JP2008185727A - 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型 - Google Patents

円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP2008185727A
JP2008185727A JP2007018405A JP2007018405A JP2008185727A JP 2008185727 A JP2008185727 A JP 2008185727A JP 2007018405 A JP2007018405 A JP 2007018405A JP 2007018405 A JP2007018405 A JP 2007018405A JP 2008185727 A JP2008185727 A JP 2008185727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
molded product
density region
adjacent
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007018405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5049605B2 (ja
Inventor
Makoto Iyoda
真 伊豫田
Katsu Nakao
克 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007018405A priority Critical patent/JP5049605B2/ja
Priority to US12/021,517 priority patent/US7806607B2/en
Publication of JP2008185727A publication Critical patent/JP2008185727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5049605B2 publication Critical patent/JP5049605B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/04Bodies collapsible, foldable or extensible, e.g. book type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
    • B29C2045/0027Gate or gate mark locations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/764Photographic equipment or accessories

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】製造コストの低減を図りつつ寸法精度の向上を実現できる円筒成形品および射出成形用金型を提供する。
【解決手段】円筒成形品としての駆動枠34は、駆動枠本体34aと、3つの第1カム溝34cと、3つの第2カム溝34dと、3つの第1ゲート部84bと、3つの高密度領域Hと、を備えている。第1ゲート部は、円筒部の端部に形成され、射出成形時におけるゲートの痕跡である。高密度領域Hは、駆動枠本体34aの軸方向寸法に対する第1カム溝34cおよび第2カム溝34dが占める軸方向寸法の割合が最も高い領域である。第1ゲート部84bは、隣り合う2つの高密度領域Hの円周方向間において、隣り合う2つの高密度領域Hの一方よりも他方に近い位置に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、円筒成形品および射出成形用金型、特に、カメラのレンズ鏡筒に用いられる円筒成形品およびその射出成形用金型に関する。
従来のレンズ鏡筒として、例えば多段沈胴式のレンズ鏡筒が知られている。この種のレンズ鏡筒は、径が異なる複数の円筒部材により構成されている。円筒部材の回転運動を軸方向の直進運動に変換するために、例えば、複数の円筒部材には3本のカム溝およびカム溝に係合する3本のカムピンが設けられている。カム溝は円筒部材の内周側に形成される場合が多い。
一般的に、円筒部材の内周側にカム溝を加工するのは困難である。このため、レンズ鏡筒を構成する円筒部材は射出成形により成形されている。射出成形装置は主に、射出成形用金型と、金型内に溶融された成形材料を射出する射出装置と、から構成されている。射出装置は成形材料の射出圧力および射出速度を調節可能である。
射出成形用金型には、キャビティと、スプルーと、複数のランナーと、複数のゲートと、が設けられている。キャビティは成形品を成形するための空洞である。スプルーは射出装置から射出される成形材料が通る流路である。ランナーは成形材料をスプルーからキャビティへ導く。ゲートは、キャビティからランナーへ成形材料が逆流するのを防止するための絞り部であり、ランナーとキャビティとの間に配置されている。円筒成形品の場合、成形材料が均等に流れるように、複数のランナーは円周方向に等ピッチで配置される。それに伴い、複数のゲートも円周方向に等ピッチで配置される。
射出成形は主に、金型の温度を調節する温度調節工程と、成形材料を金型内に充填する充填工程と、金型内で成形品を冷却する保圧冷却工程と、から構成されている。保圧冷却工程では、射出装置により所定の圧力が保持される。これにより、熱収縮した部分に成形材料が供給され、熱収縮による成形品の変形を抑制できる。
しかし、カム溝により円筒成形品の肉厚は不均一となる。このため、保圧冷却工程において厚肉部と薄肉部とで冷却速度に差が生じ、部分ごとで熱収縮率が変化する。この結果、円筒成形品の真円度が低下し、設計値通りの円筒成形品を得ることができない。保圧冷却工程で圧力が保持されていても、カム溝の形状によっては成形品の変形を抑制できない場合がある。
レンズ鏡筒を構成する円筒成形品の真円度が低下すると、カム溝の半径方向の位置が設計値に対してずれる。この結果、複数の円筒成形品に保持されるレンズ群の位置がずれ、撮像光学系の光学性能が劣化する。また、カム溝の半径方向の位置が設計値に対してずれると、カム溝とカムピンとの摺動抵抗が増大し、スムーズなズーミング動作が妨げられる。この結果、余分な駆動力が必要となり、消費電力が増大する。
そこで、従来の射出成形においては、射出成形用金型に補正を行うことが一般的に行われている。具体的には、従来の金型設計においては、経験やシミュレーションに基づいて熱収縮による変形が予測される。予測された変形量に応じて、成形品の形状に合った金型が製作される。次に、製作された金型を用いて試作品が成形される。試作品の各部の寸法が測定され、設計値と測定値との誤差が算出される。この寸法誤差をオフセット値として金型補正が行われる(例えば、特許文献1、2を参照)。レンズ鏡筒に用いられる円筒成形品の場合、金型のキャビティが真円でない円筒状の空洞として形成される。
設計値と測定値との誤差が大きい場合は、金型の加工量が大きくなり、金型補正に要する時間が長くなる。また、設計値と測定値との誤差が大きい場合は、初期の金型により成形された試作品に比べて、補正後の金型により成形された試作品における各部の寸法変化量が大きくなる。このため、1回目の金型補正で設計値通りの成形品が得られる可能性が低くなり、金型補正の回数が増加する。
逆に、初期の金型による試作品において設計値と測定値との誤差が小さい場合、金型加工に要する時間が短くなるとともに、1回目の金型補正で設計値通りの円筒成形品が得られる可能性が高くなる。
以上に述べたように、射出成形用金型においては、成形品の設計値からの誤差がなるべく小さくなることが好ましい。
特許第3523249号公報 特許第2955509号公報
一方で、デジタルカメラの分野においては、携帯性能の向上のため、本体のさらなる小型化が求められている。具体的には、本体の小型化に大きく貢献すると考えられるレンズ鏡筒の小型化が求められている。レンズ鏡筒を小型化するために、ズーミングにおいて焦点距離の変化比を大きくすることが考えられる。それに伴い、カム溝の形状が複雑になり、円筒成形品の肉厚差が大きくなる。このため、レンズ鏡筒の小型化は円筒成形品における寸法精度の低下を助長する。
しかし、特許文献1、2に記載の従来技術では、寸法誤差の測定方法、あるいは寸法誤差をシミュレーションにより予測し金型設計に取り入れる方法が提案されているだけに過ぎない。
カム溝を有する円筒成形品を射出成形する場合には、カム溝の形状と真円度との間には何らかの関係があると考えられるが、その関係は未だ解明されていない。このため、従来の射出成形用金型では、様々なカム溝の形状に対応できたとしても、金型補正の回数が増大するおそれがある。
