JPH06288742A - シガレットパックを光学的に走査する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、（シガレット）パックを光学的に
走査する方法と装置であり、簡潔な手段によりパックの
外面をくまなく探知することを可能にする。 【構成】（シガレット）パックをその外貌に関して査察
するために、光学的査察手段、特に、カメラ（４８）お
よび鏡（４９）がパック（１０）の外面の画像を生み出
すために使用される。査察手段（２０）の領域におい
て、パック（１０）は、直径上で対向する２つのエッジ
部、特に、短い横方向のエッジ部（１７，１８）の領域
においてのみ係合して、正確にそして同時にパックの全
面を探知する。その結果、パックの側面が露出するの
で、適当な位置を取る複数個のカメラまたは１個のカメ
ラと１個の鏡によって前記露出部を走査しまたは撮影す
ることができる。横方向のエッジ部（１７，１８）は、
適当に傾いたコンベヤ−ベルト（３５，３６）の移送ス
トランド（３７，３８）に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、走査の対象となるパ
ックに対し斜めに配置される少なくとも１つの査察手段
（カメラ）を備える、シガレットパックのような写真の
上で立方体または立方体状の物品としてイメ−ジされる
物品のための光学的走査方法に関する。この発明は、さ
らに、立方体または立方体状物品を光学的にまたは写真
技術的に走査するための装置にも関連する。

【０００２】

【従来の技術】パック、特に、ヒンジ蓋型のシガレット
パックは、包装機の領域において、それらが正しい構造
をしているかどうかについて、極めて完全なチェックを
受ける。最近では、このチェックは、パックの外面を探
知する固定嵌め込みカメラの助けを借りた写真査察から
なる。そこで生み出される画像は、標準画像と比較され
る。パックの望ましくない外形が色々とある中で、欠陥
のあるパックがはねられる。 （シガレット）パックの
光学的走査システムは、１つまたは２つのカメラが探
知、すなわち、パックが搬送されている間にできる限り
多くの外形の画像を生み出すように設計される。公知の
装置（DE-A-3801388) においては、立方体のシガレット
パックは、吸引空気の作用するコンベヤ−ベルト上を移
送される間それらの（大きな表面の）前面パネルを下に
向けてコンベア−ベルトと接触したままである。その自
由な背面およびこれと連続する２つの面は、パックの移
送路に隣接して設置されるカメラにより探知される。第
１のコンベヤ−ベルトに続いて、同様に吸引空気が作用
する第２のコンベヤ−ベルトが、対向面でパックと係合
する。ついで、第２のカメラが、いまや露出しているパ
ックの面を探知することができる。

【０００３】この公知のシステムは、比較的に複雑な構
造をしている。吸引空気が作用するコンベヤ−ベルト
は、大量の恒久的なエネルギ−の消費を必要とする。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、簡潔な手
段によりパックの外面をくまなく探知することを可能に
する、特に、立方体形状のシガレットパックを光学的に
走査する方法および装置を提供するという目的に立脚し
ている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的達成のため、こ
の発明の方法は、少なくとも走査が行われている間は、
パックが、パックの直径上にある対向両角部または両エ
ッジ部においてのみ支持される点に特徴を有する。

【０００６】この発明は、移送中のパックをその査察路
の領域において、パックが正しく移送されているにもか
かわらず、その全外面が露出するので、走査手段（カメ
ラ）によって探知されるような思想に基づく。この目的
は、もしパックが、両対向エッジ部を隔てる距離が最短
である領域において、複数のコンベヤ−バンドまたはベ
ルトと係合するならば、特に有利に達成される。これら
の両エッジ部（横方向の両エッジ部）は、端面または底
面と、細長い側面との間に形成される。

【０００７】

【作用】この発明概念と一致するように、この発明の装
置は、エンドレスの移送手段、特に、立方体状パックの
直径上に対向設置され、パック移送中に、２つの直径上
で対向する平行な両エッジ部（横方向両エッジ部）上で
パックと係合するコンベヤ−ベルトを備える。この工程
において、パックの２つの対向する側面の全表面が傾い
て設置された走査手段によって探知される。特に、カメ
ラおよび対向して位置する反射器または鏡がそのために
嵌め込まれている。

