JP2721464B2 - 光ディスク記録装置及び光ディスク再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク上にオーデ
ィオ信号などの情報を記録、再生する光ディスク記録及
び再生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、オーディオ信号などの情報を記録
及び再生する光ディスク装置の開発が盛んである。記録
可能な光ディスクでは、予めトラッキング案内溝（グル
ーブ）が記録層と基板層の間に形成されており、グルー
ブ上もしくはグルーブ間にレーザを集光させることによ
り情報の記録が行われる。以下、グルーブ上もしくはグ
ルーブ間にあって、情報が記録される領域を情報トラッ
クと呼ぶ。

【０００３】コンパクトディスク（ＣＤ）のように再生
専用の光ディスク再生装置では、光ディスクの回転制御
は再生信号から得られる回転同期信号により行われてい
る。又光ディスク上の位置を正確に検索するには、予め
サブコード領域に記録されるアドレス情報が利用されて
いる。一方、記録可能な光ディスクにおいては、未記録
状態では情報が記録されていないので再生専用の光ディ
スクのような方法は使えない。そこで記録用の光ディス
クでは、回転制御のための回転同期信号と、アドレス情
報などの制御信号が予めディスク上に記録される。例え
ば特願平１−４１７８４号では、情報の記録時に光ディ
スクの回転制御を安定して行い、しかもアドレス検索を
可能とする技術が示されている。

【０００４】従来の光ディスク記録及び再生装置の動作
について説明する。図９は記録再生用光ディスクの情報
トラックの構成を示す部分拡大平面図、図１０は情報ト
ラックに記録する信号の周波数帯域特性図、図１１は主
情報の記録単位であるセクタの構成図である。図９にお
いて、（ａ）は光ディスクの全周にわたり蛇行形成され
る情報トラックであり、第１の再生専用情報Ｓ１が記録
される。第１の再生専用情報Ｓ１とは、光ディスクの回
転を線速度一定に制御する信号であり、光ディスクが所
定の線速度で回転すると、蛇行から得られる再生周波数
は基準周波数と等しくなる。

【０００５】図９（ｂ）は光ディスクの再生専用領域の
みに蛇行形成される情報トラックであり、第２の再生専
用情報Ｓ２が記録される。第２の再生専用情報Ｓ２とは
少なくとも光ディスクの絶対アドレス信号と主情報の記
録再生制御を行う同期信号を含む信号である。図９
（ｃ）は（ａ）及び（ｂ）に示す信号を夫々重畳して記
録した情報トラック１を示す。つまり、光ディスクのフ
ォーマット時に第１の再生専用情報Ｓ１と、第２の再生
専用情報Ｓ２を重畳し、あらかじめ蛇行形成することに
より情報トラック１が構成される。

【０００６】情報トラック１は多数のセクタ２により構
成され、各セクタ２は再生専用領域３と記録再生領域４
に分割される。主情報は記録再生領域４に記録される。
信号の記録再生時にはレーザダイオード等のビームスポ
ット５が情報トラック１の中心線に沿って照射され、走
査方向から見て中心線の右及び左側のトラック幅が信号
に応じて変調される。

【０００７】ここで情報トラック１を蛇行形成する方法
として、例えば特公昭５４ー１５７２７号公報に開示さ
れているように、音響光学素子などの偏向手段を用い、
加工用のレーザビームをトラック中心線と垂直方向に微
少振動させ照射するものがある。又、レコーダブル・コ
ンパクトディスク・システムの規格であるオレンジブッ
クに示されているように、光ディスクのスピンドルモー
タを制御しやすくするため、第１の再生専用情報Ｓ１と
して通常数十ｋＨｚの正弦波が用いられる。又第２の再
生専用情報Ｓ２として、バイフェーズマーク変調した２
値のデジタルデータをＦＭ変調したものが用いられる。

【０００８】次に、情報トラック１に記録再生されるト
ラック変調信号の周波数帯域を図１０を用いて説明す
る。本図において（ａ）は光ピックアップ内の左右両チ
ャンネルのフォトダイオードの差信号を示し、（ｂ）は
和信号を示す。図１０（ａ）において低周波の帯域Ｆ１
はトラッキング制御の応答周波数帯域であり、帯域Ｆ２
は第１の再生専用情報Ｓ１の周波数帯域である。図１０
（ａ），（ｂ）において帯域Ｆ３は主情報Ｓ３及び第２
の再生専用情報Ｓ２の周波数帯域である。第１の再生専
用情報Ｓ１はトラッキング制御応答帯域Ｆ１と主情報Ｓ
３の帯域Ｆ３の間に設定され、左右両帯域からの漏れ込
みの影響を受けない。

【０００９】第１の再生専用情報Ｓ１は光ディスクの回
転制御用の信号であり、単一周波数の信号が用いられ
る。このため主情報Ｓ３の記録時も回転制御が安定す
る。更に第２の再生専用情報Ｓ２は第１の再生専用情報
Ｓ１より高域側にあり、高信頼度の多重記録が可能とな
る。そして第２の再生専用情報Ｓ２は図９（ｃ）の再生
専用領域３のみに記録されるため、例え主情報Ｓ３と帯
域が重なっても互いの信号漏れ込みは起こらない。

【００１０】次に、情報トラック１に記録されたトラッ
ク変調信号の読取方法について、図９を用いて説明す
る。光ディスクの回転中、ビームスポット５はトラッキ
ング制御によって情報トラック１を忠実に追従するよう
に制御される。しかしトラッキング制御応答帯域Ｆ１は
図１０（ａ）に示すように通常数百Ｈｚ〜数ｋＨｚ程度
であり、トラック変調信号の周波数帯域に比べて低い。
このため光ピックアップは情報トラック１の蛇行に追従
せず、ビームスポット５の中心軌跡は図９（ｃ）の一点
鎖線で示すトラック中心に沿ったものとなる。これは光
ディスクの回転時、ビームスポット５の中で情報トラッ
ク１の左右の幅が垂直方向に相対的に変化することを意
味する。この左右のトラック幅の変化は、公知のトラッ
キング誤差検出方式であるプッシュプル法によって容易
に検出できる。このような検出方法によって、情報トラ
ック１の左右の幅に比例した電気信号がフォトダイオー
ドから出力され、第１の再生専用情報Ｓ１及び第２の再
生専用情報Ｓ２が得られる。

