JPH11305069A - 光コネクタ用フェルールとその製造方法 - Google Patents

光コネクタ用フェルールとその製造方法

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JPH11305069A
JPH11305069A JP11380398A JP11380398A JPH11305069A JP H11305069 A JPH11305069 A JP H11305069A JP 11380398 A JP11380398 A JP 11380398A JP 11380398 A JP11380398 A JP 11380398A JP H11305069 A JPH11305069 A JP H11305069A
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JP
Japan
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ferrule
optical connector
fitting portion
based alloy
optical
Prior art date
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Pending
Application number
JP11380398A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Sano
紀洋 佐野
Osamu Takahashi
修 高橋
Setsuo Shoji
節夫 東海林
Hiroshi Asano
洋 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Co−Ni基合金を光コネクタ用フェルール
の嵌合部に使用することにより従来のジルコニアフェル
ールより強度特性、耐摩耗性、研磨特性、経済性の優れ
た光コネクタ用フェルールを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 光ファイバーの外径よりわずかに大きい
内径を有する貫通孔1をその中心に有し、割りスリーブ
等に嵌合して整列するための円筒棒状の嵌合部2と光コ
ネクタハウジング4内に保持されるためのフランジ部3
とから構成され、前記嵌合部2と前記フランジ部3とが
一体となった構造を有する光コネクタ用フェルールにお
いて前記嵌合部2がCo−Ni基合金によって構成され
たことを特徴とする光コネクタ用フェルール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信に用いられる
光ファイバーの接続を行う光ファイバーコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より単一モード光ファイバー接続に
使用される光コネクタ用フェルールの嵌合部はジルコニ
ア、 アルミナ、 ガラス、 金属材料が対象になっていた。
そのなかでもジルコニアが広範囲に使われてきた。 これ
は光ファイバーの低損失接続にはサブμmオーダーの形
状精度が要求され、 強度、 耐摩耗性にも優れているため
である。
【0003】単芯光ファイバーコネクタ等に一般的に用
いられる従来の光コネクタ用ジルコニアフェルールの構
造例を図1 に示す。 この円筒棒状嵌合部2を金属製のフ
ランジ3 に圧入して構成されている。 このジルコニア等
のセラミックの精密加工には多くの難しいプロセスを経
る必要があり、 加工コストが嵩むことは避けられず、フ
ェルールのコストアップとなり、コネクタの費用構成の
半分以上を占めているためコネクタの普及にはより経済
的なフェルールが求められていた。また、ガラス類は経
済性に優れているが、組立性を配慮した図1の構造の加
工はできないためこれからのフェルールとしては将来性
がない、またジルコニアは難加工材料であるため材料そ
のものコストより機械加工の消耗品コストが無視できな
い。そのため、コストダウンには限界があった。さら
に、最近の光ファイバーの急速な普及により種々の環境
状態での使用に耐えうるコネクタの要求が強くなって来
た。ジルコニアは準安定状態で使用するため高温、 多湿
(85℃、85%)の環境試験において経時変化を起こ
しコネクタ特性に重大な影響を及ぼすことが問題となっ
ている。
【0004】通常のステンレス材料である、SUS31
6,304,330は耐食性でジルコニアには劣り、 耐
摩耗性に於いても、 実使用中の挿抜による金属粉の発生
が接続障害となるため実用化ができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は耐食性
の優れたCo- Ni基合金を金属射出成形技術により製
造した後ガス窒化による窒化層を形成した嵌合部とフラ
ンジ部が一体となった光コネクタ用フェルールとその製
造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】光ファイバーの外径より
わずかに大きい内径を有する貫通孔をその中心に有し、
割りスリーブ等に嵌合して整列するための円筒棒状の嵌
合部と光コネクタハウジング内保持されるためのフラン
ジ部とから構成され、前記嵌合部と前記フランジ部とが
一体となった構造を有する光コネクタ用フェルールにお
いて前記嵌合部がCo- Ni基合金によって構成された
ことを特徴とする光コネクタ用フェルールとしたもので
ある。また、前記Co- Ni基合金の成分がCo28〜
40%、Cr18〜25% 、Mo7〜12%、Mn,T
iの1種以上0.1〜1.0%、Fe1.1〜3.0
%,Nb0.5〜2.0%、C≦0.05%、Ni26
〜45%、および不可避不純物よりなることを特徴とす
る光コネクタ用フェルールとしたものである。さらに前
記光コネクタ用フェルールの嵌合部の表面にガス窒化処
理による窒化層を有することを特徴とする光コネクタ用
フェルールとしたものである。
【0007】また、前記円筒状の嵌合部の成形方法とし
て貫通孔用のピンを有する金型を用いた金属射出成形法
で造られたことを特徴とする光コネクタ用フェルールの
製造方法としたものである。光コネクタ用フェルールに
要求される諸特性を材質別に評価し本発明と比較した表
を図5 に示す。本発明は上記諸特性をすべて満たす光コ
