JP4176390B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、被搬送体を回転搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、チップ抵抗やチップコンデンサー等の小型の電子部品が広く普及している。このような電子部品はさらに小型化の傾向にあり、例えば、「1005」と称される0.5mm×0.5mm×1.0mmの四角柱等の形状をしたものが生産されるようになった。
【0003】
これらの電子部品は、複数の面をカメラで撮像して、キズの有無、付着物の有無等について外観検査が行われる。このような電子部品の外観検査を行う装置として、例えば、特開2000−337843号公報に記載のように、搬送装置により搬送中の電子部品の外観をカメラで撮像するようにしたものがある。
この搬送装置は、リニアフィーダと、このリニアフィーダから供給された電子部品を1方向に搬送するベルトコンベアと、このベルトコンベアの下流側に対峙して配置された搬送ドラムとを備えている。この搬送ドラムの外周面には、粘着材が設けられており、ベルトコンベアと搬送ドラムとの間に搬送された電子部品は、その上面(搬送ドラム側の面)が粘着材により貼着されて受け渡しが行われる。この受け渡しの際、電子部品は、ベルトコンベアで搬送されている時に下面(ベルトコンベアと接する面)だった面が、搬送ドラムで搬送される時に上面となり、その上下が変換される。
【0004】
カメラは、電子部品が搬送される軌道に対応して設置されており、電子部品がベルトコンベアにより搬送される間に電子部品の上面と両側面の3面を撮像し、また、電子部品が搬送ドラム上を搬送される間に電子部品の前後面と、ベルトコンベアにより搬送されているときに下面となっていた面との計3面を撮像している。
【0005】
また、特公平6−88656号公報には、医薬品の錠剤、キャンディなどの菓子類、ワッシャ、ボタン電池などの小物物品の欠陥検査、外観検査などの工程に用いられる搬送装置が開示されている。この搬送装置は、互いに対向する一対の回転ディスクにより構成されその周縁部に対向間隔を小物物品よりも小さな寸法で全周にわたって連続するスリットとした可動対向板と、この可動対向板の内側に同心状に貫設された回転筒軸を有しこの回転筒軸の内部に連通し前記スリットから前記可動対向板の内側に吸気する吸引手段とを備えている。
【0006】
その作用効果として、スリットは可動対向板の端縁に形成されているので、小物物品を吸着保持すると正規の軌道からずれることが無く、また小物物品のかなりの部分がスリットから浮いているので、外観検査などでは充分広い範囲にわたる検査が可能となり、さらに吸気に基づく吸着保持であるから、物品に対する当たりが穏やかでその衝撃が無く、詰まりの心配もなく、搬送方向も自由に組み合わせでき、供給ピッチに拘わらず吸着が行われるとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の前者の搬送装置においては、リニアフィーダからベルトコンベア上に電子部品を載置する際に、ベルトコンベアの搬送面において搬送方向と直交する方向に電子部品がずれてしまうと、この電子部品をカメラで正確に撮像できないという問題がある。特に、電子部品を高速で搬送する場合には、この傾向が強くなる。
【0008】
また、後者の搬送装置においては、電子部品などの直方体物品からなりその搬送方向における方向性が問題となる被検査体については言及されておらず、各面の検査が必要であってその各面を確実に撮像検査できる搬送方法としては採用することができない方式である。しかも、本搬送装置においては、小物物品はスリットを介して可動対向板の端縁に吸着されているだけで、搬送方向と直交する方向には位置決めされておらず、この小物物品の外観をカメラで正確に撮像できない。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、被搬送体を高速で搬送しても被搬送体の位置ズレを起こさずに搬送できる搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、被搬送体を外周面に吸着して搬送する複数の回転体を有し、当該複数の回転体の外周面には周方向に連続する溝部が形成され、当該溝部には、前記被搬送体を吸着保持するための吸引隙間又は吸引孔を備え、前記連続する溝部の断面形状は、前記被搬送体の搬送方向に直交する断面における前記溝部に対向する部分と略同一形状であり、前記複数の回転体は、当該溝部に被搬送体を嵌め込んだ状態で吸着保持して搬送し、搬送路において隣接する回転体同士は、軸方向及び前記隣接する回転体の軸間距離を変更する方向に相対的に移動可能であることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、被搬送体を溝部に位置決めした状態で回転搬送することができるので、たとえ高速で被搬送体を搬送しても位置ズレを起こし難くなり、例えば、搬送中の被搬送体の外面を撮像手段で撮像する際にも、撮像手段は、予め撮像位置を搬送される被搬送体に焦点を合わしておくことができ、被搬送体に対して正確な撮像が行える。さらに、例えば、被搬送体が回転体にランダムに供給されても、そのタイミングに関係なく被搬送体を回転体の外周面に吸着保持できる。
【0012】
また、前記溝部の断面形状が、略V字型であることを特徴としている。この構成によれば、被搬送体を溝部に搬送方向に直交する方向に位置決めした状態で溝部に吸着保持することができる。このため、例えば、搬送中の被搬送体の外面を撮像手段で撮像する際にも、撮像手段は、予め撮像位置を搬送される被搬送体に焦点を合わしておくことができ、被搬送体に対してより正確な撮像が行える。
【0013】
さらに、前記回転体を複数個備え、下流側の回転体ほど、前記被搬送体を吸着保持する吸引力が、当該下流側の回転体の上流にある回転体における前記被搬送体を吸着保持する吸引力よりも強いことを特徴としている。この構成によれば、下流側の回転体は、この回転体の上流にある回転体から被搬送体を確実且スムーズに受け取ることができる。
【0014】
また、前記複数の回転体のそれぞれは、上流側の回転体から当該回転体の下流にある回転体に被搬送体を受け渡す位置において、前記被搬送体の吸引力を調整する調整手段を備えていることを特徴としている。この構成によれば、上流側の回転体からその下流の回転体へと被搬送体を確実且スムーズに、さらに受け取ることができる。
【0015】
さらに、前記被搬送体をサイクロン方式で回収するサイクロン回収手段を備えることを特徴としている。この構成によれば、被搬送体の回収時に、被搬送体に与える衝撃を少なくすることができる。
しかも、搬送路の最上流側にパーツフィーダが配置され、当該パーツフィーダから最上流に位置する回転体に前記被搬送体を供給し、前記複数の回転体の回転速度を調節可能とすることにより、前記被搬送体の吸着保持ピッチを調節可能としていることを特徴としている。この構成によれば、例えば、パーツフィーダから略定速度で被搬送体が供給されても、回転体に吸着保持される被搬送体の吸着保持ピッチを広くするなどの調節ができる。
【0016】
また、搬送路において隣接する回転体同士は、その軸方向及び前記隣接する回転体の軸間距離を変更する方向に相対的に移動可能とすることにより、被搬送体の寸法変更に対応可能としていることを特徴としている。この構成によれば、各種寸法の被搬送体を搬送することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る搬送装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.構成について
1)全体構成について
図1は、本実施の形態における搬送装置の概略を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る搬送装置の構成の概略を示す正面図である。本実施の形態における搬送装置100は、例えば、「1005」と称されるチップ抵抗(以下、「電子部品」という。)を搬送する装置である。この搬送装置100により搬送されている電子部品1は、その搬送路上で外観検査が行われる。なお、電子部品1は、四角柱形状で、その全面、つまり6面について検査されるものとする。
【0018】
搬送装置100は、電子部品1を1列に整列して送り出すパーツフィーダ10と、このパーツフィーダ10から送り出された電子部品1をA位置で受け取って下流へと搬送する第1搬送ユニット101と、この第1搬送ユニット101の下流側に配置されかつB位置で第1搬送ユニット101から受け取った電子部品1を搬送する第2搬送ユニット102と、この第2搬送ユニット102により搬送されている電子部品1を回収する回収ユニット211、221とを備えている。
【0019】
第1搬送ユニット101は、外周面に連続して形成された吸着溝部と、この吸着溝部に電子部品1を吸着保持するための吸引隙間とを備える第1回転体110と、この第1回転体110を回転させる第1回転軸130と、電子部品1を吸引隙間から吸引するための吸引装置(図示省略)とを備え、第1回転体110がその外周面の吸着溝部に電子部品1を吸着保持した状態で回転することにより、電子部品1が回転搬送される。
【0020】
また、第2搬送ユニット102も、第1搬送ユニット101と同様に、外周面に連続して形成された吸着溝部と、この吸着溝部に電子部品1を吸着保持するための吸引隙間とを備える第2回転体150と、この第2回転体150を回転させる第2回転軸175と、電子部品1を吸引隙間から吸引するための吸引装置(図示省略)とを備え、第2回転体150がその外周面の吸着溝部に電子部品1を吸着保持した状態で回転することにより、電子部品1が回転搬送される。なお、第1回転体110の軸心方向と第2回転体150の軸心方向とは略平行であり、以下、この方向を、「軸方向」という。
【0021】
この搬送装置100には、搬送中の電子部品1を検出する4個の検出センサPH1〜PH4と、これらの検出センサPH1〜PH4が電子部品1を検出すると、その電子部品1の外面を撮像する6個の撮像装置とが取り付けられている。
撮像装置により撮像された画像データは、図外のコンピュータ等で処理され、これらの処理結果に基づいて、電子部品1について「良品」あるいは「不良品」の評価を行っている。なお、回収ユニット211、221は、上記の評価結果に基づいて電子部品1を回収するようになっている。
【0022】
2)パーツフィーダについて
パーツフィーダ10は、すり鉢状の容器内に供給された複数の電子部品1を、振動を利用して容器の周壁に沿って整列させて1個づつ送り出すボールフィーダ(図示省略)と、このボールフィーダから送り出される電子部品1を第1搬送ユニット101まで直進させるリニアフィーダ10aとを備えている。
【0023】
なお、ボールフィーダには、図外のホッパから定量の電子部品1が自動的に供給される。また、リニアフィーダ10aには、電子部品1を搬送する搬送路に断面略V字型の溝が形成されており(図示省略)、電子部品1は、その一個の角部が同溝に嵌め込まれた状態で整列搬送される。
3)回収ユニットについて
回収ユニット211、221は、電子部品1の外観検査に基づいた評価結果に従って、電子部品1を回収するためのもので、良品を回収する良品回収ユニット211と、不良用品を回収する不良品回収ユニット221とがある。これら回収ユニット211、221は、回収する電子部品1の評価結果が異なるだけで、その構成は同じである。このため、以下、良品回収ユニット211についてその構成を説明する。
【0024】
図3は、良品回収ユニット211の概略図を示し、その内部がわかるように一部を切り欠いた概略図である。良品回収ユニット211は、同図に示すように、第2搬送ユニット102の第2回転体150により回転搬送されている電子部品1に対して、エアを吹き付けるエアノズル212と、このエアノズル212に対向して配置され且つエアノズル212により吹き飛ばされた電子部品1を回収する回収部213とを備えている。なお、エアノズル212、222は図外の空気圧縮装置に接続されている。
【0025】
回収部213は、同図にも示すように、円筒状の筒214と、この筒214に連通できるように接続され且つ吹き飛ばされた電子部品1を筒214内に案内する案内管215と、筒214の下端部に配置され且つ筒214内に案内された電子部品1を集める漏斗216とを備え、案内管215を通って案内された電子部品1は、筒214内のサイクロン気流により、筒214の周壁に沿って旋回しながら落下し、漏斗216で集められて回収される。
【0026】
4)第1搬送ユニット及び第2搬送ユニットについて
a)構成について
第1搬送ユニット101及び第2搬送ユニット102は、回転体110、150が、その外周面の吸着溝部に電子部品1を吸着保持した状態で回転して搬送するためのもので、略同様な構成をしている。このため、第1搬送ユニット101について以下説明し、第2搬送ユニット102の説明は省略する。
【0027】
図4は、第1回転体110の一部を切り欠いた正面図であり、図5は、図4のXOX線における断面図である。また、図6は、第1回転体110の外周面の吸着溝部を拡大した図である。
第1回転体110は、図5に示すように、回転軸130の軸端側にネジ141により固定され、その外周面の全周にわたって連続する吸引隙間116(深溝)を有し、この吸引隙間116の開口部に、断面形状が略V字型の吸着溝部120が、第1回転体110の外周面の全周にわたって連続して形成されている。
【0028】
第1回転軸130は、図5に示すように、ベアリング143を介して支持板142に回転自在に支持されている。第1回転軸130は、図外の回転駆動装置により回転駆動され、第1回転体110(第2回転体150も)は、回転駆動装置の設定により、その回転速度を自由に調節できるようになっている。また、第1回転体110は、ネジ141により第1回転軸130に固定される構造としているので、第1回転軸130の軸方向に位置調整可能である。
【0029】
第1回転体110における回転軸130と反対側の端面112には、吸引隙間116に連通する連通孔113が周方向に複数個形成される(図4参照)と共に、シール部材115を介してチャンバー121が当接している。
チャンバー121は、図5に示すように、その内部が中空状で、第1回転体110の端面112とにより吸引空間122を形成している。つまり、チャンバー121の開口側の端面が、第1回転体110に形成されている連通孔113の外周側で、第1回転体110の端面112に全周にわたって当接しており、この吸引空間122は、連通孔113によって吸引隙間116、吸着溝部120と連通する。このため、チャンバー121内を図外の吸引装置により減圧することにより、第1回転体110の吸着溝部120に電子部品1を吸着保持することが可能となる。
【0030】
チャンバー121は、第1回転体110と反対側の端面における略中心部に、図外の吸引装置に接続された吸引パイプを接続するためのジョイント部123を有し、また、第1回転体110側の端面における中心部に、第1回転体110の端面112の中心部に取り付けられたベアリング124に連結される筒部125を有している。なお、チャンバー121は、図5に示すように、支持板142に支持具144、145により固定されている。また、ジョイント部123は、チャンバー121の中心部でなくても良く、例えば、支持具144側から吸引するようにしても良い。
【0031】
