JP4094356B2 - 容器検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料等が充填される包装容器を検査する容器検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、PETボトルや缶等の容器を検査する際、コンベヤ装置で容器を大量に搬送させ、搬送される容器について検査対象部分の画像を順次カメラに取り込み、取り込まれた画像から不良の有無等を判別して検査を行う容器検査装置が知られている。かかる容器検査装置では、カメラに画像を正確に取り込む必要があるため、画像がカメラに取り込まれる間、容器の振動や位置ずれを防止し、容器の姿勢を一定に維持しなければならない。
【0003】
容器の姿勢を一定に保つために従来から様々な手段が採用されている。例えば、容器の底面や天面を吸引しながら搬送させるバキュームコンベヤを採用するものがある(実開昭61−171727号公報参照)。このバキュームコンベヤは、容器を吸引するにあたり、搬送ベルトに通気性を持たせ、当該搬送ベルトを介してバキューム装置で容器を吸引している。また、一般的なコンベヤで容器を搬送させ、これら容器の側方に吸引用のベルトを別途設け、吸引用のベルトで容器の側面を吸着して搬送する方式の装置もある(特開2001−328715公報参照)。
【0004】
一方、容器検査装置には、不良品を排除するための手段が必要である。大量に搬送される容器の中から不良品のみを確実に搬送ラインから排除するためには、搬送される容器と容器の間隔を所定の距離だけ空けることが望ましい。容器同士の間隔を空ける技術的手段として、搬送速度の異なる2種類の搬送手段を設け、搬送速度に差を形成して容器同士の間隔を所定以上の距離に設定するものも存在する。その他、容器同士の間隔を所定の距離に設定する手段として、所定のピッチ毎に容器受け部を設けた搬送媒体(実開昭61−171727号公報参照)が既に開示されている。
【0005】
近年、軽量容器の生産量の増加に伴い、その生産速度が高速化している。生産速度の高速化は、検査工程の処理速度の高速化を促す一方で、検査精度は更に高精度が要求されている。容器検査装置は、かかる要請に対して低コストで実現させる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バキュームコンベヤは設備が大がかりであり、その設置には広範なスペースを必要とする。また、設備の導入には多大な費用を伴う。
【0007】
また、搬送用のコンベヤの他に搬送用ベルトを別途設ける手段を用いると、バキューム装置は検査の対象である容器だけでなく、ベルト自体をも吸引してしまう。ベルト自体が吸引されると、ベルトとベルト受けとが擦れ、両者の間に摩擦熱が発生するだけでなく、ベルトが損傷するおそれもある。一方、摩擦の発生は、ベルトの駆動源に負荷を与えるため、余分な駆動力を必要とし、高速化には不向きである。
【0008】
また、搬送速度の異なる搬送手段を設け、この搬送速度の相違を利用して容器の間隔を空ける手段では、容器同士の間隔を一定のピッチに正確に空けることが困難である。一方、搬送媒体の所定の間隔毎に容器受け部を設け、容器同士のピッチ割を行う場合、搬送コンベヤ上で容器同士のピッチを一定に形成するためのピッチ割手段を別途設けなければ、容器を容器受け部に容器を正確に収容することが困難であった。なお、搬送媒体としてチェーンを使用するものが従来から有るが、チェーンには、がたつきが大きく、検査の精度を低下させるだけでなく、重量が重いため高速化には向かない。
【0009】
本発明は、かかる問題点に鑑み成されたものであり、簡便でしかも低廉な機構により、高速搬送さる容器を高い精度で検査できる装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、容器(B,C)の所定部分を支持して所定速度でこの容器(B,C)を順次搬送する搬送手段(2,50)によって搬送される容器(B,C)が所定の検査区間を通過する間に、前記容器(B,C)を所定の方法で検査する検査手段を備えた容器検査装置(1,1a,1b)において、前記容器(B,C)を一定の姿勢の状態で前記検査区間を通過させる姿勢維持手段を設け、この姿勢維持手段は、前記容器(B,C)の搬送方向に延びる吸引部を前記容器(B,C)の側方に配し、前記容器(B,C)をこの吸引部で吸引する吸引手段(10)と、前記容器(B,C)の搬送方向に沿って移動する送り媒体に前記吸引手段(10)により吸引される前記容器(B,C)を吸着させて前記容器(B,C)を移動させる送り手段(20)と、を備える構成を採用した。
