JPH10148746A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH10148746A
JPH10148746A JP30832696A JP30832696A JPH10148746A JP H10148746 A JPH10148746 A JP H10148746A JP 30832696 A JP30832696 A JP 30832696A JP 30832696 A JP30832696 A JP 30832696A JP H10148746 A JPH10148746 A JP H10148746A
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JP
Japan
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lens
frame
zoom
cam
lens barrel
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JP30832696A
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Takeshi Ito
猛 伊東
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 沈胴動作を行うことができる小型なレンズ鏡
筒を提供する。 【解決手段】 フォーカスレンズ群である第1レンズ群
8を保持する第1ズーム枠5と、この第1ズーム枠5を
駆動するためのレンズ駆動カム枠7と、このレンズ駆動
カム枠7を光軸周りに回動させるためのフォーカスモー
タとを備え、上記レンズ駆動カム枠7は、撮影可能状態
にあるときはフォーカシングを行うために上記第1ズー
ム枠5を駆動し、撮影可能状態から撮影を終了する状態
に到るときにはレンズ鏡筒の全長を短縮させるべく上記
第1ズーム枠5を沈胴させるものであるレンズ鏡筒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒、より
詳しくは、フォーカスレンズ群を含むレンズ群を有する
レンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、1本のレンズでワイドからテ
レまでの撮影の画角を楽しむことができるズームレンズ
は、レンズシャッタカメラを始めとして、一眼レフレッ
クスカメラの交換レンズにおいても主流となってきてい
る。
【0003】こうしたズームレンズは、単焦点レンズと
異なり、少なくとも2つのレンズ群が群間隔を保ちなが
ら移動する構成となっているために、レンズ鏡筒が大型
化してしまうことになる。
【0004】このような点に対応するために、レンズシ
ャッタカメラのレンズ鏡筒においては、ワイド端位置か
らテレ側と反対方向にズーム駆動部をさらに回転させる
と、レンズ鏡筒の全長が撮影可能な状態よりもさらに短
縮する、いわゆる沈胴を行なうように工夫されたものが
提案されている。
【0005】こうしたレンズ鏡筒は、ワイドからテレま
でのズーム用カムをさらにワイド側から延長して沈胴用
カムとして設けて、この沈胴用カムに沿ってズーム駆動
用モータによりレンズ群を移動させることで沈胴動作を
行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレンズ鏡筒は、ズーム用カムと沈胴カムを連続して
設けているために、カム枠のカム配置や最大圧力角を考
慮して設計すると、依然としてレンズ鏡筒がある程度大
型化するのは避け難いものとなる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、沈胴動作を行うことができる小型なレンズ鏡筒を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明によるレンズ鏡筒は、フォーカスレン
ズ群を含む複数のレンズ群を有して構成されていて焦点
距離が可変となっているズームレンズと、上記ズームレ
ンズのレンズ群を保持する複数の鏡枠と、上記フォーカ
スレンズ群を駆動する駆動源と、上記駆動源を駆動する
ことによりレンズ鏡筒の全長を撮影可能な状態よりも短
縮した状態に沈胴させる沈胴手段とを備えたものであ
る。
【0009】また、第2の発明によるレンズ鏡筒は、第
1の発明によるレンズ鏡筒において、上記沈胴手段が上
記フォーカスレンズ群を保持する鏡枠に対して回動自在
であってかつ光軸方向には一体的に移動する駆動部材を
有して構成されているものである。
【0010】さらに、第3の発明によるレンズ鏡筒は、
第1の発明によるレンズ鏡筒において、上記フォーカス
レンズ群が上記複数のレンズ群の内で最も被写体側に配
設されているものである。
