幅に向上するようにしたもので
ある。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の紙葉類搬送装置が適用
される紙幣処理装置を概略的に示すもので、大別する
と、図示上側に位置する紙幣区分部1と、図示下側に位
置する紙幣施封部2とから構成されている。
【0017】紙幣区分部1は、その前面側に各種の紙幣
Pを多数枚積層可能な供給部5を有している。供給部5
に積層された紙幣Pは、その下端側から繰出し機構6に
よって1枚ずつ分離されて順次繰出され、搬送ローラR
1,R2、搬送装置50、搬送ローラR3,R4で搬送
されて、鑑査部8に送り込まれるようになっている。
【0018】また、繰出し機構6と搬送ローラR1,R
2との間の搬送路上を搬送される紙幣Pの通過を検出す
る検出手段としての非接触式センサ51,52であるフ
ォトトランジスタ51a,52aと、光源となる赤外線
発光ダイオード51b,52bが紙幣Pの搬送方向と直
交する方向に所定間隔離して配設されている。このセン
サ51,52の出力信号に基づき、後述するように、紙
幣Pの搬送間隔が計測されるようになっている。
【0019】鑑査部8においては、紙幣Pの各種情報が
センサによって光学的あるいは磁気的に検出され、その
金種や真偽などが判別される。鑑査部8を通過した紙幣
Pは、多数のプーリおよびこれらプーリに巻掛けられた
複数系統の無端状ベルト10を備えた搬送手段11によ
って搬送される。そして、搬送経路の各分岐部に配設さ
れたゲート12,13,13の切換動作により、所定の
方向に振分けられ、金種に応じて区分集積する場合に
は、紙幣区分部1の上面側に設けられた複数のオープン
ポケット14,15,16に金種に応じて集積されるよ
うになっている。
【0020】また、特別に指定された金種の紙幣Pは、
ゲート12の働きにより、搬送路17を介して紙幣施封
部2内の集積装置18の一時集積部20に送り込まれ、
表裏を揃えた状態で所定枚数分が集積されるようになっ
ている。
【0021】紙幣Pを集積装置18に搬送する搬送路1
7の中途部には、紙幣Pの表裏を判別するためのセンサ
22が設けられている。センサ22を通過した紙幣P
は、センサ22からの信号に応じて方向が制御されるゲ
ート23を通ることによって、表搬送路31と裏搬送路
32のいずれか一方に選択的に送り込まれるようになっ
ている。表搬送路31と裏搬送路32の各出口部31
a,32aは、一時集積部20を挟む状態で互いに対向
して、表裏を一方に揃えた状態で集積するようになって
いる。
【0022】出口部31a,32aの近傍には、セパレ
ータ33,34を備えた区分手段が設けられているとと
もに、受台37が昇降可能に設けられている。受台37
を昇降駆動させるためのバックアップ機構のモータ38
は、紙幣Pの集積数に応じて受台37の高さを変位させ
る。
【0023】各搬送路31,32には、紙幣Pの先端を
検知するためのセンサ47,48が設けられている。セ
ンサ47,48は、一時集積部20に送られる紙幣Pの
枚数をカウントするための計数手段として用いられる。
【0024】一時集積部20の下方には、受台37上に
集積された所定枚数の紙幣Pを受取ることの可能なキャ
リア60が設けられている。キャリア60は、一時集積
部20から施封部61に至る間を、図示しない駆動手段
によって往復動可能としてある。施封部61において
は、所定枚数分の紙幣Pが結束帯65によって結束され
るようになっている。
【0025】施封部61の下方には、結束後の紙幣把
P′を受取る搬送コンベア66と、このコンベア66に
よって搬送される紙幣把P′を収容するための収容部6
7が設けられている。
【0026】上記紙幣処理装置においては、きわめて高
速(1秒間に10枚程度)に処理が行われ、搬送される
紙幣の速度は1600mm/s程度と非常に高速となっ
ている。短手長さ76mmの紙幣は84mm程度の搬送
間隔をあけて搬送される。
【0027】このような紙幣処理装置では、分離搬送さ
れた紙幣が正常な間隔(84mm程度)で搬送されるこ
とが望まれている。なぜならば、紙幣間隔が詰まって搬
送(ショートピッチ)された場合、鑑査部8で行う紙幣
の印刷などのパターンマッチング処理などが難しくな
る。鑑査部8では、紙幣Pの印刷、厚さ、その他の情報
を読取りその紙幣の金種、表裏、汚れ具合、穴の有無等
の鑑査を行うための時間を要している。その処理中に次
の紙幣が搬送された場合は、正確に鑑査ができなくな
る。
【0028】また、振分けゲート12等に用いられるア
クチュエータは20ms程度の時間で動作するため、搬
送速度1600mm/sで搬送される紙幣は、少なくと
も32mm程度の紙幣間隔が必要となってくる。この場
合、制御部の処理時間、機械のばらつき等を考慮すれ
ば、40mm程度が正確に紙幣を振分けられる限界の間
隔となる。さらに、マージンを考慮すれば50mm以下
の搬送間隔では問題となる。
【0029】しかし、紙幣を1枚1枚正確に分離して搬
送する技術は非常に難しく、特に新しい紙幣と古い紙幣
とが混在して集積されていた場合、摩擦係数の違いから
正確な分離搬送ができない問題が生じていた。この結
果、搬送間隔の詰まりなどが発生し、障害を引き起こす
ことが多かった。
【0030】また、このような紙幣処理装置では、分離
搬送された紙幣が傾かずに搬送されることが望まれてい
る。なぜならば、紙幣が傾いて搬送(スキュー)された
場合、鑑査部8で行う紙幣の印刷などのパターンマッチ
ング処理などが難しくなる。
【0031】さらに、大きく傾いていた場合、搬送装置
の搬送幅に限界があるため、搬送できなくなるなどの問
題が生じていた。しかし、紙幣を1枚1枚正確に分離し
て搬送する技術は非常に難しく、特に新しい紙幣と古い
紙幣とが混在して集積されていた場合、摩擦係数の違い
から正確な分離搬送ができない問題が生じていた。この
