JP2904446B2 - 円形物品の検査装置 - Google Patents

円形物品の検査装置

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JP2904446B2
JP2904446B2 JP5680991A JP5680991A JP2904446B2 JP 2904446 B2 JP2904446 B2 JP 2904446B2 JP 5680991 A JP5680991 A JP 5680991A JP 5680991 A JP5680991 A JP 5680991A JP 2904446 B2 JP2904446 B2 JP 2904446B2
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武司 増田
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TOKYO DAIHEN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤やカプセル状部品
等の円形物品を検査する検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書において、「円形物品」は、断
面が円形を呈する物品を意味し、錠剤のように外周部の
輪郭形状が円形を呈し、該円形の輪郭の中心軸線方向の
厚み寸法が外周部の直径よりも小さい円形偏平物品の
外、カプセル状部品のように外周部の直径よりも軸線方
向の寸法が大きい円形横長物品等をも包含する。
【0003】また円形偏平物品について「横向き」と
は、その円形の輪郭の中心軸線が上下方向に向いた姿勢
を意味し、円形偏平物品について「縦向き」とは、その
円形の輪郭の中心軸線が横方向に向いた姿勢を意味す
る。
【0004】各種の製造ラインにおいて、搬送されてい
る製品をイメージセンサ等を撮像素子として用いた撮像
装置により撮像して画像処理することにより、製品の割
れや欠け、或いは傷等の欠陥の有無を検査することが行
われている。このような製品検査を行う場合には、製品
の外面全体を網羅するように検査を行うことが必要であ
る。
【0005】そのため例えば錠剤のような円形偏平物品
の製品検査を行う場合には、該円形偏平物品を横に向け
た状態で、その表側及び裏側から検査し、更に円形偏平
物品を縦に向けて回転させながらその外周側からも検査
する必要がある。
【0006】またカプセル状の円形物品の検査を行う場
合には、該物品をその中心軸線の回りに回転させてその
外面の全体を検査する必要がある。
【0007】従来、円形偏平物品を検査する装置として
は、図8ないし図10に示したものが提案されている。
これらの図において1は円形偏平物品2を横向きの姿勢
で搬送するベルトコンベア、3は円形偏平物品2を縦向
きの姿勢で搬送する搬送装置、4はイメージセンサを撮
像素子とした撮像装置、5はベルトコンベア1により横
向きの姿勢で搬送されてきた円形偏平物品2の姿勢を縦
向きに変換して搬送装置3に供給する姿勢変換装置であ
る。
【0008】搬送装置3はキャタピラ式のエンドレスの
搬送装置で、互いに平行に配置されて少なくとも一方が
図示しない駆動源により回転駆動されるホイール6,7
と、該ホイール6,7間に、搬送方向と直交する方向に
間隔を設けて張設されたベルト8,8と、ベルト8,8
の長さ方向に沿って、相互間に所定の間隔をあけて平行
に並べて橋設された短冊形の多数のキャリア9,9,…
とからなり、各キャリアはその両端がピン10によりベ
ルト8,8に取付けられている。
【0009】各キャリア9には、搬送方向の後方側に開
口したコの字形の切り欠きからなるスロット9aが複数
個(図示の例では4個)設けられている。スロット9a
は、被検査物品としての偏平円形物品(以下単に物品と
もいう。)2を受け入れて該物品を縦に向けた状態に保
持するためのもので、キャリア9を厚み方向に貫通した
状態で設けられている。
【0010】ベルト8,8の上部の水平部分の間には、
少なくとも一方が図示しない駆動源により駆動されるプ
ーリ11,12と、該プーリ11,12により駆動され
る回転駆動用ベルト13とが配置されている。この回転
駆動用ベルト13は、その上部13aがキャリア9,
9,…の下方を水平方向に伸びるように設けられてい
て、図示の例では、このベルトの上部13aがキャリア
9,9,…の搬送方向と反対の方向に移動するように駆
動される。ベルト13の前後にはそれぞれ固定の底板1
4及び15が水平に配置されている。ベルト13及び底
板14,15はそれぞれの上面がほぼ同一の平面上に位
置するように設けられており、底板14,15により、
キャリア9の各スロット9a内に挿入された被検査物品
2を受け止め、回転駆動用ベルト13を物品2の搬送方
向に搬送速度よりも速く走行させるか、または該ベルト
13を物品2の搬送方向と逆方向に走行させることによ
り、各スロット内の物品2を搬送途上で回転させるよう
になっている。ベルト13及びプーリ11,12によ
り、円形偏平物品を回転させる物品回転装置16が構成
されている。
【0011】姿勢変換装置5は、ベルトコンベア1によ
り横向きの姿勢で搬送されてきた円形偏平物品2の姿勢
を縦向きに変換して、各キャリアのスロット内に円形偏
平物品2を供給する。
【0012】この姿勢変換装置5は、斜めに配置された
ガイド部材17を所定個数(図示の例では5個)平行に
並べて端部を金具18,18により連結することによ
り、ガイド装置相互間にキャリア9のスロット9a,9
a,…にそれぞれ対応するガイド溝19,19,…を形
成したもので、各ガイド部材17のベルトコンベア1側
