JP2584573Y2 - 紙葉類収納装置 - Google Patents

紙葉類収納装置

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JP2584573Y2
JP2584573Y2 JP2755691U JP2755691U JP2584573Y2 JP 2584573 Y2 JP2584573 Y2 JP 2584573Y2 JP 2755691 U JP2755691 U JP 2755691U JP 2755691 U JP2755691 U JP 2755691U JP 2584573 Y2 JP2584573 Y2 JP 2584573Y2
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井 孝 司 亀
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グローリー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙葉類処理機において
送出される紙葉類を相対向する2つの収納部内に振分け
て収納する紙葉類収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類を集積状に収納する装置として
は、例えば特公昭63−3818号公報に記載のものが
ある。この公報に記載の装置は、紙葉類をその短手方向
に搬送する搬送路の末端から所定の間隔をおいて2枚の
円板が設けられ、これら各円板に立設された各3本の棒
状体により円板の互いに逆方向の回転で紙葉類を複数枚
まとめて紙葉類の面方向へ移行させ、収納部内に集積状
に収納させるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに上記従来の技
術では、紙葉類を一方の面方向へ画一的に移行させて集
積するのみであるから、例えば種類の異なる紙葉類を2
箇所に振分けて収納することができず、利用範囲に限り
があった。また、収納作動中は紙葉類の長手方向中央付
近を背後から棒状体により押えると同時に前側に位置し
ていた棒状体が両外側方へ逃げるので、そのとき紙葉類
に折りぐせがついていると外側方へ逃げる棒状体の一方
に巻き込まれやすく、正常な集積状態に収納することが
できなくなるという問題があった。
【0004】本考案はこれに鑑み、送出されてくる紙葉
類を2方向に振分けて収納することができ、利用範囲を
拡大するとともに、折りぐせのある紙葉類であってもこ
れを巻き込むことなく確実に集積状態に収納することが
できる紙葉類収納装置を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決するため、本考案は、搬送手段から短手方
向に送出される紙葉類を受入れてその紙葉類の面方向両
側へ選択的に振分けるための振分け空間部と、この振分
け空間部を挟んで向き合うよう振分け方向のそれぞれに
設けられる第1および第2の紙葉類収納部と、これら収
納部内にそれぞれ設けられ、収納中の紙葉類を前記振分
け空間部側へ押圧する押圧手段と、前記搬送手段の末端
に対向する前記振分け空間部内にあって受入れた紙葉類
の長手方向両端よりやや内方に回転軸心を有する2個の
回転体と、前記各回転体の面上でその回転軸心を挟む位
置に所定の間隔をあけて立設され前記振分け空間部内に
おいて紙葉類の受入れ方向に平行な姿勢をとる二対の棒
状体と、前記回転体を各回転軸心を中心として互いが逆
方向に回転するよう正逆回転させる棒状体駆動手段と、
前記振分け空間部内であって前記各回転軸心の前方位置
に前記棒状体が通過可能な間隔を紙葉類の集積方向にあ
けて一対ずつ配置されるとともに紙葉類の集積方向に一
体的に移動可能とされた二対の紙葉類押え爪と、この押
え爪を紙葉類の集積方向に移動させる紙葉類押え爪駆動
手段と、前記振分け空間部内にあって紙葉類の長手方向
中間域に対応する位置で紙葉類の集積方向に互いに独立
して移動可能とされ、それぞれが紙葉類集積方向とは反
対の方向から前記二対の紙葉類押え爪に向け付勢されて
いるとともに前記棒状体の回転時に該棒状体に係合し、
前記付勢に抗して移動する際に紙葉類を集積方向に押圧
