JPH06347687A - ズーム式レンズ鏡筒 - Google Patents

ズーム式レンズ鏡筒

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JPH06347687A
JPH06347687A JP5160036A JP16003693A JPH06347687A JP H06347687 A JPH06347687 A JP H06347687A JP 5160036 A JP5160036 A JP 5160036A JP 16003693 A JP16003693 A JP 16003693A JP H06347687 A JPH06347687 A JP H06347687A
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groove
lens
zoom
cam
guide
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JP5160036A
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Kiyosada Machida
清貞 町田
Hidenori Miyamoto
英典 宮本
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーム式レンズ鏡筒において、カム溝の干渉
を防止し、コンパクト化および駆動負荷の軽減を図る。 【構成】 直進ガイド筒に形成され第2のレンズ群を進
退移動させる第2のガイド溝21のフィルム側端に光軸
と直交する平行溝22を延設し、この平行溝22の先端
をズームカム環19に形成された第2のカム溝24の沈
胴用溝部24aと沈胴状態において重ね合わせる。した
がって、平行溝22が実質的に沈胴用溝部24aとして
機能し、その分沈胴用溝部24aを短くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のレンズ群間の間
隔を可変制御することにより望遠/広角撮影が可能とな
るズーム式の撮影レンズ(以下ズームレンズという)を備
えたズーム式レンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のコンパクトカメラにおいては多機
能化の一環として、望遠から広角までの撮影を自由に行
なえるズームレンズが用いられるようになってきてお
り、しかも小型、薄形化の要請に応えるためにズームレ
ンズをカメラ本体内に繰り込むようにした沈胴式のもの
が一般化している。
【0003】ところで、この種のズームレンズは、その
レンズ鏡筒内に少なくとも2つ以上のレンズ群を進退移
動自在に配置し、各レンズ群間の間隔を変化させること
によって合成焦点距離を変え、任意の像倍率での撮影を
行なえるような構成となっている。この種のズームレン
ズを備えてなるズーム式レンズ鏡筒としては、たとえば
周面に軸線方向に形成された複数のガイド溝を有してカ
メラ本体側に設けられた直進ガイド筒と、それぞれ前記
ガイド溝に挿通される係合ピンを有するレンズホルダに
保持されて前記直進ガイド筒内に光軸方向に進退移動自
在に配設された複数のレンズ群と、前記直進ガイド筒の
外周に回転自在に嵌装され周面に前記各レンズホルダの
係合ピンが前記ガイド溝を経て挿入係合される光軸に対
して傾斜した複数のカム溝を有するズームカム環とを備
えたものが知られている(例:特開平4−278932
号公報等)。そして、このようなズーム式レンズ鏡筒を
備えたコンパクトカメラにおいては、ズームレンズのズ
ーミング動作を速写性や操作性の面から、カメラ本体内
に組み込んだ駆動モータによってズームカム環を回動さ
せることにより、各レンズ群をレンズホルダと一体に進
退移動させてその間隔を可変制御し、レンズ群の合成焦
点距離を変化させるようにしている。
【0004】図8はこのようなズーム式レンズ鏡筒のガ
イド溝とカム溝の形状、関係を示すズームカム環の展開
図である。1は円周長さがAのズームカム環で、このズ
