JP3787015B2 - ディスク回転制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタルデータ記録再生装置に係わるものであり、より詳しくは光ディスク等のスピンドルモータ駆動制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル信号が線速度一定方式(CLV)で記録されているディスクにおいて、光ピックアップによるトラッキングを行う場合、光ピックアップがディスクの内周部から外周部へ移動するにつれて、ディスクはその回転速度が低下するように駆動される。この回転速度の制御は、ディスクから再生された再生信号に同期した同期クロック(フェイズロックドループ回路で再生信号をもとに生成されるクロック)の周波数が所定の周波数になるように、スピンドルモータの回転速度を制御することでなされる。
【0003】
上記の場合において、モータの回転を開始したとき、あるいは光ピックアップを高速で移動させるとき等、同期信号が得られないような場合は、上記ディスクの再生信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間隔、あるいは立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの間隔の最大値(最大反転間隔)を検出し、この最大反転間隔が所定の値になるように、スピンドルモータの回転速度を制御するように構成されている。なお、この点に関しては、特公平4−71269号公報に記載されている。
【0004】
ところで、光磁気ディスク等には、データ記録時のトラッキング、あるいは記録位置検出等などのためにウォブリング(蛇行された案内溝)が施されており、ミニディスク(MD)などでは、この部分にアドレス情報も含まれている。また上記ウォブリングを用いて上記スピンドルモータの回転制御も行うことができる。以下、DVD−RAMディスクを例に説明する。
【0005】
図15は、DVD−RAMにおいてスピンドルモータの制御を行うための回路のブロック図で、1はディスク、2は光ピックアップ、3はスピンドルモータ、4はスピンドルモータの駆動アンプ、5は再生信号のイコライズおよびウォブル信号抽出を行うアナログ信号処理回路、6は再生信号をディジタル処理するディジタル信号処理回路、7は前記ウォブル信号を逓倍して記録用のチャンネルクロックを生成するチャンネルクロック生成回路、8は周波数比較器、9は位相比較器、10は演算器、11はPWM信号生成回路である。
【0006】
次に、動作について説明する。ディスク1が駆動アンプ4によって起動され、光ピックアップ2によって再生信号が読みとられると、アナログ信号処理回路5にてウォブル信号が抽出される。また、再生信号中のデータはディジタル信号処理回路6で処理されて出力される。さらに、前記抽出されたウォブル信号はチャンネルクロック生成回路7に入力される。チャンネルクロック生成回路7は、図16に示すように電圧制御発振器(VCO)12、VCO出力信号の分周器13、分周器13の出力と入力ウォブル信号との位相比較器14、周波数比較器15、ローパスフィルタ16からなるフェイズロックドループ(PLL)回路で構成されている。
これを図16に示す。
【0007】
上記チャンネルクロック生成回路7の動作は以下のようになる。まず、DVD−RAMでは、チャンネルクロック(データの読みとり/書き込み用クロック)はウォブル信号の整数倍になるように構成されているので、VCO12から出力されたクロックは、分周器13にてその分周比の2倍に相当する分周比で分周される。次に、この分周器13の出力と入力ウォブル信号とがそれぞれ位相比較器14および周波数比較器15に入力される。
【0008】
ディスク1の回転数や光ピックアップ2の読みとり位置によって、入力されるウォブル信号の周波数が変動するので、周波数比較器14からその変化分が誤差信号として出力される。同様に、位相比較器15から位相差成分が誤差信号として出力される。これら2つの誤差信号は加算され、ローパスフィルタ16においてコンデンサ等を充放電させることにより誤差電圧信号に変換され、VCO12に与えられる。VCO12は入力誤差電圧をキャンセルするように発振周波数が変化する。このように閉ループが構成され、VCO12のクロック出力は入力ウォブル信号に同期する。
【0009】
この入力ウォブル信号に同期したVCO12の出力クロックは、分周器13で1/2に分周されてチャンネルクロックとしてとりだされ、次段の周波数比較器8に入力されるほか、記録時に記録データを出力するためのクロックとしても用いられる。
一方、DVD−RAMでは、ディスク1を線速度一定で回転させた場合のチャンネルクロック周波数は29.18MHzなので、この周波数のクロックがリファレンスクロックとして水晶発振器等から周波数比較器8に与えられる。周波数比較器8では、チャンネルクロック生成回路7から取り出されたチャンネルクロックと、リファレンスクロックとの周波数が比較され、周波数誤差信号が出力される。
【0010】
ところで、位相比較器9には周波数比較器8と同様に水晶発振器等により29.18MHzのリファレンスクロックが与えられ、これが分周器13におけるチャンネルクロックとウォブル信号の分周比の1/2に相当する分周比で分周され、この分周されたクロックの周波数はディスク1が線速度一定で回転している場合のウォブル信号の周波数に等しくなる。そして、この分周信号とアナログ信号処理回路5から出力されたウォブル信号が位相比較器9で位相比較され、位相誤差信号が出力される。
【0011】
前記周波数誤差信号と位相誤差信号はともに演算器10に入力され、それぞれ実数倍されてゲイン調整された後、加算されて出力される。この演算器10の誤差信号出力はPWM信号生成回路11に入力され、PWM(パルスワイドモジュレーション)変換されて駆動アンプ4に与えられる。駆動アンプ4によってPWM出力された誤差信号をキャンセルするようにスピンドルモータ3の回転数が制御されるので、ディスク1は線速度一定で回転する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようにDVD−RAMでは、ウォブル信号を用いたスピンドルモータ3の回転制御が可能であり、ディスク1にデータを記録するときに有効である。
しかし、再生時に再生信号からデータに同期したクロックが従来のデータ用PLL回路等から得られる場合は、その同期クロックと水晶発振器等から発生されたリファレンスクロック(29.18MHz)とを周波数比較あるいは位相比較して誤差信号を得、それをもとにしてスピンドルモータの回転制御を行った方がより正確な制御ができ、またウォブル信号が光ピックアップ2のトラックはずれなどによって入力されない場合の対策等が必要になるなどの問題点があった。
【0013】
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ウォブル信号の検出の有無や、再生時のデータとPLL回路で生成されたクロックとの同期状態をもとにして、適宜、スピンドルモータ制御のための誤差信号生成方法を切り換えて最適な制御を行うことができるディスク回転制御装置を得ることを目的とする。
また、切換回路を利用してPLL回路に入力される信号を選択し、一つのPLL回路でそれぞれの入力に同期した信号を生成し、これを用いて周波数比較あるいは位相比較してスピンドルモータの回転制御を行うディスク回転制御装置を得ることを目的とする。
また、記録時にウォブル信号が欠落したり、プリピットデータ(データ記録のためにディスク上にあらかじめ記録されているアドレスデータ)が正常に得られないとき、記録を禁止し、さらに再生信号をメモリ等の記憶手段に記憶する際、書き込み側(再生信号に同期)と読み出し側(再生信号によらない基準信号に同期)とが非同期である場合、書き込みアドレスが読み出しアドレスを追い越して、読み出し中のデータが一部消去されるなどの問題を解決できるディスク回転制御装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によるディスク回転制御装置は、
案内溝を有するディスクに対してデータの再生を行なうためのディスク回転制御装置であって、
前記ディスクを回転駆動するスピンドルモータの所定回転角毎に回転パルスを発生させ、該回転パルスに基づいて、所定の基準クロックに対する該回転パルスの周波数誤差及び位相差情報を含む第1の誤差情報を検出する第1の誤差検出手段と、
前記ディスクの読み取り専用領域の検出を示す判別信号に応じて選択された、前記案内溝に所定の間隔で施された被検出部の検出を示す検出信号、または前記ディスクの読み取り専用領域の再生信号の、いずれか一方の信号に基づいて、所定の基準クロックに対する該いずれか一方の信号の周波数誤差及び位相差情報を含む第2の誤差情報を検出する第2の誤差検出手段と、
前記ディスクのデータ領域同期信号を検出し、該同期信号に基づいて、所定の基準クロックに対する該同期信号の周波数誤差及び位相差情報を含む第3の誤差情報を検出する第3の誤差検出手段と、
前記第1乃至第3の誤差情報を含む複数誤差情報から、択一的に選ばれる選択誤差情報を選択する誤差情報選択手段と、
該選択誤差情報に基づいて、誤差が減少する方向に前記スピンドルモータを回転駆動するモータ駆動手段と、
前記データ領域の同期信号が正常に検出されているか否かを判定可能な第1の判定手段と、
前記ディスクの読み取り専用領域の再生信号が正常に検出されているか否かを判定可能であり、正常と判定した場合は、前記ディスクの読み取り専用領域の検出を示す前記判別信号を生成する第2の判定手段と
を有し、
少なくとも、前記第1と第2の判定手段が共に正常でないと判定している場合は前記誤差情報選択手段が前記第1の誤差情報を選択し、前記第1と第2の判定手段が共に正常と判定している場合は前記誤差情報選択手段が前記第3の誤差情報を選択すると共に、少なくとも前記第1の誤差検出手段が前記第2又は第3の誤差情報が選択されている間も誤差情報を出力し、且つ前記第2の誤差検出手段が前記第3の誤差情報が選択されている間も誤差情報を出力するように構成し、
更に、前記ディスクの読み取り専用領域の検出を示す前記判別信号に基いて、前記ディスクの読み取り専用領域の再生信号と前記案内溝に所定の間隔で施された被検出部の検出を示す検出信号とを切り換えて、いずれか一方の信号に位相同期した同期信号を生成させる信号生成手段を備え、
前記信号生成手段からの出力される前記同期信号前記第1の判定手段と、前記第2の判定手段に入力される
こと
としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、50はウォブル信号が記録されたDVD−RAMディスク、51は光ピックアップ、52は再生信号のイコライズおよびウォブル信号抽出を行うアナログ信号処理回路、53はプリピット領域(あらかじめディスク50上にDVD−ROMと同等のデータピットが形成された読み出し専用領域)のデータおよび同期信号を検出するプリピット領域検出回路、54はプリピット領域検出回路53で検出されたデータに同期したクロックを生成するPLL回路、55はデータ領域(ウォブル溝が形成され、データ読み出し、書き込みが可能なディスク50上の領域)のデータおよび同期信号を検出するデータ領域検出回路、56はデータ領域検出回路55で検出されたデータに同期したクロックを生成するPLL回路、57はデータ領域検出回路55で検出されたデータとPLL回路56で生成されたクロックとを入力して信号処理を行うディジタル信号処理回路である。
【0017】
また、68はスピンドルモータ、58はスピンドルモータ68の1回転につき複数個のパルスが出力されるパルスジェネレータ、59は周波数比較器、60は位相比較器、61は水晶発振器等から入力されたクロックを分周する分周器、62は演算器、63はセレクタ、64はローパスフィルタ、65はPWM信号生成回路、67はスピンドルモータの駆動アンプである。
【0018】
また、69はプリピット領域とデータ領域の識別信号を生成する識別信号生成回路、70はウォブル信号を逓倍してチャンネルクロックを生成するPLL回路、71は周波数比較器、72は位相比較器、73は水晶発振器等から入力されたクロックを分周する分周器、74は演算器である。
【0019】
さらに、75は周波数比較器、76は位相比較器、77は水晶発振器等から入力されたクロックを分周する分周器、78は演算器である。
【0020】
次に動作について説明する。図2は図1のブロック図においてスピンドルモータ68を動作させるときのフローチャートであり、以下、これに基づいて説明する。
まず、START81で初期化が行われた後、CLVON82でCLV起動されるとディスク50が回転を始め、光ピックアップ51内のフォーカスおよびトラックサーボの状態のチェック83がなされる。もし、起動時もしくはフォーカスあるいはトラックサーボがはずれていて再生信号が正常に読み出せない場合は、パルスジェネレータ68を用いたスピンドル制御となる。DVD−RAMではゾーン(ディスク50上の同心円状の小領域)毎におよそのディスク回転数が決められているので、ZONE SET84で再生される領域の回転数に応じた所定の分周比が分周器61に対してセットされる。一例として分周比Mは分周器61に入力される水晶発振器等の周波数f、所定ゾーンのディスク50の回転数n、パルスジェネレータのディスク50、1回転あたりに出力されるパルス数をkとすると
M=nk/f ・・・(1)
で求めることができる。
【0021】
次に、FG AFC85で分周器61の出力信号をリファレンスとして、パルスジェネレータ58から入力されるパルス数を周波数比較器59で計測する。ディスク50が所定の回転数で回転しているならば1回転あたりの分周器61の出力クロック数と上記パルス数は等しくなるが、そうでない場合は誤差が生じる。周波数比較器59からはこの誤差パルス数が1回転毎あるいは所定回転数毎に出力される。
【0022】
ところで、LOCK86では周波数比較器59の状態が常にチェックされ、誤差パルス数が所定値以下(ディスク50の回転数がゾーン毎に決められた所定数に近づいた時)になるとFG APC87に進み、位相比較器60にて分周器61の出力信号とパルスジェネレータから出力されるパルスの出力タイミングの位相が比較される。もし、出力パルスのタイミングと分周器61の出力信号が位相同期していなければ、誤差分が計測されて出力される。
【0023】
次に、周波数比較器59の出力と位相比較器60の出力はともに演算器62に入力され、それぞれゲイン調整のために実数倍されてから加算される。この加算された誤差分の出力はセレクタ63に入力され、STOP100でディスク50の停止状態とならない限り、フォーカスおよびトラックサーボの状態のチェック83の結果、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているときは演算器62の周波数および位相誤差分出力が選択されてPWM信号生成回路65に入力され、誤差分がPWM変調されて出力される。この出力はローパスフィルタ64に入力され、信号の高域成分が除去される。
【0024】
なお、図1では、ローパスフィルタ64はアナログ回路を想定して、PWM信号生成回路65でPWM変調されてから出力されるように構成したが、ローパスフィルタ64をディジタルフィルタで構成しても良く、この場合はPWM信号生成回路65は不要である(PWM変調で誤差分を時間軸変動に変換する動作はディジタルフィルタで行われる)。
【0025】
次に、ローパスフィルタ64の出力はアンプ67に入力され、周波数および位相誤差分がキャンセルされるようにスピンドルモータ68が制御される。上記周波数および位相誤差分が無い状態ではディスク50はゾーン毎に所定回転数で回転しており、上記動作によってディスク50はCAV(角速度一定)制御がなされている。このため、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているときに、再生信号が入力されないために起こるディスク50の過回転、停止あるいは逆回転が防止される。
【0026】
次に、フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、再生信号が読み取れる状態になると、光ピックアップ51の出力信号はアナログ信号処理回路52に入力され、データのイコライジングや二値化の処理が行われ、プリピット領域検出回路53に入力される。ここではプリピット領域のデータと同期信号が検出され、PLL回路54では前記同期信号をもとにデータに位相同期したクロックが生成される。また、前記位相同期したクロックは前記プリピット領域のデータ読みとりに用いられ、データは外部に出力されて主にディスク50上のアドレス情報として使用される。
【0027】
また、プリピット領域検出回路53では前記同期信号は所定のデータ間隔毎にディスク50上に記録されているので、前記PLL回路54で生成されたクロックで上記同期信号の間隔を計測し、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェック88もなされる。ここで、もし所定クロック数ではないときはプリピット領域の同期信号が再生されていないか、あるいはPLL回路54の出力クロックが位相同期していないとして、前記フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているときのスピンドル制御(CAV)にもどる。
【0028】
次に、アナログ信号処理回路52からプリピット領域検出回路53を通って出力された再生信号がデータ領域検出回路55に入力されると、データ領域のデータと同期信号が検出される。また、PLL回路56では前記同期信号をもとにデータに位相同期したクロックが生成される。データ領域検出回路55で検出されたデータとPLL回路56で生成されたクロックは、ディジタル信号処理回路57に入力され、データ復調や誤り訂正処理などが行われる。
【0029】
さらに、前記処理において、所定のクロック間隔でプリピット領域の同期信号が検出されている場合は、データ領域検出回路55では前記データ領域の同期信号も所定のデータ間隔毎にディスク50上に記録されているので、PLL回路56で生成されたクロックで前記同期信号の間隔を計測し、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェック89がなされる。ここで、もし所定クロック数ではないときは、データ領域にデータが記録されていないか、あるいはPLL回路56の出力クロックが位相同期していないとして、前記従来例と同等のウォブル信号によるスピンドルモータ68の制御が行われ、WOBBLE AFC97に進む。
【0030】
まず、アナログ信号処理回路52にてウォブル信号が抽出されると、この抽出されたウォブル信号はPLL回路70に入力される。次に、従来例で説明したようにPLL回路70からはウォブル信号に位相同期したクロックが次の周波数比較器71に入力されるほか、記録時に記録データを出力するためのクロックとしても用いられる。一方、DVD−RAMではディスク50を線速度一定で回転させた場合のデータ読みとりクロック周波数は29.18MHzなので、この周波数のクロックがリファレンスクロックとして水晶発振器等から周波数比較器71に与えられる。周波数比較器71ではPLL回路70から出力された前記クロックと前記リファレンスクロックとの周波数が比較され、周波数誤差信号が出力される。
【0031】
ところで、LOCK98では周波数比較器71の状態が常にチェックされ、前記誤差信号が所定値以下(PLL回路70の出力クロック周波数が上記リファレンスクロック周波数に近づいたとき)になるとWOBBLE APC99に進む。一方、分周器73には上記周波数比較器71と同様に水晶発振器等から29.18MHzのリファレンスクロックが与えられ、これがPLL回路70から出力されたクロックとウォブル信号の分周比に相当する分周比で、分周される(分周されたクロックの周波数はディスク50が線速度一定で回転している場合のウォブル信号の周波数に等しくなる)。そして、位相比較器72にて分周器73の出力信号と、アナログ信号処理回路52にて抽出されたウォブル信号の出力タイミングの位相が比較される。もし、上記ウォブル信号のタイミングと分周器73の出力信号が位相同期していなければ誤差分が計測されて、位相誤差信号として出力される。
【0032】
前記周波数誤差信号と位相誤差信号はともに演算器74に入力され、それぞれ実数倍されてゲイン調整された後、加算されて出力される。この演算器74の出力はセレクタ63に入力される。ここで、STOP100でディスク50の停止状態とならない限り、フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、プリピット領域のデータは正常に読みとれるが、データ領域にデータが記録されていないときには前記演算器74の周波数および位相誤差分出力がセレクタ63で選択されてPWM信号生成回路65に入力され、誤差分がPWM変調されて出力される。この出力はローパスフィルタ64に入力され、信号の高域成分が除去される。
ただし、前記のように、ローパスフィルタ64をディジタルフィルタで構成したときは、PWM変調で誤差分を時間軸変動に変換する動作はディジタルフィルタで行われるのでPWM信号生成回路65は不要である。
【0033】
次に、ローパスフィルタ64の出力は駆動アンプ67に入力され、周波数および位相誤差分がキャンセルされるようにスピンドルモータ68が制御される。周波数および位相誤差分が無い状態では、再生されたウォブル信号がリファレンスクロックに位相同期しているので、ディスク50には線速度一定(CLV)制御がなされている。このため、データ領域上でデータが記録されている部分が再生され始めたとき、PLL回路56などが位相同期しやすい状態に保持されている。