ネクタ用フェルールを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光コネクタ用
フェルールの実施例を図によって説明する。図2は従来
の光コネクタ用ジルコニアフェルールの断面図である。
貫通孔1を有する嵌合部2はジルコニアでつくられ、は
ステンレス等の金属で形成されたフランジ部3が圧入さ
れる。この圧入による端面aからの寸法にバラツキが生
じ、生産歩留を低下させていた。 図1は本発明に係る光
コネクタ用金属フェルールの断面図である。金属射出成
形により貫通孔1を有する嵌合部2とフランジ部3が一
体形成される。
【0009】特許請求項に示す組成のCo- Ni基合金
を溶解しこれを高圧水噴霧中で微粉化し10〜15μの粉
末成形原料とする。その後バインダーを添加し混錬、造
粒、射出成形、脱脂を行うが脱脂方法によりバインダー
を変えた。 熱脱脂法のバインダー:ポリスチレン、エチレンビニー
ルアセテート、ブチルメタアクリレート、ソルビタンモ
ノステアレート。
【0010】水脱脂法のバインダー:ポリエチレンオキ
サイド、ポリプロピレン、ブチルメタアクリレート、ポ
リスチレン、ソルビタンモノステアレート。 溶媒脱脂法のバインダー:ポリプロピレン、パラフィン
ワックス、カルバナワックス、ジオクチルフタレート。 上記、いずれの方法でも製品化は可能であった。ただし
原料粉の形状、粒径により原料粉とバインダーの配合比
を変える必要がある、本発明では原料粉100重量部に
対しバインダー8〜12重量部で製品化できた。図3に
代表的な熱脱脂法による脱脂パターンを示す。脱脂後1
350℃で焼結を行う。代表的な焼結パターンを図4に
示す。酸化防止のため真空、Arガス雰囲気で処理す
る。金属射出成形は寸法精度が±0.2%であり、フェ
ルールの外径が2.5mmであるので±5μの公差に入
る。貫通孔はサブミクロンのダイヤモンド砥粒を塗布し
たテイパーワイヤーで所定の寸ポー精度に仕上げる。そ
の後窒化処理を行う。最後にバレル研磨、または機械研
磨により要求精度に仕上げる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の光コネク
タ用フェルールはCo- Ni基合金を光コネクタ用フェ
ルールの勘合部にもちいるためジルコニアフェルールよ
りも耐環境性、経済性の優れたフェルールを提供でき
る。また窒化層を有することにより耐摩耗性が著しく向
上した。さらにバレル研磨または機械研磨を施すことに
よ表面荒さが改善された。さらにバレル研磨または機械
研磨を施すことにより表面荒さが改善された。そして金
属射出成形により製造されるためガラスフェルールには
出来ない構造を形成でできるとともに勘合部とフランジ
部が一体化でき寸法精度が向上した。さらに一体化した
ことで図1のA寸法を短く出来コネクタの小型化が可能
となった。さらにコストダウンにも寄与した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフェルールの構造を示す側断面図
【図2】従来のジルコニアフェルールの構造を示す側断
面図
【図3】本発明で用いた代表的脱脂パターン
【図4】本発明で用いた代表的焼結パターン
【図5】光コネクタ用フェルールに要求される諸特性を
材質別にした表
【符号の説明】
1 貫通孔 2 勘合部 3 フランジ部 A フランジ部の裾部 a 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東海林 節夫 東京都江東区亀戸6丁目41番6号 ナステ ック工業株式会社内 (72)発明者 浅野 洋 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーの外径よりわずかに大きい
    内径を有する貫通孔1 をその中心に有し、割りスリーブ
    等に嵌合して整列するための円筒棒状の嵌合部と光コネ
    クタハウジング内に保持されるためのフランジ部とから
    構成され、前記嵌合部と前記フランジ部とが一体となっ
    た構造を有する光コネクタ用フェルールにおいて前記嵌
    合部がCo- Ni基合金によって構成されたことを特徴
    とする光コネクタ用フェルール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のCo- Ni基合金にお
    いて、組成は重量比で少なくとも、Co28〜40%、
    Cr18〜25% 、Mo7〜12%、Mn,Tiの1種
    以上0.1〜1.0%、Fe1.1〜3.0%,Nb
    0.5〜2.0%、C≦0.05%、Ni26〜45
    %、および不可避不純物よりなることを特徴とするCo
    - Ni基合金。
  3. 【請求項3】 Co- Ni基合金よりなる円筒棒状の嵌
    合部の表面に5〜15μの窒化層を有する請求項1に記
    載の光コネクタフェルール。
  4. 【請求項4】 請求項3の窒化処理後バレル研磨または
    機械研磨を施した請求項1に記載の光コネクタフェルー
    ル。
  5. 【請求項5】 嵌合部とフランジ部とが一体となった構
    造を金属射出成形技術(MIM)を用いて形成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光コネクタフェルー
    ル。
JP11380398A 1998-04-23 1998-04-23 光コネクタ用フェルールとその製造方法 Pending JPH11305069A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000031574A1 (fr) * 1998-11-26 2000-06-02 Nippon Ferrule Co., Ltd. Connecteur de fibres optiques et ferrule utilisee pour ledit connecteur, et procede de production de ladite ferrule
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CN104965266A (zh) * 2015-07-30 2015-10-07 湖南正阳精密陶瓷有限公司 一种氧化锆陶瓷插芯及光纤连接器连接方法

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