JP3308266B2 - 光ファイバコネクタ及びそれに用いられるフェルール並びにフェルールの製造方法 - Google Patents

光ファイバコネクタ及びそれに用いられるフェルール並びにフェルールの製造方法

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鐵男 田中
眞一 岡本
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鐵男 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、光ファイバコネクタ及びそれに用いられるフ
ェルール、及びフェルールの製造方法に関し、さらに詳
細には、光ファイバを円筒形のフェルールに通して支え
ることにより光ファイバのコア同士を正確に位置合わせ
して接続するための光ファイバコネクタ、及び光ファイ
バコネクタに用いられるフェルール、フェルールの製造
方法並びにフェルールの製造に用いられる線材支持装置
に関する。
【0002】背景技術 近年、電話回線は世界的な規模で電気ケーブルから光フ
ァイバケーブルに取って代わろうとしている。光ファイ
バは、電話による光通信のみならず、光デバイス、LA
N用機器、各種光システムに広範にも使用されてきてい
る。このような光通信システムにおいて、光ファイバ同
士を接続するには、融着やメカニカルスプライスによる
永久接続法や、光ファイバコネクタによる着脱可能な接
続方法が知られている。後者の方法に用いられる光ファ
イバコネクタは、着脱が容易であること、耐環境性であ
ることに加えて、光通信システムの長距離化、大容量化
の要求に応えるために、低接続損失であること、レーザ
発振を安定化させるために無反射処理がなされることな
どが要求されている。
【0003】従来、光ファイバコネクタは、図1(C)
に示したように、断面が真円形で直径約0.13mmの
光ファイバ40a,40bを所定位置に高精度に保持
し、同軸状に固定するための管状部品(以下、フェルー
ルという)1a,1bと、フェルール1a,1bを突き
合わせて保持する整列部42とから構成されている。フ
ェルールは、例えば、図1(A)に示すような円柱形状
を有しており、ジルコニアセラミックスなどから製造さ
れている。図1(A)に示したフェルール1は、一芯タ
イプのフェルールであり、例えば、長さ8mm程度の円
柱の中心に長さ方向に沿ってφ=0.126mmの真円
の貫通孔2が形成されている。図1(B)に示したフェ
ルール1’は、二芯タイプのフェルールであり、2本の
光ファイバを通すため2つの貫通孔2a,2bが穿孔さ
れている。
【0004】図1(A)に示したようなフェルールを製
造するには、従来、次のような方法が採用されていた。
まず、ジルコニア粉末と樹脂の混合物を原料にして、円
筒形を成型するための射出成型用または押出成型用金型
などを用いて円筒形に成型する。次いで、成型体を50
0℃程度の温度で焼成して樹脂分を分解した後、120
0℃程度の高温で焼成する。得られた円筒状焼成体の貫
通孔に、線状のダイヤモンド研磨体を通して貫通孔の内
径を微調整する。最後に、円筒体の外側を内孔を中心に
して機械加工して真円になるように仕上げる。
【0005】上記成型方法において、焼成した成型体は
焼成により幾分収縮してその内径が所望の寸法からずれ
てくる。このため、焼成後のダイヤモンド研磨体を用い
た貫通孔の研磨は必要不可欠な処理であった。しかしな
がら、この研磨は手間がかかり熟練を要する作業であ
り、生産性を低くする原因になっていた。しかも、線状
の研磨体におけるダイヤモンドの付き具合が不均一であ
るなどの理由により研磨しても焼成体の内孔の軸方向位
置における内径を完全に均一にすることは容易ではなか
った。また、ダイヤモンド研磨体は消耗するために、設
備コストがかかるという問題があった。
【0006】また、上記のように射出成型または押出成
型を行うには、高価な専用の成型機及び金型が必要であ
る。特に、極めて硬いジルコニア粉末により成型機及び
金型の摩耗が著しいことから、それらの寿命も短い。成
型機及び金型表面に硬い材質を用いることもできるが、
それらの特殊な成型機及び金型の製造コストが極めて高
くなる。さらに、焼成工程において、500〜1200
℃という高温で焼成するため、エネルギーコストが高く
なり、またエネルギー資源の無駄にもなる。上記のよう
にフェルールの製造コストが高くなれば、それを収容す
る光ファイバコネクタの製造コストも同様に高くなる。
【0007】さらに次のような問題もある。従来は、主
として図1の(A)に示すような一芯タイプのフェルー
ルが主流を占めていたが、次第に図1(B)に示すよう
な二芯タイプ、或いはそれ以上の多芯タイプのフェルー
ルが要求されるようになっている。このような二芯以上
のタイプのフェルールでは、ダイヤモンド研磨体による
研磨寸法出し工程が非常に難しく、三芯以上のタイプで
は実質的に製造が不可能であった。
【0008】ところで、光ファイバコネクタを用いて光
ファイバ同士を接続するには、接続部分における反射損
失を低くするため、光ファイバの先端を互いに突き合わ
せる接続、いわゆるフィジカルコンタクト(以下、PC
という)接続が行われている。PC接続のためには、フ
ェルールに光ファイバを装填した状態でフェルールの端
面を光ファイバ先端と同時に、凸球面や斜め凸球面に研
磨したり、フラット面または斜めフラット面に研磨する
加工が行われていた。従来のジルコニアやガラスなどの
フェルールの場合には、このような加工を容易におこな
うことができないという問題もあった。
【0009】また、従来、フェルールを光ファイバコネ
クタに装着する際に、フェルールの回転位置を合わせる
ためにフェルールをホルダ内に装着して、ホルダごと光
ファイバコネクタに装着していた。このようなホルダを
使用するため、光ファイバコネクタの部品点数が増すと
いう問題もあった。
【0010】発明の開示 本発明は上記のような従来技術の問題に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、高価で且つ特殊な成型
機及び金型などの設備を必要とせず、簡単で安価な設備
で、低エネルギーコストで製造することができるフェル
ール並びにその製造方法及び製造装置を提供することに
ある。
【0011】本発明の第2の目的は、作業者の熟練を特
に必要とせず、寸法安定性に優れ、生産性が高いプロセ
スで製造することができるフェルール並びにその製造方
法及び製造装置を提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、多芯用のフェルー
ルであっても容易に製造することができるフェルール並
びにフェルールの製造方法及び製造装置を提供すること
にある。
【0013】本発明の第4の目的は、製造が容易で且つ
極めて小さい寸法誤差を有するフェルールを提供するこ
とにある。
【0014】本発明の第5の目的は、光ファイバの高精
度な接続を可能とし且つ低コストな光ファイバコネクタ
を提供することにある。
【0015】本発明の第1の態様に従えば、光ファイバ
の接続に用いられるフェルールの製造方法であって、少
なくとも一本の線材の周囲に、電鋳により金属を堆積さ
せて棒状の電鋳体を形成し、上記線材を、アルカリ又は
酸性溶液による溶解及び加熱による変性の少なくとも一
方を行うことなく、上記電鋳体から引き抜くまたは押し
出すことにより上記線材を上記電鋳体から除去すること
を含むフェルールの製造方法が提供される。
【0016】本発明の方法では極めて細い線材を母型と
して用いて電鋳法によりフェルールを製造したことに特
徴がある。フェルールの内径は線材の外径で決定され、
フェルールの内径精度もまた線材の外径精度で決定され
