JP3394568B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents
紙葉類取扱装置Info
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- 230000032258 transport Effects 0.000 description 27
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- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等によって、
使用される現金自動取引装置等の紙葉類取扱い装置に関
し、特に紙葉類を高速状態で搬送すると共に、紙葉の種
類等によって、区分する紙葉類の切り替え機構を備える
紙葉類取扱装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の装置は、特開昭63−17624
7号公報に記載のように、搬送路の各行き先切り替えゲ
ート駆動機構を同軸上に2個ずつ設け、シートを検出す
るセンサもゲート毎に設けて、紙葉類の位置情報に応じ
てゲートを個別に切り替えることにより、紙葉類の損傷
を防止していた。◆しかしながら、ゲート駆動機構が1
個の場合においての、ゲート切り替えタイミングについ
ては考慮されていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、同一
軸上に設けられた2個の独立したゲート駆動機構を設
け、紙葉類の損傷を防止していた。このため、ゲート駆
動機構が1個の場合は、搬送紙葉にスキューが発生した
場合、 (1)ゲート切り替えタイミングが異常となり、区分動
作が不正となる。◆ (2)ゲート切り替えタイミング不正により、ゲートと
紙葉が接触して、ゲート部分で紙葉が滞留するケースも
発生する。◆ という問題点があった。◆本発明の目的は、ゲート駆動
機構が1個の場合においても、搬送路上のスキューを検
出すると共に、スキュー情報からゲートタイミングを
得、ゲート切り替えタイミングを最適化することによっ
て、紙葉類を確実に区分する紙葉類取扱装置を提供する
ことにある。◆本発明の他の目的は、ゲート切り替えタ
イミングを最適化することによって、ゲート部分での紙
葉類の損傷および滞留等のジャム防止を図る紙葉類取扱
装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、紙葉類取扱装置は、紙葉類を搬送するための搬送路
と、紙葉類を搬送するための搬送手段と、該搬送手段に
よる紙葉類の搬送量を検出する搬送量検出手段と、搬送
路上の紙葉類の位置検出手段と、紙葉類の行先を切り替
えるゲート手段と、ゲートタイミング補正手段と、制御
部を備え、制御部は位置検出手段の出力に基づき紙葉類
のスキュー量を求め、ゲートタイミング補正手段は制御
部からスキュー量を入力してゲート手段の切り替えタイ
ミングを求めて制御部に出力し、さらに制御部は位置検
出手段での紙葉類検出後の紙葉類の搬送量を搬送量検出
手段の出力に基づき求め、該求めた搬送量が前記切り替
えタイミングと一致するときゲート手段にゲート切り替
えを指示するようにしている。 【0005】 【作用】上記手段により、搬送路上のスキューを検出さ
れ、このスキュー情報からゲートタイミング補正手段が
スキューに応じた最適なゲート切り替えタイミングを出
力するので、スキューに応じたゲートの切り替えが実行
され、紙葉類が確実に区分される。また、これにより、
ゲート部分での紙葉類の損傷、ジャム発生が阻止され
る。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図5によ
り説明する。◆図1は、紙葉類取扱装置の構成を示すハ
ードウェアブロック図である。◆搬送路上の紙葉(以
下、紙幣として説明する)位置を検出する位置センサ1
は、紙幣がセンサ上を通過している場合はダーク、セン
サを通過したらライトの情報を制御部5に出力する。制
御部5はこの情報に基づきスキュー量を求める。◆エン
コーダ2は、搬送路の駆動部と連結されており、搬送路
の移動量に対応する搬送モータ(パルスモータ)へのパ
ルス信号を制御部5に出力する。◆鑑別機構3は、位置
センサ1にて兼ね備えており、厚さ、長さ等の搬送路上