ジョイント部123及び筒部125は、中空筒状で、互いにその内部が連通し、ジョイント部123の内部は、筒部125の連通孔126を介して吸引空間122に連通する。
第1回転体110の電子部品1を吸着して搬送する吸着搬送区域(搬送始めと搬送終わり)を決定するには、チャンバー121に形成されている閉止部127により第1回転体110の連通孔113を塞ぐことで、電子部品1を吸着する吸引力を加減できる。
【0032】
この閉止部127は、吸着搬送区域の範囲に応じて連通孔113を塞ぐ数(範囲)を決定すれば良く、第2回転体150における電子部品1を吸引する吸引力との差、電子部品1の重量、搬送速度(回転速度)など各要因との兼ね合わせで決定される。
なお、本実施の形態では、吸引隙間116を断面略V字型の吸着溝部120の底部に連通するように径方向の深溝状に形成しているが、この吸引隙間116を、例えば、第1回転体110を割型方式で構成し、吸引隙間116は吸着溝部120の底部ではなく、吸着溝部120の側壁に通じる連通孔(吸引孔)により構成しても、吸着溝部120に電子部品1を吸着することができる。
【0033】
第1回転体110の外周には、図6に示すように、略45度内側下がりに傾斜した2面が対向して形成されており、これにより略V字型の吸着溝部120が形成される。
このため、電子部品1は、45度傾斜した姿勢でその1個の角部が吸着溝部120に嵌め込み状で第1回転体110に吸着保持されるため(図6における仮想線)、搬送方向と直交する方向に位置決めされる。ここでは、V字型はその角度が略90°となるように形成しているが、この吸着溝部120に電子部品1を吸着できれば、90°でなくてもよい。
【0034】
なお、第2回転体150に対応するチャンバーの固定についても、第1回転体110と同様の構造により固定されている(図示省略)。また、回転軸130と第1回転体110とを別体として構成しているが、一体で構成しても良い。但し、回転体と回転軸とを一体にする場合、回転体が軸方向に移動できるような機構を設ける必要がある。このような機構としては、例えば、回転軸及び回転体を装着するテーブルを移動可能にしたり、回転軸と駆動軸との連結において、回転軸がその軸方向に移動可能にしたりすれば良い。
【0035】
b)第1回転体と第2回転体の位置関係及び搬送受け渡しについて
図7は、第1回転体110から第2回転体150への電子部品1の受け渡しを説明する説明図である。
まず第1回転体110と第2回転体150の位置関係について説明する。
第2回転体150は、第1回転体110の下流で、第1回転体110の吸着溝部120と第2回転体150の吸着溝部170とが互いに対向するように、配置されている。つまり、本実施の形態では、電子部品1は、搬送方向に対して直交する断面形状が正方形状をしているので、第1回転体110の吸着溝部120の底部(吸引隙間116)と第2回転体150の吸着溝部170の底部(吸引隙間)とが略同一平面内に存在するように、第1回転体110に対して第2回転体150の位置を決定している。
【0036】
第1回転体110と第2回転体150との軸間の間隔、つまりは第1回転体110の外周面と第2回転体150の外周面との隙間は、搬送する電子部品1の寸法、各回転体110、150における電子部品1を吸着保持するための吸引力等により決定される。
第2回転体150は、第1回転体110に対して上記のような位置関係となるように、第1回転体110に対して遠近する方向に移動可能となっている。具体例としては、第2回転体150は、第1回転軸130と第2回転軸175との軸間方向に移動可能となっている。これを実現するには、例えば、第2搬送ユニット102を、ネジ軸の回転等を利用してそのネジ軸方向に移動させたり、油圧あるいはエアシリンダー等を利用してそのロッドの挿抜方向に移動させたりすれば良い。
【0037】
次に電子部品の受け渡しについて説明する。
ここで、電子部品1の各6面を説明の便宜上以下のように決める。電子部品1の搬送方向に向かって左側の面であって、第1回転体110に吸着保持されている面を左下面11、吸着保持されていない面を左上面14といい、同じく搬送方向に向かって右側の面であって、第1回転体110に吸着保持されている面を右下面12、吸着保持されていない面を右上面13という(図7参照)。また、搬送方向の前後の面で、下流側を前面、上流側を後面という。
【0038】
まず電子部品1は、図7におけるA位置では、左下面11と右下面12とが吸着溝部120に吸着保持されている。この電子部品1は、第1回転体110の回転によりB位置近傍にまで回転搬送されると、第2回転体150の吸引隙間から吸引されて、その左上面14と右上面13とが第2回転体150の吸着溝部170に吸着保持される。この受け渡しにより、電子部品1の上下が変換することになる。
【0039】
このとき、第1回転体110及び第2回転体150のそれぞれにおいて、電子部品1の受け渡し位置間の吸着搬送区域以外の範囲(電子部品1を吸着しない範囲)については、チャンバーの閉止部により回転体の連通孔が塞がれる。このため、受け渡しのB位置において、第1回転体110では第2回転体150に渡す電子部品1の吸引を終了し、逆に第2回転体150では第1回転体110から受け取る電子部品1の吸引を開始する。従って、電子部品1の受け渡しがスムーズに行えるのである。