結果、搬送スキューが発生し、障害を引き起こすことが
多かった。
【0032】そこで、本発明に係る搬送装置50では、
以下に説明するような手段を用いることによって、それ
らの問題点を解決している。図2、図3、図4は、本発
明の第1実施例に係る搬送装置50を詳細に示すもので
ある。
【0033】駆動ローラ4a,4bは、それぞれパルス
モータ53,54と後述する制御部とによって任意の方
向に任意の速度で駆動され、かつ、時間的に速度を変更
することが可能となっている。
【0034】駆動ベルト2a,2bは、駆動ローラ4
a,4bに引っ張られて動くため、摩擦によって従動ベ
ルト1a,1bはそれぞれ対向する駆動ベルト2a,2
bに従動して動作する。
【0035】したがって、駆動ベルト2a,2bは独立
して駆動されるため、駆動速度の違いによって、ベルト
1a,2a間およびベルト1b,2b間に挟持されてい
る紙幣Pは傾きを変更(修正)することが可能となる。
【0036】なお、左右の搬送ベルト(1a,2a、1
b,2b)に速度差があると、挟持されている紙幣Pは
剛性が小さいため、たわみを生じるように思われるが、
実験の結果、紙幣程度の剛性があれば、たわみは生じ
ず、左右の搬送ベルトの搬送方向と直交する方向の微妙
なすべりによって矩形状態を保持したままで傾きのみが
変化し、正常に搬送を行うことが可能である。
【0037】また、パルスモータ53,54の速度は可
変であるため、上述したショートピッチの補正を行うこ
とも可能である。図5は、上記のように構成された搬送
装置50の電気回路を概略的に示すものである。すなわ
ち、センサ51,52の各出力信号は、それぞれ制御部
55に送られる。制御部55は、センサ51,52の各
出力信号に基づき、後で詳細を説明するように、紙幣P
の通過によりセンサ51,52が遮られるタイミング差
により紙幣Pの傾きを計測する。この計測結果に基いて
制御部55は、駆動回路56,57を介して前記パルス
モータ53,54をそれぞれ駆動制御するようになって
いる。
【0038】次に、このような構成において、搬送装置
50の動作を図6のフローチャートに基づいて説明す
る。まず、紙幣の取り込みを開始するに当たって、各種
のデータがクリアされ、紙幣を管理するためのデータn
が「0」にセットされる(ST1)。次に、紙幣を管理
するためのデータnが「1」にセットされる(ST
2)。そして、紙幣P(n)が繰出し機構6により繰り
出される(ST3)。繰り出された紙幣P(n)はセン
サ51,52により搬送状態が検出される(ST4)。
【0039】次に、n=1、すなわち1枚目の紙幣であ
るかどうかが判定され(ST5)、1枚目の紙幣であれ
ば、センサ51,52により検出した搬送状態からスキ
ューが発生しているか否かが判断される(ST8)。
【0040】スキューが発生していなければ、紙幣は搬
送装置50により速度Vaで搬送される(ST9)。こ
こで、速度Vaは通常の紙幣搬送速度である1600m
m/sよりも大きな速度であり、後続して取り出される
紙幣P(2)との間隔を広げることになる。
【0041】そして、供給部5に紙幣Pが残っているか
どうかが判断され(ST10)、供給部5に紙幣Pが残
っている場合はST2に戻り、カウンタnを「+1」す
るとともに、次の紙幣P(2)が取り出される。
【0042】紙幣P(2)においても、上述したのと同
様にST4、ST5の処理が行なわれるが、ST5にお
いて1枚目の紙幣でないことが判定される。すなわち、
2枚目以降の紙幣の場合は、センサ51,52により検
出した搬送状態から、スキューおよびショートピッチが
発生しているのか(ST6)、ショートピッチが発生し
ているのか(ST7)、スキューが発生しているのか
(ST8)が判定される。 スキューおよびショートピ
ッチが発生している場合は搬送装置50によりスキュー
およびショートピッチが同時に補正される(ST1
1)。
【0043】また、ショートピッチが発生している場合
は、搬送装置50によりショートピッチが補正される
(ST12)。さらに、スキューが発生している場合
は、搬送装置50によりスキューが補正される(ST1
3)。
【0044】上述したスキューおよびショートピッチの
補正の詳細について図7〜図15に基づいて説明する。
まず、ショートピッチの補正について図7〜図10によ
り説明する。
【0045】まず、紙幣Pの1枚目P(1)と2枚目の
紙幣P(2)との搬送間隔が異常に狭い場合、例えば、
50mm以下の処理方法について説明する。図8の
(a)において紙幣Pの処理が開始される。供給部5に
セットされた紙幣P,…の最下層紙幣P(1)は、供給
部5から繰出し機構6によって1600mm/sの速度
で繰出される。紙幣P(1)は、センサ51,52のフ
ォトトランジスタ51a,52aと赤外線発光ダイオー
ド51b,52bの間を通過して、赤外線発光ダイオー
ド51b,52bからの光を遮り、搬送ローラR1,R
2で同様の速度で搬送される。なお、1600mm/s
の速度は、紙幣処理装置の定常搬送速度である。
【0046】図8の(b)において紙幣P(1)は、前
段搬送ローラR1,R2と同様の速度で定速駆動される
搬送装置50のベルト1a,1b,2a,2bによって
挟持搬送される。紙幣P1の後端は、センサ51,5
2、続いて搬送ローラR1,R2から離れ、搬送装置5
0のベルト1a,1b,2a,2bにのみ挟持搬送され
る。続いて、次の紙幣P(2)が繰出し機構6によって
繰出され、センサ51,52を遮って搬送ローラR1,
R2で搬送される。
【0047】紙幣P(1)の後端から紙幣P(2)の先
端の間、つまり搬送間隔がセンサ51,52を遮った時
間差から初期搬送間隔x0(1)が制御部41によって判定
される。例えば、短手長さ76mmの紙幣が短手方向に
定常速度1600mm/sで搬送され、センサ51,5
2による紙幣P(1)の先端から紙幣P(2)の先端ま
