JP2981514B2 - 紙葉類の繰出し圧ファジィ制御装置 - Google Patents

紙葉類の繰出し圧ファジィ制御装置

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JP2981514B2
JP2981514B2 JP3166524A JP16652491A JP2981514B2 JP 2981514 B2 JP2981514 B2 JP 2981514B2 JP 3166524 A JP3166524 A JP 3166524A JP 16652491 A JP16652491 A JP 16652491A JP 2981514 B2 JP2981514 B2 JP 2981514B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば紙幣等の紙葉
類を取扱う自動取引機に内部構成されるような紙葉類の
繰出し装置に関し、さらに詳しくは繰出し圧を調整して
紙葉類の繰出し性能を高めた紙葉類の繰出し圧ファジィ
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙葉類の繰出し装置
は、紙葉類収納部に収納された紙葉類の繰出し側に押圧
接触して紙葉類を送り出す左右一対の送りローラと、そ
の送りローラの押圧力を調整する押圧力調整機構と、送
り出された紙葉類を一枚出し規制する一枚出し規制部と
を備えて、紙葉類の繰出し時に、繰出し検知データに基
づいて押圧力調整機構で押圧調整して、スキュ出し、早
出し、遅出し、連出し、空出し等の繰出し不良のない安
定した繰出しを実行している(例えば先行出願の特願平
2ー308392号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような押
圧力の調整時に、紙葉類を起因とする突発的な繰出し不
良傾向、あるいはローラの磨耗等を起因とする緩やかな
繰出し不良傾向の双方に対応した適切な押圧調整を要し
ていた。さらに、スキュ出し、早出し、連出し等の複数
の繰出し不良傾向の発生を検知した場合は、これら複合
的な繰出し不良要素を解明して的確に解決することが望
まれていた。そこでこの発明は、紙葉類の繰出し押圧力
を常に最適な値に設定して、繰出し不良のない安定した
繰出しを実行することができる紙葉類の繰出し圧ファジ
ィ制御装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、紙葉類収納
部に収納された紙葉類の繰出し幅方向の両側位置に配設
した送りローラと、上記送りローラの押圧力を紙葉類繰
出し時の検知データに基づいて調整する押圧力調整手段
と、紙葉類の繰出しタイミング度合い、繰出しスキュ度
合い、送りピッチ度合いおよび紙葉類長さ度合いを検知
する繰出し状態検知手段と、上記検知手段の検知要素を
前件部とし、この検知要素に対応して設定される送りロ
ーラの押圧力を後件部とするファジィルールを設定し、
上記検知手段による現行の検知要素の検知値から上記フ
ァジィルールに基づいた最も妥当な操作量を出力して、
上記押圧力調整手段をファジィ推論制御するファジィ推
論制御手段とを備えた紙葉類の繰出し圧ファジィ制御装
置であることを特徴としている。
【0005】
【作用】この発明によれば、送りローラにより紙葉類を
一枚ずつ繰出すとき、繰出し状態検知手段が、現行の紙
葉類の繰出しタイミング度合い、スキュ度合い、送りピ
ッチ度合いおよび紙葉類長さ度合いを検知し、この検知
要素を前件部としてファジィ推論制御手段がファジィル
ールに基づいた最も妥当な操作量を出力し、この操作量
で押圧力調整手段をファジィ推論制御する。
【0006】
【発明の効果】この結果、押圧力調整手段が検知要素に
対応した最も妥当な送りローラの押圧操作量を出力する
ため、突発的な繰出し不良傾向や緩やかな繰出し不良傾
向が発生しても、また複数の繰出し不良傾向の発生を検
知した場合であっても、これらの傾向に対応して常に適
正な繰出し押圧力で対処することができ、信頼性の高い