の端部付近には、衝立板20が取付けられている。ガイ
ド部材17の下方にはプーリ21,22の少なくとも一
方により駆動され、テンションローラ23により所定の
張力が付与された搬送ベルト24が配置されている。ま
たこの姿勢変換装置には、該装置に振動を与える振動付
与装置25が取付けられている。
【0013】ベルトコンベア1により搬送されてきた円
形偏平物品2は、姿勢変換装置5の衝立板20,20,
…の間に落とされる。衝立板の間に落とされた円形偏平
物品2は、ガイド部材17に当ってその姿勢が変換さ
れ、振動付与装置25により与えられる振動に助けられ
て縦向きの状態でガイド溝19内に挿入される。ガイド
溝19内に縦向きで挿入された物品2は搬送ベルト24
により搬送されて搬送装置3のキャリア9の対応するス
ロットに向けて下降していく。ガイド溝19の下端部に
は物品2を下方に指向させる案内板が取付けられてお
り、ガイド溝19内を下降してきた物品2はこの案内板
により下方に向きを変えられて対応するスロット9a内
に挿入される。
【0014】搬送装置3に供給された円形偏平物品2
は、各キャリア9のスロット9a内に保持されて図8及
び9において右側に搬送される。図11に示したよう
に、各物品はベルト13により回転駆動され、回転して
いる各物品2がイメージセンサを撮像素子とした撮像装
置4によりその外部から撮像される。撮像装置4から得
られる画像信号が、予め正常物品を同じようにして撮像
して得た画像信号と比較されて、欠陥の有無が判定され
る。検査を終了した物品2は搬送装置3から次の搬送装
置に受け渡されるが、その際に不良品が排除される。
【0015】図8及び図9には示してないが、ベルトコ
ンベア1よりも左側には、円形偏平物品2を横向きにし
た状態でその表面側及び裏面側から撮像して検査を行う
他の検査装置が配置され、この検査装置により表面側及
び裏面側から見える部分が正常であると判定された物品
のみがベルトコンベア1により姿勢変換装置5の入口に
供給される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置において、
物品の厚さが変った場合には、スロットの幅を変えなけ
ればならないが、従来多品種の物品を検査する場合に
は、物品の厚みが異なる毎にキャリアを取替えていたた
め取替作業が面倒であり、かつ交換部品を多く用意して
おく必要があるため不経済であった。
【0017】上記の検査装置において、図13(A)に
示したように、キャリアの各スロット9aの幅が狭く、
スロット内で円形偏平物品2が正しい姿勢に保持されて
いれば、物品2は正しく回転し、該物品をイメージセン
サにより搬送方向と直角な方向に走査して得た画像は図
13(B)に符号2´で示したように矩形状を呈する。
この場合各被検査物品を外周側から見た像を正しくとら
えることができるため、検査を正確に行うことができ
る。
【0018】これに対し、キャリア9に設けるスロット
9aを広くした場合には、図14(A)〜(C)に示し
たように、回転中に物品2が傾いたり踊ったりするた
め、撮像装置4により得られる画像2´は図14(D)
のように歪む。この場合画像の歪み方は物品毎に一定し
ないため、正確な検査を行うことができない。
【0019】従って、検査の正確性を期するためには、
キャリア9に設けるスロット9aの幅を必要最小限の大
きさに(回転している円形偏平物品に損傷を与えない範
囲でできるだけ狭く)設定する必要がある。ところがス
ロット9aの幅を狭くすると次のような問題が生じる。
【0020】キャリア9に設けるスロットの幅を狭く設
定した場合、図12(A)(B)に示したように、部品
供給装置のガイド溝19内を降下してくる円形偏平物品
2の中心がスロット9aの中心に正しく一致していると
きには、部品2をスロット9aに素早く挿入することが
できる。しかし図12(C)に示したように、ガイド溝
19内を下降してくる物品2の中心Oがスロット9aの
中心O´からずれると物品2がスロット9a内に嵌まり
込む際にスロット9aの角部に当たるため、スロット内
への物品の挿入速度が遅くなる。
【0021】ガイド溝19内を下降してきた物品の中心
とスロット9aの中心とが一致している場合には、物品
2を一定の速度でスロット内に挿入することができるた
め、物品の供給速度(ガイド溝19の下端付近での物品
の下降速度)とキャリア9の移動速度とを整合させるこ
とが容易である。物品の供給速度とキャリアの移動速度
とのマッチングがとれている場合、各キャリアのスロッ
ト内に正しく物品9が挿入される。
【0022】これに対し、スロット9a内への物品の挿
入速度が物品の供給速度よりも遅くなると、ガイド溝1
9の下端で物品2が詰まることがあり、一旦物品が詰ま
ってしまうと以後は物品を供給することができなくな
る。このような状態が生じた場合には、ラインを止めて
物品の詰まりを解消する必要があり、処理能率が著しく
低下する。更に、物品が詰まった状態で搬送を継続する
と、スロット内への挿入が遅れている物品2に後続のキ
ャリア9の角部が当たって物品2が割れることとなる。
【0023】このように、円形偏平物品を縦に向けた状
態でキャリアのスロット内に挿入して、該スロット内で
物品を回転させながら検査する装置では、検査の正確を
期するためにキャリアに設けるスロットの幅を狭くする
と物品をスロット内に挿入しにくくなって、物品が損傷
したり、検査が中断して処理能率が低下したりするとい
う問題があった。またキャリアのスロット内への物品の
挿入を円滑に行わせるために、スロットの幅を広く設定
した場合には、物品が回転した際に傾いたり踊ったりす
るため、正確な検査を行うことができないという問題が
あった。
【0024】また、スロットが水平な状態では、図15