【0034】
なお、ディスク50においてプリピット領域にはウォブル信号が記録されておらず、この領域を再生中でウォブル信号が得られ無い場合は、アナログ信号処理回路52から識別信号生成回路69に再生信号が入力され、プリピット領域とデータ領域を識別する信号が出力される。このとき、周波数比較器71と位相比較器72は、識別信号に応じて比較動作を変更、中断もしくは停止する。例えば、プリピット領域のときは、プリピット領域識別信号が出力される直前の誤差信号をホールドして出力し、データ領域識別信号が出力されると比較動作を再開して誤差信号を出力するように構成されており、ウォブル信号が得られ無い場合の誤動作が防止されている。
【0035】
また、プリピット領域においては、周波数比較器71にPLL回路54の出力クロックをPLL回路70の出力クロックの代わりに入力し、また位相比較器72に対してはPLL回路54の出力クロックを分周器73と同じ分周比分で分周し、ウォブル信号の代わりに入力して比較動作を続行させても良い。
また、プリピット領域においては、周波数比較器71のみPLL回路54の出力クロックを用いた比較動作を行い、位相比較器72は前記のように誤差信号出力をホールドしても良い。この場合は前記双方の領域境界でおこる位相誤差出力の急激な変化による影響(ウォブル信号位相と上記PLL回路54の分周クロックが位相同期しないとき)が軽減される。
【0036】
次に、PLL回路56で生成されたクロックでデータ領域検出回路55で検出された同期信号の間隔を計測し、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェック89がなされ、所定クロック数であるときはそのクロックはデータ領域のデータに位相同期しており、このクロックを基にしたスピンドルモータ68の制御が行われる。
【0037】
この場合はAFC90に進み、PLL回路56で生成されたデータ領域のデータに位相同期したクロックが周波数比較器75に入力される。一方、DVD−RAMでは、ディスク50を線速度一定で回転させた場合のデータ読みとりクロックの周波数は29.18MHzなので、この周波数のクロックがリファレンスクロックとして水晶発振器等から周波数比較器75に与えられる。周波数比較器75ではPLL回路56から出力されたクロックとリファレンスクロックとの周波数が比較され、周波数誤差信号が出力される。
【0038】
ところで、LOCK91では周波数比較器75の状態が常にチェックされ、前記誤差信号が所定値以下(PLL回路56の出力クロック周波数が上記リファレンスクロック周波数に近づいたとき)になるとAPC92に進む。一方、分周器77には周波数比較器75と同様に、水晶発振器等から29.18MHzのリファレンスクロックが与えられる。ここでデータ領域検出回路55で検出された同期信号の周期をp、PLL回路56の出力クロック信号の周期をqとすると、分周比Rは
R=q/p ・・・(2)
で求めることができ、リファレンスクロックは分周器77でこの分周比Rに相当する分周比で、分周される(分周されたクロックの周期はディスク50が線速度一定で回転している場合の上記同期信号の周期に等しくなる)。そして、位相比較器76にて分周器77の出力信号とデータ領域検出回路55で検出された同期信号の出力タイミングの位相が比較される。もし、前記同期信号のタイミングと分周器77の出力信号が位相同期していなければ誤差分が計測されて位相誤差信号として出力される。
【0039】
前記周波数誤差信号と位相誤差信号は、ともに演算器78に入力され、それぞれ実数倍されてゲイン調整された後、加算されて出力される。この演算器78の出力はセレクタ63に入力される。ここで、STOP100でディスク50の停止状態とならない限り、フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、プリピット領域のデータは正常に読みとれ、かつデータ領域にデータが記録されており、PLL回路56のクロックがデータ領域のデータに位相同期しているとき(通常のデータ再生状態)には、演算器78の周波数および位相誤差分出力がセレクタ63で選択されてPWM信号生成回路65に入力され、誤差分がPWM変調されて出力される。この出力はローパスフィルタ64に入力され、信号の高域成分が除去される。
【0040】
ただし、前記のように、ローパスフィルタ64をディジタルフィルタで構成したときはPWM変調で誤差分を時間軸変動に変換する動作はディジタルフィルタで行われるので、PWM信号生成回路65は不要である。次に、前記ローパスフィルタ64の出力はアンプ67に入力され、周波数および位相誤差分がキャンセルされるようにスピンドルモータ68が制御される。この制御方法は通常のデータ再生時に選択される方法である。
【0041】
また、プリピット領域とデータ領域それぞれで再生データに位相同期したクロックを用いてスピンドルモータ68の制御をする場合は、識別信号生成回路69の識別信号出力に基づいて周波数比較器75に入力されるクロックは、PLL回路54の出力とPLL回路56の出力とで切り換えられように構成される。また、位相比較器76に入力される同期信号は、プリピット領域検出回路53の出力とデータ領域検出回路55の出力とで切り換えられように構成される。
【0042】
以上の処理において、STOP100でディスク50が停止状態となるときはBRAKE101に進み、セレクタ63によって図示しないブレーキ信号が選択され、ローパスフィルタ64を介してアンプ67に与えられる。そして、ディスク50が停止するとCLV OFF102でブレーキ信号解除となり、END103となる。
【0043】
本発明の実施の形態1は以上のように動作するので、ディスク50は通常再生ではデータ領域のデータに位相同期したクロックでCLV制御される。また、データ領域のデータが欠落または未記録部分ではウォブル信号によって制御され、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているとパルスジェネレータ58を用いたCAV制御となるので、ディスク50の再生状態に応じた適切なスピンドルモータ制御を行うことができる。
【0044】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、図1と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示しており、66はセレクタ、79はデータ領域検出回路で検出されたデータの最大または最小反転間隔を検出する反転間隔検出回路、80は比較器である。
以下、図4のフローチャートを参照して実施の形態1と異なる部分の動作を説明する。図4に示すように、再生信号有無のチェック93でデータ領域にデータが記録されており、再生信号が有る場合はMIN/MAX94に進む。この場合はPLL回路56の出力クロックがまだデータ領域のデータに位相同期していないので、データ領域のデータの反転間隔を用いてスピンドルモータ68の制御を行う。ここでは設定により、MIN/MAX94の所で最大反転間隔を用いる場合はMAX95に進み、最小反転間隔を用いる場合はMIN96に進む。まず、最大反転間隔を用いる場合は、反転間隔検出回路79にデータ領域検出回路55からデータ領域の再生信号が入力されると、所定期間における信号の最大反転間隔が検出される。
【0045】
ここで、最大反転間隔が発生するのは同期信号が再生された場合であるため、前記所定の検出期間内には、必ず同期信号が再生されることが要求される。また、反転間隔は、信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでを検出するよりも、同じ立ち上がりエッジから立ち上がりエッジまで、あるいは立ち下がりエッジから立ち下がりエッジまでを検出した方が、アナログ信号処理回路52におけるデータスライス(二値化)レベル変動による影響を減らすことができる。これは特公平4−71269号公報に示されている。
【0046】
次に、反転間隔検出回路79で検出された反転間隔の最大値は比較器80に入力され、水晶発振器等で入力された基準クロックを用いて、ディスク50が線速度一定で回転しているときの反転間隔の最大値と比較される。このとき、反転間隔検出回路79で検出された反転間隔が短いときは比較器80よりスピンドルモータ68を減速する信号、長いときは加速する信号がそれぞれ出力され、セレクタ66(再生信号有無のチェック93でデータ領域にデータが記録されており、再生信号が有る場合のみ比較器80の出力が選択される)、ローパスフィルタ64を介してアンプ67に与えられて、スピンドルモータ68が制御される。この場合、スピンドルモータ68には、データ領域のデータに応じて線速度一定(CLV) の制御がかけられており、前記ウォブル信号に基づいた制御よりさらに細かく制御されることになる。
【0047】
また、最小反転間隔を用いる場合は、反転間隔検出回路79にデータ領域検出回路55からデータ領域の再生信号が入力されると所定期間における信号の最小反転間隔が検出され、比較器80ではディスク50が線速度一定で回転しているときの反転間隔の最小値と比較される。
【0048】
前記制御において、プリピット領域とデータ領域のそれぞれにおいてデータの反転間隔を検出してスピンドルモータ68の制御をする場合は、識別信号生成回路69の識別信号出力に基づいて反転間隔検出回路79に入力される信号を、プリピット領域検出回路53出力とデータ領域検出回路55出力とで切り換えられように構成される。
また、プリピット領域あるいはデータ領域いずれか一方で反転間隔の検出を行う場合は、識別信号生成回路69の識別信号出力に基づいて検出しない側では、比較器80よりスピンドルモータ68を制御する信号が出力されないか、またはセレクタ66で比較器80側が選択されないように構成される。
【0049】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3であるディスク回転制御装置を示すブロック図である。図において、104はウォブル信号が記録されたDVD−RAMディスク、105は光磁気ヘッド、106は再生信号のイコライズおよびウォブル信号抽出を行うアナログ信号処理回路、107はプリピット領域(あらかじめディスク104上にDVD−ROMと同等のデータピットが形成された読み出し専用領域)のデータおよび同期信号を検出する回路、108はプリピット領域検出回路107で検出されたデータに同期したクロックを生成するPLL回路である。また、119はスピンドルモータ、120はスピンドルモータ119の1回転につき複数個のパルスが出力されるパルスジェネレータ、121は周波数比較器、122は位相比較器、123は水晶発振器等により入力されたクロックを分周する分周器、124は演算器、115はセレクタ、117はローパスフィルタ、116はPWM信号生成回路、118はスピンドルモータを駆動する駆動アンプである。また、110は上記プリピット領域と上記データ領域の識別信号を生成する識別信号生成回路、109は上記ウォブル信号を逓倍してチャンネルクロックを生成するPLL回路、111は周波数比較器、112は位相比較器、113は水晶発振器等により入力されたクロックを分周する分周器、114は演算器である。
【0050】
次に動作について説明する。図6は図5のブロック図においてスピンドルモータ119を動作させる時のフローチャートであり、以下、図6を参照して説明する。
まず、START125で初期化が行われた後、CLVON126でCLV起動されるとディスク104が回転を始め、光磁気ヘッド105内のフォーカスおよびトラックサーボの状態のチェック127がなされる。もし、起動時もしくはフォーカスあるいはトラックサーボがはずれており、再生信号が正常に読み出せない場合はパルスジェネレータ120を用いたスピンドル制御となる。DVD−RAMでは、ゾーン(ディスク104上の同心円状の小領域)ごとにおよそのディスク回転数が決められているので、ZONE SET128で再生される領域の回転数に応じた所定の分周比が分周器123に対してセットされる。分周比Mは前記式(1)で求められる。
【0051】
次に、FG AFC129で分周器123の出力信号を、リファレンスとしてパルスジェネレータ120から入力されるパルス数を周波数比較器121で計測する。ディスク104が所定の回転数で回転していると、1回転あたりの分周器123の出力クロック数と前記パルス数は等しくなるが、そうでない場合は誤差が生じる。周波数比較器121からは前記誤差パルス数が1回転ごと、あるいは所定回転数ごとに出力される。
【0052】
ところで、LOCK130では周波数比較器121の状態が常にチェックされ、前記誤差パルス数が所定値以下(ディスク104の回転数がゾーンごとに決められた所定数に近づいたとき)になるとFG APC131に進み、位相比較器122にて分周器123の出力信号とパルスジェネレータ120から出力されるパルスの出力タイミングの位相が比較される。もし、出力パルスのタイミングと分周器123の出力信号が位相同期していなければ、誤差分が計測されて出力される。
【0053】
次に、周波数比較器121の出力と位相比較器122の出力はともに演算器124に入力され、それぞれゲイン調整のために実数倍されてから加算される。この加算された誤差分の出力はセレクタ115に入力され、STOP136でディスク104の停止状態とならない限り、フォーカスおよびトラックサーボの状態のチェック127の結果、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているときは演算器124の周波数および位相誤差分出力が選択されてPWM信号生成回路116に入力され、誤差分がPWM変調されて出力される。この出力はローパスフィルタ117に入力され、信号の高域成分が除去される。
【0054】
ただし、図5ではローパスフィルタ117はアナログ回路を想定して、PWM信号生成回路116でPWM変調されてから出力されるように構成されているが、ローパスフィルタ117をディジタルフィルタで構成しても良く、この場合はPWM変調で誤差分を時間軸変動に変換する動作はディジタルフィルタで行われるので、PWM信号生成回路116は不要である。
【0055】
次に、ローパスフィルタ117の出力はアンプ118に入力され、周波数および位相誤差分がキャンセルされるようにスピンドルモータ119が制御される。周波数および位相誤差分が無い状態のときは、ディスク104はゾーンごとに所定回転数で回転しており、前記制御動作によってディスク104はCAV(角速度一定)制御がなされている。このため、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているときに、再生信号が入力されないために起こるディスク104の過回転、停止あるいは逆回転が防止される。
【0056】
次に、フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、再生信号が読み取れる状態になると、光磁気ヘッド105の出力信号はアナログ信号処理回路106に入力され、データのイコライジングや二値化の処理が行われ、プリピット領域検出回路107に入力される。ここではプリピット領域のデータと同期信号が検出され、PLL回路108で前記同期信号をもとにデータに位相同期したクロックが生成される。また、前記位相同期したクロックは前記プリピット領域のデータ読みとりに用いられ、データは外部に出力されて主にディスク104上のアドレス情報として使用される。
【0057】
また、プリピット領域検出回路107では、同期信号は所定のデータ間隔ごとにディスク104上に記録されているので、PLL回路108で生成されたクロックで同期信号の間隔を計測し、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェック132もなされる。ここで、もし所定クロック数ではないときは、プリピット領域の同期信号が再生されていないか、あるいはPLL回路108の出力クロックが位相同期していないとして、前記フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているときのスピンドル制御(CAV)にもどる。
【0058】
また、チェック132で所定のクロック数であると判断された場合、前記従来例と同等のウォブル信号によるスピンドルモータ119の制御が行われ、WOBBLE AFC133に進む。まず、アナログ信号処理回路106にてウォブル信号が抽出されると、この抽出されたウォブル信号はPLL回路109に入力される。次に、従来例で説明したように、PLL回路109からはウォブル信号に位相同期したクロックが次の周波数比較器111に入力されるほか、記録時に記録データを出力するためのクロックとしても用いられる。一方、DVD−RAMでは、ディスク104を線速度一定で回転させた場合のデータ読みとりクロック周波数は29.18MHzなので、この周波数のクロックがリファレンスクロックとして水晶発振器等から周波数比較器111に与えられる。周波数比較器111ではPLL回路109から出力された上記クロックと、上記リファレンスクロックとの周波数が比較され、周波数誤差信号が出力される。
【0059】
ところで、LOCK134では周波数比較器111の状態が常にチェックされ、誤差信号が所定値以下(PLL回路109の出力クロック周波数が上記リファレンスクロック周波数に近づいたとき)になると、WOBBLE APC135に進む。一方、分周器113には周波数比較器111と同様に水晶発振器等から29.18MHzのリファレンスクロックが与えられ、これがPLL回路109から出力されたクロックとウォブル信号の分周比に相当する分周比で分周され、(分周されたクロックの周波数はディスク104が線速度一定で回転している場合のウォブル信号の周波数に等しくなる)位相比較器112にて分周器113の出力信号とアナログ信号処理回路106にて抽出されたウォブル信号の出力タイミングの位相が比較される。もし、ウォブル信号のタイミングと分周器113の出力信号が位相同期していなければ誤差分が計測され、位相誤差信号として出力される。なお、PLL回路109の出力クロックはウォブル信号に位相同期しているので、位相比較器112にはウォブル信号の代わりにPLL回路109から出力されたクロックを分周してウォブル信号相当のクロックとして入力し、これと分周器113の出力信号とを位相比較しても良い。
【0060】
前記周波数誤差信号と位相誤差信号はともに演算器114に入力され、それぞれ実数倍されてゲイン調整された後、加算されて出力される。この演算器114の出力はセレクタ115に入力される。ここで、STOP136でディスク104の停止状態とならない限り、フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、プリピット領域のデータは正常に読みとれるが、データ領域にデータが記録されていないときには演算器114の周波数および位相誤差分出力がセレクタ115で選択されてPWM信号生成回路116に入力され、誤差分がPWM変調されて出力される。この出力はローパスフィルタ117に入力され、信号の高域成分が除去される。
【0061】
ただし、前記のようにローパスフィルタ117をディジタルフィルタで構成したときは、PWM変調で誤差分を時間軸変動に変換する動作はディジタルフィルタで行われるのでPWM信号生成回路116は不要である。
次に、ローパスフィルタ117の出力は駆動アンプ118に入力され、周波数および位相誤差分がキャンセルされるようにスピンドルモータ119が制御される。周波数および位相誤差分が無い状態では、再生されたウォブル信号がリファレンスクロックに位相同期しているので、ディスク104には線速度一定(CLV)制御がなされている。
【0062】
なお、ディスク104において、プリピット領域にウォブル信号が記録されておらず、この領域を再生中でウォブル信号が得られ無い場合は、識別信号生成回路110によってアナログ信号処理回路106から再生信号が入力され、プリピット領域とデータ領域を識別する信号が出力される。このとき、周波数比較器111と位相比較器112は、識別信号に応じて比較動作を変更、中断もしくは停止する。例えば、プリピット領域のときはプリピット領域識別信号が出力される直前の誤差信号をホールドして出力し、データ領域識別信号が出力されると比較動作を再開して誤差信号を出力するように構成されており、ウォブル信号が得られ無い場合の誤動作が防止されている。
【0063】
また、プリピット領域においては、周波数比較器111にPLL回路108の出力クロックをPLL回路109の出力クロックの代わりに入力し、また位相比較器112に対してはPLL回路108の出力クロックを分周器113と同じ分周比分で分周して、ウォブル信号の代わりに入力して比較動作を続行させても良い。
また、プリピット領域においては、周波数比較器111のみPLL回路108の出力クロックを用いた比較動作を行い、位相比較器112は前記のように誤差信号出力をホールドしても良い。この場合は双方の領域境界でおこる位相誤差出力の急激な変化による影響(ウォブル信号位相と上記PLL回路108の分周クロックが位相同期しないとき)が軽減される。
【0064】
前記ウォブル信号によるスピンドルモータ制御がなされている状態で、プリピット領域検出回路107からプリピット領域に記録されているアドレス情報が読み出され、データ記録したい所定のアドレスであることが判明すると記録信号生成回路136で信号処理された記録信号は、データ領域のところでPLL回路109の出力クロックに同期して読み出される。この読み出された記録信号は137のアナログ処理回路を通って、光磁気ヘッド105を介しディスク104に記録される。