での時間差が0.1秒であった場合、初期搬送間隔x0
(1)は、 1600×0.1−76=84 となる。すなわち、上記の場合の初期搬送間隔x0(1)
は、84mmと計数される。
【0048】図8の(c)において制御部41は、紙幣
P(1)と紙幣P(2)の搬送間隔x0(1)が正常な間隔
であるか否かを判断する。例えば、初期搬送間隔x0(1)
が50mmを超えていれば正常とし、50mm以下であ
れば必要な搬送間隔の制御(紙幣P(1)と紙幣P
(2)との間の狭い間隔を広くする補正)を行う。
【0049】しかしながら、搬送間隔の補正において
は、搬送装置50を駆動するパルスモータ53,54の
制御上の誤差、および搬送装置50のベルト1a,1
b,2a,2bと紙幣との間で発生するずれ量(特にベ
ルトの速度が変わる際にずれが発生する)により、10
mmのマージンを確保して補正する。従って、搬送間隔
の補正計算値(目標値)としては60mmとする。な
お、上記の誤差やずれが発生しない場合には、補正後に
50mmを超える(51mmでも可)ように、1mm単
位で補正することも可能である。
【0050】すなわち、搬送間隔x0(1)が50mm以下
の場合、制御部41は、初期搬送間隔x0(1)の値から搬
送装置50を駆動するパルスモータ53,54の速度カ
ーブを演算する。
【0051】制御部41は、紙幣P(1)が搬送装置5
0に搬送される際、演算結果に基づいて搬送装置50の
パルスモータ53,54を定常速度から加速して所定パ
ルス駆動する。制御部41は、パルスモータ53,54
を所定パルス駆動した後、減速して定常速度に戻す。
【0052】また、制御部41は、紙幣の搬送間隔が正
常(例えば50mmを超える)であれば搬送装置50の
パルスモータ53,54を定常速度のままで紙幣を搬送
する。
【0053】紙幣Pは、定常速度で搬送装置50から後
段に搬送される。このように搬送装置50のベルト1
a,1b,2a,2bにのみ紙幣が挟持されている間に
速度制御が行われることにより搬送間隔の調整が可能と
なる。また、搬送装置50へ紙幣Pが進入する場合と搬
送装置50から紙幣Pが排出される場合とは、通常の搬
送速度とすることにより、前段、後段との速度差による
不具合の発生を防ぐことができる。
【0054】図8の(d)において上記搬送間隔の調整
の結果、1枚目の紙幣P(1)と2枚目の紙幣P(2)
との搬送間隔は、x1(1)となる。この場合、搬送間隔の
変化量Δx=(x1(1)−x0(1))は、パルスモータ5
3,54を加減速した時間から決定される。
【0055】例えば、1枚目の紙幣P(1)と2枚目の
紙幣P(2)との初期搬送間隔x0(1)が40mmであっ
た場合、定常速度1600mm/sで搬送される紙幣P
を1800mm/sで0.1秒間だけ搬送すれば、定常
速度で搬送された場合と比較して大きくなる搬送距離
は、Δx=(1800−1600)×0.1=20mm
となる。つまり、加速搬送された1枚目の紙幣P(1)
は、2枚目の紙幣P(2)との搬送間隔が20mm大き
くなる。
【0056】この結果、紙幣P(1)と紙幣P(2)の
初期搬送間隔x0(1)=40mmは、上記補正後、搬送間
隔x1(1)=60mmとなる。搬送間隔が60mmとなっ
て、後段の検査部8等の処理は、搬送間隔による不具合
を少なくすることができる。
【0057】なお、パルスモータ53,54の急速な速
度変化は不可能であるので、上記制御部41は単純なス
テップ速度変化ではなく、スローアップ、スローダウン
を含んだ搬送距離の演算を行う必要がある。
【0058】例えば、図9に示すようにパルスモータの
速度を変化させた場合、搬送距離の変化量Δxは図9の
斜線部の面積となる。従って変化量Δx(mm)は、 Δx=((t4−t1)+(t3−t2))×(Va−
V0)/2 となる。この距離分だけ搬送間隔を広げる(大きく)こ
とができる。
【0059】上記は1枚目の紙幣P(1)と2枚目の紙
幣P(2)の搬送間隔が狭い場合について説明したが、
n枚目とn+1枚目の紙幣間隔が狭い場合について図1
0を参照して説明する。
【0060】図10の(a)〜(c)において処理開始
後、上述したST9にて最初の紙幣P(1)から順次加
速し、搬送装置50を通過した紙幣P,…は、常に本来
の位置(定常速度1600mm/sで搬送された場合の
位置)よりも進められた位置とする。
【0061】すなわち、制御部41は、1枚目の紙幣P
(1)と2枚目の紙幣P(2)とが初期搬送間隔x0(1)
であったものを搬送装置50で紙幣P(1)を加速して
x1(1)とし、続く紙幣P(2)も加速する。搬送装置5
0からの排出時点では、紙幣P(1)と紙幣P(2)と
の搬送間隔はx2(1)となり、初期搬送間隔x0(1)と同程
度な搬送間隔となる。搬送装置50から排出される紙幣
Pと搬送装置50への進入紙幣Pとの間は、制御部41
による上記処理が連続的に行われることにより、大きな
紙幣間隔が設定された状態となる。
【0062】図10の(d)において制御部41は、n
枚目の紙幣P(n)が搬送装置50に進入した段階で、
続く紙幣P(n+1)がセンサ51,52を遮った際、
初期搬送間隔x0(n)を演算する。
【0063】図10の(e)において制御部41は、紙
幣P(n)が先行搬送の紙幣P(n−1)との搬送間隔
x2(n-1)が50mm以下にならない範囲で、搬送間隔x
1(n)が60mmとなるように制御量Δxを演算する。制
御部41は、演算結果に基づいてパルスモータ53,5
4の速度を加速する。この処理の結果、先行搬送紙幣P
(n−1)との搬送間隔x2(n-1)は小さくなるが、続く
紙幣P(n+1)との搬送間隔は広げられる。
【0064】このような処理を順次行い、搬送装置50
を通過した紙幣P,…の搬送位置を通常の搬送速度で搬
送した場合よりも進めて、加速可能な隙間(常時加速さ
れて縮められる搬送間隔)を広げておくことにより、初
