JP2003329882A - 斜めpcコネクタ - Google Patents
斜めpcコネクタInfo
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- G02B6/3818—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres of a low-reflection-loss type
- G02B6/3821—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres of a low-reflection-loss type with axial spring biasing or loading means
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Abstract
を行うことができるPCコネクタを提供する。 【解決手段】 つば部材50の先端側には、円周方向に
突出した多角形状又は円盤形状のつば部53が設けられ
ていると共に当該つば部材50を保持する保持部材30
内には、光ファイバの軸方向に亘って所定の係合幅で形
成された係合部34を有し、前記つば部53の軸方向先
端側には、前記係合部34との間に所定のクリアランス
を有し、当該つば部53の回転方向の移動を規制する回
転位置決め部54を有すると共に該回転位置決め部54
の後端側には当該回転位置決め部54と前記係合部34
とのクリアランスよりも大きなクリアランスを形成する
回転許容部55を設ける。
Description
研磨端面同士を接続する斜めPCコネクタに関する。
では、コネクタ接続部における接続損失の低減及び反射
戻り光の低減を目的として、フェルールに保持された光
ファイバの端面をフェルール端面と共に光ファイバの軸
に垂直な面に対して斜めに、且つ凸球面に研磨した「斜
めPC(Physical Contact)コネク
タ」が用いられる。
れるフェルールについて説明する。
視図及び平面図である。
用いられるフェルール160は、先端面が軸と直交する
面に対して傾斜した凸面状に設けられた円筒形状を有す
るフェルール用筒状体140と、フェルール用筒状体1
40の後端部に嵌合するつば部材150とからなり、つ
ば部材150には、フェルール用筒状体140側の外周
に円周方向に亘って半径方向に突出したつば部153が
設けられている。このつば部153には、斜めPCコネ
クタの図示しないプラグフレームに保持された際にプラ
グフレーム内の軸方向に同等の係合幅で設けられた係合
突起と係合するキー溝154が設けられている。このキ
ー溝154は、つば部の円周方向に90度間隔で4箇
所、軸方向に亘って同等の幅で設けられている。
内に保持されて光コネクタアダプタ等により、フェルー
ル160の端面同士を当接させた対向接続を行うことに
より、低挿入損失及び高反射減衰量の光接続を行うこと
ができる。
では、フェルールの中心軸回りの回転方向の移動が大き
いと凸球面の曲率偏心が増加してしまい、低挿入損失及
び高反射減衰量を実現できないという問題がある。
実現するには、フェルール用筒状体の先端面に設けられ
た凸球面の曲率偏心を50μm以下とする必要があり、
これには、フェルールの中心軸回りの回転方向の回転角
度を±3度以下、望ましくは±2度以下に抑える必要が
あった。
ラグフレームに設けられた係合突起とのクリアランスを
0.01〜0.1mmとすることで、フェルールの中心
軸回りの回転ガタを小さく抑えて曲率偏心を50μm以
下として、低挿入損失及び高反射減衰量とすることがで
きる。
は、フェルールの中心軸回りの回転ガタを抑えるために
つば部のキー溝と係合突起とのクリアランスを0.01
〜0.1mmとすると、光コネクタプラグを光コネクタ
アダプタに着脱する際に、フェルールの半径方向の移動
が規制されているため、着脱の安定性が悪いという問題
がある。
ル用筒状体を用いた光コネクタプラグに比べて、フェル
ール用筒状体が1.25mmのフェルール用筒状体を用
いた光コネクタプラグでは、曲率偏心を小さく抑えるた
めにはつば部のキー溝と係合突起とのクリアランスを略
半分にする必要があるが、高精度な加工が必要で実質で
は不可能であるという問題がある。
の余計な応力を除去して安定した着脱を行うことができ
るPCコネクタを提供することを課題とする。
明の第1の態様は、光ファイバを保持すると共に先端面
が光ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に
