JP4142891B2 - 斜めpcコネクタ - Google Patents

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    • G02B6/3893Push-pull type, e.g. snap-in, push-on

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの斜め研磨端面同士を接続する斜めPCコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信等において用いられる光コネクタでは、コネクタ接続部における接続損失の低減及び反射戻り光の低減を目的として、フェルールに保持された光ファイバの端面をフェルール端面と共に光ファイバの軸に垂直な面に対して斜めに、且つ凸球面に研磨した「斜めPC(Physical Contact)コネクタ」が用いられる。
【0003】
ここで、従来の斜めPCコネクタに用いられるフェルールについて説明する。
【0004】
図16は、従来技術に係るフェルールの斜視図及び平面図である。
【0005】
図16に示すように、斜めPCコネクタに用いられるフェルール160は、先端面が軸と直交する面に対して傾斜した凸面状に設けられた円筒形状を有するフェルール用筒状体140と、フェルール用筒状体140の後端部に嵌合するつば部材150とからなり、つば部材150には、フェルール用筒状体140側の外周に円周方向に亘って半径方向に突出したつば部153が設けられている。このつば部153には、斜めPCコネクタの図示しないプラグフレームに保持された際にプラグフレーム内の軸方向に同等の係合幅で設けられた係合突起と係合するキー溝154が設けられている。このキー溝154は、つば部の円周方向に90度間隔で4箇所、軸方向に亘って同等の幅で設けられている。
【0006】
このようなフェルールは、プラグフレーム内に保持されて光コネクタアダプタ等により、フェルール160の端面同士を当接させた対向接続を行うことにより、低挿入損失及び高反射減衰量の光接続を行うことができる。
【0007】
しかしながら、上述した斜めPCコネクタでは、フェルールの中心軸回りの回転方向の移動が大きいと凸球面の曲率偏心が増加してしまい、低挿入損失及び高反射減衰量を実現できないという問題がある。
【0008】
このように低挿入損失及び高反射減衰量を実現するには、フェルール用筒状体の先端面に設けられた凸球面の曲率偏心を50μm以下とする必要があり、これには、フェルールの中心軸回りの回転方向の回転角度を±3度以下、望ましくは±2度以下に抑える必要があった。
【0009】
このため、つば部材のつば部のキー溝とプラグフレームに設けられた係合突起とのクリアランスを0.01〜0.1mmとすることで、フェルールの中心軸回りの回転ガタを小さく抑えて曲率偏心を50μm以下として、低挿入損失及び高反射減衰量とすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、フェルールの中心軸回りの回転ガタを抑えるためにつば部のキー溝と係合突起とのクリアランスを0.01〜0.1mmとすると、光コネクタプラグを光コネクタアダプタに着脱する際に、フェルールの半径方向の移動が規制されているため、着脱の安定性が悪いという問題がある。
【0011】
また、2.5mmの外径を有するフェルール用筒状体を用いた光コネクタプラグに比べて、フェルール用筒状体が1.25mmのフェルール用筒状体を用いた光コネクタプラグでは、曲率偏心を小さく抑えるためにはつば部のキー溝と係合突起とのクリアランスを略半分にする必要があるが、高精度な加工が必要で実質では不可能であるという問題がある。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑み、着脱時の余計な応力を除去して安定した着脱を行うことができるPCコネクタを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に円盤形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、前記つば部に、円周方向に等間隔で軸方向に延びたキー溝を設ける一方、前記保持部材内に、前記フランジ部から後方へ前記キー溝と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って所定の厚さを有し、前記キー溝と係合する係合突起を設け、前記キー溝の先端部側の所定長さを、前記係合突起との間に所定のクリアランスを保つように略同等の幅に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、前記キー溝の後端部側の幅を、後方へ向かって漸次大きくすることで前記回転位置決め部と前記係合突起とのクリアランスよりも漸次大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合突起を起点として当該係合突起の幅方向に所定量傾くことを許容する回転許容部として構成し、コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記キー溝後端部側の前記回転許容部が前記係合突起の後端部より後方へ移動しても、前記キー溝先端部側の前記回転位置決め部が前記係合突起の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続ける斜めPCコネクタにある。
【0014】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記係合突起は、前記保持部材内の相対向する位置に2個設けた斜めPCコネクタにある。
【0015】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記係合突起の突出端面と前記キー溝の底面との間に所定のクリアランスが形成され、これにより前記フェルールが前記係合突起を起点として当該係合突起の相対向する方向に傾く斜めPCコネクタにある。
【0016】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記回転位置決め部と前記係合突起との所定のクリアランスによって許容される前記フェルールの前記保持部材に対する中心軸回りの回転方向の回転角度が、±3度以下、好ましくは±2度以下である斜めPCコネクタにある。
【0017】