【００１１】次に、主情報Ｓ３の記録単位であるセクタ
２の構成を図１１を用いて説明する。本図において再生
専用領域３を更に分割した領域３ａは光ディスクの絶対
位置を示す絶対アドレス信号の記録領域である。領域３
ｂ，３ｃは主情報Ｓ３の記録再生制御を行うための第
１，第２の同期信号を夫々記録する領域である。領域４
ａは記録再生領域４の両端部に設けられるマージンエリ
アである。絶対アドレス信号Ｓ４，第１の同期信号Ｓ５
及び第２の同期信号Ｓ６は、高信頼性を確保するために
このように再生専用領域３に少なくとも１箇所以上記録
される。ここで、２つの絶対アドレス信号Ｓ４は、同一
セクタ２では同一コードが記録される。又、第１，第２
の同期信号Ｓ５，Ｓ６は夫々異なる同期コードで記録さ
れる。

【００１２】次にマージンエリア４ａは主情報Ｓ３の記
録開始、記録終了位置を夫々示すもので、主情報Ｓ３と
隣接領域を隔離する領域である。主情報Ｓ３の記録、再
生は第１，第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６を夫々用いて行わ
れる。このため第１，第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６は確実
に検出されなければならない。

【００１３】このように情報トラック１には、第１の再
生専用情報Ｓ１と第２の再生専用情報Ｓ２が周波数分割
で再生される。このため主情報Ｓ３の記録時に、単一周
波数である第１の再生専用情報Ｓ１を用いて光ディスク
の回転制御を安定して行える。又、第２の再生専用情報
Ｓ２の周波数帯域を高くすることにより多重記録が可能
になる。このため再生専用領域３のみにあらかじめ記録
することにより、同帯域を有する主情報Ｓ３の記録再生
領域４を再生専用領域３と分割でき、信頼性の高いアド
レス検索が行える。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法では、第２の再生専用情報Ｓ２から検出される第
１，第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６を夫々用いて主情報Ｓ３
の記録及び再生が開始される。このため、第１又は第２
の同期信号Ｓ５，Ｓ６の検出漏れや誤検出が発生した場
合には、主情報Ｓ３がマージンエリア４ａを越えて再生
専用領域３に記録されたり、主情報Ｓ３の再生データが
欠落する等の異常が発生し、記録再生が確実に行えない
という問題点を生じていた。

【００１５】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、記録時及び再生時においても光
ディスクの回転制御を安定して行え、光ディスクのアド
レス検索を高信頼度に行うと共に、主情報Ｓ３の記録再
生を良好に行うことのできる光ディスク記録装置及び光
ディスク再生装置を提供することを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本願の請求項１の発明
は、線速度一定に回転制御するための第１の再生専用情
報、外部から入出力される主情報、主情報の記録位置を
示す絶対アドレス信号と主情報の記録指令を生成するた
めの同期信号を含む第２の再生専用情報が夫々記録さ
れ、蛇行形成された情報トラックを有する光ディスクが
記録媒体として用いられ、該光ディスクの情報トラック
に主情報の記録を行なう光ディスク記録装置であって、
情報トラックの中心線に沿ってビームスポットを照射
し、主情報を記録すると共に、記録された信号を夫々読
み取り、電気信号に変換する光ピックアップと、光ピッ
クアップの出力からトラック変調信号を生成する光検出
手段と、光検出手段により検出されるトラック変調信号
から、第１及び第２の再生専用情報の周波数成分を夫々
抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタと、第１及び
第２の帯域抽出フィルタの出力から、第１及び第２の再
生専用情報を夫々復調する第１及び第２の復調手段と、
第１の復調手段の出力する第１の再生専用情報を用いて
光ディスクの回転を線速度一定に制御する回転制御手段
と、第１の復調手段の出力する第１の再生専用情報を計
数することにより、同期信号と同一時刻に出力する同期
補間信号を生成する同期補間手段と、第２の復調手段の
出力する第２の再生専用情報から、同期信号を検出して
この信号を記録同期信号として出力し、該同期信号の検
出漏れを起こした場合に、同期補間手段の出力する同期
補間信号を記録同期信号として出力する同期検出手段
と、同期検出手段の出力する記録同期信号に応じて主情
報の記録指令を生成する記録指令生成手段と、記録指令
生成手段の出力する記録指令に従い、デジタル符号化さ
れた主情報を記録信号に変換して光ピックアップに与え
る記録手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。

【００１７】本願の請求項２の発明は、線速度一定に回
転制御するための第１の再生専用情報、外部から入出力
される主情報、主情報の記録位置を示す絶対アドレス信
号と主情報の再生指令を生成するための同期信号を含む
第２の再生専用情報が夫々記録され、蛇行形成された情
報トラックを有する光ディスクが記録媒体として用いら
れ、該光ディスクの情報トラックから主情報の再生を行
なう光ディスク再生装置であって、情報トラックの中心
線に沿ってビームスポットを照射し、記録された信号を
夫々読み取り、電気信号に変換する光ピックアップと、
光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成する
光検出手段と、光検出手段により検出されるトラック変
調信号から、第１及び第２の再生専用情報の周波数成分
を夫々抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタと、第
１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、第１及び第
２の再生専用情報を夫々復調する第１及び第２の復調手
段と、第１の復調手段の出力する第１の再生専用情報を
用いて光ディスクの回転を線速度一定に制御する回転制
御手段と、第１の復調手段の出力する第１の再生専用情
報を計数することにより、同期信号と同一時刻に出力す
る同期補間信号を生成する同期補間手段と、第２の復調
手段の出力する第２の再生専用情報から、同期信号を検
出してこの信号を再生同期信号として出力し、該同期信
号の検出漏れを起こした場合に、同期補間手段の出力す
る同期補間信号を再生同期信号として出力する同期検出
手段と、同期検出手段の出力する再生同期信号に応じて
主情報の再生指令を生成する再生指令生成手段と、再生
指令生成手段の出力する再生指令に従い、デジタル符号
化された主情報を光ピックアップの読み取り信号から再
生する再生手段と、を具備することを特徴とするもので
ある。

