JP2545324B2 - 光ファイバ―コネクタ - Google Patents

光ファイバ―コネクタ

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JP2545324B2
JP2545324B2 JP4311562A JP31156292A JP2545324B2 JP 2545324 B2 JP2545324 B2 JP 2545324B2 JP 4311562 A JP4311562 A JP 4311562A JP 31156292 A JP31156292 A JP 31156292A JP 2545324 B2 JP2545324 B2 JP 2545324B2
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sleeve
ceramic
optical fiber
connector
cores
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正三 福永
光彦 堂園
哲也 猪目
勲 湯川
敏行 神原
洋司 鈴木
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に用いられる光
ファイバーの接続を行うコネクタに関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来の光ファイバーコネク
タ(以下、単にコネクタと称す)は、図3に示すよう
に、ファイバーF1,F2同士の先端を完全に軸が合致
した状態で接続すべく、ファイバーF1,F2の外径と
該ファイバーF1,F2を挿入する金属、あるいはセラ
ミックよりなる中子N1,N2にあけた細孔Hの径との
差を小さくすることが必要であり、またこの中子N1,
N2に開けた細孔Hの中心と、中子N1,N2の外径の
中心を一致させたうえで、同時に2つのファイバーF
1,F2の中心を一致させるため、スリーブBに対し、
中子N1,N2を高精度な位置関係のもとに、かつ、先
端面がバネDにより適度な圧力で密着した状態で挿入さ
れ、固定されることによって両ファイバーF1,F2を
接続するようにしたコネクタが用いられている。
【0003】従来のスリーブBは主にリン青銅等の銅合
金で構成され、中子N1,N2は主にアルミナセラミッ
クまたはステンレス鋼で構成されている。かかるコネク
タによる光ファイバー同士の接続においては、光の接続
損失を最小ならしめるべくファイバーF1,F2同士の
ズレを±1μm程度以下とし、かつファイバーF1,F
2の端面角度のズレを0.5度以下にするためにスリー
ブBの内壁面の面粗度、真直度、真円度において極めて
高い精度のものが要求される。
【0004】しかしながら、上記の如きスリーブBは主
にリン青銅で構成されているため、中子N1,N2を挿
入する際、ゴミの付着、混入によりスリーブBの内壁面
に摺り傷や磨耗が生じたり、挿入の角度具合によりスリ
ーブBに変形が生じたり、また長期間に亘って多数回着
脱操作を繰り返すことにより保持力が低下するなどで接
続性能が低下する恐れを有している。
【0005】その結果、中心が一致し、先端面が密着し
た良好なる状態でファイバーを接続し得るコネクタを得
ることが極めて困難であった。
【0006】本発明は、上述に鑑みて、構造が簡単でし
かも高精度にファイバーの接続を可能とするコネクタを
提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するために本発明は、中心軸上の細孔に光ファイバを
装着した一対の中子をスリーブの両端から挿入し、両中
子の先端面同士を当接させる接続構造を有する光ファイ
バーコネクタにおいて、前記中子及びスリーブをジルコ
ニアセラミックで形成したものである。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るコネクタの実施例を図に
よって具体的に詳述する。図1は、本実施例に係るコネ
クタ1の連結状態を示す縦断面図である。このコネクタ
1は図2(a)(b)(c)にて分離して示す如く第1
プラグP1、第2プラグP2、及びスリーブSでもって
構成される。図2(a)には第1プラグP1が示してあ
り、ファイバーF1が挿入される細孔2aが穿設された
ジルコニア製のセラミック中子2の外部に、該セラミッ
ク中子2のほぼ前半部が突出するように、合成樹脂を鋳
込成型して本体3を成している。この場合本体3はセラ
ミック中子2の細孔2aの中心線と合致する如く、該細
孔2aに連通し、ファイバーF1を挿通するための貫通
孔3aがあけられている。さらに本体3には段部3bが
形成してあり、この段部3bを係止する如く、一端にフ
ランジ部4aを有し、他端側の内周部にネジ溝4bが形
成されたネジリング4を具備することによって第1プラ
グP1が構成されている。
【0010】第2プラグP2の構成は、同図(c)に示
してあるが、第1プラグP1と全く同型を成し同一構成
部材から成っている。
【0011】さらに同図(b)には、スリーブSが示し
てあり、第1プラグP1、第2プラグP2のセラミック
中子2および7の挿入を許容する挿入口5bを備えたジ
ルコニア製のセラミックスリーブ5の外部に、合成樹脂
を鋳込成型して本体6を成している。さらに本体6の外
周部には、ネジ溝6aが施してある。
【0012】なお、セラミック中子2、7およびセラミ
ックスリーブ5の外周部には、回転防止や脱落防止など
の目的でもって凹部2b,5a,7bや図示しない突起
などが形成してある。
【0013】またスリーブSには本体6およびセラミッ
クスリーブ5を貫通し、セラミックスリーブ5の挿入口
5bと外部を連絡する抜気孔6bが穿設してある。
【0014】ところで、本実施例のコネクタを製造する
方法は、第1プラグP1、第2プラグP2、スリーブS
およびネジリング4、9の金型を作製し、前者について
は、それぞれの金型内にセラミック中子2、7を固定
し、また、スリーブSについては金型内にセラミックス
リーブ5を固定し、セラミック中子2、7については細
孔2a,7aに樹脂が入らないように密閉した後、金型
内に樹脂を射出する。
【0015】樹脂が固化した後金型から取り出し、密閉
用に用いた部品を取り、バリ等余分な部分を取り除くこ
とによって作製される。ネジリング4、9については、
金型へ樹脂を射出し、固結した後取り出し、余分な部分
を取り除き作製したものである。
【0016】なお、上記セラミック中子2、7およびセ
ラミックスリーブ5は、従来周知のジルコニアセラミッ
クの製法、例えばZrO2 を主成分とし、Y2 3 、M
gO、CaOなどの安定化剤を含むジルコニア原料を所
定形状に成形し、1400〜1600℃の温度で焼成す
ることによって得られるものである。
【0017】上述のように構成された第1プラグP1、
第2プラグP2、およびスリーブSは、図1の如く連結
され、ファイバーF1,F2を接続するが、この場合、
ファイバーF1を挿入した第1プラグP1およびファイ
バーF2を挿入した第2プラグP2のセラミック中子2
および7をそれぞれスリーブSのセラミックスリーブ5
に差し込んだ後、スリーブSに形成したネジ溝6aに、
第1プラグP1および第2プラグP2のネジリング4、
9を螺合することによって、スリーブS、第1および第
2プラグP1,P2は機械的に結合され、ファイバーF
1,F2は相互に中心が一致し、かつ、先端面が当接し
た状態にて接続される。なお、ファイバーF1,F2は
第1、第2プラグP1,P2の本体3、8にあけられた
貫通孔3a、8aに挿入された後、該貫通孔3a,8a
中に接着剤を注入することによって固定される。
【0018】
【効果】上述の如く本発明は、中心軸上の細孔に光ファ
イバを装着した一対の中子をスリーブの両端から挿入
し、両中子の先端面同士を当接させる接続構造を有する
光ファイバーコネクタにおいて、前記中子及びスリーブ
をジルコニアセラミックで形成したことによって、ファ
イバーを挿入する細孔の内径公差、及び内外径の同軸度
等を高精度に機械加工を施すことができ、またセラミッ
クの場合多結晶体であることから、細孔壁面が微小な突
起(結晶)によって構成されているため、ファイバーと
の摩擦面が少なく、それ故、細孔へのファイバーの挿入
が容易となる。
【0019】また、ジルコニアセラミックは高硬度では
あるが、アルミナセラミックに比べてそのヤング率が1
/3程度で適度な弾性を有する。したがって、ジルコニ
アセラミックで一体形成したスリーブ内に中子を嵌入し
たとき、この適度な弾性によってスリーブが割れること
がない。しかも、従来のスリーブに用いられていたリン
青銅等の金属よりも高硬度なので、中子の嵌入によって
スリーブ内壁面に摺り傷や磨耗が生じにくく、変形等に
よる保持力の低下も無い。よって、この光ファイバーコ
ネクタは長期に亘って安定した高い接続性能を維持する
ことができる。
【0020】また、ジルコニアセラミックは高硬度で緻
密な結晶構造を有するので、このスリーブは面粗度が小
さく、内壁面の真直度、真円度を共に内径研削によって
高い精度で加工できる。
【0021】さらに、中子がジルコニアセラミックで一
体形成されれば、ジルコニアセラミックの適度の弾性に
よってスリーブ内に嵌入された一対の中子同士はその先
端面が弾性変形して密着し易くなり、中子の中心軸上に
装着した光ファイバー同士の間に空気層を介在させるこ
となく接続が行える。
【0022】したがって、スリーブ並びに中子を共にジ
ルコニアセラミックで一体形成した光ファイバーコネク
タは、高い精度で加工され長期に亘って磨耗や変形等の
無いスリーブ内で中子同士の先端面が中心軸を一致させ
た状態で密着されるので、端面反射が少なくて接続損失
が少ない極めて高い接続性能を長期に亘って維持するこ
とができる。
【0023】また、ジルコニアセラミックは面粗度が小
さくて表面が極めて滑らかなので、スリーブ並びに中子
を共にジルコニアセラミックで一体形成した光ファイバ
ーコネクタは、中子の着脱が極めて滑らかに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ファイバーコネクタ
によってファイバーを接続した状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す光ファイバーコネクタを分離した状
態を示すもので、(a)は第1プラグP1の縦断面図、
(b)はスリーブSの縦断面図、(c)は第2プラグP
2の縦断面図である。
【図3】従来の光ファイバーコネクタの例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
P1 第1プラグ P2 第2プラグ S スリーブ 1 コネクタ 2、7 セラミック中子 3、8 本体 4、9 ネジリング 5 セラミックスリーブ
フロントページの続き (72)発明者 神原 敏行 京都府京都市山科区東野北井ノ上町5番 地の22 京セラ株式会社内 (72)発明者 鈴木 洋司 京都府京都市山科区東野北井ノ上町5番 地の22 京セラ株式会社内 合議体 審判長 石井 勝徳 審判官 綿貫 章 審判官 川上 義行 (56)参考文献 特開 昭55−108608(JP,A) 特開 昭56−83709(JP,A) 素木洋一著「セラミック手帳」技報堂 出版(株),1983年5月25日発行、P. 484〜P.489

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細孔に光ファイバを装着した一対の中子
    をスリーブの両端から挿入し、両中子の先端面同士を当
    接させる接続構造を有する光ファイバーコネクタにおい
    て、前記中子及びスリーブがジルコニアセラミックで形
    成されたことを特徴とする光ファイバーコネクタ。
JP4311562A 1992-11-20 1992-11-20 光ファイバ―コネクタ Expired - Lifetime JP2545324B2 (ja)

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JPH05333239A JPH05333239A (ja) 1993-12-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11160572A (ja) 1997-11-28 1999-06-18 Kyocera Corp 光ファイバコネクタ用フェルール

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Title
素木洋一著「セラミック手帳」技報堂出版(株),1983年5月25日発行、P.484〜P.489

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