JP3378661B2 - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JP3378661B2
JP3378661B2 JP18637694A JP18637694A JP3378661B2 JP 3378661 B2 JP3378661 B2 JP 3378661B2 JP 18637694 A JP18637694 A JP 18637694A JP 18637694 A JP18637694 A JP 18637694A JP 3378661 B2 JP3378661 B2 JP 3378661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字や記号等のキャラ
クタ入力機能を有し、入力した文字等よりなる文書に文
字等のデータの拡大処理を施すことができる文書処理装
置に関し、更に詳細には、拡大処理後の文字データに平
滑化処理を施すようにした文書処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、印字装置その他、文字や記号等の
キャラクタを入力して文書処理を行う文書処理装置であ
って、文字データに文字サイズ、書体、文字修飾その他
の処理を施す機能を備えたものが使用されている。かか
る文字データに施される処理のうち文字拡大機能にあっ
ては、拡大文字のフォントデータをもとの文字のフォン
トデータとは別に予めデータテーブルに用意しておく方
法と、もとの文字のフォントデータを利用してこれに変
換を施して拡大された文字のフォントデータを得る方法
とが考えられる。
【0003】前者の方法では、拡大された状態で最も見
栄えのよいフォントデータを文字ごとに作成しておくこ
とによりどの文字でも美しい拡大文字を印字できる利点
があり、その反面、大容量のROMを必要とする短所が
ある。これに対し後者の方法では、ROMの容量はさほ
ど大きくなくてもよいが、画一的な変換処理により拡大
文字のフォントデータを作成するので、特に斜線や曲線
の見栄えがあまりよくないケースも文字によっては生じ
うるという短所がある。
【0004】図14に、拡大前後のデータの例を示す。
拡大後のデータは単純に縦横方向に2倍したものにすぎ
ないので、これをそのまま印字すると斜線部分の凹凸が
強調され見栄えがよくない。ここで、通常の文書処理装
置の場合には、ROMのサイズを節約するため基本的に
は後者の方法が採用される。そして、斜線や曲線の見栄
えを改善するためのデータ付加処理を施して凹凸の平滑
化を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の文書処理装置における文字拡大処理には、以下のよ
うな問題点があった。即ち、拡大された文字のフォント
データ全体をバッファに読み込んで平滑化処理を行うた
め、RAMの過大な領域をバッファに充てる必要があ
る。このため、大容量のRAMを備える必要があり、R
OMのサイズを節約した意義が半減してしまうのであ
る。特に、テープ印字装置や電子手帳等、小形の文書処
理装置の場合には価格面の要請からROM、RAM共に
大容量のものは採用しにくく、文字拡大機能を備えるこ
との障害となっていた。
【0006】本発明は前記従来の文書処理装置の問題点
を解決するためになされたものであり、印字しようとす
る文字データの3ドット列分のデータをバッファに読み
込み、これらのデータにより拡大と平滑化とを行うよう
にして、RAMサイズとROMサイズとが共に小容量で
ある小形機器でも見栄えのよい拡大文字を印字できるよ
うにした文書処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る文書処理装置は、文字等を入力する入力
手段と、入力手段からの入力に基づいて文字等を含むテ
キストを作成するテキスト作成手段と、テキストの内容
を印字媒体に印字する印字機構とを有する文書処理装置
において、前記テキストの内容である文字データの3ド
ット列分のデータを所定倍率で拡大して記憶するワーク
バッファと、前記ワークバッファに記憶された中央ドッ
ト列の各ドットについて辺で隣接する4つのドットとの
関係を調査し、それ自身がオフであり、かつ、辺で隣接
する4つのドットのうち2つがオンであるときにそのド
ットを角部であると判断する角部判別手段と、前記角部
判別手段により角部であると判断されたドットについて
頂点で隣接するドットとの関係を調査し、頂点で隣接す
るドットも角部であるときにそのドットをオンに変換す
る第1データ付加手段と、前記角部判別手段により角部
であると判断されたドットについてその角部を見込む辺
の長さを調査し、横辺長が前記所定倍率の整数倍であ
り、縦辺長が前記所定倍率に等しいときに、その角部の
ドットをオンに変換する第2データ付加手段と、前記ワ
ークバッファに記憶された中央ドット列のデータについ
て、前記第1データ付加手段及び第2データ付加手段を
介してオンに変換されたドットデータを付加しながら前
記所定倍率に対応する回数反復して、前記印字機構を介
して印字させるリピート手段とを備えた構成とされる。
【0008】また、請求項2に係る文書処理装置は、文
字等を入力する入力手段と、入力手段からの入力に基づ
いて文字等を含むテキストを作成するテキスト作成手段
と、テキストの内容を印字媒体に印字する印字機構とを
有する文書処理装置において、前記テキストの内容であ
る文字データの3ドット列分のデータを所定倍率で拡大
して記憶するワークバッファと、前記ワークバッファに
記憶された中央ドット列の各ドットについて辺で隣接す
る4つのドットとの関係を調査し、それ自身がオフであ
り、かつ、辺で隣接する4つのドットのうち2つがオン
であるときにそのドットを角部であると判断する角部判
別手段と、前記角部判別手段により角部であると判断さ
れたドットについて頂点で隣接するドットとの関係を調
査し、頂点で隣接するドットも角部であるときにそのド
ットをオンに変換する第1データ付加手段と、前記角部
判別手段により角部であると判断されたドットについて
その角部を見込む辺の長さを調査し、横辺長が前記所定
倍率の整数倍であり、縦辺長が前記所定倍率に等しいと
きに、その角部のドットをオンに変換する第2データ付
加手段と、前記各第1データ付加手段又は第2データ付