【0011】
本発明によれば、所定の方法によって検査する検査手段の設置部を容器(B,C)が通過する間、検査の対象となる容器(B,C)の姿勢を一定に維持する。このため、容器(B,C)に位置ずれや振動等が発生せず、高い精度で検査できる。例えば、容器(B,C)の画像を取り込んで、この画像を分析して検査を行う検査手段の場合、正確な画像を取り込むことができる。その一方で、本発明では、搬送手段(2,50)とは別個の姿勢維持手段を設けるので、安価で、しかも簡便に設置することができる。
【0012】
なお、上記容器検査装置(1,1a,1b)において、前記送り媒体における、前記容器(B,C)が接触される接触部分を、前記容器(B,C)と対向する前記吸着部の先端部より前記容器(B,C)側に突出させるとよい。かかる構成を採用することで、前記姿勢維持手段で送られる容器(B,C)が吸引部と擦れることを防止できる。このため、容器(B,C)を傷つけたり、容器(B,C)の姿勢を乱すことなく検査区間を通過させることができる。
【0013】
また、前記検査区間より上流には、前記搬送手段(2,50)により搬送される容器(B,C)を前記姿勢維持手段の設けられた側方へ漸次接近させる位置移動手段が設けられたことを特徴とする。搬送手段(2,50)で送られる容器(B,C)は、搬送方向の幅方向について位置のばらつきをもって搬送されることもある。搬送手段(2,50)の幅方向において前記姿勢維持手段から比較的遠い位置の容器(B,C)が吸引されると、前記送り媒体にこの容器(B,C)が吸着された場合、そのショックで姿勢が乱れてしまう。前記位置移動手段で予め容器(B,C)を前記姿勢維持手段に接近させておけば、ショックを与えずに吸着させることができる。
【0014】
また、前記検査区間に、検査される容器(B,C)同士の間隔を前記姿勢維持手段により送られる容器(B,C)の送り方向に関して一定に保つピッチ割り手段を、前記容器(B,C)を挟んで前記姿勢維持手段と対向する側に設けてもよい。このように、検査される容器(B,C)同士の間隔を一定にすることで、検査手段の作動のタイミングを簡素に設定できる。また、不良品を除去するタイミングの設定も簡素にできる。
【0015】
そして、本発明では上記容器検査装置(1,1a,1b)において、前記検査手段の検査結果に基づいて搬送される容器(B,C)の中から不良品を除去するリジェクト手段が、前記姿勢維持手段の設置範囲内で、かつ、前記検査手段の下流側に設けられたことを特徴とする。前記静止維持手段は吸引手段(10)を備えているので、容器(B,C)は外乱の影響を受けにくい。リジェクト手段を姿勢維持手段の設置範囲に設けることで、不良品を除去する際に、不良品の前後の容器(B,C)に外乱を与えた場合でも、搬送路から離脱するなどの悪影響を与えることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1〜図3は、本発明の一実施形態にかかる容器検査装置1を使用して、搬送手段により搬送される缶Cの検査を行う態様を示している。なお、搬送手段は一般的なトップチェーンコンベヤ2が採用されている。検査の対象となる缶Cは、このトップチェーンコンベヤ2によって、その底面が支持されて、各缶Cが一列を成すようにして順次搬送されている。容器検査装置1は、トップチェーンコンベヤ2の搬送路の所定位置にて、搬送路の所定区間を占めるようにして設置されている。
【0018】
この容器検査装置1は、トップチェーンコンベヤ2を幅方向にまたぐようにようにして設置された本体フレーム3と、検査の対象となる缶Cが搬送される搬送方向に沿って本体フレーム3に取り付けられた複数の撮影機4とを備えている。また、トップチェーンコンベヤ2の側方には、缶Cの側面を吸引するバキューム装置10と、バキューム装置10により吸引された缶Cを搬送方向に向けて送っている送り手段としてのエンドレスベルト送り装置20とが設けられている。
【0019】
本体フレーム3は、その四隅に支柱3aを備えており、これら支柱3aが容器検査装置1を床面に対して支持している。各支柱3aはその上部及び中間部が梁材3bによりそれぞれ連結されており、本体フレーム3は高い剛性が保たれている。
【0020】
そして、缶Cの画像を取り込むための撮影機4は、トップチェーンコンベヤ2で搬送される缶Cの真上に対応させて、缶Cの搬送方向に沿うように3台直列に並べて本体フレーム3に取り付けられている。各撮影機4は、検査の対象となる缶Cを照射する照明7と、この照明7で照射された缶Cの画像を取り込むためのカメラ5とから構成されている。各カメラ5はそのレンズ6が下方に向けられて本体フレーム3に取り付けられており、搬送される缶Cの画像をその上側から取り込んでいる。照明7は、レンズ6が下向きにされたカメラ5の先端から所定の距離だけ下方の位置に設けられている。これら照明7は、リング状に形成されており、その中心部分に形成された空間を通してカメラ5が缶Cの画像を取り込めるように構成されている。これら3台の撮影機4のカメラ5は、搬送される缶Cの異なる部位にピントが合わされ、缶Cの異なる部位の画像をそれぞれ取り込んで、1台の容器検査装置1で、複数の部位の検査を行っている。
【0021】
これら撮影機4で画像が取り込まれる間、缶Cが振動したり、位置ずれ等を起こすと缶Cの正確な画像を取り込むことができなくなり、検査精度が低下する。トップチェーンコンベヤ2の側方に設けられた、姿勢維持手段を構成するバキューム装置10とエンドレスベルト送り装置20とは、撮影対象である缶Cの振動や位置ずれを防止しつつ搬送させる。
【0022】
バキューム装置10は、トップチェーンコンベヤ2の搬送方向に延びるように吸引口12が形成された吸引ノズル11と、この吸引ノズル11とホース13を介して接続された図示しない真空源とから構成されている。吸引口12は吸引ノズル11の先端部に形成されており、この先端がトップチェーンコンベヤ2により搬送されている缶Cの側面部に向けて配置されている。
【0023】
一方、送り手段としてのエンドレスベルト送り装置20は、缶Cの側面に当接させて缶Cをトップチェーンコンベヤ2の搬送方向と同方向に送るエンドレスベルト21と、エンドレスベルト21を回転可能に支持しているプーリ22とを備えている。
【0024】
エンドレスベルト21は、吸引ノズル11の上側及び下側にて、トップチェーンコンベヤ2と平行を成すようにして水平にそれぞれ配置されている。各エンドレスベルト21は、缶Cの搬送方向における吸引ノズル11の両端縁より外側の位置で、プーリ22の外周に巻き付けられており、これらプーリ22を介して搬送方向に平行に延びるように配置されている。これらエンドレスベルト21を支持している各プーリ22は、その外周面に溝が形成されており、エンドレスベルト21はこの溝にはめ込まれている。そして、プーリ22よりトップチェーンコンベヤ2側が缶Cの搬送方向に送られ、プーリ22より外側が搬送方向と逆向きに送られるように回転駆動される。搬送方向における下流側のプーリ22には、図示しない駆動源が接続されており、プーリ22が回転駆動されることでエンドレスベルト21は上述した方向に送られる。なお、吸引ノズル11の上側及び下側に配された各エンドレスベルト21は、それらの送り速度が、缶Cの下面を支持しているトップチェーンコンベヤ2の送り速度と等速になるようにプーリ22より駆動される。
【0025】
他方、送られている缶Cを挟んで、これらバキューム装置10及びエンドレスベルト送り装置20と対向する位置には、缶Cの搬送方向に延びるガイドGが設けられている。このガイドGは、缶Cの上部及び下部を側方から支持するもので、検査区間を缶Cが通過中に位置ずれすることを補助的に防止する部材である。このガイドGは、検査区間の上流側G1が、缶Cの搬送方向に関し、搬送方向の上流側から下流側に向かうにつれ、バキューム装置10側に漸次延びるように配されている。これにより、検査区間の上流側G1で、搬送される缶Cをバキューム装置10の吸引ノズル11側に漸次位置移動させている。
【0026】
また、図3から明らかなように、吸引ノズル11の上下に配されたエンドレスベルト21はいずれも、プーリ22より内側に位置する部分が、吸引ノズル11の先端面から若干トップチェーンコンベヤ2側に突出している。このようにエンドレスベルト21を吸引ノズル11の先端より若干突出させることで、缶Cは、その側面がエンドレスベルト21のみに接触し、吸引ノズル11と擦れることなく円滑に送られる。なお、吸引ノズル11の上側に配されたエンドレスベルト21と、下側に配されたエンドレスベルト21とは、缶Cと接触する端部が面一になるように配されており、これらエンドレスベルト21により送られる缶Cがトップチェーンコンベヤ2の幅方向に傾くことを防止されている。
【0027】
そして、カメラ5の設置された検査区間の下流側には、不良品と判断された缶Cをラインから除去するためのリジェクト装置30がエンドレスベルト送り装置20の途中位置に設けられている。このリジェクト装置30は、送られている缶Cに圧縮エアを噴射する噴射ノズル31と、この噴射ノズル31へ圧縮空気を供給する供給源とを備えており、噴射ノズル31がトップチェーンコンベヤ2の幅方向において、バキューム装置10の設置された側に配置されている。噴射ノズル31は、その先端に形成された噴射口が、送られている缶Cの側面を向くように配置されている。
【0028】
このリジェクト装置30は、検査手段としての撮影機4とコントローラを介して接続されていて、撮影機4により取り込まれた画像を分析した結果、缶Cに欠陥が存在していると判断した場合にコントローラからの信号を受けて、欠陥を有する缶Cに圧縮エアを噴射して、欠陥のある缶Cをトップチェーンコンベヤ2からはじき出している。なお、前述したガイドGはこのリジェクト装置30が設けられた位置に対向する部分で欠損しており、不良品がこの欠損部分から除去される。
【0029】
かかる構成を備えた容器検査装置1によれば、次のように缶Cが検査される。
【0030】
まず、トップチェーンコンベヤ2により搬送される缶Cは、この容器検査装置1の上流側で、ガイドGの上流部分G1によりバキューム装置10の吸引ノズル11側へ漸次位置移動される。位置移動された缶Cは、バキューム装置10により順次吸引される。この際、吸引ノズル11の先端より、エンドレスベルト送り装置20のエンドレスベルト21がトップチェーンコンベヤ2側に突出しているので、缶Cの側面はエンドレスベルト21にのみ当接する。なお、缶CはガイドGにより予めバキューム装置10の吸引ノズル11側へ移動されているので、吸引され、エンドレスベルト21に当接した際に、缶Cに衝撃が加わることが無く、缶Cの姿勢がこれにより乱されることがない。
【0031】
エンドレスベルト21に当接した缶Cは、バキューム装置10の吸引力によりエンドレスベルト21に吸い付けられ、缶Cの軸方向が鉛直方向に延びる状態が維持されたまま、このエンドレスベルト21の送りにより下流へ送られる。上述のようにエンドレスベルト21の端部は吸引ノズル11の先端よりトップチェーンコンベヤ2側に突出している。このため、缶Cがエンドレスベルト21により送られている間、側面が噴射ノズル31と干渉することなく円滑に送られる。
【0032】
エンドレスベルト21により缶Cが下流へ送られている間に、トップチェーンコンベヤ2の上方に配された撮影機4が缶Cの画像をそれぞれ取り込む。3台のカメラ5は缶Cの軸方向の上部、中間部並びに底面部の画像をそれぞれ取り込んでおり、缶Cの全体に関して欠陥の有無を検査している。なお、各撮影機4に設けられた照明7は、その照明7が取り付けられた各撮影機4のカメラ5の焦点が合わされた位置を重点的に照射して、検査を行うことが可能な画像を各カメラ5が確実に取り込むことができるように構成されている。これらの撮影機4により取り込まれた缶Cの画像は、直ちに画像解析が行われ、傷、汚れ等の欠陥の有無が解析される。
【0033】
カメラ5が設置された区間を通過した缶Cのうち、欠陥のない良品は、その後バキューム装置10の吸引から解除され、再びトップチェーンコンベヤ2のみに底面が支持され、次工程に搬送される。一方、欠陥の発見された缶Cは、図2に示すように、カメラ5の設置された区間を通過後、エンドレスベルト送り装置20で送られている間に、リジェクト装置30によりトップチェーンコンベヤ2の側方へはじき出される。この際、噴射ノズル31の配置された位置では、缶Cがバキューム装置10によって、エンドレスベルト送り装置20に吸引されているため、噴射ノズル31から噴射された圧縮エアが除去の対象となる不良品の前後の缶Cまで到達しても、この影響で缶Cがエンドレスベルト21から外れることはなく、円滑に送られる。
【0034】
なお、搬送される缶C同士のピッチを一定に形成するために、図4に示すようにピッチ割り手段としてのスクリュー40を容器検査装置1aに設けてもよい。この実施の形態に関する容器検査装置1aでは、図1〜図3に示す容器検査装置1と同様にトップチェーンコンベヤ2の一側方にバキューム装置10及びエンドレスベルト送り装置20が設置されている一方で、搬送される缶Cを挟んでこれらと対向する位置にスクリュー40が設置されている。このスクリュー40は細長い円筒体の外周面に螺旋状の溝41がその軸方向に延びるように形成されて構成されている。この溝41は、その断面形状が円弧状に形成されており、その内部に缶Cを収容し、缶C同士のピッチを一定に維持する。
【0035】
また、スクリュー40は、上流側の端部40aが上流側に向けてやや先細りに形成されており、送り込まれる缶Cを円滑に受け入れることできるように構成されている。一方、下流側の端面40bは、缶Cの搬送方向について、スクリュー40の端部40bと吸引ノズル11の端面11aとの間に缶Cの直径以上の寸法差が形成されるように、吸引ノズル11の下流側の端面11aより上流に位置している。そして、バキューム装置10が設けられた側には、この差を設けた部分に不良品を除去するリジェクト装置30が設置されている。
【0036】
スクリュー40は、図示しない駆動源に接続され、缶Cの搬送方向に延びる軸を中心に回転駆動される。このため、溝41に収容された缶Cは、このスクリュー40とエンドレスベルト送り装置20のエンドレスベルト21とに挟み込まれて検査区間を上流から下流へと送られる。なお、スクリュー40の回転速度は、溝41に収容された缶Cを下流へ移動させる送り速度が、エンドレスベルト送り装置20のベルト送り速度と一致するように設定され、缶Cはその姿勢を崩すことなく送られる。
【0037】
以上、底面がトップチェーンコンベヤ2で支持されて搬送される缶を検査する実施の形態について説明したが、検査の対象は缶には限定されない。また、搬送手段もトップチェーンコンベヤ2には限定されず、平ベルトなどその他の搬送手段を用いてもよい。
【0038】
図5〜図8はPETボトルBの検査に容器検査装置1bを適用した実施の形態を示している。
【0039】
検査対象のPETボトルBを搬送する搬送手段は、エアの送風でPETボトルBを搬送するエアフローコンベヤ50が使用されている。このエアフローコンベヤ50は、横断面の形状が矩形状で内部が空洞のケーシング50aを有し、その下面には当該エアフローコンベヤ50と同方向に延びる案内レール51が設けられている。PETボトルBは、そのネック部が案内レール51に吊り下げられるようにして支持され、ケーシング50aの下部から胴部が吊り下げられた状態で搬送される。このエアフローコンベヤ50では、案内レール51の長手方向に向けて流れるエアフローがケーシング50aの内部空間に形成されており、PETボトルBはこのエアフローの力で搬送される。
【0040】
この実施の形態では、容器検査装置1bの設置された検査区間にエアフローコンベヤ50のケーシング50aが欠損した部分50bが設けられている。そして、検査区間には、搬送されるPETボトルBの画像を取り込んで検査する撮影機4が、PETボトルBの上方で搬送方向に沿って複数配置されている。また、当該ケーシング50aが欠損した部分の側方には、姿勢維持手段を構成するバキューム装置10とエンドレスベルト送り装置20とが設置されている。更に、検査の結果不良品と判断されたPETボトルBを除去するリジェクト装置30を構成する噴射ノズル31がバキューム装置10と同じ側の側方に設置されている。
【0041】
撮影機4は、搬送されるPETボトルBを照射するリング状の照明7と、照射されたPETボトルBの画像を取り込むカメラ5とから構成されている。この実施の形態に関しても、各カメラ5はそのレンズ6が下方に向けられて本体フレームに取り付けられており、搬送される缶の画像をその上側から取り込んでいる。照明7は、下向きにされたカメラ5の先端から所定の距離だけ下方の位置に設けられている。これら照明7は、リング状に形成されており、その中心部分に形成された空間を通してカメラ5が缶の画像を取り込めるように構成されている。なお、搬送方向に沿って複数のカメラ5を配置することで、搬送されるPETボトルBの異なる部位の画像をそれぞれ取り込んでいる。
【0042】
バキューム装置10は、ケーシング50aが欠損する部分50bとほぼ同寸に形成された吸引ノズル11と、この吸引ノズル11とホース13などで接続された真空源14とを備えている。吸引ノズル11は、搬送されるPETボトルBの胴部の高さ方向の中間位置に配置されており、その先端がPETボトルBの側方から胴部に向けられている。そして、吸引ノズル11の先端には、PETボトルBの搬送方向に延びるように吸引口12が形成されている。
【0043】
一方、エンドレスベルト送り装置20は、吸引ノズル11の上側及び下側にてPETボトルBの搬送方向に水平に延びるように設けられたエンドレスベルト21と、これらエンドレスベルト21を支持するプーリ22と、プーリ22を回転駆動する図示しない駆動源とを備えている。
【0044】
プーリ22は搬送方向における吸引ノズル11の両端縁の外側で水平に配置されており、エンドレスベルト21が搬送方向に対して平行を成すように支持している。これらエンドレスベルト21は、PETボトルBと対向している部分がPETボトルBの搬送される向きと同方向に送られるように駆動されている。また、吸引ノズル11の上下に配されているプーリ22は、上側に配置されたエンドレスベルト21と下側に配置されたエンドレスベルト21とを同速度で送るように回転駆動されている。
【0045】
更に、図8から明らかなように、吸引ノズル11の上下に配されたエンドレスベルト21はいずれも、PETボトルBと対向する部分が、吸引ノズル11先端面から若干PETボトルB側に突出している。このようにエンドレスベルト21を吸引ノズル11の先端より若干突出させることで、PETボトルBは、その胴部がエンドレスベルト21のみに接触し、吸引ノズル11と擦れることなく円滑に送られる。なお、吸引ノズル11の上側に配されたエンドレスベルト21と、下側に配されたエンドレスベルト21はPETボトルBと接触する端縁が面一になるように配されており、これらエンドレスベルト21により送られるPETボトルBが搬送方向に直交する方向について傾くことが防止されている。
【0046】
なお、これらバキューム装置10及びエンドレスベルト送り装置20の設けられているケーシング50aの欠損部分50bでは、2本の案内レール51のうち、PETボトルBのネック部を挟んでバキューム装置10及びエンドレスベルト送り装置20と逆側のレールが外されている。
【0047】
そして、不良品を除去するリジェクト装置30は、送られているPETボトルBに圧縮エアを噴射する噴射ノズル31と、この噴射ノズル31へ圧縮空気を供給する供給源とを備えており、噴射ノズル31が、バキューム装置10の設置された側に配置されている。噴射ノズル31は、その先端に形成された噴射口が、送られているPETボトルBの肩部に向けられている。
【0048】
このリジェクト装置30は、検査手段としての撮影機4とコントローラCを介して接続されていて、撮影機4により取り込まれた画像を分析した結果、欠陥が存在していると判断した場合にコントローラCからの信号を受けて、欠陥を有するPETボトルBに圧縮エアを噴射して、欠陥のあるPETボトルBをはじき出している。
【0049】
以上の構成を備えた容器検査装置1bでは、エアフローコンベヤ50で搬送されるPETボトルBは、バキューム装置10により順次吸引される。この際、吸引の噴射ノズル31の先端より、エンドレスベルト送り装置20のエンドレスベルト21がPETボトルB側に突出しているので、PETボトルBの胴部はエンドレスベルト21にのみ当接する。また、PETボトルBは吸引されると、エンドレスベルト送り装置20のエンドレスベルト21のみに胴部の上部と下部とが支持される。
【0050】
エンドレスベルト21に支持されたPETボトルBは、バキューム装置10の吸引力によりエンドレスベルト21に吸い付けられ、PETボトルBの軸方向が鉛直方向に延びる状態が維持されたまま、このエンドレスベルト21の送りにより下流へ送られる。上述のようにエンドレスベルト21の端部は吸引ノズル11の先端よりPETボトルB側に突出している。このため、PETボトルBがエンドレスベルト21により送られている間、胴部が吸引ノズル11と干渉することなく円滑に送られる。
【0051】
エンドレスベルト21によりPETボトルBが下流へ送られている間に、PETボトルBの上方に配された撮影機4がPETボトルBの画像をそれぞれ取り込む。カメラ5はPETボトルBの軸方向の異なる位置の画像をそれぞれ取り込んでおり、PETボトルBの全体に関して欠陥の有無を検査している。なお、各撮影機4に設けられた照明7は、その照明7が取り付けられた各撮影機4のカメラ5の焦点が合わされた位置を重点的に照射して、検査を行うことが可能な画像を各カメラ5が確実に取り込むことができるように構成されている。これらの撮影機4により取り込まれたPETボトルBの画像は、直ちに画像解析が行われ、傷、汚れ等の欠陥の有無が解析される。
【0052】
カメラ5が設置された区間を通過したPETボトルBのうち欠陥のない良品は、その後バキューム装置10の吸引から解除され、再びエアフローコンベヤ50にネック部が支持され、次工程に搬送される。一方、欠陥の発見されたPETボトルBは、図8に示すように、カメラ5の設置された区間を通過後、エンドレスベルト送り装置20で送られている間に、リジェクト装置30により側方へはじき出される。この際、案内レール51はバキューム装置10及びエンドレスベルト送り装置20の配された側と逆側のレールが取り外されているので、不良品は円滑に除去される。
【0053】
以上、PETボトルBを例に実施の形態を説明したが、この態様は、ネック部を支持できる容器で有れば、PETボトルB以外の容器にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、姿勢維持手段と送り手段とを検査装置に設けるため、大量に搬送される容器の検査を精度よくしかも短時間で行うことが可能な検査装置を低廉に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかる容器検査装置をその幅方向の中間部分で缶の搬送方向に切断した縦断面図。
【図2】図1に示す容器検査装置の高さ方向の中間部分を缶の搬送方向に切断した縦断面図。
【図3】容器検査装置の各構成要素の位置関係を示す搬送方向に直交する断面で切断した容器検査装置の横断面図。
【図4】図1に示す実施の形態とは別の実施の形態にかかる検査装置を示す図。
【図5】更に別の実施形態にかかる容器検査装置をその上方から見た概略図。
【図6】図5に示す容器検査装置を側方からみた概略図。
【図7】PETボトルBがエアフローコンベヤで搬送される状態を示すエアフローコンベヤの横断面図。
【図8】容器検査装置の各構成要素の位置関係を示す搬送方向に直交する断面で切断した容器検査装置の横断面図。
【符号の説明】
1,1a,1b 容器検査装置
2 トップチェーンコンベヤ
4 撮影機(検査手段)
5 カメラ
7 照明
10 バキューム装置(吸引手段)
11 吸引ノズル(吸引部)
14 真空源
20 エンドレスベルト送り装置
21 エンドレスベルト
22 プーリ
30 リジェクト装置
31 噴射ノズル
40 スクリュー
41 溝
50 エアフローコンベヤ
50a ケーシング
50b 欠損部分
51 案内レール
Claims (3)
- 容器の下面を支持して所定速度でこの容器を順次搬送する搬送手段によって搬送される容器が所定の検査区間を通過する間に、前記容器を所定の方法で検査する検査手段を備えた容器検査装置において、
搬送手段は検査区間に延びるとともに容器の下面を支持するコンベアを有し、
前記容器を一定の姿勢で前記検査区間を通過させる姿勢維持手段を設け、
この姿勢維持手段は、
前記容器の搬送方向に延びる吸引部を前記容器の側方に配し、前記容器をこの吸引部で吸引する吸引手段と、
前記容器の搬送方向に沿って移動する送り媒体に前記吸引手段により吸引される前記容器を吸着させて前記容器を移動させる送り手段と、
を備え、
送り媒体は、容器の上方に当接する上方の送り媒体と、容器の下方に当接する下方の送り媒体とからなり、吸引部は上方の送り媒体と下方の送り媒体との間に位置し、かつ上方の送り媒体および下方の送り媒体より側方へ引込むことにより容器に当接することなく配置され、
上方の送り媒体と下方の送り媒体は、容器の搬送手段のコンベアと等速で駆動されることを特徴とする容器検査装置。 - 前記検査区間より上流には、前記搬送手段により搬送される容器を前記姿勢維持手段の設けられた側方へ漸次接近させる位置移動手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の容器検査装置。
- 前記検査手段の検査結果に基づいて搬送される容器の中から不良品を除去するリジェクト手段が、前記姿勢維持手段の設置範囲内で、かつ、前記検査手段の下流側に設けられたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の検査装置。
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