る。従って、光ファイバと相似断面(真円形)であり、
光ファイバよりわずかに大きな幅または径を有し且つ高
精度の直線性及び真円度を備える線材を用いることによ
り極めて内径精度の高いフェルールが得られる。得られ
たフェルールは直線性及び真円度が高い内孔を有するた
め、従来行われていたフェルールの内径の寸法精度を確
保するための研磨作業は不要となる。線材を電鋳物から
取り除くには、電鋳より線材の周囲に金属が堆積した後
に線材のみを電鋳体から溶解させるか、または線材を電
鋳体から引き抜くもしくは押し出せばよい。これにより
線材の断面形状に相当する貫通孔が形成された円筒状の
金属管が得られる。線材として、0.2mm以下、特に
0.13mm以下の外径を有する線材を用いることが望
ましい。
【0017】フェルールを電鋳体から加工するために、
電鋳体を所定の長さに切断し、電鋳体から上記線材を除
去することによって形成された貫通孔を中心として電鋳
体の外周を切削し得る。
【0018】本発明の方法において、線材が、例えば、
アルミニウムまたはその合金である場合には、電鋳後
に、上記線材をアルカリまたは酸性溶液で溶解すること
によって線材を電鋳体から除去するのが好適である。ま
た、線材が鉄またはその合金である場合には、電鋳前に
上記線材を離型処理し、電鋳後に上記電鋳体から線材を
引き抜くまたは押し出すことによって線材を電鋳体から
除去するのが好適である。
【0019】本発明の方法では、二本の線材を、所定距
離だけ隔てるように配置して電鋳することにより二芯の
フェルールを製造することができる。この際、同一径の
一対のピンを挟むように上記二本の線材を配置させるこ
とにより二本の線材の間隔を容易に且つ高精度に制御し
得る。三本以上の線材を、例えば、二本以上のピンを用
いて、互いに同じ距離だけ隔てて平行に配列して三芯以
上のフェルールを製造することもできる。
【0020】本発明の第2の態様に従えば、光ファイバ
の接続に用いられるフェルールの製造方法であって、少
なくとも一本の鉄合金から構成されている線材の周囲
に、電鋳により金属を堆積させて棒状の電鋳体を形成
し、上記線材を、上記電鋳体から引き抜くまたは押し出
すことにより上記線材を上記電鋳体から除去することを
特徴とするフェルールの製造方法が提供される。
【0021】本発明の第3の態様に従えば、本発明の第
1または第2の態様に従う方法によって製造され、上記
線材の外径精度で決定される内径精度を有し、該内径精
度が0.5μm以下である金属製フェルールが提供され
る。
【0022】本発明の金属製のフェルールは、例えば、
本発明の電鋳方法により極めて高精度で、容易に且つ安
価に製造することができる。また、フェルールを収容し
た光ファイバコネクタを介して2本の光ファイバを接合
する時に、フェルールの先端は光ファイバとともに、フ
ラット接合またはPC接合のために研磨されるが、本発
明のフェルールは金属製であるのでその研磨が極めて容
易であり、高精度に制御された研磨が可能である。それ
ゆえ、良好なPC接合が可能となり、低反射損失のファ
イバ接合が可能となる。
【0023】本発明のフェルールは、その両端において
光ファイバを貫通させる孔がテーパ状に加工されていて
もよく、メカニカルスプライスのためのスリーブとして
用いることも可能である。
【0024】上記フェルールは、フェルールの長手方向
を貫通する円柱状中空部を有し、フェルールの一方の端
部において該中空部と同じ径の第1開口を有し、他方の
端部において該中空部の径より大きな径の第2開口を有
し得る(図20参照)。上記中空部が、第1中空部と、
それより大径の第2中空部と、第1中空部と第2中空部
とを連結するテーパー状の第3中空部とを備え得る。こ
の場合、第2中空部に光ファイバの被覆部が収容され、
第1中空部に光ファイバのクラッドが収容される。すな
わち、第2中空部は従来のフェルールホルダとして機能
する。第3中空部は、光ファイバのクラッドが第1中空
部に導入されることを容易にする。
【0025】本発明の第4の態様に従えば、光ファイバ
を接続するための光ファイバコネクタであって、本発明
の第3の態様に従うフェルールと;フェルールを収容す
るためのハウジングと;を備える光ファイバコネクタが
提供される。
【0026】本発明の光ファイバコネクタは金属製のフ
ェルールを備えるために、PC接続のための研磨を容易
且つ高精度に実施することができる。それゆえ、低コス
トで且つ低反射損失の光ファイバコネクタが実現され
る。上記金属製フェルールは本発明に従う電鋳法により
形成されるのが好ましい。
【0027】本発明の光ファイバコネクタのハウジング
は、プラグまたはジャックとして機能し得る。光ファイ
バコネクタは、さらに、2本のフェルールを整列させる
ためのスリーブを備え得る。光ファイバコネクタは、さ
らに、上記プラグに着脱可能に接続するためのアダプタ
を備え得る。この場合、アダプタはその内部にフェルー
ルを整列させるためのスリーブを有し得る。さらに、光
ファイバコネクタは光ファイバケーブルを備え得る。
【0028】本発明の第5の態様に従えば、光ファイバ
接続用多芯フェルールを電鋳により製造するときに用い
られる線材支持装置であり、基板と;基板上に互いに対
抗して設けられた一対の位置決め用第1凸部であって、
互いに同一の幅を有する第1凸部と;上記一対の位置決
め用第1凸部を挟んで互いに平行に張れた二本の線材
と;を備える装置が提供される。
【0029】本発明の装置は、電鋳浴中に装着されて、
多芯タイプのフェルールの製造に極めて有効な装置であ
る。二本の線材は、互いに逆方向から凸部、例えば、基
板上に設けられた基準ピンに対して付勢されるように凸
部と接触している。それゆえ、線材は凸部の両側でそれ
ぞれ位置決めされ、それによって二本の線材の間隔は、
基準ピンの径により高精度に管理される。多芯用フェル
ール内に形成された複数の内孔間の間隔を変更するため
に、種々の径の基準ピンを予め用意しておき、内孔間の
間隔に応じて基準ピンを適宜交換すればよい。
【0030】上記装置は、さらに、基板上に対抗して設
けられた一対の位置決め用第2凸部であって、互いに同
一の幅を有する第2凸部と、上記一対の位置決め用第2
凸部を挟んで互いに平行になるように張られた二本の線
材とを備え、第1凸部を挟んで互いに平行に張られた線
材と、第2凸部を挟んで互いに平行に張られた線材とが
互いに平行であり、それぞれ隣接する線材間で同一距離
を隔てるように配置し得る。これにより、4つの内孔が
同一間隔になるように配列して形成された四芯タイプの
フェルールを製造することができる。
【0031】発明を実施するための最良の形態 最初に、本発明のフェルールを電鋳により製造する装置
を、図2を参照しながら説明する。図2に示した装置
は、電鋳浴50と、電鋳浴50の内に充填された電鋳液
3、電鋳浴50内に配置された陽極4及び陰極8とを備
える。陽極4は、電鋳浴50の底部に設置されたベース
52上に、陰極を取り巻くように4本設けられている。
陰極8は、後述するように、支持治具5上に設けられて
おり、支持治具5の上下端部間に張られた線材9に電気
的に接続されている。ベース52上には空気ノズル6が
線材9の周方向に90度の間隔で設けられている。
【0032】電鋳液3は、線材9の周囲に電鋳しようと
する金属の材質に応じて決定され、例えば、ニッケル又
はその合金、鉄又はその合金、鋼又はその合金、コバル
ト又はその合金、タングステン合金、微粒子分散金属な
どの電鋳用金属を用いることができ、スルファミン酸ニ
ッケル、塩化ニッケル、硫酸ニッケル、スルファミン酸
第一鉄、ホウフッ化第一銑、ピロリン酸銅、硫酸銅、ホ
ウフッ化銅、ケイフッ化銅、チタンフッ化銅、アルカノ
ールスルフォン酸銅、硫酸コバルト、タングステン酸ナ
トリウムなどの水溶液を主成分とする液、又は、これら