【0065】
なお、前記制御において、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれているとき、スピンドル制御がCAVの状態ではウォブル信号が読みとれないため、記録動作は禁止される。
以上の制御において、STOP136でディスク104が停止状態となるときはBRAKE137に進み、ブレーキ信号がローパスフィルタ117を介して、アンプ118に与えられる。そして、ディスク104が停止するとCLV OFF138でブレーキ信号解除となり、END139となる。
【0066】
本発明の実施の形態3は以上のように動作するので、ディスク104は通常記録ではウォブル信号に位相同期したクロックでCLV制御され、クロックが位相同期しないか、またはフォーカスあるいはトラックサーボがはずれているとパルスジェネレータ120を用いたCAV制御となるので、ディスク104の状態に応じた適切なスピンドルモータ制御を行うことができる。また、ウォブル信号が読めず、CLV制御されないときは記録が禁止されるので、誤った位置にデータが記録されてもとのデータが消去されるのを防止することができ、しかもCAV制御によってディスク104が過回転、停止または逆回転するのが防止できるとともに、パルスジェネレータ120によってウォブル信号が読めるようになったときPLL回路109が位相同期し易いようにCAV制御される。
【0067】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図において、140,141はセレクタ、142はPLL回路、143はプリピット領域およびデータ領域を判別し、識別信号を出力する識別信号生成回路である。
次に、動作を説明する。フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、再生信号が読み取れる状態になると、光ピックアップ51の出力信号はアナログ信号処理回路52に入力され、データのイコライジングや二値化の処理が行われ、プリピット領域検出回路53に入力され、ここでプリピット領域のデータと同期信号が検出される。
一方、アナログ信号処理回路52からセレクタ140にプリピット領域が再生されていることを示す信号が入力されると、この信号が選択されて識別信号生成回路143に出力される。この識別信号生成回路143の出力はセレクタ141に入力され、セレクタ141では、プリピット領域のときアナログ信号処理回路52からの再生信号がPLL回路142に入力される方に接続され、また、プリピット領域以外ではウォブル信号が選択される。
【0068】
次に、PLL回路142ではプリピット領域では再生信号に位相同期したクロックが生成され、それ以外ではウォブル信号に位相同期したクロックが生成される。また、プリピット領域検出回路53では、PLL回路142で生成されたクロックでプリピット領域のデータの同期信号の間隔が計測され、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェックがなされる。ここで、もし所定クロック数でないときは、プリピット領域の同期信号が再生されていないか、あるいはPLL回路142の出力クロックが位相同期していないとして、検出信号が出力される。
【0069】
また、所定クロック数のときは、位相同期しているとして検出結果がセレクタ140に入力される。そしてこの位相同期の場合は、プリピット領域検出回路53から、PLL回路142の出力クロックでプリピット領域の同期信号をもとにして生成されたプリピット領域とデータ領域を示す判別信号が、セレクタ140で選択されて識別信号生成回路143に入力される。したがってPLL回路142には、プリピット領域とデータ領域を示す判別信号が入力される。このため、PLL回路142では、位相同期しているとの検出結果がプリピット領域検出回路53から出力されて以後、判別信号によってプリピット領域とデータ領域では再生信号が入力され、それぞれプリピット領域とデータ領域のデータに位相同期したクロックが生成されて出力され、プリピット領域検出回路53とデータ領域検出回路55に入力され、データが読み出されるようになる。
【0070】
また、識別信号生成回路143からプリピット領域とデータ領域を示す判別信号が出力されない期間では、セレクタ141ではウォブル信号が選択されるので、PLL回路142ではウォブル信号に位相同期したクロックが生成される。以下、周波数比較器71には、識別信号生成回路143の出力とPLL回路142の出力が入力され、位相比較器72には識別信号生成回路143の出力とウォブル信号が入力され、周波数比較器75にはPLL回路142の出力が入力される。そして前記実施の形態1で説明したように、プリピット領域検出回路53とデータ領域検出回路55の双方でPLL回路142の出力クロックの位相同期が検出されるときは演算器78の出力がセレクタ63で選択される。そしてデータ領域ではデータ領域のデータに位相同期したクロック、プリピット領域ではプリピット領域のデータに位相同期したクロックでスピンドルモータ68がCLV制御される。
【0071】
また、プリピット領域検出回路53のみ位相同期が検出されるときは比較器80の出力がセレクタ66で選択されて、データ領域ではデータの反転間隔に応じてCLV制御される。さらに、識別信号生成回路143からプリピット領域とデータ領域を示す判別信号が出力されない期間では、演算器74の出力がセレクタ63で選択されるのでウォブル信号に位相同期したクロックでCLV制御される。また、プリピット領域検出回路53で位相同期が検出されないときは、パルスジェネレータ58を基準としたCAV制御がなされる。
【0072】
本発明の実施の形態4は以上のように動作するので、プリピット領域とデータ領域、その他の領域の再生信号に対して一つのPLL回路で位相同期クロックを生成でき、各領域におけるPLL回路142の状態に応じて適切なスピンドルモータ68の制御ができる。
【0073】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態4であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、図5と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図において、144,145はセレクタ、146はPLL回路、147はプリピット領域およびデータ領域を判別し、識別信号を出力する識別信号生成回路である。
次に、動作を説明する。フォーカスあるいはトラックサーボがかかり、再生信号が読み取れる状態になると、光磁気ヘッド105の出力信号はアナログ信号処理回路106に入力され、データのイコライジングや二値化の処理が行われ、プリピット領域検出回路107に入力される。ここでプリピット領域のデータと同期信号が検出される。
一方、アナログ信号処理回路106からセレクタ144にプリピット領域が再生されていることを示す信号が入力されると、この信号が選択されて識別信号生成回路147に出力される。この識別信号生成回路147の出力はセレクタ145に入力され、セレクタ145では、プリピット領域のときアナログ信号処理回路106からの再生信号がPLL回路146に入力される方に接続され、また、プリピット領域以外ではウォブル信号が選択される。
【0074】
次に、PLL回路146ではプリピット領域では再生信号に位相同期したクロックが生成され、それ以外ではウォブル信号に位相同期したクロックが生成される。また、プリピット領域検出回路107では、PLL回路146で生成されたクロックでプリピット領域のデータの同期信号の間隔が計測され、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェックがなされる。ここで、もし所定クロック数でないときは、プリピット領域の同期信号が再生されていないか、あるいはPLL回路146の出力クロックが位相同期していないとして、検出信号が出力される。
【0075】
また、所定クロック数のときは、位相同期しているとして検出結果がセレクタ144に入力される。そしてこの位相同期の場合は、プリピット領域検出回路107からPLL回路146の出力クロックでプリピット領域の同期信号をもとにして生成されたプリピット領域を示す判別信号が、セレクタ144で選択されて識別信号生成回路147に入力される。したがって、PLL回路146にはアナログ信号処理回路106からのプリピット領域が再生されていることを示す信号ではなく、プリピット領域検出回路107からのプリピット領域の同期信号をもとにして生成されたプリピット領域を示す判別信号が入力され、再生信号に同期したより正確な信号が入力されることになる。このため、PLL回路146では、位相同期しているとの検出結果がプリピット領域検出回路107から出力されて以後、判別信号によってプリピット領域の再生信号がより正確に入力され、プリピット領域のデータに位相同期したクロックが生成されて出力され、プリピット領域検出回路107に入力されるので、データが全て読み出されるようになる。ただし、データ記録動作の場合は、識別信号生成回路143からプリピット領域を示す判別信号が出力されない期間は、セレクタ145ではウォブル信号が選択されるので、PLL回路146ではウォブル信号に位相同期したクロックが生成される。
【0076】
一方、前記判別信号は記録信号処理回路136にも入力され、プリピット領域のデータ読み出しによって所定のアドレスであることがわかると、この判別信号からデータ領域を示す信号も生成され、このデータ領域のとき記録信号処理回路136から記録データが読み出される。この記録データは、ウォブル信号に位相同期したクロックで読み出される。ただし、プリピット領域検出回路107で位相同期していないとして検出信号が出力されると、記録データの読み出しは行われず、記録が停止される。
【0077】
以下、周波数比較器111には識別信号生成回路147の出力とPLL回路146の出力が入力され、位相比較器112には識別信号生成回路146の出力とウォブル信号が入力される。そして実施の形態2で説明したように、プリピット領域検出回路107でPLL回路146出力のクロックの位相同期が検出されるときは、演算器114の出力がセレクタ63で選択され、そしてウォブル信号に位相同期したクロックでスピンドルモータ119はCLV制御される。また、プリピット領域検出回路107で位相同期が検出されないときは、パルスジェネレータ120を基準としたCAV制御がなされる。
【0078】
本発明の実施の形態5は以上のように動作するので、プリピット領域ではプリピットデータに位相同期したクロック、その他ではウォブル信号に位相同期したクロック、というように、一つのPLL回路でそれぞれ位相同期クロックを生成でき、各領域におけるPLL回路146の状態に応じて適切なスピンドルモータ120の制御ができる。
【0079】
実施の形態6.