【０００８】この発明の他の特徴は、装置の構造、特に
パックを搬送する移送手段の設計と配置および欠陥パッ
クをはねる手段に関連する。

【０００９】

【実施例】この発明の装置の模範例を図面に則して説明
する。

【００１０】図示の査察装置の模範例は、立方体状の物
品を光学的にまたは写真技術的に走査する機能を遂行す
る。それはヒンジ蓋付きタイプの（シガレット）パック
１０を査察するために特に設計される。

【００１１】立方体状パック１０は、色々と異なる寸法
の外部表面、特に、前面１１と比較的細長い側面１３，
１４と相互に接続された背面１２によって規定される。
最小の表面は端面１５およびこれと対向して位置する底
面１６である。

【００１２】前記の各面はエッジの領域で互いに隣接す
る。最短のエッジは、パック１０の前面、背面両角部の
間に拡がる横方向のエッジ１７，１８である。

【００１３】パック１０は、図示しない包装機中で製造
され内部を充填されて、供給コンベヤ−１９により査察
ステ−ション２０に移される。パック１０が光学的査察
を受けた後、無傷の正しいパックは、査察ステ−ション
２０に引き続く送出コンベヤ−１９によって送り出され
る。パック１０は、何らの妨害をも受けることなく、個
々のパックの間の設定距離を変えることなく、供給コン
ベヤ−１９、査察ステ−ション２０および送出コンベヤ
−２１の各領域を移送される。

【００１４】供給コンベヤ−１９は、上部ベルトコンベ
ヤ−２２と下部ベルトコンベヤ−２３とからなる。パッ
ク１０は、これらのベルトコンベヤ−２２，２３の対面
するストランドの間を、特に、それぞれ上方および下方
に向く細長い側面１３，１４の全表面が比較的広幅のベ
ルトコンベヤ−２２，２３と係合するように、互いに間
隔を置いた関係で移送される。したがって、ベルトコン
ベヤ−２２，２３は、さらに別の機能、特に、接着剤で
接着された折り畳みタブから形成される側面１３，１４
に圧力をおよぼすことによってパックの立方体形状を安
定化するという機能を有する。

【００１５】静止する水平方向案内部材２４，２５は、
供給コンベヤ−１９領域において、個々のパック１０に
正確な相対位置関係を保証するために、ベルトコンベヤ
−２２，２３の中央に配置される。パック１０は、端面
１５と底面１６でこれらの案内部材と接触してそれらの
相対位置を調整することができる。

【００１６】ベルトコンベヤ−２２，２３は、査察ステ
−ション２０の領域の入り口にある偏向ロ−ラ２６，２
７を越えて案内される。偏向ロ−ラ２６，２７は、一方
において機のフレ−ムを形成する側壁３０と接続する支
持壁２８，２９上に装着される。

【００１７】送出コンベヤ−２１は、特に、ベルトコン
ベヤ−３１，３２および水平方向案内部材３３がそうで
あるように、前記の相当部材と似通って設計される。ベ
ルトコンベヤ−３１，３２の偏向ロ−ラ３４も支持壁２
８，２９に接続される。

【００１８】パック１０は、査察ステ−ション２０の領
域を、できる限り多くの外面またはすべての外面が露出
するように移送されるべきである。この目的で、パック
１０は、査察領域において、それらの相対的位置関係を
変えることなく、直径上で対向する２つの短いエッジ
で、特に、横方向のエッジ１７，１８で係合し、この状
態で（さらに）移送される。

【００１９】そのために、エンドレスのコンベヤ−が査
察ステ−ション２０の査察路の領域に設置される。これ
らのコンベヤ−は、傾いた、すなわち、横方向のエッジ
１７，１８が、コンベヤ−ベルト３５，３６の移送スト
ランド３７，３８にほぼその中央で対向するような斜め
の面内に拡がるコンベヤ−ベルト３５，３６の形態であ
る。好都合なことに、コンベヤ−ベルト３５，３６は、
柔軟な弾性材料で作られているので、横方向のエッジ１
７，１８は、機械的歪みによってパックを損なうことな
く支持され、案内されることができる。