の液に炭化ケイ素、炭化タングステン、炭化ホウ素、酸
化ジルコニウム、チッ化ケイ素、アルミナ、ダイヤモン
ドなどの微粉末を分散させた液が使用される。これらの
うち特に、スルファミン酸ニッケルを主成分とする液
が、電鋳の容易さ、電鋳物の応力が小さいこと、化学的
安定性、溶接の容易性などの面で適している。
【0033】なお、電鋳液の金属成分は電鋳物、すなわ
ち、フェルールを構成する材料となる。フェルールは、
後述するように、PC接続を行わせるために、PC研磨
が行われる。PC研磨の観点からすれば、金属成分とし
てニッケル/コバルト合金が特に好ましい。
【0034】電鋳液は、電鋳浴中にて、濾過精度0.1
〜2μm程度のフィルター(不図示)を用いて高速濾過
してよく、加温して50±5℃程度の適性温度範囲に温
度コントロールしてもよい。また時々、活性炭処理をし
て有機不純物を除去するのが好ましい。また、ニッケル
メッキした鉄製の波板を陰極、カーボンを陽極にして
0.2A/dm程度の低電流密度で通電して銅などの
金属不純物を、浴中の電鋳液から除去することが望まし
い。
【0035】陽極4は、電鋳しようとする金属に応じて
選択され、ニッケル、鉄、銅、コバルトなどから選定さ
れ、板状、球状のものを適宜使用することができる。球
状の電極を使用する場合は、例えば、チタン製のバスケ
ットに入れ、ポリエステル製の布袋で覆って使用すれば
よい。
【0036】支持治具5を図3を参照しながら詳細に説
明する。図3(A)は側面図であり、図3(B)は下板
11のB−B方向から見た断面図である。支持治具5
は、上板10と下板11が4本の支柱12を介して連結
されており、上板10と下板11は、例えば、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂また
はポリエチレン樹脂の電気絶縁材料で製造され、支柱1
2は、ステンレス、チタンなどの金属又はプラスチック
で製造され得る。上板10及び下板11は、支柱12
と、それぞれ、ネジ(不図示)で固定され得る。上板1
0の中央には、陰極8としてのステンレスネジ13aが
上板10を貫通するように設けられている。ステンレス
ネジ13aは、上板10の下面にてステンレス製のバネ
7の一端7aを固定している。下板11の中央には、同
様にステンレスネジ13bが下板11を貫通して下板1
1の上面に突出するように設けられており、プラスチッ
ク製のクリップ15がネジ13bに固定されている。前
述のように、下板11には、エアーノズル用の円孔14
が4か所に穿孔されている。線材9の一端はステンレス
製のバネ7の他端7bに引掛られ、線材9を引っ張って
バネ7を伸ばしながら線材9の他端がクリップ15で把
持される。このように線材9を支持治具5に取り付ける
ことにより、線材9は鉛直方向に真っ直ぐに張った状態
で電鋳浴50中で支持される。
【0037】図3に示した支持治具5は、一芯タイプの
フェルールを電鋳するための治具であるが、二芯タイプ
のフェルールを電鋳する場合には、例えば、図4に示す
様な構造の支持治具5’を用いることができる。図4に
示した支持治具5’において、上板10と下板11との
間にプラスチック製の補助部材17が2か所に設けら
れ、この補助部材17の中央部には、2か所に細孔19
の穿孔されたプラスチック製の線保持部材18が埋設さ
れており、ステンレスネジ13とクリップ15が二か所
に設けられている。また、2本の線材9の所定間隔と平
行度の保持のため、補助部材17間に支持された線材9
に所定の距離を隔てて線材9を一体化するハンダ25が
設けられている。これらの構造以外は、支持治具5’は
図3に示した支持治具5と同様の構造を有する。
【0038】三芯タイプ以上の場合は、図4に示した支
持治具5’と同様に、線の数に応じて、線保持部材18
を変形して、そしてステンレスネジ13とクリップ15
を増加させればよい。ただし、線材9を保持する方法
は、前記方法に限定されるものではなく、例えば、線を
引っ張る方法にバネ以外にゴムなどの弾性部材を用いて
も良く、また、線の下端に重りを付けてもよい。さら
に、2本の線材の間隔をより精密に制御するには、後述
する実施例2において説明する支持治具を用いるのが好
適である。
【0039】また二芯以上のフェルールの場合は、前記
したように高い寸法精度が要求されることから、線材9
の断面が円形ではなく、例えば図5の(A)〜(G)に
示すような円形以外の断面形状の線材を使用してもよ
い。図5において(A)は二芯タイプのフェルール製造
用の線であり、断面が楕円形である。図中の仮想線はこ
の線材を用いて電鋳により得られるフェルールの内部に
通される光ファイバに相当する。
【0040】図5の(B)は、三芯タイプのフェルール
製造用の線材の断面図であり、角に丸みのある三角形の
断面形状を有する。(C)は、四芯タイプのフェルール
製造用の線材の断面図であり、角に丸みのある四角形の
断面形状を有する。(D)は五芯タイプのフェルール製
造用の線材の断面図であり、角に丸みのある五角形の断
面形状を有する。(E)は、六芯タイプのフェルール製
造用の線材の断面図であり、角に丸みのある六角形の断
面形状を有する。(F)は七芯タイプのフェルール製造
用の線材の断面図であり、角に丸みのある七角形の断面
形状を有する。(G)は、四芯タイプのフェルール製造
用の線材の断面図であり、長方形の断面形状を有する。
(G)では、得られたフェルールの内側に仮想線で示し
た光ファイバが互いに隣接して配列されることを想定し
ている。図5の(A)〜(F)に示した線は、角に丸み
を設けない形状にしてもよい。これらの線は、図1〜4
に示した線材9の代わりに用いることができる。
【0041】図2に戻って、エアー吹出ノズル6は、そ
の孔から少量のエアーを吹き出して電鋳液3を攪拌す
る。ただし、電鋳液3の攪拌はエアーによるものに限定
されず、他にプロペラ、超音波、超振動などの手法を採
用でき、特に、超音波攪拌が線材9の直線性を維持する
面から望ましい。
【0042】線材9は、鉄またはその合金、アルミニウ
ムまたはその合金、銅またはその合金などの金属線、及
びこの金属線の上に薄いハンダメッキをしたもの、及び
ナイロン、ポリエステル、テフロンなどのプラスチック
線から適宜選択使用される。このうちプラスチック線の
場合は、表面に導電性の付与のためニッケル、銀などの
無電解メッキが必要となる。導電性プラスチックを用い
るのが有利である。この場合、電鋳後に導電性プラスチ
ックに通電して加熱すると電鋳物の引き抜き離型が容易
となる。線材9は、電鋳で得られるフェルールの内径を
決定することになるので、線の太さ、真円度及び直線性
において高精度のものが要求される。線は、ダイスによ
る押し出しや伸線による方法或いはセンタレス加工など
により太さと真円度と、直線性の調整を実施することが
できる。現時点では、直径125μmのステンレス線の
場合には、例えば、±0.5μm程度の誤差範囲のステ
ンレス線材製品が入手可能である。図5に示した円形以
外の断面形状の多芯タイプの線の場合には、ダイスによ
る押し出しなどで正確な寸法出しをすればよい。
【0043】次に、図2に示した電鋳装置100を用い
て管状部材を電鋳により形成する操作を説明する。電鋳
浴50に、電鋳液3を充填した後、4〜20A/dm
程度の電流密度になるように陽極4及び陰極8にDC電
圧を印加する。この電流密度でほぼ1日間電鋳すること
により線材9の周囲に直径3mmの太さの電着物に成長
させることができる。電鋳の終了後、支持治具5を浴5
0から取り出して、線材9を支持治具5から取り外す。
線材9は電着物から引き抜くか、加熱した酸またはアル
カリ水溶液に溶かすなどで除去することができる。ハン
ダメッキの金属線の場合は、金属線を加熱しながら引き
抜けばよい。