【0040】
c)吸引力について
電子部品1の受け渡しは、第2回転体150が第1回転体110の吸着溝部120に吸着保持されている電子部品1を吸引して行われる。このため、第2回転体150における電子部品1を吸着保持する吸引力は、第1回転体110における電子部品1を吸着保持する吸引力より強いことが好ましい。
【0041】
ただし、電子部品1の受け渡し位置で、第1回転体110における吸引力を弱めるように調整する上述の閉止部127を設けることで、第1回転体110と第2回転体150の吸引力を略同等にすることもできる。
なお、本実施の形態では、第2回転体150における電子部品1を吸着保持するための吸引力は、第1回転体110における電子部品1を吸着保持するための吸引力の略2倍としている。
【0042】
d)回転体の外径及び回転速度について
第1回転体110の外径D1及び第2回転体150の外径D2(図2参照)、或いはこれら両回転体110、150の回転速度は、電子部品1の搬送量、電子部品1の検査内容やその回収処理能力等により決定される。すなわち、電子部品1の搬送量を多くする場合には、各回転体110、150の回転速度を高める必要がある。さらに、電子部品1が、例えば、パーツフィーダ10から定速度で第1回転体110に供給されても、回転体110、150の回転速度を調節することにより、回転体110、150の外周に吸着保持されている電子部品1の吸着保持ピッチを自由に調節できる。
【0043】
また、電子部品1の撮像において、検査対象となる電子部品1の前後を搬送されている電子部品1の影により、電子部品1の検査面を正確に撮像できない場合には、回転体の回転速度を高くすると、前後の電子部品1の吸着保持ピッチを広げることができる。さらに、電子部品1の前後面を撮像する場合には、回転体の外径の小さなものを使用すると、前後面を見えやすくできる。
【0044】
なお、本実施の形態では、第2回転体150の外径D2は、第1回転体110の外径D1の約半分とし、第2回転体150の回転速度は、第1回転体110の略2倍にしている。第2回転体150の外径D2を第1回転体110の外径D1より小さくしているのは、電子部品1の前後面の撮像を第2回転体150で搬送される間に行うからであり、また、第2回転体150の回転速度を第1回転体110より速くしているのは、第2回転体150の外周面に吸着保持される電子部品1間の吸着保持ピッチを広げられるからである。これにより、電子部品1の前後面を撮像する際に、撮像対象の電子部品1の前後を搬送している他の電子部品1の影が撮像される等のおそれがなくなる。
【0045】
5)撮像装置について
撮像装置は、図1及び図2に示すように、電子部品1の6面を撮像するために6個設けられている。この撮像装置は、具体的には、CCDカメラ(以下、単に「カメラ」という。)が用いられている。
カメラ1、2は、第1回転体110により回転搬送されている電子部品1の左上面及び右上面を撮像するもので、検出センサPH1が電子部品1を検出すると、左上面と右上面とを撮像する。
【0046】
カメラ3、4は、第2回転体150により回転搬送されている電子部品1の前後面を撮像するものであり、カメラ3は、検出センサPH2が電子部品1を検出すると、電子部品1の前面を撮像し、一方、カメラ4は、検出センサPH3が電子部品1を検出すると、電子部品1の後面を撮像する。
カメラ5、6は、第2回転体150により回転搬送されている電子部品1の左上面及び右上面を撮像するもので、検出センサPH4が電子部品1を検出すると、撮像するようになっている。なお、電子部品1は、第1回転体110上で左下面及び右下面であった面は、第1回転体110から第2回転体150に受け渡される際に上下が変換されて、第2回転体150上では左上面及び右上面となる。
【0047】
検出センサPH1〜PH4は、例えば、透過形の光電センサが使用されている。この透過形の光電センサは、図1にも示すように、レーザや赤外線を投光する投光器と、投光されたレーザや赤外線を受光する受光器を備え、投光器と受光器との間を電子部品1が通過して受光器の受光をさえぎることにより、電子部品1を検出している。なお、検出センサPH1〜PH4は、反射形のものを使用しても良い。
【0048】
各カメラ1〜6で撮像された電子部品1の外観の撮像データは、コンピュータにより一般的な手法で処理されて、電子部品1の外観に異常があるか否かの判定に用いられ、この結果により電子部品1の「良品」或いは「不良品」の評価がなされ、電子部品1がどの回収ユニット211、221に回収されるかが決定される。
【0049】
2.搬送及び検査動作について
上記構成の搬送装置100で電子部品1を搬送し、搬送途中で電子部品1の外観検査を行う動作について、図1を用いて説明する。まず第1回転体110は、リニアフィーダ10aから供給された電子部品1を吸引隙間116から吸引して吸着溝部120に吸着保持する。このとき、第1回転体110の外周面には、V字型形状の吸着溝部120が全周に連続して形成されているので、電子部品1の一角が吸着溝部120に嵌った状態で吸着保持される(図6参照)。従って、電子部品1は、一旦吸着溝部120に吸着保持されると、搬送方向に直交する方向に位置ずれが生じにくく、電子部品1の第2回転体150への受け渡しが容易になる。