【００２０】コンベヤ−ベルト３５，３６は、斜めに取
り付けられた軸４１，４２に取り付けられる偏向ロ−ラ
３９，４０を越えて案内される。軸４１，４２は、傾い
たベアリングスリ−ブ４３に取り付けられる。下方のベ
アリングスリ−ブ４３は、下方の支持壁２９に取り付け
られる。上方のベアリングスリ−ブ４３は、側壁３０に
連なる支持ウエッブ４４上に位置する。

【００２１】今の場合は、特に、駆動軸４７上の円錐形
駆動歯車４６と噛み合う傘歯車４５によって、各コンベ
ヤ−ベルトの一方の偏向ロ−ラ４０が、駆動される。駆
動軸４７は、側壁３０に取り付けられる。

【００２２】コンベヤ−１９，２１およびコンベヤ−ベ
ルト３５，３６は、パック１０が、連続して、特に、一
定の移送速度で移送されるように設置される。したがっ
て、偏向手段は、コンベヤ−ベルトが重なるように設置
される。

【００２３】パック１０の外面を光学的に走査するため
に、１つのカメラと、パック１０の通路をはさんでカメ
ラと対向する位置に、反射器として作用する鏡４９が査
察領域２０内に設置される。パック１０の全面が、これ
ら２つの光学手段により実際上同時に探知され走査され
る。このために、カメラ４８は、パック１０の通路の上
に、特に、後続面、すなわちパックの背面１２、上方を
むく側面１３、および外方を向く端面１５が探知される
ように傾いた位置に設置される。図２から明らかなよう
にカメラ４８は、そのために、そのレンズが、横方向の
エッジ１７，１８の間の（仮想）対角線５０のほぼ中央
位置を指向するように設置される。

【００２４】鏡４９は、パック１０の移動する方向を先
導する前面１１、下方の側面１４および内方を向く底面
１６の像を生み出すように、対応する位置をとる。鏡４
９による反射像もカメラ４８により記録される。支持壁
２８，２９は、光束を透過させるためおよび鏡４９を設
置するための通路５１，５２を備える。

【００２５】像の比較によって特定される欠陥パック
は、査察ステ−ション２０の領域ではねられる。このた
めに、拒絶手段５３が固定的に、特に、上方支持壁２８
に配置される。この拒絶手段５３は、パック１０をはね
るために、そのピストン５５が上方を向く側面１３のエ
ッジ部分と接触することができる圧力媒体シリンダ−５
４からなる。（欠陥）パック１０は、こうして、コンベ
ヤ−ベルト３５，３６の間の位置から簡単に下方に押し
出される。下方の支持壁２９は、欠陥パックを通過させ
るために、拒絶手段５３の領域に凹部５６を備える。

【００２６】

【発明の効果】この発明は、簡潔な手段によりパックの
外面をくまなく探知することを可能にする。この効果
は、少なくとも走査が行われている間は、パックが、パ
ックの直径上にある対向両角部または両エッジ部におい
てのみ支えられる点によって実現される。なぜならば、
移送中のパックが、その査察路の領域において、パック
が正しく移送されているにもかかわらず、その全外面が
露出するので、走査手段（カメラ）によってその表面の
欠陥がくまなく探知されるからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】立方体状パックを光学的に走査する装置の側面
図。

