JP2007015291A - 筒状部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形により成形される筒状部品にて、簡単な構成により形状精度のよい筒状部品を提供すること。
【解決手段】筒状部品である円筒部材1は、周方向に略均一な肉厚をもつ両端面縁部1bが開放された筒状形状を有し、筒状部を形成する筒状中央部1aの外周1hに沿って薄肉部を形成するための帯状溝部1cと、両端面縁部1bの外周1hに沿って肉厚縁部1dが設けられる。帯状溝部1cおよび肉厚縁部1dを設けていることから円筒部材1は、成形時に中央部が相対的に高温にならず、端面部が相対的に低温にならず、成形収縮率が全体的に均一化し、形状精度のよい筒状部材が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形される筒状部品に関する。
従来の成形技術にて、筒状樹脂部品を射出成形で製作した場合、中央付近の径が収縮して小さくなる傾向にあった。そのように中央部分が小さくなる理由を図23,24を用いて説明する。
図23は、従来の樹脂製筒状部品の成形時において、樹脂の充填が終了したときの金型101、および、筒状部品103の温度分布を等温線表示した図である。図中の矢印方向は、等温線上の温度が低くなる方向を示している。
溶融した樹脂材料を金型101のキャビティ内に充填したとき、樹脂の熱が金型に移動し、金型101の温度が上昇する。その際、筒状部品103の内周面中央付近は熱の逃げ場の少ないため、筒状部品103の中央部103a内側付近は樹脂温度が高く、金型温度も特に高くなる。逆に筒状部品103の外周付近の金型温度は比較的低い。また、筒状部品103の両端部103bは金型の3つの面で接しているため、樹脂の熱が金型に移動しやすく、この付近の樹脂温度は低くなる。
ところで、溶融した樹脂が冷却し、固化する際、充填状態での樹脂温度が高いと収縮率が大きく(言い換えれば、成形後の寸法が小さくなり)、樹脂温度が低いと収縮率が小さく(言い換えれば、成形後の寸法が相対的に大きく)なる性質がある。
図23に示す樹脂製筒状部品103を型から取り出した状態では、充填状態での樹脂温度が高かった筒状部品13中央部103a付近の温度が高かったために、収縮量が大きく、径が小さくなり、筒状部品の端部103b付近は収縮量が小さく、相対的に径が大きめになっている。図24は、成形後の従来の樹脂製筒状部品103の径方向の収縮状態を誇張して示した断面図である。具体的には樹脂製筒状部品103は、外径30mm,長さ30mm,厚さ1.6mmの場合、中央部と端部との半径上の寸法差(変形量)δ0 が0.03mm程度の鼓形状となる。
上述した従来の成形技術により成形された筒状部品103のように中央付近の径が小さく、かつ、端部付近の径が相対的に大きく変形したものを精密機械の部品、例えば、カメラの鏡枠部品の1つであるカム枠として使用した場合、以下のような不具合が生じる。
図25,26は、カメラ鏡枠装置において、従来技術として上述のように変形した筒状部品を適用した例であって、カム枠104と、進退駆動されるズーム枠105との嵌合状態を示す断面図であって、図25は、ズーム枠のカムフォロア106がカム枠104の中央部のカム溝で嵌合している状態を示し、図26は、上記カムフォロア106がカム枠104の端部のカム溝で嵌合している状態を示している。
上記カメラ鏡枠装置において、カム枠104の内周には台形断面のカム溝104cが一体で形成されている。カム枠104の内周にはズーム枠105が進退可能な状態で嵌合している。ズーム枠105の外周にはカム溝104cに対して摺動可能に嵌入するカムフオロア106が固着されている。ズーム枠105が相対的に回転することにより、ズーム枠105はカム枠104に対して光軸O方向に相対的に進退する。
図25の嵌合状態では、カム枠104の内周とズーム枠105の外周との隙間、および、中央部103aのカム溝104cとカムフオロア106との嵌合隙間がそれぞれ極めて小さく、カム枠104とズーム枠105の相対位置が高精度に保たれている。
この状態からズーム枠105を回転させると、カムフォロア106が回転しながらカム溝104cに沿って摺動し、ズーム枠105が図26に示す位置まで繰り出される。しかし、図26の状態では、ズーム枠105は、カム枠104の端部104b近傍の径が大きく変形した部分で嵌合することから、ズーム枠105とカム枠104との径方向隙間S1 が増大し、同時にカムフォロア106とカム溝104cとの嵌合隙間S2 も生じる。従って、カム枠104とズーム伜105の光軸O方向の相対位置精度が悪くなり、所望の光学性能を得ることができなくなってしまうといった問題が生じる。
このような場合、従来は金型修正で対応していたが多大な工数増と技術的な困難さが伴っていた。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、射出成形により成形される筒状部品において、簡単な構成により形状精度のよい筒状部品を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放された筒状部と、上記筒状部中央の周方向に設けられた帯状の溝部とを有する。