期搬送間隔の短い紙幣Pがセンサ51,52で検出され
た際、搬送装置50で加速して60mmの搬送間隔を確
保しても、先行搬送紙幣Pとの搬送間隔が問題となるレ
ベルにならないように制御することができる。
【0065】以上説明したように構成された搬送装置5
0を、図1に示すように繰出し機構6の直後に配置する
ことにより、供給部3の繰出し機構6で発生した紙幣P
の搬送間隔の異常を、その直後に搬送装置50で修正す
ることができる。このように、搬送装置50で搬送間隔
を修正して後段の鑑査部8などに紙幣Pを供給すること
により、繰出し機構6での紙幣分離供給に伴なう不具合
を少なくすることが可能となる。
【0066】また、上記実施例の紙葉類搬送装置は、通
常の搬送路と独立して速度制御可能な搬送路と搬送間隔
の検出手段があれば可能であり、搬送ベルトのかわりに
ローラを用いても良く、パルスモータのかわりにサーボ
モータ等の速度制御可能なモータを用いても良い。
【0067】次に、搬送装置50のスキューの補正動作
を図11に示すフローチャートおよび図12〜図15を
参照して説明する。今、供給部5から繰出し機構6によ
り1600mm/sの速度で繰出された紙幣P(n)
は、センサ51,52を遮って搬送ローラR1,R2で
同様の速度で搬送される。この時、紙幣Pが、図12に
示すような角度でスキューしていたとする。なお、16
00mm/sの速度は、紙幣処理装置の定常搬送速度で
ある。
【0068】紙幣P(n)は繰出し機構6で繰出され、
図12の位置に達するとセンサ52を紙幣Pが遮る。さ
らに定速で搬送されると、図13の位置に達し、センサ
51をも遮る。
【0069】制御部55は、センサ51,52の各出力
信号に基づいて図12から図13の状態になるまでの時
間を測定し、センサ51,52の光軸間の距離から紙幣
Pのスキュー量とスキューの向きを算出する。ここで、
スキューの向きを符号で表すと、たとえば、CCW方向
(反時計方向)を正のスキューとし、CW方向(時計方
向)を負のスキューとする。したがって、図12および
図13のスキューは正の量となる。
【0070】また、制御部55は、算出したスキュー量
から搬送装置50で修正可能か否かを判断する。スキュ
ー量が多すぎて修正が不可能と判断した場合、制御部5
5は、搬送装置50の搬送速度を定速にしたまま紙幣P
を後段へ配送する。
【0071】制御部55でスキュー修正が可能と判断さ
れた場合、紙幣Pは、前段搬送ローラR1,R2と同様
の速度で定速駆動される搬送装置50のベルト1a,1
b,2a,2bによって挟持搬送されて搬送ローラR
1,R2から離れ、ベルト1a,1b,2a,2bにの
み挟持搬送される。この場合、当然のことながら各ベル
ト1a,1b,2a,2bを駆動するパルスモータ5
3,54の回転速度は同一である。
【0072】この段階で制御部55は、センサ51,5
2の出力信号に基づく計測結果から、紙幣Pの遅れてい
る搬送方向に対して左側を挟持搬送するベルト1a,2
aの搬送速度を一定(1600mm/s)とし、紙幣P
の先に進んでいる搬送方向に対して右側を挟持搬送する
ベルト1b,2bの搬送速度を減速とする。従って、制
御部55は、ベルト1b,2bを駆動するパルスモータ
53の速度を減速する。
【0073】この結果、搬送速度が左側のベルト1a,
2aに比べて右側のベルト1b,2bが遅くなった量だ
け紙幣Pが回転して紙幣Pのスキューが修正される。修
正される傾きは、図14の(a)に示されているパルス
モータ53に対する図14の(b)に示されているパル
スモータ54の斜線部の面積から決められる。
【0074】すなわち、ある時間内に等速運動する搬送
方向に対して左側の駆動ローラ4aに対し、搬送方向に
対して右側の駆動ローラ4bをどれだけ遅く動かせばよ
いかを決定する。例えば、スキュー角度を10°、セン
サ51,52の光軸間隔を80mmとすると、CW方向
の修正が必要であり、単位時間以内に右側の駆動ローラ
4bを「80×tan(10°)=14.1mm」少な
く動かす必要が生じる。
【0075】これらの計算を制御部55によって行い、
結果として、進んでいる側のベルト1b,2bを駆動す
るパルスモータ54の回転速度を減速する。例えば、左
側のベルト(1a,2a)が50mm進む間に右側のベ
ルト(1b,2b)が36mm進むように、右側の駆動
ローラ4bの速度を制御することにより、紙幣Pは傾き
が修正され、傾きのない状態で搬送されることとなる。
【0076】こうして、制御終了後、左右のベルト(1
a,1b,2a,2b)の速度を通常の搬送速度(16
00mm/s)に戻して駆動することにより、左右とも
に通常の搬送速度となり、後段の1600mm/sの速
度で搬送される搬送ローラR3,R4に紙幣Pを引き渡
すことが可能となる。
【0077】パルスモータ53,54は、このような処
理を40ms程度の短時間に行うため、非常に急激な加
減速を行う必要がある。上述した図13に示すような紙
幣Pの傾きを修正する場合、進んでいる搬送方向に対し
て右側のベルト1b,2bを一定速度で駆動し、遅れて
いる搬送方向に対して左側の搬送速度を高くしてもスキ
ューの修正を行うことは可能である。
【0078】しかしながら、図15に示すように一般的
なパルスモータの回転速度−トルク特性は、パルスモー
タの回転速度が上がるほどトルクが小さくなる傾向があ
る。そのため、パルスモータの回転速度を増すことによ
るスキュー修正はパルスモータのトルク特性から必要な
トルクが得られず適当でなく、必要なトルクを確保する
には非常に大型のパルスモータが必要となる。
【0079】従って、進んでいる側を駆動するパルスモ
ータを減速してスキュー修正することにより、パルスモ
ータを小型にして搬送装置50の小型化を図ることがで
きる。
【0080】実際に紙幣処理装置では、例えば、紙幣P
の長さ76mmに対して搬送される紙幣Pの間隔は通常