本発明の課題は、製造コストの低減を図りつつ寸法精度の向上を実現できる円筒成形品および射出成形用金型を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の発明者は、カム溝の形状に応じてゲート位置を調節することで、円筒成形品の寸法精度が向上することを発見した。
実験結果によれば、円筒成形品においてカム溝が密集する領域(以下、高密度領域)は、熱収縮により半径方向内側へ入り込む傾向にある。高密度領域は周辺領域に比べて肉厚が薄く、高密度領域では射出成形時における成形材料の流動抵抗が大きい。このため、高密度領域では周辺領域に比べて成形材料の圧力損失が大きくなり、保圧冷却工程において高密度領域へ成形材料が流れ込みにくい。この結果、保圧冷却工程において、高密度領域が熱収縮しても、熱収縮した分の成形材料が補充されにくく、従来の円筒成形品では、高密度領域の熱収縮による変形が抑制されにくい。これにより、高密度領域は熱収縮により半径方向内側へ入り込む。
そこで、第1の発明に係る円筒成形品は、射出成形により成形される円筒成形品であって、円筒部と、少なくとも3つのカム溝と、3つの第1ゲート部と、3つの高密度領域と、を備えている。カム溝は円筒部の内周面および外周面のうち一方に形成されている。第1ゲート部は、円筒部の端部に形成され、射出成形時におけるゲートの痕跡である。高密度領域は、カム溝が形成されている面において、円筒部の軸方向寸法に対する少なくとも3つのカム溝が占める軸方向寸法の割合が最も高い領域である。第1ゲート部は、隣り合う2つの高密度領域の円周方向間において、隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている。
ここで、第1ゲート部は射出成形におけるゲートの痕跡であり、第1ゲートの位置は射出成形用金型のゲートの位置に対応している。ゲートは、射出成形において成形材料がランナーからキャビティへ流入する部分であり、保圧冷却工程において成形材料がランナーへ逆流しないように流路が絞られている部分である。
また、高密度領域は、カム溝が密集している領域であり、円筒成形品の肉厚が薄い部分である。すなわち、高密度領域においては、成形材料の流動抵抗が大きく、成形材料が流れ込みにくい。成形材料としては熱可塑性樹脂などの合成樹脂が挙げられる。
この円筒成形品では、第1ゲート部が高密度領域の他方に近い位置に配置されている。すなわち、第1ゲート部は高密度領域の周辺に配置されている。このため、射出成形において、高密度領域に成形材料が流れ込みやすくなり、保圧冷却工程において従来よりも熱収縮による円筒成形品の変形が抑制されやすくなる。これにより、金型設計段階で第1ゲート部の配置を工夫することで、初期の金型で成形された円筒成形品の変形量が従来よりも減少し、金型補正の回数を増加させることなく寸法精度の向上を実現できる。すなわち、この円筒成形品では、製造コストの低減を図りつつ寸法精度の向上を実現できる。
第2の発明に係る円筒成形品は、第1の発明に係る円筒成形品において、円筒部の端部に形成され、射出成形時におけるゲートの痕跡としての3つの第2ゲート部をさらに備えている。第2ゲート部は、隣り合う2つの高密度領域の円周方向間において、隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている。
この場合、高密度領域の周辺に第1ゲート部および第2ゲート部が配置されている。このため、高密度領域に成形材料がより確実に流れ込みやすくなり、保圧冷却工程において従来よりも熱収縮による円筒成形品の変形がさらに抑制されやすくなる。
ここで、第2ゲート部は射出成形におけるゲートの痕跡であり、第2ゲートの位置は射出成形用金型のゲートの位置に対応している。
第3の発明に係る円筒成形品は、第2の発明に係る円筒成形品において、第1ゲート部が、隣り合う2つの第2ゲート部の円周方向間において、隣り合う2つの第2ゲート部の一方よりも他方に近い位置に配置されている。
ここでは、第1ゲート部および第2ゲート部が不等ピッチで配置されている。これにより、高密度領域の周辺に第1ゲート部および第2ゲート部を配置するのが容易となる。
第4の発明に係る円筒成形品は、第2または第3の発明に係る円筒成形品において、高密度領域が、第1ゲート部と、隣り合う2つの第2ゲート部のうち他方と、の円周方向間に配置されている。
この場合、第1ゲート部と第2ゲート部との間の距離が短い領域に、高密度領域が配置されている。このため、高密度領域に成形材料が流れ込みやすくなる。
第5の発明に係る円筒成形品は、第1から第4のいずれかの発明に係る円筒成形品において、3つの低密度領域をさらに備えている。低密度領域は、カム溝が形成されている面において、円筒部の軸方向寸法に対する少なくとも3つのカム溝が占める軸方向寸法の割合が最も低い領域である。第1ゲート部は、隣り合う高密度領域と低密度領域との円周方向間において、低密度領域よりも高密度領域に近い位置に配置されている。
低密度領域は、カム溝の占める割合が最も低い領域であり、高密度領域に比べて、流動抵抗が小さく、成形材料が流れ込みやすい。このため、第1ゲート部を低密度領域よりも高密度領域に近づけることで、高密度領域に成形材料が流れ込みやすくなる。
第6の発明に係るレンズ鏡筒は、撮像光学系を保持するためのレンズ鏡筒であって、第1から第5のいずれかの発明に係る円筒成形品と、レンズ枠と、を備えている。レンズ枠は、撮像光学系に含まれるレンズ群が固定され、カム溝に係合する少なくとも3つのカムピンを有している。
このレンズ鏡筒では、寸法精度が向上した円筒成形品が用いられているため、レンズ群の位置精度が向上し、撮像光学系の光学性能が向上する。
第7の発明に係るカメラは、第6の発明に係るレンズ鏡筒と、レンズ鏡筒に保持される撮像光学系と、撮像光学系により形成された被写体の光学像を撮像する撮像部と、レンズ鏡筒を保持する外装部と、を備えている。
このカメラでは、撮像光学系の光学性能が向上するため、取得された像の画質が向上する。
第8の発明に係る射出成形用金型は、少なくとも3つのカム溝を有する円筒成形品を、成形材料により射出成形するための金型である。この射出成形用金型は、第1部分と、第2部分と、第3部分と、第4部分と、を備えている。第1部分は円筒成形品を成形するためのキャビティを有している。第2部分は成形材料が注入されるスプルーを有している。第3部分はスプルーと接続される3つの第1ランナーを有している。第4部分は3つの第1ランナーとキャビティとを接続する3つの第1ゲートを有している。第1部分は3つの高密度領域を有している。高密度領域は、キャビティの軸方向寸法に対する、少なくとも3つのカム溝に対応する部分が占める軸方向寸法の割合が、最も高い領域である。第1ゲートは、隣り合う2つの高密度領域の円周方向間において、隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている。
ここで、高密度領域は、円筒成形品においてカム溝が密集している領域に対応している。すなわち、キャビティの高密度領域においては、成形材料の流動抵抗が大きく、成形材料が流れ込みにくい。成形材料としては熱可塑性樹脂などの合成樹脂が挙げられる。
この射出成形用金型では、第1ゲートが高密度領域の他方に近い位置に配置されている。すなわち、第1ゲートは高密度領域の周辺に配置されている。このため、射出成形において、高密度領域に成形材料が流れ込みやすくなり、保圧冷却工程において従来よりも熱収縮による円筒成形品の変形が抑制されやすくなる。これにより、金型設計段階で第1ゲートの配置を工夫することで、初期の金型で成形された円筒成形品の変形量が従来よりも減少し、金型補正の回数を増加させることなく寸法精度の向上を実現できる。すなわち、この射出成形用金型では、製造コストの低減を図りつつ寸法精度の向上を実現できる。
第9の発明に係る円筒成形品は、第8の発明に係る射出成形用金型において、第3部分が、スプルーと接続される3つの第2ランナーをさらに有している。第4部分は、第2ランナーとキャビティとを接続する3つの第2ゲートをさらに有している。第2ゲートは、隣り合う2つの高密度領域の円周方向間において、隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている。
この場合、高密度領域の周辺に第1ゲートおよび第2ゲートが配置されている。このため、高密度領域に成形材料がより確実に流れ込みやすくなり、保圧冷却工程において従来よりも熱収縮による円筒成形品の変形がさらに抑制されやすくなる。
第10の発明に係る円筒成形品は、第9の発明に係る射出成形用金型において、第1ゲートが、隣り合う2つの第2ゲートの円周方向間において、隣り合う2つの第2ゲートの一方よりも他方に近い位置に配置されている。