【0044】また、電着物から線材9を押し出しにより
取り出すことも可能である。例えば、図6に示すような
貫通孔21aが内部に形成されたガイド21と超硬ピン
22を用いて、ガイド21を、電鋳品23に対して、互
いの貫通孔21a及び23aが超硬ピン22を通じて連
結するように配置して、超硬ピン22で電鋳品23から
線材9を押し出すこともできる。この場合は、電鋳品2
3の線材9の一端を、薬品で少し溶かしてから実施する
のが望ましい。
【0045】選択した線材9の材料により、電鋳品の中
心に存在する線材9を引き抜くか、押し出すか、あるい
は薬品で溶解するかを決定すればよい。一般には、線材
が薬品に溶解しにくく、引っ張り強度の高いものは、引
き抜きまたは押し出しを利用し、薬品に溶解しやすいも
のは、溶解させるのがよい。例えば、鉄またはその合金
の場合は、線材9を離型処理した後、図7に示すように
ビニルテープなどの電気絶縁体20で一部を覆って前述
の電鋳を実施し、電鋳品から電気絶縁体20を剥がして
線材9を図8に示すように露出させると、電鋳品23か
ら線材9を引き抜き易くなる。上記ハンダメッキした金
属線、無電解メッキしたプラスチック線の場合には、離
型処理なしで同様の方法で引き抜けばよく、ハンダメッ
キした金属線の場合には、加熱しながら引き抜けばよ
い。引き抜き法の場合には、特に線材9は鉄の合金であ
るステンレス線が望ましく、実験的には、直径0.12
6mmのステンレス線で100mm程度の長さまで引き
抜くことができた。
【0046】線材9がアルミニウムまたはその合金、鋼
またはその合金などの場合には、線材9が酸またはアル
カリ水溶液に溶解しやすいため、溶解による除去が有効
である。溶解液として、アルミニウムまたはその合金を
溶解しつつ、電鋳金属に殆ど影響を与えない強アルカリ
水溶液が好ましい。具体的には、5〜10w/v%程度
の濃度の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの強ア
ルカリ水溶液を使用し、100±3℃程度に加熱するこ
とにより容易に溶解除去することができる。実験的に
は、10mmの長さのアルミニウム線を90分程度で溶
解除去することができた。この場合には、引き抜く必要
がないので図7に示すような電気絶縁体で覆って電鋳す
る必要はなく、線材9の全面を電鋳すればよく、また線
材9の離型処理は不要である。
【0047】得られた電鋳物は、所定の長さに、例え
ば、薄刃カッターを用いて切断することによりフェルー
ルとして使用可能である。特に、本発明の方法を用いる
ことにより、フェルールの内径の寸法精度は極めて高
く、その精度は前述の線材9の寸法誤差で決まる。な
お、フェルール外径の真円度を高めるために、外周部を
仕上げ加工することが好ましい。外周部の仕上げ加工
は、NC機械加工で外周を切削すればよい。溶解法によ
り線材9を除去する場合には、電鋳した後、線状の電鋳
物を所望の長さにカットした後、酸またはアルカリ液で
線材9を完全に溶解して電鋳物の内部に貫通孔を形成さ
せ、次いでNC機械加工などで外周を仕上げることがで
きる。この場合、溶解工程を外周加工の後にしてもよ
い。
【0048】得られたフェルールは、フェルールの回転
方向を位置決めするとともに光ファイバコネクタハウジ
ング中に収容するためのフェルールホルダに嵌合され得
る。フェルールを用いた光ファイバコネクタで光ファイ
バを接続するためには、前述のように光ファイバ同士の
PC接続が望ましい。PC接続を行うためには、フェル
ールに光ファイバを挿入した形でフェルールの端面を、
凸球面または傾斜した凸球面に加工する。この加工は、
端面研磨機を用いて実行することができる。本発明のフ
ェルールは電鋳により形成された金属製フェルールであ
るので、従来のジルコニアやガラス製のフェルールに比
べてPC研磨が一層容易にできるという利点がある。さ
らに、PC研磨後の光ファイバ先端とフェルール研磨面
とはそれらの高さが同程度となることがわかった。従っ
て、本発明のフェルール及びそれを含む光ファイバコネ
クタを用いることにより、極めて高精度に光ファイバを
接続が可能であり、それにより低反射損失の接続を実現
することができる。
【0049】参考例1 断面が円形のφ=0.126mmのアルミニウム合金
(銅、マグネシウム及びアルミニウムの合金)線を準備
し、図3の(A)に示したように治具5にバネ7の弾力
で鉛直方向に引っ張った状態にセットした。なお、合金
線の表面を、石油ベンジンを浸したガーゼでよく拭いて
脱脂を行った。図2に示した電鋳浴50にスルファミン
酸ニッケルを主成分とする電鋳液3を充填し、ポリエス
テル製の袋に入れたチタン製の網の中にニッケル球を入
れた陽極4を線材9を中心にベース52の四隅に4本設
置し、電鋳浴を1μmの濾過精度で高速濾過しながら5
5±5℃の温度になるように加温した。そして、上記の
ようにアルミニウム合金線を取り付けた治具5を良く水
洗いした後、図2に示したように設置した。
【0050】陰極8及びニッケル陽極4に4〜20A/
dm程度の電流密度になるようにDC電圧を印加し
た。このような条件で電鋳を1日間実施して、φ=約3
mmの太さのニッケル電鋳品を得た。電鋳品を浴から取
り出して洗浄した後、NC自動加工機で、長さ8.50
mmに切断した。切断した電鋳品を100±3℃に加温
した20%水酸化ナトリウム水溶液中に3時間浸漬して
アルミニウム合金線を完全に溶解して除去し、管状の電
鋳品を得た。次いで、超音波水洗で良く水洗し、乾燥し
た後、NC自動加工機で太さ(外径)2.00mm、長
さ8.00mmまで加工して完成品とした。内径寸法
は、電鋳後に何ら加工しないにも関わらず、軸方向で
0.126mm±0.5μmであった。このことは、本
発明の方法を用いれば内径寸法誤差は、線材の誤差
(0.126mm±0.5μm)で決まり、すなわち、
入手可能な高精度な線材を用いれば、容易に高精度なフ
ェルールを製造することができることを意味する。
【0051】実施例1 断面が円形のφ=0.126mmのSUS304から構
成された線材9を準備し、参考例1と同様にして治具5
に線材9をセットした。そして図7に示すように線材9
をビニル粘着テープ20で40mm間隔で被覆した。こ
の治具5を水洗した後、脱脂及び水洗した後、市販の日
本化学産業社製のニッカノンタックA、B混合液の水溶
液に常温で10分間浸漬して離型処理した。次いで、よ
く水洗してから、参考例1と同様に9A/dmで1日
間、電鋳して平均でφ=約3mmの太さのニッケル電鋳
品を得た。この電鋳品を、図9に示すように、貫通孔2
4aが形成された引抜治具24にセットし、線材9をラ
ジオペンチでつかんで引っ張って、電鋳品23から引き
抜いた。この電鋳品は、太さがφ=約3mm、長さ約4
0mmであり、軸中心にφ=0.126mmの細孔(内
孔)が形成されている。この電鋳品を、細孔を中心とし
て小型NC自動加工機で外周切削して太さ2.00mm
で長さ8.00mmの完成品とした。内径寸法の誤差
は、参考例1と同様に、電鋳後に何ら加工しないにも関
わらず、軸方向で0.126mm±0.5μmであっ
た。
【0052】参考例2 断面が図5(A)に示したような楕円形のアルミニウム
合金線を準備した。このアルミニウム合金線は、断面が
短径0.126mm、長径0.252mmの楕円形であ
った。このアルミニウム合金線を使用して参考例1で説
明したのと同様にして電鋳を行ったところ、ニ芯タイプ
のフェルールを得ることができた。
【0053】実施例2 この実施例では、図1(B)に示したような二芯タイプ
のフェルール、特に、二つの細孔がフェルール中で互い
に隔壁により隔てられているフェルールを製造する例を
説明する。
【0054】図10に示した支持治具60は、上記のよ
うな二芯タイプのフェルールを製造するために電鋳浴中
