JPH04129935A

JPH04129935A - 紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置

Info

Publication number: JPH04129935A
Application number: JP2251221A
Authority: JP
Inventors: Riyuuichi Onomoto; 竜一小野本; Masashi Ishida; 昌司石田
Original assignee: Omron Corp; Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1990-09-19
Filing date: 1990-09-19
Publication date: 1992-04-30
Also published as: US5324021A; EP0477782A3; EP0477782A2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は、紙幣等の紙葉類を取扱う自動預金支払機に
内部構成されるような紙葉類の繰出し装置に関し、さら
に詳しくは紙葉類の繰出し状態を調節しながら繰出すこ
とができろ紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置に関す
る。

（ロ）従来の技術一般に、この種の紙葉類繰出し装置は、紙葉類収納部の
繰出し位置に配設された繰出しローラの繰出し作用によ
って、紙葉類を一枚ずつ繰出している（例えば先行出願
の特願平１−１−７６７０３号公報）。

しかし、流通紙幣のような折れ癖を有したり、腰が弱か
ったり、テープ・糊等の異物が付着している場合や一枚
出し時の紙葉類分離時の接触抵抗に変動がある場合に、
この紙葉類の繰出し初期段階でスキュが発生することが
あり、これをセンサが検知して修正あるいは回収するよ
うにしているが、このスキュ発生時点から修正するまで
の間、あるいは回収するまでの間にジャムか発生するこ
とがあった。

（ハ）発明が解決しようとする問題点この発明は、紙葉類の繰出し過程で、その繰出し姿勢を
チエツクしながら常に正常な繰出し姿勢に調節して繰出
すようにした紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置の提
供を目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段この発明は、紙葉類収納部に収納された紙葉類と接触し
て紙葉類を一枚出しする繰出しローラを繰出し幅方向に
２分割し、この両繰出しローラを独立駆動して紙葉類の
送り度合いを調節する送り度合い制御手段と、上記繰出
されろ紙葉類のスキュ度合いを検知する検知手段と、上
記検知手段で検知した紙葉類の繰出しデータに対し、各
種の条件下でスキュ度合いに対応する適正な送り度合い
となるファジィ変数のデータを納めたファジィルールに
基づいて、上記送り度合い制御手段を最も妥当な送り度
合いにファジィ推論制御するファジィ推論制御手段とを
備えた紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置である。

（ホ）発明の作用この発明によれば、紙葉類を一枚ずつ繰出す毎に検知手
段が紙葉類の繰出し状態を検知し、このときの検知要素
を前件部としてファジィ推論制御手段が、最適な後件部
を求めるべくファジィルールに基づいた最も妥当な送り
速度修正量を出力し、この出力で独立する両側に配設さ
れた繰出しローラの個々の送り度合いを最適な値に調整
するよう送り度合い制御手段をファジィ推論制御する。

（へ）発明の効果このため、紙葉類が仮に繰出しに不適な不安定要素を有
したり、また不安定な繰出し条件で繰出される場合であ
っても、初期の繰出し過程でスキュ傾向を検知すれば、
この時点て直ちに正常な繰出し姿勢に修正して、後段で
の搬送障害を解消することができる高安定性および高信
頼性の繰出しを実行することができる。

（ト）実施例この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面は紙幣繰出し機構に装備される紙幣の繰出し調節フ
ァジィ制御装置を示し、第１図および第２図において、
この紙幣繰出し機構１１は、例えばカートリッジの内部
に、紙幣１２を立姿で収納許容する紙幣収納部１３の前
面繰出し位置に装備され、この繰出し位置の上部に左右
一対のピックアップローラ１．４．１４とその検知ロー
ラ１５゜１−５を配設し、繰出し位置の下部にはフィー
ドローラ１６と、これに対設して一枚出し規制するゲー
トローラ１７を配設し、さらに繰出し位置の後段側には
紙幣１２を挟持搬送する支持ローラ１８を対設し、これ
らローラ１４〜１８の繰出し作用で、紙幣１２を一枚ず
つ繰出している。

上述の両ピックアップローラ１−４．１．４は、各パル
スモータＭｌ　、Ｍ２によって独立して回転駆動され、
このときの回転速度に基づいて繰出される紙幣１２の繰
出し速度を左右の小さな検知ローラ１．５．１５が接触
対応して回転し、そのときの回転速度を各回転数計１．
９，１．９で計数して紙幣１２の初期繰出し時のスキュ
発生状況を検出する６また、上述の繰出し位置に対設さ
れるフィードローラ１６とゲートローラ１７は、分離促
進用に凹凸対応させたオーバラップ形を用い、このうち
フィードローラ１６は、一回転で紙幣１２を一枚出しす
る大径を有し、その周面の一部にはゴム等の高摩擦係数
を有する繰出し部材２０を周設している。