【００１８】本願の請求項１１の発明は、線速度一定に
回転制御するための第１の再生専用情報、外部から入出
力される主情報、主情報の記録位置を示す絶対アドレス
信号と主情報の記録指令を生成するための同期信号を含
む第２の再生専用情報が夫々記録され、蛇行形成された
情報トラックを有する光ディスクが記録媒体として用い
られ、該光ディスクの情報トラックに主情報の記録を行
なう光ディスク記録装置であって、情報トラックの中心
線に沿ってビームスポットを照射し、主情報を記録する
と共に、記録された信号を夫々読み取り、電気信号に変
換する光ピックアップと、光ピックアップの出力からト
ラック変調信号を生成する光検出手段と、光検出手段に
より検出されるトラック変調信号から、第１及び第２の
再生専用情報の周波数成分を夫々抽出する第１及び第２
の帯域抽出フィルタと、第１及び第２の帯域抽出フィル
タの出力から、第１及び第２の再生専用情報を夫々復調
する第１及び第２の復調手段と、第１の復調手段の出力
する第１の再生専用情報を用いて光ディスクの回転を線
速度一定に制御する回転制御手段と、第１の復調手段の
出力する第１の再生専用情報を計数することにより、同
期信号と同一時刻に出力する同期補間信号を生成する同
期補間手段と、第１の復調手段の出力する第１の再生専
用情報を所定数計数することにより、同期信号の検出を
所定期間禁止する同期保護信号を生成する同期保護手段
と、第２の復調手段の出力する第２の再生専用情報か
ら、同期信号を検出してこの信号を記録同期信号として
出力し、同期保護手段の生成する同期保護信号の出力期
間内に同期信号を検出した際にはこの信号を遮断し、同
期信号の検出漏れを起こした場合は同期補間手段の出力
する同期補間信号を記録同期信号として出力する同期検
出手段と、同期検出手段の出力する記録同期信号に応じ
て主情報の記録指令を生成する記録指令生成手段と、記
録指令生成手段の出力する記録指令に従い、デジタル符
号化された主情報を記録信号に変換して光ピックアップ
に与える記録手段と、を具備することを特徴とするもの
である。

【００１９】本願の請求項１２の発明は、線速度一定に
回転制御するための第１の再生専用情報、外部から入出
力される主情報、主情報の記録位置を示す絶対アドレス
信号と主情報の再生指令を生成するための同期信号を含
む第２の再生専用情報が夫々記録され、蛇行形成された
情報トラックを有する光ディスクが記録媒体として用い
られ、該光ディスクの情報トラックから主情報の再生を
行なう光ディスク再生装置であって、情報トラックの中
心線に沿ってビームスポットを照射し、記録された信号
を夫々読み取り、電気信号に変換する光ピックアップ
と、光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成
する光検出手段と、光検出手段により検出されるトラッ
ク変調信号から、第１及び第２の再生専用情報の周波数
成分を夫々抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタ
と、第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、第１
及び第２の再生専用情報を夫々復調する第１及び第２の
復調手段と、第１の復調手段の出力する第１の再生専用
情報を用いて光ディスクの回転を線速度一定に制御する
回転制御手段と、第１の復調手段の出力する第１の再生
専用情報を計数することにより、同期信号と同一時刻に
出力する同期補間信号を生成する同期補間手段と、第１
の復調手段の出力する第１の再生専用情報を所定数計数
することにより、同期信号の検出を所定期間禁止する同
期保護信号を生成する同期保護手段と、第２の復調手段
の出力する第２の再生専用情報から、同期信号を検出し
てこの信号を再生同期信号として出力し、同期保護手段
の生成する同期保護信号の出力期間内に同期信号を検出
した際にはこの信号を遮断し、同期信号の検出漏れを起
こした場合は同期補間手段の出力する同期補間信号を再
生同期信号として出力する同期検出手段と、同期検出手
段の出力する再生同期信号に応じて主情報の再生指令を
生成する再生指令生成手段と、再生指令生成手段の出力
する再生指令に従い、光ピックアップからデジタル符号
化された主情報を再生する再生手段と、を具備すること
を特徴とするものである。

【００２０】

【作用】このような特徴を有する本願の請求項１の発明
によれば、第１の再生専用情報及び第２の再生専用情報
が周波数分割で記録された光ディスクを回転させると、
光ピックアップは情報トラックの中心線に沿ってビーム
スポットを照射し、記録された信号を夫々読み取る。光
検出手段は光ピックアップの出力からトラック変調信号
を生成し、第１及び第２の帯域抽出フィルタに与える。
次に第１及び第２の復調手段は、周波数帯域が低域と高
域に分離された第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力
から、第１及び第２の再生専用情報を夫々復調する。回
転制御手段は第１の再生専用情報を用いて光ディスクの
回転の線速度を一定に制御する。同期検出手段が第２の
再生専用情報から同期信号を検出すると、記録指令生成
手段はこの同期信号に応じて主情報の記録指令を生成す
る。そして同期検出手段が同期信号の検出漏れを起こし
た場合には、同期補間手段は第１の復調手段の出力する
第１の再生専用情報の計数により記録同期信号を補間生
成する。こうすると同期検出手段が同期信号の検出漏れ
を起こした場合でも、主情報を安定して光ディスクに記
録することができる。

【００２１】又本願の請求項２の発明によれば、第１の
再生専用情報，第２の再生専用情報，主情報が夫々周波
数分割で記録された光ディスクを回転させると、光ピッ
クアップは情報トラックの中心線に沿ってビームスポッ
トを照射し、記録された信号を夫々読み取る。光検出手
段は光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成
し、第１及び第２の帯域抽出フィルタに与える。次に第
１及び第２の復調手段は、周波数帯域が低域と高域に分
離された第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、
第１及び第２の再生専用情報を夫々復調する。回転制御
手段は第１の再生専用情報を用いて光ディスクの回転線
速度を一定に制御する。同期検出手段が第２の再生専用
情報から同期信号を検出すると、再生指令生成手段はこ
の同期信号に応じて主情報の再生指令を生成する。仮に
同期検出手段が同期信号の検出漏れを起こした場合に
は、同期補間手段は第１の復調手段の出力する第１の再
生専用情報の計数により再生同期信号を補間生成する。
こうすると同期検出手段が同期信号の検出漏れを起こし
た場合でも、主情報を安定して光ディスクから再生する
ことができる。

【００２２】更に本願の請求項１１又は請求項１２の発
明によれば、請求項１及び２の作用に加えて、同期保護
手段は第１の再生専用情報を計数することにより、同期
検出手段が同期信号の検出を所定期間禁止するための同
期保護信号を生成する。このため同期信号が情報トラッ
クの誤った位置で検出されても、主情報を安定して記録
又は再生できる。

【００２３】

【実施例】本発明の第１実施例における光ディスク記録
装置について、図１〜図３を参照しながら説明する。図
１は本発明の第１実施例における光ディスク記録装置の
全体構成を示すブロック図、図２は第１実施例の光ディ
スク記録装置に用いられる同期検出手段の構成を示すブ
ロック図である。又、情報トラック１の構成、及び主情
報Ｓ３を含むセクタ２の構成は従来例と同一であり、そ
の詳細な説明は省略する。