(A)に示すようにスロットに挿入された物品がスロッ
ト内で前後に動き、安定性が悪いため、図15(B)に
示すように、ノズル27から吹き出した空気を物品に吹
き付ける等の方法により物品を安定させることが必要に
なり、面倒であった。
【0025】さらに、ベルトによりキャリアを移動させ
る搬送装置を用いた場合には、経年変化によりベルトが
伸びるため、該ベルトの伸びを相殺するための機構、例
えばベルトのテンションを調整するための機構を設ける
必要があり、装置の構造が複雑になるという問題があっ
た。ベルトの代わりにチェーンを用いることも考えられ
るが、チェーンも経年変化により伸びるため、同様の問
題を生じる。
【0026】尚図8ないし図10に示した装置において
キャリアのスロットの形状を変更することにより、カプ
セル状の円形物品を検査することもできるが、この場合
にも上記と同様の問題が生じる。
【0027】本発明の目的は、種々の大きさの円形物品
に対応することができる上に、スロット内での物品の安
定性を高めることかでき、また搬送装置の構造を簡単に
することができるようにした円形物品の検査装置を提供
することにある。
【0028】本発明の他の目的は、スロット内への物品
の供給を円滑に行わせることができるようにするととも
に、検査を行う領域においてはスロット内で物品が傾く
のを防止して、物品をほぼ一定の姿勢で回転させ、処理
能率の向上と検査の正確性の向上とを図った円形物品の
検査装置を提供することにある。
【0029】本発明の更に他の目的は、構造が簡単で作
業能率を向上させることができる円形物品の検査装置を
提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送方向に並
んだ多数のスロットを備えていて該スロット内に円形物
品を受け入れて搬送する搬送装置と、該搬送装置のスロ
ット内に円形物品を供給する物品供給装置と、搬送装置
により搬送されている円形物品をスロット内で回転させ
る物品回転装置とを備えて、回転している円形物品を外
部から撮像して検査する円形物品の検査装置に係わるも
のである。
【0031】本発明においては、上記搬送装置を、周方
向に並ぶ多数のスロット形成用溝部を外周部に有してい
て中心軸線を水平方向に向けた状態で配置されたスロッ
トリングとを備えて、該スロットリングとベースリング
とが相互間の間隔を調整し得る状態で結合されたリング
組立体と、該リング組立体を中心軸線の回りに回転させ
るリング組立体駆動装置とにより構成する。
【0032】各スロット形成用溝部は、ベースリング側
及び径方向の両側に開口した状態で設けて、ベースリン
グの軸線方向端面と各スロット形成用溝部の内面とによ
り囲まれた領域により各スロットを形成する。
【0033】物品回転装置は、リング組立体の内側の空
間の上部でスロット内の物品を下から支えるように配置
されたベルトと該ベルトをスロットリングの周方向に沿
って走行させる機構とにより構成し、該物品回転装置の
ベルトの前後にスロット内の物品を支える支持板を配置
する。
【0034】本発明においてはまた、リング組立体のス
ロットリングとベースリングとの間に中間リングを配置
することができる。この場合には中間リングの軸線方向
端面と各スロット形成用溝部の内面とにより囲まれた領
域により各スロットを形成する。
【0035】上記のように中間リングを設けた場合に
は、該中間リングを可撓性材料により形成し、スロット
内に物品を供給する位置では中間リングをスロットリン
グから離れた位置に位置させ、物品回転装置が設けられ
た領域では中間リングをスロットリングに近付けるよう
に中間リングをガイドする中間リングガイド機構を設け
ることにより、スロット内に物品を供給する位置ではス
ロット幅を拡大し、物品回転装置が設けられた領域では
スロットの幅を狭くするようにスロット幅を調整するこ
とができる。
【0036】上記スロットリングとベースリングとは、
ねじ結合により結合することができる。この場合には、
スロットリングの外周面よりも径方向の内側に寄った位
置からベースリング側に突出させた状態で雄ねじ部を設
け、ベースリングの内周に雌ねじ部を設けて、該雌ねじ
部をスロットリングの雄ねじ部に結合する。各スロット
形成用溝部は該雄ねじ部をも径方向に貫通した状態で設
ける。
【0037】このように構成すると、スロットリングと
ベースリングとを相対的に回転させることにより、両リ
ング間の間隔を調整することができる。
【0038】スロットリングとベースリングとの結合構
造は上記のねじ結合構造に限られるものではなく、例え
ば両リング間に間隔調整用リングを介在させた状態で両
リングを通しボルトにより結合する構造をとることがで
きる。
【0039】尚物品回転装置としては、既提案の検査装
置に用いられていたものと同様のもの、即ち、スロット
内の物品を支えるように配置された回転駆動用ベルトを
物品の搬送方向に搬送速度よりも速く走行させるか、ま
たは回転駆動用ベルトを物品の搬送方向と反対方向に走
行させるようにしたものを用いることができる。
【0040】
【作用】上記の検査装置においては、搬送装置のスロッ
ト内に円形物品が挿入され、リング組立体の回転に伴っ
て円形物品が搬送される。スロット内の物品が搬送装置
の頂上部付近まで搬送されると、該物品が物品回転装置
により回転させられる。この回転中の物品が外部から撮
像装置により撮像されて物品が検査される。
【0041】上記の装置においては、スロットリングと
ベースリングとの間の距離を調節することにより、各ス
ロットの幅を調節することができる。従って物品の厚さ
が変った場合にも、同じリング組立体で対応することが
でき、経済的である。
【0042】また上記のように、リング組立体により搬