本発明の請求項2に記載の筒状部品は、請求項1に記載の筒状部品において、上記帯状の溝部は、上記筒状部の外周に設けられている。
本発明の請求項3に記載の筒状部品は、請求項1に記載の筒状部品において、上記帯状の溝部は、上記筒状部の内周に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筒状部品。
本発明の請求項4に記載の筒状部品は、請求項1に記載の筒状部品において、さらに、上記筒状部の両端面縁部の周方向に、肉厚に設けられた肉厚縁部を有する。
本発明の請求項5に記載の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放された筒状部と、上記筒状部の両端面縁部の周方向に肉厚に設けられた肉厚縁部とを有する。
本発明の請求項6に記載の筒状部品は、請求項5に記載の筒状部品において、さらに、上記筒状部中央の周方向に設けられた帯状の溝部を有する。
本発明の請求項7に記載の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放された略均一な肉厚を有する筒状部と、上記筒状部の両端面縁部の周方向に肉厚に設けられた肉厚縁部とを有する。
本発明の請求項8に記載の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放され、外周、もしくは、内周面に螺旋状の溝を有する筒状部と、上記筒状部中央の周方向に並び、上記螺旋状の溝を挟むように設けられた複数の凹部とを有する。
本発明の請求項9に記載の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放され、雌ねじが形成された内周面部と、該雌ねじが形成されていない平滑な内周面部とを有する円筒状部と、上記円筒状部の外周であって、上記平滑な内周面部の外周に設けられた帯状の溝部とを有する。
本発明の請求項10に記載の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放され、該両端面近傍を除いて一定の外径を有し、雌ねじが形成された内周面部と、該雌ねじが形成されていない平滑な内径の一定の内周面部とを有する円筒状部と、上記円筒状部の外周であって、かつ上記両端面縁部の周方向に肉厚に設けられた肉厚縁部とを有する。
本発明の請求項11に記載の筒状部品は、請求項10に記載の筒状部品において、上記両端面縁部に設けられた上記肉厚縁部は、外径が互いに異なる。
本発明の請求項12に記載の筒状部材は、射出成形により成形される筒状部品において、両端面が開放された円筒状部と、上記円筒状部の一端部近傍外周に設けられた雄ねじ部と、上記円筒状部の他端面縁部の周方向に、肉厚に設けられた肉厚縁部とを有する。
本発明によれば、射出成形により成形される筒状部品において、簡単な構成により形状精度のよい筒状部品を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。図2は、上記円筒部材の成形時、樹脂の充填が終了したときの金型、および、上記円筒部材の温度分布を等温線表示した図である(図中の矢印方向は、等温線上の温度が低くなる方向を示している)。図3は、図2に示す円筒部材の要部の肉厚(横軸)と樹脂温度(充填終了時の上記各要部温度,縦軸)との関係を示す線図である。図4は、上記円筒部材の成形による変形状態を拡大表示したもので上半部断面で示した側面図である。
本実施形態の円筒部材1は、射出成形により製作され、端面が開放された樹脂製筒状部品であって、図1に示すように軸心Oを有する円筒形状の部材であり、例えば、精密機器であるカメラの鏡枠部材として利用が可能なものである。
円筒部材1は、周方向に略均一な肉厚をもつ両端面縁部1bが開放された筒状形状の長さL,外径D(肉厚縁部を含む),略均一な肉厚t0 を有している。そして、筒状部を形成する筒状中央部1aの外周1hに沿って薄肉部を形成するための帯状溝部1cが設けられる。筒状部を形成する両端面縁部1bの外周1hに沿って肉厚縁部1dが設けられる。
帯状溝部1cの溝幅をALとし、その肉厚減分を与える深さをAtとする。肉厚縁部1dの幅をBL、肉厚縁部1dの肉厚増分(段差)をBtとする。
円筒部材1は、加熱溶融した樹脂を該溶融樹脂のよりも低い温度の金型22に射出注入され、その流動状態が終わり次第(充填終了)、冷却固形化する。例えば、ポリカーボネイト樹脂の場合、溶融温度は、約300°Cであり、金型温度は、約100°Cである。図2は、上記溶融樹脂を金型22に注入し、流動終了(充填完了)時の温度分布を示しており、樹脂の熱は、もっとも温度が高い筒状中央部1aの内周から金型22内部に向けて伝達される。また、筒状中央部1aの外周からも金型22の外方に伝達される。しかし、円筒部材1では、筒状中央部1aに外周1hに沿った帯状溝部1cが設けられ、その部分が薄肉であることからその分、保有する熱量が少なく、図21に示した従来の筒状部材103の場合よりも冷えやすく充填終了時の温度が高温にならない。
一方、両端面縁部1bから3方向の金型22に熱が伝達され、両端面縁部1bは、他の部分よりも温度が低くなる傾向にある。しかし、円筒部材1においては、両端面縁部1bに肉厚縁部1dが設けられているのでその部分に保有する熱量が多くなっている。従って、従来例と比較して筒製品全体の温度分布が均一となる(その状態は、図2の両端面縁部1bの等温線に示される)。
固形化後、室温まで冷却された円筒部材1の形状としては、図4に示すように筒状中央部1aに帯状溝部1cが設けられているために充填終了時に高温とはならないので、収縮量が抑えられ、内周1i中央部1iaが内側に収縮せず、逆に僅かに相対的に外側に凹む。また、両端面縁部1bは、肉厚縁部1dが設けられているので従来例と比較して温度の低下が抑えられたことから収縮量の差異が少なくなり(図21の従来の筒状部材に比較して)、結果的に端部の広がりによる半径上の寸法差(変形量)δ1 を小さく抑えることができる。
円筒部材1の各要部の肉厚と樹脂温度(充填完了時)との関係について説明する。軸方向位置で肉厚の異なる円筒部材1の帯状溝部1cまわりのPa部分、肉厚縁部1dまわりのPb部分、平均肉厚部であるPc部分において、その肉厚に対して、それぞれが位置する円筒部材1の固有の形状から上記樹脂温度が図3に示すように肉厚に応じて変化する。各部の成形収縮量の差が出ないようにするためには上述したように上記Pa部分、Pb部分、Pc部分の上記樹脂温度をできるだけ均一に保つ必要がある。例えば、後述するようにPc部分の平均肉厚t0 を1.6mmとした場合、Pa部分の肉厚を1.6mm−溝深さAt、具体的に後述する寸法を適用すると1.6mm−0.12mm=1.48mmとし、Pb部分の肉厚を1.6mm+肉盛り量Bt、同様に後述する寸法を適用すると1.6mm+0.12mm=1.72mmとすれば、図3に示すように上記樹脂温度が同一となり、収縮量に差が極めて少なくなる。
上述したように円筒部材1の中央付近は、帯状溝部1cにより肉を薄くしてあるため樹脂が冷えやすく、この付近の内両面の金型22の温度が高いが、この付近の樹脂温度は他の部分との差違が少ない。さらに、円筒部材1の両端部は肉が厚いため樹脂が冷えにくく、金型22と3つの面で接していて樹脂の熱が金型に移動しやすいとしても、肉厚縁部1dを設けたために両端部の樹脂温度も他の部分との差違が少ない。すなわち、円筒部材1内の樹脂温度は全体的により均等な温度になるような傾向にある。したがって、成形による収縮率も均等化され、円筒部材1の成形による変形を抑えることができる。
長さL,外径D,平均肉厚t0を有する円筒部材1に対する好ましい帯状溝部1cおよび肉厚縁部1dの形状としては、
帯状溝部1cの溝幅ALは、
0.15×L≦AL≦0.4×L …(1)
帯状溝部1cの深さAtは、
0.05×t0 ≦At≦0.1×t0 …(2)
肉厚縁部1dの幅BLは、
t0 ≦BL≦2×t0 …(3)
肉厚縁部1dの肉盛り量Btは、
0.05×t0 ≦Bt≦0.1×t0 …(4)
を満たす寸法を採用することが望ましいことが解った。
いま、実験的に長さL=30mm,外径D=30mm,肉厚t0 =1.6mmの形状の円筒部材1に対して、帯状溝部1cの溝幅AL=0.2×L=6mmとし、帯状溝部1cの深さAt=0.075×t0 =0.12mmとし、さらに、肉厚縁部1dの幅BL=1.25×t0 =0.12mmとし、肉厚縁部1dの肉盛り量Bt=0.075×t0 =0.12mmの形状を採用した場合、図4に示すように端部の広がりによる半径寸法の差(変形量)δ1 =0.01mmという好ましい結果が得られている。
上述したように本実施の形態の円筒部材1の形状を採用することにより複雑な成形装置を用いることなく、また、煩雑な金型修正を施すことなく、成形変形の少ない円筒部品を得ることができる。
次に、上述した第一の実施形態の円筒部材1に対する6つの変形例について図5〜12を用いて説明する。
図5,6は、第一変形例および第二変形例の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。
第一変形例の円筒部材2は、図5に示すように筒状中央部2aの内周2iに帯状溝部2eが設けられ、両端面縁部2bに外周2hに沿った肉厚縁部2dが設けられる。
第二変形例の円筒部材3は、図6に示すように筒状中央部3aの内周3iに帯状溝部3eが設けられ、両端面縁部3bに内周3iに沿った肉厚縁部3fが設けられる。なお、第一,二変形例とも他の形状は、第一の実施形態のものと同一とする。
図7,8は、第三変形例および第四変形例の筒状部品である円筒部材の上半部断面で示す側面図である。