ここでは、第1ゲートおよび第2ゲートが不等ピッチで配置されている。これにより、高密度領域の周辺に第1ゲートおよび第2ゲートを配置するのが容易となる。
第11の発明に係る円筒成形品は、第9または第10の発明に係る射出成形用金型において、高密度領域が、第1ゲートと、隣り合う2つの第2ゲートのうち他方と、の円周方向間に配置されている。
この場合、第1ゲートと第2ゲートとの間の距離が短い領域に、高密度領域が配置されている。このため、高密度領域に成形材料が流れ込みやすくなる。
第12の発明に係る射出成形用金型は、第8から第11のいずれかの発明に係る射出成形用金型において、第1部分が3つの低密度領域をさらに有している。低密度領域は、キャビティの軸方向寸法に対する、少なくとも3つのカム溝に対応する部分が占める軸方向寸法の割合が、最も低い領域である。第1ゲートは、隣り合う高密度領域と低密度領域との円周方向間において、低密度領域よりも高密度領域に近い位置に配置されている。
低密度領域は、カム溝の占める割合が最も低い領域であり、高密度領域に比べて、流動抵抗が小さく、成形材料が流れ込みやすい。このため、第1ゲートを低密度領域よりも高密度領域に近づけることで、高密度領域に成形材料が流れ込みやすくなる。
本発明に係る円筒成形品および射出成形用金型では、金型設計段階でカム溝の形状に応じてゲートの位置が決定されているため、初期の金型で成形された円筒成形品の変形量が従来よりも減少する。これにより、製造コストの低減を図りつつ寸法精度の向上を実現できる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔1:デジタルカメラの概要〕
図1〜図2を用いて本発明に係る円筒成形品が用いられるデジタルカメラ1について説明する。図1および図2にデジタルカメラ1の概略斜視図を示す。図1はレンズ鏡筒3が撮影状態である場合を示している。
デジタルカメラ1は被写体の画像を取得するためのカメラである。デジタルカメラ1には、高倍率化および小型化のために、多段沈胴式のレンズ鏡筒3が搭載されている。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ1の6面を以下のように定義する。
デジタルカメラ1による撮影時に被写体側を向く面を前面、その反対側の面を背面とする。被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像(一般には、アスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2、4:3、16:9など)の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側に向く面を上面、その反対側の面を底面とする。さらに、被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、被写体側から見て左側にくる面を左側面、その反対側の面を右側面とする。なお、以上の定義は、デジタルカメラ1の使用姿勢を限定するものではない。
以上の定義によれば、図1は、前面、上面および右側面を示す斜視図ということになる。
なお、デジタルカメラ1の6面だけでなく、デジタルカメラ1に配置される各構成部材の6面も同様に定義する。すなわち、デジタルカメラ1に配置された状態の各構成部材の6面に対して、上述の定義が適用される。
また、図1に示すように、撮像光学系O(後述)の光軸Aに平行なY軸を有する3次元直交座標系(右手系)を定義する。この定義によれば、光軸Aに沿って背面側から前面側に向かう方向がY軸正方向であり、光軸Aに直交し右側面側から左側面側に向かう方向がX軸正方向であり、X軸およびY軸に直交し底面側から上面側に向かう方向がZ軸正方向となる。
以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明を行う。すなわち、それぞれの図面におけるX軸正方向、Y軸正方向、Z軸正方向は、それぞれ同じ方向を示している。
〔2:デジタルカメラの全体構成〕
図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主に、各ユニットを収容する外装部2と、被写体の光学像を形成する撮像光学系Oと、撮像光学系Oを移動可能に保持するレンズ鏡筒3と、から構成されている。
撮像光学系Oは複数のレンズ群から構成されており、複数のレンズ群がY軸方向に並んだ状態で配置されている。レンズ鏡筒3は、多段沈胴式であり、外装部2に支持されている。複数のレンズ群は、レンズ鏡筒3によりY軸方向に相対的に移動可能なように保持されている。レンズ鏡筒3の構成の詳細については後述する。
外装部2には、光学像に対して光電変換を行う撮像部としてのCCDユニット21と、CCDユニット21により取得された画像を記録する画像記録部16と、が内蔵されている。外装部2の背面には、CCDユニット21により取得された画像を表示する液晶モニタ15が設けられている。
外装部2の上面には、撮影者が撮像動作などの操作を行えるように、レリーズボタン11と、操作ダイアル12と、電源スイッチ13と、ズーム調節レバー14と、が設けられている。レリーズボタン11は撮影者が露光のタイミングを入力するためのボタンである。操作ダイアル12は撮影者が撮影動作に関する各種設定を行うためのダイアルである。電源スイッチ13は撮影者がデジタルカメラ1のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー14は、撮影者がズーム倍率を調節するためのレバーであり、レリーズボタン11を中心として所定の角度の範囲内で回転可能である。
なお、図1および図2は、デジタルカメラ1の主要な構成のみを示している。このため、前述の構成以外の構成がデジタルカメラ1に設けられていてもよい。
〔3:レンズ鏡筒の構成〕
図3を用いて、レンズ鏡筒3の全体構成ついて説明する。図3にレンズ鏡筒3の分解斜視図を示す。
図3に示すように、レンズ鏡筒3は主に、外装部2に固定されるベースプレート31と、ベースプレート31に固定される駆動源としてのズームモータ32と、各枠体をベースプレート31との間に収容する固定枠33と、ズームモータ32の駆動力が入力される駆動枠34と、固定枠33によりY軸方向に移動可能に支持される直進枠35と、から構成されている。ベースプレート31にはCCDユニット21のCCD22が取り付けられている。ズームモータ32としては、例えばステッピングモータなどが挙げられる。
レンズ鏡筒3はさらに、第1レンズ群G1を保持する第1レンズ枠36と、第2レンズ群G2を保持する第2レンズ枠37と、第3レンズ群G3を保持する第3レンズ枠38と、を備えている。第1レンズ群G1は、例えば全体として負のパワーを持つレンズ群であり、被写体からの光を取り込む。第2レンズ群G2は、例えば全体として正のパワーを持つレンズ群である。第3レンズ群G3は、例えば焦点を調節するための正のパワーを持つレンズ群である。第1レンズ群G1、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3により撮像光学系Oが構成されている。
(3.1:固定枠)
固定枠33は、駆動枠34を案内するための部材であり、ベースプレート31とともにレンズ鏡筒3の固定側の部材を構成している。固定枠33はベースプレート31にねじにより固定されている。固定枠33は主に、主要部を構成する略筒状の固定枠本体33aと、固定枠本体33aに回転可能に支持される駆動ギア33bと、から構成されている。
固定枠本体33aは、ベースプレート31に固定されており、内周側に駆動枠34が配置されている。駆動ギア33bは、ズームモータ32の駆動力を駆動枠34に伝達するための部材であり、ズームモータ32のギア(図示せず)と噛み合っている。固定枠本体33aの内周側には、駆動枠34を案内するための3本のカム溝33cと、直進枠35を案内するための3本の直進溝33dと、が形成されている。カム溝33cは円周方向に等ピッチで配置されている。直進溝33dは、Y軸方向に延びており、円周方向に等ピッチで配置されている。
(3.2:駆動枠)
駆動枠34は、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37を案内するための部材であり、固定枠33の内周側に配置されている。駆動枠34は主に、固定枠本体33aの内周側に配置される円筒部としての駆動枠本体34aと、駆動枠本体34aの端部に嵌め込まれたリング部材34bと、から構成されている。
駆動枠本体34aの外周側にはカム部材としての3本のカムピン43が設けられており、内周側には3本の第1カム溝34cおよび3本の第2カム溝34dが形成されている。第1カム溝34cは第1レンズ枠36を案内するための溝である。第2カム溝34dは第2レンズ枠37を案内するための溝である。3本の第1カム溝34cは円周方向に等ピッチで配置されている。3本の第2カム溝34dは円周方向に等ピッチで配置されている。3本のカムピン43は、円周方向に等ピッチで配置されており、固定枠33の3本のカム溝33cに係合している。すなわち、駆動枠34はカムピン43を介して固定枠33に支持されている。
駆動枠本体34aの外周側にはギア部34eが形成されている。ギア部34eは固定枠33の駆動ギア33bと噛み合っている。これにより、ズームモータ32の駆動力が駆動ギア33bを介して駆動枠34に伝達される。
駆動枠34はズームモータ32の駆動力により光軸A回り(R1方向およびR2方向)に駆動される。例えば、沈胴状態から撮影状態に移行する場合は、ズームモータ32により駆動枠34はR1側に駆動される。この結果、固定枠33のカム溝33cに沿ってカムピン43が移動し、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向正側に移動する。撮影状態から沈胴状態に移行する場合は、ズームモータ32により駆動枠34はR2側に駆動される。この結果、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向負側に移動する。
このように、カム溝33cの形状に応じて、駆動枠34は固定枠33に対して回転しながらY軸方向に移動可能である。
(3.3:直進枠)
直進枠35は、第1レンズ枠36が固定枠33に対して回転するのを防止するための部材であり、駆動枠34の内周側に配置されている。直進枠35は主に、筒状の直進枠本体35aと、直進枠本体35aの外周側に形成された3本の直進ピン35bと、から構成されている。
直進ピン35bは、駆動枠34と干渉しないように直進枠本体35aのY軸方向負側に配置されており、固定枠33の直進溝33dに係合している。すなわち、直進枠35は固定枠33によりY軸方向に直進可能に支持されている。
また、直進枠本体35aの外周側には、バヨネット溝35eが形成されている。バヨネット溝35eには、駆動枠34の内周側に形成されたバヨネット(図示せず)が係合している。これにより、直進枠35は、駆動枠34に対して回転可能かつY軸方向に一体で移動可能である。
すなわち、駆動枠34が固定枠33に対して回転すると、直進枠35は、固定枠33に対して回転することなく(駆動枠34に対して回転しながら)、駆動枠34とともにY軸方向へ移動する。
直進枠本体35aには、Y軸方向に延びる3本の第1ガイド溝35cおよび3本の第2ガイド溝35dが形成されている。3本の第1ガイド溝35cは円周方向に等ピッチで配置されており、3本の第2ガイド溝35dは円周方向に等ピッチで配置されている。第1ガイド溝35cには第1レンズ枠36のカムピン36b(後述)が挿入されている。第2ガイド溝35dには第2レンズ枠37のカムピン37b(後述)が挿入されている。すなわち、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37の固定枠33に対する回転が、直進枠35により規制されている。なお、第1ガイド溝35cおよび第2ガイド溝35dにより、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37のY軸方向への移動は規制されていない。
(3.4:第1レンズ枠)
第1レンズ枠36は、第1レンズ群G1をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、直進枠35の内周側に配置されている。第1レンズ枠36は主に、第1レンズ群G1を内部に収容する第1レンズ枠本体36aと、第1レンズ枠本体36aの外周側に設けられた3本のカムピン36bと、から構成されている。カムピン36bは、第1ガイド溝35cを貫通した状態で、駆動枠34の第1カム溝34cに係合している。
駆動枠34が固定枠33に対して回転すると、第1ガイド溝35cに沿ってカムピン36bが移動する。このとき、カムピン36bの回転方向の移動は、直進枠35の第1ガイド溝35cにより規制される。このため、第1カム溝34cおよび第1ガイド溝35cに沿ってカムピン36bはY軸方向にのみ移動する。このように、第1レンズ枠36は、固定枠33に対して回転することなく、第1カム溝34cの形状に応じて駆動枠34に対してY軸方向に移動可能である。
(3.5:第2レンズ枠)
第2レンズ枠37は、第2レンズ群G2をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、直進枠35の内周側であって第1レンズ枠36のY軸方向負側に配置されている。第2レンズ枠37は主に、第2レンズ群G2を内部に収容する第1枠50および第2枠59と、第1枠50の外周側に設けられた3本のカムピン37bと、から構成されている。カムピン37bは、第2ガイド溝35dを貫通した状態で、駆動枠34の第2カム溝34dに係合している。
駆動枠34が固定枠33に対して回転すると、第2ガイド溝35dに沿ってカムピン37bが移動する。このとき、カムピン37bの回転方向の移動は、直進枠35の第2ガイド溝35dにより規制される。このため、第1レンズ枠36の場合と同様に、第2カム溝34dおよび第2ガイド溝35dに沿ってカムピン37bはY軸方向にのみ移動する。
このように、第2レンズ枠37は、固定枠33に対して回転することなく、第2カム溝34dの形状に応じて駆動枠34に対してY軸方向に移動可能である。
(3.6:第3レンズ枠)
第3レンズ枠38は、第3レンズ群G3をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、ベースプレート31のフォーカスシャフト31a、31bによりY軸方向に移動可能に支持されている。第3レンズ枠38の駆動は、ベースプレート31に固定されたフォーカスモータ39により行われる。フォーカスモータ39により、第3レンズ枠38はベースプレート31に対してY軸方向に移動する。
(3.7:まとめ)
以上の構成をまとめると、固定枠33、駆動枠34および直進枠35を介して、ズームモータ32により第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は光軸Aに沿った方向に移動可能である。フォーカスモータ39により第3レンズ枠38は光軸Aに沿った方向に移動可能である。
したがって、これらの構成により、撮像光学系Oのズーム倍率およびフォーカスを調節可能な沈胴式のレンズ鏡筒3が実現される。
〔4.円筒成形品および射出成形用金型〕
本実施の形態に係る円筒成形品および射出成形用金型について説明する。ここでは、成形品として駆動枠34を例に説明する。図4に成形品80および射出成形用金型70の概略図を示す。図4(a)は成形品80および射出成形用金型70の概略斜視図であり、図4(b)は成形品80の軸方向から見た平面図である。
(4.1:成形品)
図4に示すように、成形品80は、射出成形後に金型70から取り出された合成樹脂製の成形品である。合成樹脂としては、例えばポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。成形品80は主に、円筒成形品としての駆動枠34と、流路部81と、から構成されている。流路部81は射出成形後に駆動枠34から切り離される。前述のように、駆動枠34の内周側には合計6本のカム溝(第1カム溝34c、第2カム溝34d)が形成されている。
流路部81は、射出成形時に金型70内の流路により成形される部分であり、スプルー部82と、スプルー部82に連結される3本の第1ランナー部84aと、3つの第1ゲート部84bと、スプルー部82に連結される3本の第2ランナー部85aと、3つの第2ゲート部85bと、から構成されている。第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bは、駆動枠34の軸方向を向く環状の端面に配置されている。流路部81は6つのゲート部(第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85b)を有している。
(4.2:射出成形用金型)
射出成形用金型70は、射出成形に用いられる金型であり、主に、第1部分71と、第2部分72と、第3部分73と、第4部分79と、から構成されている。金型70は複数の部品から構成されているが、第1部分71〜第4部分79は異なる機能を有する部分という意味で分けられている。したがって、各部分71〜73、79が異なる部品で構成されている、ということを限定するものではない。
第1部分71には、駆動枠34を成形するためのキャビティ71aが形成されている。キャビティ71aは、例えば2つの金型部品(図示せず)を組み合わせることで形成される。キャビティ71aにより駆動枠34が成形される。
第2部分72には、溶融された成形材料が射出装置(図示せず)から注入されるスプルー72aが形成されている。例えば、スプルー72aは筒状のスプルーブッシュ(図示せず)により形成される。スプルー72aによりスプルー部82が成形される。
第3部分73には、スプルー72aと接続される3本の第1ランナー74aおよび3本の第2ランナー75aが形成されている。第4部分79には、3つの第1ゲート74bおよび3つの第2ゲート75bが形成されている。第1ランナー74aの一方の端部は、スプルー72aと接続されており、他方の端部は第1ゲート74bと接続されている。第2ランナー75aの一方の端部はスプルー72aと接続されており、他方の端部は第2ゲート75bと接続されている。第1ランナー74aおよび第2ランナー75aにより第1ランナー部84aおよび第2ランナー部85aが成形され、第1ゲート74bおよび第2ゲート75bにより第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bが成形される。
(4.3:ゲート部)
図5を用いて第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bについて説明する。図5にゲート部周辺の詳細図を示す。
図5に示すように、第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bは、射出成形時における第1ゲート74bおよび第2ゲート75bの痕跡であり、流路部81が切り離された後は駆動枠34の一部に含まれる。具体的には、駆動枠本体34aのY軸方向正側の端部には、駆動枠本体34aよりも肉厚の薄い環状部34fが形成されている。環状部34fには3つの第1凹部84cおよび3つの第2凹部85cが形成されている。第1突起84dは第1凹部84cから軸方向に延びている。第2突起85dは第2凹部85cから軸方向に延びている。第1突起84dおよび第2突起85dは、第1凹部84cおよび第2凹部85cに軸方向に収容されている。
なお、流路部81の切り離し方法によっては、第1突起84dおよび第2突起85dが残らない場合もある。この場合、第1ゲート部84bは第1凹部84cにより構成され、第2ゲート部85bは第2凹部85cにより構成される。
(4.4:ゲート部の配置)
この駆動枠34は、第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bの配置に特徴を有している。図6を用いて第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bの配置について説明する。図6に駆動枠34の内周側展開図を示す。なお、ここでは成形品80の構成を用いて配置を説明するが、成形品80の構成と金型70の構成とは対応しているため、以下の説明は成形品80だけでなく金型70にも対応していると言える。
図4および図6に示すように、3つの第1ゲート部84bは円周方向に等ピッチで配置されており、3つの第2ゲート部85bは円周方向に等ピッチで配置されている。しかし、第1ゲート部84bと第2ゲート部85bとは不等ピッチで配置されている。具体的には、第1ゲート部84bは、R1側の第2ゲート部85b(一方の第2ゲート部)よりもR2側の第2ゲート部85b(他方の第2ゲート部)に近い位置に配置されている。より詳細には、円周方向における第1ゲート部84bとR1側の第2ゲート部85b(他方の第2ゲート部)との間の距離L1は、第1ゲート部84bとR2側の第2ゲート部85b(一方の第2ゲート部)との間の距離L2よりも短い。図4(b)に示すように、第1ゲート部84bとR1側の第2ゲート部85bとの間の角度θ1は、第1ゲート部84bとR2側の第2ゲート部85bとの間の角度θ2よりも小さい。ここで、距離L1、L2および角度θ1、θ2は、円周方向における各部の中心を基準としている。
駆動枠34の内周側には、3本の第1カム溝34cおよび3本の第2カム溝34dが形成されている。3本の第1カム溝34cは、それぞれ同じ形状を有しており、円周方向に等ピッチで配置されている。3本の第2カム溝34dは、それぞれ同じ形状を有しており、円周方向に等ピッチで配置されている。第1カム溝34cおよび第2カム溝34dは、互いに交わらないように円周方向に交互に配置されている。
第1カム溝34cは、第1カム溝本体C2と、第1カム溝本体C2の一方の端部に形成された第1導入溝C3と、から構成されている。第1導入溝C3は軸方向に延びており、駆動枠本体34aの端部を貫通している。第1カム溝本体C2の他方の端部C1は軸方向に貫通していない。
第2カム溝34dは、第2カム溝本体D2と、第2カム溝本体D2における一方の端部に形成された第2導入溝D1と、第2カム溝本体D2における他方の端部に形成された第3導入溝D3と、から構成されている。第2導入溝D1および第3導入溝D3は軸方向に延びており、駆動枠本体34aの端部を貫通している。
本実施形態においては、第1カム溝34cは端部C1から第1導入溝C3まで同じ幅である。第2カム溝34dは第2導入溝D1から第3導入溝D3まで同じ幅である。また、第1カム溝34cおよび第2カム溝34dは同じ幅である。
駆動枠34は、第1カム溝34cおよび第2カム溝34dにより肉厚が不均一である。具体的には、駆動枠34の内周面には、カム溝の占める割合が高い3つの高密度領域Hと、カム溝の占める割合が最も低い3つの低密度領域Lと、が存在する。3つの高密度領域Hは円周方向に等ピッチで配置されている。3つの低密度領域Lは円周方向に等ピッチで配置されている。
高密度領域Hは、駆動枠34の内周面において、駆動枠34の軸方向寸法に対する第1カム溝34cおよび第2カム溝34dが占める軸方向寸法の割合が最も高い領域である。低密度領域Lは、駆動枠34の内周面において、駆動枠34の軸方向寸法に対する第1カム溝34cおよび第2カム溝34dが占める軸方向寸法の割合が最も低い領域である。図6に示すように、高密度領域Hは、第1導入溝C3が軸方向に延びる部分と一致している。低密度領域Lは、第1カム溝34cと第2カム溝34dとが円周方向に延びている部分と一致している。
高密度領域Hおよび低密度領域Lの決定方法について説明する。図7に示すように、2本の第1カム溝34cおよび第2カム溝34dが形成されている場合を想定する。駆動枠34(より詳細には駆動枠本体34a)の軸方向寸法をW0、第1カム溝34cの軸方向寸法をW1、第2カム溝34dの軸方向寸法をW2とする。この場合、「駆動枠34の軸方向寸法に対する第1カム溝34cおよび第2カム溝34dが占める軸方向寸法の割合」であるPとは、P=(W1+W2)/W0で表される。割合Pが最大である線の集合体が高密度領域Hであり、割合Pが最小である線の集合体が低密度領域Lである。
ここで、ゲート部とカム溝との配置について詳細に説明する。
図6に示すように、第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bは高密度領域Hの周辺に配置されている。具体的には、第1ゲート部84bは高密度領域Hと低密度領域Lとの円周方向間に配置されている。第1ゲート部84bは低密度領域Lよりも高密度領域Hに近い位置に配置されている。第2ゲート部85bは高密度領域Hと低密度領域Lとの円周方向間に配置されている。第2ゲート部85bは低密度領域Lよりも高密度領域Hに近い位置に配置されている。
また図6に示すように、円周方向における第1ゲート部84bと高密度領域Hとの間の距離L3は、第1ゲート部84bと低密度領域Lとの間の距離L4よりも小さい。円周方向における第2ゲート部85bと高密度領域Hとの間の距離L5は、第2ゲート部85bと低密度領域Lとの間の距離L6よりも小さい。さらに、第1ゲート部84bと高密度領域Hとの間の距離L3は、第2ゲート部85bと高密度領域Hとの間の距離L5よりも小さい。ここで、距離L3〜L6は、円周方向における各部の中心を基準としている。
また図6に示すように、第1ゲート部84bは、第1カム溝34cの端部C1と、第2カム溝本体D2と、の円周方向間に形成される厚肉部E1に対応する位置に配置されている。これにより、第1ゲート部84b(詳細には第1ゲート74b)から流れる成形材料が端部C1と第2カム溝本体D2との間を通過して、成形材料の流動性が向上する。
以上のように、この成形品80では、高密度領域Hの周辺に重点的にゲートが配置されている。このため、成形材料の流動抵抗が大きくても、高密度領域Hの周辺の成形材料の圧力が高くなり、高密度領域Hに成形材料が流れ込みやすくなる。
〔5:デジタルカメラの動作〕
図1〜図3を用いて、デジタルカメラ1の動作について説明する。
(5.1:電源OFF時の状態)
電源スイッチ13がOFFの状態では、レンズ鏡筒3が外装部2のY軸方向の外形寸法内に収まるように、レンズ鏡筒3は沈胴状態(レンズ鏡筒3のY軸方向の寸法が最も短い状態)で停止している。
(5.2:電源ON時の動作)
電源スイッチ13がONに切り換えられると、各部に電源が供給され、レンズ鏡筒3が沈胴状態から撮影状態に駆動される。具体的には、ズームモータ32により駆動枠34が固定枠33に対して所定角度だけR1側に駆動される。この結果、駆動枠34は、固定枠33に対して回転しながら、カム溝33cの形状に応じて固定枠33に対してY軸方向正側に移動する。
駆動枠34が固定枠33に対して回転および直進すると、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は、駆動枠34とともに固定枠33に対してY軸方向正側へ移動する。このとき、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は固定枠33に対して回転しない。
第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は、駆動枠34とともにY軸方向正側へ移動しながら、第1カム溝34cおよび第2カム溝34dの形状に応じて、駆動枠34に対してY軸方向へ移動する。このとき、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37はY軸方向に相対的に移動する。すなわち、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37は、駆動枠34のY軸方向への移動量よりも大きい(あるいは小さい)移動量だけ、固定枠33に対してY軸方向に移動する。
駆動枠34の回転が停止すると、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37のY軸方向への移動も停止し、レンズ鏡筒3は撮影状態になる。
(5.3:撮影時のズーム動作)
ズーム調節レバー14が望遠側に操作されると、ズーム調節レバー14の回転角度および操作時間に応じて、ズームモータ32により駆動枠34が固定枠33に対してR1側に駆動される。この結果、駆動枠34、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37が、全体として固定枠33に対してY軸方向正側に移動し、撮像光学系Oのズーム倍率が大きくなる。
ズーム調節レバー14が広角側に操作されると、ズーム調節レバー14の回転角度および操作時間に応じて、ズームモータ32により駆動枠34が固定枠33に対してR2側に駆動される。この結果、駆動枠34、第1レンズ枠36および第2レンズ枠37が、全体として固定枠33に対してY軸方向負側に移動し、撮像光学系Oのズーム倍率が小さくなる。
射出成形時の熱収縮により駆動枠34が変形している場合、第1カム溝34cとカムピン36bとの間に隙間が生じる、あるいは第1カム溝34cとカムピン36bとが半径方向に干渉する。このため、上記のズーム動作時において、第1レンズ枠36の光軸Aに垂直な方向の位置が不安定になったり、あるはい第1レンズ枠36のスムーズな駆動が妨げられたりする。第2レンズ枠37についても同様である。このため、駆動枠34などの円筒成形品の寸法精度は、レンズ鏡筒3の光学性能および駆動性能にとって非常に重要である。
〔6:効果〕
成形品80、レンズ鏡筒3、デジタルカメラ1および射出成形用金型70の効果は以下の通りである。
(6.1)
この成形品80では、第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bが高密度領域Hに近くなるように、第1ゲート部84bと第2ゲート部85bとが不等ピッチで配置されている。このため、射出成形において、高密度領域Hの周辺における成形材料の圧力を従来よりも高めることができ、射出成形において、高密度領域Hに成形材料が流れ込みやすくなる。この結果、保圧冷却工程において従来よりも熱収縮による成形品80(より詳細には、円筒成形品としての駆動枠34)の変形が抑制されやすくなる。
ここで、成形品80の寸法精度について説明する。図8(a)に真円度の比較図、図8(b)に真円度の最大ずれ量の比較図を示す。従来の成形品とは、6つのゲートが等ピッチで配置されている成形品を意味している。このデータは、実際の成形品の寸法を測定した結果である。
図8に示すように、従来の成形品では、高密度領域Hが半径方向内側に入り込むように変形し、高密度領域H同士の間の領域(低密度領域L)が半径方向外側に迫り出すように変形している。このため、従来の円筒成形品では真円度が低く、真円度の最大ずれ量は約47〔μm〕である。
一方、成形品80では、高密度領域Hの変形が従来に比べて抑制されており、真円度が高い。真円度の最大ずれ量は約17〔μm〕である。
つまり、ゲート位置を高密度領域H周辺に重点的に配置することで、真円度の最大ずれ量を約1/3程度に低減でき、真円度が高くなる。以上の結果より、成形品80および射出成形用金型70で採用されているゲート位置が有効であることが分かる。
以上のように、この成形品80では、初期の金型70で成形された円筒成形品の変形量が従来よりも減少し、金型補正の回数を増加させることなく寸法精度の向上を実現できる。すなわち、この成形品80では、製造コストの低減を図りつつ寸法精度の向上を実現できる。
(6.2)
この成形品80および射出成形用金型70では、第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bが低密度領域Lよりも高密度領域Hに近い位置に配置されている。このため、高密度領域Hに成形材料がさらに流れ込みやすくなる。
(6.3)
以上に述べたように、このレンズ鏡筒3には寸法精度が向上した駆動枠34などの成形品80が用いられている。このため、レンズ群の位置精度が向上し、撮像光学系Oの光学性能が向上する。また、このデジタルカメラ1では、撮像光学系Oの光学性能が向上するため、取得された像の画質が向上する。
〔7:他の実施形態〕
本発明に係る円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型は、前述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。
(7.1)
前述の実施形態では、第1ゲート部84bおよび第2ゲート部85bが合計6カ所設けられているが、ゲート部の数量はこれに限定されない。ゲート部が6カ所以外の場合でも、本発明は適用可能である。
(7.2)
前述の実施形態では、駆動枠34の内周側にカム溝が形成されているが、外周側にカム溝が形成されている場合や、あるいは、内周側および外周側の両方にカム溝が形成されている場合でも、本発明は適用可能である。また、カム溝の数量、形状および配置などは前述の実施形態に限定されない。
(7.3)
前述の実施形態では、ゲート部が駆動枠34の軸方向の端面に形成されているが、ゲート部の配置はこれに限定されない。例えば、駆動枠34の内周側あるいは外周側にゲート部が設けられていてもよい。
(7.4)
前述の実施形態では、高密度領域Hおよび低密度領域Lは、ある一定の面積を持つ領域であるが、これに限定されない。例えば、高密度領域Hおよび低密度領域Lが軸方向に延びる線であってもよい。
(7.5)
前述のレンズ鏡筒3が搭載される装置としては、動画や静止画を撮影可能なデジタルカメラや、銀塩フィルムを用いたフィルムカメラなどが考えられる。いずれの場合であっても、前述の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明に係る円筒成形品および射出成形用金型は、射出成形により成形された円筒部材の寸法精度が要求される分野において有用である。本発明に係るレンズ鏡筒およびカメラは、光学性能の向上が求められる分野において有用である。
デジタルカメラの概略斜視図 デジタルカメラの概略斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 成形品80および射出成形用金型70の概略図 ゲート部周辺の詳細図 駆動枠の内周側展開図 高密度領域および低密度領域の決定方法の説明図 従来技術と本発明との比較図
符号の説明
1 デジタルカメラ(カメラ)
2 外装部
3 レンズ鏡筒
11 レリーズボタン
12 操作ダイアル
13 電源スイッチ
14 ズーム調節レバー
15 液晶モニタ
16 画像記録部
21 CCDユニット(撮像部)
33 固定枠
34 駆動枠(円筒成形品)
34a 駆動枠本体
34b リング部材
34c 第1カム溝(カム溝)
34d 第2カム溝(カム溝)
34e ギア部
34f 環状部
35 直進枠
36 第1レンズ枠
37 第2レンズ枠
38 第3レンズ枠
70 射出成形用金型
71 第1部分
71a キャビティ
72 第2部分
72a スプルー
73 第3部分
74a 第1ランナー
74b 第1ゲート
75a 第2ランナー