80mm程度となっている。本実施例の搬送装置50で
は、50mm程度の搬送長さの間にスキューの制御を行
うことができるので処理時間は充分に間に合うこととな
る。
【0081】以上の制御を、搬送装置50を通過する全
ての紙幣Pに対して連続的に行うことにより、スキュー
をある一定値以内におさえることが可能となる。なお、
CW方向、CCW方向のいずれの修正においてもスキュ
ーが異常に大きくて修正が不可能な場合には、可能な範
囲で最大限の修正を行うか、全く修正を行わずに通常の
搬送速度で搬送するかの選択が可能である。
【0082】以上説明したように構成された搬送装置5
0を図1に示すように繰出し機構6の直後に配置するこ
とにより、供給部5の繰出し機構6で発生した紙幣Pの
傾きを、その直後に搬送装置50で修正することができ
る。このように搬送装置50でスキューを修正して後段
の鑑査部8などに紙幣Pを供給することにより、繰出し
機構6での紙幣分離供給に伴なう不具合を少なくするこ
とが可能となる。
【0083】次に、スキューおよびショートピッチを同
時に補正する場合について図16と図17のフローチャ
ートに基づいて説明する。スキューおよびショートピッ
チを同時に補正する場合は、モータ53,54の速度を
増加しつつスキューの補正を行う必要があるため、上述
したスキュー補正の方式とは一部異なる。
【0084】すなわち、図16に示すように、ショート
ピッチの補正量ΔXとスキューの補正量Sから速度線図
をモータ53,54毎に算出する必要がある。このた
め、ショートピッチの補正量ΔXとスキューの補正量S
を算出した後(ST27,28)、このショートピッチ
の補正量ΔXとスキューの補正量Sを加算して最大補正
量を算出する(ST29)。そして、この最大補正量が
図9で示した修正可能上限値以下であるかにより修正が
可能であるかどうかが判断される(ST30)。
【0085】修正が可能な場合は、モータ53,54各
々の速度線図、すなわち、図16の実線、鎖線で示す線
図が算出され(ST31)、この速度線図に従って、モ
ータ53,54が加減速される。
【0086】次に、図18、図19、図20は、搬送装
置の他の実施例を詳細に示すものである。図において、
帯状の搬送手段としての無端状の従動ベルト1a,1b
は、所定間隔あけて並設され、それぞれ回転自在なロー
ラ8a,8bと11a,11bとの間に掛け渡されてい
る。もう一方の帯状の搬送手段としての無端状の駆動ベ
ルト2a,2bは、それぞれ従動ベルト1a,1bに接
触して並設され、それぞれ回転自在なローラ10a,1
0bと駆動ローラ6a,6bとの間に掛け渡されてい
る。これにより、紙幣Pは、その両端部が駆動ベルト2
a,2bと従動ベルト1a,1bとの間に挟持されて図
示矢印方向に搬送されるようになっている。なお、回転
自在なローラ9a,9bは、ベルト2a,2b,1a,
1bの中途部を支持するためのものである。
【0087】駆動ローラ6a,6bは、パルスモータ7
aと後述する制御部とによって任意の方向に任意の速度
で駆動され、かつ、時間的に速度を変更することが可能
となっている。
【0088】駆動ベルト2a,2bは、駆動ローラ6
a,6bに引っ張られて動くため、摩擦によって従動ベ
ルト1a,1bはそれぞれ対向する駆動ベルト2a,2
bに従動して動作する。
【0089】図21は、上記図18に示した搬送装置の
電気回路を概略的に示すものである。すなわち、センサ
3の出力信号は制御部41に送られる。制御部41は、
センサ3の出力信号に基づき、後で詳細を説明するよう
に、紙幣Pの通過によりセンサ3が遮られるタイミング
により紙幣P,…の搬送間隔を計測し、その計測結果に
基づき、駆動回路42を介して前記パルスモータ7aを
駆動制御するようになっている。
【0090】上記図18に示した搬送装置においては、
左右の速度制御は不可能でショートピッチの補正のみを
行うものであるが、上述した搬送装置50と比べてコス
トを低減できる。
【0091】なお、上記実施例では、紙幣整理機などの
紙幣処理装置に適用した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものでなく、例えば、銀行など金
融機関における自動入出金装置などの自動処理装置の紙
幣処理ユニットに適用してもよい。
【0092】また、上記実施例では、紙幣処理装置に適
用した場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、たとえば、紙幣以外の有価証券あるい
は郵便物、帳票などの処理装置における紙葉類搬送装置
にも同様に適用できる。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
搬送される紙葉類の搬送間隔、及び傾きを調整すること
により、装置の不具合が少なくなり、装置の性能が大幅
に向上する紙葉類搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る紙幣処理装置を概
略的に示す構成図。
【図2】この発明の第1実施例に係る紙葉類搬送装置の
概略的な構成を示す斜視図。
【図3】この発明の第1実施例の紙葉類搬送装置の構成
を示す平面図。
【図4】第1実施例の紙葉類搬送装置の構成を示す側面
図。
【図5】この発明の第1実施例の紙葉類搬送装置の電気
回路を概略的に示す図。
【図6】この発明の第1実施例の搬送装置の動作を説明
するためのフローチャート。
【図7】この発明の第1実施例の搬送間隔の補正を説明
するためのフローチャート。
【図8】搬送される紙幣の搬送状態を説明するための
図。
【図9】第1実施例のパルスモータの速度変化を説明す
るための図。
【図10】搬送される紙幣の搬送間隔の制御方法を説明
するための図。
【図11】第1実施例のスキュー補正を説明するための
フローチャート。
【図12】紙幣の傾き検出を説明する図。