【図２】図１をＩＩ−ＩＩ線に沿って拡大した断面図。

【符号の説明】

１０…パック，１７，１８…横方向エッジ，２０…査察
ステ−ション，３５，３６…コンベヤ−ベルト，４８…
カメラ，４９…鏡，５３…拒絶手段，

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パック（１０）が、その直径上で対向す
   る２つの角部またはエッジ部（横方向のエッジ部１７，
   １８）においてのみ支持される点に特徴を有する、走査
   の対象とするパックに対して斜めに設置された少なくと
   も１つの探知手段（カメラ）を有する、 特に、シガレットパックのような写真技術的に立方体ま
   たは立方体状としてイメ−ジされる物品を光学的に走査
   する方法。
2. 【請求項２】 静止するカメラ（４８）に向かって移送
   されつつある間は、パック（１０）が、移送方向には点
   である直径上で対向する２つのエッジ部（横方向のエッ
   ジ部１７，１８）において移送手段と係合する請求項１
   記載の方法。
3. 【請求項３】 パック（１０）が、その直径上で対向す
   る２つの角部またはエッジ部（横方向のエッジ部１７，
   １８）において、２つの対向して位置するエンドレスコ
   ンベヤ−（コンベヤ−ベルト３５，３６）の各々の移送
   ストランド（３７，３８）によって支持され、移送され
   る点に特徴を有する、走査の対象とするパックに対して
   斜めに設置された少なくとも１つの探知手段（カメラ）
   を有し、パック（１０）は、査察ステ−ション（２０）
   の領域において、エンドレスコンベヤ−手段によって、
   カメラ（４８）を越えて移動することができる、特に、
   ヒンジ蓋付きタイプのシガレットパックのような写真技
   術的に立方体または立方体状としてイメ−ジされる物品
   を光学的に走査する装置。
4. 【請求項４】 立方体パック（１０）が、前面（１
   １）、背面（１２）、側面（１３，１４）、端面（１
   ５）および、これらに対向する底面（１６）からなり、
   またパック（１０）が、側面（１３，１４）と端面（１
   ５）の間または側面（１３，１４）と底面（１６）の間
   に形成される、直径上で対向するパックのエッジ（横方
   向のエッジ１７，１８）に沿ってコンベヤ−ベルト（３
   ５，３６）と係合できる、請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】 カメラ（４８）が、その移送方向中で後
   続する１つの面（背面１２）、上方の側面（１３）、お
   よび端面（１５）が、写真技術的な走査路中において探
   知可能なように、パック（１０）の移送通路に隣接して
   設置される、請求項３または４記載の装置。
6. 【請求項６】 鏡（４９）が、パック（１０）の通路側
   でカメラ（４８）と対向する位置に固定的に設置され、
   そして前記鏡（４９）が、カメラ（４８）によって探知
   されないパック（１０）の面、特に、前面（１１）、側
   面（１４）および底面（１６）の像を生み出す、請求項
   ５記載の装置。
7. 【請求項７】 パック（１０）が、ベルトコンベヤ−
   （２２，２３）によって査察ステ−ション（２０）に移
   送可能であり、 パック（１０）は、対向位置する２つの面、特に、側面
   （１３，１４）を有するパック（１０）の通路の上と下
   に設置されたベルトコンベヤ−（２２，２３）と接触
   し、そして、 コンベヤ−ベルト（３５，３６）は、ベルトコンベヤ−
   （２２，２３）に対して斜めに設置されて、パック（１
   ０）を、パックとパックの間の相対的な位置関係を変え
   ることなく、直径上で対向する横方向のエッジ（１７，
   １８）において係合できるように、査察ステ−ション
   （２０）の領域内を移送する、請求項３または他の項記
   載の装置。
8. 【請求項８】 コンベヤ−ベルト（３５，３６）が、横
   方向のエッジ（１７，１８）が、移送ストランド（３
   ７，３８）とほぼ中央で接触するように、傾いた回転軸
   を有する偏向ロ−ラ（３９，４０）を越えて案内され
   る、請求項３または他の項記載の装置。
9. 【請求項９】 カメラ（４８）が、コンベヤ−ベルト
   （３５，３６）と係合する横方向のエッジ（１７，１
   ８）の間の仮想的な対角線（５０）に対し中央に、特
   に、パック（１０）の通路の上方であってそれに対して
   水平方向から偏心する位置に設置される、請求項３また
   は他の項記載の装置。
10. 【請求項１０】 ピストン（５５）の下方への運動が、
    欠陥パック（１０）を下方に突き落とすように、上方の
    横方向のエッジ（１８）に隣接して、また、この横方向
    のエッジ（１８）のための上方のコンベヤ−ベルト（３
    ５）に隣接して、パック（１０）の通路の上方で、査察
    ステ−ション（２０）の領域に設置される、欠陥パック
    （１０）のための拒絶手段（５３）を含む、請求項３ま
    たは他の項記載の装置。