第三変形例の円筒部材4は、図7に示すように筒状中央部4aの内周4iに帯状溝部4eが設けられ、一端面縁部4bに外周4hに沿った肉厚縁部4dが設けられ、さらに、他端面縁部4bに内周4iに沿った肉厚縁部4fが設けられる。
第四変形例の円筒部材5は、図8に示すように筒状中央部5aの外周5hおよび内周5iに帯状溝部5cと5eが設けられ、両端面縁部5bに外周5hおよび内周5iに沿った肉厚縁部5d,5fが設けられる。なお、第三,四変形例とも他の形状は、第一の実施形態のものと同一とする。
なお、上記肉厚縁部は両端部に設けることが望ましいか、一方の端部のみに設けてもよく、少なくとも上記肉厚縁部を設けた側の変形を抑えることができる。
図9は、第五変形例の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。図10は、上記円筒部材の要部の拡大断面図である。
本変形例の円筒部材6は、外周6hの中央部6a,両端部縁部6bに形成される帯状溝部6cおよび肉厚縁部6dが第一の実施形態のように段状に形成されず、徐々に厚みが変化する傾斜面、あるいは、曲面で形成される点が異なっている。この場合、帯状溝部6cの溝幅AL(全溝深さt2 のうち、実効溝深さt1 以上の部分の溝幅)は、
0.05×t0 ≦At≦0.1×t0 …(5)
の範囲を指し、また、肉厚縁部6dの幅BL(全肉盛り量t3 のうち、実効肉盛り量t4 以上を与える幅)は、
0.05×t0 ≦Bt≦0.1×t0 …(6)
の範囲の幅を指し、前述した第一の実施形態の場合の溝幅AL,幅BLの値を適用することができる。
図11は、第六変形例の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。図12は、図11のG矢視図である。
本変形例の円筒部材7は、内周7iに軸心Oに沿った溝7gを有する部材に対して適用可能ものであるが、この場合も第一の実施形態の場合と同様に中央部7aの外周7hの周方向に沿って帯状溝部7c、また、両端面縁部7bの外周7hの周方向に沿って肉厚縁部7dを設けたものである。
本変形例において第一の実施形態に適用した帯状溝部および肉厚縁部の形状をそのまま採用可能である。但し、円筒部材7の平均肉厚t0 は、溝7g部分以外の肉厚を適用する。
上述した各変形例の円筒部材2,3,4,5,6,7は、それぞれ第一の実施形態の円筒部材1と同様な作用により成形時の収縮量の不均性が抑えられ、成形による変形の少ない高精度の形状の筒状部品が得られる。
次に、本発明の第二の実施形態の円筒部材について、図13、および、14を用いて説明する。
図13は、本発明の第二の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。図14は、上記円筒部材の成形による変形状態を拡大表示したもので上半部を断面で示した側面図である。
本実施形態の円筒部材8は、射出成形により製作され、端面が開放された円筒形状の樹脂製筒状部品であって、図13に示すように軸心Oを有し、一定の外径Dの外周面と略均一な肉厚t0 とを有している。そして、前述第一の実施形態の円筒部材1に対して両端面縁部8bに設けられる肉厚縁部をなくし、中央部8aの外周8hに沿った薄肉部を形成する帯状溝部8cのみを設けたものである。このように中央部8aに帯状溝部8cのみを設けた場合、中央部8aが薄肉状態となり、樹脂温度が抑えられる。従って、図14に示すように内周8iの中央部8iaが内側に大きく収縮せず、逆に相対的に外側に僅かに凹む傾向にあり、内周と端面縁部との半径方向の寸法差(変形量)が減る。
なお、帯状溝部8cの好ましい形状として、円筒部材8の全長をL、円筒部肉厚をt0 として、溝幅ALは、
0.15×L≦AL≦0.4×L …(7)
であって、かつ、溝深さAtは、
0.075×t0 ≦At≦0.2×t0 …(8)
である。
実験的に外径30mm,長さ30mm,厚さ1.6mmの円筒部材8に対して帯状溝部8cの溝幅AL=0.2×L=6mmとし、溝深さAt=0.1t=0.16mmを適用した場合、内周8iと端面縁部8bとの半径上の寸法差(変形量)δ2 は、0.02mmとなり、図22に示した従来の円筒部材103の変形量より小さかった。
本実施形態の円筒部材8では、成形時、内周8iの中央部8a付近における金型の温度が高くなる。しかしながら、円筒部材8の中央部付近は肉が薄いため、樹脂が冷えやすい。そのため、円筒部材8の中央部付近の成形収縮が特に大きくなることがなく、成形変形量も抑えられる。このように本実施形態によれば、第一の実施形態による効果に加え、中央部8aのみの肉厚を変更するだけてよいため、成形品形状の規制が少なく、自由度が高い。
次に、本発明の第三の実施形態の円筒部材について、図15、および、16を用いて説明する。
図15は、本発明の第三の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。図16は、上記円筒部材の成形による変形状態を拡大表示したもので上半部を断面で示した側面図である。
本実施形態の円筒部材9は、射出成形により製作され、端面が開放された円筒形状の樹脂製筒状部品であって、図15に示すように軸心Oを有し、一定の外径(D−2×Bt)の外周面を有している。そして、前述第一の実施形態の円筒部材1に対して中央部9aの帯状溝部をなくし、両端面縁部9bの外周9hに沿った肉厚縁部9dのみを設けたものである。このように肉厚縁部9dのみを設けた場合、図16に示すように内周9iの中央部9iaの内側への膨みがあっても、内周9iに対する両端面縁部9bの半径方向の変形が少なく、内周9iと端面縁部9bとの半径方向の差が減る。
なお、肉厚縁部9dの好ましい形状として、円筒部材8の均一な円筒部肉厚をt0 として、肉厚縁部9dの幅BLは、
t0 ≦BL≦2×t0 …(9)
であって、かつ、肉盛り量Btは、
0.1×t0 ≦Bt≦0.3×t0 …(10)
である。
実験的に外径30mm,長さ30mm,厚さ1.6mmの円筒部材9に対して肉厚縁部9dの幅BL=1.25×t0 =2mmとし、肉盛り量Bt=0.2×t0 =0.32mmを適用した場合、内周9iと端面縁部9bとの半径上の寸法差(変形量)δ3 は、0.01mmとなり、図22に示した従来の円筒部材103の寸法差より小さかった。
本実施形態の円筒部材9では、成形時、両端面縁部9bは金型と3つの面て接しているため、樹脂の熱が金型に移動しやすい。しかしながら、円筒部材9の両端面縁部には肉厚縁部9dが設けられているために樹脂が冷えにくく、金型と三面で接し、樹脂の熱が金型に移動しやすい状態であっても両端面縁部の肉厚中心付近における樹脂温度が特に低くなることはない。そのため、両端面縁部9bが中央部に比較して収縮量の差異が抑えられ、成形による変形が少なくなる。
このように本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、さらに、両端部のみの肉厚を変更するだけてよく、成形品の形状の自由度が高い。なお、肉厚縁部は両端部に設けることが望ましいが、一方の端部のみに設けてもよく、少なくとも肉厚縁部を設けた側の変形量は少なくなる。
次に、本発明の第四の実施形態の円筒部材について、図17、および、18を用いて説明する。
図17は、本発明の第四の実施形態の筒状部品である円筒部材の軸心に沿った断面図である。図18は、上記円筒部材を内周側から見た展開図である。
本実施形態の円筒部材10は、射出成形により製作され、端面が開放された円筒形状の樹脂製筒部品であって、図17に示すように軸心Oを有し、一定の外径Dと長さLを有している。内周10iに軸心Oに対して斜行する螺旋状有底溝である複数本のカム溝10kが設けられている。円筒部材10においても充填された樹脂が中央部10aまわりで特に高温になることから第一の実施形態の場合と同様に中央部10aが内周側に膨らむように変形する可能性がある。特に本実施形態の場合、カム溝が内周に配されていることから上述のように変形するとカムフォロアと上記カム溝との嵌合状態に支障が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の円筒部材10では、図18に示すように円筒部材10の中央部10aの近傍であって、隣り合うカム溝10kの間にて薄肉部を形成するために内周10i上のスペースに該カム溝を挟まれた状態の周方向に配される複数の凹部10mを設ける。凹部10mは、深さAtと軸方向溝幅ALを有しており、この凹部10mを設けることによって円筒部材10の中央部10a近傍の肉厚が薄肉化され、樹脂温度が抑えられる。従って、内周10iの中央部10aが内側に膨らまず、相対的に外側に僅かに凹む傾向にあり、内周と端面縁部との半径方向の寸法差が減る。
なお、凹部10mの好ましい形状として、円筒部材10の溝幅ALで囲まれた中央内周の面積をS0 として、複数の凹部10mの和の総面積をS1 とすると、
S1 ≧S0 /2 …(11)
の関係を持たせる。
なお、凹部10mの周方向幅は、より幅広にする方が効果が大きくなるが、隣り合うカム溝10kの間の内周10i上のスペース上の円周方向の幅のおよそ1/2に設定することが望ましい。また、凹部10mの周方向両側の領域部10m′を多少薄肉にすればさらに効果が増す。
本実施形態の円筒部材10によれば、内周面にカム溝が設けられた円筒部材の成形による変形を抑えることができる。さらに、カム溝、以外の直進溝や開口穴なとがある円筒部材に対しても同様な形状を適用し、同等の効果を得ることができる。
なお、中央部10aに薄肉の凹部10mを設けるのではなく、カム溝を有する円筒部材の端部に肉厚部を設けることによっても成形による変形を抑えることが可能である。
また、上記カム溝が内周面のカム溝に代えて、後述する本実施形態の第一の変形例のように外周面に凹状のカム部を設けた円筒部材に対しても同様に中央部に薄肉部を設けることによって成形による変形を抑えることができる。さらには、後述する本実施形態の第二の変形例のように一方の端部所定幅に外周面に雄ねじ部を有する円筒部材に対しては、他方の端部に厚肉部を形成することによって同様に成形による変形を抑えることができる。