で用いられる治具である。治具60は、プラスチック製
の基体62上に、互いに対抗する位置に線材90の間隔
調整用の一対の基準ピン64a、64bが埋設されてい
る。基準ピン64a、64bは、いずれも、直径500
μmのステンレス製の円柱状ピンであり、基板表面から
5〜10mmの高さで突出するように基板面内に埋め込
まれている。また、基板62上には、線材90をガイド
して、線材90のたるみを取るためのタングステン製の
ガイドピン66a〜eが設けられており、66a〜66
cは、基準ピン64a側の線材90の張り維持するとと
もに、66d〜66eは、基準ピン64b側の線材90
の張り維持する。基板62の下端には、金属製のフック
ホルダ68が設けられている。基板62の中央部には、
電着の異方性を防止するために開口62aが形成されて
いる。
【0055】線材90は、断面が円形のφ=0.126
mmのアルミニウム合金製ワイヤであり、図11に示す
ようにその両端にそれぞれ輪90a,90bが形成され
ている。このワイヤ90は、以下のようにして支持治具
60に支持される。ワイヤ90の一端90aは基板62
の上端に配置されている。ワイヤ90は、ガイドピン6
6c及び66bに順次沿っており、基準ピン64aを反
時計の回転方向に部分的に周回させて下方に向ってい
る。次いで、ワイヤ90は下方の基準ピン64bを反時
計の回転方向に部分的に周回した後、ガイドピン66d
を部分的に周回して後述するフック70を介してガイド
ピン66eを時計方向に部分的に周回し、次いで再び下
方基準ピン64bを反時計方向に部分的に周回して上方
に向かう。そして、上方の基準ピン64aを反時計方向
に部分的に周回した後、ガイドピン66aを部分的に周
回して基板62の上端に至り、ワイヤの端部90a,9
0b同士がガイドピン66c上で結び付けられている。
【0056】ワイヤ90は基準ピン64aと開口62a
との間で保持板72により基板62の表面に押し付けら
れている。また、ワイヤ90はガイドピン66d、66
eの下方において、図12の(A)及び(B)に示した
ような形状のフック70の第1係合部70aに引っ掛け
られる。フック70の第2係合部70bはフックホルダ
68の端部に引っ掛けられる。このように、ワイヤ90
の第1部90a及び第2部90bは、ガイドピン66a
〜66e、基準ピン64a,64b及びフック70によ
りその張りが維持されており、基板62の開口部上にお
いて互いに平行に張られているワイヤ90の第1部90
a及び第2部90b間隔は、基準ピン64a,64bに
より調整されている。このワイヤ第1部90a及び第2
部90bの間隔は、基準ピン64a,64bを異なる外
径を有するピンに変更することにより容易に変更が可能
である。すなわち、貫通孔の外径基準で300μmの間
隔の二芯タイプのフェルールを製造したいときには、φ
=300μmの基準ピン64a及び64bを用いれば良
い。
【0057】図10に示した支持治具60を、図2に示
した電鋳浴50内に、支持治具5の代わりに設置した。
この際、支持治具60の基板62の下端をベース52上
に固定するととも基板62の上端を浴50の上方から支
持した。電鋳液3は、支持治具60の保持板72の高さ
に達するまで充填した。電鋳液3及び電鋳装置100の
構成は、支持治具5を除いて参考例1と同様である。
【0058】陰極8及びニッケル陽極4に4〜20A/
dm程度の電流密度になるようにDC電圧を印加し
た。このような条件で電鋳を1日間実施して、短径約1
800μm、長径約2100μmの楕円状の断面を有す
るニッケル電鋳品を得た。電鋳品を浴50から取り出し
て洗浄した後、NC自動加工機で、長さ8.50mmに
切断した。切断した電鋳品を100±3℃に加温した2
0%水酸化ナトリウム水溶液中に3時間浸漬してアルミ
ニウム合金線を完全に溶解して除去し、管状の電鋳品を
得た。得られた電鋳品の断面図を図13に示す。図13
に示したように、楕円状の断面の電鋳品95は内部に5
00μmの間隔を隔てて内径125μmの貫通孔95
a,95bが形成されていた。
【0059】次いで、超音波水洗で良く水洗し、乾燥し
た後、NC自動加工機で外周部を切削して外径2000
μmの真円に加工した。また、長さは8.00mmにま
で加工した。電鋳品95の貫通孔95a,95bの内径
寸法は、電鋳後に何ら加工しないにも関わらず、軸方向
で0.126mm±0.5μmであった。このことは、
参考例1の一芯タイプのフェルールと同様に、内径寸法
誤差は線材の誤差(0.126mm±0.5μm)で決
まり、すなわち、入手可能な高精度な線材を用いれば、
容易に高精度な二芯タイプのフェルールを製造すること
ができることを意味する。
【0060】実施例3 この例では、ワイヤ90として断面が円形のφ=0.1
26mmのSUS304から構成されたワイヤを用いた
以外は、実施例2で用いたのと同様の電鋳装置及び電鋳
条件で電鋳を実行した。
【0061】得られた電鋳品の線を、図9に示した引抜
治具と類似しているが貫通孔が2つある治具にセット
し、一対のワイヤ90をそれぞれラジオペンチでつかん
で引っ張って、電鋳品から引き抜いた。この電鋳品は、
図13に示したように、内部に500μmの間隔を隔て
て内径125μmの貫通孔95a,95bが形成されて
いた。次いで、超音波水洗で良く水洗し、乾燥した後、
NC自動加工機で外周部を切削して外径2000μmの
真円に加工した。また、長さは8.00mmにまで加工
した。電鋳品95の貫通孔95a,95bの内径寸法
は、電鋳後に何ら加工しないにも関わらず、軸方向で
0.126mm±0.5μmであった。
【0062】実施例4 実施例2及び3では、二芯タイプの製造例を示したが、
図10に示した装置を改良することにより、三芯以上の
フェルールを製造することが可能である。例えば、図1
4に示したように、図10に示した支持治具の基準ピン
62a,62bの代わりに、基準ピン98a〜98dを
用いるとともに、補助ガイドピン102,104a及び
104bを用いる。この例では、ガイドピン66d,6
6eは使用しなくてもよい。このようにピンを配置する
と、それらのピンを経由して張られたワイヤ90のう
ち、ワイヤ部分90aと90bとの間隔は基準ピン98
a及び98cの外径で決定され、ワイヤ部分90cと9
0dとの間隔は基準ピン98b及び98dの外径で決定
される。また、ワイヤ部分90bと90cとの間隔は基
準ピン98aと98bとの外径基準の間隔及び基準ピン
98cと98dとの外径基準の間隔に、ワイヤの太さを
考慮して決定される。図14に示したような基準ピンを
有する治具を用いて電着を行うと、互いに所定間隔を隔
てた貫通孔を有する四芯タイプのフェルールが得られ、
フェルールに形成される4つの貫通孔の中心位置は、支
持治具における基準ピン98a〜98dの直径及び埋設
位置によって自動的に決定される。それゆえ、光ファイ
バ貫通孔が極めて高精度に配列して形成されたフェルー
ルを製造することが可能となる。こうして得られるフェ
ルールは、電鋳後に適宜外形を加工することにより、例
えば、図19に示すような断面構造を有し得る。
【0063】図14に示した線支持構造は、一例であっ
て、基準ピンの数を適宜増すことによって、五芯以上の
フェルールを高精度で且つ簡単に電鋳形成することがで
きる支持治具を提供することができる。
【0064】実施例5 この例では、参考例1、2及び実施例1で製造したニッ
ケル製フェルールを用いてメカニカルスプライス用のス
リーブを構成する例を説明する。メカニカルスプライス
用のスリーブは、2本の光ファイバを永久接続するため
のスリーブであり、例えば、実施例1で製造したフェル
ールの貫通孔を、図15(A)に示したように、フェル
ールの両側から内側に向かって所定の距離だけテーパー