図9はこの発明の実施の形態6であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図において、148は復調回路、149はメモリインタフェース、150はメモリ、151は誤り訂正回路、152はメモリ読み出し後のディジタル信号処理回路、153はメモリ書き込み用アドレスカウンタ、154はメモリ読み出し用アドレスカウンタ、155はアドレスカウンタ153とアドレスカウンタ154のカウント値差を検出する検出回路、156は検出回路156でカウント差が発生したとき、周波数比較器75の動作を制御する制御回路である。
【0080】
次に、動作について説明する。データ領域検出回路55からPLL回路56の出力クロックで読み出されたデータは復調回路148に入力され、復調処理(DVDでは16→8ビット復調)され、メモリインタフェース149を介してメモリ150に書き込まれる。このときの書き込みアドレスは、アドレスカウンタ153からメモリ150に与えられる。このアドレスカウンタ153はデータの所定単位ごとにデータ領域検出回路55から出力される同期クロック(あるいは他に、同期クロックを分周したクロック、PLL回路56の出力クロックの分周クロックで同期クロックに位相同期したものであっても良い)で更新される。
【0081】
次に、メモリ150に書き込まれたデータは、誤り訂正回路151で誤り検出、訂正等の処理がなされて訂正される。そして、訂正後のデータはメモリ150から水晶発振器等で生成されたクロックで読み出され、後段のディジタル信号処理回路152へ送られて処理される。このとき、読み出しアドレスはアドレスカウンタ154からメモリに与えられる。このアドレスカウンタ154は、データの所定単位ごとに分周器77から出力されるリファレンスクロック(あるいは他に、リファレンスクロックを分周したクロック、水晶発振器等で生成されたクロックの分周クロックでリファレンスクロックに位相同期したものであっても良い)で更新される。
【0082】
前記動作において、書き込み用アドレスカウンタ153と読み出し用アドレスカウンタ154のカウント値は、それぞれ検出回路155に入力される。ここで、書き込み用アドレスカウンタ153のカウントクロックを同期クロック、読み出し用カウンタのカウントクロックをリファレンスクロックとし、それぞれクロックの両エッジで更新されるとした場合、位相比較器76で完全に同期クロックとリファレンスクロックが位相同期している場合は、検出回路155におけるカウント値差はいつも一定で、メモリ150上で読み出しアドレスと書き込みアドレスが重なることがないように制御される。
【0083】
ところが、プリピット領域検出回路53とデータ領域検出回路55双方で、PLL回路54と56の出力クロックの位相同期が検出され、演算器78の出力が選択されてスピンドルモータ68がCLV制御されているとき、図10に示すような現象が発生するときがある。すなわち、ディスク50の再生状態やスピンドルモータ68の回転変動などによって、アナログ信号処理回路52における波形等化や二値化の際に誤差が生じるからである。図10において再生信号160が得られるときは二値化されて図10(a)となるが、再生信号161の場合は図10(b)となり、2Tの区間が発生してしまう。図10(b)の場合はPLL回路56が位相同期しており、その周期がTのときデータ領域検出回路55ではデータが2Tとして読みとられ、データ誤りとなる。
【0084】
また、図10(b)においては、データ領域検出回路55では同期信号から次の同期信号までの間隔が3T→2Tとなった分短くなったことになる。したがって、周波数比較器75や位相比較器76には誤差が生じるが、通常は1T程度の僅かな誤差はローパスフィルタ64によってカットされ、スピンドルモータ68には反映されない。また、ローパスフィルタ64を通さなくても、スピンドルモータ68の制御帯域自体それほど高くないので無視される。ところが、図10(b)のような場合が頻繁に発生し、誤差が蓄積されると位相比較器76では図11に示すようなことが起こる。
【0085】
図11において、分周器77のリファレンスクロック出力を図11(a)とすると、通常誤差の少ない状態ではデータ領域検出回路55の同期クロック出力は図11(b)だが、ある程度大きくなると図11(c)となる。ここで、リファレンスクロックaに対して1/2クロックの位相誤差が生じると、信号aの立ち上がりエッジから見た誤差eと、信号bの立ち下がりエッジから見た誤差fが等しくなる。この状態では信号cは信号aの立ち上がりと立ち下がりのいずれの方向でも位相補正がかかる。最悪の場合、図11(d)の状態で位相同期すると、検出回路155で「一定値+1」カウント分のカウント値差が生じる。
【0086】
前記図11(d)の状態で一旦位相同期すると、位相比較器76の誤差信号はなくなり、また例え誤差が発生しても、その誤差をなくす方にスピンドルモータ68が制御されるため、図11(d)の状態が維持され続ける。このため、検出回路155のカウント値差は「一定値+1」カウント分のカウント値となる状態が続く。次に再び、図10(b)のような場合が起こり、図11(d)に対して図11(a)とはならず、図11(e)のように位相同期すると検出回路155のカウント値差はさらに拡大され、「一定値+2」カウント分のカウント値となる。以下、同様にしてカウント値差が拡大され、メモリ150の許容量をこえると、最悪の場合、書き込みアドレスカウンタ153と読み出しアドレスカウンタ154の値が同一となり、読み出し中のデータを書き込みデータで消去することになる。
【0087】
そこで、制御回路156は、検出回路155で上記一定値よりもカウント値差が拡大したときに周波数比較器75の比較誤差信号に所定値を加算または減算する信号を出力させ、PWM信号生成回路65を介してアンプ67に印加される電圧を変化させるように動作する。例えば、読み出しアドレスカウンタ154に対する、書き込みアドレスカウンタ153のカウント値差が減少したとき、周波数比較器75において比較誤差信号に所定値を加算(分周器77の出力クロック一周期ごとにPLL回路56の出力クロックを計測し比較誤差信号を生成している場合、計測されたクロック数値に加算する。この場合、加算によってディスク50がより速く回転したのと同等の状態となる)し、アンプ67に対してスピンドルモータ68を減速させる制御がなされるように制御する。したがって、ディスク50は減速され、再生信号から検出された同期クロックでカウントされる書き込みアドレスカウンタ153のカウント速度が、読み出しアドレスカウンタ154のカウント速度よりも遅くなり、検出回路155のカウント値差が増大するように制御される。
【0088】
また、制御回路156は、読み出しアドレスカウンタ154に対する、書き込みアドレスカウンタ153のカウント値差が増大したとき、周波数比較器75において比較誤差信号に所定値を減算(分周器77の出力クロック一周期ごとにPLL回路56の出力クロックを計測し比較誤差信号を生成している場合、計測されたクロック数値に減算する。この場合、減算によってディスク50がより遅く回転したのと同等の状態となる)し、アンプ67に対してスピンドルモータ68を加速させる制御がなされるように制御する。したがって、ディスク50は加速され、再生信号から検出された同期クロックでカウントされる書き込みアドレスカウンタ153のカウント速度が、読み出しアドレスカウンタ154のカウント速度よりも速くなり、検出回路155のカウント値差が減少するように制御される。
【0089】
以上の制御動作は、制御回路156の動作の一例である。一般には読み出しアドレスカウンタ154に対する、書き込みアドレスカウンタ153のカウント値差が変化したことが検出回路155で検出されると、制御回路156は周波数比較器75の構成によって適宜比較誤差信号に所定値を加算または減算させてスピンドルモータ68の回転数を変化させ、前記カウント値差が常に一定値になるように制御する。
【0090】
以上の動作によって、書き込みアドレスカウンタ153と読み出しアドレスカウンタ154の値差が拡大し、書き込みアドレスカウンタ153と読み出しアドレスカウンタ154の値が同一となり、読み出し中のデータを書き込みデータで消去されるのが防止される。
【0091】
実施の形態7.