図19は、第四の実施形態の円筒部材に対する第一の変形例の円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。
本変形例の円筒部材13は、射出成形により製作され、端面が開放された円筒形状の樹脂製筒部品であって、図19に示すように内周略全長にわたって軸心Oに対して斜行する螺旋状有底溝である複数本のカム溝13kが設けられている。円筒部材13の中央部13aの外周面に設けられたカム溝13kの周囲に薄肉部を形成する複数の凹部13m,13nを設ける。この凹部13m,13nを設けることによって円筒部材13の中央部13a近傍の肉厚が薄肉化され、樹脂温度が抑えられる。従って、中央部10aの内周が内側に収縮せず、相対的に外側に僅かに凹む傾向にあり、中央内周と端面縁部との半径方向の寸法差を減らすことができる。
図20は、第四の実施形態の円筒部材に対する第二の変形例の円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。
本変形例の円筒部材14は、射出成形により製作され、端面が開放された円筒形状の樹脂製筒部品であって、図20に示すように一方の端面縁部14b1側の外周に光軸O方向所定幅の雄ねじ部(雄ヘリコイドネジ)14kが設けられ、他方の端面縁部14b2の外周に肉厚縁部14dを設けられる。この円筒部材14においては、一方の端面縁部14b1側の雄ねじ部14kが肉厚縁部として機能し、かつ、他方端面縁部14b2側に肉厚縁部14dが配されていることから円筒中央部に対して両端縁部14b1,14b2の収縮量が中央部と略同等となり、成形変形を小さく抑えることができる。
次に、本発明の第五の実施形態の円筒部材について、図21を用いて説明する。
図21は、本発明の第五の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示した側面図である。
本実施形態の円筒部材11は、射出成形により製作され、端面が開放された円筒形状の樹脂製筒部品であって、図21に示すように軸心Oを有し、端部を除いて一定の外径を有している。内周の右半部には、内径(雌ねじが形成された内周面部)11iを有する雌ねじ部11mが設けられ、左半部は、内径11iから連続する同一径の平滑な内周面部11jを有している。この円筒部材11においても充填された樹脂の端面縁部11b,11b′が三面の金型で冷やされることから端面縁部11b,11b′の内径11i,内周11jに対する収縮量の差により端部が外方に変形した形状になる可能性がある。特に本実施形態の場合、雌ねじ部の螺合状態に支障が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の円筒部材11では、図21に示すように円筒部材11の右端面縁部11bの外周に肉厚縁部11dを設け、左端面縁部11b′の外周に厚みの異なる肉厚縁部11d′を設ける。これらの肉厚縁部を設けることによって両端部の樹脂が冷えにくくなり、上述のように金型と三面で接し、樹脂の熱が金型に移動しやすい状態であっても両端面縁部の肉厚中心付近における樹脂温度が特に低くなることはなくなる。そのため、端面縁部11b,11b′の収縮量が中央部と略同等となり、成形変形を小さく抑えることができる。
なお、円筒部材11は、右半部に雌ねじ部11mが配されていることから右,左半部における平均肉厚が異なっている。そのために右側の肉厚縁部11dの肉盛り量Bt2と左側の肉厚縁部11d′の肉盛り量Bt1とは、異なった値にする必要がある。
すなわち、左半部の円筒部肉厚t10を右半部の雌ねじ部11mの内径面11iの範囲の肉厚とし、雌ねじ部11mの谷底までの肉厚t11とした場合、肉厚t10とt11との平均で示される雌ねじ部平均肉厚t12として、右端面縁部11b側の肉厚縁部11dの肉盛り量Bt2は、
0.1×t12≦Bt2≦0.3×t12 …(12)
を採用し、また、右半部の肉厚も上記円筒部肉厚t10と等しく、左端面縁部11b′側の肉厚縁部11d′の肉盛り量Bt1は、
0.1×t10≦Bt1≦0.3×t10 …(13)
を採用することが望ましい。
なお、肉厚縁部11d,11d′の軸方向幅は、第一の実施形態の場合に適用した(3)式による値を採用することが望ましい。但し、(3)式の肉厚t0 には、上記雌ねじ部平均肉厚t12、または、円筒部肉厚t10を適用する。
本実施形態の円筒部材11によると、内周に雌ねじ部11mのように凹,凸部があっても、前記第三の実施形態の円筒部材と同様の効果を得ることができる。但し、円筒部材11も左右の最大外径DL、DRは必然的に異なる。
なお、本実施形態の場合、円筒部材11に雌ねじ部11mを設けたものを対象としたが、円筒部材の外周に雄ねじ部等の凸部、または、凹部を設けた円筒部材に対しても同様に端面縁部に肉厚縁部を設けることによって同様の効果が得られる。但し、雄ねじ部が設けられる端部側の肉厚縁部は、内周側に肉盛りして配する等の変更が必要となる。
