JP2618184B1 - 遊技設備 - Google Patents

Abstract

【要約】 【構成】 複数の遊技台１を横方向に並設してある遊技
台列が設けられている遊技島に、可撓性の薄板状体ａを
当該遊技島前面側から受け入れて一定又は略一定の姿勢
で送り出す複数の薄板状体投入送り出し機Ａと、投入送
り出し機Ａの各々から送り出される薄板状体ａを一定又
は略一定姿勢で挾持して、遊技台列に沿って合流搬送す
る搬送装置６と、投入送り出し機Ａから送り出される薄
板状体ａを一定又は略一定姿勢で搬送装置６の合流部に
案内する案内部８Ｆとを設け、搬送装置６を複数の遊技
台１の背面から外れる位置に配置した。 【効果】 送り出し機に投入された薄板状体を遊技者の
邪魔にならずに能率良く回収でき、しかも、薄板状体の
搬送姿勢が乱れにくく、円滑に搬送して回収できるもの
でありながら、遊技台背面側に対する保守点検を容易に
行える。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、複数のパチンコ台等の
遊技台を横方向に並設してある遊技島に、紙幣等の可撓
性の薄板状体を当該遊技島前面側から受け入れて送り出
す複数の投入送り出し機と、投入送り出し機の各々から
送り出される薄板状体を遊技台の並設方向に沿って合流
搬送する搬送装置とを設けて、これら投入送り出し機に
受け入れた薄板状体を搬送装置で能率良く回収できるよ
うにした遊技設備に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の遊技設備では、複数のパチンコ遊
技台を横方向に並設してある遊技島に、当該遊技島前面
側から受け入れた硬貨を遊技台列背面側に落下排出させ
る複数の硬貨玉貸機と、硬貨玉貸機の各々から落下排出
された硬貨を受け止めてパチンコ遊技台の並設方向に沿
って搬送する搬送装置とを設けて、投入硬貨を能率良く
回収できるようにしたものがあるが（例えば、実開昭５
２−１６０４８２号、実開昭５２−１４６３７５号公報
参照）、紙幣を遊技島前面側から受け入れる複数の紙幣
玉貸機を遊技島に設けた遊技設備では、紙幣が硬貨に比
べて大形でかつ薄いものであり、しかも軽くて可撓性が
あるという特性から硬貨のようには取扱いにくいので、
紙幣玉貸機の各々に金庫（スタッカー）を備えておき、
各紙幣玉貸機において受け入れた紙幣はその受け入れた
紙幣玉貸機の金庫に収納しておくことが行われている
（特開昭５３−３３９９号公報参照）。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】従って、従来の遊技島
前面側から紙幣を受け入れる複数の紙幣玉貸機を設けた
遊技設備によれば、各紙幣玉貸機に投入された紙幣を回
収するに際して、回収者が各紙幣玉貸機まで一々移動し
て金庫内の紙幣を回収しなければならず、一つの遊技島
についてだけみても各紙幣玉貸機からの紙幣の回収を能
率良く行なうことができないのはもとより、遊技台の稼
働中に金庫が満杯になった時には遊技者の間に入り込ん
で回収しなければならない場合もあり、遊技者に対する
配慮にも欠けるものである。 【０００４】そこで、従来の遊技島前面側から受け入れ
た硬貨を遊技台列背面側に落下排出させる複数の硬貨玉
貸機と、硬貨玉貸機の各々から落下排出された硬貨を受
け止めてパチンコ遊技台の並設方向に沿って搬送する搬
送装置とを設けてある遊技設備と同様に、遊技島前面側
から受け入れた紙幣を遊技台列背面側に送り出す複数の
紙幣玉貸機と、紙幣玉貸機の各々から送り出される紙幣
を遊技台の並設方向に沿って合流搬送する搬送装置とを
設けて、紙幣を遊技者の邪魔にならず、しかも能率良く
回収できるようにすることが望まれるが、この場合、紙
幣玉貸機から送り出される紙幣を、単にコンベヤ等の載
置搬送装置の載置搬送面に不規則な姿勢で自重落下させ
て合流搬送するだけでは、紙幣の搬送姿勢が不安定で搬