送装置を構成すると、ベルトやチェーンによる搬送装置
を用いる場合のように、経年変化による寸法の変化を吸
収するための複雑な機構を設ける必要がないため、装置
の構成を簡単にすることができる。
【0043】上記のようにリング状の部材にスロットを
設けると、搬送の途中で物品とスロットの内面との間の
接触面積がほとんど変化せず、搬送装置の送り出し側の
端部付近で、スロットが水平状態から垂直状態へと向き
を変えていく際にも、物品とスロットの内面との接触部
分の面積が変化しないため、物品の安定性を高めること
ができる。
【0044】また可撓性を有する中間リングを設けて、
該中間リングの位置を変化させることにより、スロット
の幅を変化させるようにすると、物品をスロット内に供
給する際には、スロットの幅を広くして、スロット内へ
の物品の挿入を円滑に行わせることができる。また物品
を回転させる際には、スロットの幅を必要最小限の幅ま
で狭くすることができるため、スロット内で物品が傾い
たり踊ったりするのを防いで、検査の正確性を高めるこ
とができる。
【0045】
【実施例】図1は、本発明の実施例で用いる搬送装置の
要部の全体的構成を示した分解斜視図、図2(A)は図
1のA−A線断面図、図2(B)は図1のB−B線断面
図である。同図において30はスロットリング、40は
スロットリングと軸線を共有した状態で配置されたベー
スリング、50はスロットリング及びベースリングと軸
線を共有した状態で設けられて両リングの間に配置され
た中間リング、60及び70はそれぞれ搬送装置の軸線
方向の一端側及び他端側に配置された側板及び回転リン
グ、80は駆動軸である。
【0046】スロットリング30は、リング状部31
と、該リング状部の外周面よりも径方向の内側に寄った
位置からベースリング40側に突出した雄ねじ部32と
を一体に有し、リング状部31と雄ねじ部とを径方向に
貫通させて、ベースリング40側にも開口部を有するス
ロット形成用溝部33が設けられている。このスロット
形成用溝部は、リングの周方向に等間隔をあけて多数個
設けられている。
【0047】各スロット形成用溝部33は、雄ねじ部3
2を貫通した状態で設けられているため、雄ねじ部32
は溝部33により多数の分断部32A,32A,…に分
断されている。
【0048】後記する通しボルトを通すため、スロット
形成用溝部33を避けた位置に軸方向の貫通孔34,3
5が交互に設けられている。
【0049】ベースリング40は、スロットリングと外
径がほぼ等しく形成されていて、その内周部に雄ねじ部
32とかみ合う雌ねじ部41を有している。またこのベ
ースリングには、スロットリングの1つ置きの貫通孔3
4に挿入された通しボルトをねじ込むためのねじ孔42
と、スロットリングの他の1つ置きの貫通孔35に挿入
された通しボルトを貫通させるための孔43とが設けら
れている。
【0050】中間リング50は、可撓性を有する材料か
らなっていて、その外周部には周方向に連続する溝51
が設けられている。また中間リング50の内周部には、
スロットリング30の雄ねじ部32の分断部32Aを嵌
合させ、通しボルトを貫通させる形状の凹部52,5
2,…が設けられている。この中間リング50は、その
内周側の凹部52内にスロットリングの雄ねじ部32の
分断部32Aを嵌合させた状態で配置される。
【0051】側板60は、円板状に形成されていて、そ
の中心部にホルダ61により駆動軸80の一端が固定さ
れている。また側板60の外周寄りの部分には、通しボ
ルトを通すための孔62,63が交互に等間隔で設けら
れている。孔62はスロットリング30の1つ置きの貫
通孔34に整合し、孔63はスロットリング30の他の
1つ置きの貫通孔35に整合するように設けられてい
る。
【0052】駆動軸80は図示しないフレームに固定さ
れた軸受81により支持されて、図示しない回転駆動源
に接続されている。
【0053】回転リング70は、ベースリングと外径が
ほぼ等しく形成され、この回転リングには、ベースリン
グの孔43に整合し得るねじ孔71が設けられている。
回転リング70は他のリングと同軸的に配置されて、図
示しないフレームに取り付けられた3つのローラ72に
より回転自在に支持されている。
【0054】側板60の孔62とスロットリング30の
1つ置きの貫通孔34と中間リングの1つ置きの凹部5
2とを通して通しボルトが設けられ、該通しボルトがベ
ースリング40のねじ孔42にねじ込まれて側板60と
スロットリング30とベースリング40とが締結されて
いる。また側板60の孔63とスロットリングの他の1
つ置きの貫通孔35と中間リングの1つ置きの凹部52
とベースリングの孔43とを通して設けられた通しボル
トが回転リング70のねじ孔71にねじ込まれて、該通
しボルトにより側板60とスロットリング30とベース
リング40と回転リング70とが締結されている。回転
リング70を締結している通しボルトとホルダ61とを
取外すことにより、側板60とスロットリング30と中
間リング50とベースリング40との組立体を側板側
(図1の例では左側)に抜き取ることができるようにな
っている。
【0055】上記側板60と、スロットリング30と、
中間リング50と、ベースリング40と、回転リング7
0とによりリング組立体90が構成されている。このリ
ング組立体においては、図2(A)に示したように、ス
ロットリング30の各スロット形成用溝部33の内面
と、中間リング50のスロットリング側の端面54とに
より囲まれた領域が円形偏平物品2を受け入れるスロッ
トSが形成されている。このスロットSの幅は、中間リ
ング50を軸線方向に変位させることにより調整するこ
とができる。スロットリング30とベースリング40と