安定した繰出し制御動作を実行できる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1および図2は紙幣繰出し機構に装備される
紙幣の繰出し圧ファジィ制御装置を示し、この紙幣の繰
出し圧ファジィ制御装置11は、スタッカ12から繰出
される紙幣13の繰出し経路14に沿って配設される左
右の初期繰出しローラR1,R2 と、左右のフィードロ
ーラR3 ,R4 と、左右のゲートローラR5 ,R6と、
左右の繰出し検知センサS1 ,S2 と、紙幣の上限検知
センサS3 と、タイミング検知センサS4 と、左右の押
圧力調整機構15,16と、左右の隙間調整機構22,
23とから構成される。上述のスタッカ12は、紙幣付
勢モータM1 により上下動する紙幣押圧板17で、積層
された紙幣13を下方より上方に押圧付勢し、この押圧
付勢された上方対向位置には、紙幣13の繰出しに適し
た上限位置を検知するための上限検知センサS3 と左右
に分割された初期繰出しローラR1 ,R2とを配設し、
この両初期繰出しローラR1 ,R2 に上述した紙幣13
が押圧付勢されて受止められ、受止められた最上面の紙
幣13が、これらローラR1 ,R2 により繰出し可能な
接触対応状態で待機されている。これら左右の初期繰出
しローラR1 ,R2 の駆動に際しては、クラッチを内蔵
した初期繰出しモータM2 からの回転伝達力を、繰出し
幅方向に架設した横架軸18および両伝達ベルトB1 ,
B2 を介して該両ローラR1 ,R2 に駆動伝達し、これ
ら両ローラR1 ,R2 を回転駆動することにより、スタ
ッカ12から順次上面の紙幣13を初期繰出し動作す
る。また、これら左右の初期繰出しローラR1 ,R2 に
対しては、左右の押圧力調整機構15,16により該両
ローラR1 ,R2 の押圧接触力を個々に独立して調整操
作できるように設けている。上述の押圧力調整機構1
5,16は、左右の押圧モータM3 ,M4 からの回転伝
達力を、左右の押圧力伝達ベルトB3 ,B4 を介して横
架軸18上に軸支した左右の押圧アーム19,20に伝
達し、この回転伝達力を受けた押圧アーム19,20は
横架軸18を回動支点に、該アーム19,20の先端部
に枢着した左右の各初期繰出しローラR1 ,R2 を下向
きに個々に独立して押圧調整できるようにしている。そ
して、繰出し経路14の繰出し位置には、周面の一部に
一回転で一枚出しするためのゴム材等の高摩擦部材21
を装着した左右のフィードローラR3 ,R4と、繰出し
方向の回転を規制した一枚出し制御用の左右のゲートロ
ーラR5 ,R6 とを分離促進用に凹凸対応させた所謂オ
ーバラップ形に対設させ、またフィードローラR3 には
タイミング検知センサS4 を配設して、フィードローラ
の一回転動作を検知し、これにより紙幣13の一枚出し
タイミングを制御して、紙幣13を定ピッチで繰出すよ
うにしている。上述の左右の隙間調整機構22,23
は、左右同機構を有し、このうち左側の隙間調整機構2
2を例にとって説明すると、ゲートローラR5 を傾動許
容して支持する傾動レバー24と、この傾動レバー24
の傾動量を調節してゲートローラR5 とフィードローラ
R3 間のオーバラップ量を調整する隙間調整モータM5
とから構成される。上述の傾動レバー24は、ト形状を
有し、この中間部のト形突片25に既述したゲートロー
ラR5 を枢着しており、該ゲートローラR5 は傾動レバ
ー24の上端枢支部26を傾動支点に傾動許容され、該
傾動レバー24の下端に接続した付勢バネ27の付勢作
用により、ゲートローラR5 をフィードローラR3 側に
付勢支持している。また、この傾動レバー24の下部
に、パルス出力によって前後進するリードスクリュー2
8を装備した隙間調整モータM5 を対設しており、この
モータM5 のリードスクリュー28を前進させること
で、傾動レバー24の下部を逆付勢方向に押してゲート
ローラR5 を微量変位させ、該ゲートローラR5 とフィ
ードローラR3との対向隙間を広げる方向に微調整す
る。逆に、リードスクリュー28を後退させることで、
付勢バネ27の付勢力が働く方向に傾動レバー24の下
部を傾動させてゲートローラR5 を微量変位させ、該ゲ
ートローラR5 とフィードローラR3 との対向隙間を狭
める方向に微調整する。この場合、左右の隙間調整機構
22,23は、左右の独立した隙間調整モータM5 ,M
6 によって個々に駆動され、これに連動して左右に独立
されたゲートローラR5 ,R6 が個別に所定量だけ微調
整される。また、これらローラR3 〜R6 の後段位置に
は、搬送幅方向に左右の繰出し検知センサS1 ,S2 を
配設して、繰出される紙幣13の繰出しタイミング状態
やスキュ状態等を検知するようにしている。そして、こ
れら検知データに基づいて、左右の初期繰出しローラR
1 ,R2 の押圧力を個々に独立調整して最適な繰出し押
圧状態に調整操作し、この押圧調整操作を施したとき
に、異常紙幣等によって修正余地が生じた場合は、その
後段に位置する隙間調整機構22,23で再修正操作を
施しながら繰出し制御する。これにより、繰出される紙
幣13は、繰出しタイミング度合いやスキュ度合いのズ
レが解消された適正な繰出し状態に修正されて繰出され
る。
【0008】図3はファジィ推論制御回路ブロック図を
示し、CPU31は、繰出し信号に加えて各検知センサ
S1 〜S4 から入力される検知信号およびROM32に
格納されたプログラムに従って、左右の押圧力調整機構
15,16の各押圧モータM3 ,M4 を駆動制御し、そ
の必要な制御データをRAM33に記憶させる。ファジ
ィコントローラ34は、各検知センサS1 〜S4 からの
検知信号によって求められる繰出し検知要素を前件部
(条件部)とし、この検知要素に対応して設定される左
右の初期繰出しローラR1 ,R2 の適正押圧値を後件部
(結論部)とするファジィルールを設定し、上述の各検
知センサS1 〜S4 の検知要素から上述のファジィルー
ルに基づいて最も妥当な操作量Z1 ,Z2 を出力し、こ
の操作量Z1 ,Z2 で左右一対の初期繰出しローラR1
,R2 を適正な押圧力になるよう左右の押圧モータM3
,M4 をファジィ推論制御する。上述のファジィルー
ルは、予め定められたファジィルールテーブル35に従
って設定されるものであって、これは紙幣のスキュ度合
い、紙幣の繰出しタイミング度合い、紙幣の送りピッチ
度合い、紙幣長さ度合いに対応した適正値を予め定めて
おき、この適正値と検知事実とを比較して、これらの事
実に対して最も妥当な結論を、図4〜図7(前件部)
と、図8〜図9(後件部)とに示すようなファジィ変数
を用いたメンバシップ関数により設定する。このメンバ
シップ関数において、ファジィ集合度合い(グレード)
を示す各ラベル(ファジィ値)を、{負方向N・基準Z
・正方向P}の方向表示グループと、{大L・中M・小
S}の度合い表示グループとの組合わせにより表示設定
し、図4のスキュ度合いを示すメンバシップ関数は、 NL:かなり左スキュである NM:ある程度左スキュである NS:少し左スキュである Z :スキュなし PS:少し右スキュである PM:ある程度右スキュである PL:かなり右スキュである を表している。
【0009】図5の繰出しタイミング度合いを示すメン
バシップ関数は、 NL:かなり繰出しタイミングが遅い NM:ある程度繰出しタイミングが遅い NS:少し繰出しタイミングが遅い Z :適正な繰出しタイミングである PS:少し繰出しタイミングが早い PM:ある程度繰出しタイミングが早い PL:かなり繰出しタイミングが早い を表している。
【0010】図6の送りピッチ度合いを示すメンバシッ
プ関数は、 NL:かなり短ピッチである NM:ある程度短ピッチである NS:少し短ピッチである Z :適正な繰出しピッチである PS:少し長ピッチである PM:ある程度長ピッチである PL:かなり長ピッチである を表している。
【0011】図7の紙幣長さ度合いを示すメンバシップ
関数は、 NL:かなり短い紙幣長さである NM:ある程度短い紙幣長さである NS:少し短い紙幣長さである Z :適正な紙幣長さである PS:少し長い紙幣長さである PM:ある程度長い紙幣長さである PL:かなり長い紙幣長さである を表している。
【0012】図8の左押圧モータM3 の出力度合いを示
すメンバシップ関数は、 Z :出力停止 PS:回転出力を弱める PM:回転出力を現状のまま維持する PL:回転出力を強める を表している。
【0013】図9の右押圧モータM4 の出力度合いを示
すメンバシップ関数は、 Z :出力停止 PS:回転出力を弱める PM:回転出力を現状のまま維持する PL:回転出力を強める を表している。
【0014】さらに、前述のファジィルールテーブル3
5の設定例としては、図3にも示すように、 {ルール1} もし、初期繰出し時に、紙幣がスキュせず(Z)、繰出
しタイミングのみが大きく遅れた状態(PL)で繰出さ
れると検知した時は、紙幣に対する初期繰出しローラR
1 ,R2 の押圧力が不足しているため、この繰出しタイ
ミング不良を修正すべく左右共に両ローラR1 ,R2 の
押圧力を高めて(PL)(PL)、繰出される紙幣13
に強圧接触して強い送出し力を与え、適正な繰出しタイ
ミングになるように出力設定する。 if スキュ度合い=Z 繰出しタイミング度合
い=PL then M3 =PL M4 =PL {ルール2} もし、初期繰出し時に、紙幣がスキュせず(Z)、繰出
しタイミングがかなり早く繰出され(NL)、送りピッ
チ度合いが適正(Z)な状態で繰出されると検知した時
は、その時はかなり早く繰出してしまう繰出しタイミン
グ不良に対してのみ修正するように、初期繰出しローラ
R1 ,R2 の押圧力を左右共に弱めて(PS)(P
S)、繰出される紙幣に低圧接触して比較的緩やかな弱
い送出し力を与えて、適正な繰出しタイミングになるよ
うに出力設定する。 if スキュ度合い=Z 繰出しタイミング度
合い=NL 送りピッチ度合い=Z then M3 =PS M4 =PS {ルール3} もし、初期繰出し時に、紙幣がスキュせず(Z)、また
繰出しタイミング度合いも適正(Z)な状態で繰出され
ると検知した時は、紙幣を安定して繰出す条件にあるた
め、その時は現状の繰出し条件を維持するように左右の
初期繰出しローラR1 ,R2 の押圧力を一定にして(P
M)(PM)、繰出される紙幣に一定の安定した送出し
力を与える。 if スキュ度合い=Z 繰出しタイミング度合
い=Z then M3 =PM M4 =PM {ルール4} もし、初期繰出し時に、紙幣がかなり右先行した右スキ
ュであることを検知した時(PL)、その時は左初期繰
出しローラR1 の押圧力を強め(PL)、右初期繰出し
ローラR2 の押圧力を弱めて(PS)、繰出される紙幣
幅方向の左右に適正な繰出し修正用の送り差を付与して
スキュを修正する。 if スキュ度合い=PL then M3 =PL M4 =PS {ルール5} もし、初期繰出し時に、紙幣がかなり左先行した左スキ
ュであることを検知した時(NL)、その時は左初期繰
出しローラR1 の押圧力を弱め(PS)、右初期繰出し
ローラR2 の押圧力を強めて(PL)、繰出される紙幣
の左右に適正な繰出し状態となる送り差を付与してスキ
ュを修正する。 if スキュ度合い=NL then M3 =PS M4 =PL {ルール6} もし、初期繰出し時に、紙幣の長さ度合いが、かなり長
い紙幣長さ(PL)であると検知した時は、その時は連
出し傾向にあるため、左右の初期繰出しローラR1 ,R
2 の押圧力を共に弱めて(PS)(PS)、繰出される
紙幣に低圧接触して比較的緩やかな弱い送出し力を与え
て、紙幣の分離促進を図りながら一枚ずつ確実に繰出す
ように設定する。 if 紙幣長さ度合い=PL then M3 =PS M4 =PS {ルール7} もし、初期繰出し時に、紙幣の送りピッチ度合いが、か
なり長ピッチ(PL)であると検知した時は、その時は
空出し傾向にあるため、左右の初期繰出しローラR1 ,
R2 の押圧力を共に強めて(PL)(PL)、繰出され
る紙幣に強圧接触して、確実に一枚ずつ繰出すように設
定する。 if 送りピッチ度合い=PL then M3 =PL M4 =PL このように、ルール1〜7で示すように、if…の前件
部の入力に対して、繰出し状態が最適となる押圧力を付
与させる条件下に、then…の後件部を対応させてル
ールを設定している。
【0015】このように構成した紙幣の繰出し圧ファジ
ィ制御装置のファジィ推論制御動作を次に説明する。
今、左右一対の押圧モータM3 ,M4 を駆動してスタッ
カ12より紙幣13を一枚ずつ繰出すとき、各検知セン
サS1 〜S4 を介して繰出される紙幣13のスキュ度合
い、繰出しタイミング度合い、送りピッチ度合いおよび
紙幣長さ度合い等の繰出し状態を検知し、これらの各検
知要素によって、ファジィコントローラ34がファジィ
ルールテーブル35に基づいて最適な押圧力になるよう
に、左右の押圧力調整機構15,16の各押圧モータM
3 ,M4 の操作量Z1 ,Z2 をファジィ推論制御する。
【0016】上述のように、押圧力調整機構の左右の押
圧モータが、検知要素に対応した最も妥当な押圧操作量
を出力するため、突発的な繰出し不良傾向や緩やかな繰
出し不良傾向が発生しても、また複数の繰出し不良傾向
の発生を検知した場合であっても、これらの傾向に対応
して常に適正な繰出し押圧力で対処することができ、信
頼性の高い安定した繰出し制御動作を実行することがで
きる。
【0017】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の紙葉類の繰出し圧ファジィ制御装
置は、実施例の紙幣の繰出し圧ファジィ制御装置11に
対応し、以下同様に、紙葉類収納部は、スタッカ12に
対応し、紙葉類は、紙幣13に対応し、送りローラは、
左右の初期繰出しローラR1 ,R2 に対応し、押圧力調
整手段は、左右の押圧力調整機構15,16および左右
の押圧モータM3 ,M4 に対応し、繰出し状態検知手段
は、左右の繰出し検知センサS1 ,S2 と、上限検知セ
ンサS3 と、タイミング検知センサS4 と、その検知制
御系のCPU31とに対応し、ファジィルールは、ファ
ジィルールテーブル35に対応し、ファジィ推論制御手
段は、ファジィコントローラ34に対応するも、この発
明は上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紙幣の繰出し圧ファジィ制御装置を
示す要部側面図。
【図2】この発明の紙幣の繰出し圧ファジィ制御装置を
示す要部平面図。
【図3】この発明の紙幣の繰出し圧ファジィ推論制御回
路ブロック図。
【図4】この発明の前件部のスキュ度合いを示すメンバ
シップ関数図。
【図5】この発明の前件部の繰出しタイミング度合いを
示すメンバシップ関数図。
【図6】この発明の前件部の送りピッチ度合いを示すメ
ンバシップ関数図。
【図7】この発明の前件部の紙幣長さ度合いを示すメン
バシップ関数図。
【図8】この発明の後件部の左押圧モータの出力度合い
を示すメンバシップ関数図。
【図9】この発明の後件部の右押圧モータの出力度合い
を示すメンバシップ関数図。
【符号の説明】
11…紙幣の繰出し圧ファジィ制御装置 12…スタッカ 13…紙 幣 15,16…左右の押圧力調整機構 31…CPU 34…ファジィコントローラ 35…ファジィルールテーブル R1 ,R2 …左右の初期繰出しローラ M3 ,M4 …左右の押圧モータ S1 〜S4 …検知センサ Z1 ,Z2 …操作量

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類収納部に収納された紙葉類の繰出し
    幅方向の両側位置に配設した送りローラと、上記送りロ
    ーラの押圧力を紙葉類繰出し時の検知データに基づいて
    調整する押圧力調整手段と、紙葉類の繰出しタイミング
    度合い、繰出しスキュ度合い、送りピッチ度合いおよび
    紙葉類長さ度合いを検知する繰出し状態検知手段と、上
    記検知手段の検知要素を前件部とし、この検知要素に対
    応して設定される送りローラの押圧力を後件部とするフ
    ァジィルールを設定し、上記検知手段による現行の検知
    要素の検知値から上記ファジィルールに基づいた最も妥
    当な操作量を出力して、上記押圧力調整手段をファジィ
    推論制御するファジィ推論制御手段とを備えた紙葉類の
    繰出し圧ファジィ制御装置。
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