送途中で滞留する等、搬送が不確実になり易く、また、
紙幣玉貸機から送り出されて自重落下する紙幣の落下姿
勢の如何にかかわらず、その紙幣を載置搬送面に確実に
受け止めて搬送できるよう、載置搬送面の横幅が広く、
しかも搬送面上に比較的大きな空間を有する大型の搬送
装置を設ける必要があり、更に、紙幣玉貸機から送り出
されて自重落下する紙幣を載置搬送面に受け止めて搬送
する載置搬送装置を設ける構成上、紙幣玉貸機からの紙
幣の送り出し位置よりも低い位置に載置搬送装置を配置
しなければならない等の配置上の制約もあり、搬送装置
の据え付けに必要なスペースが大きくなるから、結果的
に遊技島全体が大型化して、その設置に大きなスペース
を要する欠点がある。又、紙幣玉貸機からの紙幣の送り
出し位置が遊技台の下端部よりも高い位置に配置されて
いる場合、紙幣玉貸機から送り出されて自重落下する紙
幣を確実に載置搬送面に受け止めることができるように
するには、その送り出し位置に近い高さに載置搬送装置
を配置する必要があり、この場合は、載置搬送装置が遊
技台の背面に位置することになるため、当該載置搬送装
置が邪魔になって、遊技台の背面に対する保守点検を行
いにくい欠点がある。 【０００５】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、紙幣等の可撓性の薄板状体が備える特性を有効
に活用して、薄板状体の投入送り出し機に受け入れた薄
板状体を遊技者の邪魔にならず能率良く円滑に回収でき
るものでありながら、遊技島の設置に大きなスペースを
必要とせず、しかも、遊技台の背面に対する保守点検も
行い易い遊技設備を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的達成のために講
じた本発明による遊技設備の特徴構成は、 Ａ．複数の遊技台を横方向に並設してある遊技島に、可
撓性の薄板状体を当該遊技島前面側から受け入れて一定
又は略一定の姿勢で送り出す複数の投入送り出し機と、 Ｂ．前記投入送り出し機の各々から送り出される薄板状
体を挾持して、一定又は略一定の姿勢で前記遊技台の並
設方向に沿って合流搬送する搬送装置とが設けられ、 Ｃ．前記搬送装置が前記遊技台の背面から上下方向に外
れる位置に配置されている遊技設備。 上記Ａ，Ｂ，Ｃの構成にある。 Ｄ．前記投入送り出し機に受け入れた薄板状体が、その
送り出し方向を前記搬送装置による搬送方向に沿う鉛直
面に沿わせて又は略沿わせて、かつ、その板面を前記鉛
直面に対して直交又は略直交させる姿勢で送り出され、 Ｅ．前記搬送装置で搬送される薄板状体が、その板面を
水平方向又は略水平方向に沿わせて搬送される遊技設
備。 上記Ｄ，Ｅの構成を備えていても良い。 【０００７】 【作用】 ａ．前記Ａ，Ｂの構成により、投入送り出し機の各々か
ら送り出される薄板状体を手間をかけず、しかも遊技台
の並設方向に沿っての搬送で遊技者の邪魔にならずに、
能率良く回収できるのであるが、 ｂ．投入送り出し機の各々から一定又は略一定の姿勢で
送り出される薄板状体を挾持して搬送する搬送装置を設
けてあるから、投入送り出し機から搬送装置への薄板状
体の受け渡し姿勢が安定し、例えば、投入送り出し機か
ら送り出される薄板状体を載置搬送装置の載置搬送面に
自重落下させて受け渡す場合に比べて、薄板状体を搬送
装置に対して搬送に適した姿勢で確実に受け渡すことが
できるとともに、搬送装置を遊技島に配置する上での制
約が少なく、 ｃ．薄板状体を挾持して一定又は略一定の姿勢で遊技台
の並設方向に沿って搬送するから、薄板状体を載置搬送
装置で載置搬送する場合に比べて、薄板状体の搬送姿勢
が安定する。 ｄ．そして、投入送り出し機から搬送装置への薄板状体
の受け渡し姿勢及び搬送装置による薄板状体の搬送姿勢
がいずれも安定しているから、狭いスペースでも効率よ
く確実に搬送できる。 ｅ．前記Ｃの構成により、遊技台の背面に対する保守点
検の際に搬送装置が邪魔になるおそれが少ない。 又、上記Ｄ，Ｅの構成を備えている場合は、 ｆ．前記Ｄの構成により、投入送り出し機から送り出さ
れる薄板状体を、その板面を上下方向に屈曲させて搬送
装置に受け渡すことができ、 ｇ．前記Ｅの構成により、薄板状体の搬送姿勢が安定す
る。 【０００８】 【発明の効果】前記ａの作用により、投入送り出し機に
受け入れた薄板状体を遊技者の邪魔にならず能率良く回
収でき、しかも前記ｂ，ｃの作用により、薄板状体の搬
送姿勢が乱れにくく、円滑に搬送して回収できるもので
ありながら、前記ｄの作用により、遊技島の設置に大き
なスペースを必要とせず、更に、前記ｅの作用により、
遊技台の背面に対する保守点検も行い易い。特許請求の
範囲第２項に記載の遊技設備は、前記ｆ，ｇの作用によ
り、薄板状体の搬送姿勢が一層乱れにくい。 【０００９】 【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１乃至図３に示すように、複数のパチンコ台１
（遊技台の一例）を横方向に適宜間隔を隔てて列状に配
設してある遊技台列の２列を適宜間隔を隔てた背中合せ
の状態に配設して遊技島を構成するとともに、隣接する
パチンコ台１の間のうち、１つ置きに位置する間の夫々
に紙幣ａを遊技島前面側から受け入れて略一定姿勢で遊
技台列背面側の下方に向けて送り出す投入送り出し機４
を介在させる一方、他の間の夫々にスペーサ３を介在さ
せ、投入送り出し機４の各々から送り出される紙幣ａを
パチンコ台１よりも下方の位置で受け取って挾持し、略
一定の姿勢でパチンコ台１の並設方向に沿って遊技列間
の一端側に回収するべく合流搬送する水平搬送装置６を
設けて、パチンコ遊技設備を構成してある。前記投入送
り出し機４は、遊技島前面側からその巾方向が上下を向
く姿勢で投入された紙幣ａをその姿勢のまま背面側に送
出する遊技玉貸出用の紙幣投入機２と、投入機２から送
出された紙幣ａをパチンコ台１の間の背面側においてパ
チンコ台１よりも下方の位置まで搬送する上下搬送装置
５とを設けて構成され、投入機２は、投入紙幣ａの良否
を識別する機能と、投入紙幣ａが良の場合、背面側に送
出し、否の場合は投入口２ａに返送する機能を有するも
のである。前記上下搬送装置５は、図４乃至図７，図９
に示すように、投入機２からの送出し紙幣ａを、当該投
入機２に取付けられている一対のガイド板７Ａにより、
投入機２からの送出し方向に対して平行で、かつ、長手
方向が上下を向く姿勢となるように捻って、その送り出
し方向を搬送装置６による搬送方向に沿う鉛直面に略沿
わせる方向に変更案内する捻り部７と、この捻り部７を
通過した紙幣ａをその紙面が前記鉛直面に対して略直交
する姿勢で下方に搬送して前記水平搬送装置６の受入部
６ａに送り出す上下搬送ユニット８とから構成されてい
る。前記上下搬送ユニット８は、上下に伸縮自在な枠８
Ａに、それに対設のローラ８Ｂとで前記捻り部７からの
紙幣ａを挟持して下方に搬送可能で、かつ、前記枠８Ａ
の上下伸縮に伴ってその搬送経路長さを変更可能なベル
ト８Ｃと、枠８Ａの伸縮にかかわらず前記ベルト８Ｃの
巻掛け長さを一定に保つプーリ８Ｄと、前記ベルト８Ｃ
を駆動するモータ８Ｅと、紙幣ａを水平搬送装置６の送
り方向下手側に向う斜め姿勢に案内するガイド８Ｆとを
組付け、もって、枠８Ａの伸縮により搬送長さを変更し
て、投入機２と水平搬送装置６との上下距離の変化に対
応できるように構成されている。前記水平搬送装置６は
紙幣ａを巾方向が左右を向く姿勢で搬送するものであっ
て、具体的には、パチンコ台１の背面から下方に外れる
位置に配置され、図８に示すように、下枠６Ａに、これ
に対して着脱自在な蓋枠６Ｂに取付けたローラ６Ｃとで
前記上下搬送ユニット８からの送り出し紙幣ａを挟持し
てその紙面を略水平方向に沿わせて搬送する丸ベルト６
Ｄと、これを駆動するモータ６Ｅとを組付けて構成され
ている。前記蓋枠６Ｂは、長手方向で複数個に分割構成
されている。前記上下搬送ユニット８の枠８Ａは、ベル
ト８Ｃを掛張する側の枠部分８ａとローラ８Ｂを支承す
る側の枠部分８ｂとに分解可能に構成されているととも
に、スプリング９を介して伸長方向に付勢されており、
そして、下端に付設の凹部材１０を前記水平搬送装置６
における下枠６Ａに付設のピン１１に上方から係合させ
るとともに、上端を前記ガイド板７Ａに連設のフランジ
７ａに当接させる状態で上端の付設のピン１２を前記フ
ランジ７ａに形成の孔７ｂに下方から係合させる手段を
もって取付けられており、かつ、投入機２と水平搬送装
置６における受入部６ａとの水平搬送方向での位置ずれ
をピン１１周りでの揺動により吸収するように構成され
ている。なお、前記両搬送装置５，６のローラ８Ｂ，６
Ｃは、紙幣ａをベルト８Ｃ，６Ｄとで挟持するようにベ
ルト８Ｃ，６Ｄ側にスプリング（図示せず）を介して移
動付勢されている。本発明は次のようにして実施しても
良い。 図１０に示すように、上記実施例において、水平搬
送装置６の搬送ベルト６Ｄを平ベルトに構成し、この平
ベルト６Ｄの搬送部分上を利用して、隣接パチンコ台間
に設けたコイン投入機からガイド１３を介して送られて
くるコインａ′をパチンコ台列の端にまで搬送するよう
に構成する。１４は平ベルト６Ｄ上から回収箱１５にコ
インａ′を落下案内するスクレーパである。 図１１に示すように、上記実施例において、水平搬
送装置６における搬送ベルト６Ｄの両側に、隣接パチン
コ台間に設けたコイン投入機からのコインａ′を載置し
て搬送する平ベルト１６を設ける。 前記捻り部７を、駆動搬送手段を備えたものに構成
する。 投入送り出し機の各々から送り出される薄板状体を
挾持して、一定又は略一定の姿勢で遊技台の並設方向に
沿って合流搬送する搬送装置は、遊技台の背面から上方
に外される位置に配置されていても良い。 【００１０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】 【図１】要部の概略斜視図 【図２】縦断面図 【図３】横断平面図 【図４】要部の拡大縦断面図 【図５】図４におけるＶ−Ｖ線断面図 【図６】図４におけるＶ−Ｖ線断面図続き 【図７】図５におけるＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図 【図８】図６におけるＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図 【図９】上下搬送装置の概略斜視図 【図１０】別実施例を示す概略斜視図 【図１１】別実施例を示す要部の縦断正面図 【符号の説明】 １ 遊技台 ４ 投入送り出し機 ６ 搬送装置 ａ 薄板状体

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．複数の遊技台（１）を横方向に並設してある遊技島
   に、可撓性の薄板状体（ａ）を当該遊技島前面側から受
   け入れて一定又は略一定の姿勢で送り出す複数の投入送
   り出し機（４）と、前記投入送り出し機（４）の各々か
   ら送り出される薄板状体（ａ）を挾持して、一定又は略
   一定の姿勢で前記遊技台（１）の並設方向に沿って合流
   搬送する搬送装置（６）とが設けられ、前記搬送装置
   （６）が前記遊技台（１）の背面から上下方向に外れる
   位置に配置されている遊技設備。 ２．前記投入送り出し機（４）に受け入れた薄板状体
   （ａ）が、その送り出し方向を前記搬送装置（６）によ
   る搬送方向に沿う鉛直面に沿わせて又は略沿わせて、か
   つ、その板面を前記鉛直面に対して直交又は略直交させ
   る姿勢で送り出され、前記搬送装置（６）で搬送される
   薄板状体（ａ）が、その板面を水平方向又は略水平方向
   に沿わせて搬送される特許請求の範囲第１項に記載の遊
   技設備。