【0050】
吸着溝部120に吸着保持された電子部品1は、第1回転体110の回転により下流側へと回転搬送され、検出センサPH1がそれを検出すると、カメラ1、2が電子部品1の左上面と右上面とを撮像する。この撮像された画像データはコンピュータに送られ、外観の異常の有無について検査される。このとき、カメラ1、2は、電子部品1が搬送方向に直交する方向に位置決めされているので、予め焦点を設定して固定することができ、電子部品1の外面を正確に撮像できる。
【0051】
2面を撮像された電子部品1は、さらに第1回転体110の回転により下流へと回転搬送され、B位置で第1回転体110から第2回転体150に受け渡される。つまり、第1回転体110及び第2回転体150により搬送される電子部品1の軌道がS字状となる。
このとき、第1回転体110における吸着搬送区域以外では、図5に示すように、吸着溝部120、吸引隙間116に連通する連通孔113が、チャンバー121の閉止部127により塞がれるので、B位置手前では電子部品を吸引しB位置付近で電子部品1を外周に吸着保持するための吸引力が弱くなる。
【0052】
一方、第2回転体150においても、第1回転体110と同様に、チャンバーの閉止部により連通孔が塞がれるので、B位置手前では電子部品1を吸引せずにB位置から吸引し始める。これによって、第1回転体110から第2回転体150への電子部品1の受け渡しが非常にスムーズに行える。
さらに、第2回転体150における電子部品1を吸着保持するための吸引力は、第1回転体110の吸引力に比べて強く設定されているので、電子部品1の受け渡しが正確且つ確実に行える。また、吸着溝部120、170の断面は、電子部品1の搬送方向に直交する断面における吸着溝部120、170に対向する部分と略同様な形状をしているので、電子部品1は搬送方向以外の方向に位置ずれし難い。従って、両回転体110、150間の距離を接近させることができる。このため、電子部品1受け渡しがスムーズに行えると共に、弱い吸引力で電子部品1の受け渡しが可能となる。
【0053】
また、各回転体110、150において、吸着搬送区域以外にある連通孔は、チャンバーの閉止部で塞がれ、しかも、チャンバーは支持板142等に固定されるので、吸着搬送区域を簡単な構造で容易に形成できる上、チャンバーの閉止部が貫通孔を塞ぐ範囲を変えることによりその吸着搬送区域を容易に変更することができる。
【0054】
第2回転体150の吸着溝部170に吸着保持された電子部品1は、第2回転体150の回転によりさらに下流側へと回転搬送され、検出センサPH2がそれを検出すると、カメラ3が電子部品1の前面を撮像し、さらに下流側で検出センサPH3が電子部品1を検出すると、カメラ4が電子部品1の後面を撮像する。なお、検出センサPH2を電子部品1を検出した信号の立ち上がり部により、また、検出センサPH3を電子部品1を検出した信号の立ち下がり部によりそれぞれ動作させることで、電子部品1の長さに関係なく、搬送路上の同一位置で電子部品1の前後面の焦点が合うようにすることが可能となる。
【0055】
電子部品1はさらに回転搬送され、検出センサPH4がそれを検出すると、カメラ5、6が電子部品1の左上面及び右上面とを撮像する。そして、電子部品1の全6面を撮像した各画像データに基づいてコンピュータが処理して、電子部品1の「不良品」、「良品」が評価され、不良品の場合には、不良品回収ユニット221により回収され、良品の場合には、良品回収ユニット211により回収される。
【0056】
このとき、電子部品1を回収する回収ユニット211、221は、図3に示すように、サイクロン気流を利用して、電子部品1に筒214内を旋回させるため、電子部品1に作用する衝撃等を和らげることができ、電子部品1の破損を未然に防ぐことができる。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば以下のような変形例を実施することができる。
【0057】
(1)被搬送体について
上記の実施の形態では、被搬送体として四角柱形状(直方形状)の電子部品を用いた例を示したが、他の形状、例えば立方形状、円柱状でも良い。ただし、吸着溝部の横断面(回転体の回転方向と直交する断面)が、被搬送体の搬送方向に対して直交する断面における吸着溝部に吸着される部分と略同じ形状であることが好ましい。これは、被搬送体を吸着溝部に吸着保持したときに、被搬送体を搬送方向と直交する方向に位置決めした状態で吸着保持でき、さらに電子部品の受け渡しを容易且つ確実に行うためである。
【0058】
さらに被搬送体は、電子部品でなくても良い。例えば、錠剤やカプセル等の医薬品、精密機械で用いられる小型の軸等の精密機械部品でも良い。このようなものについても外観検査を搬送しながら行う際には有効となる。
(2)第1回転体と第2回転体との位置関係について
上記の実施の形態では、図7に示すように、第1回転体の吸着溝部と第2回転体の吸着溝部とが同一平面内となるように、第1回転体と第2回転体とが配置されている。これは、被搬送体の形状が、搬送方向に対して直交する断面の形状が正方形(0.5mm×0.5mm)をしているためである。
【0059】
しかしながら、本搬送装置が搬送できる被搬送体の断面形状は正方形に限定するものではない。例えば、被搬送体1の搬送方向に直交する面の形状が長方形の場合には、図8に示すように、被搬送体1が第1回転体110の吸着溝部120と第2回転体150の吸着溝部170との間に入るように、第2回転体150を、その軸方向(図8においてX方向)にLずらすと共に、第1回転体110と第2回転体150の軸間距離を変える方向(図8においてY方向)に移動させれば良い。
【0060】
なお、本搬送装置100における第2回転体150は、上記実施の形態においても記述したように、第1回転体110に対して遠近する方向(軸間方向)及び軸方向にそれぞれ移動できる機構を有している。また、図8に示した例では、第2回転体150を第1回転体110に対して移動しているが、例えば、第2回転体の位置を固定して、第1回転体が移動するようにしても良いし、第1回転体は軸方向にだけ移動し、第2回転体は軸間距離を変更する方向にだけ移動するようにしても良い。
【0061】
(3)回転体の数について
上記の実施の形態において、搬送装置は、回転体を第1回転体及び第2回転体の2個備えているが、3個以上備えても、上記で説明した効果を得ることができる。回転体を複数にすると、被搬送体の吸着搬送ピッチを容易且つ複数に設定することができる。
【0062】
また、回転体は1個でも良い。すなわち、回転体が1個でも、回転体の外周面に吸着保持された被搬送体を搬送方向に対して直交する方向に位置決めした状態で回転搬送できると共に、被搬送体が回転体にランダムに供給されても、供給のタイミングに関係なく被搬送体を回転体の外周面に吸着保持し搬送することができる。
【0063】
(4)外周面の溝部について
上記の実施の形態において、溝部(吸着溝部)は、その断面形状がV字型形状に形成されていたが、他の形状でも良い。例えば、U字型形状、凹型形状などでも良く、被搬送体の搬送方向に直交する断面形状における溝部に対向する部分の形状と略同一であれば良い。特に、被搬送体における搬送方向に直交する断面形状の少なくとも一部が、V字型、U字型、凸型であるような場合に、この形状に対応するように溝部を形成すると、効果的に被搬送体を搬送方向に直交する方向に位置決めできる。
【0064】
また、図9に示すように、溝部の代わりに段部180を設けても良い。この場合、段部180の隅にある底部に吸引隙間を設け、実施の形態のように吸引隙間を介して段部180に被搬送体を吸着すれば、被搬送体を搬送方向と異なる方向に位置決めできるので、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
ここで、段部180は、第1回転体110及び第2回転体150の外周面の一部を段状に形成して構成される。従って、段部180が外周面から離れている場合であっても、外周面に形成されているものとする。
【0065】
(5)吸引隙間について
上記の実施の形態において、吸着隙間は、溝部の底部に全周に亘って形成されているが、回転体の溝部又は段部に被搬送体を確実に吸引できれば、他の構造でも良い。このような例としては、回転体の溝部又は段部の底部に、回転体とチャンバーの内部とからなる吸引空間と連通する吸引孔及び連通孔を周方向に間隔をおいて設けても良い。但し、吸引孔の搬送方向のピッチは、被搬送体の搬送方向の寸法より小である必要があり、さらには被搬送体における搬送方向の寸法の1/2以下であることが好ましい。
【0066】
(6)吸引力の調整について
上記の実施の形態では、回転体の連通孔をチャンバーの閉止部により塞いで、被搬送体を吸着溝部に吸着して搬送する吸着搬送区域を形成しているが、他の方法で吸着搬送区域を形成しても良い。
このような方法としては、回転体の吸引隙間に規制板を挿入する方法が考えられる。図10は、上記の実施の形態に規制板を適用させたときの、図1におけるB位置を正面から見た拡大図である。
【0067】
第1回転体110には、第2回転体150に最も近づく位置(以下、「最近接位置」という。)付近に、電子部品1を吸着保持するための吸引力を規制するための規制板117が、第1回転体110の吸引隙間に挿入された状態で固定されており、第1回転体110に吸着保持されている電子部品1が第2回転体150側に吸引され易いように、そして第2回転体150に吸着保持された電子部品1が再度第1回転体110側に戻らないようになっている。
【0068】
また、第2回転体150にも同様に、最近接位置付近に、電子部品1を吸着溝部170に吸着保持するための吸引力を規制するための規制板167が、吸引隙間に挿入された状態で固定されており、電子部品1が第2回転体150に近接する前に電子部品1を吸着しないようになっている。
これにより、第1回転体110に吸着保持された電子部品1は、最近接位置に近づくと、吸着溝部120に吸着保持される吸引力が弱められる。このときに、第2回転体150の吸着隙間から吸引されるので、電子部品1の受け渡しをスムーズに行えるのである。
【0069】