一方、ゲートローラ１７は、−枚出し機能を持たせるた
めに繰出し方向の回転を規制した一方面クラッチを内蔵
して配設しており、これら既述したローラの組合わせに
より、紙幣１２の一枚出し動作を実行し、これより一枚
出しされた紙幣１２は、後段のフィードローラ１６と支
持ローラ１８との間を通過して所定の搬送方向へと搬送
される。

第３図は紙幣の繰出し調節ファジィ推論制御回路ブロッ
ク図を示し、ＣＰＵ３１は、左右の検知ローラ１５，１
．５を介した回転数計１．９．１９から求められた検知
信号およびＲＯＭ３２に格納されたプログラムに従って
、左右のパルスモータＭ１、Ｍ２に、ファジィ推論エン
ジン（以下ＦＩＥと称す）３３を介して最適な送り速度
修正量を出力し、このときの必要な制御データをＲＡＭ
３４に記憶させる。

上述のＩｉ’　Ｉ　Ｅ　３３は、左右の回転数計１９．
１９の検知信号によって求められる現在の検知要素を前
件部ＸＩ　　（条件部）とし、この現在の検知要素に対
応して設定される紙幣１２の送り度合いを後件部Ｙｌ、
Ｙ２（結論部）とするファジィルールを設定し、上述の
検知要素からファジィルールに基づいて最も妥当な送り
速度修正量（モータ回転数）Ｚｌ、Ｚ２を出力し、これ
らの出力ＺＩＺ２で両パルスモータＭｌ　、Ｍ２の初期
繰出し力を受けて繰出される紙幣１２の送り度合いを完
全な繰出し姿勢に修正して繰出すようにファジィ推論制
御する。

」二連のファジィルールは、予め定められたファジィル
ールテーブル３５に従って設定されるものであって、こ
れは初期繰出し段階ての紙幣１２のスキュ度合いに対応
した適正値を予め定めておき、この適正値と検知事実と
を比較して、これらの事実に対して最も妥当な結論を、
第４図（前件部）と、第５図（後件部）（イ）（ロ）に
示すようなファジィ変数を用いたメンバシップ関数によ
り設定する。

このメンバシップ関数において、ファジィ集合度合い（
グレード）を示す各ラベル（ファジィ値）を、（負方向Ｎ・基準Ｚ・正方向Ｐ）の方向表示グループと
、（大Ｌ・中Ｍ・小Ｓ）の度合い表示グループとの組合わ
せにより表示設定し、第４図の左右の検知ローラｉ５．ｉ５の回転数差から求
められるスキュ度合いＸｌを示すメンバシップ関数は、ＮＬ：かなり左スキュであるＮＭ：ある程度左スキュであるＮＳ：少し左スキュであるＺ　ニスキュなしＰＳ：少し右スキュであるＰＭ：ある程度右スキュであるＰＬ、かなり右スキュであるを表している。

第５図（イ）の左パルスモータの回転出力度合いＹｌを
示すメンバシップ関数は、ＮＬ：回転速度をかなり遅くするＮＭ：回転速度をある程度遅くするＮＳ：回転速度を少し遅くするＺ　：基準の回転速度を維持するＰＳ：回転速度を少し速くするＰＭ二回転速度をある程度速くするＰＬ：回転速度をかなり速くするを表している。

第５図（ロ）の右パルスモータの回転出力度合いＹ２を
示すメンバシップ関数は、ＮＬ：回転速度をかなり遅くするＮＭ：回転速度をある程度遅くするＮＳ二回転速度を少し遅くするＺ　：基準の回転速度を維持するＰＳ：回転速度を少し速くするＰＭ・回転速度をある程度速くするＰＬ：回転速度をかなり速くするを表している。

さらに、前述のファジィルールテーブル３５の設定例と
しては、第３図中にも示すように、（ルール１）もし、初期繰出し時の紙幣に傾きがない（ＸＩＺ）適正
な初期繰出しであることを検知すれば、その時はＦＩＥ
３３が左右の両パルスモータＭＩＭ２の回転数を維持し
くＹｌ　＝Ｚ）（Ｙ２　＝Ｚ）、左右のピックアップロ
ーラ１４，１４を同速度で回転駆動させる。

ｉｆ　　　　Ｘ］＝Ｚｔｈｅｎ　　Ｙｌ　＝Ｚ　　　　Ｙ２　＝Ｚこのように
、初期繰出しされる紙幣１２が正常な繰出し状態の場合
、第６図（イ）に示すように、紙幣が所定の繰出し速度
■になるまで、左右両側位置の紙幣に傾きがなく、左右
の回転数計１９゜１９は回転数差ＡＯが全くない安定し
た搬送状態で繰出されることを示している。

（ルール２）もし、初期繰出し時に、紙幣の左側が若干先行して少し
左スキュ（ＸＩ　＝ＮＳ）していることを検知すれば、
その時はＦＴ　Ｅ　３３が、左パルスモータＭ１の回転
数を維持したままで（Ｙｌ　＝Ｚ）、右パルスモータＭ
２の回転数を少し上げて（Ｙ２ＰＳ）、右ピックアップ
ローラ１−４の回転速度を速め、この紙幣１２の初期ス
キュを直ちに修正する。

ｉ　　ｆ　　　　　　　ＸＩ　　＝ＮＳｔｈｅｎ　　　
Ｙｌ　　＝Ｚ　　　　　　　Ｙ２　　＝ＰＳこのように
、初期繰出しされる紙幣１２にスキュが発生した場合、
第６図（ロ）に示すように、左右の回転数計１９．１．
９で回転数差が発生ずることにより明確にスキュの発生
を検知することができ、このときの回転数差によるスキ
ュ検知１ｉＡは、図中斜線で示す範囲に表示することが
できる。

この場合、スキュを直ちに解消するために、第６図（ハ
）に示すように、初期のスキュ検知量Ａ２に応じたスキ
ュ修正力Ａ３を出力して、この初期繰出し過程で、紙幣
を傾きのない安定した搬送状態に修正して繰出す。

（ルール３）もし、初期繰出し時に、紙幣の右側が先行しである程度
布スキュ（ＸＩ　＝ＰＭ）していることを検知すれば、
その時はＦＩＥ３３が、左パルスモータＭ１の回転数を
少し上げて（Ｙｌ　＝ＰＳ）、左ピックアップローラ１
４の回転速度を少し速めると共に、右パルスモータＭ２
の回転数を少し下げて（Ｙ２　＝ＮＳ）　、右ピックア
ップローラ１４の回転速度を少し遅くすることで、この
紙幣１２の初期スキュを直ちに修正する。

ｉ　ｆ　　　　ＸＩ　＝ＰＭｔｈｅｎ　　Ｙｌ　＝ＰＳ　　　Ｙ２　＝ＮＳこのよう
に、（ルール１〜３）・・・で示す通り、ｉｆ・・・の
前件部の入力に対して、紙幣１２の適正な繰出し状態と
なる条件下に、ｔ　ｈ　ｅ　ｎ・の後件部を対応させて
ルールを設定している。

上述のように、紙幣が仮に繰出しに不適な不安定要素を
有したり、また不安定な繰出し条件て繰出される場合で
あっても、初期の繰出し過程でスキュ傾向を検知すれば
、この時点で直ちに正常な繰出し姿勢に修正して、紙幣
のスキュを未然に解消することができる高安定性および
高信頼性の繰出し動作を実行することができる。

この発明と、上述の一実施例の構成との対応において、この発明の紙葉類は、実施例の紙幣１２に対応し、以下
同様に、紙葉類収納部は、紙幣収納部１３に対応し、繰出しロー
ラは、左右のピックアップローラ１４．１４に対応し、送り度合い制御手段は、左右のパルスモータＭＭ２と、
ＣＰＵ３１とに対応し、検知手段は、左右の検知ローラ１５，１５と、これに対
応する左右の回転数計１９．１．９に対応し、ファジィ推論制御手段は、ファジィ推論エンジン（ＦＩ
Ｅ）３３に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、第１図は紙幣繰出し機構の要部側面図、第２図は紙幣繰
出し機構の要部正面図、第３図は紙幣の繰出し調節ファ
ジィ推論制御回路ブロック図、第４図はスキュ度合いを示すメンバシップ関数図、第５
図（イ）は左パルスモータの回転出力度合いを示すメン
バシップ関数図、第５図（ロ）は右パルスモータの回転出力度合いを示す
メンバシップ関数図、第６図（イ）〜（ハ）は紙幣の初期繰出し速度と加速時
間との関係を示す図表である。１１・・・紙幣繰出し機構　１２・・・紙　幣１３・・
・紙幣収納部　１４・・・ピックアップローラ１５・・
・検知ローラ　　　１９・・・回転数計３１・・・ＣＰ
Ｕ３３・・・ファジィ推論エンジン（Ｆ　Ｉ　Ｅ）３５・
・・ファジィルールテーブルＭ２・・・パルスモータ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）紙葉類収納部に収納された紙葉類と接触して紙葉
類を一枚出しする繰出しローラを繰出し幅方向に２分割し、この両繰出しローラを独立駆動して紙葉類の送り度合いを調節する送り度合い制御手段と、上記繰出される紙葉類のスキュ度合いを検知する検知手段と、上記検知手段で検知した紙葉類の繰出しデータに対し、各種の条件下でスキュ度合いに対応する適正な送り度合いとなるファジィ変数のデータを納めたファジィルールに基づいて、上記送り度合い制御手段を最も妥当な送り度合いにファジィ推論制御するファジィ推論制御手段とを備えた紙葉類の繰出し調節ファジィ制御装置。