【図13】紙幣の傾き検出を説明する図。
【図14】パルスモータの速度図。
【図15】パルスモータのトルク特性図。
【図16】第1実施例のパルスモータの速度変化を説明
するための図。
【図17】この発明の第1実施例のスキューと搬送間隔
との補正を説明するためのフローチャート。
【図18】この発明の第2実施例に係る紙葉類搬送装置
の概略的な構成を示す斜視図。
【図19】第2実施例の紙葉類搬送装置の構成を示す平
面図。
【図20】第2実施例の紙葉類搬送装置の構成を示す側
面図。
【図21】第2実施例の紙葉類搬送装置の電気回路を概
略的に示す図。
【符号の説明】
P…紙幣(紙葉類) 1a,1b…従動ベルト(搬送手段) 2a,2b…駆動ベルト(搬送手段) 3,51,52……センサ(検出手段) 4a,4b……駆動ローラ 7a,53,54……パルスモータ 8a,8b,9a.9b,10a,10b,11a,1
1b…ローラ 41,55…制御部 42,56,57…駆動回路 50…搬送装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−23159(JP,A) 特開 平1−214555(JP,A) 特開 平2−175545(JP,A) 特開 平2−127347(JP,A) 特開 平3−267244(JP,A) 特開 平4−251058(JP,A) 特開 平4−277151(JP,A) 特開 昭58−119535(JP,A) 特開 昭59−22833(JP,A) 特開 昭60−213649(JP,A) 実開 昭59−83837(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/00 - 7/20 B65H 9/00 - 9/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を1枚ずつ取込む取込手段と、 紙葉類の取込み方向と交差する方向に複数設けられ、紙
    葉類の通過を検出する検出センサと、 この検出センサを通過した紙葉類を紙葉類の搬送方向と
    交差する方向において一端側を挟持して搬送する第1の
    搬送手段と、 前記検出センサを通過した紙葉類を紙葉類の搬送方向と
    交差する方向において他端側を挟持して搬送する第2の
    搬送手段と、 前記検出センサの出力信号に基づいて前記紙葉類と後続
    の紙葉類との間隔を算出する第1の算出手段と、 この算出手段の算出結果に基づいて前記紙葉類と後続の
    紙葉類との間隔が異常であることを検出する検出手段
    と、 この検出手段により間隔が異常であると検出された場合
    は、間隔を修正するように前記算出手段で算出された結
    果に基づいて前記第1および第2の搬送手段の搬送速度
    を変更する第1の変更手段と、 前記検出センサにて前記紙葉類が検出されたタイミング
    の差から紙葉類の傾斜量を算出する第2の算出手段とこの第2の算出手段により算出された傾斜量が修正可能
    か否かを判断する判断手段と、 この判断手段により傾斜量の修正が可能であると判断し
    た場合に、前記第1、第2の搬送手段のうち紙葉類が進
    んでいる側の搬送手段の搬送速度を前記第2の検出手段
    により検出された傾斜量に基づいて減速する 第2の変更
    手段と、前記判断手段により傾斜量の修正が不可能であると判断
    した場合に、前記第1、第2の搬送手段のうち紙葉類が
    進んでいる側の搬送手段の搬送速度を修正可能な限度ま
    で減速する第3の変更手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 【請求項2】 紙葉類を1枚ずつ取込む取込手段と、 紙葉類の取込み方向と交差する方向に複数設けられ、紙
    葉類の通過を検出する検出センサと、 この検出センサを通過した紙葉類を紙葉類の搬送方向と
    交差する方向において一端側を挟持して搬送する第1の
    搬送手段と、 前記検出センサを通過した紙葉類を紙葉類の搬送方向と
    交差する方向において他端側を挟持して搬送する第2の
    搬送手段と、 前記検出センサの検出結果に基づいて前記紙葉類と後続
    の紙葉類との搬送間隔を算出する第1の算出手段と、 前記検出センサにて前記紙葉類が検出されたタイミング
    の差から紙葉類の傾斜量を算出する第2の算出手段と前記第1の算出手段により算出した搬送間隔と前記第2
    の算出手段により算出した傾斜量と加算して補正量を算
    出する第3の算出手段と、 前記第3の算出手段により算出された補正量の修正が可
    能か否かを判断する判断手段と、 この判断手段により前記補正量の修正が可能であると判
    断した場合に、前記第3の算出手段により算出した補正
    量に基づいて前記第1、第2の搬送手段の搬送速度をそ
    れぞれ変更する第1の変更手段と前記判断手段により前記補正量の修正が不可能であると
    判断した場合に、前記第3の算出手段により算出した補
    正量に基づいて前記第1、第2の搬送手段の搬送速度を
    それぞれが修正可能な限度まで変更する第2の変更手段
    、 を具備したことを特徴とする紙葉類搬送装置。
JP24894793A 1993-02-12 1993-10-05 紙葉類搬送装置 Expired - Fee Related JP3297164B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24894793A JP3297164B2 (ja) 1993-02-12 1993-10-05 紙葉類搬送装置
US08/142,936 US5407191A (en) 1993-02-12 1993-10-29 Device for conveying sheets one by one