形成されたフェルール用筒状体及び該フェルール用筒状
体の後端部に嵌合するつば部材からなるフェルールと、
該フェルールを前記光ファイバの軸中心とした回転方向
の移動を規制すると共に軸方向に向かって付勢保持する
保持部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、前記
つば部材の先端側には、円周方向に突出した多角形状又
は円盤形状のつば部が設けられていると共に前記保持部
材内には、前記光ファイバの軸方向に亘って所定の係合
幅で形成された係合部を有し、前記つば部の軸方向先端
側には、前記係合部との間に所定のクリアランスを有
し、当該つば部の回転方向の移動を規制する回転位置決
め部を有すると共に該回転位置決め部の後端側には当該
回転位置決め部と前記係合部とのクリアランスよりも大
きなクリアランスを形成する回転許容部を有することを
特徴とする斜めPCコネクタにある。
て、前記回転位置決め部と前記係合部との所定のクリア
ランスによって許容される前記フェルールの前記保持部
材に対する中心軸回りの回転方向の回転角度が、±3度
以下であることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
て、前記回転位置決め部と前記係合部との所定のクリア
ランスによって許容される前記フェルールの前記保持部
材に対する中心軸回りの回転方向の回転角度が、±2度
以下であることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
の態様において、前記フェルールの前記回転位置決め部
を起点とした中心軸からの傾き角度が±5度以上である
ことを特徴とする斜めPCコネクタにある。
の態様において、前記つば部の前記回転位置決め部と回
転許容部とが、当該つば部に軸方向に亘って設けられた
キー溝からなると共に前記係合部が前記キー溝内に突出
する係合突起であることを特徴とする斜めPCコネクタ
にある。
て、前記フェルール用筒状体の外径が略2.5mmであ
ることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
において、前記回転位置決め部となるキー溝の軸方向の
長さが0.3〜0.5mmであることを特徴とする斜め
PCコネクタにある。
の態様において、前記保持部材が、SC型光コネクタア
ダプタに係合することを特徴とする斜めPCコネクタに
ある。
の態様において、前記つば部の前記回転位置決め部と回
転許容部とが、当該つば部の外周面で構成されていると
共に前記係合部が係合孔であることを特徴とする斜めP
Cコネクタにある。
いて、前記回転許容部が軸中心に向かって傾斜するよう
に形成されたテーパ面で構成されていることを特徴とす
る斜めPCコネクタにある。
おいて、前記回転許容部を構成するテーパ面が軸方向に
対して5度以上の角度で形成されていることを特徴とす
る斜めPCコネクタにある。
おいて、前記回転位置決め部が円盤形状の外周面で構成
されていることを特徴とする斜めPCコネクタにある。
れかの態様において、前記フェルール用筒状体の外径が
略1.25mmであることを特徴とする斜めPCコネク
タにある。
おいて、前記回転位置決め部となる前記つば部の外周面
の軸方向の長さが0.4〜0.6mmであることを特徴
とする斜めPCコネクタにある。
れかの態様において、前記保持部材がMU型又はLC型
光コネクタアダプタと係合することを特徴とする斜めP
Cコネクタにある。
てフェルールの保持部材の回転方向の回転角度を所定の
範囲内に許容すると共に半径方向に向かって所定の範囲
で傾くようにしたため、光接続時に低挿入損失及び高反
射減衰量を容易に実現することができると共に光コネク
タアダプタに着脱する際に軸方向とは異なる方向の応力
を除去することができる。
いて詳細に説明する。
1に係る斜めPCコネクタの分解斜視図であり、図2
は、斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図で
あり、図3は、フェルールの斜視図、平面図及び断面図
であり、図4は、斜めPCコネクタの要部断面図であ
る。
ネクタ10は、SC型の光コネクタアダプタに嵌合する
プラグハウジング20と、プラグハウジング20内に嵌
合するプラグフレーム30と、光接続を行う光ファイバ
を保持すると共にプラグフレーム30の後方から挿入さ
れるフェルール60と、先端部がプラグフレーム30の
後端部と係合するストップリング70と、フェルール6