の紙幣状態を制御部5に出力する。◆ゲートタイミング
補正機構4は、制御部5で求められたスキュー量の情報
を受け最適なゲート切り替えタイミングを演算し、制御
部5に出力する。◆制御部5は、位置センサ1のライト
/ダーク信号の変化時点からのエンコーダパルス数を積
算することにより、紙幣の位置を算出する。また、鑑別
機構3からの鑑別情報により、搬送路上の紙幣状態を検
出する。また、ゲートタイミング補正機構4からのゲー
ト切り替えタイミング情報により、最適なゲート切り替
えタイミングを検出する。そして、紙幣を搬送する前
に、ドライバ8に対して、搬送モータ9のON/OFF
信号6を出力する。◆また制御部5は、鑑別情報によ
り、紙幣のスタック先を求める。そして、紙幣の位置情
報とゲートタイミング補正結果により、最適なゲート切
り替えタイミングにて、ドライバ8に対して、ゲートソ
レノイド10のゲートソレノイドON/OFF信号7を
出力する。◆ドライバ8は、制御部5からの信号の増幅
回路である。制御部5からのON/OFF信号6、7を
増幅することにより、搬送モータ9、ゲートソレノイド
10の各アクチュエータが駆動可能な電圧/電流に変換
する。 【0007】図2は、本発明の紙葉類取扱装置が適用さ
れる出金装置の概略の機構を示す。◆この出金装置は、
紙幣を分離するためのカセット11〜13、カセットか
ら分離された紙幣を搬送するための搬送路14、搬送さ
れてきた紙幣の状態を検出するための鑑別部1、紙幣の
行き先を分けるためのゲート15、出金紙幣を集積する
ための出金口17、リジェクト紙幣を集積するためのリ
ジェクトボックス16により構成される。◆出金利用者
が、1万5千円の出金をする場合は、千円券のセットさ
れているカセット11から千円券を5枚分離して、搬送
路14を介して、鑑別部1を通過後、ゲート15によ
り、出金口17へ集積される。千円券の出金動作終了
後、万円券のセットされているカセット12より1枚出
金され、一連の出金動作は終了する。◆紙幣搬送中に、
鑑別部1で、リジャクト券を検出した場合は、当該紙幣
のみをゲート15を切り替えることにより、リジェクト
ボックス16へ集積する。 【0008】図3は、紙葉類取扱制御の流れ図を示す。
◆まず、搬送路14を駆動させるための搬送モータ9を
起動する。以下に各制御ごとに従って動作を説明する。
◆左側のフローで示される鑑別制御は、鑑別部1に紙幣
が到達したら、厚さ、長さ等のその時の紙幣状態を検出
し、検出した結果が正券・リジェクト券なのかの情報を
出力し、また、ゲートタイミング補正処理を行い、最適
なゲート切り替えタイミングを出力する。◆右側のフロ
ーで示されるゲート制御は、上記鑑別制御より得る紙幣
の情報により、ゲート15の切り替え方向を決定すると
共に、同じく鑑別制御より得る最適なゲート切り替えタ
イミングにて、当該紙幣がゲート切り替えタイミングに
達した時点で、ゲート15にON/OFF信号を出力す
る。ON信号のときゲートは出金口側に切り替わり、O
FF信号のときゲートはリジェクト側に切り替わる。◆
以上により、全ての紙幣の区分動作が終了すると、搬送
モータ14を停止、ゲート15をオフして、一連の動作
を終了する。 【0009】図4は、紙幣のスキューに対応するゲート
切り換えタイミングを説明するための図である。紙幣1
8は、図4の左から右方向に搬送される。◆次に諸元を
示す。◆ 1.ゲート配置距離 … 81mm 2.搬送紙幣短手寸法 … 98mm 3.位置センサ間距離 … 中心よりそれぞれ20mm 4.紙幣と紙幣の距離 … 60.8mm 5.位置センサ〜ゲート先端までの距離 … 241m
m 6.搬送モータ速度 … 2400pps(パルス/
秒) 7.搬送パルス数 … 0.506mm/パルス 8.ゲート切り替え時間 … 35ms ここでいうスキュー紙幣は、スキュー度10°から25
°に搬送された紙幣のことであり、その紙幣は、リジェ
クト券として、扱う。それ以下の場合は、正券とし、そ
れ以上については、メカ的に保証しないものとする。◆
ここに、スキュー0の時とスキュー25の時の2つ場合
にわけて、ゲート切り替えタイミング補正について説明
する。◆スキュー0の時は、位置センサ1Aと位置セン
サ1Bとのダーク検出時のずれが生じない。従って、ゲ
ート15の切り替えに要する時間、すなわち、ゲート切