【００２４】図１において、光ディスク１０は主情報を
記録及び再生する光ディスクである。光ディスク１０の
記録媒体にはあらかじめ情報トラック１が蛇行形成され
ており、情報トラック１は複数のセクタ２に分割され、
各セクタ２には再生専用領域３，記録再生専用領域４が
設けられることは従来例と同一である。光ピックアップ
１１は内蔵のレーザダイオードのビームスポット５によ
り情報トラック１に信号を記録すると共に、フォトダイ
オードを用いて情報トラック１のトラック変調信号を読
み取り、その信号を出力するヘッドである。

【００２５】光検出手段１２は光ピックアップ１１のト
ラック変調信号を検出する回路であり、例えばトラッキ
ング誤差検出方式であるプッシュプル法を用いる。光検
出手段１２の出力は、第１の帯域抽出フィルタ１３及び
第２の帯域抽出フィルタ１４に出力される。第１の帯域
抽出フィルタ１３は光検出手段１２の出力信号の低域周
波数成分を濾波するフィルタであり、第２の帯域抽出フ
ィルタ１４は光検出手段１２の出力信号の高域周波数成
分を濾波するフィルタである。第１の復調手段１５は第
１の帯域抽出フィルタ１３の出力から第１の再生専用情
報Ｓ１を復調する回路であり、第２の復調手段１６は第
２の帯域抽出フィルタ１４の出力から第２の再生専用情
報Ｓ２を復調すると共に、再生クロックＳ８を発生する
回路である。

【００２６】一方、回転制御手段１７は第１の復調手段
１５の出力する第１の再生専用情報Ｓ１を用いて図示し
ないスピンドルモータを駆動し、光ディスク１０の線速
度を一定に制御（ＣＬＶ制御）する回路である。アドレ
ス検出手段１８は、第２の再生専用情報Ｓ２から絶対ア
ドレス信号Ｓ４を検出する回路である。検索手段１９は
アドレス検出手段１８の出力する絶対アドレス信号を用
いて、光ピックアップ１１を光ディスク１０の所望のト
ラック位置へ移動させる駆動回路である。

【００２７】次に同期検出手段２０は、第２の再生専用
情報Ｓ２から第１及び第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６を夫々
検出し、主情報Ｓ３の記録制御を行うための記録同期信
号Ｓ７を生成する回路である。同期検出手段２０の構成
例を図２に示す。本図において第１の同期検出器２０ａ
及び第２の同期検出器２０ｂは、第２の復調手段１６の
出力する第２の再生専用情報Ｓ２から、第１の同期信号
Ｓ５，第２の同期信号Ｓ６を夫々検出する回路である。
補間カウンタ２０ｃは、第１の同期検出器２０ａの出力
Ｓ５をリセット信号とし、図１の第２の復調手段１６よ
り出力される再生クロックＳ８を入力し、そのクロック
数を計数して所定値で補間パルスＳ９を発生するカウン
タである。補間カウンタ２０ｃのカウントプリセット値
は、第１の同期信号Ｓ５から第２の同期信号Ｓ６の時間
長に等しいものとする。記録同期生成回路２０ｄは、補
間カウンタ２０ｃの出力，第２の同期検出器２０ｂの出
力，後述する同期補間手段２１の出力の何れかを選択し
て記録同期信号Ｓ７として出力する回路である。

【００２８】さて図１の同期補間手段２１は、記録同期
信号Ｓ７をリセット信号とし第１の再生専用情報Ｓ１の
波数を計数するカウンタであり、第２の同期信号Ｓ６の
周期内に含まれる第１の再生専用情報Ｓ１の波数を計数
する。同期補間手段２１は記録同期信号Ｓ７と同一時刻
に同期補間信号Ｓ１０を生成する。記録指令生成手段２
２は、同期検出手段２０の記録同期信号Ｓ７を基準時刻
として、主情報Ｓ３の記録指令Ｓ１１を生成し、例えば
Ｈレベルで記録動作、Ｌレベルで記録停止の信号を出力
する回路である。

【００２９】記録手段２３は、記録指令生成手段２２の
出力する記録指令Ｓ１１の期間に、入力データとしての
主情報Ｓ３を記録信号に変調し、光ピックアップ１１の
レーザダイオードに駆動電流を与える回路である。光デ
ィスク１０への記録動作は、図９のセクタ２の単位で間
欠的に行われる。

【００３０】このように構成された光ディスク記録装置
の動作について図３を参照しつつ説明する。図３は第１
実施例の光ディスク記録装置の各部の動作を示す波形図
である。先ず光ディスク１０を回転制御手段１７により
回転させ、光ピックアップ１１を初期位置に移動させ
る。次に記録すべき主情報Ｓ３が入力されると、光ピッ
クアップ１１は例えば光ディスク１０の最内周の情報ト
ラック１を走査する。このとき光検出手段１２は図９
（ｃ）に示す一点鎖線のトラック中心より左右チャンネ
ルのトラック変調信号を夫々読み取り、左右チャンネル
の和信号と差信号を生成して第１及び第２の帯域抽出フ
ィルタ１３，１４に与える。第１の帯域抽出フィルタ１
３で抽出された低域成分の信号は、第１の復調手段１５
で第１の再生専用情報Ｓ１に復調される。

【００３１】次に回転制御手段１７は第１の再生専用情
報Ｓ１が規定の周波数となるようＣＬＶ制御を行う。即
ち検出周波数が基準値より低いか又は高いとき、スピン
ドルモータを増速又は減速する制御を行う。次に第２の
復調手段１６が第２の再生専用情報Ｓ２を復調すると共
に、図３（６）に示す再生クロックＳ８を出力する。同
期検出手段２０は第２の再生専用情報Ｓ２が与えられる
と、図２の第１及び第２の同期検出器２０ａ，２０ｂは
夫々、図３（４），（５）に示す第１及び第２の同期信
号Ｓ５，Ｓ６を検出する。このように第１及び第２の同
期信号Ｓ５，Ｓ６が共に検出される場合には、記録同期
生成回路２０ｄは第２の同期信号Ｓ６を選択し、その信
号を記録指令生成手段２２に与える。

【００３２】記録指令生成手段２２は図３（２），
（５）に示すように、第２の同期信号Ｓ６より時間Ｔだ
け遅延した時刻からＨレベルとなる記録指令Ｓ１１を発
生し、記録手段２３に出力する。記録手段２３は外部よ
り入力された主情報Ｓ３を例えばバッファメモリに保持
し、その信号をセクタ１・・・Ｎ・・・に分配する。次
に記録手段２３は記録指令Ｓ１１のＨレベルの期間に各
セクタの信号をレーザダイオードの駆動信号に変換し、
光ピックアップ１１に駆動信号を出力する。このように
して図９（ｃ）の記録再生領域４に主情報Ｓ３が記録さ
れる。

