JP3757496B2 - 光ファイバの接続方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの接続方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの接続には、毛細管状のスリーブ内で、また、V溝上で両光ファイバの端面同士を突き合わせて接続する方式が従来一般に採用されており、この場合、接続すべき両側の光ファイバの端面間の間隙を埋めて接続損失を減少させると共に端面間での光信号の反射を防ぐため、該間隙に屈折率整合剤が使用されている。
【0003】
しかし、前記接続方式では、両光ファイバの突き合わせ密接状態が不十分であり、熱膨張率の低い光ファイバ本体と、高い熱膨張率を有する樹脂製の光ファイバ被覆材との間や他の光ファイバ接続器具構成部材の相互間の熱膨張率の差、あるいは光ファイバケーブル敷設場所の環境等の温度変化により、両光ファイバの突き合わせ端面同士が離間し、接続損失が大きく増加する不具合がある。また、上記屈折率整合剤は、温度依存性があるため、温度変化により、その屈折率が変化し、光信号の光ファイバ端面での反射量が増加する不具合がある。
【0004】
そこで、最近では、ベース部品上に固定されたスリーブ内で両光ファイバの端面同士を突き合わせ、しかる後、その後方から光軸方向に押圧力を与えて、両光ファイバの端面間に光軸方向の押し付け力を発生させ、この状態で両光ファイバの後方をベース部品に保持固定する接続方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記提案の方式は、両光ファイバの後方から光軸方向に押圧力を与えて、両光ファイバの突き合わせ端面に光軸方向の押し付け力を発生させるものであるため、後方からの押圧力がそのまま光軸方向の押し付け力になり、光ファイバの接続現場では、上記光軸方向の押し付け力を精度良く設定することが難しい。例えば、光軸方向の押し付け力が過大であると、光ファイバの折損や突き合わせ端面の欠損、損傷が発生し、また、光軸方向の押し付け力が過小であると、間隙の変化によって接続損失が増加する欠点がある。
【0006】
本発明の目的は、光軸方向の押し付け力を精度良く設定することができ、温度変化による熱膨張の影響を受けず、接続損失の変動が少ない光ファイバの接続方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の方法は、接続される両光ファィバを光軸合わせ部品で突き合わせ可能な状態に保持すると共に、その各光ファイバの後方を固定し、次いで、この状態で光軸合わせ部品を光軸に交差する方向に移動させて少なくとも一方の光ファイバに撓み部が形成される位置に固定することにより、両光ファイバの突き合わせ端面に押し付け力を作用させることを特徴とするものである。
【0008】
上記構成により、本発明は、先ず、光軸合わせ部品で両光ファイバの端面同士を突き合わせ、この状態で両光ファイバの後方を固定し、次に、光軸合わせ部品を移動させればよく、従来のように光ファイバの後方からその押圧力を正確な所定の値になるように調節設定する必要はない。従って、光軸方向の押し付け力は、光軸合わせ部品の移動量で精度良く設定することができる。また、部材間の熱膨張率の差と温度変化による光軸方向の押し付け力の変動は、光ファイバの撓み部で吸収させることができ、温度変化による熱膨張の影響を受けず、接続損失の少ない光ファイバ接続器を提供できる。
【0009】
また、本発明の方法は、上記光ファイバの突き合わせ端面において、それのコア部がクラッド部より突出するように予め加工されている場合に適用するのが特に好適である。この場合は、屈折率整合剤を用いることなく突き合わせ端面での光信号の反射を減らすことができ、温度変化に影響されずに、その接続損失を小さくできる。さらに、本発明の方法は、上記両光ファイバがPC接続されることが好適である。また、本発明の方法は、上記両光ファイバの突き合わせ端と、それらの光ファイバの後方固定位置との間に、湾曲した撓み部分をそれぞれ形成することが好適である。
【0010】
さらに、本発明の装置は、接続される両光ファイバを光軸方向に突き合わせ可能な状態に保持する光軸合わせ部品と、上面中央に前記光軸合わせ部品を光軸に交差する方向に移動可能に支持する支持部材を有し、それの側方に光ファイバの撓み形成空間を介して両光ファイバを夫々固定する固定部を有するベース部品と、前記光軸合わせ部品を光ファイバに撓み部が形成される位置に移動させる移動手段と、移動後の光軸合わせ部品をベース部品に保持固定する保持部品とからなることを特徴とする。
【0011】
上記構成により、本発明の装置は前記方法の実施に直接使用することができ、光ファイバの光軸方向の押し付け力を、光軸合わせ部品の移動量で精度良く設定することができる。また、部材間の熱膨張率の差と温度変化による光軸方向の押し付け力の変動は、光ファイバの撓み部で吸収させることができ、温度変化による熱膨張の影響を受けず、接続損失の変動の少ない光ファイバ接続器を提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の方法を実施するには、先ず、図1の(A)に示すように、接続すべき両光ファイバ1、2の準備を行う。それには、両光ファイバ1、2の接続側端部の被覆1a、2aを所定寸法剥離除去し、端面を精密にカットする(市販品等、適宜の光ファイバ切断工具を使用して行う)。PC(Physical Contact) 接続を行う場合には、上記端面のカット後、さらに端面の面取り、化学的エッチング仕上げ、又は端部の球面研磨加工(図3参照)等のコア部をクラッド部より突出させる加工を行う。なお、図3において、1b、2bは光ファイバのコア、1c、2cはクラッド部を示しており、上記PC接続は、屈折率整合剤を使用せず、純粋に物理的作用を利用して両光ファイバ1、2を接続する方式であって、具体的には、両光ファイバ1、2のコア1b、2bの突き合わせ端面に光軸方向の押し付け力を付与して接続する方式である。
【0013】
次に、図1の(B)に示すように、ベース部品3上に仮保持されている光軸合わせ部品として例示したスリーブ4の挿入孔4aに上記図1の(A)で準備した一方の光ファイバ1の端部を該スリーブ4の一方(左方)からその略中央部まで挿入し、この光ファイバ1の後方、例えば、被覆1a部を固定部品5によりベース部品3上に固定する。続いて、他方の光ファイバ2の端部を上記スリーブ4の挿入孔4aに他方(右方)から挿入して先に挿入してある光ファイバ1の端面に突き合わせ、この状態で当該光ファイバ2の後方、例えば、被覆2a部を図1の(C)に示すように、別の固定部品6によりベース部品3上に固定する。なお、上記スリーブ4の挿入孔4aは、光ファイバ1、2の径より僅かに大きい内径とされ、該挿入孔4aの両端は、光ファイバ1、2の挿入を容易にするためにテーパ形状とされている。また、上記スリーブ4としては、ガラス製、金属製、樹脂製等の毛細管が使用される。
【0014】
最後に、図1の(D)に示すように、スリーブ4を光軸に交差する方向に移動させて、両光ファイバ1、2の突き合わせ端面に光軸方向の押し付け力を発生させ、この状態を保持して接続を終了する。上記光軸方向の押し付け力を発生するには、両光ファイバ1、2の端面がスリーブ4内で突き合わせ状態を維持し、かつ、この突き合わせ端と、前記固定部品5、6による光ファイバ1、2の後方固定位置、即ち、被覆1a、2a部のベース部品3上への固定位置との間に湾曲した撓み部分1’、2’を形成する。そして、接続後、この状態を保持させる。
【0015】
図2の(A)は本発明の光ファイバ接続装置の実施例を示す平面図、(B)は(A)図のB−B線断面図、(C)は接続完了状態を示す(B)図と同様な断面図であって、1、2は光ファイバ、3はベース部品、4は光軸合わせ部品として例示するスリーブ、5、6は光ファイバ固定部品、7は光軸合わせ部品の移動手段、8は該移動手段による移動後の光軸合わせ部品を保持固定する保持部品を示している。
【0016】
本実施例の場合、ベース部品3は、上面中央に光軸合わせ部品として例示するスリーブ4を光軸に交差する方向(図2では上下方向を例示)に移動可能に支持する支持部材3aを有し、それの両側に両光ファイバ1、2の撓み形成空間3b、3cを介して両光ファイバ1、2の後部、例えば、被覆1a、2a部をベース部品3上に夫々固定する固定部3d、3eを有する。ベース部品3の支持部材3a上面はV溝形状としてあり、このV溝上にスリーブ4が接着剤等によって固着してある。なお、スリーブ4への両光ファイバ1、2の挿入を容易とするため、光ファイバ挿入用V溝ガイド3h、3iがスリーブ4の両側に設けてある。
【0017】
上記ベース部品3の固定部3d、3eに対応して光ファイバ固定部品5、6が、上面を傾斜面とした楔部材5a、6aを介して該固定部3d、3eに接近離隔可能に設置されている。なお、光ファイバ固定部品5、6の下面には、楔部材5a、6aの傾斜面に対応した傾斜面が形成してある。上記ベース部品3の固定部3d、3eは、各光ファイバ1、2の後部、例えば、被覆1a、2a部を挿入して保持するため溝又は孔状の挿入孔3f、3gが形成してあり、各光ファイバ1、2の挿入端部側においては、各光ファイバ1、2の挿入を容易とするためにテーパー状に拡開されている。
【0018】
また、光軸合わせ部品の移動手段7は、前記支持部材3aを介して光軸合わせ部品として例示するスリーブ4をその光軸に交差する方向に移動させるためのものであって、先端上面を傾斜面とした楔部材7aを上記支持部材3aの下面に対応してベース部品3に移動可能に装着してある。なお、上記支持部材3aの下面には、楔部材7aの傾斜面に対応した傾斜面が形成してある。また、楔部材7aは、ベース部品3の下面に形成した窓孔3jからマイナスの先端を有するドライバー工具等により移動操作可能としてある。
【0019】
光軸合わせ部品の移動手段7による移動後の光軸合わせ部品を保持固定する保持部品8は、ベース部品3上に固定配置した場合を例示している。
【0020】
この実施例の装置で光ファイバ1、2の接続を行う場合は、図1の(A)で説明した要領で接続すべき端部の被覆1a、2aを所定寸法だけ剥離除去し、端面の精密カットを行う。さらに、PC接続とする場合には、精密カットした端面の面取り、化学的エッチング(酸性弗化アンモニウム液等を使用して光ファイバ端面のクラッド部1c、2cを選択的に侵食してコア部1b、2bを突出させる)、又は端面の球面研磨加工(図3参照)を行う。
【0021】
そして、一方の光ファイバ1の先端をベース部品3の例えば左側の固定部3dと光ファイバ固定部品5との間の溝又は孔状の挿入孔3fに左側から挿入する。このとき、楔部材5a、6aは予め両側に引き出されて光ファイバ固定部品5、6は、ベース部品3の固定部3d、3eから離隔されている。左側の光ファイバ1の先端をスリーブ4内の略中央部まで挿入し、左側の楔部材5aをベース部品3の中央に向けて押し込み移動させて光ファイバ固定部品5を上昇させ固定部3dに光ファイバ1を押し付けて固定する。なお、スリーブ4の支持部材3aは予め下方の位置に設定されている。
【0022】
次いで、右側の光ファイバ2の先端をベース部品3の右側の固定部3eと光ファイバ固定部品6との間の溝又は孔状の挿入孔3gに左側から挿入し、さらに、その光ファイバ2の先端をスリーブ4内の先に挿入してある左側の光ファイバ1の先端に突き当たるまで挿入する。そして、この状態で、右側の楔部材6aをベース部品3の中央に向けて押し込み移動させて右側の光ファイバ固定部品6を上昇させ固定部3eに光ファイバ2を押し付け固定する。
【0023】
最後に、スリーブ4を光軸に交差する方向に移動させる。具体的には、図2の(B)から(C)に示すように、移動手段7の楔部材7aを左側に移動させて、先端の傾斜面によりベース部品3の支持部材3aを押し上げて保持部品8にスリーブ4を押し当て、この状態で固定保持する。この状態の固定保持は、移動手段7の楔部材7aの先端の傾斜面で支持部材3aの下面を支持した状態で楔部材7aをベース部品3に固定するか、又は移動手段7の楔部材7aの先端の傾斜面に続く平坦な上面で支持部材3aの下面を支持させることによって達成される。
【0024】