加手段を介してオンに変換された2つのドットが同一ド
ット列内で上下に並ぶ場合、その2つのドットを消去す
るデータ消去手段と、前記ワークバッファに記憶された
中央ドット列のデータについて、前記第1データ付加手
段及び第2データ付加手段を介してオンに変換されたド
ットのうち前記データ消去手段により消去されたドット
を除くドットデータを付加しながら前記所定倍率に対応
する回数反復して、前記印字機構を介して印字させるリ
ピート手段とを備えた構成とされる。
【0009】ここに、請求項に係る文書処理装置にお
ける前記角部判別手段は、前記ワークバッファに記憶さ
れた中央ドット列におけるオンオフの変わり目位置の1
ビット外側のドットを検出し、そのドットの前後いずれ
かの列の対応するドットがオンであるときにそのドット
を角部と判別するように構成されてもよい。請求項4に
係る文書処理装置における前記第1データ付加手段は、
前記ワークバッファに記憶された前後いずれかの列にお
けるオンオフの変わり目位置の1ビット内側のドットを
検出し、そのドットの中央ドット列の対応するドットが
前記角部であるときにその角部のドットをオンに変換
るように構成されてもよい。 また、前記所定倍率は2倍
とされる。
【0010】
【作用】前記構成を有する請求項1に係る文書処理装置
では、入力手段からの入力に基づきテキスト作成手段で
作成したテキストについて印字機構により印字媒体に印
字する際に、テキストの内容である文字データの3ドッ
ト列分のデータが所定倍率で拡大されてワークバッファ
に記憶される。そして、角部判別手段が、それ自身がオ
フであり、かつ、辺で隣接する4つのドットのうち2つ
がオンであるドットを角部であると判断する。この後、
第1データ付加手段が、それ自身が角部であり、頂点で
隣接するドットも角部であるドットをオンに変換する。
また、第2データ付加手段が、所定倍率の整数倍である
横辺と所定倍率に等しい縦辺とに見込まれる角部のドッ
トをオンに変換する。そして、前記のように第1データ
付加手段、第2データ付加手段によりオンに変換された
ドットのドットデータに基づき、リピート手段の制御下
に印字機構を介して平滑化処理を施された拡大文字を印
字する。
【0011】また、請求項2に係る文書処理装置では、
入力手段からの入力に基づきテキスト作成手段で作成し
たテキストについて印字機構により印字媒体に印字する
際に、テキストの内容である文字データの3ドット列分
のデータが所定倍率で拡大されてワークバッファに記憶
される。そして、角部判別手段が、それ自身がオフであ
り、かつ、辺で隣接する4つのドットのうち2つがオン
であるドットを角部であると判断する。この後、第1デ
ータ付加手段が、それ自身が角部であり、頂点で隣接す
るドットも角部であるドットをオンに変換する。また、
第2データ付加手段が、所定倍率の整数倍である縦辺と
所定倍率に等しい横辺とに見込まれる角部のドットをオ
ンに変換する。更に、データ消去手段が、各第1データ
付加手段及び第2データ付加手段を介してオンに変換さ
れた2つのドットが同一列内で対向した場合には、その
2つのドットを消去する。そして、前記のように第1デ
ータ付加手段、第2データ付加手段によりオンに変換さ
れたドットの内、データ消去手段により消去されたドッ
トを除くドットデータに基づき、リピート手段の制御下
に印字機構を介して平滑化処理を施された拡大文字を印
字する。
【0012】また、前記請求項2に係る文書処理装置に
おいて、角部判別手段は、ワークバッファに記憶された
中央ドット列におけるオンオフの変わり目位置の1ビッ
ト外側のドットを検出し、そのドットの前後いずれかの
列の対応するドットがオンであるときにそのドットを角
部と判別する。第1データ付加手段は、ワークバッファ
に記憶された前後いずれかの列におけるオンオフの変わ
り目位置の1ビット内側のドットを検出し、そのドット
の中央ドット列の対応するドットが角部であるときにそ
のドットをオンに変換するこのとき、所定倍率は2倍
とされる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の文書処理装置をテープ印字装
置として具体化した一実施例を図面を参照しながら説明
する。図1に、本実施例に係るテープ印字装置1の平面
図を示す。テープ印字装置1の本体上面の大部分は、文
字キー4、印刷キー8、電源キー7、モードキー9その
他種々のキーを配置したキーボード3が占めている。そ
の左後方には、入力した文字や記号を表示するための液
晶ディスプレイ(LCD)6が設けられており、液晶デ
ィスプレイ6の周囲には、入力や書式等のモードを表示
する発光ダイオードが配置されている。そして、テープ
印字装置1の本体内部左側に印字部5が配置されてい
る。
【0014】次に、テープ印字装置1の制御系の構成に
ついて図2のブロック図を参照して説明する。テープ印
字装置1の制御系は、基本的に制御部C、キーボード
3、印字機構PM、及び表示部DMにより構成されてい
る。キーボード3、印字機構PM、及び表示部DMはそ
れぞれ、入出力インターフェイス29を介して制御部C
に接続されている。制御部Cは、入出力インターフェイ
ス29にバス30を介して接続されたCPU20を核
に、ROM21、CGROM22、RAM23その他の
付属品を接続して構成される。
【0015】CPU20は、ROM21に格納されてい
る各種プログラム類に従ってテープ印字装置1の制御上
必要な種々の演算処理を行うための演算装置である。R
OM21はCPU20での演算処理に必要な種々のプロ
グラム類を格納する記憶装置である。ROM21に格納
される主なプログラム類としては、キーボード3の文字
キー4その他のキーからの入力に対応して後述するテキ
ストメモリ上にテキストを作成するテキスト作成プログ
ラム、テキスト中の文字に文字の拡大又は縮小等の文字
サイズ設定を行う文字サイズ設定プログラム41、設定
された文字サイズが拡大文字である場合にその拡大サイ
ズに従いデータの拡大を行う拡大文字作成プログラム4
2、拡大された文字データを平滑化する文字平滑化プロ
グラム43、表示部DMを介してテキスト内容を表示さ
せる表示プログラム、印字機構PMを介してテキスト内
容を印字させる印字プログラム、その他がある。
【0016】CGROM22には、多数のキャラクタの
各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコ
ードデータに対応させて格納されている。ここに格納さ
れているドットパターンデータは、標準文字サイズのも
のである。RAM23はCPU20での演算処理中のデ
ータ等を一時的に記憶するものであり、種々のメモリが
設けられている。RAM23に設けられているメモリに
は、キーボード3からのキー入力に基づきテキストを記
憶するテキストメモリ、テキストの内容をCGROM2
2のドットパターンデータに基づき印字可能な印字デー
タへの展開を行うためのプリントバッファ(以下、「PS
OUT 」という)、後述する拡大した文字の平滑化処理に
おいて種々のデータ加工を行うためのワークバッファそ
の他、テープ印字装置1の制御上必要な各種のものがあ
る。
【0017】ワークバッファには、xPSOUTL(前列に関
するデータを格納するエリア)、xPSOUTC(角部に関す
るデータを格納するエリア)、xPSOUTR(処理対象列の
次列に関するデータを格納するエリア)、PSOUTL(前列
に関するデータを格納するエリア)、PSOUTC(角部に関
するデータを格納するエリア)、PSOUTR(処理対象列の
次列に関するデータを格納するエリア)、PSOUTWK1(処
理2〜処理4において作成されるデータを格納するエリ
ア)、PSOUTWK2(処理2、処理4において作成されるデ
ータを格納するエリア)、PSOUTWK3(処理3、処理4に
おいて作成される データを格納するエリア)、PSOUTWK4
(処理4、処理5において作成されるデータを格納する
エリア)の各エリアが設けられている。これらとPSOUT
とはいずれも、文字データの1列分を記憶可能な容量が
与えられている。
【0018】図2の制御系のキーボード3は、図1の本
体上面のキーボード3であって、文字キー4その他のキ
ーにより、制御部Cに種々の指令を入力するものであ
る。表示部DMは、制御部Cの指令を受け、液晶ディス
プレイコントローラ(LCDC)28を介して液晶ディ
スプレイ6を駆動してテキストメモリの内容を表示する
ものである。印字機構PMは、制御部Cの指令を受け、
駆動回路38を介してサーマルヘッド16を駆動すると
共に駆動回路37を介してテープ送りモータ36を駆動
して、表示部DMに表示されているテキストメモリの内
容を印字テープに印字するものである。
【0019】続いて、前記構成を有するテープ印字装置
1の動作を説明する。まず、テープ印字装置1の基本動
作を、図3のフローチャートを参照して説明する。テー
プ印字装置1は、電源キー7をオンすると種々の初期設
定がなされて、ステップ(以下、「S」と記す)1のキ
ー入力待ち状態となる。キーボード3のいずれかのキー
が押下されると(S1:Yes)、キー入力があったと
判断されS2へ進む。S2では、そのキー入力が文字キ
ー4からの入力であるか否かを判断する。文字キー4か
らのキー入力であった場合には(S2:Yes)、S3
へ進む。S3では、押下された文字キー4に対応する文
字のキャラクタコードをRAM23のテキストメモリに
記憶する。その後、S1のキー入力待ち状態へ戻る。文
字キー4の入力を続けると、テキスト作成プログラムに
よりテキストメモリ上にテキストが作成される。
【0020】S2で、そのキー入力が文字キー4ではな
かった場合には(S2:No)、S4へ進む。S4で
は、そのキー入力が印刷キー8からの入力であるか否か
を判断する。印刷キー8からの入力であった場合には
(S4:Yes)、S5へ進む。S5では、テキストメ
モリの記憶内容を印字機構PMにより印刷する印刷処理
が行われる。このとき、文字拡大やスムージング等の設
定がなされている場合にはそれに従って印刷される。印
刷処理の詳細な内容は後述する。その後、S1のキー入
力待ち状態へ戻る。
【0021】S4で、そのキー入力が印刷キー8からの
ものでなかった場合には(S4:No)、S6へ進む。
S6では、そのキー入力がモードキー9からの入力であ
るか否かを判断する。モードキー9からの入力であった
場合には(S6:Yes)、S7へ進む。S7では、文
字サイズ設定プログラム41によりモード処理を行う。
即ち、印刷処理の際に文字拡大処理や、拡大した文字に
スムージング処理を行うか否かの設定等を行う。その詳
細な内容は省略する。その後、S1のキー入力待ち状態
へ戻る。
【0022】S6で、そのキー入力がモードキー9から
のものでなかった場合には(S6:No)、S8へ進
む。S8では、入力されたキーに対応するその他の処理
を行って、S1のキー入力待ち状態へ戻る。以上が、テ
ープ印字装置1の基本動作である。
【0023】続いて、図3のフロー中前記S5で行われ
る印刷処理について、図4のフローチャートを参照して
説明する。印刷処理にはいるとまずS11において、コ
ード読み出し位置をテキストメモリの先頭位置にセット
する。コード読み出し位置は、テキストメモリの内容を
ワークバッファに読み出すための位置を指定するフラグ
であって、RAM23にその領域が設けられている。次
にS12において、テキストメモリの内容がすべて印字
終了したか否かを判断する。ここでは読み出し開始直後
であるから、テキストメモリの内容が空白であった場合
以外は、すべて印字終了したと判断される場合はない。
【0024】S12で未だ印字されていない文字がある
場合には(S12:No)、S13へ進む。S13で
は、コード読み出し位置、即ちS11でセットした位置
のコードをワークバッファへ読み出す。そしてS14で
は、コード読み出し位置をテキストメモリ上1文字分後
方へ移動する。次いでS15において、S13で読み出
したコードが文字コードであるか否かを判断する。テキ
ストメモリに記憶されているコードには、文字、記号等
のコードの他フォーマット情報やフラグコード等も含ま
れ、それによって次段の処理が異なるからである。
【0025】S15で、文字コードであった場合には
(S15:Yes)、S16へ進みその文字について後
述する印字処理が行われる。S15で、文字コードでな
かった場合には(S15:No)、S17へ進みそのコ
ードに応じて各種フラグのセットS4その他の処理が行
われる。S16若しくはS17の処理がなされるとS1
2へ戻り、テキストメモリの内容がすべて印字終了した
か否かを再度判断する。
【0026】未だ印字されていない文字がある場合には