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記フェルールの前記回転位置決め部を起点とした中心軸からの傾き角度が±5度以上である斜めPCコネクタにある。
【0018】
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様において、前記フェルール用筒状体の外径が略2.5mmである斜めPCコネクタにある。
【0019】
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様において、前記回転位置決め部となるキー溝の軸方向の長さが0.3〜0.5mmである斜めPCコネクタにある。
【0020】
本発明の第8の態様は、第〜7の何れかの態様において、前記保持部材が、SC型光コネクタアダプタに係合する斜めPCコネクタにある。
【0021】
本発明の第9の態様は、光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に多角形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、前記つば部を、半径方向の断面が略矩形状となるように形成する一方、前記保持部材内に、断面が略矩形状で前記フランジ部から後方へ前記つば部と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って縦及び横の開口幅が所定の一定幅で、前記つば部と係合する係合孔を設け、前記つば部の先端部側の所定長さを、前記係合孔との間に所定のクリアランスを保つように軸方向に平行な面に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、前記つば部の後端部側を、後方へ向かって中心軸方向に漸次傾斜するテーパ面にすることで前記回転位置決め部と前記係合孔とのクリアランスよりも漸次大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合孔を起点として半径方向に所定量傾斜することを許容する回転許容部として構成し、コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記つば部後端部側の前記回転許容部が前記係合の後端部より後方へ移動しても、前記つば部先端部側の前記回転位置決め部が前記係合の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
【0022】
本発明の第10の態様は、光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に多角形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、前記つば部を、半径方向の断面が六角形状となるように形成する一方、前記保持部材内に、断面が六角形状で前記フランジ部から後方へ前記つば部と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って対向する内面の距離が一定で、前記つば部と係合する係合孔を設け、前記つば部の先端部側の所定長さを、前記係合孔との間に所定のクリアランスを保つように軸方向に平行な6面に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、前記つば部の後端部側を、後方へ向かって中心軸方向に漸次傾斜する6つのテーパ面にすることで前記回転位置決め部と前記係合孔とのクリアランスよりも漸次大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合孔を起点として対向する3方向に所定量傾斜することを許容する回転許容部として構成し、コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記つば部後端部側の前記回転許容部が前記係合の後端部より後方へ移動しても、前記つば部先端部側の前記回転位置決め部が前記係合の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
【0023】
本発明の第11の態様は、光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に多角形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、前記つば部を、半径方向の断面が六角形状となるように形成する一方、前記保持部材内に、断面が六角形状で前記フランジ部から後方へ前記つば部と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って対向する内面の距離が一定で、前記つば部と係合する係合孔を設け、前記つば部の先端部側の所定長さを、前記係合孔との間に所定のクリアランスを保つように軸方向に平行な6面に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、前記つば部の後端部側を、前記回転位置決め部より小径の円筒形状にすることで前記回転位置決め部と前記係合孔とのクリアランスよりも大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合孔を起点として対向する3方向に所定量傾斜することを許容する回転許容部として構成し、コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記つば部後端部側の前記回転許容部が前記係合の後端部より後方へ移動しても、前記つば部先端部側の前記回転位置決め部が前記係合の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
【0024】
本発明の第12の態様は、第9または10の態様において、前記回転許容部を構成するテーパ面が軸方向に対して5度以上の角度で形成されている斜めPCコネクタにある。
【0025】
本発明の第13の態様は、第9〜12の何れかの態様において、前記フェルール用筒状体の外径が略1.25mmである斜めPCコネクタにある。
【0026】
本発明の第14の態様は、第9〜13の何れかの態様において、前記回転位置決め部となる前記つば部の外周面の軸方向の長さが0.4〜0.6mmである斜めPCコネクタにある。
【0027】
本発明の第15の態様は、第9〜14の何れかの態様において、前記保持部材がMU型又はLC型光コネクタアダプタと係合する斜めPCコネクタにある。
【0028】
かかる本発明では、回転位置決め部によってフェルールの保持部材の回転方向の回転角度を所定の範囲内に許容すると共に半径方向に向かって所定の範囲で傾くようにしたため、光接続時に低挿入損失及び高反射減衰量を容易に実現することができると共に光コネクタアダプタに着脱する際に軸方向とは異なる方向の応力を除去することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0030】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る斜めPCコネクタの分解斜視図であり、図2は、斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図であり、図3は、フェルールの斜視図、平面図及び断面図であり、図4は、斜めPCコネクタの要部断面図である。
【0031】
図示するように、本実施形態の斜めPCコネクタ10は、SC型の光コネクタアダプタに嵌合するプラグハウジング20と、プラグハウジング20内に嵌合するプラグフレーム30と、光接続を行う光ファイバを保持すると共にプラグフレーム30の後方から挿入されるフェルール60と、先端部がプラグフレーム30の後端部と係合するストップリング70と、フェルール60とストップリング70との間に保持されてフェルール60を軸方向先端側に向かって付勢する付勢ばね80とを具備する。
【0032】
図3に示すように、フェルール60は、外径が2.5mmで形成されたフェルール用筒状体40と、フェルール用筒状体40の一端部に嵌合されたつば部材50とから構成されている。
【0033】
フェルール用筒状体40は、略円筒形状を有し、その内部には軸方向に貫通して光ファイバ1を挿入保持する光ファイバ挿入孔41が設けられている。また、この光ファイバ挿入孔41の後端部には、内径が開口側に向かって漸大するテーパ部42が設けられている。このようなテーパ部42を設けることによって、光ファイバ挿入孔41に光ファイバ1を挿入した際に、光ファイバ1の先端がフェルール用筒状体40の端面に接触することで欠けたり、折れたりするのを防止することができる。
【0034】
このようなフェルール用筒状体40としては、例えば、ジルコニア等のセラミックス材料、プラスチック材料及び結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英等のガラス材料、ステンレス、ニッケル、ニッケル合金等の金属材料等を挙げることができる。
【0035】
また、このようなフェルール用筒状体40の先端は、軸に直交する面に対して傾斜した平面や凸球面などの凸面状に形成されている。本実施形態では、フェルール用筒状体40の先端を光ファイバ1の中心軸からずれた位置に曲率中心を有する凸球面状に形成した。
【0036】
このようなフェルール用筒状体40は、斜めPCコネクタ10同士を光コネクタアダプタを介して対向接続させる際に、各フェルール用筒状体40の凸球面の曲率中心と光ファイバ1同士の接続点とが一直線上に位置するような相互位置関係となるように割りスリーブ内で接続される。
【0037】
この対向接続時に、例えば、0.2dB以下の低挿入損失で、且つ60dB以上の超高反射減衰量という仕様を実現するためには、軸に直交する面に対して所定の角度(例えば8°)だけ傾斜した基準平面に関して、凸球面の曲率偏心が50μm以下、好ましくは30〜40μmとする必要があり、これには凸球面の曲率半径を6〜9mmとする必要がある。
【0038】
このようなフェルール用筒状体40は、凸球面同士を対向接続させた際にそれぞれのフェルール用筒状体40のプラグフレーム30に対する中心軸回りの回転方向の移動量が±3度以下、好ましくは±2度以下の回転角度となるように、プラグフレーム30内に保持される必要がある。
【0039】
一方、つば部材50は、フェルール用筒状体40の一端部を嵌合させる嵌合孔51と、光ファイバ1の外周に被覆を施した光ファイバ心線2を挿入保持する光ファイバ心線挿入孔52と、嵌合孔41が開口する側の外周に円周方向に亘って半径方向に所定量突出するように設けられたつば部53とから構成されている。
【0040】
つば部53には、詳しくは後述するプラグフレーム30の係合部である係合突起34との間に所定のクリアランスを形成し、この所定のクリアランスにより中心軸回りの回転方向の移動を所定範囲で許容する回転位置決め部54と、回転位置決め部54の後端側に回転位置決め部54と係合突起34とのクリアランスよりも大きなクリアランスを形成する回転許容部55とを有する。
【0041】
本実施形態では、つば部53に円周方向に90度間隔で4箇所、軸方向に向かってキー溝を設け、回転位置決め部54と回転許容部55とがキー溝で構成されるようにした。詳しくは、各キー溝の先端部側を軸方向に亘って略同等の幅とすることで係合突起34との間に所定のクリアランスを形成する回転位置決め部54とし、後端部側を幅が後端に向かって漸大することで回転位置決め部54と係合突起34とのクリアランスよりも大きなクリアランスを形成する回転許容部55とした。
【0042】
このようにフェルール60は、つば部53に回転位置決め部54を設けることによってフェルール60の回転方向の移動を所定のクリアランスの回転角度以内になるように許容すると共に回転位置決め部54の長手方向の長さによってフェルール60が回転位置決め部54を起点としてフェルール用筒状体40の半径方向に所定角度で傾くようになっている。
【0043】
また、つば部材50の後端部側には、つば部53の外径よりも小さな外径を有するばね案内部56が設けられている。このばね案内部56の外周には、圧縮ばね等の付勢ばね80がストップリング70とつば部53とによって挟持されている。
【0044】
ここで、フェルール60が挿入保持されるプラグフレーム30は、図1及び図2に示すように、長手方向に亘って貫通したフェルール挿入孔31を有し、断面が略矩形の外形を有する、例えば、プラスチックで形成されている。このフェルール挿入孔31には、フェルール用筒状体40の外径よりも若干大きな内径を有し、フェルール用筒状体40のみが突出可能な突出孔32が形成されたフランジ部33が設けられている。
【0045】
また、フェルール挿入孔31には、フランジ部33に隣接してつば部53の回転位置決め部54と回転許容部55とからなるキー溝に係合する係合部が設けられている。
【0046】
本実施形態では、つば部53に設けられた回転位置決め部54と回転許容部55とがキー溝からなるため、係合部を図4に示すように中心軸に向かって突出する係合突起34として、フェルール挿入孔31内の相対向する位置に2個設けた。
【0047】
この係合突起34は、軸方向に亘って所定の係合幅、すなわち、軸方向に亘って所定の厚さで設けられており、回転位置決め部54と所定のクリアランスを形成し、回転許容部55は回転位置決め部54より大きなクリアランスを形成するようになっている。
【0048】
これにより、図4に示すように、フェルール挿入孔31内に保持されたフェルール60は、回転位置決め部54によって軸まわりの回転方向の移動が所定のクリアランスの回転角度となるように許容されると共に係合突起34を起点として係合突起34の幅方向Aに所定量傾くようになっている。
【0049】
また、係合突起34は、係合突起34のつば部53側の端面39と回転位置決め部54及び回転許容部55からなるキー溝の底面59とは所定のクリアランスを形成する突出量で形成されている。このため、係合突起34とキー溝との間のクリアランスによって、フェルール60が係合突起34の相対向する方向Bに係合突起34を起点としてフェルール用筒状体40の半径方向に傾くようになっている。
【0050】
すなわち、フェルール60は、プラグフレーム30に対して中心軸回りの回転方向の移動が所定量に許容された状態で、半径方向の直交する二方向に所定量傾くように保持されるため、斜めPCコネクタ10を光コネクタアダプタに着脱する際にフェルール60が傾くことで軸方向とは異なる方向の応力を除去してフェルール60や光コネクタアダプタ内の割スリーブに傷や変形等の破壊が発生するのを防止して安定した着脱を行うことができる。
【0051】
なお、対向接続時に低挿入損失(0.2dB以下)で超高反射減衰量(60dB以下)とするには、フェルール60の曲率偏心を50μm以下としなくてはならず、これにはフェルール60のプラグフレーム30に対する中心軸回りの回転方向の回転角度を±3度以下、好ましくは±2度以下に抑えなくてはならない。
【0052】
このため、係合突起34と回転位置決め部54との幅方向のクリアランスを0.01〜0.10mmとすることで、フェルール60のプラグフレーム30に対する中心軸回りの回転方向の回転角度を±2度以下に抑えることができる。
【0053】
ここで、例えば、図5(a)に示すように係合突起34の幅を1.30mmとして、フェルールのプラグフレームに対する中心軸回りの回転方向の回転角度が±2度以下となるように、従来のつば部53に1.35mm幅のキー溝54(キー溝の回転位置決め部54)を軸方向に亘って設けた場合、すなわちクリアランスが0.05mmとした場合、図5(b)に示すように、つば部53は係合突起34を起点として幅方向に1.8度傾斜する。このように1.8度と微小な傾斜では、斜めPCコネクタを光コネクタアダプタに着脱する際に、軸方向とは異なる方向の不要な応力が除去できず、光コネクタアダプタや斜めPCコネクタに傷や変形等の破損が発生してしまう。
【0054】
このように軸方向とは異なる方向の応力が発生した際に、この応力を逃がすことができる傾斜角度を5度以上とすると、図5(c)に示すように、つば部53に設ける回転位置決め部54の軸方向の長さは0.51mmとなる。
【0055】
このように回転位置決め部54の軸方向の長さは、加工精度によって0.3〜0.5mmが最適である。
【0056】
また、つば部53の回転許容部55は、回転位置決め部54を起点としてフェルール用筒状体40の半径方向に傾けた際に、係合突起34に当接しない程度に幅が漸大していればよいため、例えば、回転許容部55の漸大する幅を形成する側面の傾きが軸方向に対して5度程度傾くようにすればよい。
【0057】
また、回転許容部55の形状は、特に限定されず、例えば、回転位置決め部54の幅よりも大きな幅で形成して回転位置決め部54との間に段差を有するようにしてもよい。
【0058】
一方、図1及び図2に示すように、プラグフレーム30には、フェルール挿入孔31と連通して外周に開口する係止孔35が2つ形成されており、この係止孔35には、後述するストップリング70の先端に設けられた係止部75が係止されるようになっている。
【0059】
また、ストップリング70は、つば部材50のばね案内部56が挿入可能な軸方向に貫通した貫通孔71を有する円筒形状で形成された、例えば、ステンレス、黄銅等の金属やプラスチック等からなる。
【0060】
この貫通孔71は、先端部側に付勢ばね80を挿入可能な大径部72と、後端具側につば部材50のばね案内部56が挿入可能な小径部73とで構成されており、大径部72と小径部73との内径差による段差部74に付勢ばね80の一端が当接するようになっている。
【0061】
なお、付勢ばね80の他端は、つば部53の後端側端面に当接してつば部材50はストップリング70に対して軸方向前方側に付勢されるようになっている。
【0062】
また、ストップリング70の先端側外周には、ストップリング70をプラグフレーム30のフェルール挿入孔31に挿入した際に、係止孔35内に突出する係止部75が設けられている。この係止部75は、先端に向かって突出量が漸小するテーパ形状となっており、係止部75は、フェルール挿入孔31内にプラグフレーム30の後端部を押し広げながら進入して係止孔35に係止されるようになっている。
【0063】
このように構成されたプラグフレーム30にフェルール60を保持させるには、プラグフレーム30のフェルール挿入孔31に光ファイバ1を保持したフェルール60をつば部53に設けられたキー溝で構成された回転位置決め部54と回転許容部55とを係合突起34に係合するように挿入し、予め光ファイバ心線2に挿入した付勢ばね80及びストップリング70とを順次挿入することで、ストップリング70の係止部75をプラグフレーム30の係止孔35に係止する。これにより、ストップリング70がプラグフレーム30に固定される。このとき、フェルール60のつば部53の先端側の側面がプラグフレーム30のフランジ部33に当接することで、フェルール60は先端側への移動が規制された状態でフランジ部33の突出孔32から所定量突き出して軸方向前方側に付勢保持される。
【0064】
また、このように保持されたフェルール60は、回転位置決め部54によってプラグフレーム30に対する中心軸回りの回転方向の移動が所定範囲となるように許容されると共に回転位置決め部54の長手方向の長さによって半径方向の傾き量も所定範囲で許容された状態となる。
【0065】
さらに、このように組み立てられたプラグフレーム30の外周には、プラグハウジング20と係合する係合凸部36が2つ設けられており、これら係合凸部36がプラグハウジング20の係合凹部21と係合することでプラグハウジング20内にプラグフレーム30が軸方向の所定範囲に移動自在に保持されて斜めPCコネクタが構成されている。
【0066】
このように形成された斜めPCコネクタ10は、図示しない光コネクタアダプタにより対向接続させた際に、互いに所定の圧力で当接されるよう、フェルール60がストップリング70側に移動した状態で保持されるようになっている。
【0067】
このように斜めPCコネクタ10を光コネクタアダプタに着脱させる際に、フェルール60には軸方向に圧力がかかるが、プラグフレーム30に保持されたフェルール60は回転位置決め部54と回転許容部55とによってプラグフレーム30に対して中心軸回りの回転方向の移動が所定角度内に許容された状態で半径方向に所定範囲で傾くことができるため、軸方向とは異なる方向の不要な応力を除去し、光コネクタアダプタや斜めPCコネクタ10に傷や変形等の破損が発生するのを防止して着脱の安定性を向上することができる。
【0068】
なお、斜めPCコネクタ10は、フェルール60の回転方向の移動を所定範囲内に許容した状態でフェルール60同士を対向接続させることができるため低挿入損失で高反射減衰量の光接続を容易に実現することができる。
【0069】
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る斜めPCコネクタの分解斜視図であり、図7は、斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図であり、図8は、フェルールの斜視図、平面図及び断面図であり、図9は、斜めPCコネクタの要部断面図である。
【0070】
上述した実施形態1では、フェルール用筒状体40の外径が2.5mmのSC型の斜めPCコネクタとしたが、実施形態2では、フェルール用筒状体40Aの外径が1.25mmの斜めPCコネクタとした例である。なお、上述した実施形態1と同等の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0071】
図示するように、本実施形態の斜めPCコネクタ10Aは、光コネクタアダプタに嵌合するプラグハウジング20Aと、プラグハウジング20A内に嵌合するプラグフレーム30Aと、光接続を行う光ファイバ1を保持すると共にプラグフレーム30Aの後方から挿入されるフェルール60Aと、先端部がプラグフレーム30Aの後端部と係合するストップリング70Aと、フェルール60Aとストップリング70Aとの間に保持されてフェルール60Aを軸方向先端側に向かって付勢する付勢ばね80Aとを具備する。
【0072】
図8に示すように、フェルール60Aは、外径が1.25mmで形成され、ジルコニアなどのセラミックス材料やガラス材料、ステンレス、ニッケル、ニッケル合金等の金属材などで形成されたフェルール用筒状体40Aと、フェルール用筒状体40Aの一端部に嵌合されたつば部材50Aとから構成されている。
【0073】
つば部材50Aは、フェルール用筒状体40Aの一端部が嵌合する嵌合孔51Aが開口する外周に円周方向に亘って半径方向に突出したつば部53Aを有する。
【0074】
このつば部53Aは、半径方向の断面が略矩形状となるように形成されており、フェルール用筒状体40A側が軸方向に平行な面の4面で構成された回転位置決め部54Aと、ストップリング70A側に向かって中心軸方向に傾斜する4つのテーパ面の4面で構成された回転許容部55Aとを有する。
【0075】
一方、図6及び図7に示すようにプラグフレーム30Aは、フェルール挿入孔31A内に設けられた突出孔32Aを有するフランジ部33Aに隣接して回転位置決め部54Aと回転許容部55Aとに係合する係合孔34Aが設けられている。
【0076】
本実施形態では、回転位置決め部54Aと回転許容部55Aとが半径方向の断面が略矩形状に設けられているため、その係合部は半径方向の断面が回転位置決め部54Aと略同等の形状で且つ回転位置決め部54Aよりも若干大きな断面が略矩形状の係合孔34Aとなっている。
【0077】
この係合孔34Aは、軸方向に亘って係合幅、すなわち、軸方向に亘って縦及び横の開口幅が所定の幅で一定に設けられており、これにより、回転位置決め部54Aと係合孔34Aとの間に所定のクリアランスを形成し、且つ回転許容部55Aと係合孔34Aとの間に回転位置決め部54Aよりも大きなクリアランスを形成するようになっている。
【0078】
これにより、図9に示すように、フェルール挿入孔31A内に保持されたフェルール60Aは、回転位置決め部54Aによってプラグフレーム70Aに対して中心軸回りの回転方向の移動が所定のクリアランスの回転角度となるように許容されると共に係合孔34Aを起点として回転位置決め部54Aを形成する面の対向する2方向に所定量傾くようになっている。
【0079】
ここで、例えば、図10(a)に示すように、係合孔34Aの幅及び高さを2.82mmとして、フェルールのプラグフレームに対する中心軸回りの回転方向の回転角度が2度以下、本実施形態では、1.973度となるように、従来のつば部材に軸方向亘って幅及び高さが2.77mmのつば部53Aを設けた場合、すなわち、クリアランスを0.05mmとした場合、図10(b)に示すように、フェルールは、つば部53Aを起点として半径方向に2度傾斜する。このような2度の微小な傾斜では、斜めPCコネクタを光コネクタアダプタに着脱する際に、軸方向とは異なる方向への不要な応力を除去できず、光コネクタアダプタや斜めPCコネクタに傷や変形等の破損が発生してしまう。
【0080】
このように軸方向とは異なる方向の応力が発生した際に、この応力を除去することができる傾斜角度を5度以上とすると、図10(c)に示すように、つば部53Aに設けられる回転位置決め部54Aとなる軸方向の長さは0.69mm以下となる。
【0081】
このような回転位置決め部54Aの軸方向の長さは、加工精度を考慮すると0.4〜0.6mmが最適である。
【0082】
また、回転許容部55Aは、フェルール60Aを回転位置決め部54Aを起点としてプラグフレーム30Aに対して半径方向に傾けた際に、係合孔34Aの内面に当接しない程度のテーパ面で形成されていればよいため、例えば、回転許容部55Aを構成する4つのテーパ面の傾きをそれぞれ軸方向に対して5度程度とすればよい。
【0083】
このように、斜めPCコネクタ10Aに回転位置決め部54Aと回転許容部55Aとを設けることで、フェルール60Aのプラグフレーム30Aに対する中心軸回りの回転方向の回転を所定の回転角度に許容すると共に半径方向に所定の傾斜を許容することができるため、上述した実施形態1と同様に、光コネクタアダプタに着脱する際に軸方向とは異なる方向の不要な応力を除去して光コネクタアダプタや斜めPCコネクタ10Aに傷や変形等の破損が発生するのを防止して低挿入損失及び高反射減衰量で光接続を行うことができる。
【0084】
なお、プラグフレーム30Aとストップリング70Aとの係合及びプラグフレーム30Aとプラグハウジング20Aとの係合等は、実施形態1と同様なため、係合に用いられる係止孔及び係止突起等の同一の部材には同等の符号を付して重複する説明は省略する。
【0085】
また、本実施形態では、つば部53Aを半径方向の断面が略矩形状となるようにしたが、これに限定されず、例えば、つば部を半径方向の断面が六角形状となるようにしてもよい。このような例を以下に説明する。
【0086】
図11は、つば部の他の例を示す斜めPCコネクタの分解斜視図であり、図12は、つば部の他の例を示す斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図であり、図13は、つば部の他の例を示すフェルールの斜視図、平面図及び断面図であり、図14は、つば部の他の例を示す要部断面図である。
【0087】
図示するように、斜めPCコネクタ10Bは、プラグハウジング20Aと、プラグハウジング内に嵌合するプラグフレーム30Bと、光接続を行う光ファイバを保持すると共にプラグフレーム30Bの後方から挿入されるフェルール60Bと、先端部がプラグフレーム30Bの後端部と係合するストップリング70Aと、フェルール60Bとプラグフレーム30Bとの間に保持されてフェルール60Bを軸方向先端側に向かって付勢する付勢ばね80Aとを具備する。
【0088】
フェルール60Bのフェルール用筒状体40Aの後端部に嵌合するつば部材50Bは、嵌合部51Aの開口側の外周に円周方向に亘って突出して、半径方向の断面が六角形状に形成されたつば部53Bが設けられている。
【0089】
このつば部53Bは、半径方向の断面が六角形状となるように形成されており、フェルール用筒状体40A側が軸方向に平行な面の6面で構成された回転位置決め部54Bと、ストップリング70A側に向かって中心軸方向に傾斜する6つのテーパ面の6面で構成された回転許容部55Bとを有する。
【0090】
一方、図11及び図12に示すようにプラグフレーム30Bは、フェルール挿入孔31A内に設けられたフランジ部33Aに隣接して回転位置決め部54Bと回転許容部55Bとに係合する係合部34Bが設けられている。
【0091】
本実施形態では、回転位置決め部54Bと回転許容部55Bとが半径方向の断面が六角形状に形成されているため、係合部を半径方向の断面が回転位置決め部54Bと略同等の形状で、且つ回転位置決め部54Bよりも若干大きな断面が六角形状の係合孔34Bとなっている。
【0092】
この係合孔34Bは、軸方向に亘って同等の係合幅、すなわち、軸方向に亘って対向する内面の距離が一定となるように設けられており、これにより、回転位置決め部54Bと係合孔34Bとの間に所定のクリアランスを形成し、且つ回転許容部55Bと係合孔34Bとの間に回転位置決め部54Bよりも大きなクリアランスを形成するようになっている。
【0093】
つば部53B及び係合孔34Bをこのように半径方向の断面が六角形状としても、図14に示すように、フェルール挿入孔31A内に保持されたフェルール60Aは、回転位置決め部54Bによってプラグフレーム70Bに対して中心軸回りの回転方向の移動が所定のクリアランスの回転角度となるように許容されると共に係合孔34Bを起点として回転位置決め部54Bを形成する面の対向する3方向に所定量傾くことができ、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0094】
また、このような半径方向の断面が六角形状となるつば部53Bを有するフェルール60Bは、一般的にLC型の斜めPCコネクタに多く用いられている。
【0095】
もちろん、FC型やMU型やLC型の斜めPCコネクタにおいても、上述したようにつば部53Bに回転位置決め部54Bと回転許容部55Bとを設けることによって、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0096】
なお、つば部の回転許容部の形状は、回転位置決め部によって規定された傾斜角度に傾斜した際に所定角度以内で係合突起に当接して傾斜を規制しなければ特に限定されず、例えば、図15に示すように円筒形状としてもよい。
【0097】
このように、フェルール60Cをフェルール用筒状体40Aと、フェルール用筒状体40Aの後端部に嵌合すると共に断面が六角形状の回転位置決め部54Bと円筒形状の回転許容部55Cとを有するつば部53Cを有するつば部材50Cとすることで、微小なつば部53Cを容易に加工することができる。
【0098】
また、回転許容部を設けずに回転位置決め部だけのつば部とした場合、付勢ばねに押圧された際に強度が弱く破壊される虞があるが、円筒形状や外周がテーパ面で形成された回転許容部の後端側端面に付勢ばねが当接するようにしたため、付勢ばねの押圧力によってつば部が破壊されるのを防止することができる。
【0099】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1及び2を説明したが、斜めPCコネクタの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
【0100】
例えば、上述した実施形態1では、回転位置決め部と回転許容部とがキー溝からなり、係合部が係合突起としたが、これに限定されず、例えば、SC型の斜めPCコネクタであっても、上述した実施形態2と同様に、つば部の半径方向の断面が略矩形状又は六角形状として係合部を回転位置決め部と略同形状の係合孔としてもよい。
【0101】
また、上述した実施形態1及び2では、軸方向に所定の長さを有する回転位置決め部54、54A及び54Bとしたが、これに限定されず、例えば、回転許容部55、55A及び55Bをつば部53、53A、53B及び53Cの軸方向に亘って設けるようにしてもよい。すなわち、回転許容部の先端側の角が係合部に当接することで回転方向の移動を所定範囲に規制する回転位置決め部となり、回転許容部の傾斜面が係合部に当接することで傾斜方向の移動が所定量に規制される。このため、回転許容部を軸方向に亘って設ける場合には、回転許容部の軸に対する傾斜角度をフェルール自体の傾斜角度とすることができる。
【0102】
さらに、上述した実施形態1及び2では、SC型の斜めPCコネクタ10、10A、10Bを例示したが、これに限定されず、FC型及びMU型、LC型等の斜めPCコネクタに本発明を用いてもよいことは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の斜めPCコネクタによれば、つば部に回転位置決め部と回転許容部とを設けることによって、フェルールの保持部材の回転方向の回転角度を所定の範囲内に許容すると共に半径方向に向かって所定の範囲で傾くことができ、光接続時に低挿入損失及び高反射減衰量を容易に実現することができると共に光コネクタアダプタに着脱する際に軸方向とは異なる方向の応力を除去することができ、着脱時の傷や変形等の破壊を防止して安定した着脱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る斜めPCコネクタの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るフェルールの斜視図、平面図及び断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る斜めPCコネクタの要部断面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る回転位置決め部の軸方向の長さを説明する平面図である。
【図6】本発明の実施形態2に係る斜めPCコネクタの分解斜視図である。
【図7】本発明の実施形態2に係る斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係るフェルールの斜視図、平面図及び断面図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る斜めPCコネクタの要部断面図である。
【図10】本発明の実施形態2に係る回転位置決め部の軸方向の長さを説明する平面図である。
【図11】本発明の実施形態2に係るつば部の他の例を示す斜めPCコネクタの分解斜視図である。
【図12】本発明の実施形態2に係るつば部の他の例を示す斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図である。
【図13】本発明の実施形態2に係るつば部の他の例を示す斜視図、平面図及び断面図である。
【図14】本発明の実施形態2に係るつば部の他の例を示す斜めPCコネクタの要部断面図である。
【図15】本発明の実施形態2に係る回転許容部の他の例を示す斜視図、平面図及び断面図である。
【図16】従来技術に係るフェルールの斜視図及び平面図である。
【符号の説明】
10、10A、10B 斜めPCコネクタ
20、20A プラグハウジング
30、30A、30B プラグフレーム
34 係合突起
34A、34B 係合孔
40、40A フェルール用筒状体
50、50A、50B、50C つば部材
53、53A、53B、53C つば部
54、54A、54B 回転位置決め部
55、55A、55B、55C 回転許容部
60、60A、60B、60C フェルール
70、70A ストップリング
80、80A 付勢ばね

Claims (15)

  1. 光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に円盤形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、
    前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、
    前記つば部に、円周方向に等間隔で軸方向に延びたキー溝を設ける一方、前記保持部材内に、前記フランジ部から後方へ前記キー溝と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って所定の厚さを有し、前記キー溝と係合する係合突起を設け、
    前記キー溝の先端部側の所定長さを、前記係合突起との間に所定のクリアランスを保つように略同等の幅に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、
    前記キー溝の後端部側の幅を、後方へ向かって漸次大きくすることで前記回転位置決め部と前記係合突起とのクリアランスよりも漸次大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合突起を起点として当該係合突起の幅方向に所定量傾くことを許容する回転許容部として構成し、
    コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記キー溝後端部側の前記回転許容部が前記係合突起の後端部より後方へ移動しても、前記キー溝先端部側の前記回転位置決め部が前記係合突起の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタ。
  2. 前記係合突起は、前記保持部材内の相対向する位置に2個設けたことを特徴とする請求項1記載の斜めPCコネクタ。
  3. 前記係合突起の突出端面と前記キー溝の底面との間に所定のクリアランスが形成され、これにより前記フェルールが前記係合突起を起点として当該係合突起の相対向する方向に傾くことを特徴とする請求項2記載の斜めPCコネクタ。
  4. 前記回転位置決め部と前記係合突起との所定のクリアランスによって許容される前記フェルールの前記保持部材に対する中心軸回りの回転方向の回転角度が、±3度以下、好ましくは±2度以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  5. 前記フェルールの前記回転位置決め部を起点とした中心軸からの傾き角度が±5度以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  6. 前記フェルール用筒状体の外径が略2.5mmであることを特徴とする斜め請求項1〜5のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  7. 前記回転位置決め部となるキー溝の軸方向の長さが0.3〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  8. 前記保持部材が、SC型光コネクタアダプタに係合することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  9. 光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に多角形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、
    前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、
    前記つば部を、半径方向の断面が略矩形状となるように形成する一方、前記保持部材内に、断面が略矩形状で前記フランジ部から後方へ前記つば部と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って縦及び横の開口幅が所定の一定幅で、前記つば部と係合する係合孔を設け、
    前記つば部の先端部側の所定長さを、前記係合孔との間に所定のクリアランスを保つように軸方向に平行な面に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、
    前記つば部の後端部側を、後方へ向かって中心軸方向に漸次傾斜するテーパ面にすることで前記回転位置決め部と前記係合孔とのクリアランスよりも漸次大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合孔を起点として半径方向に所定量傾斜することを許容する回転許容部として構成し、
    コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記つば部後端部側の前記回転許容部が前記係合の後端部より後方へ移動しても、前記つば部先端部側の前記回転位置決め部が前記係合の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタ。
  10. 光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に多角形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、
    前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、
    前記つば部を、半径方向の断面が六角形状となるように形成する一方、前記保持部材内に、断面が六角形状で前記フランジ部から後方へ前記つば部と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って対向する内面の距離が一定で、前記つば部と係合する係合孔を設け、
    前記つば部の先端部側の所定長さを、前記係合孔との間に所定のクリアランスを保つように軸方向に平行な6面に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、
    前記つば部の後端部側を、後方へ向かって中心軸方向に漸次傾斜する6つのテーパ面にすることで前記回転位置決め部と前記係合孔とのクリアランスよりも漸次大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合孔を起点として対向する3方向に所定量傾斜することを許容する回転許容部として構成し、
    コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記つば部後端部側の前記回転許容部が前記係合の後端部より後方へ移動しても、前記つば部先端部側の前記回転位置決め部が前記係合の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタ。
  11. 光ファイバを内部に保持し、先端面が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成されたフェルール用筒状体と、前記フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、先端側に多角形状のつば部を有するつば部材とからなるフェルールと、
    前記フェルールが挿入保持される保持部材であって、前記フェルール用筒状体のみが突出可能なフランジ部を有し、前記つば部の先端側の側面が前記フランジ部に当接することで、前記フェルールを先端側への移動が規制された状態で軸方向前方側に付勢保持する保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、
    前記つば部を、半径方向の断面が六角形状となるように形成する一方、前記保持部材内に、断面が六角形状で前記フランジ部から後方へ前記つば部と同程度の長さ軸方向に延び、かつ、その全長に亘って対向する内面の距離が一定で、前記つば部と係合する係合孔を設け、
    前記つば部の先端部側の所定長さを、前記係合孔との間に所定のクリアランスを保つように軸方向に平行な6面に形成し、これにより前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制する回転位置決め部として構成する一方、
    前記つば部の後端部側を、前記回転位置決め部より小径の円筒形状にすることで前記回転位置決め部と前記係合孔とのクリアランスよりも大きなクリアランスを形成し、これにより前記フェルールが前記係合孔を起点として対向する3方向に所定量傾斜することを許容する回転許容部として構成し、
    コネクタの着脱に際して前記フェルールが前記保持部材に対して後退するとき、前記つば部後端部側の前記回転許容部が前記係合の後端部より後方へ移動しても、前記つば部先端部側の前記回転位置決め部が前記係合の後端部から外れない限り、前記フェルールの軸まわりの回転移動を規制し続けることを特徴とする斜めPCコネクタ。
  12. 前記回転許容部を構成するテーパ面が軸方向に対して5度以上の角度で形成されていることを特徴とする請求項9または請求項10記載の斜めPCコネクタ。
  13. 前記フェルール用筒状体の外径が略1.25mmであることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  14. 前記回転位置決め部となる前記つば部の外周面の軸方向の長さが0.4〜0.6mmであることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
  15. 前記保持部材がMU型又はLC型光コネクタアダプタと係合することを特徴とする請求項9〜14のいずれか1項記載の斜めPCコネクタ。
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