【0011】従って、第1の発明によるレンズ鏡筒は、
ズームレンズがフォーカスレンズ群を含む複数のレンズ
群を有して構成されていて焦点距離が可変となってお
り、複数の鏡枠が上記ズームレンズのレンズ群を保持
し、駆動源が上記フォーカスレンズ群を駆動し、上記駆
動源を駆動することにより沈胴手段がレンズ鏡筒の全長
を撮影可能な状態よりも短縮した状態に沈胴させる。
【0012】また、第2の発明によるレンズ鏡筒は、上
記沈胴手段が有する駆動部材が、上記フォーカスレンズ
群を保持する鏡枠に対して自在に回動し、かつ光軸方向
には一体的に移動する。
【0013】さらに、第3の発明によるレンズ鏡筒は、
上記フォーカスレンズ群が、上記複数のレンズ群の内で
最も被写体側に配設されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示したものであり、(A)沈胴状態,(B)ワイド状
態,(C)テレ状態のレンズ鏡筒をそれぞれ示す光軸に
沿った縦断面図である。
【0015】このレンズ鏡筒は、図示しないカメラ本体
等に固定されている固定枠1と、この固定枠1の外径側
に光軸方向の移動を規制されながら回動自在に配設され
た回転環2と、上記固定枠1の内径側に配設されたカム
環3と、フロートキー4と、フォーカスレンズ群たる第
1レンズ群8を保持する鏡枠たる第1ズーム枠5と、第
2レンズ群9を保持する鏡枠たる第2ズーム枠6と、上
記第1ズーム枠5の内径側に配設されていて沈胴手段で
あり駆動部材であってレンズ駆動枠たるレンズ駆動カム
枠7とを有して構成されている。
【0016】上記固定枠1にはカム孔1aが、上記回転
環2には光軸に平行な直進溝2aがそれぞれ刻設されて
いて、カム環3の後部外周から突設されたカムピン3a
がこれらのカム孔1aおよび直進溝2aに係入してい
る。こうして、回転環2が回転すると、カム環3は、固
定枠1のカム孔1aに沿って回動しながら光軸方向に移
動されるようになっている。
【0017】上記フロートキー4は後部の外周面からピ
ン4aを突設しており、このピン4aが、カム環3の後
端部の内周面に刻設された周溝3bに係入している。こ
れにより、フロートキー4は、カム環3とは相対的に回
動可能でありながら、かつ光軸方向には一体的に移動す
るようになっている。
【0018】さらに上記フロートキー4は、後端部の外
周面からピン4bを突設しており、固定枠1の内周面に
光軸方向に平行に刻設された直進溝1bに係入してい
る。
【0019】上記第1ズーム枠5の内周面には光軸方向
に平行なキー溝5aが刻設されていて、このキー溝5a
に上記フロートキー4が嵌入することにより、該第1ズ
ーム枠5は、光軸方向に移動可能であってかつ光軸周り
の回動を規制されている。
【0020】また、上記第1ズーム枠5の内周面にはピ
ン5bが突設されていて、上記レンズ駆動カム枠7の先
端部の外周面に刻設された周溝7bに係入している。こ
れにより、レンズ駆動カム枠7は、第1ズーム枠5に対
して、相対的な回動が自在であってかつ光軸方向には一
体的に移動するようになっている。
【0021】上記レンズ駆動カム枠7の後端部外周側に
は雄ねじ部7aが突出して形成されていて、上記フロー
トキー4の内周面に螺刻された先端部ヘリコイド4dに
螺合している。これら雄ねじ部7aと先端部ヘリコイド
4dの螺合により、撮影可能状態であるワイド状態から
テレ状態の間においてはフォーカシングが行われるとと
もに、撮影可能状態から撮影を終了する状態に到るとき
にはレンズ鏡筒の全長を短縮させるべく沈胴動作が行わ
れるようになっている。
【0022】上記第2ズーム枠6の外周面からはピン6
aが突設されていて、上記フロートキー4に穿設された
直進孔4cを挿通して上記カム環3の後部内周面に刻設
されたカム溝3cに係入されている。
【0023】次に、このように構成されたレンズ鏡筒
の、ズーム駆動時およびフォーカス駆動時の動作につい
て説明する。
【0024】まず、図1(A)に示すような沈胴状態か
ら、図1(B)に示すようなワイド状態への駆動時の動
作について説明する。
【0025】図1(A)に示すような沈胴状態におい
て、図示しない駆動源たるフォーカスモータを駆動する
と、レンズ駆動カム枠7が光軸周りに回動する。する
と、レンズ駆動カム枠7は、フロートキー4の先端部ヘ
リコイド4dにより光軸前方側に繰り出される。
【0026】このレンズ駆動カム枠7の繰り出しによ
り、周溝7bにピン5bにより係合している第1ズーム
枠5も光軸方向に一体的に繰り出されるが、該第1ズー
ム枠5は、上述したようにフロートキー4により回動を
規制されているために、直進繰り出しとなる。
【0027】そして、第1ズーム枠5が図1(B)に示
すようなワイド位置に到達したところでフォーカスモー
タを停止させる。このときには、第2ズーム枠6は移動
しておらず、つまり、沈胴状態とワイド状態とで同じ位
置に停止していることになる。
【0028】次に、図1(B)に示すようなワイド状態
から、図1(C)に示すようなテレ状態へのズーム動作
について説明する。
【0029】図1(B)に示すようなワイド状態におい
て、図示しないズームモータを駆動すると、回転環2が
光軸周りに回動する。
【0030】これにより、カム環3がカム孔1aに沿っ
て回動しながら光軸方向へ移動する。
【0031】このカム環3の周溝3bにはフロートキー
4のピン4aが係入しているために、フロートキー4
は、カム環3に対して周方向には回動自在に、光軸方向
には一体的に移動するが、さらにピン4bが直進溝1b
に係入しているために、結局、光軸方向に直進すること
になる。
【0032】フロートキー4が上記カム環3と一体的に
光軸方向に移動すると、先端部ヘリコイド4dと雄ねじ
部7aとの螺合によりレンズ駆動カム枠7も光軸方向に
一体的に移動し、さらに上記周溝7bへのピン5bの係
入により、第1ズーム枠5も光軸方向に一体的に移動す
る。
【0033】また、上記回転環2の回動に伴ってカム環
3が回転すると、フロートキー4の直進溝4cにより回
動が規制されている第2ズーム枠6は、該カム環3のカ
ム溝3cによって光軸方向にズーム移動される。
【0034】また、フォーカス動作は次のようになる。
【0035】図1(B)に示すようなワイド状態から図
1(C)に示すようなテレ状態の間の何れかのズーム状
態において、図示しないフォーカスモータを駆動するこ
とによりレンズ駆動カム枠7を回動すると、上述したよ
うに、第1ズーム枠5が第2ズーム枠6に対して光軸方
向に移動され、フォーカシングが行われる。
【0036】次に、レンズ鏡筒を沈胴する場合の動作に
ついて説明する。
【0037】まず、図示しないズームモータを駆動する
ことによって、図1(B)に示すようなワイド位置に第
1ズーム枠5と第2ズーム枠6を駆動する。
【0038】この状態において、上述したような沈胴状
態からワイド状態への駆動とは反対の方向にフォーカス
モータを回転させることにより、第1ズーム枠5は図1
(A)に示すように沈胴する。
【0039】こうした沈胴を行う場合には、第2ズーム
枠6のワイド位置がレンズ鏡筒の沈胴位置を制限する可
能性が考えられる。
【0040】そこで、このような場合に対応するため
に、フォーカスモータを駆動することによって第1ズー
ム枠5を沈胴させる前に、ズームモータによって回転環
2を回動して、第2ズーム枠6をカム環3のカム溝3c
に沿って光軸後方側の所定位置へ繰り戻し、その後に、
レンズ駆動カム枠7を駆動して第1ズーム枠5を沈胴さ
せるようにしている。
【0041】つまり、カム環3のカム溝3cは、第2ズ
ーム枠6を、第1ズーム枠5の沈胴を阻害しないような
所定位置まで後退させることができるように設定されて
いる。
【0042】このような第1の実施形態によれば、カム
環に設けるカム溝の配置や最大圧力角を設計する自由度
が増して、レンズ鏡筒を小型化することができる。ま
た、ズーム動作を行うときにズームモータにかかる負荷
が小さくなるために、ズームモータ等を小型化すること
も可能となる。
【0043】図2,図3は本発明の第2の実施形態を示
したものであり、図2は(A)沈胴状態,(B)ワイド
状態,(C)テレ状態のレンズ鏡筒をそれぞれ示す光軸
に沿った縦断面図、図3はカム環に設けられたカム溝に
係入するカムピンの状態を示す展開図である。この第2
の実施形態において、上述の第1の実施形態と同様であ
る部分については説明を省略し、主として異なる点につ
いてのみ説明する。
【0044】この第2の実施形態のレンズ鏡筒は、図示
しないカメラ本体等に固定されている固定枠11と、こ
の固定枠11の内径側に光軸方向の移動を規制されなが
ら回動自在に配設されたカム環12と、このカム環12
の内径側に配設された沈胴手段であり駆動部材であって
レンズ駆動枠たるレンズ駆動カム枠13と、フォーカス
レンズ群たる第1レンズ群16を保持する鏡枠である第
1ズーム枠14と、第2レンズ群17を保持する鏡枠で
ある第2ズーム枠15とを有して構成されている。
【0045】上記カム環12の内周面側にはカム溝12
aが刻設されていて、上記レンズ駆動カム枠13の後端
側外周から突設されたカムピン13aが係入している。
このカム溝12aは、図3に示すように、撮影可能状態
であるワイド状態からテレ状態の間においてはフォーカ
シングを行うためのカムであって、さらに該フォーカシ
ング用のカムに延長して沈胴用のカムが設けられている
ものである。
【0046】上記レンズ駆動カム枠13の先端側内周面
には周溝13bが刻設されていて、第1ズーム枠14の
先端側外周から突設されたピン14bが係入することに
より、該第1ズーム枠14は、レンズ駆動カム枠13に
対して周方向には回動自在で光軸方向には一体的に移動
可能なように支持されている。
【0047】また、上記第1ズーム枠14の後端部外周
からはカムピン14aが突設されており、このカムピン
14aは、カム環12に設けられた逃げ孔12bを介し
て、上記固定枠11の内周面に光軸に平行となるように
刻設された直進溝11aに係入している。
【0048】上記第2ズーム枠15の外周面側にはカム
ピン15aが突設されていて、このカムピン15aは、
固定枠11の上記直進溝11aおよびカム環12に穿設
されたカム孔12cに係入している。
【0049】次に、このように構成されたレンズ鏡筒
の、ズーム駆動時およびフォーカス駆動時の動作につい
て説明する。
【0050】まず、図2(A)に示すような沈胴状態か
ら、図2(B)に示すようなワイド状態への駆動時の動
作について説明する。
【0051】図2(A)に示すような沈胴状態におい
て、図示しない駆動源たるフォーカスモータを駆動する
と、レンズ駆動カム枠13が、光軸周りに回動しなが
ら、カム環12のカム溝12aに沿って光軸方向に移動
する。
【0052】このレンズ駆動カム枠13の周溝13bに
ピン14bが係入しているために、上記第1ズーム枠1
4は、該レンズ駆動カム枠13と一体的に沈胴位置から
ワイド位置まで光軸方向に移動する。
【0053】次に、図2(B)に示すようなワイド状態
から、図2(C)に示すようなテレ状態へのズーム動作
について説明する。
【0054】図2(B)に示すようなワイド状態におい
て、図示しないズームモータを駆動すると、カム環12
が光軸周りに回動する。
【0055】すると、第2レンズ群17を保持する第2
ズーム枠15は、固定枠11の直進溝11aによって回
転を規制されながら、カム環12のカム孔12cに沿っ
て光軸方向に移動する。
【0056】また、カム環12のカム溝12aと、図示
しないフォーカスモータによる回転止めの作用によっ
て、レンズ駆動カム枠13は光軸方向にのみ直進する。
【0057】これにより、第1ズーム枠14は、レンズ
駆動カム枠13と一体的に光軸方向に移動してズーミン
グを行う。
【0058】また、フォーカス動作は次のようになる。
【0059】図2(B)に示すようなワイド状態から図
2(C)に示すようなテレ状態の間の何れかのズーム状
態において、図示しないフォーカスモータを駆動する
と、レンズ駆動カム枠13は、カム環12のカム溝12
aに沿って回動しながら光軸方向に移動する。
【0060】このとき、第1ズーム枠14は、上述した
ようにカムピン14aが直進溝11aに係入して周方向
の回動を規制されているために、光軸周りには回転する
ことなく、上記レンズ駆動カム枠13と一体的に光軸方
向に直進してフォーカシングを行う。
【0061】次に、レンズ鏡筒を沈胴する場合の動作に
ついて説明する。
【0062】まず、図示しないズームモータを駆動する
ことによって、図2(B)に示すようなワイド位置に第
1ズーム枠14と第2ズーム枠15を駆動する。
【0063】この状態において、上述したような沈胴状
態からワイド状態への駆動とは反対の方向にフォーカス
モータを回転させることにより、第1ズーム枠14は図
2(A)に示すように沈胴する。
【0064】こうした沈胴を行う場合には、上述した第
1の実施形態と同様に、第2ズーム枠15のワイド位置
がレンズ鏡筒の沈胴位置を制限する可能性が考えられ
る。
【0065】そこで、このような場合に対応するため
に、フォーカスモータを駆動することによって第1ズー
ム枠14を沈胴させる前に、ズームモータによってカム
環12を回動して、第2ズーム枠15をカム環12のカ
ム溝12cに沿って光軸後方側の所定位置へ繰り戻し、
その後に、レンズ駆動カム枠13を駆動して第1ズーム
枠14を沈胴させるようにしている。
【0066】つまり、カム環12のカム溝12cは、第
2ズーム枠15を、第1ズーム枠14の沈胴を阻害しな
いような所定位置まで後退させることができるように設
定されている。
【0067】このような第2の実施形態によれば、上述
の第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏するとともに、
さらにレンズ鏡筒を構成する部材数が減少し、コストを
削減することができる。
【0068】なお、上述した第1,第2の実施形態は、
ともに、第1レンズ群がフォーカスレンズ群となってい
る2群構成のズームレンズについてのものであったが、
本発明はこれに限定されるものではないことはいうまで
もない。
【0069】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0070】(1) フォーカスレンズ群を保持する鏡
枠と、上記鏡枠を駆動するためのレンズ駆動枠と、この
レンズ駆動枠を光軸周りに回動させるための駆動源と、
