JP2682822B2 - 循環式紙幣処理方法 - Google Patents

循環式紙幣処理方法

Info

Publication number
JP2682822B2
JP2682822B2 JP61294105A JP29410586A JP2682822B2 JP 2682822 B2 JP2682822 B2 JP 2682822B2 JP 61294105 A JP61294105 A JP 61294105A JP 29410586 A JP29410586 A JP 29410586A JP 2682822 B2 JP2682822 B2 JP 2682822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bill
banknotes
banknote
unit
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61294105A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63146193A (ja
Inventor
正人 小野
英俊 龍田
克浩 八木
健治 渡邊
義浩 櫻井
Original Assignee
グローリー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グローリー工業株式会社 filed Critical グローリー工業株式会社
Priority to JP61294105A priority Critical patent/JP2682822B2/ja
Publication of JPS63146193A publication Critical patent/JPS63146193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2682822B2 publication Critical patent/JP2682822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は循環式紙幣処理方法に関する。 (従来の技術) 従来の循環式紙幣処理は、紙幣挿入口から挿入された
紙幣の種類および真偽を識別部で識別し、真正紙幣と判
断された紙幣のうち少くとも一部を放出用の紙幣として
紙幣収納部に収納し、この収納部から繰出し手段により
紙幣を1枚ずつ繰出し、繰出された紙幣を一時貯留部に
一旦貯留したのち放出手段によって放出させるようにな
されている。 また、一時貯留部に貯留された紙幣の枚数が繰出し不
良等により不確実になった場合は、放出せずに収納部へ
回収するようになっている。 上記のような処理を行なう装置においては、紙幣の挿
入から放出または収納に至るまでの紙幣の搬送、繰出し
等の工程における紙幣方向は終始一定方向であった。す
なわち紙幣を紙幣の長手方向に挿入する装置では、常に
紙幣を長手方向として搬送および繰出し等を行ない、ま
た紙幣を短手方向に挿入する装置では常に紙幣を短手方
向として搬送および繰出し等を行なうものであった。 (発明が解決しようとする問題点) しかして、上記技術においては、紙幣の識別は位置固
定の磁気ヘッド等に紙幣を押付けるように搬送して行な
われるため、紙幣をその長手方向に搬送した方が短手方
向に搬送した場合よりも多くの磁気データが得られると
ともに搬送される紙幣の斜行が少なく、より正確な識別
が行なえる。また紙幣の挿入および放出等の紙幣の受取
りには、紙幣の一端が装置内におかれ、他端が装置外に
突出状態となる長手方向挿入、放出の方が操作性におい
て優れている。 一方、紙幣の繰出しについては、紙幣を1枚ずつ分離
し、紙幣間に所定の送出間隔をおいて繰出すことが必要
となるため、紙幣を長手方向に繰出したのでは繰出しに
要する時間が長く掛ることになるとともに、紙幣の長さ
は短手方向の幅に対して約2倍あるので搬送に要する搬
送路もそれだけ長く必要とするなどの問題があり、紙幣
の繰り出しおよび搬送については、短手方向の方が優れ
ている。 以上のように、各処理工程において、紙幣の処理方向
による優劣性があるにも拘わらず、従来の循環式紙幣処
理では紙幣方向が終始一定方向であり、必ず条件の悪い
処理工程を含んでいるという問題があった。 本発明は上記従来技術の問題点に着目し、循環式紙幣
処理における各処理工程毎にその処理内容の条件が良い
