JPH0751656Y2 - 金庫式両替機に於ける小径硬貨振り分け機構 - Google Patents

金庫式両替機に於ける小径硬貨振り分け機構

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JPH0751656Y2
JPH0751656Y2 JP1988100018U JP10001888U JPH0751656Y2 JP H0751656 Y2 JPH0751656 Y2 JP H0751656Y2 JP 1988100018 U JP1988100018 U JP 1988100018U JP 10001888 U JP10001888 U JP 10001888U JP H0751656 Y2 JPH0751656 Y2 JP H0751656Y2
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吉隆 町田
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狭山精密工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、硬貨搬送装置によって一枚ずつ搬送される大
小(径の異なる)二種の混合硬貨から小径硬貨を小径硬
貨振り分け機構によって振り分け、振り分けられた小径
硬貨を整列させて硬貨揚送装置の下部に供給し、該小径
硬貨を両替用の硬貨として再利用するための、上記小径
硬貨振り分け機構に関するものであり、小径硬貨の振り
分け歩留まりを向上させて小径硬貨の再利用効率を向上
させるために利用されるものである。
[従来の技術] 従来から、大小(径の異なる)二種の混合硬貨から小径
硬貨を振り分ける硬貨振分け機構としては、所謂、クレ
イドル方式のものが汎用されているが、クレイドル方式
は硬貨振り分ける処理時間が遅いため、特に連続で搬送
されてくる混合硬貨を振り分ける硬貨振り分け機構には
不向きであった。そこで、このものよりも機構が単純で
然も硬貨の噛み込み等による作動不良を確実に回避でき
るものとして、例えば実開昭62−154575号のマイクロフ
ィルムに記載されてものがある。
このものの硬貨振り分け機構の概要は第8図、第9図、
第10図に示すとおりである。その機構の詳細は上記実開
昭62−154575号のマイクロフィルムの考案の詳細な説明
を参照されたい。
そして、このものは大小二種の混合硬貨、例えば100円
硬貨と500円硬貨が硬貨案内樋1(符号は第8図、第9
図、第10図の符号、以下この項において同じ)から供給
されると、硬貨は硬貨排出窓2に沿ったガイド18の案内
面を転動する。この時、硬貨排出窓2に押出し爪5の前
方先端部が臨んでいるので、上記案内面を通過する間に
100円硬貨が揺動自在の押出し爪5の前方先端の傾斜面
によって前方に押され硬貨排出窓2より小さい径の100
円硬貨は硬貨排出窓2から外に落下する。
他方、500円硬貨は硬貨排出窓2より直径が大きいので
硬貨排出窓2をそのまま通過し、押出し爪5を後方に押
しやってガイド18の案内面に沿って所定の方向に転動す
る。つまり、硬貨排出窓2から外に落下できるのは100
円硬貨だけであるから100円硬貨が振り分けられる。こ
の公知の硬貨振り分け機構によって100円硬貨を振り分
けて、これを両替用の硬貨として再利用することが出来
るのである。
しかし、この従来の硬貨振り分け機構においては、500
円硬貨が押出し爪5の位置を通過した直後に100円硬貨
が押出し爪5の位置を通過すると、先行する500円硬貨
によって後方に押しやられた押出し爪5の前方先端部が
硬貨通路に復帰し切れないうちに後続の100円硬貨が押
出し爪5の位置を通過して、500円硬貨を振り分ける方
向に流れてしまうことが侭ある。このため、100円硬貨
を100%振り分けて回収することが出来ず、従って、500
円硬貨に100円硬貨が若干混在する状態が生じるため、
混合した硬貨の選別作業をしなくてはならなかった。よ
って、上記従来の硬貨振り分け機構を本考案の金庫式両
替機に於ける径小硬貨振り分け機構として活用するにつ
いては、大小両硬貨の再利用を容易にするため、両硬貨
の分離を一層確実にすることが望ましい。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記従来の硬貨振り分け機構による大小両硬
貨の分離が100%なり得ない原因としては、500円硬貨の
落下直後に100円硬貨が上記振り分け爪(押出し爪5)
を通過することであるから、振り分け爪を通過した100
円硬貨を再度振り分けるように振り分け爪を2段階に設
けることによって、100円硬貨を振り分け効率をほぼ100
%まで向上させることができる。
しかし、振り分け爪を2段階に設けるについては、硬貨
振り分け機構は従来のものと同じ大きさでなければ実用
上支障があり、また、振り分けられた硬貨の流れを確実
に円滑にするには前段の振り分け爪で振り分けた100円
硬貨と後段の振り分け爪で振り分けた100円硬貨とが落
下途中で干渉(硬貨詰まり)しないようにしなければな
らず、また、後段の振り分け爪で振り分けた100円硬貨
が硬貨振り分け機構を通過した500円硬貨と干渉するこ
とを回避しなければならなかった。
本考案は、振り分け爪を上記硬貨排出窓に沿って2段階
に設けるについて、大径硬貨、小径硬貨の落下経路がそ
れぞれ別個独立形成されるように振り分け装置全体の機
構を工夫することを課題とするものである。
[上記課題解決のために講じた手段] 上記課題解決のために講じた手段は、横長の小径硬貨落
下窓25を有する前面板16と、小径硬貨を硬貨揚送装置27
側へ案内する第1案内通路30と第2案内通路31とから成
る小径硬貨案内樋を有する小径硬貨案内板15と、大径硬
貨の直径より小さく、小径硬貨の直径よりも幅が広い垂
直窓21と水平窓22とから成るJ字状の小径硬貨排出窓20
を有する小径硬貨排出板14と、大径硬貨の直径とほぼ等
しい幅の大径硬貨案内通路13aを有する大径硬貨案内板1
3と、垂直穴部47aと水平穴部47bとから成るJ形長穴47
を有し、傾斜状の上部押出し爪23と下部押出し爪24を揺
動自在に枢支する背面板12とを順次重ねて互いに固定し
て成り、 小径硬貨排出板14の小径硬貨排出窓20と、大径硬貨案内
板13の大径硬貨案内通路13aと、背面板12のJ形長穴47
とが重ねられ、さらに小径硬貨排出板14の小径硬貨排出
窓20の水平窓22と前面板16の小径硬貨落下窓25とが重ね
られている小径硬貨振り分け機構を前提として、次の要
件(イ)、(ロ)及び(ハ)によって構成されるもので
ある。
(イ)上部押出し爪23が縦長の平板であって、その上端
が背面板12の背面の横軸38に前後方向に揺動自在に枢着
され、その前方先端部23aが背面板12の垂直穴部47a及び
大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路13aに臨まれてい
ること、 (ロ)下部押出し爪24が断面L形の横長板であって、そ
の上端が背面板12の背面の横軸38に前後方向に揺動自在
に枢着され、その水平辺の前方先端部24aが背面板12の
水平穴部47b及び大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路1
3aの一部に臨まれていること、 (ハ)上記小径硬貨案内板15の第1案内通路30と第2案
内通路31の小径硬貨案内樋を前記硬貨排出窓20の垂直窓
21と反対側の側部に位置する小径硬貨の硬貨揚送装置27
に向け、大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路13aを小
径硬貨排出窓20の垂直窓21の下方に位置する大径硬貨用
金庫18に向けたこと。
[作用] 以上のように構成された本考案の硬貨選別部の小径硬貨
振り分け機構は、硬貨搬送装置によって構成され混合し
た状態の大小両硬貨は大径硬貨案内通路の上端に一枚ず
つ連続して供給される。この両硬貨は大径硬貨案内通路
に沿って下方に流れ、上部押出し爪によって前方に押さ
れ、小径硬貨は小径硬貨排出板のJ形の小径硬貨排出窓
の垂直窓から押し出されて、小径硬貨案内板の第1案内
通路と第2案内通路とから成る小径硬貨案内樋上を転動