75b 第2ゲート
79 第4部分
80 成形品
81 流路部
82 スプルー部
84a 第1ランナー部
84b 第1ゲート部
85a 第2ランナー部
85b 第2ゲート部
H 高密度領域
L 低密度領域
A 光軸
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群

Claims (12)

  1. 射出成形により成形される円筒成形品であって、
    円筒部と、
    前記円筒部の内周面および外周面のうち一方に形成された少なくとも3つのカム溝と、
    前記円筒部の端部に形成され、射出成形におけるゲートの痕跡としての3つの第1ゲート部と、
    前記カム溝が形成されている面において、前記円筒部の軸方向寸法に対する前記少なくとも3つのカム溝が占める軸方向寸法の割合が最も高い3つの高密度領域と、を備え、
    前記第1ゲート部は、隣り合う2つの前記高密度領域の円周方向間において、前記隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている、
    円筒成形品。
  2. 前記円筒部の端部に形成され、射出成形におけるゲートの痕跡としての3つの第2ゲート部をさらに備え、
    前記第2ゲート部は、隣り合う2つの前記高密度領域の円周方向間において、前記隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている、
    請求項1に記載の円筒成形品。
  3. 前記第1ゲート部は、隣り合う2つの前記第2ゲート部の円周方向間において、前記隣り合う2つの第2ゲート部の一方よりも他方に近い位置に配置されている、
    請求項2に記載の円筒成形品。
  4. 前記高密度領域は、前記第1ゲート部と、前記隣り合う2つの第2ゲート部のうち他方と、の円周方向間に配置されている、
    請求項2または3に記載の円筒成形品。
  5. 前記カム溝が形成されている面において、前記円筒部の軸方向寸法に対する前記少なくとも3つのカム溝が占める軸方向寸法の割合が最も低い3つの低密度領域をさらに備え、
    前記第1ゲート部は、隣り合う前記高密度領域と前記低密度領域との円周方向間において、前記低密度領域よりも前記高密度領域に近い位置に配置されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の円筒成形品。
  6. 撮像光学系を保持するためのレンズ鏡筒であって、
    請求項1から5のいずれかに記載の円筒成形品と、
    前記撮像光学系に含まれるレンズ群が固定され、前記カム溝に係合する少なくとも3つのカムピンを有するレンズ枠と、
    を備えたレンズ鏡筒。
  7. 請求項6に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒に保持される撮像光学系と、
    前記撮像光学系により形成された被写体の光学像を撮像する撮像部と、
    前記レンズ鏡筒を保持する外装部と、
    を備えたカメラ。
  8. 少なくとも3つのカム溝を有する円筒成形品を、成形材料により射出成形するための金型であって、
    前記円筒成形品を成形するためのキャビティを有する第1部分と、
    前記成形材料が注入される流路としてのスプルーを有する第2部分と、
    前記スプルーと接続される3つの第1ランナーを有する第3部分と、
    前記3つの第1ランナーと前記キャビティとを接続する3つの第1ゲートを有する第4部分と、を備え、
    前記第1部分は、前記キャビティの軸方向寸法に対する前記少なくとも3つのカム溝に対応する部分が占める軸方向寸法の割合が最も高い3つの高密度領域を有しており、
    前記第1ゲートは、隣り合う2つの前記高密度領域の円周方向間において、前記隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている、
    射出成形用金型。
  9. 前記第3部分は、前記スプルーと接続される3つの第2ランナーをさらに有しており、
    前記第4部分は、前記第2ランナーと前記キャビティとを接続する3つの第2ゲートをさらに有しており、
    前記第2ゲートは、隣り合う2つの前記高密度領域の円周方向間において、前記隣り合う2つの高密度領域の一方よりも他方に近い位置に配置されている、
    請求項8に記載の射出成形用金型。
  10. 前記第1ゲートは、隣り合う2つの前記第2ゲートの円周方向間において、前記隣り合う2つの第2ゲートの一方よりも他方に近い位置に配置されている、
    請求項9に記載の射出成形用金型。
  11. 前記高密度領域は、前記第1ゲートと、前記隣り合う2つの第2ゲートのうち他方と、の円周方向間に配置されている、
    請求項9または10に記載の射出成形用金型。
  12. 前記第1部分は、前記キャビティの軸方向寸法に対する前記少なくとも3つのカム溝に対応する部分が占める軸方向寸法の割合が最も低い3つの低密度領域をさらに有しており、
    前記第1ゲートは、隣り合う前記高密度領域と前記低密度領域との円周方向間において、前記低密度領域よりも前記高密度領域に近い位置に配置されている、
    請求項8から11のいずれかに記載の射出成形用金型。
JP2007018405A 2007-01-29 2007-01-29 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型 Expired - Fee Related JP5049605B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018405A JP5049605B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型
US12/021,517 US7806607B2 (en) 2007-01-29 2008-01-29 Cylindrical molded article, lens barrel, camera, and injection mold

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018405A JP5049605B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185727A true JP2008185727A (ja) 2008-08-14
JP5049605B2 JP5049605B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=39668102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007018405A Expired - Fee Related JP5049605B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7806607B2 (ja)
JP (1) JP5049605B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016123820A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 ニプロ株式会社 血液装置用キャップ及び血液装置
WO2017146358A1 (ko) * 2016-02-26 2017-08-31 서울과학기술대학교 산학협력단 핫 러너를 적용한 렌즈용 사출 성형품

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140036648A (ko) * 2012-09-17 2014-03-26 삼성전자주식회사 경통 조립체 및 이를 구비한 촬영장치
TWI650586B (zh) * 2018-07-12 2019-02-11 大陽科技股份有限公司 塑膠鏡筒、自動對焦模組及電子裝置
CN112342043B (zh) * 2020-10-21 2022-03-29 安徽科技学院 一种生物炭制备设备

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61110522A (ja) * 1984-11-06 1986-05-28 Olympus Optical Co Ltd 中空筒状成形枠体
JPS62131216A (ja) * 1985-12-03 1987-06-13 Canon Inc レンズ鏡筒部材
JPH06238711A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Olympus Optical Co Ltd プラスチックの射出成形方法および装置
JPH08194146A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Copal Co Ltd レンズ鏡胴の成形方法及びレンズ鏡胴
JP2002307475A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Polyplastics Co 筒状射出成形用金型、成形方法及び成形品
JP2002370268A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Olympus Optical Co Ltd 円筒成形品および円筒成形品の形状決定方法
JP2007015291A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Olympus Imaging Corp 筒状部品

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4826424A (en) * 1985-09-25 1989-05-02 Canon Kabushiki Kaisha Lens barrel made by injection molding
TW209253B (ja) 1990-09-21 1993-07-11 Nidden Aneruba Kk
JPH06347687A (ja) 1993-06-07 1994-12-22 Nikon Corp ズーム式レンズ鏡筒
JPH08227637A (ja) 1994-02-23 1996-09-03 Matsushita Electric Works Ltd コントロールスイッチ及びその製造方法
JP2001215385A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Asahi Optical Co Ltd 直進レンズのカム駆動機構
JP4521916B2 (ja) * 2000-02-10 2010-08-11 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒用カム筒、レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ
JP3915020B2 (ja) * 2001-02-05 2007-05-16 フジノン株式会社 ズームレンズ装置のレンズ鏡筒構造
TWI234672B (en) * 2003-02-04 2005-06-21 Pentax Corp Cam mechanism of a lens barrel
JP3523249B1 (ja) 2003-07-31 2004-04-26 株式会社双信 カム溝付円筒の製造方法及びこの方法により製造されたカム溝付円筒
JP4605439B2 (ja) 2004-04-19 2011-01-05 ソニー株式会社 沈胴式レンズ鏡筒および撮像装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61110522A (ja) * 1984-11-06 1986-05-28 Olympus Optical Co Ltd 中空筒状成形枠体
JPS62131216A (ja) * 1985-12-03 1987-06-13 Canon Inc レンズ鏡筒部材
JPH06238711A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Olympus Optical Co Ltd プラスチックの射出成形方法および装置
JPH08194146A (ja) * 1995-01-18 1996-07-30 Copal Co Ltd レンズ鏡胴の成形方法及びレンズ鏡胴
JP2002307475A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Polyplastics Co 筒状射出成形用金型、成形方法及び成形品
JP2002370268A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Olympus Optical Co Ltd 円筒成形品および円筒成形品の形状決定方法
JP2007015291A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Olympus Imaging Corp 筒状部品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016123820A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 ニプロ株式会社 血液装置用キャップ及び血液装置
WO2017146358A1 (ko) * 2016-02-26 2017-08-31 서울과학기술대학교 산학협력단 핫 러너를 적용한 렌즈용 사출 성형품
KR101822565B1 (ko) 2016-02-26 2018-01-26 서울과학기술대학교 산학협력단 핫 러너를 적용한 렌즈용 사출 성형품
US10843424B2 (en) 2016-02-26 2020-11-24 Foundation For Research And Business, Seoul National University Of Science And Technology Lens injection molded product to which hot runner is applied

Also Published As

Publication number Publication date
US20080181602A1 (en) 2008-07-31
JP5049605B2 (ja) 2012-10-17
US7806607B2 (en) 2010-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009037162A (ja) 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型
CN112130272B (zh) 塑胶镜筒、相机模块及电子装置
JP5049605B2 (ja) 円筒成形品、レンズ鏡筒、カメラおよび射出成形用金型
JP2001221941A (ja) レンズ鏡筒用カム筒、レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ
JP5143432B2 (ja) レンズ保持構造、レンズ鏡筒およびカメラ
TWI437304B (zh) 光學透鏡元件和該塑膠透鏡成型模具及塑膠透鏡的製造方法
US7035019B2 (en) Lens barrel extending and retracting mechanisms
JP4749393B2 (ja) 円筒成形品、射出成形用金型および円筒成形品の製造方法
JP4810365B2 (ja) レンズ鏡筒、カメラ、及び携帯型情報端末装置
JP4740671B2 (ja) ズームレンズ鏡筒及びそれを備えた撮像装置
US9500934B2 (en) Light quantity control apparatus, optical apparatus and image pickup apparatus
JP2009186529A (ja) レンズ鏡筒の進退カム機構
JP5388624B2 (ja) レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器
US9400368B2 (en) Lens structure
JP2005308965A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2006259395A (ja) ズームレンズ駆動装置、ズームレンズ撮像装置、ファインダ、カメラおよびズームレンズ駆動装置の制御方法
JP2005128114A (ja) 光学モジュール
US9618732B2 (en) Lens structure
US6785059B2 (en) Lens barrel
JP2004205735A (ja) レンズ鏡胴
JPH11194254A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2005128115A (ja) 円筒カム及びこれを含む光学モジュール
JP2007065506A (ja) レンズ鏡筒およびカメラ
JP2001074997A (ja) バリフォーカルレンズ鏡筒
JP2004086233A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees