JPH0843688A - 光コネクタ用スリーブ - Google Patents

光コネクタ用スリーブ

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JPH0843688A
JPH0843688A JP17657894A JP17657894A JPH0843688A JP H0843688 A JPH0843688 A JP H0843688A JP 17657894 A JP17657894 A JP 17657894A JP 17657894 A JP17657894 A JP 17657894A JP H0843688 A JPH0843688 A JP H0843688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrule
sleeve
straight
optical connector
tapered part
Prior art date
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Pending
Application number
JP17657894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsumoto
俊之 松本
Masahiro Sato
正浩 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Publication of JPH0843688A publication Critical patent/JPH0843688A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】光コネクタ用スリーブ10において、フェルー
ル30を保持する内孔11に、端部に向かって広がる第
1テーパ部12と、これに連続するストレート部13
と、これに連続する第2テーパ部14を備える。 【効果】挿入したフェルール30が上記ストレート部1
3でガイドされることから、極めて容易にフェルール3
0を挿入することができ、光ファイバーの結合作業を効
率良く行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバー同士の接
続に用いる光コネクタのスリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報伝達媒体として光ファイバー
が広く使用されており、光ファイバー同士を接続する場
合には光コネクタが用いられる。この構造は、図5に示
すように、光ファイバー31を挿通、固定した一対のフ
ェルール30をスリーブ20の内孔21に両側より挿入
し、突き合わせることで接続するようになっている。
【0003】そして、上記スリーブ20やフェルール3
0の材質として、アルミナやジルコニア等のセラミック
スあるいはガラスが用いられている(特開昭61−13
205号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的なセ
ラミック製のスリーブ20において、フェルール30を
高精度に保持するために、内孔21の内径とフェルール
30の外径との差は数μm程度と極めてわずかになるよ
うに加工されていることから、フェルール30の挿入が
困難であるという問題点があった。
【0005】そこで、図6に示すように、スリーブ20
の内孔21の端部に外に向かって広がるテーパ部22を
形成することによって、フェルール30を挿入しやすく
したスリーブ20も使用されている。しかし、このスリ
ーブ20でも、フェルール30の挿入角度がスリーブ2
0の中心軸に対して少しでも傾いていると、テーパ部2
2までは挿入できるものの、その先の内孔21にフェル
ール30を挿入できなくなるという問題があった。
【0006】そのため、光ファイバーの接続時に時間が
かかって作業効率が悪くなるだけでなく、フェルール3
0やスリーブ20に傷がついてしまい、高精度の接続が
できなくなる等の問題点もあった。
【0007】また、一般的なセラミック製のスリーブ2
0において、両端部はフェルール30等の他部材と接触
する際に、割れや欠けが生じやすいという問題点もあっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
光コネクタ用スリーブにおいて、フェルールを保持する
内孔が、端部に向かって広がる第1テーパ部、これに連
続するストレート部、及びこれに連続する第2テーパ部
を備えたものである。
【0009】また本発明は、光コネクタ用スリーブにお
いて、中央部の肉厚よりも端部の肉厚を大きくし、特に
上記中央部の肉厚tに対する端部の肉厚Tの比T/tを
1.1〜1.6としたものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、内孔の端部にやや内径の大き
いストレート部が存在するために、フェルールを挿入す
る際にこのストレート部がフェルールをガイドして滑ら
かに挿入することができる。
【0011】また本発明によれば、スリーブ端部の肉厚
が大きいことから割れや欠けが生じにくく、一方中央部
の肉厚は薄いことから弾性変形しやすく、フェルールを
強固に保持することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0013】図1にスリーブ10の一方の端部のみを示
すように、内孔11の端部側は、外に向かって広がる第
1テーパ部12、これに連続するストレート部13、及