(S12:No)、S13へ進んで次の文字について処
理を続行する。S12ですべての文字について印字が終
了したと判断されると(S12:Yes)、印刷処理は
終了し、図3のフロー中S1のキー入力待ち状態とな
る。以上が、印刷処理のフローである。
【0027】次に、図4のフロー中S16で行われる印
字処理について、図5のフローチャートを参照して説明
する。印字処理ではまずS21において、初期操作を行
う。即ち、RAM23のワークバッファのxPSOUTL 、xP
SOUTC 、xPSOUTR をゼロクリアする。次にS22におい
て、印字処理しようとする文字のCGROM22におけ
るドットパターンデータの先頭アドレスを読み出しアド
レスにセットする。読み出しアドレスは、RAM23に
記憶されており、文字の拡大、スムージングの操作のた
めにその文字データの読み出し位置を指示するものであ
る。尚、ここで先頭アドレスがセットされる文字は、図
4のフロー中S13でテキストメモリから読み出された
文字である。
【0028】そしてS23において、ワークバッファの
PSOUTLにxPSOUTC の内容を、同じくPSOUTCにxPSOUTR の
内容を、それぞれ上書きする。ここではxPSOUTC 、xPSO
UTRはS21でゼロクリアされているので、PSOUTL、PSO
UTCの内容もすべてゼロとなる。
【0029】続いてS24においては、S22でセット
した読み出しアドレスに基づいてドットパターンデータ
の1列分を読み出してPSOUTRにセットする。ここでセッ
トされるデータは、印字しようとする文字のドットパタ
ーンデータの第1列分である。また、文字拡大の設定が
されている場合には拡大したデータをセットする。例と
して、文字が「A」である場合を図11に示す。左が標
準文字サイズのドットパターンデータであって拡大され
ていないデータである。右は縦に2倍したデータであ
る。ただし実際には縦2倍したデータの全てが存在する
わけではなく、第1列目のデータのみがPSOUTRにセット
されている。
【0030】次にS25においては、設定されている文
字サイズが拡大文字である場合にはサーマル印字のリピ
ート回数とリピートカウンタとをセットする。前記のよ
うにS25では1列分のデータのみを拡大してセットす
るので縦方向にしか拡大されておらず、横方向の拡大は
サーマル印字のリピートにより行うからである。S24
の拡大操作とS25のリピートセット操作とは、拡大文
字作成プログラム42により行われる。
【0031】そしてS26において、xPSOUTL 、xPSOUT
C 、xPSOUTR を書き換える。書換えは、PSOUTLの内容を
xPSOUTL に上書きし、PSOUTCの内容をxPSOUTC に上書き
し、PSOUTRの内容をxPSOUTR に上書きすることにより行
う。この書換えがなされたとき、S24で読み込んだ第
1列分の文字データがPSOUTR、xPSOUTR に記憶され、PS
OUTL、xPSOUTL 及びPSOUTC、xPSOUTC の内容はすべてゼ
ロとなっている。
【0032】続いてS27においては、文字拡大設定が
されているか否かを判断する。文字拡大設定がされてい
る場合には(S27:Yes)、S28へ進む。S28
では、拡大した文字の平滑化設定がされているか否かを
判断する。平滑化設定がされている場合には(S28:
Yes)、S29へ進み後述する平滑化処理を行う。平
滑化処理には、実際に印字を行うデータであるPSOUT を
決定する操作が含まれている。PSOUT は、xPSOUTL 等と
同様のデータバッファである。S27で文字拡大設定が
されていない場合(S27:No)、又はS28で平滑
化設定がされていない場合(S28:No)には、S3
0へ進みPSOUTCの内容をそのままPSOUTに書き込む。
尚、S27及びS28における判断は、図3のフロー中
S7で行ったモード処理での設定による。
【0033】S29若しくはS30での処理がなされる
と、S31へ進み、その他の装飾処理が設定されている
場合にはその処理を行いS32へ進む。S32では、PS
OUTのデータに従い印字機構PMが駆動され印字を行
う。そしてS33において、S25でセットしたリピー
ト回数が終了しているか否かを判断する。終了していな
い場合には(S33:No)、S28へ戻り、S32ま
での動作をリピート回数が終了するまで繰り返す。
【0034】S33でリピート回数が終了したと判断さ
れると(S33:Yes)、S34へ進む。S34にお
いては、S22でアドレスにセットした文字の印字が終
了したか否かを判断する。文字の印字が終了していない
場合には(S34:No)、S23へ戻り次の列のデー
タについて同様の処理を行う。第2列分のデータについ
てS23からS33に至る処理を行う場合について簡単
に補足説明する。
【0035】S24では、第2列分の文字データがPSOU
TRにセットされる。S26までの処理がなされると、初
回のS24で読み込んだ第1列分の文字データがPSOUT
C、xPSOUTC に記憶され、2回目のS24で読み込んだ
第2列分の文字データがPSOUTR、xPSOUTR に記憶され、
PSOUTL、xPSOUTL の内容はゼロとなっている。
【0036】S32では、平滑化処理が設定されていな
ければ、PSOUT には初回のS24で読み込んだ第1列分
の文字データが記憶されており、そのデータが印字され
る。平滑化処理が設定されていれば、PSOUT にはその処
理がなされたデータが記憶されており、そのデータが印
字される。
【0037】以下、第3列目以降のデータについても順
次同様に印字処理がなされる。S22で読み込んだ文字
データの全ての列について印字処理がなされると、S3
4でYesと判断され、印字処理は終了する。その後、
図4のフロー中のS12へ移行し、テキストメモリに更
に文字があれば(S12:No)、処理を続行する。以
上が印字処理のフローである。
【0038】次に、図5のフロー中S29で行われる平
滑化処理について図7〜10のドットデータの模式図を
参照して説明する。図7〜10では、実線に囲まれた部
分が、オンであるドットを示し、それ以外はオフである
ドットを示す。平滑化処理は、基本的に、(1)データ
の角部を発見すること(処理1)、(2)頂点を挟んで
対向する2つのドットが共に角部であるときにこれら2
つのドットをオンに変換すること(処理2)、(3)角