この規制板は、上記の例では、隣接する回転体において、その上流側及び下流側の回転体に挿入されている。しかし、上流側の回転体又は下流側の回転体の吸引隙間にだけ規制板を挿入しても良い。すなわち、隣接する回転体において、上流側の回転体に規制板を挿入して、上流側の回転体から被搬送体が離れ易くしたり、下流側の回転体に規制板を挿入して、最近接位置付近で下流側の回転体の方へ被搬送体を吸引しやすくしたりすることで、本実施の形態と略同様の効果を得ることができると考えられる。
【0070】
なお、被搬送体が、上記の実施の形態のようにその大きさが小さい場合には、当然回転体の外周に形成される吸着溝部及び吸引隙間も小さくなる。従って、その吸引隙間に規制板を挿入するのが難しく、さらに、吸引隙間と規制板との摩耗の対策等が必要となる。これに対して実施の形態で説明したチャンバーの閉止部では、前述のような問題は生じない。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る搬送装置は、被搬送体を外周面に吸着して搬送する回転体を有し、当該回転体の外周面には周方向に連続する溝部が形成され、当該溝部には、前記被搬送体を吸着保持するための吸引隙間又は吸引孔を備え、前記連続する溝部の断面形状は、前記被搬送体の搬送方向に直交する断面における前記溝部に対向する部分と略同一形状であり、前記回転体は、当該溝部に被搬送体を嵌め込んだ状態で吸着保持して搬送しているので、被搬送体を溝部で位置決めした状態で搬送することができる。このため、被搬送体を高速で搬送しても位置ズレを起こすことなく、例えば、搬送中の被搬送体の外面を撮像手段で撮像する際にも、撮像手段は、予め撮像位置を搬送される被搬送体に焦点を合わしておくことができ、被搬送体に対して正確な撮像が行える。
【0072】
さらに、例えば、被搬送体が回転体にランダムに供給されても、供給のタイミングに関係なく被搬送体を回転体の外周面に吸着保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における搬送装置の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における搬送装置を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施の形態における回収ユニットの一部を切り欠いた概略図である。
【図4】本発明の実施の形態における第1回転体の一部を切り欠いた正面図である。
【図5】図4のXOX線における第1搬送ユニットの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における吸着溝部の拡大断面図である。
【図7】本発明の実施の形態における電子部品の受け渡しを説明するための説明図である。
【図8】本発明の変形例における電子部品の受け渡しを説明するための説明図である。
【図9】本発明の変形例における段部を示す図である。
【図10】本発明の変形例における電子部品の受け渡し位置周辺の拡大図である。
【符号の説明】
101 第1搬送ユニット
102 第2搬送ユニット
110 第1回転体
113 連通孔
116 吸引隙間
127 閉止部
150 第2回転体
120、170 吸着溝部
Claims (6)
- 被搬送体を外周面に吸着して搬送する複数の回転体を有し、
当該複数の回転体の外周面には周方向に連続する溝部が形成され、
当該溝部には、前記被搬送体を吸着保持するための吸引隙間又は吸引孔を備え、
前記連続する溝部の断面形状は、前記被搬送体の搬送方向に直交する断面における前記溝部に対向する部分と略同一形状であり、
前記複数の回転体は、当該溝部に被搬送体を嵌め込んだ状態で吸着保持して搬送し、
搬送路において隣接する回転体同士は、軸方向及び前記隣接する回転体の軸間距離を変更する方向に相対的に移動可能である
ことを特徴とする搬送装置。 - 前記溝部の断面形状が、略V字型であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記複数の回転体において、下流側の回転体ほど、前記被搬送体を吸着保持する吸引力が、当該下流側の回転体の上流にある回転体における前記被搬送体を吸着保持する吸引力よりも強いことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
- 前記複数の回転体のそれぞれは、上流側の回転体から当該回転体の下流にある回転体に被搬送体を受け渡す位置において、前記被搬送体の吸引力を調整する調整手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 前記被搬送体をサイクロン方式で回収するサイクロン回収手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 搬送路の最上流側にパーツフィーダが配置され、当該パーツフィーダから最上流に位置する回転体に前記被搬送体を供給し、前記複数の回転体の回転速度を調節可能とすることにより、前記被搬送体の吸着保持ピッチを調節可能としていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送装置。
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