の間の距離は、中間リング50が僅かに軸線方向に変位
し得る程度の大きさに設定しておく。スロットリング3
0とベースリング40との間の距離は、通しボルトを外
した状態でスロットリング30とベースリング40とを
相対的に回転させることにより微調整することができ
る。尚スロットリング30とベースリングとの間の相対
的な回転は、通しボルトの配設ピッチに相当する角度ず
つ行う必要があるが、通しボルトの数を十分に多くして
おくことにより、スロットリング30とベースリング4
0との間の距離を十分細かく調整することができる。
【0056】例えば図1及び図4に示されるごとく、ベ
ースリング40に基準となるマークM1 を施し、スロッ
トルリング30に通しボルトの配設ピッチに相当する目
盛M2 を設けることにより、スロットルリング30とベ
ースリング40との間の間隔を容易かつ微細に調整する
ことができる。もちろん、基準となるマーク及び目盛を
それぞれ逆に配設することもできる。
【0057】この搬送装置においては、駆動軸80が水
平方向に伸びるように配置され、該駆動軸80によりリ
ング組立体90が一方向に回転駆動される。本実施例で
は、図3においてリング組立体が時計方向に駆動される
ようになっており、搬送装置の最上部に対して搬送方向
とは逆方向に寄った位置に物品供給位置Pが設定されて
いる。また搬送装置の最上部付近に回転領域Qが設定さ
れ、リング組立体90の内側の空間の最上部に、回転領
域Qで物品を回転させる物品回転装置100が配置され
ている。
【0058】物品回転装置100は、少なくとも一方が
回転駆動されるプーリ101,102と、これらのプー
リに掛け渡されたエンドレスの回転駆動用ベルト103
と、ベルト103の上部をスロットリング30の内周に
沿わせるようにガイドする円弧状のガイド板104と、
ベルトのテンションを調整するテンションローラ105
とを備えたもので、ベルト103の上部がスロットリン
グ30の内周面に近接配置されて、スロットS内の物品
2を支えるようになっている。また物品回転装置100
の前後には、支持板106及び107が配置され、これ
らの支持板により、スロットS内の物品2が支えられる
ようになっている。
【0059】ベルト103は、その上部が物品の搬送方
向に搬送速度よりも速い速度で走行するように駆動され
るか、または物品の搬送方向と逆方向に走行するように
駆動される。図示の例では、ベルト103の上部が物品
の搬送方向と同方向に搬送速度よりも十分に高い速度で
走行するように駆動され、これによりスロットS内の物
品2に、図3において反時計方向の回転が与えられる。
【0060】物品供給位置Pには、物品供給装置110
が配置され、この物品供給装置により、円形偏平物品2
が縦向きの姿勢でスロットS内に挿入される。
【0061】物品供給位置付近Pでは、物品2をスロッ
トS内に円滑に挿入するために、スロット幅Wをある程
度広くしておき、物品回転領域Qでは、スロット内で物
品が傾いたり踊ったりすることがないように、スロット
幅Wを必要最小限の幅まで狭くしておくことが好まし
い。本実施例では、物品供給位置Pでは中間リング50
をスロットリング30から離してスロット幅Wを広く
し、回転領域Qでは中間リング50をスロットリング3
0に近づけてスロット幅Wを狭くするように、中間リン
グ50をガイドするガイド機構を設けている。
【0062】このガイド機構は、物品供給位置Pよりも
僅かに搬送方向の後方側に配置されて中間リング50の
溝51内に嵌合された第1のガイドローラ111と、回
転領域Qの前後にそれぞれ配置されて中間リング50の
溝51に嵌合された第2及び第3のガイドローラ112
及び113とを備えている。これらのガイドローラ11
1ないし113は、フレームFに固定された支持金具1
14ないし116に支持され、第1のガイドローラ11
1は、物品2の姿勢を縦向きに保持する上で支障を来さ
ない範囲でスロットSの幅を拡大するように、スロット
リング30から所定の距離だけ軸線方向に離れた位置に
配置されている。また第2及び第2のガイドローラ11
2及び113はスロットSの幅Wを必要最小限の大きさ
まで縮小するように、スロットリング30に接近した位
置に配置されている。
【0063】回転領域Qはまた検査領域でもあって、該
領域の上方には、イメージセンサ等からなる撮像装置が
配置されている。該撮像装置は、リング組立体の頂上部
に対して搬送方向とは逆方向の位置で、例えば図3の矢
印Yの位置でスロット内で回転している物品2を撮像す
る。
【0064】上記の実施例において、駆動軸80が回転
駆動されると、リング組立体90が図3において時計方
向に回転する。これによりスロットリング30の外周部
に並ぶ一連のスロットSが周方向に移動していく。各ス
ロットSが物品供給位置Pに達すると、物品供給装置1
10からスロットS内に円形偏平物品2が縦向きの姿勢
で挿入される。図5に示すように、物品供給位置ではガ
イドローラ111が中間リング50をスロットリング3
0から引き離してスロットの幅Wを拡大しているため、
スロット内への物品の挿入は円滑に行われる。
【0065】物品供給位置でスロット内に挿入された物
品は支持板106により支えられつつ、リング組立体9
0の回転に伴って回転領域Qへと搬送される。物品2は
回転領域Qに達すると物品回転装置100のベルトの上
に乗り移るため、該ベルトにより駆動されて回転させら
れる。回転領域では、中間リング50が第2及び第3の
ガイドローラ112及び113によりスロットリング3
0側に変位させられてスロット幅Wが狭められるので、
物品は傾いたり踊ったりすることなく、安定な姿勢で回
転する。回転中の物品2は図3の矢印Y方向から撮像装