方に紙幣の搬送方向を設定し、全処理工程において優れ
た処理が行なえる循環式紙幣処理方法を提供することを
目的としてなされたものである。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段および作用) 上記従来技術の問題点を解決するため、本発明では、
装置の前面に開口形成された紙幣挿入口および紙幣放出
口と、前記紙幣挿入口へ挿入された紙幣の種類および真
偽を識別する紙幣識別部と、この識別部により識別され
た真正紙幣のうち少くとも一部を重積状態に収納する紙
幣収納部と、この収納部から紙幣を1枚ずつ繰出す繰出
し手段と、この繰出し手段により繰出された紙幣を一時
貯留する一時貯留部と、この一時貯留部に一時貯留され
た紙幣を前記紙幣放出口へ放出する放出手段と、一時貯
留部に一時貯留された紙幣を放出せずに収納する収納部
とを有するものにおいて、前記紙幣挿入口へ紙幣を長手
方向に挿入させ長手方向で搬送しつつ前記紙幣識別部に
よって識別を行ない長手方向搬送のまま前記紙幣収納部
へ収納させ、前記紙幣収納部から前記繰出し手段によっ
て紙幣を短手方向に繰出し短手方向に搬送して前記貯留
部へ貯留させ、その貯留紙幣を前記放出口へ放出すると
きは前記放出手段によって貯留紙幣を一括して長手方向
に搬送させ、貯留紙幣を放出せずに前記収納部へ収納す
るときは貯留紙幣を一括して短手方向に搬送させること
を特徴とする。 (実施例) 以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明す
る。 第1図は本発明を紙幣収納繰出し装置に適用した場合
の側面を、第2図は同縦断面を、そして第3図は同縦断
正面をそれぞれ示し、第5図に紙幣の流れ方向を模式的
に示している。 上記装置は、外筺11の正面の上下方向中間部位に紙幣
を長手方向として1枚ずつ挿入する紙幣挿入口2が開口
され、この紙幣挿入口2に続いて外筺11内に配設される
紙幣識別部3の上部の外筺12内に1万円券P1、5千円券
P2の振分け収納部4が、同下部の外筺13内には釣銭とし
て使用する千円券P3の収納空間部5がそれぞれ配設され
ている。 上記収納空間部5の一側に隣接して下部の外筺13の前
面に開口する紙幣放出口6に釣銭紙幣を長手方向として
一括して投出する釣銭紙幣投出機構7が設けられてい
る。 前記紙幣識別部3は、第2図および第3図に示されて
いるように紙幣Pを長手方向に送る上下一対のベルト8,
9を有し、このベルト8,9の走行方向途中部に磁気ヘッド
10,10とこの磁気ヘッド10,10のヘッド面に対設された押
圧ローラ11,11とが設けられ、紙幣挿入口2から挿入さ
れる紙幣を上下のベルト8,9で搬送する間に前記磁気ヘ
ッド10,10によりその紙幣の真偽、金種が識別され、そ
の識別信号を得るようになっている。 上記紙幣識別部3の紙幣出口12に続く後部の外筺14
には、識別後の紙幣を前記収納空間部5の下方部位に送
る複数本のベルトからなる一対のベルト13,14と、同じ
く振分け収納部4へ送る一対のベルト15,16とが配設さ
れている。 上記下方部位へ搬送するベルト13,14の一方13はその
上部が紙幣識別部3の紙幣出口12方向に向け水平に形成
され、この水平部13Aの上面には押えローラ18が配設さ
れており、他方のベルト14の下端は前記収納空間部5側
へ向け水平部14Aが形成されている。そして前記水平部1
3Aの末端と他方のベルト14との交叉部には切換え部材19
が設けられている。この切換え部材19は略L形をなし、
その基部が軸20により外筺14側に枢支されて第2図実線
図示と鎖線図示との範囲にわたり切換え動作自在とされ
ており、基部19Aには他方のベルト14に離接する補助ロ
ーラ21が、また前記軸20には前記水平部13Aに常接する
ローラ22がそれぞれ回転自由に取付けられている。 前記ベルト13,14の途中部には2つのセンサS1,S2(図
示例ではフォトセンサ)が設けられ、ベルト13,14間に
紙幣が挟まれて送入される際、センサS1を通過しセンサ
S2を通過するとき識別部3における識別結果が千円券で
ある場合にはベルト13,14の回転を継続し、5千円券、
1万円券であるときは駆動モータを逆転させるとともに
前記切換え部材19を第2図鎖線図示の位置に切換えるよ
うになっている。 振分け収納部4へ紙幣を送るベルト15,16はL形に屈
曲され、その水平部15A,16Aの末端が振分け収納部4内