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2401293 1993-02-12
JP2651793 1993-02-16
JP5-24012 1993-02-16
JP5-26517 1993-02-16
JP24894793A JP3297164B2 (ja) 1993-02-12 1993-10-05 紙葉類搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06298403A JPH06298403A (ja) 1994-10-25
JP3297164B2 true JP3297164B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=27284481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24894793A Expired - Fee Related JP3297164B2 (ja) 1993-02-12 1993-10-05 紙葉類搬送装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5407191A (ja)
JP (1) JP3297164B2 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3376094B2 (ja) * 1994-05-26 2003-02-10 京セラミタ株式会社 インクジェット記録装置
US5411433A (en) * 1994-06-13 1995-05-02 Dynabrade, Inc. Dust-collecting apparatus
US5507481A (en) * 1994-06-10 1996-04-16 Interbold Automated teller machine passbook transport mechanism
JP3258203B2 (ja) * 1994-07-26 2002-02-18 三菱電機株式会社 シート搬送装置
US5670995A (en) * 1995-12-18 1997-09-23 Kupcho; Kevin M. Apparatus for simultaneous double sided printing
AU4697197A (en) 1996-11-04 1998-05-29 Tropsport Acquisitions Inc. Hockey stick shaft
US7584883B2 (en) * 1996-11-15 2009-09-08 Diebold, Incorporated Check cashing automated banking machine
US7513417B2 (en) * 1996-11-15 2009-04-07 Diebold, Incorporated Automated banking machine
US7559460B2 (en) * 1996-11-15 2009-07-14 Diebold Incorporated Automated banking machine
US6573983B1 (en) 1996-11-15 2003-06-03 Diebold, Incorporated Apparatus and method for processing bank notes and other documents in an automated banking machine
US5923413A (en) 1996-11-15 1999-07-13 Interbold Universal bank note denominator and validator
US6290070B1 (en) * 1997-11-28 2001-09-18 Diebold, Incorporated Currency recycling automated banking machine
US6322069B1 (en) * 1999-03-12 2001-11-27 Xerox Corporation Interpaper spacing control in a media handling system
JP4226762B2 (ja) * 1999-09-03 2009-02-18 株式会社東芝 モータ制御回路及びそれを用いた制御システム
US6685294B2 (en) * 2001-04-30 2004-02-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for controlling media ejection
JP3754922B2 (ja) * 2001-12-26 2006-03-15 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙幣取扱装置
JP5116133B2 (ja) * 2006-08-22 2013-01-09 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 紙幣処理装置
US8109508B2 (en) * 2007-03-30 2012-02-07 Xerox Corporation Method and system for determining improved correction profiles for sheet registration
JP2010095367A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Pfu Ltd シート給送装置及び媒体検出方法
JP5595955B2 (ja) * 2011-03-18 2014-09-24 株式会社東芝 紙葉類処理装置