びこれに連続する外に向かって広がる第2テーパ部14
を備えている。そして、第2テーパ部14と連続してス
トレート状の保持部15を有している。
【0014】なお、スリーブ10の両側からフェルール
30を挿入して用いる場合は、スリーブ10の両端を図
1のような形状とする。また、スリーブ10の一方側か
らのみフェルール30を挿入し、他方側には光学素子等
を取り付ける場合には一方側の端部のみを図1のような
形状とすれば良い。
【0015】このスリーブ10にフェルール30を挿入
する場合は、まず大きく広がった第1テーパ部12から
挿入するが、これに連続するストレート部13の内径D
2 はフェルール30の外径に比べて充分に大きいため、
フェルール30が若干傾いていても挿入することができ
る。そして、このストレート部13を通過する際にフェ
ルール30の傾きは是正されて、スリーブ10の中心軸
と一致し、第2テーパ部14を通って最終的に保持部1
5に挿入される。
【0016】このように、ストレート部13の存在によ
り、挿入するフェルール30をガイドすることができ、
フェルール30が最初に若干傾いていても容易に挿入す
ることが可能となるのである。
【0017】そのためには、ストレート部13の内径D
2 や長さAが重要となるが、内径D2 については、保持
部15の内径D1 よりも大きくし、その差が0.005
〜0.15mmの範囲となるようにしてある。これは、
両者の差が0.005mmよりも小さいとストレート部
13にフェルール30を挿入することが困難となるため
であり、一方0.15mm以上の差があるとストレート
部13内でフェルール30の傾きを是正する効果に乏し
くなるためである。
【0018】また、ストレート部13の長さAについて
は、0.5〜2.5mmの範囲内としてある。これは、
長さAが0.5mmよりも短いと挿入したフェルール3
の傾きを是正する効果に乏しく、一方2.5mmを越え
ると中央の保持部15の長さが短くなってフェルール3
0の保持力が低くなってしまうためである。
【0019】また、第1テーパ部12及び第2テーパ部
14のテーパ角α、βについては、いずれも5〜80°
の範囲内とすれば、好適にフェルール30を案内するこ
とができる。さらに、第1テーパ部12とストレート部
13との境界部、及び第2テーパ部14と保持部15と
の境界部は、それぞれ曲率半径0.05mm以上のR面
が形成され、フェルール30を滑らかに案内するように
なっている。
【0020】なお、保持部15の内径D1 は、挿入する
フェルール30の外径よりも数μm程度大きい値に加工
され、フェルール30を高精度に保持できるようになっ
ている。実際には、保持部15の内径D1 は2.5mm
程度が一般的である。
【0021】また、保持部15の表面は、中心線平均粗
さ(Ra)で0.2μm以下の滑らかな表面としてある
が、その他の第1テーパ部12、ストレート部13、第
2テーパ部14については、これほどの滑らかさは必要
なく、中心線平均粗さ(Ra)で1.0μm以下の面と
してある。
【0022】また、保持部15の横断面形状は図2
(a)に示すように完全な円形となっているが、この他
に図2(b)に示すように3ヶ所以上の突起16を備
え、この突起16でフェルール30を支持するようにし
ても良い。このようにすると、突起16の先端のみを研
磨すれば良いことから加工が容易であり、突起16以外
の部分は空気の抜け道となるため、フェルール30の着
脱性を高くできる。
【0023】あるいは、図2(c)に示すように、スリ
ーブ10の円周上の一部にスリット17を備えた割りス
リーブとすることもできる。この場合は、スリーブ10
の弾性力により強固にフェルール30を保持することが
できる。
【0024】次に本発明の他の実施例を説明する。
【0025】図3に示すスリーブ10は内孔11を有す
る円筒状で、スリット17を有する割りスリーブとなっ
ており、中央を薄肉部18、両端を厚肉部19としてあ
る。なお、内孔11はストレート形状であるため、上記
肉厚の違いはスリーブ10の外径の違いとして表れる。
即ち、スリーブ10の中央部に比べて両端部の方が外径
が大きくなっており、両者の境界部分は曲面状となって
滑らかに外径が変化するようになっている。
【0026】なお、図4に示すように、薄肉部18と厚
肉部19との境界に段差を形成することもできる。ま
た、内孔11の両端部に外向きに広がるテーパ部11a
を形成してフェルール30の挿入を容易にすることもで
きる。
【0027】上記のスリーブ10は両端部が厚肉部19
となっていることから、フェルール30等が衝突しても
欠けたり割れたりする恐れはない。また、中央部は薄肉
部18となっているため、弾性変形しやすくフェルール
30を強固に保持でき、保持力のばらつきも小さくでき
る。また、スリーブ10の中央部が小径となっているた
め、ハウジングの形状をこれと同じ形状としておけば、
ハウジング内でスリーブ10が前後方向にずれることを
防止できる。さらに、端部が厚肉部19となっているた
めに、図4のような内孔11の端部のテーパ部11aを
大きくとることができる。
【0028】なお、上記薄肉部18の厚みtに対する厚
肉部19の厚みTの比率T/tは1.1〜1.6として
ある。これは、T/tが1.1よりも小さいと厚肉部1
9の割れや欠けを防止する効果が乏しく、一方T/tを
1.6よりも大きくしても特に意味がないためである。
実際には、スリーブ10の内孔11の内径は2.5mm
程度が一般的であり、中央部の外径は3.2mmとして
薄肉部18の厚みtは0.35mmとし、両端部の外径
は3.3〜3.6mmとして厚肉部19の厚みTを0.
4〜0.55mmとすれば良い。
【0029】また、厚肉部19の長さL1 は両端部とも
に同じ長さとし、全長Lに対する比率L1 /Lは0.1
〜0.4としてある。これは、比率L1 /Lが0.1よ
りも小さいと厚肉部19による割れや欠けの防止効果が
乏しく、一方比率L1 /Lが0.4よりも大きいと弾性
変形しにくくなってフェルール30を保持できなくなる
ためである。
【0030】さらに、図3では内孔11が円形のものを
示したが、前記図2(b)に示すように内孔11に3ヵ
所以上の突起16を形成し、この突起16でフェルール
を支持させることもできる。また、図3ではスリット1
7を有する割りスリーブを示したが、スリット17のな
いものでも良い。
【0031】また、図3、4に示す実施例では両方の端
部を厚肉部19としたものを示したが、一方の端部のみ
を厚肉部19として中央部及び他方の端部を薄肉部18
としても良い。
【0032】上記図1〜4に示したスリーブ10の材質
としては、金属や樹脂でも良いが、セラミックスやガラ
スを用いることが好ましい。例えば、セラミックスとし
てはAl2 3 を主成分としてSiO2 、MgO、Ca
O等を焼結助剤として含むアルミナセラミックス、Zr
2 を主成分としてY2 3 、CaO、MgO、CeO
2 等を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミ
ックスを用いる。この他に、ムライト、フォルステライ
ト、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルニウム等さまざまな
セラミックスを用いることもできる。
【0033】これらのセラミックスで本発明のスリーブ
10を形成する場合は、押出成形やプレス成形によって
円筒状のセラミック成形体を得た後、図1〜図4のよう
に切削加工して、焼成すれば良い。あるいはセラミック
スの射出成形によって図1〜図4に示す形状の成形体を
一体的に成形した後、所定の条件で焼成することもでき
る。さらに、得られた焼結体の必要箇所を研磨すれば良
い。
【0034】また、フェルール30の材質についても、
スリーブ10と同様にセラミックスやガラスを用いるこ
とが好ましい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光コネク
タ用スリーブにおいて、フェルールを保持する内孔が、
端部に向かって広がる第1テーパ部、これに連続するス
トレート部、及びこれに連続する第2テーパ部を備えた
ことによって、挿入したフェルールが上記ストレート部
でガイドされることから、極めて容易にフェルールを挿
入することができ、光ファイバーの接続作業を効率良く
行うことができる。また、フェルールをスムーズに挿入
できることから、スリーブやフェルールに傷がつきにく
く、高精度の接続を行うことができる。
【0036】また、本発明によれば、光コネクタ用スリ
ーブにおいて、中央に薄肉部を端部に厚肉部を備えたこ
とによって、フェルール等が衝突しても割れや欠けが生
じにくく、かつ弾性変形しやすいことからフェルールを
強固に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタ用スリーブを示す縦断面図
である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明のさまざまな実施例
を示す、図1中のX−X線断面に相当する図である。
【図3】本発明の光コネクタ用スリーブの他の実施例を
示し、(a)は斜視図(b)は(a)中のY−Y線断面
図である。
【図4】本発明の光コネクタ用スリーブの他の実施例を
示す縦断面図である。
【図5】一般的な光コネクタの構造を示す縦断面図であ
る。
【図6】従来の光コネクタ用スリーブを示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10:スリーブ 11:内孔 12:第1テーパ部 13:ストレート部 14:第2テーパ部 15:保持部 16:突起 17:スリット 18:薄肉部 19:厚肉部 30:フェルール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェルールを挿入し、保持するための内孔
    を有するスリーブにおいて、上記内孔が、端部に向かっ
    て広がる第1テーパ部、これに連続するストレート部、
    及びこれに連続する第2テーパ部を有してなる光コネク
    タ用スリーブ。
  2. 【請求項2】フェルールを挿入し、保持するための内孔
    を有するスリーブにおいて、中央部の肉厚よりも端部の
    肉厚を大きくしたことを特徴とする光コネクタ用スリー
    ブ。
  3. 【請求項3】上記中央部の肉厚tに対する端部の肉厚T
    の比T/tが1.1〜1.6であることを特徴とする請
    求項2記載の光コネクタ用スリーブ。
  4. 【請求項4】上記スリーブがセラミックスまたはガラス
    からなる請求項1または2記載の光コネクタ用スリー
    ブ。
JP17657894A 1994-07-28 1994-07-28 光コネクタ用スリーブ Pending JPH0843688A (ja)

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JP17657894A JPH0843688A (ja) 1994-07-28 1994-07-28 光コネクタ用スリーブ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250840A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Molex Japan Co Ltd 光ファイバ用コネクタ
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JP2010112429A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Ntn Corp 駒式ボールねじ
JP2013037121A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Ntn Corp 光コネクタ部材

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