次に、本発明の第五の実施形態である円筒部材の変形例について、図22を用いて説明する。
図22は、上記変形例の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示した側面図である。
上述した第五の実施形態の円筒部材11においては、円筒部肉厚t10と雌ねじ部平均肉厚t12とが異なることから左右の肉厚縁部の肉盛り量Bt1とBt2とが必然的に異なってくる。従って、その差の分だけ左右の最大外径DL,DRが異なることは避けられない(DL>DR)。本変形例の円筒部材12は、円筒部材が組み込まれる機器によって左右の最大外径の差のないものが要求される場合に適用可能なものである。
本変形例の円筒部材12は、図22に示すように第一の実施形態の円筒部材11と同様の略構造を有しており、内周の右半部には、内径(雌ねじが形成された内周面部)12iを有する雌ねじ部12mが設けられ、左半部は、内径12iから連続する同一径の平滑な内周面部12jを有している。特に本変形例においては、雌ねじ部12mが設けられていない範囲の左方外周に周方向に沿った凹部12kを設ける。
そして、同様に円筒部材12の右端面縁部12bの外周に右肉厚縁部12dを設け、左端面縁部12b′の外周に左肉厚縁部12d′を設ける。これらの肉厚縁部を設けることによって左右端面縁部12b,12b′の収縮量を中央部と略同等とし、成形変形が小さく抑えられる。
本変形例の円筒部材12においては、上述した左方外周に凹部12kを設けることによって左方円筒部の肉厚t10′を薄くし、左肉厚縁部12d′の必要とする肉盛り量Bt1′を小さくすることができ、これによって左右最大外径DL,DRを等しくすることができる。
なお、雌ねじ部12mの谷底までの肉厚t11と円筒部肉厚t10との雌ねじ部平均肉厚をt12として、右端面縁部12b側の右肉厚縁部12dの肉盛り量Bt2は、第五の実施形態の場合と同様に式(12)による値を採用する。左肉厚縁部12d′の肉盛り量Bt1′は、
0.1×t10′≦Bt1′≦0.3×t10′…(14)
を採用することが望ましい。
上述したように本変形例の円筒部材12によれば、内周に雌ねじ部12mのように凹,凸部がある場合でも前記第五の実施形態の円筒部材と同様の効果を得ることができると同時に、円筒部材の左右の最大外径を等しく設定することが可能である。
上述した各実施形態および各変形例の筒状部品は、円筒形状の部材を適用するとしたが、該筒状部品としては、これに限らず、円筒以外の形状の筒部材、例えば、楕円断面の筒部材や角柱に近い形状の筒部材にも同様の構造を適用することができる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明の筒状部品は、射出成形により成形される筒状部品において、簡単な構成により形状精度のよい筒状部品として利用が可能である。
本発明の第一の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。 図1の円筒部材の成形時、樹脂の充填が終了したときの金型、および、上記円筒部材の温度分布を等温線表示した図である。 図1の円筒部材の要部の肉厚と樹脂温度との関係を示す線図である。 図1の円筒部材の成形による変形状態を拡大表示したもので上半部断面で示した側面図である。 図1の第一の実施形態の円筒部材に対する第一変形例の上半部を断面で示す側面図である。 図1の第一の実施形態の円筒部材に対する第二変形例の上半部を断面で示す側面図である。 図1の第一の実施形態の円筒部材に対する第三変形例の上半部断面で示す側面図である。 図1の第一の実施形態の円筒部材に対する第四変形例の上半部断面で示す側面図である。 図1の第一の実施形態の円筒部材に対する第五変形例の上半部を断面で示す側面図である。 図9の円筒部材の要部の拡大断面図である。 図1の第一の実施形態の円筒部材に対する第六変形例の上半部を断面で示す側面図である。 図11のG矢視図である。 本発明の第二の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。 図13の円筒部材の成形による変形状態を拡大表示したもので上半部を断面で示した側面図である。 本発明の第三の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示す側面図である。 図15の円筒部材の成形による変形状態を拡大表示したもので上半部を断面で示した側面図である。 本発明の第四の実施形態の筒状部品である円筒部材の断面図である。 図17の円筒部材を内周側から見た展開図である。 図17の第四の実施形態の筒状部品の第一の変形例の上半部を断面で示す側面図である。 図17の第四の実施形態の筒状部品の第二の変形例の上半部を断面で示す側面図である。 本発明の第五の実施形態の筒状部品である円筒部材の上半部を断面で示した側面図である。 図17の第五の実施形態の円筒部材に対する変形例の上半部を断面で示した側面図である。 従来の樹脂製筒状部品成形時における樹脂の充填が終了したときの金型、および、筒状部品の温度分布を等温線表示した図である。 図24の従来の樹脂製筒状部品の成形後の径方向の収縮状態を誇張して示した断面図である。 従来のカメラ鏡枠装置に図24のように変形した筒状部品を適用した例であって、カム枠とズーム枠とが中央部で嵌合する状態を示す断面図である。 図25のカム枠とズーム枠とにおいて、端部で嵌合する状態を示す断面図である。
符号の説明
1,2,3,4,5,6,7,8,9,
10,11,12
…円筒部材(筒状部品)
1a,2a,3a,4a,5a,6a,
7a,8a,9a,10a
…筒状中央部(筒状部)
1b,2b,3b,4b,5b,6b,
7b,8b,9b,10b,11b,
11b′,12b,12b′
…端面縁部(筒状部)
1c,2e,3e,4e,5c,5e,
6c,7c,8c
…帯状溝部(帯状の溝部)
1d,2d,3f,4d,4f,5d,
5f,6d,7d,9d,11d,
11d′,12d,12d′,14d
…肉厚縁部
1h,2h,4h,5h,6h,7h,
8h,9h,11h,12h
…外周(筒状部の外周)
1i,2i,3i,4i,5i,7i,
9i,10i
…内周(筒状部の内周)
10k…カム溝(螺旋状の溝)
10m,13n,13m
…凹部(複数の凹部)
11m,12m
…雌ねじ部(雌ねじ)
11i,12i
…内径(雌ねじが形成された内周面部)
11j,12j
…内周面部(平滑な内周面部)
14k…雄ねじ部
DL,DR
…最大外径部(外径)

Claims (12)

  1. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放された筒状部と、
    上記筒状部中央の周方向に設けられた帯状の溝部と、
    を有したことを特徴とする筒状部品。
  2. 上記帯状の溝部は、上記筒状部の外周に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筒状部品。
  3. 上記帯状の溝部は、上記筒状部の内周に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筒状部品。
  4. さらに、上記筒状部の両端面縁部の周方向に、肉厚に設けられた肉厚縁部を有することを特徴とする請求項1に記載の筒状部品。
  5. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放された筒状部と、
    上記筒状部両端面縁部の周方向に肉厚に設けられた肉厚縁部と、
    を有したことを特徴とする筒状部品。
  6. さらに、上記筒状部中央の周方向に設けられた帯状の溝部を有することを特徴とする請求項5に記載の筒状部品。
  7. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放された略均一な肉厚を有する筒状部と、
    上記筒状部両端面縁部の周方向に肉厚に設けられた肉厚縁部と、
    を有することを特徴とする筒状部品。
  8. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放され、外周、もしくは、内周面に螺旋状の溝を有する筒状部と、
    上記筒状部中央の周方向に並び、上記螺旋状の溝を挟むように設けられた複数の凹部と、
    を有することを特徴とする筒状部品。
  9. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放され、雌ねじが形成された内周面部と、該雌ねじが形成されていない平滑な内周面部とを有する円筒状部と、
    上記円筒状部の外周であって、上記平滑な内周面部の外周に設けられた帯状の溝部と、
    を有することを特徴とする筒状部品。
  10. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放され、該両端面近傍を除いて一定の外径を有し、雌ねじが形成された内周面部と、該雌ねじが形成されていない平滑な内径の一定の内周面部とを有する円筒状部と、
    上記円筒状部の外周であって、かつ上記両端面縁部の周方向に肉厚に設けられた肉厚縁部と、
    を有することを特徴とする筒状部品。
  11. 上記両端面縁部に設けられた上記肉厚縁部は、外径が互いに異なることを特徴とする請求項10に記載の筒状部品。
  12. 射出成形により成形される筒状部品において、
    両端面が開放された円筒状部と、
    上記円筒状部の一端部近傍外周に設けられた雄ねじ部と、
    上記円筒状部の他端面縁部の周方向に、肉厚に設けられた肉厚縁部と、
    を有することを特徴とする筒状部品。
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