り替え時間として35msを要するとし、ゲート切り替
え終了時に紙幣がゲート先端に来ているようにするに
は、ゲート切り替え開始時に紙幣の右端はゲート先端よ
り手前の距離lkの位置に来ていなくてはならない。こ
の距離lkは以下のようになる。◆ lk=0.035*1214.4≒42.5mm そして、ゲート先端より42.5mm手前に紙幣右端が
到達すると、ゲート15にON/OFF信号を出力す
る。◆ここで、1214.4は1秒間に移動する紙幣の
搬送量である。◆また、ゲート切り換え時点は、センサ
出力がライトからダークに切り替わった変化時点から積
算されたエンコーダパルス数が (241−42.5)/0.506 になった時点である。 【0010】スキュー25の時は、位置センサ1Aに
て、ダークを検出してから、位置センサ1Bにて、ダー
クを検出するまでに紙幣は搬送され、パルス数にずれが
生じるので、その補正を行う必要がある。◆したがっ
て、ゲート切り替えタイミングでのゲート端からの距離
の計算式は、センサからゲート端までの距離は、 81
−20=61mm であり、図に示す距離lxは、 lx=61*tan(25°)≒28.4mm であり、距離lkは、 lk=0.035*1214.4+28.4≒70.9
mm となる。 【0011】そして、ゲート切り換え時点は、センサ出
力がライトからダークに切り替わった変化時点から積算
されたエンコーダパルス数が (241−70.9)/0.506 になった時点である。◆このように、スキューによっ
て、生じた紙幣のずれを損傷なく、リジェクトするため
には、ゲート先端に到達する70.9mm手前にて、ゲ
ート15にON/OFF信号を出力しなければならな
い。これによって、搬送路を減速させることなく、紙幣
をリジェクトすることができるので、処理能力の向上も
図ることができる。◆こうして、紙幣の損傷及びゲート
部分にてのジャム防止を図ることができる。詳しい計算
方法及び概念については、次の図5にて説明する。◆図
5は、スキュー度lwにおけるゲート切り替えタイミン
グテーブルと計算式を示す。これによって、ゲート15
にON/OFF信号が出力される。ゲート切り替え時間
として、35ms必要なので、スキュー度が0のとき、
最低ゲート先端に到達する lk=0.035*1214.4≒42.5mm 手前にて、ゲート15にON/OFF信号を出力しなけ
ればならない。◆次に、スキュー度をlwとすると、ス
キュー発生にて、搬送された紙幣の距離lxは、 lx=61*tan(lw)mm となり、ゲート先端に到達する lk=42.5+61*tan(lw)mm 手前にて、ゲート15にON/OFF信号を出力する必
要がある。◆スキュー量に応じた各lkの詳細は、ゲー
トタイミング設定テーブルに示す。◆ゲートタイミング
補正機構4は、このテーブルを格納しておき、制御部5
からのスキュー情報に応じて、テーブルを参照して対応
するゲート切り替えタイミング情報を読み出して、制御
部5に出力するようにしてもよい。また、ゲートタイミ
ング補正機構4は、制御部5からのスキュー情報を受
け、この情報に基づきゲート切り替えタイミング情報を
計算して生成し、制御部5に出力するようにしてもよ
い。◆これにより、紙幣が損傷なく、またゲート15に
てジャムが発生することなく区分することができる。そ
して、処理能力を低下させることなく、スキュー紙幣を
リジェクトすることが可能となるのである。◆なお、上
記説明では、図4に示すように紙幣上部が下部より先行
したスキューの場合のゲート切り替えタイミングについ
て説明したが、紙幣下部が上部より先行したスキューの
場合のゲート切り替えタイミングも同様にして得られ
る。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、搬送される紙葉類がス
キューしてもゲートタイミング補正手段によりスキュー
に応じてゲート切り替えタイミングを最適化することが
できるので、紙葉類を確実に区分するという効果があ
る。◆また、それによって、ゲート部分での紙葉類の損
傷率とジャム発生率の低減化を図るという効果がある。
使用される現金自動取引装置等の紙葉類取扱い装置に関
し、特に紙葉類を高速状態で搬送すると共に、紙葉の種
類等によって、区分する紙葉類の切り替え機構を備える