図12はこの発明の実施の形態7であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図において、162はスピンドルモータ68の回転数を検出するディスク回転数検出器、163は検出器162の検出結果に応じてブレーキパルスを発生するブレーキパルス発生回路である。
【0092】
次に、動作について説明する。図12において、PLL回路56で生成されたクロックでデータ領域検出回路55で検出された同期信号の間隔が計測され、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるとき、すなわち通常の再生状態にあるときに、図4に示すBRAKE101に進んでディスク50の回転を停止させる場合の動作は、以下のようになる。
【0093】
まず、BRAKE101になると分周器77で分周されたリファレンスクロックは検出器162に入力され、またPLL回路56で生成されたクロックも入力され、そして周波数比較器75と同様にリファレンスクロックの所定周期ごとにPLL回路56の生成クロック数が計測される。次に、生成クロック数が所定値以下(線速度一定で回転しているならば一定の値をとるが、回転速度が低下すると生成クロック数も減る)、例えば2/3回転以下になったとき、検出信号がブレーキパルス発生回路163に出力される。ただし、検出器162が検出信号を出力するための所定値には、PLL回路56が位相同期できる範囲で、通常線速度一定回転時よりも低い回転数で回転しているときの値が選ばれる。
【0094】
一方、ブレーキパルス発生回路163では、BRAKE101になってから検出器162から検出信号が出力されるまでの時間が計測される。そして、BRAKE101になるとブレーキパルス発生回路163はブレーキパルスを出力し、セレクタ66はこのブレーキパルスを選択してローパスフィルタ64、駆動アンプ67を介してスピンドルモータ68に印加するので、ディスク50の回転が減速する。そして、ブレーキパルス発生回路163は上記計測時間に所定の時間をプラスした時間の間(計測値よりディスク50がとまると予測される時間)ブレーキパルスを出力した後、出力を停止するのでディスク50は逆回転せずに停止する。
【0095】
図13に前記ブレーキパルス発生回路163の一例を示す。図において、164はセレクタ、165はアップダウンカウンタ、166はフリップフロップ、167はオール0検出回路、168はフリップフロップである。
次に、動作を説明する。前記時間計測は、分周器77のリファレンスクロック、または基準信号で計測する。まず、BRAKE101になるとフリップフロップ168がセットされ、ブレーキパルスが出力される。またアップダウンカウンタ165はリセットされ、フリップフロップ166がセットされるとともに、セレクタ164によって、リファレンスクロックまたは基準信号がアップダウンカウンタ165のアップカウント側に入力され、前記検出器162から検出信号が入力されるまでカウントされる。ここで、検出器162は、ディスク50が上記のように2/3回転になると検出信号を出力するものとする。
【0096】
次に、検出信号が入力されると、セレクタ164によって前記リファレンスクロックまたは基準信号がアップダウンカウンタ165のダウンカウンタ側に切り換えられる。このとき、ダウンカウントによってボロー出力(カウンタがダウンカウントされ、リセット値0を越えるとボローがでる)が出力され、次段のフリップフロップ166にクロック入力され、その出力は0(リセット状態)となる。その後、アップダウンカウンタ165はダウンカウントされ続け、リセット値0になるとオール0検出回路167は先のフリップフロップ166が0なのでフリップフロップ168をリセットする。したがって、ブレーキパルス出力はこの時点で解除される。
【0097】
結局、前記構成では、フリップフロップ166がアップダウンカウンタ165のダウンカウントを1ビット分、すなわち2倍拡張するように動作するので、アップダウンカウンタ165のアップカウント時間の2倍ダウンカウントされた時点で、オール0検出回路167からリセット信号が出力されることになる。よって、アップカウント時間がディスク回転2/3になる時間とすると、オール0検出回路167からリセット信号が出力された時点でディスク50が停止することになり、ここでブレーキパルスが解除され、逆回転が防止される。
【0098】
実施の形態8.
図14はこの発明の実施の形態8であるディスク回転制御装置を示すブロック図で、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図において、169はスピンドルモータ68の回転数を検出するディスク回転数検出器A、170はディスク回転数検出器A169の検出結果に応じてブレーキパルスを発生するブレーキパルス発生回路A、171はスピンドルモータ68の回転数を検出するディスク回転数検出器B、172はディスク回転数検出器B171の検出結果に応じてブレーキパルスを発生するブレーキパルス発生回路B、173はスピンドルモータ68の回転数を検出するディスク回転数検出器C、174はディスク回転数検出器C173の検出結果に応じてブレーキパルスを発生するブレーキパルス発生回路C、175はセレクタである。
【0099】
次に、動作について説明する。図14において、データ領域検出回路55で検出された同期信号の間隔がPLL回路56で生成されたクロックで計測され、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるとき、すなわち通常の再生状態にあるとき、図4に示すBRAKE101に進んでディスク50の回転を停止させる場合の動作は、以下のようになる。
【0100】
まず、BRAKE101になると分周器77で分周されたリファレンスクロックは検出器A169に入力され、またPLL回路56で生成されたクロックも入力され、そして周波数比較器75と同様にリファレンスクロックの所定周期ごとにPLL回路56の生成クロック数が計測される。次に、生成クロック数が所定値以下(線速度一定で回転しているならば一定の値をとるが、回転速度が低下すると生成クロック数も減る)、例えば2/3回転以下になったとき、検出信号がブレーキパルス発生回路A170に出力される。ただし、検出器A169が検出信号を出力するための所定値には、PLL回路56が位相同期できる範囲で、通常、線速度一定回転時よりも低い回転数で回転しているときの値が選ばれる。
【0101】
一方、ブレーキパルス発生回路A170では、BRAKE101になってから検出器A169から検出信号が出力されるまでの時間が計測される。そして、BRAKE101になるとブレーキパルス発生回路A170はブレーキパルスを出力し、セレクタ175およびセレクタ66ではこれを選択してローパスフィルタ64、アンプ67を介してスピンドルモータ68に印加するので、ディスク50の回転は減速する。そして、ブレーキパルス発生回路A170は上記計測時間に所定の時間をプラスした時間の間(計測値よりディスク50がとまると予測される時間)ブレーキパルスを出力した後、出力を停止するので、ディスク50は逆回転せずに停止する。
【0102】
次に、前記処理において、同期信号の間隔がPLL回路56で生成されたクロックで計測され、ある同期信号が検出されてから次の同期信号検出までの期間が所定のクロック数であるか否かのチェック89がなされたとき、もし所定クロック数ではなく、データ領域にデータが記録されていないか、あるいはPLL回路56の出力クロックが位相同期していない場合の動作は、以下のようになる。
【0103】
ウォブル信号によるスピンドルモータ68の制御が行われ、図4に示すWOBBLE AFC97に進む。このときはBRAKE101になると分周器73で分周されたリファレンスクロックが検出器B171に入力され、またPLL回路70で生成されたクロックが入力されて、周波数比較器71と同様に、前記リファレンスクロックの所定周期ごとにPLL回路70の生成クロック数が計測される。次に、生成クロック数が所定値以下(線速度一定で回転しているならば一定の値をとるが、回転速度が低下すると生成クロック数も減る)、例えば2/3回転以下になったとき、検出信号がブレーキパルス発生回路B172に出力される。ただし、検出器B171が検出信号を出力するための所定値には、PLL回路70が位相同期できる範囲で、通常、線速度一定回転時よりも低い回転数で回転しているときの値が選ばれる。
【0104】
そして、ブレーキパルス発生回路B172では、BRAKE101になってから検出器B171から検出信号が出力されるまでの時間が計測される。このとき、BRAKE101になるとブレーキパルス発生回路B172はブレーキパルスを出力し、セレクタ175およびセレクタ66はこれを選択してローパスフィルタ64、アンプ67を介してスピンドルモータ68に印加するので、ディスク50の回転は減速する。そして、ブレーキパルス発生回路B172は上記計測時間に所定の時間をプラスした時間の間(計測値よりディスク50がとまると予測される時間)ブレーキパルスを出力した後、出力を停止するので、ディスク50は逆回転せずに停止する。
【0105】
次に、フォーカスあるいはトラックサーボがはずれており、ウォブル信号が正常に読み出せない場合、パルスジェネレータ58を用いたスピンドル制御が行われ、図4に示すFGAFC85またはFGAFC87であるときBRAKE101になると、以下のように動作する。まず、分周器61で分周されたリファレンスクロックが検出器C173に入力され、またパルスジェネレータ58で生成されたパルスが入力されて、周波数比較器59と同様にリファレンスクロックの所定周期ごとにパルスジェネレータ58の生成パルス数が計測される。次に、生成パルス数が所定値以下(線速度一定で回転しているならば一定の値をとるが、回転速度が低下すると生成パルス数も減る)、例えば2/3回転以下になったとき、検出信号がブレーキパルス発生回路C174に出力される。ただし、検出器C173が検出信号を出力するための所定値には、通常、角速度一定回転時よりも低い回転数で回転しているときの値が選ばれる。