状に削り出すことによって形成することができる。さら
に、光ファイバを両側から挿入したときに空気を逃がす
ためのスリット112を、フェルール110の長さ方向
中央部に設けることができる。本発明のフェルールは電
鋳により得られた金属製フェルールであるので、上記の
加工が極めて容易である。
【0065】こうして得られたスリーブ(フェルール1
10)は、図15の(B)に示すようにして、2本の光
ファイバ40a,40bをスリーブの両端のテーパー孔
110a,110bから挿入して、スリーブ110の中
央部で接続することができる。本発明のフェルール11
0は金属製であるため、光ファイバ40a,40bを圧
入によりフェルール内で確実に固定することができるた
め、接着剤による接着は不要となる。また、フェルール
は金属製であるために、溶接により光ファイバ40a,
40bを固定することができる。
【0066】実施例6 この例では、参考例1、2及び実施例1で製造したフェ
ルールを収容した光ファイバコネクタ(コネクタプラ
グ)を構成する例を図16を参照しながら説明する。
【0067】図16に、PC研磨が予め施された光ファ
イバコネクタの構造の一例を示す。光ファイバコネクタ
115は、フェルール92と、フェルールの回転位置を
位置決めするように保持するフェルールホルダ106
と、それらを収容し且つプラグとして機能するハウジン
グ108とから構成されている。フェルール92は、参
考例1で製造したニッケル製のフェルールを用いた。フ
ェルール92の後端部94は、光ファイバを挿入し易く
するために貫通孔がテーパ状に広げられて形成されてい
る。フェルールホルダ106は、フェルール92の後端
部92bよりも大きな直径、例えば0.9mmの貫通孔
106aが同軸状に形成されている。この貫通孔に光フ
ァイバがその被覆部400とともに挿入される。
【0068】フェルール92の先端にはフェルール92
の全長より短い接続用光ファイバ40cが既に挿入され
ており、フェルール92の先端93は光ファイバ40c
の末端と一緒に凸球面状にPC研磨が予め施されてい
る。PC研磨は、端面研磨機を用いて行った。PC研磨
においてフェルール92はニッケル製であるため、極め
て容易に且つ高精度に研磨されていた。
【0069】このように、光ファイバコネクタ115
に、フェルール92の全長よりも短い光ファイバを予め
入れておき出荷前にPC研磨しておくことにより、接続
現場でのPC研磨作業を省略することができる。そし
て、接続現場にて、光ファイバ40aがフェルールホル
ダ106に形成された開口部106aから挿入されて、
フェルール92内のファイバ接続点ppにて光ファイバ
40cと接続される。こうして現場にて構成された光フ
ァイバコネクタ115は、他の光ファイバコネクタジャ
ックあるいは光デバイスのコネクタ部または光ファイバ
コネクタ用アダプタと連結される。
【0070】本発明のフェルールは金属製であるため
に、従来のセラミックやガラスのフェルールよりも機械
的強度が高く、PC接合の繰り返し耐久性及びコネクタ
そのものの耐久性が向上する。
【0071】実施例7 この実施例では、実施例6で示したような構造の光ファ
イバコネクタ(コネクタプラグ)と、別の光ファイバコ
ネクタとの接続を説明する。
【0072】図17には、実施例6で説明した光ファイ
バコネクタ115a(ここではコネクタプラグと呼ぶ)
と、コネクタプラグ115aと結合する光ファイバコネ
クタジャック130とを接続する様子が示されている。
コネクタプラグ115aには既に光ファイバ40aが導
入されて、フェルール92aの先端でPC研磨がなされ
ている。コネクタジャック130は、アダプタ140と
コネクタプラグ115bとから構成されている。アダプ
タ140とコネクタプラグ115bは、アダプタ140
の係合フック132bをコネクタプラグ115bのハウ
ジング108bに形成された係合部134bに係合させ
ることにより着脱可能に結合されている。コネクタプラ
グ115bは、コネクタプラグ115aと同じ構造を有
しており、フェルール92bの先端は光ファイバ40b
の先端とともに凸球面状にPC研磨されている。
【0073】コネクタジャック130とコネクタプラグ
115aを結合するには、コネクタジャック130に取
り付けられたアダプタ140の係合フック132aをコ
ネクタプラグ115aのハウジング108aに形成され
た係合部134aに係合させる。コネクタジャック13
0とコネクタプラグ115aを結合するときに、フェル
ール92aとフェルール92bは、アダプタ140の整
列スリーブ142により同軸状に整列され、それらの先
端が高精度にPC接合する。これにより、光ファイバ4
0aから光ファイバ40bへ、あるいはその逆方向に、
光がPC接合部を介して低反射損失で伝送される。
【0074】なお、この例の光ファイバコネクタは、2
つのコネクタプラグ115a,115bとアダプタ14
0の組み合わせ、あるいはコネクタプラグ115aとコ
ネクタジャック130の組み合わせのいずれとみてもよ
い。
【0075】実施例8 図18に、光ファイバコネクタ付き光ケーブル(光ケー
ブル付き光ファイバコネクタ)120の構造の一例を示
す。図18に示したように、光ファイバコネクタ付き光
ケーブル120は、光ファイバケーブル114の両端
に、図16に示したような光ファイバコネクタ108を
接続することによって構成されている。但し、各フェル
ール中には一本の連続した光ファイバ40aが既に導入
されている。この光ケーブル120は、図17に示した
ようなアダプタ140を介して別の光ケーブルや光ファ
イバコネクタなどと接続することができる。
【0076】実施例9 図20に本発明のフェルールの別の実施例を示す。図2
0に示したフェルール150は、電鋳により形成された
ニッケルコバルト合金製の円柱状フェルールであり、光
ファイバが通る直径約0.126mmの細孔150aが
円柱の中心を貫通している。細孔150aは、一方の端
部でテーパー状に広がって、直径0.9mmの中空部1
50bに連結している。このフェルール150の中空部
150b側から光ファイバ40aが挿入され、光ファイ
バ40aの被覆部400(例えば、φ=0.9mm)も
また中空部150bに挿入される。すなわち、このフェ
ルール150は、図16及び17に示したフェルール9
2(92a及び92b)及びホルダ106(106a及
び106b)として機能する。従来のフェルールでは、
細孔の中心が外周に対して偏心しているために、ホルダ
を回転させることにより光ファイバのコア同士の位置を
一致させて反射損失の増大を防止していたが、本発明の
電鋳により得られたフェルールはその内径の寸法精度が
極めて高いために、ホルダを省略することが可能とな
る。あるいは、図20に示したフェルールはホルダと一
体型フェルールと見ることもできる。
【0077】それゆえ、図20に示したような構造のフ
ェルールをホルダなしでコネクタハウジング内に収容す
ることができる。従って、このような構造のフェルール
を用いることにより光ファイバコネクタの構造を一層簡
略にすることが可能となる。
【0078】なお、図20に示したような構造のフェル
ールは、細孔150a及び中空部150bに対応する形
状の線材、すなわち、細孔150aに対応する小径部と
中空部150bに対応する大径部を同軸状に有する線材
を用いて電鋳により製造することができる。あるいは、
細孔150aに対応する径を有する線材を用いて、電鋳
により、細孔150aを有する電鋳物を形成した後、線
材を除去して適当な寸法に切断し、次いで、その端部の
一方を機械加工して細孔150aが中空部150bのよ
うになるように切削することができる。
【0079】以上、本発明を実施例により具体的に説明
してきたが、それらの実施例は一例にすぎず、当業者が
想到する範囲内の改良及び変形は本発明の範囲内に含ま
れる。上記実施例においては、一芯タイプのフェルール
を収容する光ファイバコネクタについて説明したが、上
記実施例で製造したような多芯タイプのフェルールを用
いて光ファイバコネクタを構成することができることは
いうまでもない。
【0080】また、フェルールの材料として、アルミニ
ウム合金及びSUSの場合を例に挙げて説明したが、電
鋳が可能な材料であれば任意の材料を用いることができ
る。また、光ファイバコネクタは、フェルールを収容し
ている任意の光ファイバコネクタを包含し、例えば、プ
ラグ型コネクタ、ジャック型のコネクタ、及びそれらの
組み合わせ、2個のプラグとアダプタの組み合わせ、レ
セプタクル、光ファイバケーブル付きのコネクタを含
む。
【0081】産業上の利用可能性 本発明は、電鋳法を用いているため、高価で且つ耐久性
を要する特殊な成型機及び金型を必要とせず、安価な汎
用の電鋳装置を用いて容易にフェルールを製造すること
ができる。
【0082】また、本発明では、従来のように成型体を
500〜1200℃という高温で焼成する必要が無く、
電鋳液を60℃程度に加熱すれば足りるのでエネルギー
コストが低く、省エネルギーのフェルールの製法であ
る。
【0083】本発明では、電鋳法を用いるので寸法転写
性が極めて良好であり、電鋳品を研磨体で磨く必要は無
く、手作業が省略されるため、不良率が低下し生産性が
向上する。特に、得られたフェルールの内径の寸法誤差
は、電鋳の母材として用いた線材の寸法精度で決定され
るため、製品の寸法管理が容易となる。従って、従来、
光ファイバコネクタ中にフェルールを収容する際に、光
ファイバコネクタ内でフェルールを回転可能に支持する
ホルダ(キャピラリー)を用いていたが、本発明のフェ
ルールを用いることによりこのようなホルダの使用を省
略することができる。このため、本発明のフェルールは
光ファイバコネクタの構造を簡略化することが可能とな
る。
【0084】また、従来の方法では、多芯タイプのもの
の研磨寸法出しが非常に難しく、三芯以上になると実質
的に不可能という問題があったが、本発明の方法によれ
ば、一芯タイプと殆ど変わりなく容易に製造できる。
【0085】本発明の支持装置を備えた電鋳装置を用い
れば、多芯タイプのフェルールを容易に且つ正確に、し
かも低コストで製造することができる。
【0086】本発明の光ファイバコネクタは電鋳により
形成された金属製のフェルールを備えるので、そのPC
研磨またはフラット研磨が容易であり、生産性に優れ
る。また、高精度なPC研磨またはフラット研磨が可能
となるために、良好なフェルール間の高精度に制御され
た接続が可能となり、低反射損失の光ファイバコネクタ
を実現することができる。さらに、金属製のフェルール
は、機械的強度に優れるため、PC接合の耐久性及び光
コネクタの耐久性が向上するという利点もある。 [図面の簡単な説明]
【図1】 図1は、光ファイバコネクタ及びフェルール
の断面図を示し、(A)は一芯タイプのフェルールの縦
断面図及びそのX−X方向断面図であり、(B)は二芯
タイプのフェルールの縦断面図及びそのX−X方向断面
図であり、(C)は光ファイバを接続するための光ファ
イバコネクタの概略断面図である。
【図2】 図2は、本発明の一実施例に従う電鋳装置の
概略構成を示す図である。
【図3】 図3は、図2に示した装置に用いられる支持
治具の側面図(A)と平面図(B)である。
【図4】 図4は、図2に示した装置に使用可能な支持
治具の一具体例であり、二芯タイプのフェルール製造用
に適した支持治具の側面図である。
【図5】 図5は、本発明に係る断面が円形以外の種々
の多芯タイプの線の断面図(A)〜(F)である。
【図6】 図6は、本発明の方法に従い、電鋳物から線
を押し出す方法を説明する概念図である。
【図7】 図7は、本発明の方法に従い、電鋳物から線
を引き抜く場合に、テープ20が線に所定間隔で設けら
れることを説明する概念図である。
【図8】 図8は、電鋳後に、図7で説明したテープ2
0を剥離した状態の線を示す概念図である。
【図9】 図9は、本発明の方法に従い電鋳物から線を
引き抜く場合に、治具を使用して電鋳品から線を引き抜
く方法を説明する概念図である。
【図10】 図10は、本発明の実施例2で使用される
支持治具の概略構成を示す平面図である。
【図11】 図11は、図10に示した支持治具に取り
付けられるワイヤを示す概念図である。
【図12】 図12は、図10に示した支持治具に取り
付けられるフックの平面図(A)及び側面図(B)であ
る。
【図13】 図13は、実施例2で得られた電鋳品の断
面図を示す。
【図14】 図14は、三芯以上のフェルールを製造す
るために用いられるワイヤの支持治具の一部を示す概念
図である。
【図15】 図15は、メカニカルスプライス用のスリ
ーブの構成例を説明しており、(A)はスリーブの断面
図を示し、(B)は2本の光ファイバをスリーブで永久
接続する方法を示す。
【図16】 図16は、本発明に従う光ファイバコネク
タプラグの構成を示す概略断面図である。
【図17】 図17は、本発明に従う光ファイバコネク
タの構造を示す概略断面図である。
【図18】 図18は、本発明に従う光ファイバコネク
タ付き光ケーブルの構造を示す概略断面図である。
【図19】 図19は、実施例4で説明した装置を用い
て電鋳した後、外形を直方体状に加工することによって
得られたフェルールの断面構造を示す図である。
【図20】 図20は、フェルールと、従来使用されて
いたフェルール用ホルダとを一体的に形成した一体型フ
ェルールの構造及び使用方法を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−38395(JP,A) 特開 平10−186176(JP,A) 特開 平10−111433(JP,A) 特開 平10−123349(JP,A) 特開 平9−171125(JP,A) 特開 平9−127371(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/36 - 6/40

Claims (38)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの接続に用いられるフェルー
    ルの製造方法であって、 少なくとも一本の線材の周囲に、電鋳により金属を堆積
    させて棒状の電鋳体を形成し、 上記線材を、アルカリ又は酸性溶液による溶解及び加熱
    による変性の少なくとも一方を行うことなく、上記電鋳
    体から引き抜くまたは押し出すことにより上記線材を上
    記電鋳体から除去することを含むフェルールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 線材が、断面が円形の直径0.13mm
    以下の線材である請求項1に記載のフェルールの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記電鋳体から上記線材を引き抜くまた
    は押し出すことによって形成された貫通孔を中心とし
    て、電鋳体の外周を切削することを含む請求項1に記載
    のフェルールの製造方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバの接続に用いられるフェルー
    ルの製造方法であって、 少なくとも一本の鉄合金から構成されている線材の周囲
    に、電鋳により金属を堆積させて棒状の電鋳体を形成
    し、 上記線材を、上記電鋳体から引き抜くまたは押し出すこ
    とにより上記線材を上記電鋳体から除去することを特徴
    とするフェルールの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記線材が、断面が円形の直径0.13
    mm以下の線材である請求項4に記載のフェルールの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 上記電鋳体から上記線材を引き抜く又は
    押し出すことによって形成された貫通孔を中心として、
    電鋳体の外周を切削することを含む請求項4に記載のフ
    ェルールの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記電鋳前に上記線材を離型処理し、電
    鋳後に上記電鋳体から線材を引き抜くことによって線材
    を電鋳体から除去する請求項1〜6のいずれか一項に記
    載のフェルールの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記線材が、鉄またはその合金である請
    求項1〜3のいずれか一項に記載のフェルールの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 上記線材が、ステンレスから構成されて
    いる請求項4〜7及び8のいずれか一項に記載のフェル
    ールの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記少なくとも一本の線材が、所定距
    離隔てるように配置された二本の線材である請求項1〜
    9のいずれか一項に記載のフェルールの製造方法。
  11. 【請求項11】 所定寸法のピンを挟んで上記二本の線
    材が位置決めされている請求項10に記載のフェルール
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記少なくとも一本の線材が、互いに
    同じ距離だけ隔てて配列された三本の線材である請求項
    1〜9のいずれか一項に記載のフェルールの製造方法。
  13. 【請求項13】 上記金属が、アルミニウム、ニッケ
    ル、鉄、銅、コバルト、タングステン及びそれらの合金
    からなる群から選ばれた一種である請求項1〜12のい
    ずれか一項に記載のフェルールの製造方法。
  14. 【請求項14】 上記金属が、ニッケルである請求項1
    3に記載のフェルールの製造方法。
  15. 【請求項15】 さらに電鋳体を所定の長さに切断する
    ことを含む請求項1〜14のいずれか一項に記載のフェ
    ルールの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1または4の方法によって製造
    され、上記線材の外径精度で決定される内径精度を有
    し、該内径精度が0.5μm以下である金属製フェルー
    ル。
  17. 【請求項17】 上記フェルールがフェルールの長手方
    向を貫通する円柱状中空部を有し、フェルールの一方の
    端部において該中空部と同じ径の第1開口を有し、他方
    の端部において該中空部の径より大きな径の第2開口を
    有する請求項16に記載の金属製フェルール。
  18. 【請求項18】 上記中空部が、第1中空部と、それよ
    り大径の第2中空部と、第1中空部と第2中空部とを連
    結するテーパー状の第3中空部とを備える請求項17に
    記載の金属製フェルール。
  19. 【請求項19】 第2中空部に光ファイバの被覆部が収
    容され、第1中空部に光ファイバのクラッドが収容され
    る請求項18に記載の金属製フェルール。
  20. 【請求項20】 光ファイバを通過させるための中空部
    が、複数形成されている請求項16に記載のフェルー
    ル。
  21. 【請求項21】 上記フェルールの両端において光ファ
    イバを貫通させる孔がテーパ状であり、メカニカルスプ
    ライスのために用いられる請求項16に記載のフェルー
    ル。
  22. 【請求項22】 光ファイバコネクタに用いられる請求
    項16〜21のいずれか一項に記載のフェルール。
  23. 【請求項23】 光ファイバを接続するための光ファイ
    バコネクタであって、 請求項16に記載の金属製フェルールと; フェルールを収容するためのハウジングと;を備える光
    ファイバコネクタ。
  24. 【請求項24】 さらに、フェルールを保持するととも
    にハウジング内でフェルールの回転方向の位置決めを行
    うホルダを備える請求項23に記載の光ファイバコネク
    タ。
  25. 【請求項25】 さらに、フェルール内にフェルールの
    長さよりも短い光ファイバを備え、該光ファイバの先端
    及びフェルールの先端がPC研磨されている請求項23
    に記載の光ファイバコネクタ。
  26. 【請求項26】 上記ハウジングが、プラグである請求
    項23に記載の光ファイバコネクタ。
  27. 【請求項27】 さらに、フェルールを整列させるため
    のスリーブを備える請求項23に記載の光ファイバコネ
    クタ。
  28. 【請求項28】 上記ハウジングが、ジャックである請
    求項23に記載の光ファイバコネクタ。
  29. 【請求項29】 さらに、上記プラグに着脱可能に接続
    するためのアダプタであって、フェルールを整列させる
    ためのスリーブを有するアダプタを備える請求項26に
    記載の光ファイバコネクタ。
  30. 【請求項30】 さらに、光ファイバケーブルを備え、
    光ファイバケーブルの光ファイバの先端がフェルールの
    先端に位置している請求項23〜29のいずれか一項に
    記載の光ファイバコネクタ。
  31. 【請求項31】 該光ファイバの先端及びフェルールの
    先端が同時に研磨されている請求項30に記載の光ファ
    イバコネクタ。
  32. 【請求項32】 上記研磨が、フラット研磨またはPC
    研磨である請求項31に記載の光ファイバコネクタ。
  33. 【請求項33】 光ファイバ接続用多芯フェルールを電
    鋳により製造するときに用いられる線材支持装置であ
    り、 基板と; 基板上に互いに対抗して設けられた一対の位置決め用第
    1凸部であって、互いに同一の幅を有する第1凸部と; 上記一対の位置決め用第1凸部を挟んで互いに平行に張
    れた二本の線材と;を備える装置。
  34. 【請求項34】 上記凸部により二本の線材が位置決め
    られ、それによって二本の線材の間隔が画定される請求
    項33に記載の装置。
  35. 【請求項35】 上記二本の線材がそれぞれ一端にて連
    結して一本の線材を形成している請求項33または34
    に記載の装置。
  36. 【請求項36】 上記凸部が、基板上に設けられたピン
    である請求項33または34に記載の装置。
  37. 【請求項37】 さらに、線材の張りを維持するため
    に、線材を巻きかける複数のガイドピンを備える請求項
    33または34に記載の装置。
  38. 【請求項38】 さらに、基板上に対抗して設けられた
    一対の位置決め用第2凸部であって、互いに同一の幅を
    有する第2凸部と; 上記一対の位置決め用第2凸部を挟んで互いに平行にな
    るように張れた二本の線材とを備え、 第1凸部を挟んで互いに平行に張られた線材と、第2凸
    部を挟んで互いに平行に張られた線材とが互いに平行で
    あり、それぞれ隣接する線材間で同一距離を隔てている
    請求項33または34に記載の装置。
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