を具備し、上記レンズ駆動枠は、撮影可能状態にあると
きはフォーカシングを行うために上記鏡枠を駆動し、撮
影可能状態から撮影を終了する状態に到るときにはレン
ズ鏡筒の全長を短縮させるべく上記鏡枠を沈胴させるも
のであることを特徴とするレンズ鏡筒。
【0071】(2) 光学系として、焦点距離が可変で
あるズームレンズを具備することを特徴とする付記
(1)に記載のレンズ鏡筒。
【0072】(3) 上記レンズ駆動枠は、上記フォー
カスレンズ群を保持する鏡枠に対して回動自在であっ
て、かつ光軸方向には一体的に移動するものであること
を特徴とする付記(1)または付記(2)に記載のレン
ズ鏡筒。
【0073】(4) 上記レンズ駆動枠はカムを有し、
該カムによって上記鏡枠と係合することにより該鏡枠を
駆動するものであることを特徴とする付記(3)に記載
のレンズ鏡筒。
【0074】(5) 上記レンズ駆動枠は、他の部材に
螺刻されたヘリコイドと螺合するねじ部を有し、該ヘリ
コイドに沿って光軸方向に進退することにより、上記鏡
枠を駆動するものであることを特徴とする付記(3)に
記載のレンズ鏡筒。
【0075】(6) 上記フォーカスレンズ群は、該レ
ンズ鏡筒が有するレンズ群の内で最も被写体側に配設さ
れていることを特徴とする付記(1)または付記(2)
に記載のレンズ鏡筒。
【0076】(7) 上記鏡枠を沈胴させる前に、該鏡
枠の沈胴動作を阻害しない所定位置に、他のレンズ群を
保持する他の鏡枠を駆動することを特徴とする付記
(1)、付記(2)または付記(3)に記載のレンズ鏡
筒。
【0077】(8) 少なくとも2つ以上のレンズを有
するズームレンズと、上記ズームレンズを保持し、ズー
ミングする鏡枠と、フォーカスレンズ群を駆動する駆動
源と、を具備し、上記駆動源を駆動することにより鏡筒
の全長を短縮することを特徴とするズームレンズ鏡筒。
【0078】(9) フォーカスレンズ群を保持する鏡
枠と、上記鏡枠に対して回転自在であってかつ光軸方向
に一体的に移動する駆動部材と、を具備したことを特徴
とするズームレンズ鏡筒。
【0079】(10) 第1群がフォーカスレンズ群で
あるズームレンズ鏡筒において、上記フォーカスレンズ
群用の駆動源を駆動することにより鏡筒の全長を短縮す
ることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、沈
胴動作を行うことができる小型なレンズ鏡筒となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態において、(A)沈胴
状態,(B)ワイド状態,(C)テレ状態のレンズ鏡筒
をそれぞれ示す光軸に沿った縦断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態において、(A)沈胴
状態,(B)ワイド状態,(C)テレ状態のレンズ鏡筒
をそれぞれ示す光軸に沿った縦断面図。
【図3】上記第2の実施形態において、回転環に設けら
れたカム溝に係入するカムピンの状態を示す展開図。
【符号の説明】
4d…先端部ヘリコイド 5,14…第1ズーム枠(鏡枠) 6,15…第2ズーム枠(鏡枠) 7,13…レンズ駆動カム枠(沈胴手段、駆動部材、レ
ンズ駆動枠) 7a…雄ねじ部 8,16…第1レンズ群(フォーカスレンズ群) 9,17…第2レンズ群 12a…カム溝 13a…カムピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスレンズ群を含む複数のレンズ
    群を有して構成されていて、焦点距離が可変となってい
    るズームレンズと、 上記ズームレンズのレンズ群を保持する複数の鏡枠と、 上記フォーカスレンズ群を駆動する駆動源と、 上記駆動源を駆動することにより、レンズ鏡筒の全長を
    撮影可能な状態よりも短縮した状態に沈胴させる沈胴手
    段と、 を具備したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記沈胴手段は、上記フォーカスレンズ
    群を保持する鏡枠に対して回動自在であって、かつ光軸
    方向には一体的に移動する駆動部材を有して構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 上記フォーカスレンズ群は、上記複数の
    レンズ群の内で最も被写体側に配設されていることを特
    徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
JP30832696A 1996-11-19 1996-11-19 レンズ鏡筒 Withdrawn JPH10148746A (ja)

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