して振分ける一対の紙葉類押え板とを具備することを特
徴とする。
【0006】
【作用】便宜上、送出された紙葉類が収納される紙葉類
収納部がある側を上方、その反対側を下方とすると、待
機時には対をなす棒状体が上下に並び、紙葉類押え板お
よび紙葉類押え爪は下方に位置している。上方の紙葉類
収納部に収納されている収納済みの紙葉類は押圧手段に
よって入口側へ押圧されているが、上側の棒状体によっ
て押えられている。また下方の紙葉類収納部に収納され
ている収納済みの紙葉類も押圧手段によって入口側へ押
圧されているが、下側の紙葉類押え板によって押さえら
れている。
【0007】搬送手段から短手方向に送出された紙葉類
が、対をなしている棒状体の各間に跨がる状態で受取ら
れると、棒状体駆動手段によって回転体が回転する。回
転体が回転すると、これに立設されている棒状体も回転
軸心を中心として公転する。棒状体が回転し始めると上
側の紙葉類押え板が上昇し、紙葉類の下面中央付近を上
方へ押圧する。棒状体の回転がさらに進むと、紙葉類の
下方に位置していた棒状体が上方に進み、紙葉類押え板
を挾んで紙葉類を押圧するとともに紙葉類の上方に位置
していた棒状体は紙葉類の上面から外側方へ逃げる。つ
いで紙葉類押え爪が上昇するが、その前段階において収
納処理中の紙葉類と外側方へ逃げた棒状体との係合状態
が解けきれていなければこの紙葉類押え爪の上昇によっ
て解かれる。また棒状体が完全に外側方へ逃げれば収納
処理中の紙葉類と上方の紙葉類収納部内の収納済みの紙
葉類とが重ねられて一体化され、上側の紙葉類押え板と
棒状体とによって押し込められ、収納される。棒状体の
回転方向と紙葉類押え板および紙葉類押え爪との待機位
置を変えることにより、紙葉類をいずれの紙葉類収納部
へでも収納することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0009】図示の実施例は、短手方向に送られてくる
複数枚重ねられた紙幣(以下これを紙幣群という)をそ
の金種別(例えば1万円紙幣と5千円紙幣等の2種)に
上下に振分けてそれぞれ収納する収納装置に適用した場
合を示している。
【0010】収納装置は、図1にその概要を示すよう
に、箱構造を有する機枠1内に矢印a方向から短手方向
として送入される紙幣群Pの紙面方向両側に紙幣群Pを
振分けるための振分け空間部2を備え、この振分け空間
部2を挾んで上部側に第1収納部3が、下部側に第2収
納部4がそれぞれ配設されている。
【0011】前記振分け空間部2には、紙幣群Pの搬送
方向(前記矢印a方向)に直交する面内に2個の回転体
としての回転円板5,6が機枠1側に軸7,8により互
いに反対方向に回転駆動自在に並設され、これら回転円
板5,6の外側端間の間隔は紙幣の長手方向の長さより
若干大きい寸法とされている。
【0012】これら回転円板5,6の一面に送入されて
くる紙幣群Pに向かって突出するよう直径線上対称位置
にローラからなる各2本の棒状体91 ,92 ,101
102 が互いに平行に設けられている。
【0013】前記第1、第2収納部3,4内には、収納
される紙幣群Pを該収納部3,4の入口方向に押圧する
第1押圧板11および第2押圧板12がそれぞれ設けら
れている。これら押圧板11,12は、図3に示すよう
に機枠1の一側部にそって縦方向に配設されたガイドロ
ッド13,14に一端の軸受部15,16が嵌挿されて
片持ち状態で摺動自在に支持され、ガイドロッド13,
14に嵌挿されたバネ17,18により各押圧板11,
12が振分け空間部2方向へ付勢されている。
【0014】前記振分け空間部2内には、紙幣群Pを上
下に振分ける第1押え板19および第2押え板20が設
けられている。これら押え板19,20は、相互の回転
円板5,6上の各1本の棒状体(91 と101 または9
2 と102 )が最も接近した際の棒状体間の間隔よりも
広く、最も離間した際の間隔よりも狭い巾寸法を有し、
これら棒状体の長さと同程度の長さを有する板状のもの
である。
【0015】これら第1、第2押え板19,20は、図
4に示すようにその一端の軸受部21,22が機枠1の
一側にそって縦方向に配設されたガイドロッド23,2