【0106】
そして、ブレーキパルス発生回路C174では、BRAKE101になってから検出器C173から検出信号が出力されるまでの時間が計測される。そして、BRAKE101になるとブレーキパルス発生回路C174はブレーキパルスを出力し、セレクタ175およびセレクタ66はこれを選択してローパスフィルタ64、アンプ67を介してスピンドルモータ68に印加するので、ディスク50の回転は減速する。そして、ブレーキパルス発生回路C174は計測時間に所定の時間をプラスした時間の間(計測値よりディスク50がとまると予測される時間)ブレーキパルスを出力した後、出力を停止するので、ディスク50は逆回転せずに停止する。
【0107】
以上の制御動作において、通常の再生状態にあるとき、検出器A169、検出器B171および検出器C173はBRAKE101になると全て動作し、ブレーキパルス発生回路A170、B172およびC174からそれぞれブレーキパルスが出力されるように構成しても良い。このときはセレクタ175でブレーキパルス発生回路A170の出力が選択されるが、例えばブレーキ動作中にPLL回路56の位相同期がはずれ、検出器A169で生成クロック数を計測しても位相はずれのためにディスクの回転数を正確に判定できないときは、位相はずれの時点でブレーキパルス発生回路B172の出力に切り換えられるので、誤動作が防止される。
また同様に、ブレーキ動作中にフォーカス、あるいはトラックサーボがはずれた場合は、ブレーキパルス発生回路C174の出力に切り換えられる。
【0108】
前記構成によれば、セレクタ175によって再生状態に応じて適宜ブレーキパルス発生回路A170、B172およびC174の出力が切り換えられるので、正確にディスクを停止させることができる。
【0109】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の発明においては、ディスクから再生された同期信号が正常に検出されているときは再生信号に同期した信号に基づいて形成された誤差情報でディスクの回転が制御され、同期信号が正常に得られないときは案内溝に形成された被検出部の検出に基づく誤差情報でディスクの回転が制御され、また、この被検出部も正常に検出できないときはスピンドルモータの回転パルスに基づく誤差情報でディスクの回転が制御される。また、各誤差情報は可能な限り常時形成されているため、ディスクの再生信号からディスクの回転に関する情報が正常に得られなくなった場合でも円滑に他の誤差情報によるディスクの回転制御に移行することができ、ディスクの過回転、停止、逆回転等が防止できるほか、常にディスクの再生状態に応じたディスクの回転制御ができるという効果を奏する。更に、プリピット領域とデータ領域、その他の領域の再生信号に対して一つの信号生成回路で位相同期信号を生成でき、各領域における信号生成回路の状態に応じて適切なスピンドルモータの制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1のディスク回転制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態2のディスク回転制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態3のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態3のディスク回転制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態4のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態5のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態6のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図10】 再生信号を二値化した場合におこる現象を説明する図である。
【図11】 実施の形態6の位相比較器の動作説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態7のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態7のブレーキパルス発生回路を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態8のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図15】 従来例のディスク回転制御装置を示すブロック図である。
【図16】 従来例のPLL回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
50 ディスク、51 光ピックアップ、52 アナログ信号処理回路、53プリピット領域検出回路、54 PLL回路、55 データ領域検出回路、56 PLL回路、57 ディジタル信号処理回路、58 パルスジェネレータ、59 周波数比較器、60 位相比較器、61 分周器、62 演算器、63セレクタ、64 ローパスフィルタ、65 PWM信号生成回路、66 セレクタ、67 アンプ、68 スピンドルモータ、69 識別信号生成回路、70PLL回路、71 周波数比較器、72 位相比較器、73 分周器、74演算器、75 周波数比較器、76 位相比較器、77 分周器、78 演算器、79 最大または最小反転間隔検出回路、80 比較器、104 ウォブル信号が記録されたDVD−RAMディスク、105 光磁気ヘッド、106 アナログ信号処理回路、107 プリピット領域検出回路、108,109 PLL回路、110 識別信号生成回路、111 周波数比較器、112 位相比較器、113 分周器、114 演算器、115 セレクタ、116 PWM信号生成回路、117 ローパスフィルタ、118 アンプ、119 スピンドルモータ、120 パルスジェネレータ、121 周波数比較器、122 位相比較器、123 分周器、124 演算器、140,141 セレクタ、142 PLL回路、143 識別信号生成回路、144,145 セレクタ、146 PLL回路、147 識別信号生成回路、148 復調回路、149 メモリインタフェース、150 メモリ、151 誤り訂正回路、152 ディジタル信号処理回路、153 メモリ書き込み用アドレスカウンタ、154 メモリ読み出し用アドレスカウンタ、155 カウント値差検出回路、156 制御回路、162 ディスク回転数検出器、163 ブレーキパルス発生回路、164 セレクタ、165 アップダウンカウンタ、166 フリップフロップ、167オール0検出回路、168 フリップフロップ、169 ディスク回転数検出器A、170 ブレーキパルス発生回路A、171 ディスク回転数検出器B、172 ブレーキパルス発生回路B、173 ディスク回転数検出器C、174ブレーキパルス発生回路C、175 セレクタ。

Claims (1)

  1. 案内溝を有するディスクに対してデータの再生を行なうためのディスク回転制御装置であって、
    前記ディスクを回転駆動するスピンドルモータの所定回転角毎に回転パルスを発生させ、該回転パルスに基づいて、所定の基準クロックに対する該回転パルスの周波数誤差及び位相差情報を含む第1の誤差情報を検出する第1の誤差検出手段と、
    前記ディスクの読み取り専用領域の検出を示す判別信号に応じて選択された、前記案内溝に所定の間隔で施された被検出部の検出を示す検出信号、または前記ディスクの読み取り専用領域の再生信号の、いずれか一方の信号に基づいて、所定の基準クロックに対する該いずれか一方の信号の周波数誤差及び位相差情報を含む第2の誤差情報を検出する第2の誤差検出手段と、
    前記ディスクのデータ領域同期信号を検出し、該同期信号に基づいて、所定の基準クロックに対する該同期信号の周波数誤差及び位相差情報を含む第3の誤差情報を検出する第3の誤差検出手段と、
    前記第1乃至第3の誤差情報を含む複数誤差情報から、択一的に選ばれる選択誤差情報を選択する誤差情報選択手段と、
    該選択誤差情報に基づいて、誤差が減少する方向に前記スピンドルモータを回転駆動するモータ駆動手段と、
    前記データ領域の同期信号が正常に検出されているか否かを判定可能な第1の判定手段と、
    前記ディスクの読み取り専用領域の再生信号が正常に検出されているか否かを判定可能であり、正常と判定した場合は、前記ディスクの読み取り専用領域の検出を示す前記判別信号を生成する第2の判定手段と
    を有し、
    少なくとも、前記第1と第2の判定手段が共に正常でないと判定している場合は前記誤差情報選択手段が前記第1の誤差情報を選択し、前記第1と第2の判定手段が共に正常と判定している場合は前記誤差情報選択手段が前記第3の誤差情報を選択すると共に、少なくとも前記第1の誤差検出手段が前記第2又は第3の誤差情報が選択されている間も誤差情報を出力し、且つ前記第2の誤差検出手段が前記第3の誤差情報が選択されている間も誤差情報を出力するように構成し、
    更に、前記ディスクの読み取り専用領域の検出を示す前記判別信号に基いて、前記ディスクの読み取り専用領域の再生信号と前記案内溝に所定の間隔で施された被検出部の検出を示す検出信号とを切り換えて、いずれか一方の信号に位相同期した同期信号を生成させる信号生成手段を備え、
    前記信号生成手段からの出力される前記同期信号前記第1の判定手段と、前記第2の判定手段に入力される
    ことを特徴とするディスク回転制御装置。
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