部を見込む2辺の長さが所定の関係を満たす場合にその
角部のドットをオンに変換すること(処理3)、及び、
(4)処理2及び処理3を介してオンに変換されたドッ
トの内から、同一ドット列内で上下に並ぶ2つのドット
を抽出し、その抽出した2つのドットを消去すること
(処理4)の4つの操作により実行される。
【0039】(1)のデータの角部について説明する。
角部とは、そのドット自身はオフであって、かつ、辺で
隣接する4つのドットのうち2つがオンであるようなも
のをいう。図7の拡大後のデータを見ると、4箇所に角
部Kが存在している。
【0040】(2)の頂点を挟んで対向する2つのドッ
トが共に角部であるときについて説明する。図7の拡大
後のデータでは、角部Kはいずれも、頂点を挟んで対向
するドットがやはり角部Kとなっている。(2)の操作
ではこのような角部のドットがオンに変換されるのであ
る。
【0041】(3)の角部を見込む2辺の長さが所定の
関係を満たす場合について説明する。所定の関係とは、
角部を見込む縦辺の長さが拡大倍率、即ち2であり、か
つ、横辺の長さが拡大倍率の整数倍、即ち2、4、6等
であるような関係である。図9の拡大後のデータを見る
と、4箇所に角部がありいずれも、縦辺の長さが2、横
辺の長さが4となっており、当該関係を満たしている。
(3)の操作ではこのような角部のドットがオンに変換
されるのである。
【0042】一方、図8の場合の拡大後のデータを見る
と、4箇所に角部があるもののいずれも、縦辺の長さが
4となっており、当該関係を満たしていない。(3)の
操作ではこのような角部のドットは変換しない。このよ
うな角部をオン変換すると、実際に印字された文字の見
栄えはかえってよくないことが多いからである。
【0043】(4)の同一ドット列内で上下に2つのド
ットが並ぶ場合について説明する。図10(A)におい
て拡大前のデータはカタカナ文字「ロ」を示し、「ロ」
を示す9ドットの内周囲の8ドットはオンドットであ
り、また、中央のドットはオフドットである。かかるデ
ータを縦・横それぞれ2倍に拡大すると、図10(A)
の拡大後のデータに示すように、星印にて示す中央の4
つのドット位置は、それぞれ前記(3)の所定の関係
(横辺の長さが2、縦辺の長さが2)を満たしており、
且つ、4つのドットの各2ドットは同一ドット列内で上
下に並んでいる。
【0044】また、図10(B)における拡大前のデー
タはカタカナ文字「エ」を示し、かかるデータを縦・横
それぞれ2倍に拡大すると、星印にて示す4つのドット
位置は、前記と同様、それぞれ(3)の所定の関係(横
辺の長さが2、縦辺の長さが2)を満たしており、且
つ、4つのドットの各2つのドットは同一ドット列内で
上下に並んでいる。
【0045】処理4では、これらの各2つのドットを消
去する操作が行われる。このように、同一ドット列内で
上下に並ぶ2つのドットを消去するのは、文字によって
は角部をシャープに表現しないと、文字の見栄えが悪く
なる場合が多いことに基づくものである。
【0046】平滑化処理について、図6のフローチャー
トを参照して更に詳細に説明する。平滑化処理に入ると
最初に角部のサーチ(処理1)を行う。このためまず、
S41では処理対象となる列のデータ、即ちPSOUTCのデ
ータについてデータのオンオフの変わり目位置を検出す
る。従って、PSOUTCのデータをPSOUT にコピーし、PSOU
TCのデータを上下にそれぞれ1ビットずらしたものとPS
OUTC自体とのオア演算を取って、その結果をPSOUTCに上
書きする。このとき、PSOUT には元のPSOUTCのデータが
保存され、一方PSOUTCは元のデータより上下に1ビット
ずつ広がったデータとなる。そして、PSOUTCとPSOUT と
の排他オア演算を取って、その結果をPSOUTCに上書きす
る。かくして、元のPSOUTCのデータのオンオフの変わり
目位置の1ビット外側のみがオンであるデータが得られ
たことになる。
【0047】次にS42においては、リピートカウンタ
がリピート回数の半分を越えたか否かを判断する。横方
向の拡大のための印字リピートのうち、前半においては
直前の列(以下、「前列」という)のデータとの関係で
角部のサーチ等の処理を行い、一方後半においては逆に
直後の列(以下、「次列」という)のデータとの関係で
処理する必要があるからである。従って、リピート回数
を2で割り、リピートカウンタの現在値と比較して、い
ずれの列のデータとの関係で処理すべきかを決定する。
以下、リピート回数の前半における一連の処理をフォワ
ード側の処理といい、後半における一連の処理をバック
側の処理という。
【0048】リピートカウンタの現在値の方が大きくな
い場合には(S42:No)、印字リピートの前半であ
るからS43以下のフォワード側の処理を行う。S43
では、PSOUTC(S41で作成、オンオフの変わり目位置
の1ビット外側のみがオン)とPSOUTL(前列のデータ)
とのアンド演算を取って、その結果をPSOUTCに上書きす
る。かくしてPSOUTCは、前列との関係での角部を示すデ
ータとなる。
【0049】S42で、リピートカウンタの現在値がリ
ピート回数の半分を越えている場合には(S42:Ye
s)、印字リピートの後半であるからS44以下のバッ
ク側の処理を行う。S44では、PSOUTCとPSOUTR(次列
のデータ)とのアンド演算を取ってPSOUTCを上書きす
る。かくしてPSOUTCは、次列との関係での角部を示すデ
ータとなる。以上で角部を示すデータがPSOUTCに作成さ
れ、処理1がなされたことになる。
【0050】次に、処理1で発見した角部のうち、頂点
を挟んで対向する位置のドットも角部となるものをサー
チする(処理2)。処理2も処理1と同様に、フォワー
ド側では前列のデータとの関係で、バック側では次列の
データとの関係で行う。フォワード側の処理2はS45
で行う。S45では、PSOUTL(前列のデータ)をPSOUTW
K1にコピーし、そのPSOUTWK1を1ビット上方にずらす。
そして、PSOUTWK1と元のPSOUTLとの排他オア演算を取
り、更にその結果とPSOUTLとのアンド演算を取って、そ
の結果をPSOUTWK2に上書きする。このときPSOUTWK2のデ
ータは、元のPSOUTLのオンオフの下側の変わり目位置の
1ビット内側のみがオンとなっている。