置により撮像される。撮像装置により得られた画像情報
は、予め正常物品を撮像して得た標準の画像情報と比較
され、これにより物品の異常の有無が検査される。
【0066】特に上記実施例のように、リング組立体の
頂上部に対して搬送方向とは逆方向の位置でスロットS
内の物品を撮像するようにすると、撮像位置では、スロ
ットSの下部が傾斜していて、物品2はスロットSの搬
送方向とは逆方向の端部に当接した状態で安定に回転す
るため、安定した画像情報を得ることができる。
【0067】尚本発明はこのようにスロットが傾斜して
いる位置で物品を撮像する場合に限られるものではな
く、リング組立体90の頂上部に相応する位置でスロッ
ト内の物品を撮像するようにしてもよい。
【0068】回転領域を通過した物品は支持板107に
支えられつつ引き続き搬送される。回転領域を通過した
スロットは、リング組立体の回転に伴ってその向きを変
えていき、図3の斜め右下に設定された搬出位置で該ス
ロット内の物品2が転げ出して、物品を次工程に送る図
示しないコンベア上に搬出される。
【0069】検査の結果、異常があると判定され多物品
は、搬出位置に設けられた排除装置によりラインから排
除される。
【0070】上記の実施例では、スロットSの列が1つ
しか構成されていないが、上記の実施例で示した搬送装
置を1搬送ブロックとして、該搬送ブロックを複数個並
べることにより、図8ないし図10に示した既提案の検
査装置における搬送装置と同様に、スロットSの列を複
数個構成することができる。
【0071】図6は搬送ブロックを4個並べて、スロッ
トの列を4個構成した実施例を示したものである。同図
において、120はフレームで、このフレームに軸受8
1を介して駆動軸80が支持され、該駆動軸の先端部に
ホルダ61を介して側板60が取り付けられている。フ
レーム120に固定された軸73にローラ72が取り付
けられ、該ローラ72を介して回転リング70が支持さ
れている。
【0072】回転リング70には第1のベースリング4
0Aが固定され、該第1のベースリング40Aの雌ねじ
部41Aに第1のスロットリング30Aの雄ねじ部32
Aが嵌め合わされている。第2のスロットリング30B
に設けられた円筒部36Bが第1のスロットリング30
Aの外周部に嵌合され、第2のスロットリング30Bに
固定されたピン37Bが第1のスロットリング30Aに
設けられた孔38Aにスライド自在に嵌合されている。
【0073】40´は第2のスロットリング30B及び
第3のスロットリング30Cに対して共通に設けられた
ベースリングで、このベースリングの内周に設けられた
雌ねじ部41´に、第2のスロットリング30Bの雄ね
じ部32Bと第3のスロットリング30Cの雄ねじ部3
2Cとが嵌め合わされている。第3のスロットリング3
0Cの端部に設けられた円筒部36Cの内周に第4のス
ロットリング30Dが嵌合され、第4のスロットリング
30Dに固定されたピン37Dが第3のスロットリング
30Cに設けられた孔38Cにスライド自在に嵌合され
ている。側板60に第4のベースリング40Dが固定さ
れ、該第4のベースリングの内周の雌ねじ部41Dに第
4のスロットリング30Dの雄ねじ部32Dが嵌め合わ
されている。
【0074】第1のスロットリング30Aないし第4の
スロットリング30Dの雄ねじ部32Aないし32Bに
それぞれ第1ないし第4の中間リング50Aないし50
Dが軸方向に変位自在に嵌合されている。第1のスロッ
トリングないし第4のスロットリングは、図1ないし図
5の実施例と同様に、それぞれスロット形成用溝部を有
していて、これらのスロットリング30Aないし30D
のスロット形成用溝部の内面と中間リング50Aないし
50Dとにより囲まれた領域によりそれぞれスロットS
A ないしSD が形成されている。
【0075】物品回転装置100のベルト103は4つ
のスロットSA ないしSD に対して共通に設けられ、ガ
イド板104によりスロットリング30Aないし30D
の内周に沿うようにガイドされている。ベルト103を
駆動するプーリ101の回転軸101aはベアリングを
介してフレーム122,123に支持されている。
【0076】図示してないが、各スロットの幅を調整す
るため、各中間リングに対して、図5に示したものと同
様のガイドリング111ないし113を備えたガイド機
構が設けられている。
【0077】スロットリング30Aないし30D及びベ
ースリング40A,40´,40Dの結合は、前記実施
例と同様に通しボルトにより行われる。安全のため、搬
送装置の両端部付近を覆う安全カバー124及び125
が設けられている。
【0078】上記の実施例において、ピン37B,37
D及びこれらのピンを嵌合させる孔38A,38Cはそ
れぞれ周方向に間隔をあけて複数個ずつ設けられてい
て、これらのピンと孔との嵌合により、スロットリング
30Aと30Bとの間及び30Cと30Dとの間に軸線
方向の相対的変位のみが許容されるようになっている。
上記の実施例において、物品の厚みに応じてスロットS
A 及びSB の幅を調整する場合には、スロットリング3
0A及び30Bをベースリング40A及び40´に対し
て回転させる。このときスロットリング30Aとベース
リング40Aと野間の距離及びスロットリング30Bと
ベースリング40´との間の距離を同じ方向(減少方向
または増加方向)に変化させるように、スロットリング
30Aの雄ねじ部32Aとスロットリング30Bの雄ね
じ部32Bとの関係を逆ねじの関係にしてある。またス
ロットリング30A及び30Bを回転させてそれぞれと
ベースリング40A及び40´との間の距離を調整した
場合に、ベースリング40Aと40´との間の距離が変
わらないようにするために、スロットリング30Aと3