ームカム環1は2つのレンズ群を進退移動させるための
もので、周面にそれぞれ複数、例えば3つからなる第
1,第2のカム溝2,3がズームカム環1の周方向に交
互に形成されている。第1のカム溝2は被写体に近い第
1のレンズ群を直進ガイド筒の第1のガイド溝4に沿っ
て進退移動させるためのもので、光軸と所定角度で交差
する斜めのズーム溝を形成しており、これらの溝2,4
には第1レンズ群を保持するレンズホルダに設けられた
係合ピン5が共通に挿入係合されている。一方、第2の
カム溝3は被写体に遠い第2のレンズ群を直進ガイド筒
の第2のガイド溝6に沿って進退移動させるためのもの
で、逆「へ」の字状の屈曲溝に形成されることにより、
ズームカム環1の周方向に延在するフィルム面と平行な
沈胴用溝部3aと、光軸と所要角度で交差するズーム用
溝部3bとからなり、第2レンズ群を保持するレンズホ
ルダに設けられた係合ピン7が前記第2のガイド溝6を
経て挿入係合されている。第2のカム溝3の沈胴用溝部
3aは、ズームカム環1のワイド端側に形成されてお
り、ズーム用溝部3bとは反対側の側端(a)が第1の
カム溝2の沈胴側端、すなわち被写体側とは反対側の端
部(a)近傍に位置している。これは非撮影時の沈胴状
態において2つのレンズ群の間隔を極力小さくし、カメ
ラの薄型、小型化を図るためである。ズーム用溝部3b
の傾斜角度α(フィルム面とのなす角度)は第1のカム
溝2の傾斜角度βより大きく設定されている。第1,第
2のガイド溝4,6は、直進ガイド筒の周面に互いに近
接してかつ光軸と平行になるよう形成され、第1,第2
のレンズ群の回転を規制すると共に移動ストロークを規
定する。係合ピン5,7はレンズ群が沈胴した非撮影時
において図に示すように第1,第2のカム溝2,3の被
写体側とは反対側端、すなわち沈胴端位置aにそれぞれ
位置しており、この状態からズームカム環1が矢印8方
向の回動すると第1,第2のカム溝2,3のワイド端位
置(広角位置)bに移動して2つのレンズ群の間隔を広
げ、ワイド端位置bからテレ端位置(望遠位置)cに移
動するにしたがって再びレンズ群の間隔を狭める。な
お、矢印9は被写体方向(ズームレンズの繰り出し方
向)を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなズーム
式レンズ鏡筒を備えたコンパクトカメラにおいて、薄
型、小型化を図るためには非撮影時の沈胴状態において
2つのレンズ群の間隔を極力小さくする、理想的には略
零にすることが望ましい。しかしながら、構造上レンズ
群の間隔を零にすることが難しい場合が多く、その一つ
として第2のカム溝3の沈胴用溝部3aの長さを挙げる
ことができる。すなわち、第1,第2のカム溝2,3の
ストロークと回転角の量が同じであっても、ワイド端位
置bからの沈胴量が多いレンズ系の場合またはカメラボ
ディ厚を薄くしコンパクトにするためにワイド端位置b
から収納までのストロークが増す場合、図9に示すよう
に第2のカム溝3の沈胴用溝部3aの長さが図8に比べ
て長くなる。そのため、第1のカム溝2の沈胴側端aと
沈胴用溝部3aのワイド側端bとが互いに干渉し合い、
レンズ群の繰り出し、繰り込み動作を困難にする。ま
た、カメラをコンパクト化するために鏡筒径を小さくす
ることを考えた場合、図10に示すようにズームカム環
1’の円周長さBは図8に示したズームカム環1の円周
長さAよりも当然短くなる。この場合、図8と同じ形状
および寸法の第1,第2のカム溝2,3を形成すると、
ズームカム環1’の回転角は大きくなる。また、第1,
第2のカム溝2,3のピッチが小さくなるためその沈胴
側端aが互いに干渉してしまう。
【0006】そこで、このような問題を解決するために
第1のカム溝2のフィルム面に対する傾斜角度βを大き
く設定すると、レンズ群の全ストロークに対するズーム
カム環1’の回転角を小さくすることができると共に第
1,第2のカム溝2,3の干渉を防止することができ
る。しかしながら、この場合は、傾斜角度βが大きくな
るとズームカム環1’を回転させる際の回転負荷も増大
するため、より大きな駆動力を有する大型の駆動モータ
を必要とし、コンパクト化の障害となる。したがって、
カメラをコンパクト化するために鏡筒径を小さくしたこ
とと矛盾してしまう。
【0007】本発明は上記したような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な
構成でカム溝の沈胴用溝部を短縮もしくはなくし、カム
溝同士の干渉を防止すると共に、駆動負荷を軽減するこ
とができ、カメラのコンパクト化を可能にしたズーム式
レンズ鏡筒を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係るズーム式レンズ鏡筒は、複数のレンズ群を
それぞれ光軸方向に進退動作させることにより、各レン
ズ群間の間隔を変えて合成焦点距離を変化させるズーム
式レンズ鏡筒において、周面に各レンズ群を保持するレ
ンズホルダに設けられた係合ピンが摺動自在に挿通され
る光軸と平行な複数のガイド溝を有し内部に各レンズ群
がそれぞれ前記ガイド溝に沿って進退移動自在に配設さ
れた直進ガイド筒と、内周面に各レンズ群を保持するレ
ンズホルダの前記係合ピンが挿入係合される複数のカム
溝を有して前記直進ガイド筒に回転自在に嵌装され各レ
ンズ群を進退移動させるズームカム環とを備え、前記直
進ガイド筒の少なくとも1つのレンズ群をガイドするガ
イド溝のフィルム側端にフィルム面と平行で先端が当該
ガイド溝に対応するカム溝のフィルム側端と沈胴時にお
いて重なり合う平行溝を延設したものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、ガイド溝に延設された平行溝
は、実質的にカム溝の沈胴用溝部を形成する。したがっ
て、カム溝の沈胴用溝部を短縮することができ、隣接す
るカム溝との干渉を防止する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係るズーム式レンズ鏡
筒の一実施例を示す沈胴状態の概略断面図、図2は同鏡
筒のワイド状態を示す概略断面図、図3は同鏡筒のテレ
状態を示す概略断面図、図4および図5はガイド溝とカ
ム溝の形状、関係を示すズームカム環の展開図で、図4
は沈胴状態、図5はワイド状態である。図1〜図3にお
いて、符号10はカメラボディで、このカメラボディ1
0の内部にはカメラ本体11、ズーム式レンズ鏡筒1
2、撮影フィルム13、撮影光学系のズームレンズを構
成する第1,第2のレンズ群14、15等が配設されて
いる。カメラ本体11は略中央に形成されたアパーチャ
16を有し、前面側にはアパーチャ16と連通する円筒
状の直進ガイド筒17が一体に突設され、アパーチャ1
6の背面側は撮影フィルム13が走行するフィルム通路
18を形成している。
【0011】前記ズーム式レンズ鏡筒12は、前記カメ
ラ本体11に一体に突設された前記直進ガイド筒17
と、このガイド筒17内にそれぞれ進退移動自在に配設
された前記第1,第2のレンズ群14、15と、直進ガ
イド筒17の外周に回転自在に嵌装されたズームカム環
19と、ズームカム環19を回転駆動する不図示の駆動
モータ等で構成されている。
【0012】前記直進ガイド筒17の周面には、それぞ
れ例えば3つからなる第1,第2のガイド溝20,21
が周方向にそれぞれ等配されて形成されている。第1の
ガイド溝20は、光軸Lと平行な直線溝からなり、第1
のレンズ群14の回転を規制すると共に移動ストローク
を規定する。第2のガイド溝21は、同じく光軸Lと平
行な直線溝からなり、前記第1のガイド溝20に近接し
て形成されている。この場合、第2のガイド溝21のフ
ィルム側端21a(図4)には直進ガイド筒17の軸線
と直交する、言い換えれば撮影フィルム13と平行な平
行溝22が第1のガイド溝20とは反対方向に延設され
ており、この点で図8に示した従来の第2のガイド溝6
と相違している。そして、この平行溝22は、図4に示
すように先端が前記ズームカム環19に形成された後述
する第2のカム溝24の沈胴側端a沈胴時において重な
る長さを有している。
【0013】前記第1のレンズ群14は、第1のレンズ
ホルダ26にシャッタ27を介して配設されている。第
1のレンズホルダ26は、直進ガイド筒17内に摺動自
在に嵌挿され、後端部外周面に突設された3つの係合ピ
ン28が直進ガイド筒17に形成された前記第1のガイ
ド溝20にそれぞれ挿通されることにより、光軸方向の
移動のみ許容され回転を規制されている。第2のレンズ
群15は、第2のレンズホルダ29に保持されて第1の
レンズ群14の後方に配設されている。第2のレンズホ
ルダ29は同じく直進ガイド筒17内に摺動自在に嵌挿
されて前記第1のレンズホルダ26の後方側に位置し、
後端部外周面に突設された3つの係合ピン30が直進ガ
イド筒17に形成された前記第2のガイド溝21にそれ
ぞれ挿通されることにより、光軸方向の移動のみ許容さ
れ回転を規制されている。第1のレンズホルダ26と第
2のレンズホルダ29の間には第2のレンズ群15を後
方に付勢し、そのガタ付きを防止する圧縮コイルばね3
2が弾装されている。
【0014】前記ズームカム環19は、フィルム側端部
外周面に一体に突設されたフランジ部19aを有して前
記直進ガイド筒17の外周に回転自在に嵌装されてお
り、前記フランジ部19aがカメラ本体11の前面とリ
ング状の押え部材33によって摺動回転可能に保持され
ている。また、ズームカム環19の外周面でフランジ部
19aの近傍には歯車34が形成され、内周面には図4
に示すようにそれぞれ3つからなる第1,第2のカム溝
23,24が周方向に等配されて交互に形成されてい
る。第1のカム溝23は、第1のレンズ群14を直進ガ
イド筒17の第1のガイド溝20に沿って進退移動させ
るためのもので、光軸Lと所定角度で交差する斜めズー
ム溝を形成しており、前記第1のガイド溝20に挿通さ
れた係合ピン28の先端部が挿入係合されている。一
方、第2のカム溝24は第2のレンズ群15を直進ガイ
ド筒17の第2のガイド溝21に沿って進退移動させる
ためのもので、図4に示すように逆「へ」の字状の屈曲
溝に形成されることによりズームカム環19の周方向に
形成されたフィルム面と平行な沈胴用溝部24aと、光
軸Lと所要角度で交差するズーム用溝部24bとからな
り、前記第2のガイド溝21に挿通された係合ピン30
の先端部が挿入係合されている。このような第1,第2
のカム溝23,24は、図8に示した従来の第1,第2
のカム溝2,3と同様である。但し、第2のカム溝24
の沈胴用溝部24aは、前記平行溝22の長さ分だけ短
く形成されている。
【0015】図1において、前記押え部材33は、ビス
35によってカメラ本体11の前面に固定されており、
前記ズームカム環19の歯車34に歯合するギヤ36を
回転自在に軸支している。ギヤ36はズーミング動作時
に不図示の駆動モータによって回転されることにより前
記ズームカム環19をレンズ群14,15の繰り出し方
向もしくは繰り込み方向に回転させる。
【0016】このような構成からなるズーム式レンズ鏡
筒12において、図1に示す沈胴状態においては第1の
レンズホルダ26が直進ガイド筒17内に完全に没入す
ることで沈胴型カメラを構成している。この時、第1の
レンズホルダ26の係合ピン28は図4に示すように第
1のガイド溝20のフィルム側端に位置し、第2のレン
ズホルダ29の係合ピン30は第2のガイド溝21の平
行溝22の先端と第2のカム溝24のフィルム側端aに
位置している。この状態において駆動モータの駆動によ
ってズームカム環19を繰り出し方向(図4矢印40方
向)に回転させると、図5に示すように第1のカム溝2
3が図の左側に移動するため、係合ピン28は第1のカ
ム溝23の溝壁面によって押圧され、その分力により第
1のガイド溝20に沿って被写体方向に移動する。した
がって、第1のレンズ群14も第1のレンズホルダ26
と一体に前進移動し、直進ガイド筒17から外部に突出
する。また、駆動モータの駆動によってズームカム環1
9が繰り出し方向に回転すると、図5に示すように第2
のカム溝24も図の左側に移動するため、平行溝22と
第2のカム溝24の沈胴用溝部24aが重なり合い、係
合ピン30は沈胴用溝部24aのワイド端位置bに移動