上記のように、両光ファイバ1、2の先端をスリーブ4内に挿入し、かつ、両光ファイバ1、2の後方、例えば、被覆部1a、2aをベース部品3上に固定することによって、両光ファイバ1、2をスリーブ4内で突き合わせ可能な状態に保持しておき、この状態で、移動手段7によりスリーブ4を光軸に交差する方向に移動させることにより、両光ファイバ1、2をベース部品3の撓み形成空間3b、3c位置で撓ませて撓み部分1’、2’を形成し、両光ファイバ1、2の突き合わせ端面に光軸方向の押し付け力を発生させることができる。
【0025】
上記両光ファイバ1、2の突き合わせ端面に発生する光軸方向の押し付け力は、スリーブ4を光軸に交差する方向に移動させる量によって決まることになり、本発明の実施例においては、保持部材8とスリーブ4との間隙寸法又は移動手段7の楔部材7aの先端の傾斜面の高さ寸法によって正確に設定することができる。
【0026】
上記実施例では、移動手段7として、楔部材7aを例示しているが、これに制約されるものではなく、他の手段、例えば、ネジピンで移動させる場合、その他、適宜の手段を採用することができる。
【0027】
また、光ファイバ1、2の後方をベース部品3上に固定する手段として、予め別の場所で光ファイバ1、2の一方又は双方を、光ファイバ固定部品5、6に固定しておき、それの光ファイバ端部を光軸合わせ部品内に保持した後にベース部品3の固定部3d、3eに固定してもよく、また、接着剤で固定することも可能である。しかし、本実施例のように、楔部材5a、6aにより固定部品5、6を移動可能としておけば、光ファイバ回線の保守点検、修理等で光ファイバ1、2の一方又は双方を取り替え交換する場合において、接続装置をそのまま繰り返し使用することができる。特に、屈折率整合剤を使用しないPC接続を採用する場合には、本実施例の構成とすることが好ましい。
【0028】
また、本実施例は、最も簡単な構成の単心(光ファイバ1本)型の接続装置を例示しているが、多心型(光ファイバ複数本)の接続装置にも適用することができる。例えば、同じ心数のテープ状光ファイバ同士の接続に使用する場合、光軸合わせ部品の光ファイバを保持する部分をテープ状光ファイバの心数及びピッチに適合するものを用い、光ファイバ固定部品5、6をテープの寸法形状に対応させればよい。また、光ファイバが夫々独立しているケーブルの光ファイバを接続する場合、複数のスリーブ4に対して支持部材3a及び光ファイバ固定部品5、6、楔部材5a、6aを複数個を並列させ、かつ、夫々に移動手段7を設置して、各スリーブ4を個別に独立して光軸に交差する方向に移動させるようにすればよい。
【0029】
さらに、単心型、多心型のいずれの場合でも、一方を光ファイバケーブルの母線側に接続し、他方を各家庭又は需要家の所望機器に接続する場合に適用することができ、この場合には、母線側は、光ファイバを永久的乃至半永久的に固定する形式で固定させ、各家庭又は需要家の所望機器への接続側は、光ファイバの着脱を可能とする前記図2の実施例と同様な構成とするのが好ましい。
【0030】
また、ベース部品3、光ファイバ固定部品5、6、移動手段7、保持部品8は、樹脂製、金属製、又はこれらの組合せで構成することができ、ベース部品3については、成形上、又は移動部品の組付上の観点から、適宜の位置で分割して成形製作し、ボルト等の締結手段で締結して組み立てするのが好ましい。また、保持部品8については、ベース部品3にボルト等で着脱可能に取付けるか、又は、ヒンジ構造により開閉可能とする。この保持部品8は、スリーブ4に光ファイバを挿入する際には、ベース部品3上から除去させ、光ファイバの挿入後にベース部品3上に固定させるようにしてもよく、又は、透明樹脂等で構成して、スリーブ4内に光ファイバを挿入する際、挿入状態を目視可能としてもよい。
【0031】
なお、上記実施例は、スリーブ4を上下方向に押し下げ又は押し上げるようにした場合を例示したが、本発明は、スリーブ4を横方向に水平移動させるようにしてもよく、スリーブ4の中央部を中心に回転させてもよい。また、上記実施例は、接続される両光ファイバの両方に撓みを形成させるようにした場合を例示したが、一方だけ(例えば、前記母線と反対側)に撓みを形成させるようにしてもよい。一方だけに撓みを形成させる場合には、例えば、スリーブ4を母線側の端部では一定位置で最初は傾斜状態に保持させておき、母線と反対側から光ファイバをスリーブ4内に挿入した後、母線と反対側のみ移動手段7で移動させて水平状態とし、撓みを形成させ、光ファイバの突き合わせ端面に光軸方向の押し付け力を発生させるようにする。
【0032】
本発明で使用する光軸合わせ部品としては、スリーブに限らず、3本のロッドの間隙を利用するもの、V溝とその押さえ蓋等、光ファイバを光軸方向に突き合わせ可能に保持できるものであればよい。
【0033】
また、本発明において、光ファイバ端面のコア部がクラッド部より突出するように加工されているとは、コア部と同一面にクラッド部が部分的に残っていてもよく、光軸方向の押し付け力を作用させた際に、両光ファイバのコア部同士が密着していればよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明の光ファイバ接続方法及び装置によれば、両側の光ファイバの突き合わせ端面に光軸方向の押し付け力を発生させているため、温度変化に伴なう光ファイバの接続端面間に間隙が発生することを防止することができる。また、外部からの光ファイバ引張力に対して、光ファイバの接続端面間に間隙が発生するまでに余裕を持たせることができる。しかも、両側の光ファイバの突き合わせ端面間に屈折率整合剤を使用しないPC接続方式を採用する場合、光ファイバの突き合わせ端面には、常に光軸方向の押し付け力を作用させることができるため、温度変化による端面の離間を防止でき、接続損失の変動の少ない光ファイバ接続器を提供でき、再使用も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明の光ファイバ接続方法の作業順序説明図。
【図2】(A)は本発明の光ファイバ接続装置の実施例を示す概略斜視図、(B)は(A)図のB−B線断面図、(C)は光ファイバの接続完了後の状態を示す(B)図と同様位置での断面図。
【図3】PC接続方式の要部概略を示す説明図。
【符号の説明】
1、2 光ファイバ
1a、2a 光ファイバの被覆
3 ベース部品
4 光軸合わせ部品(スリーブ)
5、6 光ファイバ固定部品
7 移動手段
8 光軸合わせ部品の固定部品

Claims (5)

  1. 接続される両光ファィバを光軸合わせ部品で突き合わせ可能な状態に保持すると共に、その各光ファイバの後方を固定し、次いで、この状態で光軸合わせ部品を光軸に交差する方向に移動させて少なくとも一方の光ファイバに撓み部が形成される位置に固定することにより、両光ファイバの突き合わせ端面に押し付け力を作用させることを特徴とする光ファイバの接続方法。
  2. 光ファイバの突き合わせ端面は、それのコア部がクラッド部より突出するように予め加工されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの接続方法。
  3. 前記両光ファイバがPC接続されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの接続方法。
  4. 前記両光ファイバの突き合わせ端と、それらの光ファイバの後方固定位置との間に、湾曲した撓み部分をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの接続方法。
  5. 接続される両光ファイバを光軸方向に突き合わせ可能な状態に保持する光軸合わせ部品と、上面中央に前記光軸合わせ部品を光軸に交差する方向に移動可能に支持する支持部材を有し、それの側方に光ファイバの撓み形成空間を介して両光ファイバを夫々固定する固定部を有するベース部品と、前記光軸合わせ部品を光ファイバに撓み部が形成される位置に移動させる移動手段と、移動後の光軸合わせ部品をベース部品に保持固定する保持部品とからなることを特徴とする光ファイバの接続装置。
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