JPH063667Y2

JPH063667Y2 - 遊技用貸出機

Info

Publication number: JPH063667Y2
Application number: JP1988097576U
Authority: JP
Inventors: 山田　　正明
Original assignee: 株式会社エル・アイ・シー
Priority date: 1988-07-22
Filing date: 1988-07-22
Publication date: 1994-02-02
Anticipated expiration: 2003-07-22
Also published as: JPH0220584U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、紙幣投入口が前面側に設けられているケーシ
ング内に、紙幣の良否を識別する紙幣識別機が設けら
れ、前記紙幣識別機に、前記紙幣投入口に投入された紙
幣を受け入れ可能な受入部と、前記受入部に受け入れた
紙幣を前記ケーシングの背面側に配置した紙幣搬送装置
に送り出し可能な搬送体とが設けられている遊技用貸出
機に関する。

〔従来の技術〕

冒記遊技用貸出機は、投入された紙幣の紙幣識別機にお
ける識別結果が良の場合は、その紙幣をケーシングの背
面側に配置した紙幣搬送装置で能率良く所定の回収部に
搬送できるよう、紙幣識別機に紙幣搬送装置に送り出し
可能な搬送体を設けたものであるが、従来の遊技用貸出
機は、紙幣識別機がケーシングに対して移動不能に固定
されている（例えば、特開昭60-106744号公報参照）。

〔考案が解決しようとする課題〕

この為、遊技用貸出機のケーシング背面側と紙幣搬送装
置との間隔が広すぎて、紙幣識別機から送り出される紙
幣を紙幣搬送装置に直接受け渡すことができない場合、
遊技用貸出機と紙幣搬送装置との間に、中継用の駆動搬
送装置を別途設ける必要があり、遊技用貸出機から紙幣
搬送装置に至る紙幣の搬送構造が複雑化して、当該遊技
用貸出機の据付けコストが増大する欠点がある。

本考案の目的は、遊技用貸出機のケーシング背面側と紙
幣搬送装置との間隔が広すぎる場合でも、遊技用貸出機
の据付けコストが増大することなく、遊技用貸出機から
の送り出し紙幣を紙幣搬送装置へ受け渡すことができる
ようにする点にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する為の本考案の特徴構成は、紙幣投入
口が前面側に設けられているケーシング内に、紙幣の良
否を識別する紙幣識別機が設けられ、前記紙幣識別機
に、前記紙幣投入口に投入された紙幣を受け入れ可能な
受入部と、前記受入部に受け入れた紙幣を前記ケーシン
グの背面側に配置した紙幣搬送装置に送り出し可能な搬
送体とが設けられている遊技用貸出機であって、前記紙
幣識別機が前記ケーシングに対して、前記紙幣投入口に
投入された紙幣を前記受入部に受け入れ可能な範囲内
で、前記紙幣搬送装置に対する遠近方向に位置変更可能
に設けられている点にある。

〔作用〕

紙幣識別機をケーシングに対して、紙幣投入口に投入さ
れた紙幣を当該紙幣識別機の受入部に受け入れ可能な範
囲内で紙幣搬送装置に対する遠近方向に位置変更するこ
とによって、紙幣を投入者の投入動作で紙幣識別機に受
け渡すことができる紙幣投入口と受入部との間隔が長短
に変更され、紙幣投入口から紙幣識別機の紙幣送り出し
位置に至る距離を、遊技用貸出機のケーシング背面側と
紙幣搬送装置との間隔に応じて変更できる。

〔効果〕

従って、遊技用貸出機のケーシング背面側と紙幣搬送装
置との間隔が広すぎる場合でも、紙幣投入口に投入され
た紙幣を紙幣識別機の受入部に受け入れ可能な範囲であ
れば、紙幣識別機からの送り出し紙幣を紙幣搬送装置に
直接受け渡すことができる状態で据え付けることがで
き、従来のように中継用の駆動搬送装置を別途設けるこ
とによる、遊技用貸出機の据付けコストの増大を招来す
ることなく、遊技用貸出機からの送り出し紙幣を紙幣搬
送装置へ受け渡すことができる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第４図、第５図及び第６図は、パチンコ遊技設備を示
し、このパチンコ遊技設備は、複数のパチンコ台(1)を
列状に配置し、これら列状に配置したパチンコ台列の２
列を、小間隔を隔てた背中合わせの状態に配設し、これ
らパチンコ台(1)群の、二台置きに位置する隣接間に、
硬貨(b)又は紙幣(a)の投入信号に基づいて所定数のパチ
ンコ玉を払出す遊技用貸出機(A)を配設すると共に、前
記遊技用貸出機(A)からの送り出し紙幣(a)を受取って回
収部(C)まで搬送する紙幣搬送装置(2)を設けて構成され
ている。

前記遊技用貸出機(A)は、第３図に示すように、ケーシ
ング(3)内に、投入された紙幣(a)の良否を識別する紙幣
識別機(4)と、この紙幣識別機(4)による識別結果に基づ
いてつり銭用硬貨又はパチンコ玉を所定数払出す払出し
機構(5)とを設けると共に、前記ケーシング(3)の前面に
前記紙幣識別機(4)への紙幣投入口(3A)を形成し、か
つ、前記ケーシング(3)の背面に、当該ケーシング(3)か
ら前記紙幣識別機(4)を紙幣搬送装置(2)側にスライド突
出させるための開口(3B)を形成してある。

前記払出し機構(5)は、硬貨投入口(6)から投入された百
円硬貨(b)の良否を識別する硬貨識別機(7)、この硬貨識
別機(7)を通過した「良」の百円硬貨(b)の所定数を貯留
する貯留部(8)、この貯留部(8)内の百円硬貨(b)を最下
位のものから一枚宛順次硬貨払出し口(9)へ連通接続さ
れた供給ホース(10)へ払出す第１払出し機構(11)を備え
させると共に、パチンコ台列の上部に設けられたパチン
コ玉貯留用の樋(12)、この樋(12)からのパチンコ玉の所
定数を前記ケーシング(3)の前面に設けた払出し部(13)
へパイプ(14)を介して払い出す第２払出し機構(15)を備
えさせて構成されている。

前記紙幣搬送装置(2)は、前記遊技用貸出機(A)を挾んで
隣接するパチンコ台(1)，(1)の長さに渡る部分を一ユニ
ットとして搬送方向で複数に分割構成されており、各分
割ユニット(2A)は、第１図及び第２図に示すように、前
記各遊技用貸出機(A)から送出されてくる紙幣(a)を受入
れる受入口(16A)を搬送方向ほぼ中央部に備えた搬送ケ
ース(16)内に、前記紙幣(a)をそれの肉厚方向から挾持
して搬送する一対の搬送体(17)，(18)の２組を、前記受
入口(16A)を挾んで搬送方向上手側と下手側とに分散配
置すると共に、前記遊技用貸出機(A)からの紙幣(a)を前
記受入口(16A)に搬送供給する合流搬送機構(19)を設け
て構成されている。

前記一対の搬送体(17)，(18)のうちの一方が紙幣(a)の
上下中央部分に接当する細幅の搬送用丸ベルトから構成
され、かつ、他方が前記丸ベルト(17)との協働により紙
幣(a)を挾持搬送するべく搬送方向に沿って配設された
複数個のローラから構成され、前記搬送用丸ベルト(17)
は挾持搬送紙幣(a)の非挾持部分をそれの肉厚方向の両
側から搬送案内する一対の案内板(20)，(20)のうちの一
方に軸支した複数個のプーリ(21)に巻回され、又、前記
ローラ(18)は、前記一対の案内板(20)，(20)のうちの他
方の案内板(20)に取付けられている。

前記合流搬送機構(19)は、前記搬送ケース(16)に固設し
た受入用ケース(22)内に、前記遊技用貸出機(A)からの
紙幣(a)に接当する受入用ベルト(23)と、この受入用ベ
ルト(23)との協働により紙幣(a)を受入口(16A)に搬送す
るべく、受入用ベルト(23)に対設した複数個のローラ(2
4)とを設けて構成されている。

前記紙幣識別機(4)は、前記受入用ケース(22)にボルト
固定されたケース(25)内に、前記遊技用貸出機(A)への
投入紙幣(a)を挾持搬送する一対の搬送体(26)，(27)
と、これら搬送体(26)，(27)にて搬送される紙幣(a)の
良否を識別する識別部（図示せず）とを備えて構成され
ていて、識別部で良と識別された紙幣(a)は、搬送体(2
6)，(27)にて紙幣搬送装置(2)側に送り出される。前記
一対の搬送体(26)，(27)のうちの一方が複数のプーリ(2
9)に巻回された無端回動ベルトから成り、他方が前記無
端回動ベルト(26)との協働により紙幣(a)を挾持搬送す
るべく、搬送方向に沿って配設された複数のローラから
成っている。

前記紙幣識別機(4)を、前記紙幣投入口(3A)からの紙幣
(a)を受取り可能範囲で前記ケーシング(3)に対して前後
方向に位置変更可能に構成してあり、遊技場毎に遊技用
貸出機(A)の紙幣投入口(3A)と紙幣搬送装置(2)との間隔
が異なっている場合でも、構成を変更することなく、ケ
ーシング(3)に対して紙幣識別機(4)を位置変更するだけ
で、ケーシング(3)の紙幣投入口(3A)からの投入紙幣(a)
を確実に紙幣識別機(4)に受渡すことができると共に、
この紙幣識別機(4)にて識別されたのちの送出し紙幣(a)
を紙幣搬送装置(2)に確実に受渡すことができるのであ
る。

具体的には、第１図に示すように、前記ケーシング(3)
の背面に形成された前記紙幣排出口(3B)に前記紙幣識別
機(4)をスライド移動自在に内嵌すると共に、前記紙幣
識別機(4)がケーシング(3)に対して大きく後方側へ位置
したときに、前記ケーシング(3)の紙幣投入口(3A)に投
入された紙幣(a)を紙幣識別機(4)の紙幣受入口(4A)まで
接当案内する一対のガイド板(30)，(30)を前記ケース(2
5)に取外し可能にビス止めして、ケーシング(3)に対す
る紙幣識別機(4)の位置が前後方向に変更されても、ケ
ーシング(3)の紙幣投入口(3A)に投入された紙幣(a)を確
実に移送することができるようにしている。

前記紙幣投入口(3A)と紙幣識別機(4)の紙幣受入口(4A)
との間隔が非常に小さい場合には、第２図に示すよう
に、前記一対のガイド板(30)，(30)を取外すのである。

〔別実施例〕

前記一対のガイド板(30)，(30)を、第７図及び第８図に
示すように、紙幣識別機(4)にボルト固定される固定側
板部(30A)と、この固定側板部(30A)に対して摺動自在に
係合案内されかつ引っ張りスプリング（Ｓ）により突出
付勢された可動側板部(30B)とから成る伸縮型に構成し
て、遊技用貸出機(A)の紙幣投入口(3A)と紙幣識別機(4)
の紙幣受入口(4A)との間隔変化を固定側板部(30A)に対
する可動側板部(30B)の伸縮により吸収するようにすれ
ば、ガイド板(30)を前記間隔変化に応じて作製すること
を不要にできる。尚、ガイド板(30)は紙幣識別機(4)側
に取付ける他、遊技用貸出機(A)側に取付けてもよい。

本考案は、パチンコ玉を貸出すための遊技用貸出機に適
用できる他、メダルを貸出すための遊技用貸出機にも適
用することができる。

前記実施例では、遊技用貸出機(A)から送り出された紙
幣(a)を紙幣搬送装置(2)に受渡して回収部(C)に回収し
たが、遊技用貸出機(A)から送り出された紙幣(a)を直接
ストッカー等の回収部に案内して回収するべく、遊技用
貸出機(A)の紙幣識別機(4)を回収部に備えた搬送機構に
連結して実施してもよい。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る遊技用貸出機の実施例を示し、第１
図及び第２図は遊技用貸出機の取付構造を示す横断面
図、第３図は遊技用貸出機の内部構造を示す縦断側面
図、第４図はパチンコ遊技設備の正面図、第５図及び第
６図はパチンコ遊技設備の横断平面図である。第７図は
ガイド板の別実施例を示す横断平面図、第８図は第７図
におけるVIII−VIII線断面図である。 (2)……紙幣搬送装置、(3)……ケーシング、(3A)……紙
幣投入口、(4)……紙幣識別機、(4A)……紙幣受入部、
(26)……搬送体、(27)……搬送体、(a)……紙幣。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】紙幣投入口(3A)が前面側に設けられている
ケーシング(3)内に、紙幣(a)の良否を識別する紙幣識別
機(4)が設けられ、前記紙幣識別機(4)に、前記紙幣投入
口(3A)に投入された紙幣(a)を受け入れ可能な受入部(4
A)と、前記受入部(4A)に受け入れた紙幣(a)を前記ケー
シング(3)の背面側に配置した紙幣搬送装置(2)に送り出
し可能な搬送体(26),(27)とが設けられている遊技用貸
出機であって、前記紙幣識別機(4)が前記ケーシング(3)
に対して、前記紙幣投入口(3A)に投入された紙幣(a)を
前記受入部(4A)に受け入れ可能な範囲内で、前記紙幣搬
送装置(2)に対する遠近方向に位置変更可能に設けられ
ている遊技用貸出機。