紙葉類取扱装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の装置は、特開昭63−17624
7号公報に記載のように、搬送路の各行き先切り替えゲ
ート駆動機構を同軸上に2個ずつ設け、シートを検出す
るセンサもゲート毎に設けて、紙葉類の位置情報に応じ
てゲートを個別に切り替えることにより、紙葉類の損傷
を防止していた。◆しかしながら、ゲート駆動機構が1
個の場合においての、ゲート切り替えタイミングについ
ては考慮されていなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、同一
軸上に設けられた2個の独立したゲート駆動機構を設
け、紙葉類の損傷を防止していた。このため、ゲート駆
動機構が1個の場合は、搬送紙葉にスキューが発生した
場合、 (1)ゲート切り替えタイミングが異常となり、区分動
作が不正となる。◆ (2)ゲート切り替えタイミング不正により、ゲートと
紙葉が接触して、ゲート部分で紙葉が滞留するケースも
発生する。◆ という問題点があった。◆本発明の目的は、ゲート駆動
機構が1個の場合においても、搬送路上のスキューを検
出すると共に、スキュー情報からゲートタイミングを
得、ゲート切り替えタイミングを最適化することによっ
て、紙葉類を確実に区分する紙葉類取扱装置を提供する
ことにある。◆本発明の他の目的は、ゲート切り替えタ
イミングを最適化することによって、ゲート部分での紙
葉類の損傷および滞留等のジャム防止を図る紙葉類取扱
装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、紙葉類取扱装置は、紙葉類を搬送するための搬送路
と、紙葉類を搬送するための搬送手段と、該搬送手段に
よる紙葉類の搬送量を検出する搬送量検出手段と、搬送
路上の紙葉類の位置検出手段と、紙葉類の行先を切り替
えるゲート手段と、ゲートタイミング補正手段と、制御
部を備え、制御部は位置検出手段の出力に基づき紙葉類
のスキュー量を求め、ゲートタイミング補正手段は制御
部からスキュー量を入力してゲート手段の切り替えタイ
ミングを求めて制御部に出力し、さらに制御部は位置検
出手段での紙葉類検出後の紙葉類の搬送量を搬送量検出
手段の出力に基づき求め、該求めた搬送量が前記切り替
えタイミングと一致するときゲート手段にゲート切り替
えを指示するようにしている。 【0005】 【作用】上記手段により、搬送路上のスキューを検出さ
れ、このスキュー情報からゲートタイミング補正手段が
スキューに応じた最適なゲート切り替えタイミングを出
力するので、スキューに応じたゲートの切り替えが実行
され、紙葉類が確実に区分される。また、これにより、
ゲート部分での紙葉類の損傷、ジャム発生が阻止され
る。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図5によ
り説明する。◆図1は、紙葉類取扱装置の構成を示すハ
ードウェアブロック図である。◆搬送路上の紙葉(以
下、紙幣として説明する)位置を検出する位置センサ1
は、紙幣がセンサ上を通過している場合はダーク、セン
サを通過したらライトの情報を制御部5に出力する。制
御部5はこの情報に基づきスキュー量を求める。◆エン
コーダ2は、搬送路の駆動部と連結されており、搬送路
の移動量に対応する搬送モータ(パルスモータ)へのパ
ルス信号を制御部5に出力する。◆鑑別機構3は、位置
センサ1にて兼ね備えており、厚さ、長さ等の搬送路上
の紙幣状態を制御部5に出力する。◆ゲートタイミング
補正機構4は、制御部5で求められたスキュー量の情報
を受け最適なゲート切り替えタイミングを演算し、制御
部5に出力する。◆制御部5は、位置センサ1のライト
/ダーク信号の変化時点からのエンコーダパルス数を積
算することにより、紙幣の位置を算出する。また、鑑別
機構3からの鑑別情報により、搬送路上の紙幣状態を検
出する。また、ゲートタイミング補正機構4からのゲー
ト切り替えタイミング情報により、最適なゲート切り替
えタイミングを検出する。そして、紙幣を搬送する前
に、ドライバ8に対して、搬送モータ9のON/OFF
信号6を出力する。◆また制御部5は、鑑別情報によ
り、紙幣のスタック先を求める。そして、紙幣の位置情
報とゲートタイミング補正結果により、最適なゲート切
り替えタイミングにて、ドライバ8に対して、ゲートソ