【００３３】次に第１又は第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６の
少なくとも一方が検出されない場合の記録動作について
説明する。図３（１）のセクタＮ＋１の期間で示すよう
に、同期検出手段２０が第１の同期信号Ｓ５を検出し、
第２の同期信号Ｓ６を検出できないものとする。このと
き補間カウンタ２０ｃは第１の同期検出器２０ａの出力
Ｓ５でリセットされ、図３（６）に示す再生クロックＳ
８のパルスを計数し、プリセット値に達すれば図３
（７）に示すように補間パルスＳ９を発生する。この補
間パルスＳ９は記録同期生成回路２０ｄを介して記録指
令生成手段２２に与えられ、セクタＮの場合と同様に記
録手段２３が動作する。

【００３４】図３（１）のセクタＮ＋２の期間で示すよ
うに、第１の同期信号Ｓ５が同期検出手段２０で検出さ
れない場合は、第２の同期検出器２０ｂの出力する第２
の同期信号Ｓ６が記録同期生成回路２０ｄで選択され、
記録指令生成手段２２に与えられ、記録手段２３が動作
する。

【００３５】次に図３（１）のセクタＮ＋３の期間で示
すように、第１及び第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６が同期検
出手段２０で共に検出されない場合は同期補間手段２１
の出力パルスが利用される。即ち同期補間手段２１は常
に同期検出手段２０の出力Ｓ７でリセットされており、
図３（８）に示すようにセクタＮ＋２の期間で第１の復
調手段１５の出力する第１の再生専用情報Ｓ１の波数を
計数し、規定数ｍに達すると図３（９）に示すような同
期補間信号Ｓ１０を出力している。この信号が記録同期
生成回路２０ｄで選択され、記録同期信号Ｓ７として記
録指令生成手段２２に与えられ、記録手段２３が動作す
る。

【００３６】このように第１実施例によれば、同期補間
手段２１は光ディスク１０の回転制御に用いられる第１
の再生専用情報Ｓ１の波数を計数して同期補間信号Ｓ１
０を生成する。このため同期検出手段２０が第１及び第
２の同期信号Ｓ５，Ｓ６の双方を検出できなかった場合
でも、主情報Ｓ３の記録を正常に行うことができる。

【００３７】本発明の第２実施例における光ディスク再
生装置について、図４，図５を参照しながら説明する。
図４は本発明の第２実施例における光ディスク再生装置
の全体構成を示すブロック図である。図４において光デ
ィスク１０は第１実施例の光ディスク記録装置で記録さ
れたディスクとする。又本実施例には光ピックアップ１
１、光検出手段１２、第１及び第２の帯域抽出フィルタ
１３，１４、第１及び第２の復調手段１５，１６、回転
制御手段１７、アドレス検出手段１８、検索手段１９、
同期検出手段２０、同期補間手段２１が夫々設けられて
いることは第１実施例と同一でありその説明は省略す
る。

【００３８】本実施例には図１の記録指令生成手段２２
及び記録手段２３に代わって、再生指令生成手段３１及
び再生手段３２が夫々設けられる。同期検出手段２０は
図３（３）の記録同期信号Ｓ７と同一タイミングに再生
同期信号Ｓ３１を出力する回路である。同期補間手段２
１は再生同期信号Ｓ３１をリセット信号とし、第１の再
生専用情報Ｓ１の波数をｍ個計数するカウンタである。
再生指令生成手段３１は、同期検出手段２０の出力する
再生同期信号Ｓ３１を基準時刻として主情報Ｓ３の再生
指令Ｓ３２を生成し、例えばＨレベルで再生動作、Ｌレ
ベルで再生停止の信号を出力する回路である。再生手段
３２は、光ピックアップ１０により得られる再生出力か
ら主情報Ｓ３を復調する回路である。

【００３９】次に光ディスク１０の再生動作について図
５を用いて説明する。図５は第２実施例の光ディスク再
生装置の各部の動作を示す波形図である。図５（１）の
セクタＮで示すように、同期検出手段２０は第１及び第
２の同期信号Ｓ５，Ｓ６を共に検出する場合（図５
（４），（５））、第２の同期信号Ｓ６を再生同期信号
Ｓ３１として選択し、再生指令生成手段３１に出力す
る。このとき再生指令生成手段３１が図５（２）に示す
再生指令Ｓ３２を再生手段３２に出力する。再生手段３
２は再生指令Ｓ３２に従ってセクタＮの信号を復調し、
主情報Ｓ３を外部に出力する。

【００４０】次にセクタＮ＋１の期間では、第１の同期
信号Ｓ５は検出されるが、第２の同期信号Ｓ６は検出漏
れを起こしている。この場合も第１実施例と同様にして
図５（３），（７）に示すように、補間カウンタ２０ｃ
の出力Ｓ３３が再生同期信号Ｓ３１として生成される。
ここで図２の補間カウンタ２０ｃは第１の同期信号Ｓ５
を検出後、再生クロックＳ８を例えばｎカウントして補
間パルスＳ３３を出力する。尚、次のセクタＮ＋２の期
間では第１の同期信号Ｓ５が検出されないが、この場合
もセクタＮの場合と同様に第２の同期信号Ｓ６が利用さ
れる。

【００４１】更に、セクタＮ＋３の期間では、第１及び
第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６が共に検出漏れを起こしてい
る。同期補間手段２１は前セクタＮ＋２の再生同期信号
Ｓ３１でリセットされ、第１の再生専用情報Ｓ１の波数
を例えばｍカウントして同期補間信号Ｓ１０を生成す
る。一方、再生指令生成手段３１は再生同期信号Ｓ３１
を基準時刻として再生指令Ｓ３２をＨレベルとする。そ
して再生手段３２は図９の記録再生領域４の開始位置か
ら主情報Ｓ３の再生を行う。再生指令生成手段３１は１
セクタ分の再生が終了すると再生指令Ｓ３２をＬレベル
として再生動作を停止する。

【００４２】このように第２実施例によれば、同期補間
手段２１は、光ディスク１０の回転制御に用いらる第１
の再生専用情報Ｓ１の波数を計数し、再生同期信号Ｓ３
１を補間生成する。このため同期検出手段２０は第１及
び第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６の双方を検出できなかった
場合でも、主情報Ｓ３の再生を正常に行うことができ
る。尚、回転制御手段１７において、第１の再生専用情
報Ｓ１の代わりに、主情報Ｓ３から回転同期信号を生成
してスピンドルモータの回転制御を行ってもよい。