【0051】そして再度PSOUTLをPSOUTWK1にコピーし、
そのPSOUTWK1を1ビット今度は下方にずらす。そのPSOU
TWK1と元のPSOUTLとの排他オア演算を取り、更にその結
果とPSOUTLとのアンド演算を取ると、元のPSOUTLのオン
オフの上側の変わり目位置の1ビット内側のみがオンで
あるデータが得られる。このデータとPSOUTWK2とのオア
演算をとると、元のPSOUTLのオンオフの上下の変わり目
位置の1ビット内側のみがオンであるデータが得られ
る。このデータと、S43で求めたPSOUTC(印字しよう
とする列の角部)とのアンド演算を取ると、頂点を挟ん
で対向する位置のドットも角部となるもののみが残るの
で、このデータをPSOUTWK2に上書きして保存する。
【0052】バック側の処理2はS46で行う。S46
では、PSOUTLのかわりにPSOUTR(次列のデータ)を用い
て、S45と同様の手順でPSOUTWK2を決定する。即ち、
PSOUTRのオンオフの上下の変わり目位置の1ビット内側
のみがオンであるデータを抽出し、これとS43で求め
たPSOUTCとのアンド演算を取ってPSOUTWK2を上書きする
のである。かくして、角部であって、頂点を挟んで対向
する位置のドットも角部となるものがPSOUTWK2に記憶さ
れ、処理2がなされたことになる。
【0053】次に、処理1で発見した角部のうち、角部
を見込む2辺の長さが所定の関係を満たすものをサーチ
する(処理3)。処理3は処理2及び処理1と異なり、
フォワード側でもバック側でも、次列と前列との両方の
データが使用される。フォワード側の処理3は、まずS
47で以下の操作を行う。
【0054】最初にPSOUTR(次列のデータ)とOFFHデー
タ(すべてのビットがオンであるデータ、以下同じ)と
の排他オア演算を取り、これをPSOUTWK1及びPSOUTWK3に
コピーする。このときPSOUTWK1及びPSOUTWK3には、PSOU
TRを反転したデータが記憶されている。そして、PSOUTW
K1を1ビットシフトダウンし、これとPSOUTWK3とのアン
ド演算を取って、その結果をPSOUTWK3に上書きする。
尚、シフト時の補充ビット(上端ビット)はオンとする
(以下同じ)。このときPSOUTWK3は、PSOUTRの反転デー
タのオフ部分を1ビット下方に広げたデータとなってい
る。そして、PSOUTWK1を更に1ビットシフトダウンし、
これとPSOUTWK3とのアンド演算を取って、その結果をPS
OUTWK3に上書きする。このときPSOUTWK3は、PSOUTRの反
転データのオフ部分を2ビット下方に広げたデータとな
っている。
【0055】そして、再度PSOUTRとOFFHデータとの排他
オア演算を取って、その結果をPSOUTWK1に上書きし、PS
OUTWK1 の内容をPSOUTRの反転データに戻す。そして、P
SOUTWK1を1ビットシフトアップし、これとPSOUTWK3 と
のアンド演算を取って、その結果をPSOUTWK3に上書きす
る。尚、シフト時の補充ビット(下端ビット)はオンと
する(以下同じ)。このときPSOUTWK3は、PSOUTRの反転
データのオフ部分を上方に1ビット、下方に2ビット広
げたデータとなっている。そして、PSOUTWK1を更に1ビ
ットシフトアップし、これとPSOUTWK3とのアンド演算を
取って、その結果をPSOUTWK3に上書きする。このときPS
OUTWK3は、PSOUTRの反転データのオフ部分を上下に2ビ
ットずつ広げたデータとなっており、角部の横辺が2以
上あるか否かのチェックに使用される。
【0056】そしてS49に移行する。S49ではま
ず、PSOUTR(次列のデータ)とPSOUT(処理対象列のデ
ータ、S41参照)とPSOUTL(前列のデータ)との3つ
のオア演算を取り、更にこれとOFFHデータとの排他オア
演算を取って、その結果をPSOUTR及びPSOUTLに上書きす
る。PSOUTR、PSOUT 、PSOUTLの3列分のデータを考慮し
たのは縦辺が4以上となるものを排除するためである。
このときPSOUTR及びPSOUTLは、処理対象列及びその前後
計3列のデータのオア演算の反転データとなっている。
そして、PSOUTLを2ビットシフトダウンし、PSOUTRを2
ビットシフトアップする。そして、PSOUTLとPSOUTRとの
オア演算を取って、その結果をPSOUTLに上書きする。
【0057】このときPSOUTLは角部の横辺長を示すデー
タとなっており、これとS47で求めたPSOUTWK3とのオ
ア演算を取ると、横辺長が2以上ある部分のみが残るこ
とになる。更にこれとPSOUTC(角部をしめすデータ、S
43又はS44参照)とのアンド演算を取れば、所定の
関係を満たす2辺に見込まれる角部のみが残るのでこれ
で、その演算結果をPSOUTWK3に上書きする。これによ
り、フォワード側の処理3がなされたこととなる。
【0058】バック側における処理3は、S48及びS
49で、PSOUTRとPSOUTLとを逆にした操作により行う。
即ちS48では、PSOUTLの反転データのオフ部分を上下
に2ビットずつ広げたデータを抽出し、S49で、角部
の縦辺長を示すデータと照合して所定の関係を満たす2
辺に見込まれる角部のデータをPSOUTWK3に作成する。
【0059】処理2及び処理3により付加すべきドット
がすべて求められたので、続いてS50にて、前記のよ
うに求められた付加ドットの内同一ドット列内で上下に
並んだ2つのドットを抽出し、その抽出されたドットを
消去する処理が行われる(処理4)。具体的には、前記
S45にて求められPSOUTWK2に記憶されたドットデータ
(頂点を挟んで相互に対向する角部位置のドットデー
タ)とS49にて求められPSOUTWK3に記憶されたドット
データ(横辺の長さと縦辺の長さとが所定の関係を満た
す2辺に見込まれる角部のドットデータ)とのオア演算
を取り、その結果をそれぞれPSOUTWK1、PSOUTWK2、PSOU
TWK3に上書きする。そして、PSOUTWK2のデータを1ビッ
トシフトアップしたデータを再度PSOUTWK2に上書きする
とともに、PSOUTWK3のデータを1ビットシフトダウンし
たデータを再度PSOUTWK3に上書きする。
【0060】更に、PSOUTWK2のデータとPSOUTWK1のデー
タとのアンド演算を取って、その結果をPSOUTWK2に上書
きする。これにより、前記処理2、処理3により求めら
れた各付加ドットについて同一ドット列内で1ビット上
側に並んだドットが得られ、かかるドットデータがPSOU
TWK2に記憶されることとなる。
【0061】また、PSOUTWK3のデータとPSOUTWK1のデー
タとのアンド演算を取った後、そのアンド演算結果とPS
OUTWK2のデータとのオア演算を取り、そのオア演算結果
をPSOUTWK2に上書きする。これにより、前記処理2、処
理3により求められた各付加ドットについて同一ドット
列内で1ビット下側に並んだドットと1ビット上側に並
んだドットとのアンド演算が取られることとなり、この
結果、同一ドット列内で上下に並んだドットが抽出され
るものである。
【0062】そして、PSOUTWK4のデータ(この時点では
ゼロクリアされている)とPSOUTWK1のデータ(処理2、
処理3により求められた付加ビットデータ)とのアンド
演算を取り、そのアンド演算結果とPSOUTWK2のデータ
(上下に並んだドットのデータ)とのオア演算を取る。
更に、かかるオア演算結果とOFFHデータとの排他オア演
算を取るとともに、その得られた排他オア演算結果とPS
OUTWK1のデータとのアンド演算を取り、その結果をPSOU
TWK4に上書きする。このとき、PSOUTWK4には、前記各処
理2、処理3により抽出された付加ビットデータのうち
から同一ドット列内で上下に並ぶドットが消去されたデ
ータが記憶されている。
【0063】前記各処理2、処理3、及び、処理4を介
して、付加すべき全てのドットデータが確定されること
となり、S51でこれらのドットについてデータ変換を
行う(処理5)。即ち、元のデータであるPSOUT と付加
すべきデータを記憶したPSOUTWK4のデータとのオア演算
を取って、その結果をPSOUT に上書きする。これによ
り、PSOUTWK4に該当するデータが元のデータに付加され
たことになる。かくして平滑化処理は終了し図5のフロ
ーに戻る。従って平滑化された見栄えのよい印字が図5
のS32においてなされる。
【0064】例として、文字「輪」を印字する場合を図
12に示す。図12において黒印で示されるビットは、
元の文字データから拡大処理されたデータそのものを示
している。これをこのまま印字すると斜線の凹凸が激し
いものとなるので、前記した平滑化処理を行う。即ち、
図12中二重丸で示されるビットは、図6中の処理2
(S45、S46)、及び、処理3(S47〜S49)
で付加されるデータを示し、また、星印で示すビット
は、処理2、処理3にて付加されたデータのうちで同一
ドット列内で上下に並んだデータ(このデータはS50
の処理4にて消去される)を示す。そして、実際に印字
される例を図13に示す。図13から明かなように、斜
線の凹凸が緩和され見栄えのよい印字結果が得られるこ
とが理解できる。
【0065】以上詳細に説明したように、本実施例のテ
ープ印字装置1では、キーボード3からのキー入力に基
づき作成されたテキストの内容を印字機構PMを介して
拡大印字するに際し、文字データの1列分をプリントバ
ッファPSOUT に縦方向にのみ拡大して展開し、拡大倍率
に応じたリピート回数だけ反復して印字し、これを列ご
とに順次行うことにより文字の印字を行う。このため、
CGROM22には拡大文字のドットパターンデータを
通常の文字のものと別に用意する必要がなく小容量で足
りる。また、PSOUT には1文字分全部のデータを展開で
きる容量を充てる必要がない。従って、CGROM、R
AM共に大容量のものを用いずに拡大文字の印字を行う
ことができる。
【0066】また、文字データの印字しようとする列と
その前後の計3列のデータをワークバッファに読み込
み、前後の列のデータとの比較を行うことにより、ドッ
トデータの角部を検出し、角部と角部とが頂点を挟んで
対向する場合、及び、角部を見込む2辺の長さが所定の
関係を満たす場合にその角部をオンに変換するととも
に、オン変換したドットデータのうちから同一ドット列
内で上下に並ぶドットデータを消去することにより、拡
大後の文字について平滑化を施して印字を行う。従っ
て、拡大文字の斜線や曲線部分についても凹凸が強調さ
れることなく、見栄えのよい拡大文字を印字できるもの
である。尚、前記実施例は本発明を何ら限定するもので
なく、その要旨を逸脱しない限りにおいて種々の変形又
は改良を施し得ることは勿論である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明によれば、印字しようとする文字データの3ドット列
分のデータをバッファに読み取り、これらのデータによ
り文字の拡大と平滑化処理とを行うようにしたので、R
AMサイズとROMサイズとが共に小容量であることを
要求される小形機器においても、見栄えのよい拡大文字
を印字できるようにした文書処理装置を提供できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るテープ印字装置の外観図であ
る。
【図2】図1に示したテープ印字装置の制御系の構成を
示す制御ブロック図である。
【図3】テープ印字装置の基本動作を示すフローチャー
トである。
【図4】テープ印字装置における印刷処理を示すフロー
チャートである。
【図5】テープ印字装置における印字処理を示すフロー
チャートである。
【図6】テープ印字装置における平滑化処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】平滑化処理において、角部が対向している場合
にデータを付加することを説明する模式図である。
【図8】平滑化処理において、角部を見込む縦辺長が2
の整数倍であり横辺長が2である場合にデータを付加し
ないことを説明する模式図である。
【図9】平滑化処理において、角部を見込む横辺長が4
以上である場合にはデータを付加することを説明する模
式図である。
【図10】平滑化処理において、同一ドット列内で上下
に並ぶデータを消去することを説明する模式図である。
【図11】拡大前の文字データとこれを縦方向に拡大し
たデータとを示す模式図である。
【図12】拡大後において、平滑化処理のためにオン変
換されるドットを説明する模式図である。
【図13】平滑化処理がなされたデータを示す模式図で
ある。