レノイド10のゲートソレノイドON/OFF信号7を
出力する。◆ドライバ8は、制御部5からの信号の増幅
回路である。制御部5からのON/OFF信号6、7を
増幅することにより、搬送モータ9、ゲートソレノイド
10の各アクチュエータが駆動可能な電圧/電流に変換
する。 【0007】図2は、本発明の紙葉類取扱装置が適用さ
れる出金装置の概略の機構を示す。◆この出金装置は、
紙幣を分離するためのカセット11〜13、カセットか
ら分離された紙幣を搬送するための搬送路14、搬送さ
れてきた紙幣の状態を検出するための鑑別部1、紙幣の
行き先を分けるためのゲート15、出金紙幣を集積する
ための出金口17、リジェクト紙幣を集積するためのリ
ジェクトボックス16により構成される。◆出金利用者
が、1万5千円の出金をする場合は、千円券のセットさ
れているカセット11から千円券を5枚分離して、搬送
路14を介して、鑑別部1を通過後、ゲート15によ
り、出金口17へ集積される。千円券の出金動作終了
後、万円券のセットされているカセット12より1枚出
金され、一連の出金動作は終了する。◆紙幣搬送中に、
鑑別部1で、リジャクト券を検出した場合は、当該紙幣
のみをゲート15を切り替えることにより、リジェクト
ボックス16へ集積する。 【0008】図3は、紙葉類取扱制御の流れ図を示す。
◆まず、搬送路14を駆動させるための搬送モータ9を
起動する。以下に各制御ごとに従って動作を説明する。
◆左側のフローで示される鑑別制御は、鑑別部1に紙幣
が到達したら、厚さ、長さ等のその時の紙幣状態を検出
し、検出した結果が正券・リジェクト券なのかの情報を
出力し、また、ゲートタイミング補正処理を行い、最適
なゲート切り替えタイミングを出力する。◆右側のフロ
ーで示されるゲート制御は、上記鑑別制御より得る紙幣
の情報により、ゲート15の切り替え方向を決定すると
共に、同じく鑑別制御より得る最適なゲート切り替えタ
イミングにて、当該紙幣がゲート切り替えタイミングに
達した時点で、ゲート15にON/OFF信号を出力す
る。ON信号のときゲートは出金口側に切り替わり、O
FF信号のときゲートはリジェクト側に切り替わる。◆
以上により、全ての紙幣の区分動作が終了すると、搬送
モータ14を停止、ゲート15をオフして、一連の動作
を終了する。 【0009】図4は、紙幣のスキューに対応するゲート
切り換えタイミングを説明するための図である。紙幣1
8は、図4の左から右方向に搬送される。◆次に諸元を
示す。◆ 1.ゲート配置距離 … 81mm 2.搬送紙幣短手寸法 … 98mm 3.位置センサ間距離 … 中心よりそれぞれ20mm 4.紙幣と紙幣の距離 … 60.8mm 5.位置センサ〜ゲート先端までの距離 … 241m
m 6.搬送モータ速度 … 2400pps(パルス/
秒) 7.搬送パルス数 … 0.506mm/パルス 8.ゲート切り替え時間 … 35ms ここでいうスキュー紙幣は、スキュー度10°から25
°に搬送された紙幣のことであり、その紙幣は、リジェ
クト券として、扱う。それ以下の場合は、正券とし、そ
れ以上については、メカ的に保証しないものとする。◆
ここに、スキュー0の時とスキュー25の時の2つ場合
にわけて、ゲート切り替えタイミング補正について説明
する。◆スキュー0の時は、位置センサ1Aと位置セン
サ1Bとのダーク検出時のずれが生じない。従って、ゲ
ート15の切り替えに要する時間、すなわち、ゲート切
り替え時間として35msを要するとし、ゲート切り替
え終了時に紙幣がゲート先端に来ているようにするに
は、ゲート切り替え開始時に紙幣の右端はゲート先端よ
り手前の距離lkの位置に来ていなくてはならない。こ
の距離lkは以下のようになる。◆ lk=0.035*1214.4≒42.5mm そして、ゲート先端より42.5mm手前に紙幣右端が
到達すると、ゲート15にON/OFF信号を出力す
る。◆ここで、1214.4は1秒間に移動する紙幣の
搬送量である。◆また、ゲート切り換え時点は、センサ
出力がライトからダークに切り替わった変化時点から積
算されたエンコーダパルス数が (241−42.5)/0.506 になった時点である。 【0010】スキュー25の時は、位置センサ1Aに
て、ダークを検出してから、位置センサ1Bにて、ダー
クを検出するまでに紙幣は搬送され、パルス数にずれが
生じるので、その補正を行う必要がある。◆したがっ
て、ゲート切り替えタイミングでのゲート端からの距離
の計算式は、センサからゲート端までの距離は、 81
−20=61mm であり、図に示す距離lxは、 lx=61*tan(25°)≒28.4mm であり、距離lkは、 lk=0.035*1214.4+28.4≒70.9
mm となる。 【0011】そして、ゲート切り換え時点は、センサ出
力がライトからダークに切り替わった変化時点から積算
されたエンコーダパルス数が (241−70.9)/0.506 になった時点である。◆このように、スキューによっ
て、生じた紙幣のずれを損傷なく、リジェクトするため
には、ゲート先端に到達する70.9mm手前にて、ゲ
ート15にON/OFF信号を出力しなければならな
い。これによって、搬送路を減速させることなく、紙幣
をリジェクトすることができるので、処理能力の向上も
図ることができる。◆こうして、紙幣の損傷及びゲート
部分にてのジャム防止を図ることができる。詳しい計算
方法及び概念については、次の図5にて説明する。◆図
5は、スキュー度lwにおけるゲート切り替えタイミン
グテーブルと計算式を示す。これによって、ゲート15
にON/OFF信号が出力される。ゲート切り替え時間
として、35ms必要なので、スキュー度が0のとき、
最低ゲート先端に到達する lk=0.035*1214.4≒42.5mm 手前にて、ゲート15にON/OFF信号を出力しなけ
ればならない。◆次に、スキュー度をlwとすると、ス
キュー発生にて、搬送された紙幣の距離lxは、 lx=61*tan(lw)mm となり、ゲート先端に到達する lk=42.5+61*tan(lw)mm 手前にて、ゲート15にON/OFF信号を出力する必
要がある。◆スキュー量に応じた各lkの詳細は、ゲー
トタイミング設定テーブルに示す。◆ゲートタイミング
補正機構4は、このテーブルを格納しておき、制御部5
からのスキュー情報に応じて、テーブルを参照して対応
するゲート切り替えタイミング情報を読み出して、制御
部5に出力するようにしてもよい。また、ゲートタイミ
ング補正機構4は、制御部5からのスキュー情報を受
け、この情報に基づきゲート切り替えタイミング情報を
計算して生成し、制御部5に出力するようにしてもよ
い。◆これにより、紙幣が損傷なく、またゲート15に
てジャムが発生することなく区分することができる。そ
して、処理能力を低下させることなく、スキュー紙幣を
リジェクトすることが可能となるのである。◆なお、上
記説明では、図4に示すように紙幣上部が下部より先行
したスキューの場合のゲート切り替えタイミングについ
て説明したが、紙幣下部が上部より先行したスキューの
場合のゲート切り替えタイミングも同様にして得られ
る。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、搬送される紙葉類がス
キューしてもゲートタイミング補正手段によりスキュー
に応じてゲート切り替えタイミングを最適化することが
できるので、紙葉類を確実に区分するという効果があ
る。◆また、それによって、ゲート部分での紙葉類の損
傷率とジャム発生率の低減化を図るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の紙葉類取扱装置の構成を示
すハードウェアブロック図である。 【図2】本発明が適用される出金装置の概略の機構を示
す。 【図3】紙葉類取扱制御の流れ図である。 【図4】紙幣のスキューに対応するゲート切り換えタイ
ミングを説明するための図である。 【図5】スキュー度lwにおけるゲート切り替えタイミ
ングテーブル及び計算式を示す図である。。 【符号の説明】 1 位置センサ及び鑑別部 2 エンコーダ 3 鑑別機構 4 ゲートタイミング補正機構 5 制御部 6 搬送モータON/OFF信号 7 ゲートソレノイドON/OFF信号 8 ドライバ 9 搬送モータ 10 ゲートソレノイド 11〜13 分離カセット 14 搬送路 15 ゲート 16 リジェクトボックス 17 出金口 18 紙幣
すハードウェアブロック図である。 【図2】本発明が適用される出金装置の概略の機構を示
す。 【図3】紙葉類取扱制御の流れ図である。 【図4】紙幣のスキューに対応するゲート切り換えタイ
ミングを説明するための図である。 【図5】スキュー度lwにおけるゲート切り替えタイミ
ングテーブル及び計算式を示す図である。。 【符号の説明】 1 位置センサ及び鑑別部 2 エンコーダ 3 鑑別機構 4 ゲートタイミング補正機構 5 制御部 6 搬送モータON/OFF信号 7 ゲートソレノイドON/OFF信号 8 ドライバ 9 搬送モータ 10 ゲートソレノイド 11〜13 分離カセット 14 搬送路 15 ゲート 16 リジェクトボックス 17 出金口 18 紙幣
─────────────────────────────────────────────────────
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(56)参考文献 特開 昭62−157169(JP,A)
特開 昭62−79159(JP,A)
特開 平1−162656(JP,A)
特開 昭61−27866(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B65H 7/08
B65H 83/02
G06F 15/30
G07D 9/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 紙葉類を搬送するための搬送路と、紙葉
類を搬送するための搬送手段と、該搬送手段による紙葉
類の搬送量を検出する搬送量検出手段と、搬送路上の紙
葉類の位置検出手段と、紙葉類の行先を切り替えるゲー
ト手段と、ゲートタイミング補正手段と、制御部を備え
る紙葉類取扱装置であって、 前記制御部は前記位置検出手段の出力に基づき紙葉類の
スキュー量を生成する手段を備え、前記ゲートタイミン
グ補正手段は前記制御部からスキュー量を入力して前記
ゲート手段の切り替えタイミングを生成して前記制御部
に出力し、前記制御部は前記位置検出手段での紙葉類検
出後の紙葉類の搬送量を前記搬送量検出手段の出力に基
づき求め、該求めた搬送量が前記切り替えタイミングと
一致するとき前記ゲート手段にゲート切り替えを指示す
る手段を備えることを特徴とする紙葉類取扱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19695693A JP3394568B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 紙葉類取扱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19695693A JP3394568B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 紙葉類取扱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725512A JPH0725512A (ja) | 1995-01-27 |
JP3394568B2 true JP3394568B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16366449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19695693A Expired - Fee Related JP3394568B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 紙葉類取扱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394568B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011092824A1 (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-04 | グローリー株式会社 | 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP19695693A patent/JP3394568B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0725512A (ja) | 1995-01-27 |
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