【００４３】本発明の第３実施例における光ディスク記
録装置について、図６〜図８を参照しながら説明する。
図６は本発明の第３実施例における光ディスク記録装置
の全体構成を示すブロック図、図７は第３実施例の光デ
ィスク記録装置に用いられる同期検出手段の構成を示す
ブロック図である。又本実施例には光ディスク１０、光
ピックアップ１１、光検出手段１２、第１及び第２の帯
域抽出フィルタ１３，１４、第１及び第２の復調手段１
５，１６、回転制御手段１７、アドレス検出手段１８、
検索手段１９、同期補間手段２１、記録指令生成手段２
２、記録手段２３が夫々設けられていることは第１実施
例と同一であり、その説明は省略する。

【００４４】図６において、同期検出手段４１は、第２
の復調手段１６の出力する第２の再生専用情報Ｓ２から
第１及び第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６を夫々検出し、主情
報Ｓ３の記録制御を行うための記録同期信号Ｓ４１を生
成する回路である。同期検出手段４１の構成例を図７に
示す。図７において第１及び第２の同期検出器４１ａ，
４１ｂ、補間カウンタ４１ｅ、記録同期生成回路４１ｆ
が夫々設けられていることは、第１実施例と同一であ
る。第１の同期保護回路４１ｃは、後述する同期保護手
段４２が同期保護信号Ｓ４２を出力する間に、第１の同
期検出器４１ａから第１の同期信号Ｓ５が入力されると
その信号を通過させ、同期保護信号Ｓ４２の出力期間外
であればその信号を遮断するゲート回路である。第２の
同期保護回路４１ｄも同様に、第２の同期検出器４１ｂ
の出力する第２の同期信号Ｓ６を同期保護信号Ｓ４２の
有無により、通過又は遮断するゲート回路である。

【００４５】図６において同期保護手段４２は、第２の
同期信号Ｓ６の誤検出を防止する回路である。同期保護
手段４２は同期検出手段４１より出力される記録同期信
号Ｓ４１をリセット信号とし、第１の復調手段１５で復
調される第１の再生専用情報Ｓ１の波数ｐをプリセット
カウントすることにより同期保護信号Ｓ４２を生成す
る。同期保護信号Ｓ４２は例えばＨレベルで検出禁止、
Ｌレベルで検出許可とする。

【００４６】第３実施例の光ディスク記録装置の動作に
ついて、図８のタイムチャートに基づいて同期検出手段
４１及び同期保護手段４２の動作を中心に説明する。図
７において、第１及び第２の同期検出器４１ａ，４１ｂ
は、第２の再生専用情報Ｓ２から夫々第１及び第２の同
期信号Ｓ５，Ｓ６を検出して、その信号を第１及び第２
の同期保護器４１ｃ，４１ｄに夫々与える。第１及び第
２の同期保護器４１ｃ，４１ｄは、図８（４）に示す同
期保護信号Ｓ４２が同期保護手段４２から出力される
と、図８（１）のセクタＮの期間に示すようにその信号
のＬレベル時に第１及び第の同期信号Ｓ５，Ｓ６が存在
すれば、その出力をＳ５′，Ｓ６′として補間カウンタ
４１ｅ，記録同期生成回路４１ｆに夫々与える。この場
合は図３のセクタＮと同様にして主情報Ｓ３が光ディス
ク１０に記録される。

【００４７】次に図８（１），（７）のセクタＮ＋１の
期間に示すように、同期検出手段４１が同期保護信号Ｓ
４２のＨレベル時に第２の同期信号Ｓ６を検出すると、
第２の同期保護器４１ｄはこの同期信号Ｓ６は擬信号と
みなして遮断する。一方、補間カウンタ４１ｅは、第１
の同期保護器４１ｃの出力Ｓ５′をリセット信号とし、
図８（９）に示すように第２の再生専用情報Ｓ２に含ま
れる再生クロックＳ８を計数する。セクタＮ＋１の期間
では第２の同期信号Ｓ６が正規の位置から後方に移動し
ているので、同期保護信号Ｓ４２のＬレベルの期間に出
力されない。この場合記録同期生成回路４１ｆは図８
（１０）に示すように補間カウンタ４１ｅの出力する補
間パルスＳ９を選択し、記録指令生成手段２２に与え
る。又図８（５）に示すようにセクタＮ＋２の期間では
第１の同期信号Ｓ５の誤検出が発生しているが、同期保
護信号Ｓ４２がＨレベルであるのでこの信号は使用され
なく、記録指令Ｓ１１は誤ったタイミングで出力されな
い。

【００４８】このように第３実施例によれば、同期保護
手段４２は、光ディスク１０の回転制御に用いられる第
１の再生専用情報Ｓ１の波数を計数し、同期保護信号Ｓ
４２を生成する。このため同期検出手段４１が第１又は
第２の同期信号Ｓ５，Ｓ６を誤ったタイミングで検出し
ても、光ディスク１０に主情報Ｓ３を正常に記録するこ
とができる。尚、本実施例は記録装置として述べたが、
第２実施例と同様再生装置としてもよい。

【００４９】

【発明の効果】以上のように本願の請求項１記載の発明
によれば、同期補間手段は光ディスクの回転制御に用い
られる第１の再生専用情報を計数して記録同期信号を補
間生成する。このため同期検出手段が同期信号の検出漏
れを起こしても、主情報の記録を安定に行うことができ
る。更に、第１の再生専用情報は光ディスクより得られ
る信号であるので、記録同期信号の補間生成時にも光デ
ィスクの回転制御を安定化し、高精度な記録制御が可能
となる。

【００５０】又本願の請求項２の発明によれば、同期補
間手段は光ディスクの回転制御に用いられる第１の再生
専用情報を計数して再生同期信号を補間生成する。この
ため同期検出手段が同期信号の検出漏れを起こしても、
主情報の再生を安定に行うことができる。更に、第１の
再生専用情報は光ディスクより得られる信号であるの
で、再生同期信号の補間生成時にも光ディスクの回転制
御を安定化し、高精度な再生制御が可能となる。

【００５１】更に本願の請求項１１又は請求項１２の発
明によれば、同期保護手段は光ディスクの回転制御に用
いられる第１の再生専用情報を計数して同期保護信号を
生成する。このため同期検出手段が同期信号を誤った位
置で誤検出しても、主情報の記録又は再生を安定して行
うことができる。更に、第１の再生専用情報は光ディス
クより得られる信号であるので、同期保護信号の生成時
にも光ディスクの回転制御を安定化できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例によるディスク記録装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】第１実施例のディスク記録装置に用いられる同
期検出手段の構成例を示すブロック図である。

