JP2798155B2 - 円形偏平物品の側面検査装置 - Google Patents

円形偏平物品の側面検査装置

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JP2798155B2 JP1202914A JP20291489A JP2798155B2 JP 2798155 B2 JP2798155 B2 JP 2798155B2 JP 1202914 A JP1202914 A JP 1202914A JP 20291489 A JP20291489 A JP 20291489A JP 2798155 B2 JP2798155 B2 JP 2798155B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、錠剤のように偏平か偏平に近く外周が円形
の形状を有する物品の側面検査装置であって、殊に錠剤
検査のように単位時間における処理数の多い側面検査装
置に関するものである。
(従来の技術) 従来、錠剤のように偏平か偏平に近く外周が円形の物
品の表面検査は、例えば上下または左右に隣接して設置
した2個の回転ドラムに穿ったリセスの中に検査物品を
入れ、撮像装置によって表と裏の検査をするものが主流
をなし、側面の検査はあまりしていなかった。
側面を検査する第1の方法としては、例えば出願人の
出願に係る特開昭59−87081号公報の「外観品位検査方
式」、特開昭59−87082号公報の「光センサ装置」にお
いて開示した搬送ベルト上の被検体を左右のテレビジョ
ンカメラによって撮像する方法、第2の方法としては同
じく出願人の出願に係る特開昭63−66445号公報の「外
観検査装置」に開示した搬送ベルトの左右に設置した鏡
によって被検体の左右側面の像を1台のテレビジョンカ
メラによって撮像する方法がある。第3の方法として
は、例えば搬送ベルトの進行方向に対して45度および13
5度の方向にそれぞれテレビジョンカメラを配置して相
対する被検体の90度の範囲を撮像し、搬送ベルトを中心
としてテレビジョンカメラの反対側に鏡を配置して前記
撮像範囲の反対側の90度の範囲を撮像する方法もある。
第4の方法としては、USA特許第4330062号明細書の「ME
THOD AND APPARATUS FOR MEASURING THE SURFACE COLOR
OF AN ARTICLE」に開示されている方法で、4台のテレ
ビジョンカメラを1平面上に1点を中心として4方に配
置し、その中心の通路に被検体を落下せしめてその側面
を撮像するものがある。
被検体を回転せしめて撮像する第5の方法としては、
出願人の出願に係る特開昭58−20280号公報の「紙カッ
プ搬送装置」があり、円形の回転台の周辺に複数の紙カ
ップ自転装置を設け、斜め上から一次元カメラを用い
て、紙カップの内部を撮像するようにしている。第6に
USA特許第4493420号明細書の「METHOD AND APPARATUS F
OR DETECTING BOUNDED REGIONS OF IMAGES,AND METHOD
AND APPARATUS FOR SORTING ARTICLES AND DETECTING F
LAWS」及び同第4308959号明細書の「ROLL SOR TING APP
ARATUS」に開示されている方法では、複数の摩擦ローラ
をループにして回転せしめ、その摩擦ローラの間に被検
体を挟持して搬送し、上記ループの一部に設けた撮像部
において摩擦ローラを自転せしめることによって被検体
を回転し、上部からテレビジョンカメラによって撮像す
るものがある。
第7に出願人の出願に係る特願昭63−152373号「円形
偏平物品の側面検査装置」に開示されている方法では、
第6の方法同様に、複数の摩擦ローラをループ状にして
回転せしめ、上記ループの一部に設けた撮像部において
摩擦ローラ上で回転する被検体を撮像するものである
が、更に撮像部において、摩擦ローラ下部に摩擦ベルト