0Bとの間に軸線方向の変位を許容するようにしてい
る。即ち、スロットリング30A及び30Bとベースリ
ング40A及び40´との間の距離を調整したときに、
スロットリング30Aと30Bとの間の距離を変化させ
ることにより、ベースリング40Aと40´との間の距
離を変化させないようにしている。
【0079】同様に、スロットリング30Cの雄ねじ部
32Cとスロットリング30Dの雄ねじ部32Dとの関
係を逆ねじの関係にしてあり、ベースリング40´と4
0Dとの間の距離を変化させることなく、スロットリン
グ30Cとベースリング40´との間の距離及びスロッ
トリング30Dとベースリング40Dとの間の距離を調
整し得るようにしてある。
【0080】即ち、上記の実施例では、スロットリング
30Aないし30D及びベースリング40A,40´,
40Dを結合している通しボルトを外して、スロットリ
ング30A,30B及び30C,30Dをそれぞれ回転
させることにより、ベースリング40Aと40Dとの間
の距離を変化させることなく、各スロットの幅を物品の
厚みに合わせるための調整を行うことができる。
【0081】上記の実施例においては、スロットリング
30とベースリング40とをねじ結合しているが、図7
(A)に示すように、両リングを嵌合構造として、両リ
ング間にスペーサ130を挿入することにより両リング
間の間隔を調整するようにしても良い。
【0082】また上記の実施例では、中間リング50を
軸線方向に変位させ得るようにして、この中間リングを
変位させることにより、スロット幅を調整し得るように
したが、図7(B)に示すように、通しボルトによりリ
ング組立体を締結した際に中間リング50がベースリン
グ40に固定されるようにしてもよい。
【0083】上記の実施例において、中間リング50の
外周に溝51を設けて、該溝内にガイドリング111〜
113を嵌合させることにより、中間リング50をガイ
ドするようにしたが、中間リング50をガイドする手段
は上記実施例に限られるものではなく、例えば中間リン
グ50の軸線方向の両端面に当接する対のローラを設け
て、該対のローラの間に中間リング50を挟んだ状態で
ガイドするようにしても良い。また中間リング50をガ
イドする部材としてローラ以外の部材、例えば摺動部材
を用いても良い。
【0084】上記の実施例では中間リングを設けている
が、中間リングを省略して、スロットリング30のスロ
ット形成用溝部の内面とベースリング40のスロットリ
ング側端面とにより囲まれる領域により、スロットを形
成するようにしてもよい。
【0085】尚本発明は、円形偏平物品の検査装置とし
て最適であるが、いわゆるカプセル状物品のように、円
形横長物品の検査装置にも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スロッ
トリングとベースリングとの間の距離を調節することに
より、各スロットの幅を調節することができるので、物
品の厚さが変った場合にも、同じリング組立体で対応す
ることができる利点がある。
【0087】また本発明によれば、剛性を有するリング
により搬送装置を構成したので、ベルトやチェーンによ
る搬送装置を用いる場合のように、経年変化による寸法
の変化を吸収するための複雑な機構を設ける必要がな
く、装置の構成を簡単にすることができる利点がある。
【0088】更に本発明によれば、リング状の部材にス
ロットを設けたので、搬送の過程で物品とスロットの内
面との間の接触面積をほぼ一定に保つことができ、スロ
ット内での物品の安定性を高めることができる。
【0089】特に請求項3に記載した発明によれば、可
撓性を有する中間リングを設けて、該中間リングの位置
を変化させることにより、物品をスロット内に供給する
際にはスロットの幅を広くし、物品を回転させる際には
スロットの幅を必要最小限の幅まで狭くするようにした
ため、スロット内への物品の挿入を円滑に行わせること
ができる上に、スロット内で物品が回転する際に傾いた
り踊ったりするのを防いで検査の正確性を高めることが
できる利点がある。
【0090】また請求項4に記載の発明によれば、スロ
ットリングとベースリングとがねじ結合されているの
で、両リングを相対的に回転させることにより簡単にス
ロットの幅を物品の厚み寸法に合わせるための調整を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いる搬送装置の要部を示す
分解斜視図である。
【図2】(A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1
のB−B線断面図である。
【図3】図1の搬送装置の要部を示す断面図である。
【図4】図1の搬送装置の要部を示す斜視図である。
【図5】図1の搬送装置の要部の上面図である。
【図6】本発明の他の実施例で用いる搬送装置の要部断
面図である。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ本発明で用いる搬
送装置のリング組立体の異なる変形例を示す要部断面図
である。
【図8】既提案の検査装置の要部の正面図である。
【図9】図8の上面図である。
【図10】既提案の検査装置で用いていた搬送装置のコ
ンベア部分の一部を示す斜視図である。
【図11】既提案の検査装置で用いていた搬送装置のキ
ャリアと物品回転装置とを示した斜視図である。
【図12】(A)ないし(C)は既提案の検査装置で用
いられていた搬送装置のキャリアのスロットに物品が挿
入される際の種々の状態を示した説明図である。
【図13】(A)はキャリアに設けられた適正幅のスロ
ット内に円形偏平物品が挿入された状態を示した要部上
面図、(B)は(A)の状態にある物品を撮像した際に