0とストップリング70との間に保持されてフェルール
60を軸方向先端側に向かって付勢する付勢ばね80と
を具備する。
径が2.5mmで形成されたフェルール用筒状体40
と、フェルール用筒状体40の一端部に嵌合されたつば
部材50とから構成されている。
有し、その内部には軸方向に貫通して光ファイバ1を挿
入保持する光ファイバ挿入孔41が設けられている。ま
た、この光ファイバ挿入孔41の後端部には、内径が開
口側に向かって漸大するテーパ部42が設けられてい
る。このようなテーパ部42を設けることによって、光
ファイバ挿入孔41に光ファイバ1を挿入した際に、光
ファイバ1の先端がフェルール用筒状体40の端面に接
触することで欠けたり、折れたりするのを防止すること
ができる。
は、例えば、ジルコニア等のセラミックス材料、プラス
チック材料及び結晶化ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英
等のガラス材料、ステンレス、ニッケル、ニッケル合金
等の金属材料等を挙げることができる。
の先端は、軸に直交する面に対して傾斜した平面や凸球
面などの凸面状に形成されている。本実施形態では、フ
ェルール用筒状体40の先端を光ファイバ1の中心軸か
らずれた位置に曲率中心を有する凸球面状に形成した。
めPCコネクタ10同士を光コネクタアダプタを介して
対向接続させる際に、各フェルール用筒状体40の凸球
面の曲率中心と光ファイバ1同士の接続点とが一直線上
に位置するような相互位置関係となるように割りスリー
ブ内で接続される。
下の低挿入損失で、且つ60dB以上の超高反射減衰量
という仕様を実現するためには、軸に直交する面に対し
て所定の角度(例えば8°)だけ傾斜した基準平面に関
して、凸球面の曲率偏心が50μm以下、好ましくは3
0〜40μmとする必要があり、これには凸球面の曲率
半径を6〜9mmとする必要がある。
球面同士を対向接続させた際にそれぞれのフェルール用
筒状体40のプラグフレーム30に対する中心軸回りの
回転方向の移動量が±3度以下、好ましくは±2度以下
の回転角度となるように、プラグフレーム30内に保持
される必要がある。
体40の一端部を嵌合させる嵌合孔51と、光ファイバ
1の外周に被覆を施した光ファイバ心線2を挿入保持す
る光ファイバ心線挿入孔52と、嵌合孔41が開口する
側の外周に円周方向に亘って半径方向に所定量突出する
ように設けられたつば部53とから構成されている。
フレーム30の係合部である係合突起34との間に所定
のクリアランスを形成し、この所定のクリアランスによ
り中心軸回りの回転方向の移動を所定範囲で許容する回
転位置決め部54と、回転位置決め部54の後端側に回
転位置決め部54と係合突起34とのクリアランスより
も大きなクリアランスを形成する回転許容部55とを有
する。
90度間隔で4箇所、軸方向に向かってキー溝を設け、
回転位置決め部54と回転許容部55とがキー溝で構成
されるようにした。詳しくは、各キー溝の先端部側を軸
方向に亘って略同等の幅とすることで係合突起34との
間に所定のクリアランスを形成する回転位置決め部54
とし、後端部側を幅が後端に向かって漸大することで回
転位置決め部54と係合突起34とのクリアランスより
も大きなクリアランスを形成する回転許容部55とし
た。
に回転位置決め部54を設けることによってフェルール
60の回転方向の移動を所定のクリアランスの回転角度
以内になるように許容すると共に回転位置決め部54の
長手方向の長さによってフェルール60が回転位置決め
部54を起点としてフェルール用筒状体40の半径方向
に所定角度で傾くようになっている。
部53の外径よりも小さな外径を有するばね案内部56
が設けられている。このばね案内部56の外周には、圧
縮ばね等の付勢ばね80がストップリング70とつば部
53とによって挟持されている。
プラグフレーム30は、図1及び図2に示すように、長
手方向に亘って貫通したフェルール挿入孔31を有し、
断面が略矩形の外形を有する、例えば、プラスチックで
形成されている。このフェルール挿入孔31には、フェ
ルール用筒状体40の外径よりも若干大きな内径を有
し、フェルール用筒状体40のみが突出可能な突出孔3
2が形成されたフランジ部33が設けられている。
ジ部33に隣接してつば部53の回転位置決め部54と
回転許容部55とからなるキー溝に係合する係合部が設
けられている。
回転位置決め部54と回転許容部55とがキー溝からな
るため、係合部を図4に示すように中心軸に向かって突