に臨ませられている。 振分け収納部4には、長手方向に挿入される紙幣の両
側縁が挿入されてその紙幣を支える断面コ字状をなす紙
幣挿入部23,23が相対して固設され、前記ベルト15,16の
水平部15A,16Aの末端から放出される紙幣の長手方向両
側縁を保持して受入れるようになされている。 前記上部外筺12の外側部にはガイド棒24が直立状態に
固設され、このガイド棒24には昇降ブロック25に千鳥状
に配設されたローラ26,26,26が前後から当接されて昇降
ブロック25の上下動を案内するようになっている。 上記昇降ブロック25には押圧部材27が水平方向に一体
的に設けられており、この押圧部材27は上部外筺12の側
面に上下方向に切設された切孔28から振分け収納部4内
に挿入され、前記紙幣挿入部23,23に干渉しない位置で
上下に移動自在とされている。 前記昇降ブロック25には、中間部が軸29により上部外
筺12側に枢支されたアーム30の一端がピン31と長孔32を
介して連結され、このアーム30の他端の長孔33が駆動モ
ータMの回動により回転するカム34のピン35に嵌合され
ていて、このカム34の回転によりアーム30を介し昇降ブ
ロック25が第1図実線図示位置と鎖線図示位置との範囲
にわたり昇降されるようになっている。 前記カム34の周面には2つの凹部34A,34Bがあり、外
筺12側に中間部が軸36により支持されたレバー37の一端
のカムフォロワ38が凹部34Aまたは34Bに係合されるよう
になっており、このカムフォロワ38が凹部34A,34Bに嵌
合したときレバー37の他端がセンサS3(図示例ではフォ
トセンサ)から外れ、カムフォロワ38がカム34の周面に
当接しているときセンサS3を遮切るようになっていて、
昇降ブロック25のおかれる位置が検出される。 振分け収納部4の底部39上には、紙幣挿入部23より下
側に収納される紙幣(実施例では1万円券P1)を受ける
支持板40がバネ41,41を介して設けられており、このバ
ネ付勢により支持板40上へ収納された紙幣P1を紙幣挿入
部23,23の下面に押圧して整列収納状態が乱されないよ
うになっている。図中42は紙幣挿入部23,23より上側に
収納される紙幣(実施例では5千円券P2)の上面に位置
しておかれる重し板である。 つぎに釣銭紙幣としての千円券P3を収納する釣線紙幣
収納空間部5内には、上方部に設けられる紙幣繰出し機
構43と、上面に紙幣P3を載置して前記繰出し機構43に紙
幣P3を押しつける紙幣載置板44と、前記識別部3で識別
され収納空間部5内に送り込まれる千円紙幣P3を受取っ
て前記載置板44上へ積載するための受渡し機構45と、前
記紙幣載置板44および受渡し機構45を昇降させる昇降機
構46とを有している。 紙幣繰出し機構43は、紙幣Pを短手方向に繰出すもの
で、外筺13の天板下面に固設のブラケット47に軸48によ
り上下方向に揺動自在に支持されたレバー49と、上記軸
48と同軸上に設けられたフィードローラ50と、前記レバ
ー49の先端近くに軸支され紙幣P3の送出方向後端付近に
接触するキッカローラ51と、このキッカローラ51を紙幣
への圧接方向に付勢するためレバー49と外筺13との間に
張装されたバネ52と、外筺13側に位置固定に設けられ前
記フィードローラ50の周面との間で紙幣1枚のみが通過
し得るゲート間隙を作るゲート部材53(図示例ではロー
ラ)と、前記レバー49の下降限を定めるストッパ54とか
らなっており、レバー49の先端の位置にはセンサS4(図
ではフォトセンサ)が設けられ、このセンサS4がレバー
49により遮切られているON状態のとき繰出し可能な状態
であり、OFFとなったとき昇降機構46を動作させて載置
板44を1ステップ上昇させる信号を得るようになってい
る。 前記載置板44および受渡し機構45は、昇降機構46によ
って上下動されるようになっている。この昇降機構46
は、図示実施例においては第1図および第3図に示すよ
うに、外筺13の外側面にそって立設されたガイド棒55
と、このガイド棒55の側方にあってこれと平行に立設さ
れたガイドレール56と、載置板昇降用の第1駆動手段と
しての第1モータM1と、受渡し機構昇降用の第2駆動手
段としての第2モータM2と、これらモータM1,M2により
それぞれ独立に回動されるベルト57,58とで構成されて
おり、第1モータM1によって駆動されるベルト57に載置
板44の載置板支持体59が、また第2モータM2によって駆
動されるベルト58に受渡し機構45の受渡し機構支持体60
がそれぞれ取付けられている。 前記載置板支持体59は、横長形状を有しかつガイド棒
55を左右から挟むように千鳥状に配設された回転自由な
3個のローラ61,61,61を有する支持板62を備え、この支
持板62の一端が前記ベルト57に固定されている。この支
持板62と載置板44の基部に立上る立上り壁63とはピン6
4,64…と長孔65,65…とで上下方向所定の範囲移動可能
に取付けられ、常時はバネ66,66により第1図示のよう
に載置板44を上昇させる習性が与えられている。図示実
施例においては支持板62側にピン64,64…が、立上り壁6
3に長孔65,65…が形成され、かつ隣位のピンおよび長孔
の位置が上下方向にずらされており、載置板44の振れが
ないようにされている。また支持板62の他端にはローラ
67が軸着され、このローラ67が前記ガイドレール56にそ
わされて支持板62の昇降の円滑性が図られている。そし
てこの載置板44は、紙幣P3の長手方向両側縁下面を支持
するよう平行配置の2枚の板状部44A,44Aを有し、これ
ら板状部44A,44A間には間隙Lが設けられている。 前記受渡し機構支持体60は、その基部に立上る立上り
壁68を有し、この立上り壁68に前記ガイド棒55を左右か
ら挟むように千鳥状に配設された回転自由な3個のロー
ラ69,69,69によりガイド棒55によって昇降が案内され、
この立上り壁68の一端が前記ベルト58に固定され、他端
にはローラ70が軸着されていて、このローラ70がガイド
レール56にそわされ、振れ止めされている。 上記受渡し機構45は、前記の支持体60と、紙幣保持部
71と、紙幣押圧体72と、前記紙幣保持部71を受渡し機構
支持体60に上下方向可動に支持する接続手段73とで構成
されている。 前記紙幣保持部71は、紙幣P3の長手方向両側縁が挿入
される紙幣挿入溝74,74を有する断面コ字状の一対の支
持部材75,75を有し、これら支持部材75,75の両端は端部
76,76により結合され、前記支持部材75,75間には前記載
置板44の間隙Lと略同一幅の間隙L′を有している。 接続手段73は、前記支持部材75,75の下面に固着垂下
された複数本(実施例では各2本)のロッド77,77を有
し、このロッド77,77の下端は前記受渡し機構支持体60
に摺動自在に挿通されていてストッパ78,78により抜止
めされており、前記支持部材75,75と支持体60との間に
圧縮バネ79,79が介装されていて常時は支持部材75,75が
図示の状態に押し上げられた位置におかれるようになっ
ている。 紙幣押圧体72は、前記受渡し機構支持体60の上面に支
柱80,80を介して支持されるもので、前記支持部材75,75
間の間隙L′を通過する幅を有し、この上面にはゴム等
の摩擦材料からなる半球状の摩擦突起81,81が複数個
(図示例では紙幣の長手方向に2個)設けられている。
そして図示実施例においては、紙幣挿入時に紙幣の先端
が前記摩擦突起81,81に当って進入が妨げられないよう
にするため、摩擦突起81,81の前部側に板バネ82,82が設
けられ、この板バネ82,82の上面で紙幣P3を誘導して紙
幣P3の先端が摩擦突起81,81が衝当らないようになされ
ている。そして前記接続手段73のバネ79,79が伸びきっ
ているとき紙幣押圧体72の上面が支持部材75,75の紙幣
挿入溝74,74より下位に位置されている。 前記第1,第2モータM1,M2はステッピングモータが用
いられている。 釣銭投出機構7は、外筺14の下方部に紙幣の一時集積
部Aを有し、紙幣P3の長手方向に走るベルト83,83から
なる第1搬送体84と、入口端が前記紙幣繰出し機構43の
出口部分に対向して配設されるベルト85,86からなる第
2搬送体87と、この第2搬送体87の下方部の斜めに走る
ベルト85にそってその上部に位置され、第1搬送体84の
上面位置に揺動自在な第1補助搬送体88と、前記第1搬
送体84の上面より下位に位置され、前記第2搬送体87の
斜めに走るベルト85の下面位置に揺動自在な第2補助搬
送体89とからなっている。そして第1搬送体84の下部に
は余剰紙幣P3′を収納する収納部90が設けられている。 前記第1搬送体84は、第4図に示されるように、紙幣
P3の幅よりも狭い間隔をおいて軸91,91上に設けられた
プーリー92,92間に巻回されるベルト83,83と、ローラ93