して硬貨揚送装置側に導かれる。
また、大径硬貨は小径硬貨排出窓を通過出来ない大きさ
なので上部押出し爪を後方に押しやりながら、ここを通
過し、大径硬貨案内板の大径硬貨案内通路を経て、下方
に位置した大径硬貨用金庫へと導かれる。この時、大径
硬貨が上部押出し爪を後方に押しやってから上部押出し
爪が完全に復帰する前に、引き続いて小径硬貨が上部押
出し爪を通過するとしても、この小径硬貨は上部押出し
爪を通過するときに、これによって減速されるので、ま
た、大径硬貨に比して大径硬貨案内通路の下部を転動す
る速度が低いので、この小径硬貨が下部押出し爪に達す
るまでに、先行する大径硬貨との間隔が増大される。従
って、小径硬貨は先行する大径硬貨から送れて下部押出
し爪を通過することになるので、下部押出し爪によって
確実に振り分けられる。この下部押出し爪によって振り
分けられた小径硬貨は小径硬貨排出窓の水平窓から押出
され、前面板の横長の小径硬貨落下窓を通過して前面板
の前方下方に位置した小径硬貨用金庫へ排出される。
以上のように、上部押出し爪で振り分けられた小径硬貨
の落下通路と、下部押出し爪で押し出された小径硬貨の
落下通路と、大径硬貨の落下通路とはそれぞれ前後にず
れた縦の空間内にあるので、これらを通過する硬貨が互
いに干渉することが確実に回避される訳である。
以上のとおりであるから、本考案は、上記解決手段によ
って十分に上記課題を解決することが出来たものであ
る。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ詳細に説明
する。
始めに、大小(径の異なる)二種の硬貨群8は、第7図
に示すようにパチンコ店の島2のパチンコ台3間に設置
した異種併用可能な台間玉貸機4(以下、これを玉貸機
という。)に投入された100円硬貨(以下、これを硬貨
Sという。)及び500円硬貨(以下、これを硬貨Lとい
う。)であり、これらは島2内の硬貨搬送装置5の無端
ベルト6によって金庫式両替機9に回収され、途中で重
なった硬貨群8は、終端付近の硬貨整列機構7により一
枚ずつ整列した後硬貨落下シュート1内を落下して硬貨
整列部11に供給するように成している。
上記の金庫式両替機9(以下、こおれを両替機とい
う。)は、玉貸機4に投入された硬貨群8を両替機9内
の硬貨整列部11の小径硬貨振り分け機構で振り分け、振
り分けた硬貨の内、硬貨Sのみを硬貨揚送装置27で上部
にある小径硬貨貯留タンク33内に揚送し、両替用硬貨と
して再利用することを目的としたもので、該両替機9は
パチンコ店の島2の端部に具備されている。
次に、本考案に係わる小径硬貨振り分け機構の硬貨整列
部11について詳細に説明する。
硬貨整列部11は、第2図及び第2A図乃至第2C図に示すよ
うに一枚の矩形状から成る背面板12と、大径硬貨案内板
13と、中間の位置で一枚の矩形状から成る小径硬貨排出
板14と、小径硬貨案内板15と、一枚の矩形状から成る前
面板16とを順次重ね合せて互いに固定した五層構造から
成している。
第2A図は背面板12と大径硬貨案内板13との関係を示し、
第2B図は大径硬貨案内板13と小径硬貨排出板14との関係
を示し、第2C図は小径硬貨排出板14と小径硬貨案内板15
との関係を示したものである。
つまり、小径硬貨案内板15は小径硬貨排出板14と前面板
16とで挾持され、大径硬貨案内板13は小径硬貨排出板14
と背面板12とで挾持されている。尚、小径硬貨案内板15
は3部品から成り、大径硬貨案内板13は2部品から成し
ているため一枚ではない。
ここでは五層構造としたが五枚の板に限定されず、背面
板12と大径硬貨案内板13と小径硬貨排出板14の三枚を一
枚に制作したものと、小径硬貨案内板15と前面板16とを
一枚に制作したものの組み合わせや、大径硬貨案内板13
と小径硬貨排出板14と小径硬貨案内板15の三枚を一枚に
制作したものを中間にし、背面板12と前面板16で挾み込
んだものであっても同様であることは言うまでもない。
次に、五層構造の各枚の形態について説明する。
先ず、背面板12について説明する。背面板12は、第2図
のように細巾の長穴に穿設した垂直穴部47aと同じ細巾
の長穴に穿設した水平穴部47bとから成るJ形長穴47を
有している。また、背面には上部押出し爪23と下部押出
し爪24とが設けられている。上記した上部押出し爪23
は、上流側に位置し、縦長の平板で形成され、その上端
が背面の横軸38に前後方向に揺動自在に枢着され、且つ
上部押出し爪23の前方先端部23aは背面板12の垂直穴部4
7a及び大径硬貨穴板13の大径硬貨案内通路13aに臨むよ
うに突出している。
下部押出し爪24は、下流側に位置し、断面L字形の横長
板で形成され、その上端が背面の横軸38に前後方向に揺
動自在に枢着し、且つ下部押出し爪24の水平辺の前方先
端部24aは背面板12の水平穴部47b及び大径硬貨案内板13
の大径硬貨案内通路13aの一部に臨むように突出してい
る。
また、上記した上部押出し爪23と下部押出し爪24の両押
出し爪23、24の上方に水平状のウェイト受け板34、35が
設けられ、当該ウェイト受け板34、35にはバランスウェ
イト36、37が取り付けられているため、自己の復帰性を
有している。
さらに、第5図のように背面には上部押出し爪径23と下
部押出し爪24の揺動巾を規制する揺動規制片40が固着さ
れていて、該揺動規制片40は両押出し爪23、24が揺動し
た際、両押出し爪23、24の背面部が揺動規制片40の内側
に当接するように、状に突設されていて、これにより必
要以上に両押出し爪23、24が揺動しないように、且つ硬
貨Lにより両押出し爪23、24が揺動した際短時間に初期
位置に復帰して硬貨Sの振り分けを確実に行う役目を果
たしている。
尚、背面板12の右側上部には突出した上端部41が形成さ
れ、硬貨群8の硬貨整列部11への供給がスムーズにい
き、且つ硬貨Sの上部押出し爪23による小径硬貨案内板
15上への押し出しが無理なく行われるようにやや外側に
湾曲して形成され、硬貨群8がこの湾曲に沿って小径硬
貨排出板14に押し付けられる様に成している。よって、
硬貨Sはスムーズに小径硬貨排出板14の垂直窓21から小
径硬貨案内板15上に案内されるようになっている。
次に、大径硬貨案内板13について説明する。
大径硬貨案内板13は、上記したように小径硬貨排出板14
と背面板12とで挾持され、第2図に示すように略「く」
の字状の大径硬貨案内通路13aを有しる。該大径硬貨案
内通路13aは硬貨Lの直径とほぼ等しい幅から成り、硬
貨Lが転動可能に形成されている。よって、硬貨Lはこ
の大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路13a内の第1案
内樋19に沿って転動していき開口した側面部17から下方
に設置された大径硬貨用金庫内18に落下する。
硬貨Lは、上記した小径硬貨排出窓20を通過出来ない大
きさなので上部押出し爪23を後方に押しやりながら、こ
こを通過し、大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路13a
の第1案内樋19を経て、下方の大径硬貨用金庫内18へと
導かれる。
次に、小径硬貨排出板14について説明する。
小径硬貨排出板14は、上記したように中間に位置し一枚
の矩形状から成していて、第2図のように垂直長穴状に
穿設した垂直窓21と同じ巾の水平長穴状に穿設した水平
窓22とから成るJ字状の小径硬貨排出窓20を有してい
る。該小径硬貨排出窓20は、硬貨Lの直径よりも小さ
く、硬貨Sの直径よりも広い幅で穿設されている。
次に、小径硬貨案内板15について説明する。
小径硬貨案内板15は、上記したように小径硬貨排出板14
と前面板16とで挾持され、第2図に示すように湾曲状の
第1案内通路30と幾分離れた位置の第2案内通路31とか
ら成る小径硬貨案内樋(通路)を有している。該小径硬
貨案内樋は後述する小径硬貨振り分け機構において通過
した硬貨Sのみが第1案内通路30を転動しオーバーフロ
ー路32を飛び越えて第2案内通路31に転動し、その先の
硬貨揚送装置27の揚送ベルト28の桟29上に一枚づつ供給
されるようにしている。
また、第1案内通路30と第2案内通路31の両案内通路の
間にはオーバールーフロー路32が設けられている。該オ
ーバーフロー路32は第2案内通路31上で待機している硬
貨Sのうち溢れた硬貨Sは第3図のように下方の径小硬
貨用金庫26内に落下させている。
最後に、前面板16について説明する。
前面板16は、いままで説明した各板の前面に位置し一枚
の矩形状から成していて、第2図のように横長に穿設し
た小径硬貨落下窓25を有している。該小径硬貨落下窓25
は硬貨Lの直径よりも小さく、硬貨Sの直径よりも広い
幅で穿設されている。
即ち、上記した小径硬貨排出板14のJ字状の小径硬貨排
出窓20と、大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路13a
と、背面板12のJ形長穴47とを重ね、さらに、小径硬貨
排出板14のJ字状の小径硬貨排出板20の水平窓22と、前
面板16の小径硬貨落下窓25とを重ねた構成を小径硬貨振
り分け機構としている。
次に、上記した硬貨整列部11についての作用(小径硬貨
の振り分け)について説明する。
第7図に示すように島2に設置した各玉貸機4に投入さ
れた二種混合の硬貨群8は硬貨搬送装置5の無端ベルト
6によって搬送され終端部10から硬貨落下シュート1内
を落下して硬貨整列部11に混合したまま供給される。そ
して、間隔をおいて供給される場合、供給された両硬貨
は大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路13aに沿って下
方に流れ、背面板12の背面に取付けられた上流側の上部
押出し爪23によって前方に押される。このとき、硬貨S
は小径硬貨排出板14のJ字状の小径硬貨排出窓20の垂直
窓21より小さいので押し出されて通過し、小径硬貨案内
板15の第1案内通路30と第2案内通路31の小径硬貨案内
樋上に移り変わって転動していき第2案内樋31から硬貨
揚送装置27の揚送ベルト28の桟29上に一枚づつ載置して
上方に揚送して再利用される。
また、硬貨Lは小径硬貨排出窓20を通過出来ない大きさ
なので上部押出し爪23を後方に押しやりながら、ここを
通過し、大径硬貨案内板13の大径硬貨案内通路上を13a
を転動していき硬貨揚送装置27とは反対側に設けた下方
の大径硬貨用金庫内18へと導かれる(第5図参照)。
さらに、径大Lが上部押出し爪23を後方に押しやって上
部押出し爪23が完全に復帰する前(つまり、混合したま
ま連続で供給された場合)においては、引き続いて硬貨
Sが上部押出し爪23を通過するとしても、この硬貨Sは
上部押出し爪23を通過するときに、これによって減速さ
れ、また、硬貨Lに比して大径硬貨案内通路13の下部を
転動する速度が低いので、この硬貨Sが下部押出し爪24
に達するまでに、先行する硬貨Lとの間隔が増大され
る。従って、硬貨Sは先行する硬貨Lか送られて下部押
出し爪24を通過することになるので、下部押出し爪24に
よって確実に振り分けられる。この下部押出し爪24によ
って振り分けられた硬貨Sは小径硬貨排出窓20の水平窓
22から押出され、前面板16の横長の小径硬貨落下窓25を
通過して前面板16の前方下方に位置した小径硬貨用金庫
内26へ落下される(第4図参照)。尚、ここでは図示し
ていないが硬貨Sが小径硬貨落下窓25から落下する際外
部こぼれないようにカバーが取付けられている。
次に、第6図は両替機9の内部構造を示す全体図であ
り、上部に小径硬貨貯留タンク33が設けられ、該小径硬
貨貯留タンク33内にある硬貨Sは硬貨払出し部42によっ
て前扉43の取り出し口44に払い出される。45は前扉43に
設けた両替用紙幣を挿入する紙幣挿入口であり、紙幣挿
入口45に挿入された千円紙幣は紙幣識別機(図示せず)
で識別し、正紙幣ならばスタッカー46に貯留されるとと
もに硬貨払い出し部42が作動して両替機の硬貨(例え
ば、100円硬貨10枚)が取り出し口44に払い出される。
[考案の効果] 以上の説明で明らかなように、本考案の径小硬貨振り分
け機構によれば、上部押出し爪で振り分けられた小径硬
貨の落下通路と、下部押出し爪で押し出された小径硬貨
の落下通路と、大径硬貨の落下通路とはそれぞれ前後に
ずれた縦の空間内にあるので、これらを通過する大径及
び小径硬貨が互いに干渉することが確実に回避されるよ
うに成る。よって、確実に大径硬貨と小径硬貨とを振り
分けることが出来るためパチンコ店では従来、干渉時に
生じていた混入での選別作業がなくなり、硬貨詰まりに
よるトラブル及び修復作業もなくなる効果は業界におい
て顕著である。
また、上部押出し爪と下部押出し爪を硬貨排出窓に沿っ
て2段階に設けたことによって従来の硬貨振り分け機構
を大きくせず同じ大きさのままであっても大径硬貨と小
径硬貨とを振り分けることが可能と成り、然も小径硬貨
の振り分け効率をほぼ100%まで向上させることが出来
る効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の小径硬貨振り分け機構の状態斜視図、
第2図は同分解斜視図、第2A図乃至は第2C図は各板相互
の関係を示す図、第3図及び第4図は小径硬貨の振り分
け状態を示す状態斜視図、第5図は大径硬貨の動きを示
す状態斜視図、第6図は本考案の両替機の内部構造を示
す全体図、第7図はパチンコ店における両替機の設置状
態を示す図、第8図及び第9図及び第10図は従来例図で
ある。 11……硬貨整列部、12……背面板、13……大径硬貨案内
板、13a……大径硬貨案内通路、14……小径硬貨排出
板、15……小径硬貨案内板、16……前面板、20……小径
硬貨排出窓、21……垂直窓、22……水平窓、23……上部
押出し爪、24……下部押出し爪、25……小径硬貨落下
窓、30……第1案内通路、31……第2案内通路、47……
J形長穴、47a……垂直穴部、47b……水平穴部、S……
小径硬貨、L……大径硬貨

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パチンコ台間に設置した台間玉貸機に投入
    された径の異なる二種の硬貨を、硬貨搬送装置により島
    端部に具備した金庫式両替機に回収し、該金庫式両替機
    内の硬貨振り分け機構で振り分けた硬貨の内、小径硬貨
    のみを硬貨揚送装置で揚送して両替用硬貨として再利用
    する小径硬貨振り分け機構であり、 横長の小径硬貨落下窓を有する前面板と、小径硬貨を硬
    貨揚送装置側へ案内する第1案内通路と第2案内通路と
    から成る小径硬貨案内樋を有する小径硬貨案内板と、大
    径硬貨の直径より小さく、小径硬貨の直径よりも幅が広
    い垂直窓と水平窓とから成るJ字状の小径硬貨排出窓を
    有する小径硬貨排出板と、大径硬貨の直径とほぼ等しい
    幅の大径硬貨案内通路を有する大径硬貨案内板と、垂直
    穴部と水平穴部とから成るJ形長穴を有し、傾斜状の上
    部押出し爪と下部押出し爪を揺動自在に枢支する背面板
    とを順次重ねて互いに固定して成り、 上記小径硬貨排出板の小径硬貨排出窓と、大径硬貨案内
    板の大径硬貨案内通路と、背面板のJ形長穴とが重ねら
    れ、さらに小径硬貨排出板の小径硬貨排出窓の水平窓と
    前面板の小径硬貨落下窓とが重ねられている小径硬貨振
    り分け機構に於いて、 上記上部押出し爪が縦長の平板であって、その上端が背
    面板の背面の横軸に前後方向に揺動自在に枢着され、そ
    の前方先端部が背面板の垂直穴部及び大径硬貨案内板の
    大径硬貨案内通路に臨まされており、 上記下部押出し爪が断面L形の横長板であって、その上
    端が背面板の背面の横軸に前後方向に揺動自在に枢着さ
    れ、その水平辺の前方先端部が背面板の水平穴部及び大
    径硬貨案内板の大径硬貨案内通路の一部に臨まされてお
    り、 上記小径硬貨案内板の小径硬貨案内樋を小径硬貨排出窓
    の垂直窓と反対側の側部に位置する小径硬貨の硬貨揚送
    装置に向け、大径硬貨案内板の大径硬貨案内通路を小径
    硬貨排出窓の垂直窓の下方に位置する大径硬貨用金庫に
    向けた、ことを特徴とする上記の金庫式両替機に於ける
    小径硬貨振り分け機構。
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