出する係合突起34として、フェルール挿入孔31内の
相対向する位置に2個設けた。
の係合幅、すなわち、軸方向に亘って所定の厚さで設け
られており、回転位置決め部54と所定のクリアランス
を形成し、回転許容部55は回転位置決め部54より大
きなクリアランスを形成するようになっている。
ル挿入孔31内に保持されたフェルール60は、回転位
置決め部54によって軸まわりの回転方向の移動が所定
のクリアランスの回転角度となるように許容されると共
に係合突起34を起点として係合突起34の幅方向Aに
所定量傾くようになっている。
ば部53側の端面39と回転位置決め部54及び回転許
容部55からなるキー溝の底面59とは所定のクリアラ
ンスを形成する突出量で形成されている。このため、係
合突起34とキー溝との間のクリアランスによって、フ
ェルール60が係合突起34の相対向する方向Bに係合
突起34を起点としてフェルール用筒状体40の半径方
向に傾くようになっている。
ーム30に対して中心軸回りの回転方向の移動が所定量
に許容された状態で、半径方向の直交する二方向に所定
量傾くように保持されるため、斜めPCコネクタ10を
光コネクタアダプタに着脱する際にフェルール60が傾
くことで軸方向とは異なる方向の応力を除去してフェル
ール60や光コネクタアダプタ内の割スリーブに傷や変
形等の破壊が発生するのを防止して安定した着脱を行う
ことができる。
B以下)で超高反射減衰量(60dB以下)とするに
は、フェルール60の曲率偏心を50μm以下としなく
てはならず、これにはフェルール60のプラグフレーム
30に対する中心軸回りの回転方向の回転角度を±3度
以下、好ましくは±2度以下に抑えなくてはならない。
54との幅方向のクリアランスを0.01〜0.10m
mとすることで、フェルール60のプラグフレーム30
に対する中心軸回りの回転方向の回転角度を±2度以下
に抑えることができる。
係合突起34の幅を1.30mmとして、フェルールの
プラグフレームに対する中心軸回りの回転方向の回転角
度が±2度以下となるように、従来のつば部53に1.
35mm幅のキー溝54(キー溝の回転位置決め部5
4)を軸方向に亘って設けた場合、すなわちクリアラン
スが0.05mmとした場合、図5(b)に示すよう
に、つば部53は係合突起34を起点として幅方向に
1.8度傾斜する。このように1.8度と微小な傾斜で
は、斜めPCコネクタを光コネクタアダプタに着脱する
際に、軸方向とは異なる方向の不要な応力が除去でき
ず、光コネクタアダプタや斜めPCコネクタに傷や変形
等の破損が発生してしまう。
発生した際に、この応力を逃がすことができる傾斜角度
を5度以上とすると、図5(c)に示すように、つば部
53に設ける回転位置決め部54の軸方向の長さは0.
51mmとなる。
長さは、加工精度によって0.3〜0.5mmが最適で
ある。
転位置決め部54を起点としてフェルール用筒状体40
の半径方向に傾けた際に、係合突起34に当接しない程
度に幅が漸大していればよいため、例えば、回転許容部
55の漸大する幅を形成する側面の傾きが軸方向に対し
て5度程度傾くようにすればよい。
されず、例えば、回転位置決め部54の幅よりも大きな
幅で形成して回転位置決め部54との間に段差を有する
ようにしてもよい。
フレーム30には、フェルール挿入孔31と連通して外
周に開口する係止孔35が2つ形成されており、この係
止孔35には、後述するストップリング70の先端に設
けられた係止部75が係止されるようになっている。
0のばね案内部56が挿入可能な軸方向に貫通した貫通
孔71を有する円筒形状で形成された、例えば、ステン
レス、黄銅等の金属やプラスチック等からなる。
0を挿入可能な大径部72と、後端具側につば部材50
のばね案内部56が挿入可能な小径部73とで構成され
ており、大径部72と小径部73との内径差による段差
部74に付勢ばね80の一端が当接するようになってい
る。
の後端側端面に当接してつば部材50はストップリング
70に対して軸方向前方側に付勢されるようになってい
る。
は、ストップリング70をプラグフレーム30のフェル
ール挿入孔31に挿入した際に、係止孔35内に突出す
る係止部75が設けられている。この係止部75は、先
端に向かって突出量が漸小するテーパ形状となってお
り、係止部75は、フェルール挿入孔31内にプラグフ
レーム30の後端部を押し広げながら進入して係止孔3
5に係止されるようになっている。
にフェルール60を保持させるには、プラグフレーム3
0のフェルール挿入孔31に光ファイバ1を保持したフ