4に嵌挿されて片持ち状態で摺動自在に支持され、第1
押え板19は振分け空間部2内に送入される紙幣群Pの
下面よりやゝ下方位置と第1収納部3の入口との間を上
下に移動可能であり、バネ25により下方へ付勢され、
第2押え板20は紙幣群Pの上面よりやゝ上方位置と第
2収納部4の入口との間を上下に移動可能であり、バネ
26により上方へ付勢されている。
【0016】前記第1、第2押え板19,20の両外側
に位置するように前記棒状体91 ,101 ,…と同程度
の長さを有する2又状の押え爪27,27が前記回転円
板5,6の回転中心の各位置に対応して該円板5,6に
向かうように左右一対として設けられている。この押え
爪27,27は、図5および図6に示すように、平面形
状がコ字状をなす枠体28に一体的に設けられ、これら
押え爪27,27の上下の爪271 ,272 間に棒状体
1 ,101 ,92 ,102 が側方から出入り自在な間
隔を有するように形成されている。
【0017】上記枠体28は、その一方の側枠29の端
部の軸受部30が機枠1の一側にそって縦方向に配設さ
れたガイドロッド31に上下方向に摺動自在に嵌合支持
されており、他方の側枠32の外面にはベアリング等の
ローラ33が軸着されていて、このローラ33が機枠1
の縦方向の長孔(図示省略)に嵌合されてガイドされる
ようになっている。また枠体28の押え爪27,27の
中間位置には前記押え板19,20の当接する支え部3
1 ,342 が突設されている。
【0018】つぎに棒状体駆動手段35は、図示の実施
例では押え爪27,27の駆動手段と同一駆動源により
それぞれ作動されるようにした場合を示している。
【0019】この駆動手段の一例は、図2に図1の背面
側からみた状態を示すように、回転円板5,6の背面に
これと同軸的に一体回転するギヤ36,37が設けら
れ、これらギヤ36,37間には2個のアイドラ38,
39が嵌合されて各回転円板5,6が互いに反対方向に
回転されるようになっている。
【0020】一方のギヤ36には、機枠1に縦方向に配
設されたガイドロッド40にそって昇降自在な上下方向
に長いラック杆41の一側のラック42が噛合され、こ
のラック杆41の他側のラック43には、機枠1に固定
のラック杆44のラック45との間にピニオン46が噛
合わされて介在されている。このピニオン46はリンク
47の上端に軸着されており、このリンク47の下端は
機枠1に軸着されたリンクギヤ48の軸心に対し偏心し
た位置にピン49により軸着されている。また上記リン
クギヤ48には、駆動伝達軸50上のギヤ51が噛合さ
れている。
【0021】上記の構成により、リンクギヤ48の1回
転で、ピニオン46、ラック杆41、ギヤ36、アイド
ラ38,39、ギヤ37の伝達系列を経て回転円板5,
6が互いに反対方向に略180゜の範囲で往復回動され
ることになる。
【0022】押え爪27,27の駆動手段を図5に示
す。前記押え爪27,27の枠体28の側枠29に水平
方向に長く形成された長孔58に嵌合するピン57が突
設された上部ギヤ56が設けられており、この上部ギヤ
56の回転により枠体28を上部ギヤ56の回転中心か
らピン57までの距離の2倍のストロークにわたり上下
に移動させるようになっている。押え爪27,27が最
も上昇した位置を上定位置、最も下降した位置を下定位
置とする。
【0023】棒状体と押え爪の駆動源は共通であり、本
考案による収納装置を取付ける処理機本体に設けられた
ギヤ60から駆動力を得る。前記ギヤ60から中間ギヤ
54に伝えられた駆動力は、前記中間ギヤ54と同軸に
固定され円周の半分にのみ歯部を有する欠歯ギヤ55に
よって上部ギヤ56と下部ギヤ53とに振分けられる。
欠歯ギヤ55の歯部が上部ギヤ56に噛合している間は
上部ギヤ56を通じて押え爪27,27を移動させ、欠
歯ギヤ55が180゜回転し、歯部が下部ギヤ53に噛
合している間は、下部ギヤ53を通じて回転円板5,6
を回転させるようになっている。
【0024】つぎに上記実施例の作用を説明する。
【0025】まず、搬送されてくる紙幣群Pを第1収納
部3へ収納する場合を図9(A)〜(D)を参照して説
明する。なおこれらの図において棒状体91 ,92 ,1