DE102012005462A1 (de) * 2012-03-20 2013-09-26 Heidelberger Druckmaschinen Ag Schneidevorrichtung
US8915497B2 (en) 2013-01-04 2014-12-23 Tamarack Products, Inc. Method and apparatus for sheet and carton blank aligning using caster effect
WO2015015588A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙葉類処理装置
CN106144689B (zh) * 2015-04-17 2018-08-21 上海旭恒精工机械制造有限公司 片状物姿态调整方法
US10035673B2 (en) 2015-06-19 2018-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for forming image on conveyed sheet
US10150287B2 (en) * 2016-05-20 2018-12-11 Ricoh Company, Ltd. Conveying device and printing apparatus
KR102197789B1 (ko) * 2016-05-27 2021-01-05 기산전자 주식회사 지폐 정사기의 능동적 지간 조절 장치 및 방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5983837A (ja) * 1982-11-02 1984-05-15 Daihatsu Motor Co Ltd 歯車変速機の同期噛合装置
GB8819768D0 (en) * 1988-08-19 1988-09-21 Ncr Co Sheet handling apparatus
JPH038648A (ja) * 1989-06-05 1991-01-16 Katsuragawa Denki Kk シート搬送装置
JPH03264429A (ja) * 1990-03-14 1991-11-25 Omron Corp 紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置
JPH03267244A (ja) * 1990-03-16 1991-11-28 Fuji Electric Co Ltd 紙幣鑑別装置
JPH04129935A (ja) * 1990-09-19 1992-04-30 Omron Corp 紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置
JP2866176B2 (ja) * 1990-09-26 1999-03-08 株式会社リコー シート方向制御装置
US5078384A (en) * 1990-11-05 1992-01-07 Xerox Corporation Combined differential deskewing and non-differential registration of sheet material using plural motors

Also Published As

Publication number Publication date
US5407191A (en) 1995-04-18
JPH06298403A (ja) 1994-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3297164B2 (ja) 紙葉類搬送装置
JP4791631B2 (ja) 紙葉類処理装置
US5848784A (en) Document separation apparatus
US6779791B2 (en) Paper-like materials processing apparatus
US5423527A (en) Document transport with gap adjust
US5211387A (en) Method and apparatus for feeding articles
JP3277018B2 (ja) 紙幣処理装置
JP3432860B2 (ja) 紙葉類のスキュー制御搬送装置
EP1760018B1 (en) Paper sheet stacking apparatus
JP3243042B2 (ja) 搬送装置
JP4300072B2 (ja) 紙葉類の搬送ピッチ補正装置
JP2860687B2 (ja) 紙葉類取扱い装置
JPH01214555A (ja) 媒体搬送機構
JP2003312895A (ja) 重走検知装置
JPH06206647A (ja) 搬送装置
JP3249184B2 (ja) 搬送装置
JPH07125872A (ja) 紙葉類搬送装置
JP2716771B2 (ja) 物品の走行監視方法
EP0390389A1 (en) Methods and apparatus for feeding articles
JP3065624B2 (ja) 札間隔制御方式
JP2665098B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP2003261238A (ja) 紙葉類取出装置、紙葉類取出方法
JPH07325954A (ja) 紙葉類処理装置
JP3394568B2 (ja) 紙葉類取扱装置
JP3430891B2 (ja) 紙葉類取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080412

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees