JPH06238711A - プラスチックの射出成形方法および装置 - Google Patents

プラスチックの射出成形方法および装置

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JPH06238711A
JPH06238711A JP4727993A JP4727993A JPH06238711A JP H06238711 A JPH06238711 A JP H06238711A JP 4727993 A JP4727993 A JP 4727993A JP 4727993 A JP4727993 A JP 4727993A JP H06238711 A JPH06238711 A JP H06238711A
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thickness
gate
injection molding
lens barrel
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Kazuya Hirose
量哉 広瀬
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    • B29C2045/0051Flow adjustment by throttles
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス、カーボン等のファイバーまたは樹脂
結晶の配向を制御し、さらに成形品内に略均等に射出圧
力を与えて、射出成形により高精度プラスチック成形品
を得る。 【構成】 鏡筒1の端部に鍔2を設け、鍔2にピンゲー
ト3を6ケ所配置する。鍔2と鏡筒1は、厚さtG
0.8mmである薄肉部4でつながっている。鍔2の基本
厚さt0 は1.6mmであり、ピンゲート3に近づくにつ
れて階段的に順次薄くする。ピンゲート3から溶融した
プラスチック材料5を射出すると、まず厚さt0 部分へ
材料が流れ、t0 部分の途中まで流れて流動抵抗が大き
くなると、今度は厚さt1 部分にも流れる。同様にして
厚さt2 にも流れる。従ってピンゲート3からの距離に
関係なく、プラスチック材料5はほぼ同時に薄肉部4に
到達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度プラスチック成
形品の射出成形法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14〜図17に示すものは従来の射出
成形法に関するものであり、高精度プラスチック成形品
を射出成形で成形する際に、次のような手段を用いてき
た。例えば、カメラや顕微鏡のプラスチック製鏡筒など
の成形では、ジェッティングを防止し、成形材をキャビ
ティに均等に充填されやすくするために鏡筒101の端
部付近に鍔102を設け、その鍔102部にピンケード
103を配置する(図14、図15参照)。この鍔10
2が製品機能上許されない場合は、切削加工または専用
の切断器で鍔102を除去する。
【0003】また、プラスチック製鏡筒101の成形材
は、ポリカーボネートにフィラーとしてガラスファィバ
ーまたはカーボンファイバーを10〜30重量%充填し
た物が一般に用いられている。しかし、射出成形時にガ
ラスまたはカーボンファイバー104が図16の様に配
向するため、成形時の収縮率が場所によって異なり、成
形品の形状精度(真円度、円筒度)が悪くなる。そのた
め特開昭61−47222号公報では、フィラーとして
鱗片状のガラスをポリカーボネートに充填することで、
フィラーが配向しないようにしている。一方特公平2ー
42333号公報では、図17に示すように、複数のゲ
ート105を有する際に、ゲート105からの遠距離部
と近距離部における成形材の到達時間が略同一になるよ
うに、最終到達点までの距離が短い方のゲート105近
傍に堰106を設けるようにしている。107はランナ
ー、108はキャビティである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の鏡筒101に鍔102を設け、その鍔102部にピ
ンゲート103を配置する方法では、図16のように、
ガラスまたはカーボンファイバー104が配向して成形
品の形状精度(真円度、円筒度)を悪くする。
【0005】これに対し、特開昭61ー47222号公
報による方法で上記の問題点を解決できるが、鱗片状の
ガラスが成形品のウェルド付近で重なりあい、ウェルド
部の強度が著しく低下するという別の問題が生じる。ま
た成形材がポリカーボネートではなく結晶性樹脂(例え
ばポリアセタール)の場合は、樹脂の結晶がフィラーと
同様に配向するため成形時の収縮率が場所によって異な
り、成形品の形状精度(真円度、円筒度)が悪くなる
が、上記の方法では解決することができない。さらにゲ
ートに近い部分は射出圧力が伝わりやすいため、射出圧
力が成形品内に均等に加わらずに成形品が変形する原因
となる。
【0006】一方、特公平2−42333号公報による
方法では、ゲートからの遠距離部と近距離部における成
形材の到達時間が略同一になるだけであって、ガラスま
たはカーボンファイバーの配向や樹脂の結晶の配向を制
御することができない。
【0007】本発明は、このような問題点に対して成さ
れたもので、ガラスまたはカーボン等のファイバーまた
は樹脂結晶の配向を制御して、さらに成形品内に略均等
に射出圧力を与えることができるようにして、射出成形
により高精度プラスチック成形品を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、プラスチックの射出成形方法において、
成形材がキャビティ内のゲートから遠い部分へ流れやす
くすると同時に、成形材がキャビティ内のゲートから近
い部分へ流れにくくするために、成形材がキャビティ内
のゲートから近い部分へ流れる途中の流路の厚さを狭
め、成形材がキャビティ内のゲートから遠い部分へ流れ
る途中の流路の厚さを広げ、前記厚さの狭い部分から前
記厚さの広い部分へ段階的に厚さを変化させ、更に前記
厚さの狭い部分および前記厚さの広い部分から更にゲー
トから離れた部分の、流路の厚さを狭めるようにしたも
のである。
【0009】また、本発明は、第1のキャビティと、第
1のキャビティに連続して形成された第2のキャビティ
と、射出成形装置本体から供給される溶融樹脂を第1の
キャビティに射出して充填するよう、第1のキャビティ
面に臨んで設けられたゲートと、第1のキャビティと第
2のキャビティとの間に一定幅のスリット状に形成され
た凝似ゲートとからなり、第1のキャビティを形成する
金型部材のキャビティ面同士の距離が、第1のキャビテ
ィに臨んで設けられたゲートから第2のキャビティに達
するまでの距離が遠い部位ほど段階的に大きくなるよう
に、第1のキャビティを構成する金型部材のキャビティ
面に複数の段部を段階的に設けて、射出成形装置を構成
した。
【0010】
【作用】上記構成によれば、プラスチックの流動特性は
流れようとする部分の厚さに最も依存するため、ゲート
から射出された成形材は、まず流路の厚さの広い部分へ
流れ、次に流路の厚さの狭い部分を流れる。このように
して、キャビティ内のゲートから遠い部分と近い部分へ
の成形材の流れを制御することで、ガラスまたはカーボ
ン等のファイバーまたは樹脂結晶の配向を制御し、さら
に成形品内に略均等に射出圧力を与えることが出来るよ
うにして、射出成形により高精度精度プラスチック成形
品を得ることが出来る。
【0011】
【実施例1】図1〜図4は本実施例の構成を示すもので
あり、1はカメラの鏡筒部品であり、プラスチック材料
5(ガラスファイバー6を充填したポリカーボネート)
を射出成形して得られる。鏡筒1の端部に鍔2を設け、
その鍔2にピンゲート3を6ケ所配置する。鍔2と鏡筒
1は、厚さtG が0.8mmである薄肉部4でつながって
いる。鍔2の基本厚さt0 は1.6mmであり、ピンゲー
ト3から遠い部分は厚さ1.6mmのままで、ピンゲート
3に近くなるにつれて厚さt1 を1.4mm、厚さt2
1.0mmと、肉が薄い部分を設ける。すなわち、t0
1 >t2 ≧tG の関係である(図1、図2参照)。な
お、t0 、t1 、t2 の厚さ変化と厚さtG の薄肉部4
は、型のキャビティ(図示省略)内の流路の厚さを広げ
たり狭めたりすることで成される。
【0012】次に成形方法を説明する。ピンゲート3か
ら溶融したプラスチック材料5を射出する。プラスチッ
クの流動特性は、流れようとする部分の厚さに最も依存
する。そのため、まず肉の厚い厚さt0 部分へプラスチ
ック材料5が流れる。プラスチック材料5が厚さt0
分の途中まで流れて流動抵抗が大きくなると、今度は厚
さt1 部分にもプラスチック材料5が流れる。同様にし
て、厚さt2 にもプラスチック材料5が流れるようにな
る。このようにして、ピンゲート3からの距離に関係な
く、プラスチック材料5はほぼ同時に薄肉部4に到達す
る(図3参照)。
【0013】しかし、場所によりプラスチック材料5の
薄肉部4に到達する時間が若干ずれる。ところが、
0 、t1 、t2 と比べて薄肉部4の厚さtG が最も薄
いため、薄肉部4に早く到達したプラスチック材料5の
流れが一瞬停滞し、薄肉部4全周にプラスチック材料5
が到達した後、プラスチク材料5は薄肉部4を通過す
る。薄肉部4をプラスチック材料5が通過する際に、薄
肉部4の厚さtG が薄いためプラスチック材料5は剪断
発熱する。そのため、薄肉部4の手前で一瞬停滞して冷
えかかっていたプラスチック材料5も発熱する。薄肉部
4を通過したプラスチック材料5は、鏡筒1の鍔2部分
から鍔2の反対側へ均等に流れる。その結果図4に示す
ように、ガラスファイバー6は全て鏡筒1の軸方向に配
列する。
【0014】以上説明した本実施例においては、ガラス
ファイバー6が全て同方向に配列するため、真円度や円
筒度等の形状精度が高精度である成形品を得ることがで
きる。また、厚さt2 の薄肉部のためピンゲート3に近
い部分には必要以上の射出圧力が伝わらず、厚さt0
厚肉部のためゲートから遠い部分には射出圧力が十分伝
わりやすいため、ピンゲート3付近にのみ過大な射出圧
力が加わることがなく、成形品内に略均等に射出圧力が
加わり真円度や円筒度等の形状精度が高精度である成形
品を得ることができる。
【0015】本実施例の射出成形装置は、鍔部を有する
成形品を成形する射出成形金型についてのものであり、
図5にその構成を示す。図5にて示す通り、本実施例の
射出成形金型9は、固定側の金型部材を構成する固定側
型板17および固定側入子19と、上記固定側型板17
とともに不図示の射出成形装置本体の取り付け板に対し
て摺動自在に備えられた落下板16と、落下板16に備
えられスプルーブッシュ15と、可動側の金型部材を構
成する可動側入子23とスライド入子24とより構成さ
れている。
【0016】上記射出成形金型9では、固定側入子19
と可動側入子23とによって成形品の鍔部2を成形する
ための第1のキャビティ25が形成され、固定側入子1
9には、溶融樹脂5(プラスチック材料5)をこの第1
のキャビティ25に射出するためのピンゲート26(以
下、単にゲート26と称する。)が、キャビティ面に臨
んで設けられている。
【0017】一方、固定側入子19と可動側入子23と
スライド入子24とによって成形品の本体部である鏡筒
1を成形するための第2のキャビティ20が形成されて
おり、第1のキャビティ25とは、固定側入子19と可
動側入子23とによって一定幅のスリット状に形成さ
れ、第1のキャビティ25に充填された溶融樹脂5を第
2のキャビティ20に充填する際に、溶融樹脂5を通過
させる働きを有する凝似ゲート4(薄肉部4)によって
連続している。
【0018】上記構成からなる射出成形金型9によって
溶融樹脂5をキャビティ20,25に充填するには、図
示しない射出成形装置本体より溶融樹脂5を射出し、こ
の溶融樹脂5を上記スプルーブッシュ15に設けたスプ
ルー12、固定側型板17に設けたランナー13、固定
側型板17および固定側入子19に設けた2次スプルー
14、固定側入子19に設けたゲート26の順に通過さ
せ、まず、第1のキャビティ25に溶融樹脂5を充填す
る。
【0019】第1のキャビティ25に溶融樹脂5が充填
された後に、さらに溶融樹脂5を射出して凝似ゲート4
を通過させ、第2のキャビティ20に溶融樹脂5を充填
する。以上が、本実施例における射出成形金型9の概略
構成および作用である。
【0020】次に、本発明の特徴部分とするところの具
体的な実施例をさらに詳しく説明する。第1のキャビテ
ィ25を形成する固定側入子19のキャビティ面と可動
側入子23のキャビティ面との距離が、第1のキャビテ
ィ25に臨んで設けられたゲート26から第2のキャビ
ティ20に達するまでの距離が遠い部位ほど段階的に大
きくなるように、第1のキャビティ25を構成する固定
側入子19のキャビティ面に複数の段部19aを段階的
に設けた。
【0021】尚、本実施例では、段部を固定側入子に設
けたが、可動側入子に設けてもよい。
【0022】次に図6に示すものは、実施例1の変形例
であり、鏡筒1の端部に鍔2が設けられている。鍔2に
ピンゲート3が配置され、実施例1と同様にピンゲート
3からの距離によって鍔2の厚さが、t0 、t1
2 、tG となっているが、それぞれの厚さは図6に示
すような形状で変化している。厚さt0 部分のピンゲー
ト3および薄肉部4から遠い部分には、凹部7が設けら
れている。凹部7の厚さはt3 であり、t3 <t2 であ
る。
【0023】本変形例においては、実施例1と同様にし
て、ピンゲート3から溶融したプラスチック材料5を射
出する。この時凹部7へはプラスチック材料5が流れ込
みにくい。そして、実施例1と同様にして、ガラスファ
イバー6は全て同方向に配列する。
【0024】本変形例によると、実施例1と同様の効果
を得ることができる。さらに、凹部7の大きさを変える
ことで、厚さt0 部分へ流れ込むプラスチック材料5の
量を調節することが出来るため、プラスチック材料5が
薄肉部4に到達する時間を調節できる。
【0025】なお、本実施例1および変形例において、
射出成形品は鏡筒1のような円筒形状に限定するのでは
なく、ゲート付近の厚さ変化の法則を満たしていれば、
例えば立方体形状や平板であっても良い。さらに、ピン
ゲート3は6ケ所に限定するものではなく適宜に設定し
ても良い。また、サイドゲートやサブマリンゲート等で
あっても良い。
【0026】
【実施例2】図7および図8は、本実施例の構成であ
り、鏡筒1の端部外周側に鍔2は設けられている。鍔2
にピンゲート3が配置され、実施例1と同様にピンゲー
ト3からの距離によって鍔2の厚さが、t0 、t1 、t
2 、tG となっている。
【0027】本実施例においては、実施例1と同様にし
てピンゲート3からプラスチック材料5を射出すると、
厚さt0 、t1 、t2 と変化があるため、プラスチック
材料5はほぼ同時に薄肉部4に到達し、鏡筒1の鍔2部
分から鍔2の反対側へ均等に流れる。その結果ガラスフ
ァイバー6は全て同方向に配列する。
【0028】以上説明した本実施例においては、鍔2が
鏡筒1の外周側に延びている場合でも、実施例1と同様
の効果を得ることができる。
【0029】次に図9に示すものは、実施例2の変形例
であり、実施例2と同様に、鏡筒1の端部外周側に鍔2
は設けられている。しかし、鍔2の一部が切り欠いた形
状(切り欠き8)になっている。鍔2にピンゲート3が
配置され、実施例2と同様にピンゲート3からの距離に
よって鍔2の厚さが、t0 、t1 、t2 、tG となって
いる。ただし、切り欠き8付近の薄肉部4の厚さは
G ′となっており、tG′>tG の関係がある。また
この付近では厚さt1 は省略されている。
【0030】本変形例においては、切り欠き8付近には
プラスチック材料5が流れにくいが、薄肉部4の厚さが
G ′で、厚さt1 が省略されているため、プラスチッ
ク材料5が回り込みやすく、ガラスファイバー6は全て
略同方向に配列する。
【0031】本変形例においては、鍔2に切り欠き7が
あっても実施例2と同様の効果を得ることができる。
【0032】なお、本実施例2および変形例において、
射出成形品は鏡筒1のような円筒形状に限定するのでは
なく、ゲート付近の厚さ変化の法則を満たしていれば、
例えば立方体形状や平板であっても良い。さらに、ピン
ゲート3は6ケ所に限定するものではなく適宜に設定し
ても良い。また、サイドゲートやサブマリンゲート等で
あっても良い。
【0033】
【実施例3】図10および図11は、本実施例の構成で
ある。なお、図11で説明する成形型9は、射出成形で
用いられる通常の3プレートの成形型と同様の構成であ
るため、詳細な説明を省略する。
【0034】鏡筒1の端部1の端部内周側に鍔2が設け
られ、鍔2にピンゲート3が配置されている。鏡筒1を
成形する成形型9において、ピンゲート3部分はゲート
入子10になっている。ゲート入子10の先端に突起1
0aが設けられている。この突起10aによってキャビ
ティ20の流路の厚さを変化させ、ピンゲート3付近の
鍔2の厚さを、t0 またはt1 またはt2 にしている。
鍔2には溝11が設けられ、溝11はピンゲート付近の
厚さの変化に対応している。
【0035】本実施例においては、実施例1と同様にし
てピンゲート3からプラスチック材料5を射出すると、
厚さが厚いt0 からt1 、t2 の順でプラスチック材料
5が流れる。溝11でそれぞれのプラスチック材料5の
流れが薄肉部4まで導かれ、プラスチック材料5はほぼ
同時に薄肉部4に到達し、鏡筒1の鍔2部分から鍔2の
反対側へ均等に流れる。その結果ガラスファイバー6は
全て同方向に配列する。
【0036】以上説明した本実施例においては、実施例
1と同様の効果を得ることができる。さらに、ゲート入
子10を交換することで、プラスチック材料5の流れを
制御する厚さのt0 、t1 、t2 を容易に変化させるこ
とができる。
【0037】なお、本実施例において、射出成形品は鏡
筒1のような円筒形状に限定するものではなく、ゲート
付近の厚さ変化の法則を満たしていれば、例えば立方体
形状や平板であっても良い。さらに、ピンゲート3は6
ケ所に限定するものではなく適宜に設定して良い。
【0038】
【実施例4】図12および図13は、本実施例の構成で
あり、21は立方体形状のカメラの鏡筒である。鏡筒2
1の端部付近にサブマリンゲート22が配置され、サブ
マリンゲート22からの距離によって厚さが、t0 、t
1 、t2 、tG となっている。
【0039】本実施例においては、実施例1と同様にし
てサブマリンゲート22からプラスチック材料5を射出
すると、厚さt0 、t1 、t2 と変化があるため、プラ
スチック材料5はほぼ同時に薄肉部4に到達し、鏡筒2
1のサブマリンゲート22の反対側へ均等に流れる。そ
の結果ガラスファイバー6は全て同方向に配列する。
【0040】以上説明した本実施例においては、成形品
の形状が鏡筒21のような立方体形状であっても、また
ゲートがサブマリンゲートであっても、実施例1と同様
の効果を得ることができる。
【0041】なお、上述した各実施例および各変形例に
おいて、鍔2の厚さt0 、t1 、t2 、tG はそれぞれ
1.6mm、1.4mm、1.0mm、0.8mmに限定するも
のではなく、t0 >t1 >t2 ≧tG の関係を満たして
いれば適宜に設定して良い。また、各厚さt0 、t1
2 、tG の3段階に限定するものではなく、2、4、
5段など何段でも適宜に設定して良く、さらに階段状で
はなく斜面であっても良い。成形材は、ガラスファイバ
ーを充填したポリカーボネートに限定するものではな
く、例えばカーボンファイバーを充填したポリカーボネ
ート、ポリアセタール、PPSなどであっても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ガラスまたはカーボン
等のファイバーまたは結晶の配向が制御でき、さらに成
形品内に略均等に射出圧力を与えることが出来るように
なるため、射出成形により高精度プラスチック成形品を
得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における鏡筒の斜視図であ
る。
【図2】同実施例1における鏡筒の平面図である。
【図3】同実施例1におけるプラスチック充填時の工程
説明図である。
【図4】同実施例1におけるプラスチック製鏡筒の斜視
図である。
【図5】同実施例1で用いた射出成形装置を示す縦断面
図である。
【図6】同実施例1の変形例における鏡筒の平面図であ
る。
【図7】本発明の実施例2における鏡筒の斜視図であ
る。
【図8】同実施例2における鏡筒の平面図である。
【図9】同実施例2の変形例における鏡筒の平面図であ
る。
【図10】本発明の実施例3における鏡筒の平面図であ
る。
【図11】同実施例3における鏡筒の要部断面図であ
る。
【図12】本発明の実施例4における鏡筒の斜視図であ
る。
【図13】同実施例4における鏡筒の断面図である。
【図14】従来の鏡筒の斜視図である。
【図15】従来の鏡筒の断面図である。
【図16】従来のプラスチック製鏡筒の斜視図である。
【図17】従来のキャビティの平面図である。
【符号の説明】
1 鏡筒 2 鍔 3 ピンゲート 4 薄肉部 5 プラスチック材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックの射出成形方法において、
    成形材がキャビティ内のゲートから近い部分へ流れる途
    中の、流路の厚さを狭め、成形材キャビティ内のゲート
    から遠い部分へ流れる途中の、流路の厚さを広げ、前記
    厚さの狭い部分から前記厚さの広い部分へ、段階的に厚
    さを変化さ、前記厚さの狭い部分および前記厚さ広い部
    分から更にゲートから離れた部分の、流路の厚さを狭め
    たことを特徴とするプラスチックの射出成形方法。
  2. 【請求項2】 第1のキャビティと、第1のキャビティ
    に連続して形成された第2のキャビティと、射出成形装
    置本体から供給される溶融樹脂を第1のキャビティに射
    出して充填するよう、第1のキャビティ面に臨んで設け
    られたゲートと、第1のキャビティと第2のキャビティ
    との間に一定幅のスリット状に形成された凝似ゲートと
    からなり、第1のキャビティを形成する金型部材のキャ
    ビティ面同士の距離が、第1のキャビティに臨んで設け
    られたゲートから第2のキャビティに達するまでの距離
    が遠い部位ほど段階的に大きくなるように、第1のキャ
    ビティを構成する金型部材のキャビティ面に複数の段部
    を段階的に設けたことを特徴とする射出成形装置。
JP4727993A 1993-02-12 1993-02-12 プラスチックの射出成形方法および装置 Withdrawn JPH06238711A (ja)

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