ェルール60をつば部53に設けられたキー溝で構成さ
れた回転位置決め部54と回転許容部55とを係合突起
34に係合するように挿入し、予め光ファイバ心線2に
挿入した付勢ばね80及びストップリング70とを順次
挿入することで、ストップリング70の係止部75をプ
ラグフレーム30の係止孔35に係止する。これによ
り、ストップリング70がプラグフレーム30に固定さ
れる。このとき、フェルール60のつば部53の先端側
の側面がプラグフレーム30のフランジ部33に当接す
ることで、フェルール60は先端側への移動が規制され
た状態でフランジ部33の突出孔32から所定量突き出
して軸方向前方側に付勢保持される。
0は、回転位置決め部54によってプラグフレーム30
に対する中心軸回りの回転方向の移動が所定範囲となる
ように許容されると共に回転位置決め部54の長手方向
の長さによって半径方向の傾き量も所定範囲で許容され
た状態となる。
フレーム30の外周には、プラグハウジング20と係合
する係合凸部36が2つ設けられており、これら係合凸
部36がプラグハウジング20の係合凹部21と係合す
ることでプラグハウジング20内にプラグフレーム30
が軸方向の所定範囲に移動自在に保持されて斜めPCコ
ネクタが構成されている。
0は、図示しない光コネクタアダプタにより対向接続さ
せた際に、互いに所定の圧力で当接されるよう、フェル
ール60がストップリング70側に移動した状態で保持
されるようになっている。
クタアダプタに着脱させる際に、フェルール60には軸
方向に圧力がかかるが、プラグフレーム30に保持され
たフェルール60は回転位置決め部54と回転許容部5
5とによってプラグフレーム30に対して中心軸回りの
回転方向の移動が所定角度内に許容された状態で半径方
向に所定範囲で傾くことができるため、軸方向とは異な
る方向の不要な応力を除去し、光コネクタアダプタや斜
めPCコネクタ10に傷や変形等の破損が発生するのを
防止して着脱の安定性を向上することができる。
ル60の回転方向の移動を所定範囲内に許容した状態で
フェルール60同士を対向接続させることができるため
低挿入損失で高反射減衰量の光接続を容易に実現するこ
とができる。
2に係る斜めPCコネクタの分解斜視図であり、図7
は、斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図で
あり、図8は、フェルールの斜視図、平面図及び断面図
であり、図9は、斜めPCコネクタの要部断面図であ
る。
状体40の外径が2.5mmのSC型の斜めPCコネク
タとしたが、実施形態2では、フェルール用筒状体40
Aの外径が1.25mmの斜めPCコネクタとした例で
ある。なお、上述した実施形態1と同等の部材には同一
の符号を付して重複する説明は省略する。
ネクタ10Aは、光コネクタアダプタに嵌合するプラグ
ハウジング20Aと、プラグハウジング20A内に嵌合
するプラグフレーム30Aと、光接続を行う光ファイバ
1を保持すると共にプラグフレーム30Aの後方から挿
入されるフェルール60Aと、先端部がプラグフレーム
30Aの後端部と係合するストップリング70Aと、フ
ェルール60Aとストップリング70Aとの間に保持さ
れてフェルール60Aを軸方向先端側に向かって付勢す
る付勢ばね80Aとを具備する。
外径が1.25mmで形成され、ジルコニアなどのセラ
ミックス材料やガラス材料、ステンレス、ニッケル、ニ
ッケル合金等の金属材などで形成されたフェルール用筒
状体40Aと、フェルール用筒状体40Aの一端部に嵌
合されたつば部材50Aとから構成されている。
0Aの一端部が嵌合する嵌合孔51Aが開口する外周に
円周方向に亘って半径方向に突出したつば部53Aを有
する。
矩形状となるように形成されており、フェルール用筒状
体40A側が軸方向に平行な面の4面で構成された回転
位置決め部54Aと、ストップリング70A側に向かっ
て中心軸方向に傾斜する4つのテーパ面の4面で構成さ
れた回転許容部55Aとを有する。
レーム30Aは、フェルール挿入孔31A内に設けられ
た突出孔32Aを有するフランジ部33Aに隣接して回
転位置決め部54Aと回転許容部55Aとに係合する係
合孔34Aが設けられている。
回転許容部55Aとが半径方向の断面が略矩形状に設け
られているため、その係合部は半径方向の断面が回転位
置決め部54Aと略同等の形状で且つ回転位置決め部5
4Aよりも若干大きな断面が略矩形状の係合孔34Aと
なっている。
幅、すなわち、軸方向に亘って縦及び横の開口幅が所定
の幅で一定に設けられており、これにより、回転位置決
め部54Aと係合孔34Aとの間に所定のクリアランス
を形成し、且つ回転許容部55Aと係合孔34Aとの間
に回転位置決め部54Aよりも大きなクリアランスを形
成するようになっている。
ル挿入孔31A内に保持されたフェルール60Aは、回
転位置決め部54Aによってプラグフレーム70Aに対
して中心軸回りの回転方向の移動が所定のクリアランス
の回転角度となるように許容されると共に係合孔34A
を起点として回転位置決め部54Aを形成する面の対向
する2方向に所定量傾くようになっている。
に、係合孔34Aの幅及び高さを2.82mmとして、
フェルールのプラグフレームに対する中心軸回りの回転
方向の回転角度が2度以下、本実施形態では、1.97
3度となるように、従来のつば部材に軸方向亘って幅及
び高さが2.77mmのつば部53Aを設けた場合、す
なわち、クリアランスを0.05mmとした場合、図1
0(b)に示すように、フェルールは、つば部53Aを
起点として半径方向に2度傾斜する。このような2度の
微小な傾斜では、斜めPCコネクタを光コネクタアダプ
タに着脱する際に、軸方向とは異なる方向への不要な応
力を除去できず、光コネクタアダプタや斜めPCコネク
タに傷や変形等の破損が発生してしまう。
発生した際に、この応力を除去することができる傾斜角
度を5度以上とすると、図10(c)に示すように、つ
ば部53Aに設けられる回転位置決め部54Aとなる軸
方向の長さは0.69mm以下となる。
の長さは、加工精度を考慮すると0.4〜0.6mmが
最適である。
0Aを回転位置決め部54Aを起点としてプラグフレー
ム30Aに対して半径方向に傾けた際に、係合孔34A
の内面に当接しない程度のテーパ面で形成されていれば
よいため、例えば、回転許容部55Aを構成する4つの
テーパ面の傾きをそれぞれ軸方向に対して5度程度とす
ればよい。
転位置決め部54Aと回転許容部55Aとを設けること
で、フェルール60Aのプラグフレーム30Aに対する
中心軸回りの回転方向の回転を所定の回転角度に許容す
ると共に半径方向に所定の傾斜を許容することができる
ため、上述した実施形態1と同様に、光コネクタアダプ
タに着脱する際に軸方向とは異なる方向の不要な応力を
除去して光コネクタアダプタや斜めPCコネクタ10A
に傷や変形等の破損が発生するのを防止して低挿入損失
及び高反射減衰量で光接続を行うことができる。
ング70Aとの係合及びプラグフレーム30Aとプラグ
ハウジング20Aとの係合等は、実施形態1と同様なた
め、係合に用いられる係止孔及び係止突起等の同一の部
材には同等の符号を付して重複する説明は省略する。
径方向の断面が略矩形状となるようにしたが、これに限
定されず、例えば、つば部を半径方向の断面が六角形状
となるようにしてもよい。このような例を以下に説明す
る。
コネクタの分解斜視図であり、図12は、つば部の他の
例を示す斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面
図であり、図13は、つば部の他の例を示すフェルール
の斜視図、平面図及び断面図であり、図14は、つば部
の他の例を示す要部断面図である。
は、プラグハウジング20Aと、プラグハウジング内に
嵌合するプラグフレーム30Bと、光接続を行う光ファ
イバを保持すると共にプラグフレーム30Bの後方から
挿入されるフェルール60Bと、先端部がプラグフレー
ム30Bの後端部と係合するストップリング70Aと、
フェルール60Bとプラグフレーム30Bとの間に保持
されてフェルール60Bを軸方向先端側に向かって付勢
する付勢ばね80Aとを具備する。
0Aの後端部に嵌合するつば部材50Bは、嵌合部51
Aの開口側の外周に円周方向に亘って突出して、半径方
向の断面が六角形状に形成されたつば部53Bが設けら
れている。
角形状となるように形成されており、フェルール用筒状
体40A側が軸方向に平行な面の6面で構成された回転
位置決め部54Bと、ストップリング70A側に向かっ
て中心軸方向に傾斜する6つのテーパ面の6面で構成さ
れた回転許容部55Bとを有する。
グフレーム30Bは、フェルール挿入孔31A内に設け
られたフランジ部33Aに隣接して回転位置決め部54
Bと回転許容部55Bとに係合する係合部34Bが設け
られている。
回転許容部55Bとが半径方向の断面が六角形状に形成
されているため、係合部を半径方向の断面が回転位置決
め部54Bと略同等の形状で、且つ回転位置決め部54
Bよりも若干大きな断面が六角形状の係合孔34Bとな
っている。
の係合幅、すなわち、軸方向に亘って対向する内面の距
離が一定となるように設けられており、これにより、回
転位置決め部54Bと係合孔34Bとの間に所定のクリ
アランスを形成し、且つ回転許容部55Bと係合孔34
Bとの間に回転位置決め部54Bよりも大きなクリアラ
ンスを形成するようになっている。
に半径方向の断面が六角形状としても、図14に示すよ
うに、フェルール挿入孔31A内に保持されたフェルー
ル60Aは、回転位置決め部54Bによってプラグフレ
ーム70Bに対して中心軸回りの回転方向の移動が所定
のクリアランスの回転角度となるように許容されると共
に係合孔34Bを起点として回転位置決め部54Bを形
成する面の対向する3方向に所定量傾くことができ、上
述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
状となるつば部53Bを有するフェルール60Bは、一
般的にLC型の斜めPCコネクタに多く用いられてい
る。
PCコネクタにおいても、上述したようにつば部53B
に回転位置決め部54Bと回転許容部55Bとを設ける
ことによって、上述した実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
位置決め部によって規定された傾斜角度に傾斜した際に
所定角度以内で係合突起に当接して傾斜を規制しなけれ
ば特に限定されず、例えば、図15に示すように円筒形
状としてもよい。
ル用筒状体40Aと、フェルール用筒状体40Aの後端
部に嵌合すると共に断面が六角形状の回転位置決め部5
4Bと円筒形状の回転許容部55Cとを有するつば部5
3Cを有するつば部材50Cとすることで、微小なつば
部53Cを容易に加工することができる。
部だけのつば部とした場合、付勢ばねに押圧された際に
強度が弱く破壊される虞があるが、円筒形状や外周がテ
ーパ面で形成された回転許容部の後端側端面に付勢ばね
が当接するようにしたため、付勢ばねの押圧力によって
つば部が破壊されるのを防止することができる。
1及び2を説明したが、斜めPCコネクタの基本的構成
は上述したものに限定されるものではない。
置決め部と回転許容部とがキー溝からなり、係合部が係
合突起としたが、これに限定されず、例えば、SC型の
斜めPCコネクタであっても、上述した実施形態2と同
様に、つば部の半径方向の断面が略矩形状又は六角形状
として係合部を回転位置決め部と略同形状の係合孔とし
てもよい。
方向に所定の長さを有する回転位置決め部54、54A
及び54Bとしたが、これに限定されず、例えば、回転
許容部55、55A及び55Bをつば部53、53A、
53B及び53Cの軸方向に亘って設けるようにしても
よい。すなわち、回転許容部の先端側の角が係合部に当
接することで回転方向の移動を所定範囲に規制する回転
位置決め部となり、回転許容部の傾斜面が係合部に当接
することで傾斜方向の移動が所定量に規制される。この
ため、回転許容部を軸方向に亘って設ける場合には、回
転許容部の軸に対する傾斜角度をフェルール自体の傾斜
角度とすることができる。
SC型の斜めPCコネクタ10、10A、10Bを例示
したが、これに限定されず、FC型及びMU型、LC型
等の斜めPCコネクタに本発明を用いてもよいことは言
うまでもない。
コネクタによれば、つば部に回転位置決め部と回転許容
部とを設けることによって、フェルールの保持部材の回
転方向の回転角度を所定の範囲内に許容すると共に半径
方向に向かって所定の範囲で傾くことができ、光接続時
に低挿入損失及び高反射減衰量を容易に実現することが
できると共に光コネクタアダプタに着脱する際に軸方向
とは異なる方向の応力を除去することができ、着脱時の
傷や変形等の破壊を防止して安定した着脱を行うことが
できる。
分解斜視図である。
分解平面図及び組立て断面図である。
図、平面図及び断面図である。
要部断面図である。
方向の長さを説明する平面図である。
分解斜視図である。
分解平面図及び組立て断面図である。
図、平面図及び断面図である。
要部断面図である。
軸方向の長さを説明する平面図である。
示す斜めPCコネクタの分解斜視図である。
示す斜めPCコネクタの分解平面図及び組立て断面図で
ある。
示す斜視図、平面図及び断面図である。
示す斜めPCコネクタの要部断面図である。
例を示す斜視図、平面図及び断面図である。
図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 光ファイバを保持すると共に先端面が光
ファイバ軸に直交する面に対して傾斜した凸面状に形成
されたフェルール用筒状体及び該フェルール用筒状体の
後端部に嵌合するつば部材からなるフェルールと、該フ
ェルールを前記光ファイバの軸中心とした回転方向の移
動を規制すると共に軸方向に向かって付勢保持する保持
部材とを具備する斜めPCコネクタにおいて、 前記つば部材の先端側には、円周方向に突出した多角形
状又は円盤形状のつば部が設けられていると共に前記保
持部材内には、前記光ファイバの軸方向に亘って所定の
係合幅で形成された係合部を有し、前記つば部の軸方向
先端側には、前記係合部との間に所定のクリアランスを
有し、当該つば部の回転方向の移動を規制する回転位置
決め部を有すると共に該回転位置決め部の後端側には当
該回転位置決め部と前記係合部とのクリアランスよりも
大きなクリアランスを形成する回転許容部を有すること
を特徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の斜めPCコネクタにお
いて、前記回転位置決め部と前記係合部との所定のクリ
アランスによって許容される前記フェルールの前記保持
部材に対する中心軸回りの回転方向の回転角度が、±3
度以下であることを特徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項3】 請求項2に記載の斜めPCコネクタにお
いて、前記回転位置決め部と前記係合部との所定のクリ
アランスによって許容される前記フェルールの前記保持
部材に対する中心軸回りの回転方向の回転角度が、±2
度以下であることを特徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の斜め
PCコネクタにおいて、前記フェルールの前記回転位置
決め部を起点とした中心軸からの傾き角度が±5度以上
であることを特徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の斜め
PCコネクタにおいて、前記つば部の前記回転位置決め
部と回転許容部とが、当該つば部に軸方向に亘って設け
られたキー溝からなると共に前記係合部が前記キー溝内
に突出する係合突起であることを特徴とする斜めPCコ
ネクタ。 - 【請求項6】 請求項5に記載の斜めPCコネクタにお
いて、前記フェルール用筒状体の外径が略2.5mmで
あることを特徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載の斜めPCコネク
タにおいて、前記回転位置決め部となるキー溝の軸方向
の長さが0.3〜0.5mmであることを特徴とする斜
めPCコネクタ。 - 【請求項8】 請求項5〜7の何れか一項に記載の斜め
PCコネクタにおいて、前記保持部材が、SC型光コネ
クタアダプタに係合することを特徴とする斜めPCコネ
クタ。 - 【請求項9】 請求項1〜4の何れか一項に記載の斜め
PCコネクタにおいて、前記つば部の前記回転位置決め
部と回転許容部とが、当該つば部の外周面で構成されて
いると共に前記係合部が係合孔であることを特徴とする
斜めPCコネクタ。 - 【請求項10】 請求項9に記載の斜めPCコネクタに
おいて、前記回転許容部が軸中心に向かって傾斜するよ
うに形成されたテーパ面で構成されていることを特徴と
する斜めPCコネクタ。 - 【請求項11】 請求項10に記載の斜めPCコネクタ
において、前記回転許容部を構成するテーパ面が軸方向
に対して5度以上の角度で形成されていることを特徴と
する斜めPCコネクタ。 - 【請求項12】 請求項10に記載の斜めPCコネクタ
において、前記回転位置決め部が円盤形状の外周面で構
成されていることを特徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項13】 請求項9〜12の何れか一項に記載の
斜めPCコネクタにおいて、前記フェルール用筒状体の
外径が略1.25mmであることを特徴とする斜めPC
コネクタ。 - 【請求項14】 請求項13に記載の斜めPCコネクタ
において、前記回転位置決め部となる前記つば部の外周
面の軸方向の長さが0.4〜0.6mmであることを特
徴とする斜めPCコネクタ。 - 【請求項15】 請求項9〜14の何れか一項に記載の
斜めPCコネクタにおいて、前記保持部材がMU型又は
LC型光コネクタアダプタと係合することを特徴とする
斜めPCコネクタ。
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