【図３】第１実施例のディスク記録装置の各部の動作を
示す信号波形図である。

【図４】本発明の第２実施例によるディスク再生装置の
構成を示すブロック図である。

【図５】第２実施例のディスク再生装置の各部の動作を
示す信号波形図である。

【図６】本発明の第３実施例によるディスク記録装置の
構成を示すブロック図である。

【図７】第３実施例のディスク記録装置に用いられる同
期検出手段の構成例を示すブロック図である。

【図８】第３実施例のディスク記録装置の各部の動作を
示す信号波形図である。

【図９】光ディスクの情報トラックの記録パターンを示
す説明図である。

【図１０】光ディスクに記録再生されるトラック変調信
号の周波数特性図である。

【図１１】光ディスクの記録単位であるセクタの構成を
示す説明図である。

【符号の説明】

１ 情報トラック ２ セクタ ３ 再生専用領域 ４ 記録再生専用領域 ５ ビームスポット １０ 光ディスク １１ 光ピックアップ １２ 光検出手段 １３ 第１の帯域抽出フィルタ １４ 第２の帯域抽出フィルタ １５ 第１の復調手段 １６ 第２の復調手段 １７ 回転制御手段 １８ アドレス検出手段 １９ 検索手段 ２０，４１ 同期検出手段 ２０ａ，４１ａ 第１の同期検出器 ２０ｂ，４１ｂ 第２の同期検出器 ２０ｃ，４１ｅ 補間カウンタ ２０ｄ，４１ｆ 記録同期生成回路 ２１ 同期補間手段 ２２ 記録指令生成手段 ２３ 記録手段 ３１ 再生指令生成手段 ３２ 再生手段 ４２ 同期保護手段 ４１ｃ 第１の同期保護器 ４１ｄ 第２の同期保護器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 哲志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 及川 浩生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 米倉 浩行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 善記 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平３−116583（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−116584（ＪＰ，Ａ)