とで構成されている。 第2搬送体87は、プーリー94,95,96,97に巻回される
ベルト85と、プーリー98,99間に巻回されるベルト86と
で入口部およびこれに続く搬送路が形成され、プーリー
96の部分にはプーリー100,101間に巻回されるベルト102
がそわされて紙幣を第1搬送体84の上面部位に形成され
る集積空間103へ紙幣を送り込むようになっており、集
積空間103への入口部のプーリー101の軸104と同軸上に
送入紙幣の後端を下方へ誘導するための羽根105,105…
が周面に放射方向に突設された羽根車106が取付けられ
ている。 第2搬送体87の下端のプーリー97の軸107と同軸上に
は別のプーリー108,108が取付けられ、収納部90の入口
部に設けられたプーリー109,109と前記プーリー108,108
とにベルト110,110が巻回され、前記ベルト85および110
に共に接するガイドプーリーア111,111と、これらベル
ト85,110との間を通して余剰紙幣を収納部90へ送り込む
ようになっている。上記ベルト110の下端のプーリー10
9,109と同軸上に前記羽根車196と同様な構成を有する羽
根車112,112が取付けられている。 第1補助搬送体88は、基部が外筺14側に軸113により
枢支された支持枠114に軸支された長軸状の2本のロー
ラからなり、この第1補助搬送体88は第2搬送体87の傾
斜するベルト85の上面に平行する退逃位置(第3図示状
態)から第1搬送体84の上面に平行する進出位置(第4
図示状態)にかけて軸113を支点として揺動可能とされ
ている。 第2補助搬送体89は、前記第1搬送体84のプーリー9
2,92、ベルト83,83に干渉しない形態とされた支持板115
に上記プーリー92,92の軸と直交する方向の軸により前
記第2搬送体87のベルト85,85と対応する位置に回転自
由に取付けられたローラからなり、このローラの上端が
第1搬送体84の上面より下位の退逃位置(第3図示状
態)から第2搬送体84のベルト85との間に紙幣を挟持し
得る進出位置にかけて揺動可能となるように前記支持板
115の基部が軸117により外筺14側に枢支されている。図
においてS5は、第2搬送体87の途中部に設けられた枚数
カウント用センサであり、また各外筺11,12,13,14には
紙幣の取出しあるいは収納用の扉118,119,120が設けら
れている。 つぎに上述の装置を自動販売機に組入れた場合の作用
を説明する。 紙幣挿入口2から長手方向として挿入された紙幣は紙
幣識別部3に入り、ベルト8,9により挟持されて送り込
まれる。この識別部3を搬送される間に磁気ヘッド10,1
0により紙幣の真偽、金種が識別され、これが1万円券P
1であった場合には第2図示の状態においてベルト13,14
間に挟まれて下方へ送られ、センサS2が先端を検出しセ
ンサS1が後端を検出したとき切換え部材19が第2図鎖線
図示位置に切換えられるとともに駆動モータが逆転して
紙幣P1をベルト13,14間からベルト15,16間へ受渡し、そ
の水平部15A,16Aの末端から振分け収納部4内へ送入す
る。 振分け収納部4へ送入される紙幣P1は、その長手方向
両側縁が挿入部23,23内に送り込まれて支持される。 ついでモータMが回動し、これによりカム34が回転し
て第1図実線図示位置にあるアーム30が鎖線図示位置へ
揺動され、これにより昇降ブロック25が下降して押圧部
材27が下降し、この押圧部材27が挿入部23,23間に支持
されている紙幣P1の中央部を押下げるので、紙幣P1の長
手方向両側縁が挿入部23,23から外れ、支持板40上また
は支持板40上に堆積する1万円券紙幣P1上に堆積させ
る。このとき支持板40がバネ41,41に抗して押下げら
れ、押圧部材27の上昇復帰につれて再上昇し、紙幣P1
長手方向両側縁が挿入部23,23の下面に圧接されて堆積
収納状態が維持される。 挿入された紙幣が5千円券紙幣P2であった場合には、
押圧部材27が一旦1万円券紙幣P1側に下降してこれを押
下げ、ついで挿入部23,23に入った紙幣P2を押圧部材27
が下から押上げて挿入部23,23から外し、第3図示の状
態に復して5千円券紙幣P2を堆積保持する。 千円券紙幣P3が送入された場合には、切換え部材19は
切換えられず、ベルト13,14も正転したまゝ釣銭紙幣収
納空間部5内へ送られ、ベルト13,14の末端から支持部