得られる画像を示した正面図である。
【図14】(A)ないし(C)はキャリアのスロットの
幅を広くした状態でスロット内で物品を回転させた場合
の物品の動きの一例を示した要部上面図、(D)は
(A)ないし(C)のように物品が動いた場合に撮像装
置により得られる画像の一例を示した正面図である。
【図15】(A)は既提案の検査装置で用いられていた
搬送装置のキャリア内で物品が不規則に動く様子を示し
た説明図である。(B)は(A)の物品にノズルから空
気を吹き付けて安定させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
30,30A〜30D…スロットリング、32,32A
〜32D…雄ねじ部、33…スロット形成用溝部、4
0,40´,40A,40D…ベースリング、41,4
1´,41A,41D…雌ねじ部、50…中間リング、
60…側板、70…回転リング、80…駆動軸、90…
リング組立体、S,SA 〜SD …スロット。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向に並んだ多数のスロットを備え
    ていて該スロット内に円形物品を受け入れて搬送する搬
    送装置と、前記搬送装置のスロット内に円形物品を供給
    する物品供給装置と、前記搬送装置により搬送されてい
    る円形物品をスロット内で回転させる物品回転装置とを
    備え、回転している円形物品を外部から撮像して検査す
    る円形物品の検査装置において、前記搬送装置は、周方
    向に並ぶ多数のスロット形成用溝部を外周部に有してい
    て中心軸線を水平方向に向けた状態で配置されたスロッ
    トリングと、該スロットリングと中心軸線を共有した状
    態で配置されたベースリングとを備えて、該スロットリ
    ングとベースリングとが相互間の間隔を調整し得る状態
    で結合されたリング組立体と、前記リング組立体を中心
    軸線の回りに回転させるリング組立体駆動装置とを備
    え、前記各スロット形成用溝部は前記ベースリング側及
    び径方向の両側に開口した状態で設けられていて、前記
    ベースリングの軸線方向端面と各スロット形成用溝部の
    内面とにより囲まれた領域により各スロットが形成さ
    れ、、前記物品回転装置は、前記リング組立体の内側の
    空間の上部でスロット内の物品を下から支えるように配
    置されたベルトと該ベルトをスロットリングの周方向に
    沿って走行させる機構とからなり、前記物品回転装置の
    ベルトの前後にスロット内の物品を支える支持板が配置
    されている円形物品の検査装置。
  2. 【請求項2】 搬送方向に並んだ多数のスロットを備え
    ていて該スロット内に円形物品を受け入れて搬送する搬
    送装置と、前記搬送装置のスロット内に円形物品を供給
    する物品供給装置と、前記搬送装置により搬送されてい
    る円形物品をスロット内で回転させる物品回転装置とを
    備え、回転している円形物品を外部から撮像して検査す
    る円形物品の検査装置において、前記搬送装置は、周方
    向に並ぶ多数のスロット形成用溝部を外周部に有してい
    て中心軸線を水平方向に向けた状態で配置されたスロッ
    トリングと、該スロットリングと中心軸線を共有した状
    態で配置されたベースリングと、該スロットリングとベ
    ースリングとの間に配置された中間リングと、該スロッ
    トリングとベースリングとの間の間隔を調整する間隔調
    整機構とを備えたリング組立体と、前記リング組立体を
    中心軸線の回りに回転させるリング組立体駆動装置とを
    備え、前記各スロット形成用溝部は前記ベースリング側
    及び径方向の両側に開口した状態で設けられていて前記
    中間リングの軸線方向端面と各スロット形成用溝部の内
    面とにより囲まれた領域により各スロットが形成され、
    前記物品回転装置は、前記リング組立体の内側の空間の
    上部でスロット内の物品を下から支えるように配置され
    たベルトと該ベルトをスロットリングの周方向に沿って
    走行させる機構とからなり、前記物品回転装置のベルト
    の前後にスロット内の物品を支える支持板が配置されて
    いる円形物品の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記中間リングは可撓性を有する材料か
    らなり、前記スロット内に物品を供給する位置では前記
    中間リングをスロットリングから離れた位置に位置さ
    せ、前記物品回転装置が設けられた領域では前記中間リ
    ングをスロットリングに近付けるように前記中間リング
    をガイドする中間リングガイド機構が更に設けられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の円形物品の検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スロットリングはその外周面よりも
    径方向の内側に寄った位置から前記ベースリング側に突
    出した雄ねじ部を有し、各スロット形成用溝部は前記ス
    ロットリングの雄ねじ部をも径方向に貫通した状態で設
    けられ、前記ベースリングは内周に雌ねじ部を有して該
    雌ねじ部が前記スロットリングの雄ねじ部に結合されて
    いる請求項1ないし3のいずれか1つに記載の円形物品
    の検査装置。
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