1,102 の移動位置を分りやすくするため、1組の
棒状体91 ,101 に×印を付してある。
【0026】紙幣群Pが搬送されてくる前の待機状態に
おいては、左右の回転円板5,6の棒状体91 ,92
101 ,102 がそれぞれ上下に位置する状態で停止し
ている。また第1押え板19と押え爪27,27の上部
の爪271 ,271 とは下側に位置する棒状体91 ,1
1 よりやゝ上方に位置していて一つの平面を構成して
おり、第2押え板20と押え爪27,27の下部の爪2
2 ,272 とは上記棒状体91 ,101 よりやゝ下方
に位置していて一連の平面を構成している。またこれら
第2押え板20と押え爪27,27とは、第2押圧板1
2によって押し上げられる第2収納部4内の収納済みの
紙幣P2 を抑えている。第1押圧板11によって押し下
げられる第1収納部3内の収納済みの紙幣P1 は上側に
位置する棒状体92 ,102 によって支えられている。
【0027】このとき、欠歯ギヤ55は歯部の中央付近
が下部歯車53に噛合する回転位置で停止している。上
部ギヤ56は押え爪27,27を下定位置に保つ回転位
置で停止している。リンクギヤ48はピン49がリンク
ギヤ48の回転軸の前側で同じ高さとなる回転位置で停
止しており、ピニオン46はラック杆41の一方のラッ
ク43の中間に、ギヤ36は他方のラック42の中間に
位置している。
【0028】紙幣群Pが搬送路を通じて振分ける空間部
2内に送り込まれると、その紙幣群Pは第1押え板19
および押え爪27,27の上部の爪271 ,271 が形
成する面上に載置される(図9(A))。
【0029】次に装置本体側からギヤ60によって中間
ギヤ54に駆動力が加えられると同時に欠歯ギヤ55も
回転する。欠歯ギヤ55は略90゜回転する間は下部ギ
ヤ53に駆動力を伝え、回転円板5,6を回転させる。
このときの回転円板5,6の回転方向は、紙幣群Pの送
入方向からみて右側の回転円板5が時計方向、左側の回
転円板6が反時計方向であり、これらの回転に伴なって
下側に位置していた棒状体91 ,101 は互いに接近す
る軌道を通って上昇し、第1押え板19を押上げる。一
方、上側に位置していた棒状体92 ,102 は互いに離
間する軌道を通って外側方へ逃げながら下降していく。
【0030】送入された紙幣群Pは、第1押え板19に
より持ち上げられるとともに、棒状体92 ,102 によ
り支えられていた第1収納部3内の収納済み紙幣P1
第1押圧板11の付勢により押下げられてくるので両紙
幣P1 ,Pは第1押圧板11と第1押え板19とで挾ま
れた状態となって一体化される。
【0031】回転円板5,6が略90゜回転し、4本の
棒状体91 ,92 ,101 ,102が水平に並ぶ位置に
達したところで、欠歯ギヤ55と下部ギヤ53との噛合
が解除され、回転円板5,6は停止する(図9
(B))。
【0032】次に欠歯ギヤ55は上部ギヤ56に噛合す
るので、上部ギヤ56の回転に伴ない押え爪27,27
が上昇を始める。押え爪27,27の上部の爪271
271 が第1押え板19に当接すれば、第1押え板1
9、収納中の紙幣Pおよび収納済みの紙幣P1 を押し上
げる。押え爪27,27が上定位置に達すれば、欠歯ギ
ヤ55と上部ギヤ56との噛合が解除され、押え爪2
7,27は停止する。
【0033】前記の作動時に回転円板5,6の回転に伴
ない外側方へ逃げた棒状体9,10と収納中の紙幣
群Pとの係合が解けきれていない場合は、押え爪27,
27の上昇途中でこれを解く(図9(C))。
【0034】ついで欠歯ギヤ55が再び下部ギヤ53に
噛合し、下部ギヤ53を回転させるので回転円板5,6
が回転し始める。このとき回転円板5,6の回転方向は
先程と逆の方向である。この回転により互いに近接して
いる棒状体91 ,101 が下降するので第2押え板20
と第2収納部4内の収納済み紙幣P2 と第2押圧板12
とが共に押し下げられる。
【0035】棒状体91 ,101 が第2押え板20の両
端位置より外側に至ると、第2押え板20は上昇を始
め、第2収納部4内の収納済み紙幣P2 は棒状体91
101により直接押し下げられる。回転円板5,6が略
90゜回転し、各棒状体91 〜102 が上下に並ぶ回転
位置で停止し、第2押え板20は押え爪27,27の下
側の爪272 ,272 と同じ高さに達すると停止する
(図9(D))。これにより送入紙幣群Pの第1収納部
3への収納動作が完了し、次の紙幣群の送入に待機す
る。
【0036】次に、搬送されてくる紙幣群Pを第2収納
部4へ収納する場合を図10(A)〜(D)を参照して
説明する。
【0037】図10(A)の状態において、搬送路から
送出される紙幣群Pは下側に位置する棒状体91 ,10
1 の上にこれらに跨がるようにして受入れられる。
【0038】次に装置本体側から中間ギヤ54に駆動が
伝えられる。このとき欠歯ギヤ55は下部ギヤ53に噛
合しており、回転円板5,6が回転を始める。このとき
の回転円板5,6の回転方向は、搬送路側からみて右側
の回転円板5は反時計方向、左側の回転円板6は時計方
向である。この回転により上側に位置していた棒状体9
2 ,102 は互いに接近する軌道を通って下降し、第2
押え板20を押し下げる。一方下側に位置していた棒状
体91 ,101 は互いに離間する軌道を通って上昇す
る。送入された紙幣群Pは第2押え板20によって押え
られるとともに第2収納部4内の収納済み紙幣P2 が上
方からの押圧力を失い、第2押圧板12の付勢力により
押し上げられるため両紙幣P,P2 は第2押え板20と
第2押圧板12で挾まれた状態となって一体とされる。
そして回転円板5,6は約90゜回転し、4本の棒状体
1 ,92 ,101 ,102 が水平に一直線上に並んだ
ところで欠歯ギヤ55と下部ギヤ53との噛合いが解か
れ、回転円板5,6は停止する(図10(B))。
【0039】ついで欠歯ギヤ55は上部ギヤ56に噛合
し、押え爪27,27を下定位置まで下降させる。この
とき、第1押え板19、第1収納部3内の収納済み紙幣
1および第1押圧板11も一緒に下降するが、第1押
え板19が近接位置にある棒状体92 ,102 に当接す
ると停止する。押え爪27,27は第2押え板20、収
納中紙幣P、第2収納部4内の収納済み紙幣P2 および
第2押圧板11を押し下げながら下定位置に達する。
【0040】上記作動において、回転円板5,6の回転
に伴ない外側方へ逃げた棒状体91,101 と収納中の
紙幣群Pとの係合が解けきれていない場合は、押え爪2
7,27が下降する途中でこれを解く(図10
(C))。
【0041】ついで回転円板5,6が前記と逆の方向に
それぞれ回転し始め、この回転に伴ない近接側に位置す
る棒状体92 ,102 が上昇するので、第1押え板19
と第1収納部3内の収納済み紙幣P1 と第1押圧板11
とが押し上げられる。この棒状体92 ,102 が第1押
え板19の両側端より外側方に位置するに至ると、第1
押え板19は下降を始め、第1収納部3内の収納済み紙
幣P1 は棒状体92 ,102 により直接押上げられる。
回転円板5,6は略90゜回転し、それぞれの棒状体9
1 〜102 が上下に並ぶ位置で停止し、第1押え板19
は押え爪27,27と同じ高さに達したとき停止する。
これにより送入された紙幣群Pの第2収納部4内への収
納が完了し、次の紙幣群Pの送入に待機する(図10
(D))。
【0042】なお、一方の収納部へ収納すべき紙幣群が
続けて搬送されてきた場合には、例えば第1収納部3へ
収納すべき紙幣群Pが2回続けて搬送されてきたとする
と、図9(A)〜(D)の動作によって最初の紙幣群P
を第1収納部3へ収納し、ついで図10(A)〜(D)
の動作を紙幣なしの状態で行なったのちに2番目の紙幣
群を受入れて前記図9(A)〜(D)の動作により第1
収納部3への収納が行なわれる。
【0043】図11は、本考案による収納装置を紙幣両
替機の両替紙幣の収納部として使用する場合の一例を示
し、1万円紙幣または5千円紙幣、あるいはその双方を
投入し、両替を希望する紙幣の金種と枚数を指定するこ
とによりその指定された紙幣が投出されるものである。
【0044】この両替機は、上部が入金ユニット61、
下部が出金ユニット62として筐体63内に重ねるよう
に設置される。
【0045】入金ユニット61の上面適所には、両替の
ために投入される紙幣の受入れと両替金となる紙幣の投
出とを行なう入出金部64が上向きに開口して設けられ
ており、この入出金部64の前側には紙幣を機内に取込
むための紙幣取込み口65が開口され、その開口部分に
はローラ等からなる公知の繰出し手段66が設けられ、
同後部下方には投出紙幣を入出金部64内に受入れるた
めの紙幣投出口67が開口されている。
【0046】前記入金ユニット61の内部には、紙幣の
金種、真偽等を識別する紙幣識別部68と、投入された
紙幣を金種別(図示の例では1万円と5千円との2種の
紙幣)に分けて一時的に保留する一時保留部69,70
と、この一時保留部69,70に一時保留された紙幣を
その種類別にそれぞれ分けて収納する本考案の収納部
3,4と、前記各部へ紙幣を搬送する複数の搬送路とが
設けられている。
【0047】前記入出金部64の紙幣取込み口65から
下方に向けて延びる取込み搬送路71は後方へ向きを変
えて紙幣識別部68に接続され、この識別部68より以
降に2つの分岐点72,73があって手前側の分岐点7
2から分岐する返却搬送路74が入出金部64の前記投
出口67に接続され、また後部側の分岐点73から分岐
した一時保留搬送路75はさらに2路76,77に分岐
されて各一時保留部69,70へ接続されている。
【0048】前記分岐点73から後方へ向かう搬送路7
8は入金ユニット61の後面近くで180゜反転され、
入金ユニット61の下面にそって前方に水平に延び、紙
幣識別部68へ入る前の取込み搬送路71に合流し、再
び紙幣識別部68へ向かうようになっている。
【0049】前記搬送路78の水平区間は、下方から搬
送路を接続可能とする接続部79,80が2箇所に設け
られており、また上記搬送路78には別の分岐点81,
82が両替機の前後部寄りに設けられている。これら分
岐点81,82からの搬送路は入金ユニット61の下面
にある接続部83,84につながっている。
【0050】前記一時保留部69,70への搬送路75
の一方の搬送路77は後方へ延設されて収納部3,4へ
の振分け空間部2へ接続され、本考案装置に一時保留紙
幣を紙幣群Pとして送入するようになっている。
【0051】出金ユニット62は、内部に3個の出金紙
幣収納部85,86,87が上下に並列して納められて
おり、これら収納部の一端には紙幣を1枚ずつ繰出すた
めの繰出し手段88,89,90が設けられている。最
上段の出金紙幣収納部85の後半部は上方から紙幣を受
入れる回収紙幣収納部91とされている。そしてこの回
収紙幣収納部91へ回収紙幣を搬送する搬送路92の上
端は出金ユニット62の上面の接続部につながってい
る。これら収納部85,86,87は筐体63の前面側
または後面側のいずれかから引出し可能に装着され、紙
幣の装填等のメンテナンス作業が行なえるようになって
いる。
【0052】上記各出金紙幣収納部85,86,87の
投出口から延びる3本の搬送路93,94,95は順次
合流しながら上方へ向かい、投出搬送路96となって出
金ユニット62の上面の接続部につながっている。この
投出搬送路96の接続部は、入金ユニット61と出金ユ
ニット62とを二段重ね状態に組込む際に、入金ユニッ
ト61の下面の接続部79,80のいずれかと接続状態
となるようにおかれ、またこのとき入金ユニット61の
接続部83,84の一方が回収紙幣収納部91への搬送
路92と接続状態になるようにおかれ、出金紙幣収納部
85,86,87の引出し側が両替機の前面側とするか
後面側とするかの選択を可能としている。
【0053】したがって上記両替機の場合、入出金部6
4に両替すべき1万円紙幣または5千円紙幣、あるいは
その双方の混合紙幣を投入し、スタートボタンを押すと
繰出し手段66により1枚ずつ繰出されて取込み搬送路
71を通って紙幣識別部68へ送られ、こゝで金種、真
偽等が識別される。この識別部68で正常な紙幣と判断
された紙幣は分岐点73の切換わりにより一時保留搬送
路75を送られ、1万円紙幣はその一時保留部69へ、
5千円紙幣はその一時保留部70へそれぞれ送入されて
一時保留され、これら一時保留された紙幣の総額が操作
部に表示される。
【0054】一時保留された紙幣は、両替取引終了後搬
送路77を通って金種別に振分け空間部2へ向けて搬送
され、その振分け空間部2内に送入されて前述の作用に
より第1収納部3または第2収納部4へ振分けて収納さ
れる。
【0055】出金については、両替後の紙幣の金種、枚
数等の指定に基づき、上段の出金紙幣収納部85から5
千円紙幣が、中、下段の出金紙幣収納部86,87から
千円紙幣が繰出され、投出搬送路96、接続部79、識
別部68を通って入出金部64へ投出される。
【0056】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、送
出されてくる紙葉類を二方向に分けて振分けて収納する
ことができ、後処理が容易になる。また振分け収納に際
しては、2本の棒状体の上に受取った紙葉類を押え板に
より押えて収納するので、折りぐせのついた紙葉類であ
っても紙葉類を押し伸ばした状態から棒状体が外側方へ
逃げるため紙葉類の巻き込みが生じず、確実な集積収納
を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による紙葉類収納装置の一実施例の内部
構造を示す斜視図。
【図2】棒状体駆動手段の背部側からみた斜視図。
【図3】押圧板部分の斜視図。
【図4】押え板部分の斜視図。
【図5】押え爪部分の斜視図。
【図6】図5の押え爪を反対側からみた斜視図。
【図7】押え爪駆動手段の正面図。
【図8】図7の側面図。
【図9】上部の収納部へ収納する過程を示す作用説明
図。
【図10】下部の収納部へ収納する過程を示す作用説明
図。
【図11】本考案を両替機の収納部に使用する場合の一
例を示す略示縦断側面図。
【符号の説明】
1 機枠 2 振分け空間部 3 第1収納部 4 第2収納部 5 回転円板 6 回転円板 91 棒状体 92 棒状体 101 棒状体 102 棒状体 11 第1押圧板 12 第2押圧板 19 第1押え板 20 第2押え板 27 押え爪 271 爪 272 爪 28 枠体 35 棒状体駆動手段 41 ラック杆 61 入金ユニット 62 出金ユニット 63 筐体 64 入出金部 68 識別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 29/38 B65H 29/46 B65H 31/00 B65H 29/58 G07D 9/00 405

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送手段から短手方向に送出される紙葉類
    を受入れてその紙葉類の面方向両側へ選択的に振分ける
    ための振分け空間部と、この振分け空間部を挟んで向き
    合うよう振分け方向のそれぞれに設けられる第1および
    第2の紙葉類収納部と、これら収納部内にそれぞれ設け
    られ、収納中の紙葉類を前記振分け空間部側へ押圧する
    押圧手段と、前記搬送手段の末端に対向する前記振分け
    空間部内にあって受入れた紙葉類の長手方向両端よりや
    や内方に回転軸心を有する2個の回転体と、前記各回転
    体の面上でその回転軸心を挟む位置に所定の間隔をあけ
    て立設され前記振分け空間部内において紙葉類の受入れ
    方向に平行な姿勢をとる二対の棒状体と、前記回転体を
    各回転軸心を中心として互いが逆方向に回転するよう正
    逆回転させる棒状体駆動手段と、前記振分け空間部内で
    あって前記各回転軸心の前方位置に前記棒状体が通過可
    能な間隔を紙葉類の集積方向にあけて一対ずつ配置され
    るとともに紙葉類の集積方向に一体的に移動可能とされ
    た二対の紙葉類押え爪と、この押え爪を紙葉類の集積方
    向に移動させる紙葉類押え爪駆動手段と、前記振分け空
    間部内にあって紙葉類の長手方向中間域に対応する位置
    で紙葉類の集積方向に互いに独立して移動可能とされ、
    それぞれが紙葉類集積方向とは反対の方向から前記二対
    の紙葉類押え爪に向け付勢されているとともに前記棒状
    体の回転時に該棒状体に係合し、前記付勢に抗して移動
    する際に紙葉類を集積方向に押圧して振分ける一対の紙
    葉類押え板とを具備することを特徴とする紙葉類収納装
    置。
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