材75,75の挿入溝74,74に長手方向両側縁が挿入されて支
持される。これと同時に昇降機構46の第1モータM1が駆
動され、ベルト57および載置枢支持体59を通じて載置板
44が下降される。そしてその下降量は、レバー49がセン
サS4から外れるOFF状態になるまでとなっている。つい
で昇降機構46の第2モータM2が駆動され、ベルト58を通
じて受渡し機構45を上昇させ、その支持部材75,75の上
面が載置板44の下面に当接する。さらに受渡し機構45の
支持体60が上昇すると、その上面の押圧体72が支持部材
75,75の間の間隙L′を通過して上昇し、挿入溝74,74に
支持されていた紙幣P3の中央部を押し上げてその紙幣、
および載置板44上に先きに入った紙幣P3を押上げ、フィ
ードローラ50が上昇してレバー49がセンサS4を遮切るON
状態になると停止する。ついで昇降機構46の第1モータ
M1が所定ステップ数回転して載置板44が所定量下降し、
支持部材75,75が支持体60側へバネ79,79に抗して押下げ
られ、押圧体72が相対的に上方に突出する。これにより
押圧体72が押上げられた1枚の紙幣P3は挿入溝74,74か
ら完全に抜け外れて堆積可能な状態となる。そこで第1
モータM1を前記ステップ数と同数逆回転させて載置板44
を元の位置まで上昇させる。 ついで受渡し機構45が下降し、元の位置に復帰して次
の紙幣挿入に待機すると、紙幣P3は載置板44上に移載さ
れるとともに、レバー49がセンサS4から外れ、OFF状態
になる。そこで再度載置板44を上昇させレバー49がセン
サS4を遮切り繰出し可能にする。 前記1万円券紙幣P1、または5千円券紙幣P2が挿入さ
れ、釣銭を投出する場合には、金種識別の結果釣銭とし
て投出する場合には、金種識別の結果釣銭として投出す
る千円紙幣P3の枚数が設定される。ついで繰出し機構43
のフィードローラ50、キッカローラ51が第3図において
時計方向に回動し、最上位の紙幣P3を1枚ずつ短手方向
に繰出す。繰出された紙幣P3は、ゲート部材53の部分を
通る間に1枚のみとされ、第2搬送体87のベルト85,86
間および85,102間を通って集積空間103内へ放出され、
第1搬送体84上に堆積される。枚数がセンサS5でカウン
トされ、所定釣銭枚数が集積空間103内に放出されて第
1搬送体84上に堆積されたとき繰出し機構43および第2
搬送体87が停止される。ついで第1補助搬送体88が軸11
3を支点として下降し、第1搬送体84上の紙幣P3を上か
ら挟む。その後第1搬送体84が駆動され、その上の紙幣
P3を長手方向として一括して放出口6へ釣銭として放出
する。 前記繰出し機構43による繰出しにより載置板44上の紙
幣P3が減少してくると、それにつれてレバー49がバネ52
の力により追従して下降し、繰出しを継続するが、この
レバー49の端部がセンサS4から外れるとその信号により
第1モータM1が所定ステップ数回動し、載置板44を一定
量上昇させる。このとき載置板44上の紙幣量が少ない
か、あるいは新券のような場合、紙幣の上面と繰出し機
構43との圧接力が過剰になるおそれがあるが、このよう
な場合にはバネ66,66が伸びて載置板44がとり残され、
無用な圧接力が生じない。 さらに載置板44上に紙幣P3が満杯となり、堆積しきれ
ない状況となったときは、繰出し機構43により、載置板
44上の紙幣P3を所定枚数繰出し、前述した釣銭の場合と
同様に第1搬送体84上に堆積させる。そして、所定枚数
堆積後、第2補助搬送体89の支持板115を軸117を中心と
して上方へ回動させると、第1搬送体84上に堆積された
紙幣P3は第2補助搬送体89により上方へ移動させ、第2
搬送体87のベルト85に押圧挟持される。そしてベルト8
5,110およびガイドローラ111の回転により収納部90内に
搬送収納される。このように載置板44上に紙幣が満杯と
なり、以降の取り込みが不可能となったときには、所定
枚数繰出して収納部90へ収納し、載置板44上への取り込
みを可能にする。 また、釣銭として紙幣P3を繰出すとき、紙幣の連続等
のトラブルによりセンサS5によるカウント異常が発生し
た場合、第1搬送体84上に紙幣P3を堆積させた後、前述
の満杯時の紙幣と同様に、収納部90へ収納し、放出口6
へは放出しない。そして再度紙幣P3を繰出し、センサS5
によるカウントが所定枚数になった場合にのみ放出口6
へ放出される。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、紙幣識別部への
紙幣の挿入および識別後の紙幣収納部への収納は紙幣を
長手方向として行なうので、紙幣挿入の操作性が良く、
しかも斜行等が発生し難いうえに識別に十分なデータが
得られ、識別不能等によるリジェクトが発生し難い。ま
た、紙幣収納部から繰出し手段による繰出しおよび繰出
し後の一時貯留部への貯留は紙幣を短手方向として行な
うので、繰出しに要する時間が短くてすむ。また、一時
貯留部から放出手段により放出を行なう場合は紙幣を一
括して長手方向として行なうので、紙幣の一端を装置内
におき他端を装置外に突出状態とすることができ、受取
り時の操作性が良い。一方、一時貯留部から収納部へ紙
幣を収納する場合は紙幣を短手方向として一括して行な
うので、収納に要する時間が短くてすむ。以上のように
各処理工程において、処理内容の条件が良い方に紙幣の
搬送方向を設定したので、全処理工程において優れた処
理が行なえる。 また、一時貯留部に貯留された紙幣の枚数が繰出し不
良等により不確実になった場合には、その紙幣を放出せ
ずに即座に収納部へ回収することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を紙幣収納繰出し装置に適用した場合の
一実施例を示す側面図、第2図は同縦断側面図、第3図
は同縦断正面図、第4図は同部分拡大縦断側面図、第5
図は本発明の模式説明図である。 11,12,13,14……外筐、2……紙幣挿入口、3……紙幣
識別部、4……分振け収納部、5……収納空間部、6…
…紙幣放出口、7……釣銭紙幣投出機構、19……切換え
部材、23……紙幣挿入部、25……昇降ブロック、43……
紙幣繰出し機構、44……紙幣載道板、45……受渡し機
構、46……昇降機構、59……載道板支持体、60……受渡
し機構支持体、71……紙幣保持部、72……紙幣押圧体、
73……接続手段、74……紙幣挿入溝、S1〜S4……セン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 克浩 姫路市下手野35番地 グローリー工業株 式会社内 (72)発明者 渡邊 健治 兵庫県姫路市下手野35番地 グローリー 工業株式会社内 (72)発明者 櫻井 義浩 兵庫県姫路市下手野35番地 グローリー 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−60998(JP,A) 実開 昭56−60158(JP,U) 実開 昭60−19549(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.装置の前面に開口形成された紙幣挿入口および紙幣
    放出口と、前記紙幣挿入口へ挿入された紙幣の種類およ
    び真偽を識別する紙幣識別部と、この識別部により識別
    された真正紙幣のうち少くとも一部を重積状態に収納す
    る紙幣収納部と、この収納部から紙幣を1枚ずつ繰出す
    繰出し手段と、この繰出し手段により繰出された紙幣を
    一時貯留する一時貯留部と、この一時貯留部に一時貯留
    された紙幣を前記紙幣放出口へ放出する放出手段と、一
    時貯留部に一時貯留された紙幣を放出せずに収納する収
    納部とを有するものにおいて、 前記紙幣挿入口へ紙幣を長手方向に挿入させ長手方向で
    搬送しつつ前記紙幣識別部によって識別を行ない長手方
    向搬送のまま前記紙幣収納部へ収納させ、 前記紙幣収納部から前記繰出し手段によって紙幣を短手
    方向に繰出し短手方向に搬送して前記貯留部へ貯留さ
    せ、 その貯留紙幣を前記放出口へ放出するときは前記放出手
    段によって貯留紙幣を一括して長手方向に搬送させ、 貯留紙幣を放出せずに前記収納部へ収納するときは貯留
    紙幣を一括して短手方向に搬送させる ことを特徴とする循環式紙幣処理方法。
JP61294105A 1986-12-10 1986-12-10 循環式紙幣処理方法 Expired - Fee Related JP2682822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61294105A JP2682822B2 (ja) 1986-12-10 1986-12-10 循環式紙幣処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61294105A JP2682822B2 (ja) 1986-12-10 1986-12-10 循環式紙幣処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63146193A JPS63146193A (ja) 1988-06-18