【図14】従来のテープ印字装置における拡大前の文字
データとこれを拡大したデータとを示す模式図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 3 キーボード 4 文字キー C 制御部 20 CPU 21 ROM 22 CGROM 23 RAM PSOUT プリントバッファ PM 印字機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/26 G09G 5/26 R 5/28 610B 5/28 610 610D H04N 1/393 H04N 1/393 B41J 3/12 L (72)発明者 神田 早智恵 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−7991(JP,A) 特開 昭59−181871(JP,A) 特開 平1−294055(JP,A) 特開 平3−192393(JP,A) 特開 平5−165458(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/40 H04N 1/393 G09G 5/26 G09G 5/28 B41J 2/485 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字等を入力する入力手段と、入力手段
    からの入力に基づいて文字等を含むテキストを作成する
    テキスト作成手段と、テキストの内容を印字媒体に印字
    する印字機構とを有する文書処理装置において、前記テ
    キストの内容である文字データの3ドット列分のデータ
    を所定倍率で拡大して記憶するワークバッファと、前記
    ワークバッファに記憶された中央ドット列の各ドットに
    ついて辺で隣接する4つのドットとの関係を調査し、そ
    れ自身がオフであり、かつ、辺で隣接する4つのドット
    のうち2つがオンであるときにそのドットを角部である
    と判断する角部判別手段と、前記角部判別手段により角
    部であると判断されたドットについて頂点で隣接するド
    ットとの関係を調査し、頂点で隣接するドットも角部で
    あるときにそのドットをオンに変換する第1データ付加
    手段と、前記角部判別手段により角部であると判断され
    たドットについてその角部を見込む辺の長さを調査し、
    横辺長が前記所定倍率の整数倍であり、縦辺長が前記所
    定倍率に等しいときに、その角部のドットをオンに変換
    する第2データ付加手段と、前記ワークバッファに記憶
    された中央ドット列のデータについて、前記第1データ
    付加手段及び第2データ付加手段を介してオンに変換さ
    れたドットデータを付加しながら前記所定倍率に対応す
    る回数反復して、前記印字機構を介して印字させるリピ
    ート手段とを備えたことを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 文字等を入力する入力手段と、入力手段
    からの入力に基づいて文字等を含むテキストを作成する
    テキスト作成手段と、テキストの内容を印字媒体に印字
    する印字機構とを有する文書処理装置において、前記テ
    キストの内容である文字データの3ドット列分のデータ
    を所定倍率で拡大して記憶するワークバッファと、前記
    ワークバッファに記憶された中央ドット列の各ドットに
    ついて辺で隣接する4つのドットとの関係を調査し、そ
    れ自身がオフであり、かつ、辺で隣接する4つのドット
    のうち2つがオンであるときにそのドットを角部である
    と判断する角部判別手段と、前記角部判別手段により角
    部であると判断されたドットについて頂点で隣接するド
    ットとの関係を調査し、頂点で隣接するドットも角部で
    あるときにそのドットをオンに変換する第1データ付加
    手段と、前記角部判別手段により角部であると判断され
    たドットについてその角部を見込む辺の長さを調査し、
    横辺長が前記所定倍率の整数倍であり、縦辺長が前記所
    定倍率に等しいときに、その角部のドットをオンに変換
    する第2データ付加手段と、前記各第1データ付加手段
    又は第2データ付加手段を介してオンに変換された2つ
    のドットが同一ドット列内で上下に並ぶ場合、その2つ
    のドットを消去するデータ消去手段と、前記ワークバッ
    ファに記憶された中央ドット列のデータについて、前記
    第1データ付加手段及び第2データ付加手段を介してオ
    ンに変換されたドットのうち前記データ消去手段により
    消去されたドットを除くドットデータを付加しながら前
    記所定倍率に対応する回数反復して、前記印字機構を介
    して印字させるリピート手段とを備えたことを特徴とす
    る文書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記角部判別手段が、前記ワークバッフ
    ァに記憶された中央ドット列におけるオンオフの変わり
    目位置の1ビット外側のドットを検出し、そのドットの
    前後いずれかの列の対応するドットがオンであるときに
    そのドットを角部と判別することを特徴とする請求項2
    に記載する文書処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1データ付加手段が、前記ワーク
    バッファに記憶された前後いずれかの列におけるオンオ
    フの変わり目位置の1ビット内側のドットを検出し、そ
    のドットの中央ドット列の対応するドットが前記角部で
    あるときにその角部のドットをオンに変換することを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載する文書処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定倍率が2であることを特徴とす
    る請求項2乃至請求項4のいずれか一に記載する文書処
    理装置。
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