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 線速度一定に回転制御するための第１の
   再生専用情報、外部から入出力される主情報、前記主情
   報の記録位置を示す絶対アドレス信号と前記主情報の記
   録指令を生成するための同期信号を含む第２の再生専用
   情報が夫々記録され、蛇行形成された情報トラックを有
   する光ディスクが記録媒体として用いられ、該光ディス
   クの情報トラックに主情報の記録を行なう光ディスク記
   録装置であって、 前記情報トラックの中心線に沿ってビームスポットを照
   射し、前記主情報を記録すると共に、記録された信号を
   夫々読み取り、電気信号に変換する光ピックアップと、 前記光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成
   する光検出手段と、 前記光検出手段により検出されるトラック変調信号か
   ら、前記第１及び第２の再生専用情報の周波数成分を夫
   々抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタと、 前記第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、前記
   第１及び第２の再生専用情報を夫々復調する第１及び第
   ２の復調手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
   を用いて前記光ディスクの回転を線速度一定に制御する
   回転制御手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
   を計数することにより、同期信号と同一時刻に出力する
   同期補間信号を生成する同期補間手段と、 前記第２の復調手段の出力する前記第２の再生専用情報
   から、同期信号を検出してこの信号を記録同期信号とし
   て出力し、該同期信号の検出漏れを起こした場合に、前
   記同期補間手段の出力する同期補間信号を記録同期信号
   として出力する同期検出手段と、 前記同期検出手段の出力する記録同期信号に応じて前記
   主情報の記録指令を生成する記録指令生成手段と、 前記記録指令生成手段の出力する記録指令に従い、デジ
   タル符号化された前記主情報を記録信号に変換して前記
   光ピックアップに与える記録手段と、を具備することを
   特徴とする光ディスク記録装置。
2. 【請求項２】 線速度一定に回転制御するための第１の
   再生専用情報、外部から入出力される主情報、前記主情
   報の記録位置を示す絶対アドレス信号と前記主情報の再
   生指令を生成するための同期信号を含む第２の再生専用
   情報が夫々記録され、蛇行形成された情報トラックを有
   する光ディスクが記録媒体として用いられ、該光ディス
   クの情報トラックから主情報の再生を行なう光ディスク
   再生装置であって、 前記情報トラックの中心線に沿ってビームスポットを照
   射し、記録された信号を夫々読み取り、電気信号に変換
   する光ピックアップと、 前記光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成
   する光検出手段と、 前記光検出手段により検出される前記トラック変調信号
   から、前記第１及び第２の再生専用情報の周波数成分を
   夫々抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタと、 前記第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、前記
   第１及び第２の再生専用情報を夫々復調する第１及び第
   ２の復調手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
   を用いて前記光ディスクの回転を線速度一定に制御する
   回転制御手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
   を計数することにより、同期信号と同一時刻に出力する
   同期補間信号を生成する同期補間手段と、 前記第２の復調手段の出力する前記第２の再生専用情報
   から、同期信号を検出してこの信号を再生同期信号とし
   て出力し、該同期信号の検出漏れを起こした場合に、前
   記同期補間手段の出力する同期補間信号を再生同期信号
   として出力する同期検出手段と、 前記同期検出手段の出力する再生同期信号に応じて前記
   主情報の再生指令を生成する再生指令生成手段と、 前記再生指令生成手段の出力する再生指令に従い、デジ
   タル符号化された前記主情報を前記光ピックアップの読
   み取り信号から再生する再生手段と、を具備することを
   特徴とする光ディスク再生装置。
3. 【請求項３】 線速度一定に回転制御するための第１の
   再生専用情報、外部から入出力される主情報、前記主情
   報の記録位置を示す絶対アドレス信号と前記主情報の記
   録指令を生成するための第１の同期信号及び該第１の同
   期信号より所定時間遅延して記録された第２の同期信号
   を含む第２の再生専用情報が夫々記録され、蛇行形成さ
   れた情報トラックを有する光ディスクが記録媒体として
   用いられ、該光ディスクの情報トラックに主情報の記録
   を行なう光ディスク記録装置であって、 前記同期検出手段は、 前記第２の復調手段の出力する第２の再生専用情報から
   前記第１及び第２の同期信号を夫々検出する第１及び第
   ２の同期検出器と、 前記第１の同期検出器の出力をリセット信号とし、前記
   第２の復調手段の出力する再生クロックを所定数計数し
   て補間パルスを生成する補間カウンタと、 第２の同期信号が検出された場合にその信号を記録同期
   信号として出力し、第２の同期信号が検出されない場合
   に前記補間カウンタの出力する補間パルスを記録同期信
   号として出力し、前記第１及び第２の同期信号が共に検
   出されない場合に前記同期補間手段の出力する同期補間
   信号を記録同期信号として出力する記録同期生成回路
   と、を具備するものであることを特徴とする請求項１記
   載の光ディスク記録装置。
4. 【請求項４】 線速度一定に回転制御するための第１の
   再生専用情報、外部から入出力される主情報、前記主情
   報の記録位置を示す絶対アドレス信号と前記主情報の再
   生指令を生成するための第１の同期信号及び該第１の同
   期信号より所定時間遅延して記録された第２の同期信号
   を含む第２の再生専用情報が夫々記録され、蛇行形成さ
   れた情報トラックを有する光ディスクが記録媒体として
   用いられ、該光ディスクの情報トラックから主情報の再
   生を行なう光ディスク再生装置であって、 前記同期検出手段は、 前記第２の復調手段の出力する第２の再生専用情報から
   前記第１及び第２の同期信号を夫々検出する第１及び第
   ２の同期検出器と、 前記第１の同期検出器の出力をリセット信号とし、前記
   第２の復調手段の出力する再生クロックを所定数計数し
   て補間パルスを生成する補間カウンタと、 第２の同期信号が検出された場合にその信号を再生同期
   信号として出力し、第２の同期信号が検出されない場合
   に前記補間カウンタの出力する補間パルスを再生同期信
   号として出力し、前記第１及び第２の同期信号が共に検
   出されない場合に前記同期補間手段の出力する同期補間
   信号を再生同期信号として出力する再生同期生成回路
   と、を具備するものであることを特徴とする請求項２記
   載の光ディスク再生装置。
5. 【請求項５】 前記第２の再生専用情報の周波数帯域は
   第１の再生専用情報の周波数帯域よりも高いことを特徴
   とする請求項１又は３記載の光ディスク記録装置。
6. 【請求項６】 前記第２の再生専用情報の周波数帯域は
   第１の再生専用情報の周波数帯域よりも高いことを特徴
   とする請求項２又は４記載の光ディスク再生装置。
7. 【請求項７】 前記第１の再生専用情報は、前記情報ト
   ラックを全域に渡って蛇行形成されることを特徴とする
   請求項１又は３記載の光ディスク記録装置。
8. 【請求項８】 前記第１の再生専用情報は、前記情報ト
   ラックを全域に渡って蛇行形成されることを特徴とする
   請求項２又は４記載の光ディスク再生装置。
9. 【請求項９】 前記第２の再生専用情報は、前記情報ト
   ラックを再生専用領域のみ蛇行形成することによって記
   録されることを特徴とする請求項１又は３記載の光ディ
   スク記録装置。
10. 【請求項１０】 前記第２の再生専用情報は、前記情報
    トラックを再生専用領域のみ蛇行形成することによって
    記録されることを特徴とする請求項２又は４記載の光デ
    ィスク再生装置。
11. 【請求項１１】 線速度一定に回転制御するための第１
    の再生専用情報、外部から入出力される主情報、前記主
    情報の記録位置を示す絶対アドレス信号と前記主情報の
    記録指令を生成するための同期信号を含む第２の再生専
    用情報が夫々記録され、蛇行形成された情報トラックを
    有する光ディスクが記録媒体として用いられ、該光ディ
    スクの情報トラックに主情報の記録を行なう光ディスク
    記録装置であって、 前記主情報を記録すると共に、記録された信号を夫々読
    み取り、電気信号に変換する光ピックアップと、 前記光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成
    する光検出手段と、 前記光検出手段により検出されるトラック変調信号か
    ら、前記第１及び第２の再生専用情報の周波数成分を夫
    々抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタと、 前記第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、前記
    第１及び第２の再生専用情報を夫々復調する第１及び第
    ２の復調手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
    を用いて前記光ディスクの回転を線速度一定に制御する
    回転制御手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
    を計数することにより、同期信号と同一時刻に出力する
    同期補間信号を生成する同期補間手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
    を所定数計数することにより、前記同期信号の検出を所
    定期間禁止する同期保護信号を生成する同期保護手段
    と、 前記第２の復調手段の出力する前記第２の再生専用情報
    から、同期信号を検出してこの信号を記録同期信号とし
    て出力し、前記同期保護手段の生成する同期保護信号の
    出力期間内に前記同期信号を検出した際にはこの信号を
    遮断し、前記同期信号の検出漏れを起こした場合は前記
    同期補間手段の出力する同期補間信号を記録同期信号と
    して出力する同期検出手段と、 前記同期検出手段の出力する記録同期信号に応じて前記
    主情報の記録指令を生成する記録指令生成手段と、 前記記録指令生成手段の出力する記録指令に従い、デジ
    タル符号化された前記主情報を記録信号に変換して前記
    光ピックアップに与える記録手段と、を具備することを
    特徴とする光ディスク記録装置。
12. 【請求項１２】 線速度一定に回転制御するための第１
    の再生専用情報、外部から入出力される主情報、前記主
    情報の記録位置を示す絶対アドレス信号と前記主情報の
    再生指令を生成するための同期信号を含む第２の再生専
    用情報が夫々記録され、蛇行形成された情報トラックを
    有する光ディスクが記録媒体として用いられ、該光ディ
    スクの情報トラックから主情報の再生を行なう光ディス
    ク再生装置であって、 前記情報トラックの中心線に沿ってビームスポットを照
    射し、記録された信号を夫々読み取り、電気信号に変換
    する光ピックアップと、 前記光ピックアップの出力からトラック変調信号を生成
    する光検出手段と、 前記光検出手段により検出されるトラック変調信号か
    ら、前記第１及び第２の再生専用情報の周波数成分を夫
    々抽出する第１及び第２の帯域抽出フィルタと、 前記第１及び第２の帯域抽出フィルタの出力から、前記
    第１及び第２の再生専用情報を夫々復調する第１及び第
    ２の復調手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
    を用いて前記光ディスクの回転を線速度一定に制御する
    回転制御手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
    を計数することにより、同期信号と同一時刻に出力する
    同期補間信号を生成する同期補間手段と、 前記第１の復調手段の出力する前記第１の再生専用情報
    を所定数計数することにより、前記同期信号の検出を所
    定期間禁止する同期保護信号を生成する同期保護手段
    と、 前記第２の復調手段の出力する前記第２の再生専用情報
    から、同期信号を検出してこの信号を再生同期信号とし
    て出力し、前記同期保護手段の生成する同期保護信号の
    出力期間内に前記同期信号を検出した際にはこの信号を
    遮断し、前記同期信号の検出漏れを起こした場合は前記
    同期補間手段の出力する同期補間信号を再生同期信号と
    して出力する同期検出手段と、 前記同期検出手段の出力する再生同期信号に応じて前記
    主情報の再生指令を生成する再生指令生成手段と、 前記再生指令生成手段の出力する再生指令に従い、前記
    光ピックアップからデジタル符号化された前記主情報を
    再生する再生手段と、を具備することを特徴とする光デ
    ィスク再生装置。