JPH062714Y2 - 紙片搬送収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、紙幣、伝票等の紙片を縦方向に連続的に移動
させる紙片搬送ラインにそのまま収納できる紙幣収納装
置を設けて成る紙片搬送収納装置に関する。

「従来の技術」 従来の紙片搬送装置としては、例えば特開昭５５−３０
７２６号公報に開示されたものがある。

同公報には、ベルト間に挾んで搬送する技術が示されて
いる。

「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来の紙片搬送装置では、単
に紙片をベルトの間に挾んで搬送するだけなので、紙片
の収納については単に収納すると開示されているのみ
で、紙片収納の具体的な構成については開示されていな
かったし、また収納を簡単な構造で行うものについては
存在しなかった。

本考案は、従来の搬送にそのまま簡単に取り付けのでき
る紙片収納装置を提供し、もって搬送、収納をすみやか
に行なえるようにしたものである。

「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、 一対の遊戯用台列を背中合せ状に配置した遊戯用台の島
の数個所に配設される遊技料受入部に、縦式紙幣投入口
と硬貨投入口とを上下に並べて開設し、該縦式紙幣投入
口および硬貨投入口の排出口は、前記遊戯用台列間に配
設された紙幣と硬貨の搬送装置に連絡し、該紙幣と硬貨
搬送装置の終端部には搬送されてきた紙幣および硬貨の
収納装置を設けるとともに、該紙幣収納装置の上方に
は、縦状に搬送されてきた紙幣を挾持する挾持片を有す
る整列移送部を配置するとともに、該整列移送部に挾持
搬送されてきた紙幣の開放位置下に、前記紙幣の収納装
置を配設してなる縦状に搬送されてきた紙幣をそのまま
の状態で収納装置に収納するようにした紙片搬送収納装
置に存する。

「実施例」 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。

図は本考案の一実施例を示しており、本実施例は、パチ
ンコ等遊技機械の遊技料の回収に応用したものである。

第４図に示すように、遊技機械10,10・・・が連設され、各
遊技機械10に遊技料受入部11が設けられている。遊技料
受入部11が受取った紙幣を搬送する搬送ライン20が遊技
機械10,10・・・の後と集積部15との間に設けられている。

集積部15に紙幣を搬送するまでの搬送ライン20の移送ラ
イン部21は、互いに接触するベルト間に紙幣を横長の縦
にして挾み移動させるものである。

集積部15には、搬送ライン20の移送ライン部21の終端に
接続する整列移送部30と紙幣スタッカ40とが設けられて
いる。

第１図および第２図に示すように、搬送ライン20の移送
ライン部の終端部は、プーリ22,22に巻掛けられたベル
ト23,23が並設され、その間に紙幣A,A・・・が挾持して搬
送されるようになっている。

移送ライン部21の終端から紙幣Aの略１枚分離して整列
移送部30が設けられており、移送ライン部21と整列移送
部30との間には案内溝部材24が配設されている。

整列移送部30は、一対のエンドレスベルトコンベア31,3
1aとから成り、エンドレスベルトコンベア31はプーリ3
2,33とに輪状のベルト34が巻掛けられてエンドレス状態
にあり、エンドレスベルトコンベア31aも同様にプーリ3
2a,33aとに輪状のベルト34aが巻掛けられている。

エンドレスベルトコンベア31,31aのベルト34,34aには相
互に略一定の間隔で離間して並行する部位35,35aがあ
り、部位35,35aにおいて相互に当接するように同期して
移動する挾持片36,36aがベルト34,34aに突設されてい
る。

移送ライン部21の終端と整列移送部30の始端との間は紙
幣Ａ略１枚分であって、ベルト23,23から繰出された紙
幣Ａの前端部A1が整列移送部30のベルト34,34aの部位3
5,35aの間に若干挿入した状態になる程度に設定されて
いる。

移送ライン部21のベルト23,23から繰出された後、紙幣
Ａは待機位置A2から開放位置A3に移動するものである。

第２図および第３図に示すように、開放位置A3にある紙
幣Ａの真下に紙幣スタッカ40が設けられている。

紙幣スタッカ40は、ハウジング41内の片側に、ばね42に
付勢された圧接板43を備えた紙幣収納部44が設けられ、
内周フランジ45を介して他側に紙幣受室46が設けられ、
紙幣受室46の上部には受入口47が穿設され、時々押出さ
れる突き出しロッド48の先に押板49が設けられて成る。

次に作用を説明する。

各遊技機械10の遊技料受入部11で受取った紙幣Ａは搬送
ライン20の移送ライン部21により集積部15に搬送され
る。紙幣Ａは順不同で移送ライン部21のベルト23,23の
間に横長に立った姿勢で挾持されて運ばれる。

移送ライン部21の終端にくると、紙幣Ａはプーリ22,22
の間でベルト23,23から繰出される。繰出された紙幣Ａ
は下縁を案内溝部材24に案内されて整列移送部30に進
み、ベルト34,34aの部位34,35aの間に前端部A1を若干挿
入した状態で開放される。

第１図に示すように、挾持片36,36aが整列移送部30の始
端にかかっていないときは、開放された紙幣Ａが移送さ
れることはなく、紙幣Ａは次々に繰出され開放されて待
機位置A2にとどまる。

挾持片36,356aがベルト34,34aの部位35,35aの始端にか
かると、待機位置A2に溜まっていた紙幣Ａはまとめて挾
持され、開放位置A3に移送される。

紙幣Ａが開放位置A3に移動し、挾持片36,36aが部位35,3
5aの終端で離れると、紙幣Ａは開放され、重力により受
入口47から紙幣スタッカ40の紙幣受室46内に入る。

ベルト34,34aは連続的に移動しているが挾持片36,36Aa
が紙幣Ａを挾持する運動は間欠的であり、前記の動作を
繰返して紙幣Ａは紙幣スタッカ40の紙幣受室46内に次々
に入る。

紙幣受室46内に相当数の紙幣Ａが溜まったのに時期を合
わせて突き出しロッド48が前進し押板49が紙幣Ａを押し
て紙幣収納部44内に押し込む。押し込むとき、紙幣Ａの
端は内周フランジ45を乗越え、突き出しロッド48および
押板49が後退したとき、ばね42の弾撥力により圧接板43
が紙幣Ａを押したとき、紙幣Ａはその端が内周フランジ
45と圧接板43との間に圧縮されて保持される。

紙幣収納部44が一杯になったときは、紙幣スタッカ40は
適宜交換される。交換もライン化して自動的に行なうこ
とができる。

「考案の効果」 本考案に係る紙片搬送装置によれば、順不同で搬送され
る紙片を連続的に収納装置に収納することができ、簡単
な構造の装置としたから、安価で耐久性のある装置とな
り、紙片搬送ラインの中間あるいは終端等に設けて紙片
を収納させることもできる。

【図面の簡単な説明】 図は本考案の一実施例を示しており、第１図は搬送装置
の要部平面図、第２図は同じく正面図、第３図はスタッ
カの横断面図、第４図は搬送装置の配置図である。 20……搬送ライン、21……移送ライン部 30,30a……整列移送部、40……紙幣スタッカ

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０７Ｄ 9/00 ４０８ 8513−3Ｅ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一対の遊戯用台列を背中合せ状に配置した
   遊戯用台の島の数個所に配設される遊技料受入部に、縦
   式紙幣投入口と硬貨投入口とを上下に並べて開設し、該
   縦式紙幣投入口および硬貨投入口の排出口は、前記遊戯
   用台列間に配設された紙幣と硬貨の搬送装置に連絡し、
   該紙幣と硬貨搬送装置の終端部には搬送されてきた紙幣
   および硬貨の収納装置を設けるとともに、該紙幣収納装
   置の上方には、縦状に搬送されてきた紙幣を挾持する挾
   持片を有する整列移送部を配置するとともに、該整列移
   送部に挾持搬送されてきた紙幣の開放位置下に、前記紙
   幣の収納装置を配設してなる縦状に搬送されてきた紙幣
   をそのままの状態で収納装置に収納するようにしたこと
   を特徴とする紙片搬送収納装置。