する。この場合、平行溝22と沈胴用溝部24aはフィ
ルム面と平行に形成されているので、係合ピン30を第
2のガイド溝21に沿って前進移動させることができ
ず、したがって、第2のレンズ群15は沈胴端位置に留
まっている。ズームカム環19が沈胴用溝部24aの長
さ分だけ回転すると、係合ピン30は沈胴用溝部24a
のワイド端位置bにそれぞれ移動し、これによって第
1,第2のレンズ群14,15がワイド状態に設定され
る。図2はこの時の状態を示す。ワイド状態から更にズ
ームカム環19が繰り出し方向に回転すると、係合ピン
28,30が第1,第2のガイド溝20,21に沿って
被写体方向に移動し、これらガイド溝20,21のテレ
端位置cまで移動して停止すると、第1,第2のレンズ
群14,15はテレ状態に設定される。図3はこの状態
を示す。駆動モータを上記とは反対方向に駆動してズー
ムカム環19を繰り込み方向に回転させると、係合ピン
28,30が第1,第2のガイド溝20,21に沿って
フィルム側に移動し、第1,第2のレンズ群14,15
を直進ガイド筒17内に没入させるため、図1に示した
沈胴状態に復帰させることができる。
【0017】ここで、本発明においては第2のガイド溝
21のフィルム側端21aに光軸Lと直交する平行溝2
2を延設し、この平行溝22に第2のカム溝24の沈胴
用溝部24aとしての機能を持たせているので、前記沈
胴用溝部24aを平行溝22の長さだけ短くすることが
できる。このため、第1,第2のカム溝23,24のス
トロークと回転角の量が同じであっても、ワイド端位置
bからの沈胴量が多いレンズ系の場合またはカメラボデ
ィ厚を薄くしコンパクトにするためにワイド端位置bか
ら収納までのストロークが増す場合においても、これら
カム溝23,24の干渉を確実に防止することができ
る。したがって、第1,第2のレンズ群14,15を確
実に繰り出したり、繰り込んだりすることができ、また
沈胴用溝部24aが短くても平行溝22が沈胴用溝部と
して機能するので沈胴時における第1のレンズ群14と
第2のレンズ群15の間隔が大きくなることもない。さ
らにまた、カメラをコンパクト化するために鏡筒径を小
さくしても第1のカム溝23と第2のカム溝24の沈胴
用溝部24aとは、従来のものと比較して平行溝22の
長さだけ余分に離れているので、第1のカム溝23のフ
ィルム面に対する傾斜角度βを大きくする必要がなく、
第1,第2のカム溝23,24の干渉を防止することが
できる。また、傾斜角度βが小さければズームカム環1
9を回転させる際の回転負荷も小さく、小型の駆動モー
タの使用が可能である。
【0018】なお、沈胴端位置aからワイド端位置bに
移行する間に係合ピン30は平行溝22内においてズー
ムカム環19の周方向にガタ付き、レンズホルダ28,
29が回転してしまうおそれがある。しかし、第2のレ
ンズ群15は、直進ガイド筒17内に位置しているので
外観上および外力に対して何等問題はない。また、ばね
によって一方向に付勢すればガタ付きを防止することが
できる。
【0019】図6および図7は本発明の他の実施例を示
すガイド溝とカム溝の関係を示すズームカム環の展開図
で、図6は沈胴状態、図7はワイド状態である。この実
施例は第2のカム溝24を光軸に対して傾斜した直線状
のズーム溝のみで形成して図4に示した沈胴用溝部24
aを省略し、第2のガイド溝21のフィルム側端に前記
第2のカム溝24のフィルム側端まで延在するフィルム
面と平行な平行溝22を延設し、この平行溝22を第2
のカム溝24の沈胴用溝部として用いるようにしたもの
である。なお、その他の構成は上記実施例と同様であ
る。
【0020】このような構成においては、第2のカム溝
24の沈胴用溝部をなくすことができるため、第2のカ
ム溝24の傾斜角度αを上記実施例に比べて小さくする
ことができ、また傾斜角度αが小さければズームカム環
駆動時の負荷を軽減することができ、モータの小型化が
図れる。また、傾斜角度αが小さくなるとカム長が長く
とれ、カム精度が向上する。さらに、第2のカム溝24
の沈胴用溝部がなければ係合ピン30のガタ付くことも
なく、レンズホルダ28,29が回転してしまうことを
防止できる利点を有する。
【0021】なお、上記実施例はいずれも2つのレンズ
群14,15を有するズーム式レンズ鏡筒について説明
したが、本発明はこれに何等特定されるものではなく、
3つあるいはそれ以上のレンズ群を備えたものにも適用
実施し得ることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るズーム
式レンズ鏡筒によれば、直進ガイド筒に形成した複数の
ガイド溝のうち少なくとも1つのレンズ群をガイドする
ガイド溝のフィルム側端にフィルム面と平行で先端が当
該ガイド溝に対応するカム溝のフィルム側端と沈胴時に
おいて重なり合う平行溝を延設して構成したので、カム
溝の沈胴用溝部を短くすることができる。したがって、
カメラの厚みを薄くするためワイド端位置から沈胴端位
置までのストロークを増しても沈胴用溝部が短くなった
分カム溝同士の干渉を防止することができ、レンズ群を
良好かつ確実に繰り出したり、繰り込んだりすることが
できる。また、カメラの大きさ、特に高さおよび幅を小
さくするにはレンズ鏡筒部の外径を小さくする必要があ
るが、カム溝の干渉がないので、この分外径を小さくす
ることができる。さらに外径が小さくなればズームカム
環の負荷が小さくなるため、駆動モータを小さくするこ
とでき、カメラのコンパクト化および軽量化を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズーム式レンズ鏡筒の一実施例を
示す沈胴状態の概略断面図である。
【図2】ワイド状態の概略断面図である。
【図3】テレ状態の概略断面図である。
【図4】ガイド溝とカム溝の形状、関係を示すズームカ
ム環の展開図である。
【図5】ワイド状態のズームカム環の展開図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すガイド溝とカム溝の
形状、関係を示すズームカム環の展開図である。
【図7】ワイド状態のズームカム環の展開図である。
【図8】従来のズーム式レンズ鏡筒のガイド溝とカム溝
の形状、関係を示すズームカム環の展開図である。
【図9】カム溝の干渉を説明するための図である。
【図10】カム溝の干渉を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ズームカム環 2 第1のカム溝 3 第2のカム溝 4 第1のガイド溝 5 係合ピン 6 第2のガイド溝 7 係合ピン 10 カメラボディ 11 カメラ本体 12 ズーム式レンズ鏡筒 13 撮影フィルム 14 第1のレンズ群 15 第2のレンズ群 17 直進ガイド筒 19 ズームカム環 20 第1のガイド溝 21 第2のガイド溝 22 平行溝 23 第1のカム溝 24 第2のカム溝 27 第1のレンズホルダ 28 係合ピン 29 第2のレンズホルダ 30 係合ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向に進
    退動作させることにより、各レンズ群間の間隔を変えて
    合成焦点距離を変化させるズーム式レンズ鏡筒におい
    て、 周面に各レンズ群を保持するレンズホルダに設けられた
    係合ピンが摺動自在に挿通される光軸と平行な複数のガ
    イド溝を有し内部に各レンズ群がそれぞれ前記ガイド溝
    に沿って進退移動自在に配設された直進ガイド筒と、 内周面に各レンズ群を保持するレンズホルダの前記係合
    ピンが挿入係合される複数のカム溝を有して前記直進ガ
    イド筒に回転自在に嵌装され各レンズ群を進退移動させ
    るズームカム環とを備え、 前記直進ガイド筒の少なくとも1つのレンズ群をガイド
    するガイド溝のフィルム側端にフィルム面と平行で先端
    が当該ガイド溝に対応するカム溝のフィルム側端と沈胴
    状態において重なり合う平行溝を延設したことを特徴と
    するズーム式レンズ鏡筒。
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