を設置することによって被検体により速い回転を与え、
一次元撮像装置によって被検体の側面を撮像して、被検
体像の解像度を上げるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 側面検査装置としては、側面全体を検査することがで
き、検査面全体にわたってシェーディングおよびハーレ
ーションを生ぜず、高解像度で高品位の画面を得られる
ことが必要である。更に、単位時間における処理量を多
くすること(以下「多量処理能力)という。)、例えば
本発明の実施例において述べる錠剤検査装置においては
1時間当り12万個(1秒当り約33.4個)の処理を必要と
する。このため、単位時間の処理数に応じて同一機構の
処理ユニットを必要数並列に運転することができる構造
(以下「多条構造」という。)で、処理ユニット自身も
高速処理が可能であること(以下「高速処理能力」とい
う。)が必要となる。
これらの観点によって従来技術を検討するに、第1の
方法は撮像範囲が被検体の側面180度にわたるため全体
を撮像することができず画面周辺はシェーディングが大
きくなる外、多条構造に適さない問題点がある。第2の
方法はカメラが1台で済む利点はあるが、第1の方法と
同じ欠点を避けることはできない。第3の方法は、撮像
範囲が90度と狭くなるので画質は改善されるが、カメラ
を2台必要とし多条型検査装置に適さない。第4の方法
はユニークな方法で側面全体にわたり良好な画像を得ら
れるが、カメラが4台必要となって装置が複雑になる
他、多条型検査装置には適さない。被検体を回転台上に
載せて撮像する第5の方法は完全な側面検査はできる
が、多条型に適さずまた高速処理の能力に欠けている。
回転する摩擦ローラに挟持されて回転する第6の方法
は多量処理能力を有し多条型構造に適していると共に搬
送方法としても優れたものであるが、これらの明細書に
おいては被検体の形状は限定されておらず、摩擦ローラ
の間に被検体を挟持して搬送しその被検体をテレビジョ
ンカメラでそのまま撮像する構造であるため錠剤のよう
な円形偏平物品の側面の検査にはそのままでは使用でき
ない。
摩擦ローラの自転速度および自転方法はU.S特許第449
3420号明細書においては明示されていないが、同第4308
959号明細書においては摩擦ローラを撮像範囲内におい
て固定された摩擦部材の上部において接触する方法が開
示されている。このため、被検体の周辺速度は摩擦ロー
ラループの走行速度とほぼ同じになり、被検体の半径を
rとするとき摩擦ローラループが2πr走行すると被検
体は1回転する。撮像装置が2次元的撮像を行なうこと
ができるテレビジョンカメラの場合はこれでよいが、解
像度を上げるため例えば多素子のCCDラインセンサを有
する一次元撮像装置では、被検体の全側面を撮像できな
くなる問題を生じる。
出願人による第7の方法は、平らな姿勢の被検体を垂
直の姿勢に変換する手段、垂直の姿勢のまま搬送する手
段を有しているため、円形偏平物品の側面検査に適して
いると共に、被検体の周辺速度を摩擦ローラループの走
行から独立して制御する機構を有しているため、撮像部
において被検体は高速で回転を与えられるため、撮像素
子として一次元ラインセンサの使用が可能であり高解像
度を得ることができる。しかしながら、被検体の搬送手
段がループ状に順次並べられた回転摩擦ローラの間に被
検体を挟持して搬送する構造であるため、被検体が撮像
部に差し掛かって回転を与えられるとき被検体が摩擦ロ
ーラの間から飛び上がることがある。また、被検体を挟
持している2つのローラの回転数の不一致、または摩擦
係数の不一致によってもこの飛び上がりが生ずる。この
ため、被検体の回転が不安定になり高速で安定して回転
しなくなるため、側面全体を良好に撮像できなくなると
いう問題がある。更に、撮像終了後、摩擦ベルトが設置
されている撮像部から選別部へ被検体が移るときもこの
飛び上がりが生じ、著しい場合には摩擦ローラから被検
体が飛び出して落下してしまうこともあった。
また、被検体の大きさや、種類を変える度に摩擦ロー
ラの交換が必要となり、これに要する作業時間が長くな
るという問題点もある。更にローラをチェーンによって
回転させているため機構全体が複雑になってしまうとい
う欠点もあった。
(問題点を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明は円形偏平物品の
被検体を平らな姿勢から垂直の姿勢に変換する姿勢変換
部と、上記垂直に姿勢を変換された被検体を回転させて
その側面を撮像装置によって撮像して検査する側面検査
装置と、検査の結果により良品と不良品を区分する選別
部とを有する円形偏平物品の側面検査装置において、前
記側面検査部が、被検体を1個づつ垂直の姿勢を保持し
たまま回転自在に支持して搬送する少なくとも1列のス
ロットを有する搬送手段と、前記搬送手段上の撮像範囲
を含む位置に搬送されて来た被検体と直接接触して被検
体に所定の速さの回転を与える摩擦ベルトと、前記撮像
範囲にある被検体を撮像する撮像装置とを具えることを
特徴とするものである。
被検体を搬送する搬送手段は、被検体の半径よりやや
厚い厚みを有する複数個のブロックと、該ブロックをル
ープ状に取り付けるためのタイミングベルトとを具え、
前記各ブロック中に幅が被検体の厚みより僅かに広くか
つ奥行きが被検体の半径より大きい切り欠きを複数列設
け、前記切り欠きの奥行き面と次段のブロックの壁面と
の間隔が被検体の直径より僅かに広くかつブロックとブ
ロックの間隔が被検体の厚さより小さくなるようにした
もの、あるいは被検体の半径より厚い厚みを有するベル
トを有し、そのベルトに長さが被検体の直径より僅かに
長く幅が被検体の厚さより僅かに広い貫通孔を複数個マ
トリックス状に設けてなるものが好適である。
(作 用) 上記のように構成することにより、被検体は姿勢変換
部から側面検査部に移動する際に搬送ブロック内に設け
た切り欠き又はベルトに設けられた貫通孔内に収まって
搬送される。このため、撮像部に差し掛かったとき、飛
び上がりが生ずることがなく摩擦ベルトによって回転を
与えられた時、安定した状態で被検体が回転するため側
面を撮像するのに好適である。また、撮像部から選別部
へ移動する際にも被検体はこれらの切り欠き、または貫
通孔内に収まっているため搬送ベルトから飛び出して落
下することもないい。
更に、本発明の装置では、前記搬送手段を駆動する手
段としてプーリを用いることができるため、駆動機構が
簡単になる。また、被検体のサイズが小さくなった場合
でも、部材を交換することなく側面を測定することが可
能である。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を示す図であり、円形偏平
形状を有する錠剤の側面検査システムに本発明にかかる
装置を使用している。第1図(A)は本発明の装置の側
面図、(B)は平面図である。
表裏の検査を終了し錠剤供給部1のコンベアベルト2
上を平らな姿勢で搬送されてきた錠剤3は、姿勢変換部
10の入力端に着くとコンベアベルト2の支えがなくなる
ので姿勢変換部10に落下する。この実施例では錠剤供給
部1は搬送ベルト2で錠剤を搬送するようにしている
が、表面に錠剤を装着するためのリセスを複数個設けた
回転ドラムを搬送手段として使用するようにしてもよ
い。
姿勢変換部10は被検体3を平らな姿勢から垂直の姿勢
に変換するもので、複数のガイド11の両端の金具12によ
って結合して必要な数の被検体の通路13を形成し、その
下面にはプーリ14,15およびテンションローラ16によっ
て駆動されるベルト17が配置されており、被検体の進行
方向に見て全体を少し下向きにし、被検体が自重でベル
ト上を転動して移動てきるようにしてある。通路13は被
検体の厚さより少し広くとってある。ベルト17は被検体
から発生した粉を移動して捨てるためのものである。第
1図(B)では、5本のガイド11を取付け、4条の通路
を形成した例を図示してある。ガイド11は第1図(B)
のX1およびX2の断面図である第1図(C)および(D)
に示すように、丸棒の両側面と底面を削り取ったような
形状のものとするのが好ましい。
入力端の近くの被検体3の通路の一端に姿勢変換ピン
19を取付けておく。錠剤供給部1から平らな姿勢で排出
された被検体3はこの姿勢変換ピン19に接触し、水平面
内において回転力を与えられると共に垂直面内において
も回転する。さらに入力端近くの下部には振動装置が取
付けてあり、出力端近くの支点20を中心として上下に振
動を与えて姿勢変換を容易にしている。振動装置はいろ
いろな形のものが考えられるが、本実施例においては金
具12の入力端側の下面にブロック21を取付け、これをモ
ータ23によって駆動される偏心カム22に当接させるよう
にしている。24は姿勢変換ピン19の近くに通路に沿って
立てた姿勢変換板で、水平面内および垂直面内の回転力
と上下運動によって踊った被検体3がこの姿勢変換板24
にぶつかり、通路に戻す役目をする。被検体3は通路の
右側の姿勢変換板24にぶつかるものが多いが、左側にぶ
つかるものもある。この姿勢変換ピン19と姿勢変換板24
によって大部分の被検体3は垂直の姿勢に変換される
が、なお垂直の被検体の上に平らな被検体が載ったまま
搬送されるものがあるので、細くて弾性のあるプラスチ
ックの何本かの線条を小径のドラムの周辺数箇所に植付
けた羽根車25を回転させ、上に載った被検体を撥ね飛ば
して重なりを解除するようにしている。羽根車25の回転
方向は被検体3を下流側に向って撥ね飛ばしても、上流
側に向かって撥ね飛ばしてもよい。下流側に向って撥ね
飛ばすときは、落下するときの衝撃を緩和するために柔
軟なプラスチックシートより成る緩衝膜26を取付けるの
が好適である。又、この部分における姿勢変換を確実に
するために、ガイド11の下流側部分11aの高さを高くす
るのも好適である。被検体3を上流側に向って撥ね飛ば
したときは、元の通路に落下して垂直の姿勢に変換され
る。このときは緩衝膜26の必要がなくなり、ガイドの下
流側部分18aも高くする必要がない。姿勢変換装置とし
ては、上記の実施例の他にいろいろな変形があり得るも
のである。例えば、平らな姿勢で入力された被検体を、
曲面を有するガイドを用い、衝撃的な力を加えないで、
同程度の大きさの小さな加速度によって円滑に除々に垂
直の姿勢に変換させることができる。このときは、被検
体が踊るようなことがないので、姿勢変換ピン、姿勢変
換板、振動装置、羽根車等が一切不要になる。しかし、
このようなガイドは設計および製作が難しく、少量生産
の場合はコスト高になって実際に合わない問題点があ
る。さらにこのガイドをダクト状のものにする考えもあ
る。この場合は構造としては最も簡単になるが、被検体
の一部が欠けているような場合および粉の出やすい被検
体の場合は、被検体が途中で引っ掛かって詰まる恐れが
ある。短いダクトではこの恐れも少なく、構成を簡単に
することができる。
側面検査部30においては、被検体3の垂直の姿勢を正
しく保ったまま搬送し、撮像部40において被検体を回転
し、一次元撮像装置41によって全側面の撮像を行い、コ
ンピュータ60によってその画像を分析して良不良を決め
る。
搬送方法としては、姿勢変換部10で設定されている錠
剤の通路の条数と同数のスロット32を有するブロック31
を第2図に示すようにピン33によってタイミングベルト
34に順次取り付けて、このタイミングベルト34をタイミ
ングホイール35,36によって駆動して、スロット32内に
保持された錠剤3を搬送する方法を採っている。第3図
(A)に示すとおり、スロット32の幅wは被検体である
錠剤3の厚さより僅かに大きくする。奥行きdは錠剤3
の半径よりやや大きく、スロットの奥行き面32aから隣
接するブロックの全面31aまでの間隔sが錠剤の直径よ
りやや大きくなるように構成する。順次並んだブロック
31間の間隔gは錠剤3の厚さよりやや小さくして、ブロ
ック31間に錠剤が入り込まないようにする。側面検査部
30のうち、撮像部40以外の部分には底板37,38を取り付
けて錠剤3を支え、スロット32から錠剤3が落下するの
を防いでいる。尚、撮像部40においては後に説明する摩
擦ベルト44によって錠剤3の落下を防いでいる。第3図
(B)に示すとおり、各ブロック31の上面と底板37,38
又は摩擦ベルト44からの高さtは錠剤3の半径より大き
く取り、錠剤3をスロット32の中に安定して保持できる
ようにする。錠剤の直径の大小によって、壁面の高さを
変える必要のある場合は、ピン33を段付きとするか、カ
ラーを用いて所要の高さに調整すれば良い。
以上、複数のスロット32を設けたブロック31をタイミ
ングベルト34で継いで搬送手段を構成する例について述
べたが、搬送手段を第4図に示すような構造としても良
い。即ち、ベルト39に錠剤3の直径、厚みよりやや大き
い長さ、幅を有する貫通孔39aを穿った構造にしても良
い。この場合はベルト39の内側面とタイミングホイール
35,36とを噛み合わせるようにして、ベルト39を駆動す
るのでタイミングベルトは不要であるので構造が簡単に
なる。
次に撮像部40の詳細について説明する。第1図におい
て鎖線X3−X3およびX4−X4で区切ってある範囲は撮像部
40で、その中央上部に例えばCCDラインセンサを使用し
た一次元撮像装置41を配置する。一次元ラインセンサ
は、例えば2048素子のように多素子のものを用いること
ができるので、極めて高解像度の画像を得ることができ
る。また副走査は錠剤3の回転によって行うので、テレ
ビジョンより構成が簡単になる利点がある。このような
撮像装置は公知のものを利用することができる。
錠剤の照明は、錠剤の斜め上方の前後に取付けた照明
装置42および43によって行う。斜め上から照明すれば、
直接の反射光が撮像装置に入らないので、ハーレーショ
ンを避けられる利点がある。
撮像部40における搬送ブロック31の下部には、摩擦ベ
ルト44をその上側面が錠剤3の下部に当接するように設
置する。摩擦ベルト44をプーリ45,46によって錠剤3の
搬送方向と逆方向に駆動し、錠剤3をその搬送速度より
周辺速度が高速になるように回転させるようにしてい
る。摩擦ベルト44の材質は例えばシリコンゴム系の摩擦
係数が大きくしかも摩耗に耐える材質で作成したものが
好ましい。
第5図は撮像部40の部分的拡大図である。撮像部40に
おいては、錠剤3は搬送ブロック31の下部に設けられた
摩擦ベルト44によって支えられる。錠剤3が姿勢変換部
10から側面検査部30へ搬送されてきた後の底板37で支え
られている間は錠剤3は後方に隣接するブロック31の壁
面に押され、錠剤3の上面の周辺移動方向が搬送方向と
同じになるように回転しながら搬送され、撮像部40へ入
って摩擦ベルト44によって回転を与えられるときは、錠
剤3は隣接するブロック31の壁面に接して高速で回転す
る。このように、錠剤3は側面検査部30に入ってからは
常にブロック31と接触しつつ回転しており、特に撮像部
40においては、高速回転しながらブロック壁面に接触す
るため、ブロック31の材質は摩擦係数の小さな材質を選
び、その壁面を十分円滑に仕上げておく必要がある。
第6図は搬送ブロック31の速度V1と、摩擦ベルト44の
速度V2の関係を説明するための図である。第6図(A)
を参照するに、摩擦ベルト44と錠剤3間の滑りにより減
少した線速度の割合、即ちこれらの動力伝達係数をkと
したとき、錠剤3の周辺速度V3は V3=kV2 ……(1) となる。この周辺速度V3(=kV2)を搬送ブロック31の
速度V1に比べて次に述べる所定の値以上にとり、錠剤3
の所定の範囲が撮像線47を通過する間に錠剤の全周を撮
像して、検査できるようにする。この所定の範囲とはシ
ェーディングや歪みを避けるため、錠剤3の表面の撮像
点と被検体3の中心とを結ぶ線と撮像方向とのなす角θ
が余り大きくならない範囲、例えば45゜にとる。
回転による錠剤3の上面の周辺移動方向が搬送ブロッ
ク31の移動方向と同じ時(以下「順方向」という。)
は、撮像を開始した時点においては、錠剤3の中心Oは
第6図(B)に示すとおり撮像点47の左側O1の位置にあ
り、t秒後においては、被検体が(π−θ)回転し、中
心Oは距離lだけ移動して撮像線上のO2に至り、更にt
秒後において被検体が(π−θ)回転し更に距離lだけ
移動して撮像点7の右側O3の位置に至る。
ここで、錠剤の半径をrとしたとき、t秒間に錠剤3
が移動する距離lは、 l=V1・t=rsinθ ……(2) となる。撮像開始時点からt秒後に錠剤3が(π−θ)
だけ回転したときは、 (π−θ)=kV2t/r ……(3) となる。(2)(3)式からV2/V1を求めれば、 V2/V1=(π−θ)ksinθ ……(4) となり、(4)式から本装置の運転に必要な諸元を得る
ことができる。即ち、まず錠剤3の最大の撮像角θを決
め、与えられたk及びV1から(4)式を使ってV2を求め
て摩擦ベルト44の回転速度を決める。更に、(2)式で
求めた±lの範囲を撮像するようにコンピュータ60によ
って制御すればよい。
錠剤3の中心位置Oは、搬送ベルトの適当な位置、例
えば撮像部以外の位置に搬送ベルトを挟んで設けた光セ
ンサ48,49によってブロック31を壁面31aおよびスロット
32の奥行き面32aの位置を検出し、これからコンピュー
タ60によって算出することができる。
今、θ=45゜とした場合、(4)式は となる。滑りがないものとするとk=1となるので、
(5)式は V2/V1≒3.34 ……(6) となる。従って、摩擦ベルト44を搬送ブロック31の走行
速度の3.34倍で走行させ、(2)式で求めた±lの範囲
を撮像するようにコンピュータ60にて制御すれば良い。
ただし、実際には滑りがあるので、その分だけ摩擦ベル
トの速度を上げる必要がある。摩擦ベルトの走行方向を
逆にしたときは、錠剤の中心がO1からO2に移動したと
き、t秒間の錠剤の回転角度は(π+θ)となり、
(4)式は V2/V1=(π+θ)/ksinθ ……(7) となる。θ=45゜とするとき(7)式は V2/V1≒5.63 となる。即ち、V2は順方向の場合の約1.7倍になるので
回転方向は順方向とするのが好ましい。
側面検査部を通過した錠剤3は搬送ブロック31の下部
に設けた底板38によって落下を防ぎながら選別部50にて
コンピュータ60の制御によって良品と不良品が選別され
る。公知の方法、例えば吸気管51によって不良品を、52
によって良品を選別排出するようにする。コンピュータ
60には、上記のV1、θ、r、k及び光センサ9の出力を
入力し、タイミングホイール36、摩擦ベルトホイール4
5、一次元ラインセンサ41に接続されたCPU41a、排出用
吸気管51,52を制御するように構成する。
本装置は、偏平な円形物品だけでなく、断面が円形の
物品例えば円筒形、回転楕円形、球形等の物品に対して
も使用することができることは言うまでもない。
(効 果) 以上述べた構成により、水平の姿勢で搬送されて来た
多数の錠剤を、姿勢変換部において垂直の姿勢に変換し
た後、摩擦ベルトによって回転せしめ、一次元撮像装置
によって全側面を撮像するに当り、錠剤の飛び上がり、
跳ね出しなどの不具合を生ずることなく安定に錠剤を回
転させることができるので、垂直の姿勢の円形偏平の被
検体を摩擦ベルトによって回転せしめ、その側面の全周
を一次元撮像装置をもって撮像して側面検査を行うにあ
たって極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る装置を使用した錠剤の側面検査
システムを示す図で、(A)は側面図、(B)は平面
図、(C),(D)は姿勢変換部の一部を拡大して示し
た図、 第2図は、搬送ベルトの構成を示す線図、 第3図は、ブロックの各部寸法を示す図面で、(A)は
平面図、(B)は側面図、 第4図は、搬送ベルトの他の構造を示す図、 第5図は、被検体を回転せしめる機構を示す図、 第6図(A)〜(E)は摩擦ベルト、搬送ベルト及び被
検体による走行、回転、撮像の関係を説明するための図
である。 1……錠剤供給部、3……錠剤 10……姿勢変換部、11……ガイド 18……通路、19……姿勢変換ピン 24……姿勢変換板、25……羽根車 26……緩衝膜、30……側面検査部 31……搬送ブロック、32……スロット 33……ピン、34……タイミングベルト 35,36……タイミングホイール 37,38……底板、40……撮像部 41……ラインセンサ、42,43……照明装置 44……摩擦ベルト、45,46……摩擦ホイール 47……撮像点、48,49……光センサ 50……選別部、51……不良品吸気管 52……良品吸気管、60……コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 完治 神奈川県川崎市川崎区元木1―11―1 池上通信機株式会社川崎工場内 審査官 江成 克己 (56)参考文献 特開 昭63−163259(JP,A) 実公 昭39−376(JP,Y1) 実公 昭47−41493(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/85 G01B 11/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形偏平物品の被検体を平らな姿勢から垂
    直の姿勢に変換する姿勢変換部と、上記垂直に姿勢を変
    換された被検体を回転させてその側面を撮像装置によっ
    て撮像して検査する側面検査装置と、検査の結果により
    良品と不良品を区分する選別部とを有する円形偏平物品
    の側面検査装置において、前記側面検査部が、被検体を
    1個づつ垂直の姿勢を保持したまま回転自在に支持して
    搬送する少なくとも1列のスロットを有する搬送手段
    と、前記搬送手段上の撮像範囲を含む位置に搬送されて
    来た被検体と直接接触して被検体に所定の速さの回転を
    与える摩擦ベルトと、前記撮像範囲にある被検体を撮像
    する撮像装置とを具えることを特徴とする円形偏平物品
    の側面検査装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段が、被検体の半径よりやや厚
    い厚みを有する複数個のブロックと、該ブロックをルー
    プ状に取り付けるためのタイミングベルトとを具え、前
    記各ブロック中に幅が被検体の厚みより僅かに広くかつ
    奥行きが被検体の半径より大きい切り欠きを複数列設
    け、前記切り欠きの奥行き面と次段のブロックの壁面と
    の間隔が被検体の直径より僅かに広くかつブロックとブ
    ロックの間隔が被検体の厚さより小さくなるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の円形偏平物品の側面検
    査装置。
  3. 【請求項3】前記搬送手段が、被検体の半径より厚い厚
    みを有するベルトを有し、そのベルトに長さが被検体の
    直径より僅かに長く幅が被検体の厚さより僅かに広い貫
    通孔を複数個マトリックス状に設けてなることを特徴と
    する請求項1記載の円形偏平物品の側面検査装置。
  4. 【請求項4】前記搬送手段及び摩擦ベルトの走行速度を
    それぞれV1及びV2とし、摩擦ベルトと被検体間の動力伝
    達係数をkとし、被検体の撮像点と被検体の中心とを結
    ぶ直線と撮像方向とのなす角をθとし、被検体の半径を
    rとするとき、搬送ベルトの搬送方向と摩擦ベルトの走
    行方向を逆にした場合はその走行速度をV2/V1=(π−
    θ)/k sinθなる式から得られる数値とし、同じにした
    場合はV2/V1=(π+θ)/k sinθなる式から得られる
    数値とし、被検体の中心から両側にそれぞれl=r sin
    θで示す範囲を撮像するようにした請求項1ないし3の
    いずれかに記載の円形偏平物品の側面検査装置。
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