JP2682822B2 true JP2682822B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=17803351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61294105A Expired - Fee Related JP2682822B2 (ja) 1986-12-10 1986-12-10 循環式紙幣処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2682822B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860254B1 (ko) * 2002-02-06 2008-09-25 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 지폐입출금장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5119335B2 (ja) * 2008-09-22 2013-01-16 富士通フロンテック株式会社 紙幣入金処理ユニット、および紙幣入金処理ユニットに脱着可能な投入・返却ユニット

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4860998A (ja) * 1971-11-29 1973-08-27
JPS58110662A (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 Hitachi Ltd 耐熱鋼

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860254B1 (ko) * 2002-02-06 2008-09-25 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 지폐입출금장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63146193A (ja) 1988-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8961275B2 (en) Coin depositing and dispensing machine
JP2682822B2 (ja) 循環式紙幣処理方法
JPH0622694Y2 (ja) 紙葉類の収納繰出し装置
JPH0622695Y2 (ja) 紙幣処理機における紙幣集積搬送装置
JP3148603B2 (ja) 棒金搬送装置
JP5101832B2 (ja) 硬貨繰出装置
JPH0524658Y2 (ja)
JPH0435326Y2 (ja)
JP2971698B2 (ja) 硬貨集積装置
JP3323334B2 (ja) 紙幣出金装置
JP3781847B2 (ja) 紙幣収納装置
JP2525381B2 (ja) 紙幣循環装置
JP2525428B2 (ja) 紙葉類の移送載置装置
JP2594990B2 (ja) 紙葉類収納繰出し装置
JP3544745B2 (ja) 紙葉類繰出装置
JP2637152B2 (ja) 自動取引装置
JP3036712B2 (ja) 硬貨収納投出装置
JPH09278214A (ja) 紙葉類払出し機
JP2551064Y2 (ja) 紙葉類収納繰出し装置
JP2502496Y2 (ja) 紙葉類収納繰出し装置
JP3556468B2 (ja) 紙葉類処理機の紙葉類搬送装置
JPH0727584B2 (ja) コイン両替装置
JP3148595B2 (ja) 棒金搬送装置
JP3848483B2 (ja) 硬貨収納投出装置および硬貨入出金機
CN111017342A (zh) 全自动硬币清分包装流程控制系统

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees