JP3227381B2 - 静電荷像現像用トナー、装置ユニット及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、装置ユニット及び画像形成方法

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JP3227381B2
JP3227381B2 JP12022896A JP12022896A JP3227381B2 JP 3227381 B2 JP3227381 B2 JP 3227381B2 JP 12022896 A JP12022896 A JP 12022896A JP 12022896 A JP12022896 A JP 12022896A JP 3227381 B2 JP3227381 B2 JP 3227381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法に用いられる加熱加圧定着に適した静電荷像現像
用トナー,該トナーを有する装置ユニット及び該トナー
を使用する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報に記載されて
いる如く多数の方法が知られている。一般には、光導電
性物質を利用し、種々の手段により感光体上に静電荷像
を形成し、次いで該静電荷像をトナーを用いて現像し、
必要に応じて直接的或いは間接的手段を用い、紙の如き
被転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力、加熱
加圧或いは溶剤蒸気等により定着して複写物又はプリン
トを得るものである。転写されずに感光体上に残ったト
ナーは、種々の方法でクリーニングされ、上述の工程が
繰り返される。
【0003】上述の最終工程であるトナー画像を紙の如
きシートに定着する工程に関して種々の方法や装置が開
発されているが、現在最も一般的な方法は、加熱ローラ
ーによる圧着加熱方式である。この加熱ローラーによる
圧着加熱方式は、トナーに対し離型性を有する熱ローラ
ーの表面と転写材上のトナー像面を、加圧下で接触させ
ながら転写材を通過せしめることによりトナー像の定着
を行うものである。この方法は、加熱ローラーの表面と
被転写材上のトナー像都が加圧下で接触する為、トナー
像を転写材上に融着する際の熱効率が極めて良好であ
り、迅速に定着を行うことが出来る。
【0004】複写機やプリンターの機種により、夫々異
なったトナーが用いられている。これは、主に定着速度
及び定着温度の違いによるものであり、加熱ローラー表
面とトナー像とが溶融状態、加圧下で接触するので、定
着性や定着画像の光沢度(グロス)が、定着速度や温度
の影響を大きく受ける為である。一般に定着速度が遅い
場合は、加熱ローラー表面温度は低く、定着速度が早い
場合は、加熱ローラー表面温度は高く設定されている。
これは、トナーを転写材上に定着させる為には、加熱ロ
ーラーがトナーに与える熱量を、定着速度によらずほぼ
一定にする必要があることによる。
【0005】転写材上にかかる熱量が異なる場合に、得
られる画像にグロス差が生じる。例えば転写材を定着器
に通した際に加熱ローラの温度が低下し、定着開始時と
終了時とで転写材の先端部と後端部にかかる熱量が異な
る場合に、得られた画像の端部間でグロス差が生じてし
まう。特にフルカラー画像の場合に違和感を生じやす
い。更に、連続的に多数枚の画出しをした場合には、加
熱ローラーの温度低下が起こり、画出しの開始時の画像
と終了時で得られる画像との間でグロスの差が生じてし
まう場合がある。
【0006】上記問題点を解決する方法として、架橋し
た結着樹脂を用いて溶融時での流動化を抑える方法があ
る。しかし、該結着樹脂の架橋度が増大するにつれ、ト
ナーの迅速な溶融性が低下し、加熱ローラの温度が高温
でなければ定着しにくくなってしまうという問題もあ
る。定着において、低温定着が可能で、且つ幅広い温度
域で一定のグロス幅の画像が得られるトナーが要望され
ている。
【0007】これに対して、特開平1−128071号
公報には、ポリエステル樹脂を結着樹脂とし、95℃で
特性の貯蔵粘性率を有する静電荷像現像用トナーが開示
されているが、温度60乃至80℃の貯蔵弾性率の低下
率が低く定着画像のグロス均一性及びトナーの低温定着
性のさらなる向上が要望されている。
【0008】特開平4−353866号公報には、貯蔵
弾性率の降下開始温度が100〜110℃の範囲内にあ
り、150℃において特定の貯蔵弾性率を有し、損失弾
性率のピーク温度が125℃以上であるレオロジー特性
を有する静電荷像現像用トナーが開示されているが、こ
れでは貯蔵弾性率の降下開始温度が高く、損失弾性率の
ピーク温度が高い為に、低温定着性を改善する必要があ
る。
【0009】特開平6−59504号公報には、特定の
構造を有するポリエステル樹脂を結着樹脂とするトナー
組成物が開示されており、該トナー組成物は、70〜1
20℃で特定の貯蔵弾性率を有し、130〜180℃で
特定の損失弾性率を有している。該公報に記載のトナー
は、低軟化点物質を必須成分として含有していない為に
低温定着性が劣っており、また温度155℃以上の領域
での貯蔵弾性率の変動が大きく、グロス値が変化しやす
いという問題がある。
【0010】さらに、フルカラー画像を形成するための
複写機又はプリンタが使用される様になってきている。
フルカラー画像は、一般に、感光体を一次帯電器によっ
て均一に帯電し、原稿のマゼンタ画像信号にて変調され
たレーザー光により画像露光を行い、感光体に静電荷像
を形成し、マゼンタトナーを保有するマゼンタ現像器に
より該静電荷像の現像を行い、マゼンタトナー画像を形
成する。次に搬送されてきた転写ざいに転写帯電器によ
って感光体上のマゼンタトナー画像を直接的あるいは中
間転写体を介して転写する。
【0011】静電荷像の現像を行った後の感光体は、除
電用帯電器により除電し、クリーニング手段によってク
リーニングを行った後、再び一次帯電器によって帯電
し、同様にシアントナー画像の形成及び前記のマゼンタ
トナー画像を転写した転写材へのシアントナー画像の転
写を行い、さらにイエロー色、ブラック色と順次現像を
行って、4色のトナー画像を点謝罪に転写する。該4色
のトナー画像を有する転写材を定着手段により熱及び圧
力の作用で定着することによりフルカラー画像を形成す
る。
【0012】近年このような画像形成装置は、単なる一
般にいうオリジナル原稿を複写するための事務処理用複
写機というだけでなく、コンピュータの出力としてのプ
リンターあるいは個人向けのパーソナルコピーという分
野で使われ始めた。
【0013】このような装置は、レーザービームプリン
ターに代表される分野以外にも、普通紙ファックスへの
応用されつつある。
【0014】そのため、小型化、軽量化、高速化、高画
質化、高信頼性が厳しく追及されてきている。さらに機
械は種々の点でシンプルな要素で構成されるようになっ
てきている。その結果、トナーに要求される性能はより
高度になり、トナーの性能向上が達成できなければすぐ
れた画像形成が成り立たなくなってきている。近年多様
な複写のニーズに伴い、カラー複写に対する需要も急増
している。オリジナルカラー画像をより忠実に複写する
ため、更に一層の高画質、高解像度等が望まれている。
これらの観点より、カラー画像形成方法に使用されるト
ナーは、熱を印加した際に混色されることが必要であ
る。
【0015】カラー画像形成装置における定着装置の場
合、転写材上にマゼンタトナー、シアントナー、イエロ
ートナー、ブラックトナーと複数層のトナー層が形成さ
れるため、トナー層厚の増大からオフセットが発生しや
すい傾向にある。
【0016】定着ローラー表面にトナーを付着させない
ために、ローラー表面をトナーに対して離型性の優れた
材料(シリコーンゴムや弗素系樹脂など)で形成し、さ
らにその表面にオフセット防止及びローラー表面の疲労
を防止するためにシリコーンオイル、フッ素オイルの如
き離型性の高い液体の薄膜でローラー表面を被覆するこ
とが行われている。しかしながら、この方法はトナーの
オフセットを防止する点では極めて有効であるが、オフ
セット防止用液体を供給するための装置が必要なため、
定着装置が複雑になること等の問題点を有している。ト
ナー像が定着される転写材としては、一般に各種紙類、
コーティング紙、プラスチックフィルム等が用いられ
る。中でもプレゼンテーション用としてオーバーヘッド
プロジェクターを利用するトランスペアレンシーフィル
ム(OHPフィルム)の必要性が増している。特にOH
Pフィルムにおいては紙と異なり、オイル吸収能力が低
いため定着後のOHPフィルム表面にオイルが多量に存
在する。シリコーンオイルは熱により蒸発し、画像形成
装置内を汚染したり、回収オイルの処理の問題もある。
シリコーンオイルの供給装置を用いないで、かわりにト
ナー粒子中から加熱加圧定着時にオフセット防止液体を
供給しようという考えから、トナー粒子中に低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレンの如き離型剤を添
加する方法が提案されている。充分な効果を出すために
多量にこのような離型剤を加えると、感光体へのフィル
ミングや、キャリアや現像スリーブの如きトナー担持体
の表面を汚染しやすく、画像が劣化しやすい。現在、画
像劣化を発生させない程度に少量の離型剤をトナー粒子
中に添加し、若干の離型性オイルを定着ローラに供給
し、オフセットしたトナーを巻き取り式のウェブの如き
部材を用いた装置又はクリーニングパットを用いてクリ
ーニングすることが行われている。
【0017】しかし最近の小型化、軽量化、高信頼性の
要求を考慮するとこれらの補助的な装置すら除去するこ
とが好ましい。
【0018】さらに、非磁性カラートナーを使用してフ
ルカラー画像を形成する装置では、一般的に非磁性カラ
ートナーと磁性キャリアとを有する二成分系現像剤を使
用し、磁気ブラシ現像方法によって静電荷像を現像して
いる。二成分系現像剤を使用する磁気ブラシ現像方法で
は、トナーとキャリアとの混合比率を一定に調整する必
要があり、そのための機構を具備している現像器は大型
化しやすい。そのため、フルカラー画像形成装置を小型
するためには、例えば、非磁性一成分現像方法で静電荷
像を現像する図6に示す現像器(装置ユニット)が好ま
しいが、トナー塗布ローラ18及び弾性ブレード19に
よる加圧及び摺擦に耐え、多数枚耐久性を有し、さらに
定着時にオフセット防止液が塗布されていない加熱ロー
ラによる定着でもオフセットが発生しにくく、混色性を
有する非磁性カラートナーが必要である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解消した静電荷像現像用トナーを提供することに
ある。
【0020】本発明の目的は、低温定着性及び耐オフセ
ット性に優れ、さらに適度なグロス値を有する静電荷像
現像用トナーを提供することにある。
【0021】本発明の目的は、非磁性一成分現像用に適
し、多数枚耐久性に優れている非磁性カラートナーを提
供することにある。
【0022】本発明の目的は、適度なグロス値及び混色
性を有する非磁性カラートナーを提供することにある。
【0023】本発明の目的は、オイルレスの加熱加圧定
着に適する非磁性カラートナーを提供することにある。
【0024】本発明の目的は、上記トナーを有する装置
ユニットを提供することにある。
【0025】本発明の目的は、上記トナーを使用する画
像形成方法を提供することにある。
【0026】本発明の目的は、オイルレスの加熱加圧定
着工程を有するマルチカラー又はフルカラー画像を形成
するための画像形成方法を提供することにある。
【0027】本発明の目的は、非磁性カラートナーを使
用した非磁性一成分現像工程を有するマルチカラー又は
フルカラー画像を形成するための画像形成方法を提供す
ることにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂10
0重量部,着色剤1乃至150重量部及び低軟化点物質
5〜40重量部を少なくとも有する静電荷像現像用トナ
ーであり、該トナーは、温度60℃における貯蔵弾性率
(G′60)と温度80℃における貯蔵弾性率(G′80
との比(G′60/G′80)が80以上であり、温度15
5℃における貯蔵弾性率(G′155 )と温度190℃に
おける貯蔵弾性率(G′190 )との比(G′155 /G′
190 )が0.95乃至5であることを特徴とする静電荷
像現像用トナーに関する。
【0029】さらに、本発明は、トナー,現像スリー
ブ,該現像スリーブを押圧するように設置されているト
ナー塗布手段及びそれらを一体的に保有するための外壁
を少なくとも有する装置ユニットであり、該装置ユニッ
トは装置本件に着脱可能であり、該トナーは、結着樹脂
100重量部,着色剤1乃至150重量部及び低軟化点
物質5〜40重量部を少なくとも有しており、該トナー
は、温度60℃における貯蔵弾性率(G′60)と温度8
0℃における貯蔵弾性率(G′80)との比(G′60
G′80)が80以上であり、温度155℃における貯蔵
弾性率(G′155 )と温度190℃における貯蔵弾性率
(G′190 )との比(G′155 /G′190 )が0.95
乃至5であることを特徴とする装置ユニットに関する。
【0030】さらに本発明は、像担持体に静電荷像を形
成し、静電荷像を摩擦電荷を有するトナーで現像してト
ナー像を形成し、トナー像を中間転写体を介して、又
は、介さずに転写材に転写し、転写材上のトナー像を転
写材に加熱加圧定着する画像形成方法であり、該トナー
は、結着樹脂100重量部,着色剤1乃至150重量部
及び低軟化点物質5〜40重量部を少なくとも有し、該
トナーは、温度60℃における貯蔵弾性率(G′60)と
温度80℃における貯蔵弾性率(G′80)との比(G′
60/G′80)が80以上であり、温度155℃における
貯蔵弾性率(G′155 )と温度190℃における貯蔵弾
性率(G′190 )との比(G′155 /G′ 190 )が0.
95乃至5であることを特徴とする画像形成方法に関す
る。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の静電荷像現像用トナー
は、60℃における貯蔵弾性率(G′60)と80℃にお
ける貯蔵弾性率(G′80)との比(G′60/G′80)を
80以上とし、且つ155℃における貯蔵弾性率(G′
155 )と190℃における貯蔵弾性率(G′190 )との
比(G′155 /G′190 )を0.95乃至5.0にする
ことにより低温定着性と、定着温度の違いによるグロス
値の変動の抑制を達成している。
【0032】本発明のトナーにおいては、G′60,G′
80及び比(G′60/G′80)は外部から力が加わっても
変形しにくいガラス状態又はガラス転移状態から変形可
能な状態に移る過程での結着樹脂及び低軟化点物質の相
乗的な貯蔵弾性特性を示す。比(G′60/G′80)が8
0以上(好ましくは、100乃至400より好ましくは
150乃至300)であるということは、温度60℃か
ら温度80℃に加熱される過程で急激にトナーの粘弾性
特性が低下することを意味している。比(G′60/G′
80)以上であると加熱加圧定着工程における低温定着が
良好におこなえ、寒冷時に装置本件の電源をオンにした
直後であってもトナー像を転写材に良好に定着し得る。
さらに、本発明のトナーにおいては低軟化点物質を結着
樹脂100重量部当り5〜40重量部(より好ましく
は、12乃至35重量部)と通常の加熱加圧定着用トナ
ーよりも多く含有しているのでより良好に低温定着をお
こなうことができる。非磁性トナーの場合は、トナーを
基準として低軟化点物質を11乃至30重量%含有する
のが良い。また、低軟化点物質がワックスの如き離型性
を有する化合物の場合には、耐高温オフセット性が向上
するので、加熱ローラ表面のシリコーンオイルの如きオ
フセット防止剤を塗布しなくとも良好にオフセット現象
を抑制し得る。
【0033】本発明のトナーは、G′60が1×108
至1×1010(dyn/cm2 )より好ましくは2×1
8 乃至9×109 (dyn/cm2 )、さらに好まし
くは、3×108 乃至5×109 (dyn/cm2 )で
あることが現像装置内での圧力及び摺擦力に耐え、良好
な多数枚耐久性を達成する上で好ましい。
【0034】さらに、本発明のトナーにおいては、損失
弾性率曲線において、温度40乃至70℃の領域に1×
109 (dyn/cm2 )以上〔より好ましくは、1×
109 乃至1×1010(dyn/cm2 )〕の極大値
(G″max )を有することがトナーの耐ブロッキング性
及び多数枚耐久性を向上させる上で好ましい。より好ま
しくは、G″max と温度40℃におけるトナーの損失弾
性率(G″40)との比(G″max /G″40)が1.5以
上であることが良い。
【0035】一般的に、トナー画像の定着温度における
貯蔵弾性率と定着画像のグロス値とは対応関係がみられ
る。例えば、トナーの貯蔵弾性率の値が大きいほど定着
画像のグロス値は小さくなり、トナー画像の定着温度を
変化させた際の貯蔵弾性率の変化率が小さいほどグロス
値の変化率も小さくなる。従って、比(G′155 /G′
190 )の値は、180℃近辺の定着温度の違いによる定
着画像のグロス値の変化の度合いを判断する上での有効
な指標となる。
【0036】本発明の静電荷像現像用トナーにおいて
は、この(G′155 /G′190 )の値を0.95乃至
5、より好ましくは、1乃至5が定着温度が変動しても
定着画像のグロス値の変化を少なくする上で好ましい。
さらに、耐オフセット性を維持しつつも混色性を有する
ためにはトナーのG′190 は1×103 乃至1×104
(dyn/cm2 )であることが好ましい。
【0037】さらに、加熱加圧定着時の耐オフセット性
を向上させ、定着画像のグロス値の変化を少なくするた
めに、結着樹脂はテトラヒドロフランに不溶な成分(T
HF不溶分)を0.1〜20重量%(より好ましくは、
1〜15重量%)含有するのが良い。
【0038】トナーの結着樹脂としては、ポリスチレ
ン;ポリ−p−クロルスチレン、ポルビニルトルエンの
如きスチレン置換体の単重合体;スチレン−p−クロル
スチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合
体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニル
メチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−インデン共重合体の如きスチレン系共重合
体;アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニー
ル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂等が挙げ
られる。
【0039】これらの樹脂は、単独で又は混合して使用
される。結着樹脂の主成分としてはスチレンと他のビニ
ルモノマーとの共重合体であるスチレン共重合体が現像
性、定着性の点で好ましい。
【0040】スチレン共重合体のスチレンモノマーに対
するコモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリルアミドのような二重結合を有
するモノカルボン酸もしくはその置換体;マレイン酸、
マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸ジメ
チルのような二重結合を有するジカルボン酸及びその置
換体;塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルのよう
なビニルエステル;エチレン、プロピレン、ブチレンの
ようなエチレン系オレフィン;ビニルメチルケトン、ビ
ニルヘキシルケトンのようなビニルケトン;ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチル
エーテルのようなビニルエーテル等が挙げられる。これ
らビニル単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
【0041】スチレン共重合体はジビニルベンゼンの如
き架橋剤で架橋されていることがトナーの定着温度領域
を広げ、耐オフセット性を向上させる上で好ましい。
【0042】架橋剤としては、2個以上の重合可能な二
重結合を有する化合物が用いられる。例えば、ジビニル
ベンゼン、ジビニルナフタレンのような芳香族ジビニル
化合物;エチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオール
ジメタクリレートのような二重結合を2個有するカルボ
ン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、
ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンの如きジビニル
化合物;及び3個以上のビニル基を有する化合物が挙げ
られる。これらは、単独もしくは混合物として用いられ
る。
【0043】結着樹脂が架橋されたスチレン共重合体を
主成分とする場合、結着樹脂のTHF可溶成分のゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子
量分布において、結着樹脂は分子量3,000乃至5万
の領域にメインピークを有し、分子量10万以上の領域
にサブピーク又はショルダーを有することが好ましい。
より好ましくは、分子量10万以上の領域に2以上のサ
ブピーク、2以上のショルダー又はサブピーク又はサブ
ピークとショルダーとを2以上有するのが良い。さら
に、スチレン共重合体を主成分とする結着樹脂は、TH
F不溶分を0.1乃至20重量%(より好ましくは、1
〜15重量%)含有しているのが良い。
【0044】THF不溶分とは、トナー中の樹脂組成物
中のTHF溶媒に対して不溶性となった超高分子ポリマ
ー成分(実質的に架橋ポリマー)の重量割合を示す。T
HF不溶分とは、以下のように測定された値をもって定
義する。
【0045】トナーサンプル0.5〜1.0gを秤量し
(W1 g)、円筒濾紙(例えば東洋濾紙製No.86
R)に入れてソックスレー抽出器にかけ、溶媒としてT
HF100〜200mlを用いて6時間抽出し、THF
溶媒によって抽出された可溶成分をエバポレートした
後、100℃で数時間真空乾燥し、THF可溶樹脂成分
量を秤量する(W2 g)。トナー中の顔料及びワックス
の如き樹脂成分以外の成分の重量を(W3 g)とする。
THF不溶分は、下記式から求められる。
【0046】
【外1】
【0047】結着樹脂がポリエステル樹脂の場合は、分
子量3千〜5万の領域に少なくとも1つピークが存在
し、分子量10万以下の成分が60〜100%となるよ
うな結着樹脂が好ましい。さらに好ましくは、分子量5
千〜3万の領域に少なくとも1つピークが存在するのが
良い。
【0048】結着樹脂として、スチレン共重合体とポリ
エステル樹脂を混合して使用することも好ましい。例え
ば、架橋されたスチレン共重合体と非架橋のポリエステ
ル樹脂との組み合わせ、架橋されたスチレン共重合体と
架橋ポリエステル樹脂との組み合わせがトナーの定着
性、耐オフセット性、混色性の点で好ましい。
【0049】ポリエステル系樹脂は、定着性及び透明性
にすぐれ、良好な混色性を必要とするカラートナーに適
している。特に、次式
【0050】
【外2】 (式中、Rはエチレン又はプロピレン基を示し、x及び
yはそれぞれ1以上の整数を示し、かつx+yの平均値
は2〜10である。)で示されるビスフェノール誘導体
もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上のカ
ルボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエ
ステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸など)とを共縮重合し
た非架橋又は架橋ポリエステル樹脂が好ましい。
【0051】さらに、ポリエステル樹脂は、酸価1〜3
5mgKOH/g(より好ましくは1〜20mgKOH
/g、さらに好ましくは3〜15mgKOH/g)を有
しているものがトナーの帯電特性の環境安定性の点で好
ましい。
【0052】本発明の静電荷像現像用トナーに用いられ
る低軟化点物質としては、パラフィンワックス、ポリオ
レフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フ
ィッシャートロピッシュワックスの如きポリメチレンワ
ックス、アミドワックス、高級脂肪酸、長鎖アルコー
ル、エステルワックス及びこれらのグラフト化合物、ブ
ロック化合物の如き誘導体が挙げられ、これらは低分子
量成分が除去されたDSC吸熱曲線の最大吸熱ピークが
シャープなものが好ましい。
【0053】好ましく用いられるワックスとしては、炭
素数15乃至100個の直鎖状のアルキルアルコール、
直鎖状脂肪酸、直鎖状酸アミド、直鎖状エステルあるい
は、モンタン系誘導体が挙げられる。また、これらワッ
クスから液状脂肪酸の如き不純物を予め除去してもある
ものも好ましい。
【0054】さらに、好ましく用いられるワックスは、
アルキレンを高圧下でラジカル重合あるいは低圧下でチ
ーグラー接触又は、その他の触媒を用いて重合した低分
子量のアルキレンポリマー;高分子量のアルキレンポリ
マーを熱分解して得られるアルキレンポリマー;アルキ
レンを重合する際に副生する低分子量アルキレンポリマ
ーを分離精製したもの;一酸化炭素及び水素からなる合
成ガスからアーゲ法により得られる炭化水素ポリマーの
蒸留残分から、あるいは、蒸留残分を水素添加して得ら
れる合成炭化水素から、特定の成分を抽出分別したポリ
メチレンワックスが挙げられる。これらワックスには酸
化防止剤が添加されていてもよい。
【0055】本発明に使用される低軟化点物質は、DS
C吸熱曲線において、温度40乃至90℃(さらに好ま
しくは、45乃至85℃)の領域に吸熱メインピークを
有することが好ましい。さらに、吸熱メインピークは、
半値幅が10℃以内(より好ましくは、5℃以内)であ
るシャープメルト性の低軟化点物質が好ましい。特に、
低軟化点物質が炭素数15乃至45個の長鎖アルキルア
ルコールと炭素数15乃至45個の長鎖アルキルカルボ
ン酸とのエステル化合物を主成分とするエステルワック
スが好ましい。
【0056】本発明に用いられる黒色着色剤としてカー
ボンブラック、磁性体、以下に示すイエロー/マゼンタ
/シアン着色剤を用い黒色に調色されたものが利用され
る。
【0057】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、
アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、97、109、1
10、111、120、127、128、129、14
7、168、174、176、180、181、191
等が好適に用いられる。
【0058】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジコ化合
物、ベリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8;2、48;3、48;4、57;1、81;1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254が特に好
ましい。
【0059】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染
料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、60、62、66等が特に好適に
利用できる。
【0060】これらの着色剤は、単独又は混合し更には
固溶体の状態で用いることができる。本発明の着色剤
は、色相角、彩度、明度、耐候性、OHPフイルム上の
透明性、トナー粒子中への分散性の点から選択される。
該着色剤の添加量は、結着樹脂100重量部当り1〜2
0重量部一般に用いられる。
【0061】黒色着色剤として磁性体を用いた場合に
は、他の着色剤と異なり、樹脂100重量部当り40〜
150重量部一般に用いられる。
【0062】トナーの摩擦帯電特性を安定化するために
使用する荷電制御剤としては、無色でトナーの帯電スピ
ードが速く且つ一定の帯電量を安定して維持できる電荷
制御剤が好ましい。更にトナー粒子の製造方法として直
接重合方法を用いる場合には、重合阻害性が無く水系媒
体中への可溶化物の無い荷電制御剤が特に好ましい。具
体的化合物としては、ネガ系制御剤としてサリチル酸、
アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ
酸、ダイカルボン酸の金属化合物、スルホン酸、カルボ
ン酸を側鎖に持つ高分子型化合物、ホウ素化合物、尿素
化合物、ケイ素化合物、カリークスアレーン等が利用で
きる。ポジ系制御剤として四級アンモニウム塩、該四級
アンモニウム塩を側鎖に有する高分子型化合物、グアニ
ジン化合物、イミダゾール化合物等が好ましく用いられ
る。該荷電制御剤は樹脂100重量部に対し0.5〜1
0重量部が好ましい。しかしながら、本発明において荷
電制御剤の添加は必須ではなく、二成分現像方法を用い
た場合においては、キャリアとの摩擦帯電を利用し、非
磁性一成分ブレードコーティング現像方法を用いた場合
においてもブレード部材やスリーブ部材との摩擦帯電を
積極的に利用することでトナー粒子中に必ずしも荷電制
御剤を含まなくとも良い。
【0063】本発明の静電荷像現像用トナーを製造する
方法の1つとしては、結着樹脂、着色剤、低軟化点物
質、その他任意成分として荷電制御剤及びその他の内添
剤を、加圧ニーダーやエクストルーダー、或いはメディ
ア分散機等を用いて混練、均一に分散せしめた後、機械
的又はジェット気流下でターゲットに衝突させて所望の
トナー粒径に微粉砕化せしめ、更に分級工程を経て粒度
分布をシャープにせしめてトナー粒子を製造する粉砕法
によるトナーの製造方法がある。この他に、特公昭36
−10231号公報、特開昭59−53856号公報、
特開昭59−61842号公報に述べられている懸濁重
合法を用いて直接トナーを生成する方法や;特開昭62
−106473号公報や特開昭63−186253号公
報に開示されている様な、少なくとも1種類以上の微粒
子を凝集させ所望の粒径のものを得る界面会合法;単量
体には可溶で、且つ得られる重合体は不溶な水系有機溶
剤を用いて直接トナーを生成する分散重合法;水溶性重
合開始剤の存在下で直接重合させてトナー粒子を生成す
る、ソープフリー重合法に代表される乳化重合法による
トナー粒子の製造が挙げられる。
【0064】粉砕方法においては、結着樹脂として高分
子量のものと低分子量のものをブレンドして用い、更に
必要に応じて低軟化点物質の種類や添加量を変えて補正
を加える方法がある。特に、結着樹脂として水酸基やカ
ルボキシル基を有するものを使用する場合に有効であ
り、混練時に有機金属化合物やその誘導体を加えて金属
架橋を起こさせ、THF不溶物を生成することが可能で
ある。重合方法によりトナー粒子の製造方法において
は、重合性単量体に適当な架橋剤及び/又は樹脂成分を
加え、低軟化点物質及び重合開始剤を加えて溶解させて
水系媒体中で造粒し、さらに重合反応を行い、重合され
た重合体で低軟化点物質をトナー粒子内に内包し、海−
島構造を形成することが好ましい。
【0065】低軟化点物質を結着樹脂で内包化せしめ、
海−島構造を構築させる方法としては、水系媒体中で主
要単量体よりも低軟化点物質の極小を小さく設定し、更
に少量の極性の大きな樹脂又は単量体を添加せしめて重
合性単量体を重合させることで、低軟化点物質を結着樹
脂で被覆したコアーシェル構造を有するトナー粒子を得
る方法が挙げられる。これをそのままトナー粒子として
用いても良く、或いは極微粒状のトナー粒子を所望の粒
径まで凝集させ会合させることで、海−島構造を有する
トナー粒子を生成しても良い。これらの方法を用いて海
−島構造を構築させる際には、低軟化点物質のうちの少
なくとも一種は、融点(DSC吸熱曲線における最大吸
熱ピーク温度)が重合温度よりも低いことが好ましい。
図7及び図8に、海−島構造が形成されたトナー粒子の
代表的な一例を示す。
【0066】低軟化点物質をトナー粒子内に内包化する
ことにより、比較的多量の低軟化点物質をトナー粒子が
含有してもトナーの耐ブロッキング性の低下を抑制する
ことができ、また、シャープメルト性の低軟化点物質を
使用することにより機械的衝撃に強いトナー粒子であっ
た。加熱加圧定着時に低温定着性と、良好な混合性を有
するトナー粒子を生成し得る。
【0067】本発明のトナーを重合方法で製造する際に
用いられる重合性単量としては、ラジカル重合が可能な
ビニル系重合性単量体が用いられる。該ビニル系重合性
単量体としては、単官能性重合性単量体或いは多官能性
重合性単量体を使用することが出来る。単官能性重合性
単量体としては、スチレン;α−メチルスチレン、β−
メチルスチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、2,4−ジメルスチレン、
p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチ
レン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレ
ン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−フェニルスチレンの如きスチレン誘導体;メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルア
クリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、ter
t−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n
−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレ
ート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジ
エチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフ
ォスフェートエチルアクリレート、2−ベンゾイルオキ
シエチルアクリレートの如きアクリル系重合性単量体;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタク
リレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミ
ルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリ
レート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフ
ェートエチルメタクリレート、ジブチルフォスフェート
エチルメタクリレートの如きメタクリル系重合性単量
体;メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニ
ル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニルの如きビニルエステ
ル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルイソブチリエーテルの如きビニルエーテル;ビニル
メチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロ
ピルケトンの如きビニルケトンが挙げられる。
【0068】多官能性重合性単量体としては、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、トリプロピレングリコールジア
クリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレー
ト、2,2′−ビス〔4−(アクリロキシ・ジエトキ
シ)フェニル〕プロパン、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコー
ルジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタ
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレリート、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリ
コールジメタクリレート、2,2′−ビス〔4−(メタ
クリロキシ・ジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,
2′−ビス〔4−(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フ
ェニル〕プロパン、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレー
ト、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリン、ジビニル
エーテル等を挙げられる。
【0069】本発明においては、上記した単官能性重合
性単量体を単独或いは、2種以上組み合わせて、又は、
上気した単官能性重合性単量体と多官能性重合性単量体
を組み合わせて使用する。多官能性重合性単量体は架橋
剤として使用することも可能である。
【0070】上気した重合性単量体の重合の際に用いら
れる重合開始剤としては、油溶性開始剤及び/又は水溶
性開始剤が用いられる。例えば、油溶性開始剤として
は、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、1,
1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、2,2′−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリルの如きアゾ化合物;アセチルシク
ロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジイソプロピル
バーオキシカーボネート、デカノニルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイ
ド、プロピオニルパーオキサイド、アセチルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート、シクロヘキサノンパーオキサイド、メ
チルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイドの如き
パーオキサイド系開始剤が挙げられる。
【0071】水溶性開始剤としては、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、2,2′−アゾビス(N,N′−
ジメチレンイソブチロアミジン)塩酸塩、2,2′−ア
ゾビス(2−アミノジノプロパン)塩酸塩、アゾビス
(イソブチルアミジン)塩酸塩、2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリルスルホン酸ナトリウム、硫酸第一鉄又
は過酸化水素が挙げられる。
【0072】本発明においては、重合性単量体の重合度
を制御する為に、連鎖移動剤、重合禁止剤等を更に添加
し用いることも可能である。
【0073】本発明のトナーの製造方法としては、トナ
ー粒子の形状を均一にコントロールでき、容易にシャー
プな粒度分布が得られ、且つ3〜8μmの小粒径のトナ
ー粒子が容易に得られる懸濁重合方法が特に好ましい。
さらに一旦得られた重合粒子に更に単量体を吸着せしめ
た後、重合開始剤を用い重合せしめるシード重合方法も
本発明に好適に利用することができる。このとき、吸着
せしめる単量体中に、極性を有する化合物を分散あるい
は溶解させて使用することも可能である。トナー粒子の
製造方法として懸濁重合を利用する場合には、以下の如
き製造方法によって直接的にトナー粒子を製造すること
が可能である。単量体中にワックスの如き低軟化点物
質、着色剤、重合開始剤、架橋剤その他の添加剤を加
え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一に溶
解又は分散せしめた単量体組成物を、分散安定剤を含有
する水系媒体中に通常の撹拌機またはホモミキサー、ホ
モジナイザー等により分散せしめる。好ましくは単量体
組成物の液滴が所望のトナー粒子のサイズを有するよう
に撹拌速度・時間を調整し、造粒する。その後は分散安
定剤の作用により、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈
降が防止される程度の撹拌を行えば良い。重合温度は4
0℃以上、通常50〜90℃(好ましくは55〜85
℃)の温度に設定して重合を行う。重合反応後半に昇温
しても良く、更に、トナーの定着時の臭いの原因となる
未反応の重合性単量体、副生成物等を除去するために反
応後半、又は、反応終了後に一部水系媒体を留去しても
良い。反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄・ろ過に
より収集し、乾燥する。
【0074】懸濁重合法においては、通常単量体組成物
100重量部に対して水300〜3000重量部を分散
媒体として使用するのが好ましい。用いる分散剤として
例えば無機系酸化物として、リン酸三カルシウム、リン
酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナ
イト、シリカ、アルミナ等が挙げられる。有機系化合物
としては例えばポリビニルアルコール、ゼラチン、メチ
ルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナト
リウム塩、デンプン等が使用される。これら分散剤は、
重合性単量体100重量部に対して0.2〜2.0重量
部を使用することが好ましい。
【0075】これら分散剤は、市販のものをそのまま用
いても良いが、細かい均一な粒度を有する分散粒子を得
るために、分散媒体中にて高速撹拌下にて該無機化合物
を生成させることも出来る。例えば、リン酸三カルシウ
ムの場合、高速撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶
液と塩化カルシウム水溶液を混合することで懸濁重合方
法に好ましい分散剤を得ることが出来る。これらの分散
剤の微細化のため0.001〜0.1重量%の界面活性
剤を併用しても良い。具体的には市販のノニオン、アニ
オン、カチオン型の界面活性剤が利用できる。例えばド
デシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、
ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウ
ム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ス
テアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等が好まし
く用いられる。
【0076】本発明のトナーとしては、形状係数SF−
1の値が100〜160、より好ましくは100〜15
0さらに好ましくは100〜125のトナーが好まし
い。
【0077】本発明において、形状係数を示すSF−1
とは、例えば日立製作所製FE−SEM(S−800)
を用い倍率500倍に拡大したトナー像を100個無作
為にサンプリングし、その画像情報はインターフェース
を介して例えばニコレ社製画像解析装置(LuzexI
II)に導入し解析を行い、下式より算出し得られた値
を形状係数SF−1と定義する。
【0078】
【外3】 〔式中、MXLNGはトナー粒子の絶対最大長を示し、
AREAはトナー粒子の投影面積を示す。〕 形状係数SF−1は、トナー粒子の丸さの度合いを示
す。
【0079】トナーの形状係数SF−1が160より大
きいトナーは、球形から徐々に不定形に近づき、それに
つれて転写効率の低下が認められる。
【0080】本発明のトナーには、テフロン粉末、ステ
アリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑
剤粉末;酸化セリウム、炭化硅素、ケイ酸ストロンチュ
ウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウムの
如き研磨剤;シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウムの
如き流動性向上剤;ケーキング防止剤;カーボンブラッ
ク、酸化亜鉛、酸化錫の如き導電性付与剤等を外添する
ことが好ましい。
【0081】特に、無機微粉体としては、シリカ微粉
体、酸化チタン微粉体、酸化アルミニウム微粉体、ケイ
酸ストロンチウム微粉体、チタン酸カルシウム微粉体、
チタン酸ストロンチウム微粉体の如き無機微粉体が好ま
しい。該無機微粉体は、シランカップリング剤、シリコ
ーンオイル、又はそれらの混合物の如き疎水化剤で疎水
化されていることが好ましい。外添剤は、通常トナー粒
子100重量部に対して0.1〜5重量部使用するのが
良い。
【0082】本発明のトナーは凝集度が1〜30%、よ
り好ましくは4〜20%であることが現像性の点で好ま
しい。
【0083】本発明においては、各種の非磁性着色剤を
使用して、前記物性を満足している非磁性シアントナ
ー、非磁性イエロートナー、非磁性マゼンタトナー及び
非磁性ブラックトナーを生成し、各色トナーをマルチカ
ラー画像形成用又はフルカラー画像形成用画像形成装置
に使用することができる。その場合には、本発明の各色
トナーは、圧力及び摺擦力を受けても劣化しにくいこと
から非磁性一成分現像器に好ましく適用される。非磁性
一成分現像器は、二成分現像器よりも小さく設計できる
ことから画像形成装置を小型化することが可能である。
さらに、本発明のトナーは低温定着性、耐オフセット性
にも優れていることから、画像形成装置内の加熱加圧定
着器の簡素化及び小型化も可能である。
【0084】本発明の各色トナーを使用し得る画像形成
装置の一具体例を図5を参照しながら説明する。
【0085】図5は電子写真プロセスを利用したモノカ
ラー画像、マルチカラー画像及びフルカラー画像を形成
し得る画像形成装置(複写機あるいはレーザプリンタ)
の概略断面図である。中間転写体として中抵抗の弾性ロ
ーラ5を、2次接触転写手段として転写ベルト6を使用
している。
【0086】1は像担持体として繰り返し使用される回
転ドラム型の電子写真感光体(以下感光体と記す)であ
り、矢印の時計方向に所定の週速度(プロセススピー
ド)をもって回転駆動される。感光体1はa−Se、C
dS、ZnO2 、OPC、a−Siの様な光導電絶縁物
質層を持つ感光ドラムもしくは感光ベルトであってもよ
い。
【0087】感光体1としては、アモルファスシリコン
感光層、又は有機系感光層を有する感光体が好ましく用
いられる。
【0088】有機感光層としては、感光層が電化発生物
質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する、
単一層型でもよく、又は、電荷輸送層と電荷発生層を成
分とする機能分離型感光層であっても良い。導電性基体
上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されてい
る構造の積層型感光層は好ましい例の一つである。
【0089】有機感光層の結着樹脂はポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が特に、転写
性、クリーニング性が良く、クリーニング不良、感光体
へのトナーの融着、外添剤のフィルミングが起こりにく
い。
【0090】帯電工程では、コロナ帯電器を用いる感光
体1とは非接触である方式と、ローラー等を用いる接触
型の方式がありいずれのものも用いられる。効率的な均
一帯電、シンプル化、低オゾン発生化のために図5に示
す如く接触方式のものが好ましく用いられる。
【0091】帯電ローラー2は、中心の芯金2bとその
外周を形成した導電性弾性層2aとを基本構成とするも
のである。帯電ローラー2は、感光体1面に押圧力をも
って圧接され、感光体1の回転に伴い従動回転する。
【0092】帯電ローラーを用いた時の好ましいプロセ
ス条件としては、ローラーの当接圧が5〜500g/c
mで、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時に
は、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=50
Hz〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±1.5kVで
あり、直流電圧を用いた時には、直流電圧=±0.2〜
±1.5kVである。
【0093】この他の帯電手段としては、帯電ブレート
を用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法が有る。こ
れらの接触帯電手段は、高電圧が不必要になったり、オ
ゾンの発生が低減するといった効果がある。
【0094】接触帯電手段としての帯電ローラー及び帯
電ブレートの材質としては、導電性ゴムが好ましく、そ
の表面に離型性被膜をもうけても良い。離型性被膜とし
ては、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用可能
である。
【0095】感光体ドラム1は回転過程で、1次帯電ロ
ーラー2により所定の極性・電位に一様に帯電処理さ
れ、次いで不図示の画像露光手段(例えば、カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザスキャナによる走査露光系等)による
画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1
の色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静電荷
像が形成される。
【0096】次いで、その静電荷像が第1現像器4−1
(イエロー現像器)により第1色であるイエロートナー
22により現像される。現像器4−1は装置ユニットで
あり、画像形成装置本体に着脱可能である。現像器4−
1の拡大図を図6に示す。
【0097】図6において、22は一成分非磁性イエロ
ートナー20を収容した外壁で、外壁22内にトナー担
持体として、図中矢印a方向に回転する感光体1と対向
設置した現像スリーブ16を備え、感光体1上の静電荷
像をトナーで現像してトナー画像を感光体1上に形成す
る。現像スリーブ16は、図で見て右略半周面を外壁2
2内に突入し、左略半周面を外壁22外へ露出して、感
光体1に対向するようにして、回転自在に横設されてい
る。現像スリーブ16と感光体1との間には微小間隔が
設けられる。現像スリーブ16は、感光体1の回転方向
aに対し、矢印b方向に回転駆動される。
【0098】上記現像スリーブ16のような円筒状に限
られず、回転駆動する無端ベルトの形態をしても良い。
導電性のゴムローラーを用いても良い。
【0099】更に外壁22内には、現像スリーブ16の
上方位置に弾性規制部材として弾性ブレード19が設け
られ、また弾性ブレード19よりも現像スリーブ16の
回転方向上流側の位置にトナー塗布ローラー18が設け
られている。弾性規制部材としては弾性ローラーを用い
ても良い。
【0100】弾性ブレード19は、現像スリーブ16の
回転方向上流側に向けて下がる向きに傾斜して設けら
れ、現像スリーブ16の上部外周面に回転方向に対向し
て当接される。
【0101】トナー塗布ローラー18は、現像スリーブ
16に対して感光体1と反対側に当接され、且つ回転可
能に支持されている。
【0102】現像器4−1は、上記構成にて、トナー塗
布ローラー18が矢印c方向に回転し、トナー塗布ロー
ラー18の回転によりイエロートナー20を担持して現
像スリーブ16の近傍に供給し、現像スリーブ16とト
ナー塗布ローラー18とが当接する当接部(ニップ部)
において、トナー塗布ローラー18上のイエロートナー
20が現像スリーブ16と摺擦されることにより、現像
スリーブ16上に付着する。
【0103】現像スリーブ16の回転に伴い、現像スリ
ーブ16上に付着したイエロートナー20は、弾性ブレ
ード19と現像スリーブ16との当接部でこれらの間に
侵入し、ここを通過する際に現像スリーブ16の表面と
弾性ブレード19の両者により摺擦されて、十分な摩擦
電荷を付与される。
【0104】以上のようにして摩擦帯電されたイエロー
トナー20は、弾性ブレード19と現像スリーブ16と
の当接部を通過し、現像スリーブ16上にイエロートナ
ー20の薄層が形成され、感光体1と対向している現像
部へと搬送される。現像スリーブ16に、現像バイアス
として直流に交流を重畳した交互電圧をバイアス印加手
段17により印加することにより、現像スリーブ16上
のイエロートナー20が感光体1の静電荷像に対応して
転移し、静電荷像に付着、トナー画像を形成する。
【0105】現像部において感光体1に移行せずに現像
スリーブ16上に残存したイエロートナー20は、現像
スリーブ16の回転と共に現像スリーブ16の下部より
外壁22内に回収される。
【0106】回収されたイエロートナー20は、トナー
塗布ローラー18によって現像スリーブ16との当接部
で現像スリーブ16から剥ぎ取られる。同時にトナー塗
布ローラー18の回転により現像スリーブ16上に新た
なイエロートナー22が供給され、新たなイエロートナ
ー22は、再び現像スリーブ16と弾性ブレード19と
の当接部へ搬送される。
【0107】一方、剥ぎ取られたイエロートナー22の
大部分は、トナー塗布ローラー18の回転に伴い外壁2
2内の他のトナー22混ざり合い、剥ぎ取られたトナー
の摩擦電荷が分散される。トナー塗布ローラー18から
離れた位置にあるトナーは、撹拌手段21により逐次ト
ナー塗布ローラー18へ供給される。
【0108】本発明のトナーは、上述の非磁性一成分現
像工程において、良好な現像性と多数枚耐久性を有して
いる。
【0109】現像スリーブ16は、アルミニウム、ステ
ンレススチールの如き金属又は合金で形成された導電性
円筒が好ましく使用される。充分な機械的強度及び導電
性を有する樹脂組成物で導電性円筒が形成されていても
良い。さらに、現像スリーブ16は、金属製又は合金製
の円筒表面に導電性微粒子が分散されている樹脂組成物
で形成されている被覆層を有していても良い。
【0110】被覆層は、樹脂材料に導電性微粒子が含ま
れているものが使用される。導電性微粒子は、120K
g/cm2 で加圧した後の抵抗値が0.5Ω・cm以下
であるもので好ましい。
【0111】導電性微粒子としては、カーボン微粒子、
カーボン微粒子と結晶性グラファイトとの混合物、また
は結晶性グラファイトが好ましい。導電性微粒子は、粒
径0.005〜10μmを有するものが好ましい。
【0112】樹脂材料は、例えば、スチレン系樹脂、ビ
ニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアミド
樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹脂の如
き熱可塑性樹脂;エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹
脂の如き熱硬化性樹脂あるいは光硬化性樹脂を使用する
ことができる。
【0113】中でもシリコーン樹脂、フッ素樹脂のよう
な離型性のあるもの、あるいはポリエーテルスルホン、
ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリア
ミド、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、
スチレン系樹脂のような機械的性質に優れたものがより
好ましい。特に、フェノール樹脂が好ましい。
【0114】導電性微粒子は、樹脂成分10重量部当
り、3〜20重量部使用するのが好ましい。
【0115】カーボン微粒子とグラファイト粒子を組み
合わせて使用する場合は、グラファイト10重量部当
り、カーボン微粒子1乃至50重量部を使用するのが好
ましい。
【0116】導電性微粉末が分散されているスリーブの
樹脂コート層の体積抵抗率は10-6乃至106 Ω・cm
が好ましい。
【0117】マゼンタ現像器4−2、シアン現像器4−
3及びブラック現像器4−4においても、イエロー現像
器4−1と同様な構造を有している非磁性一成分現像方
法の現像器である。
【0118】ブラック現像器のみは、場合により絶縁性
磁性トナーを使用する磁性一成分現像方式の現像器であ
っても良い。
【0119】中間転写体5は矢示方向に感光ドラム1と
同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0120】感光ドラム1上に形成担持された第1色目
のイエロートナー画像は、感光ドラム1と中間転写体5
とのニップを通過する過程で、中間転写体5に印加され
る1次転写バイアス6により形成される電界と圧力によ
り、中間転写体5の外周面に中間転写されていく。以後
この行程を1次転写という。
【0121】以下、同様に第2色目のマゼンタトナー画
像、第3色目のシアントナー画像、第4色目のブラック
トナー画像が順次中間転写体5上に重畳転写され、目的
のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成さ
れる。
【0122】10は転写ベルトは、中間転写体5の回転
軸に対応し平行に軸受けさせて下面部に接触させて配設
してある。転写ベルト10はバイアスローラ11とテン
ションローラ12とによって支持され、バイアスローラ
11には、2次転写バイアス源23によって所望の2次
転写バイアスが印加され、テンションローラ12は接地
されている。
【0123】感光ドラム1から中間転写体5への第1〜
4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイ
アスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源6から
印加される。
【0124】感光ドラム1から中間転写体5への第1〜
第4色のトナー画像の順次転写実行行程において、転写
ベルト10及び中間転写体クリーニングローラ7は中間
転写体5から接離可能としている。
【0125】中間転写体5上に重畳転写された合成カラ
ートナー画像の転写材Pへの転写は、転写ベルト10が
中間転写体5に当接されると共に、不図示の給紙カセッ
トからレジストローラ13、転写前ガイド24を通過し
て中間転写体5と転写ベルト10との当接ニップに所定
のタイミングで転写材Pが給送され、同時に2次転写バ
イアスがバイアス電源23からバイアスローラ11に印
加される。この2次転写バイアスにより中間転写体5か
ら転写材Pへ合成カラートナー画像が転写される。以後
この工程を2次転写という。
【0126】トナー画像の転写を受けた転写材Pは加熱
ローラ14及び加圧ローラ15を有する加熱加圧定着器
25へ導入され加熱定着される。本発明のトナーは、加
熱ローラ14にシリコーンオイルの如きオフセット防止
剤を塗布しなくとも、オフセットを生ずることなくトナ
ー画像を定着することができる。
【0127】中間転写体5は、パイプ状の導電性芯金5
bと、その外周面に形成した中抵抗の弾性体層5aから
なる。芯金5bは、プラスチックのパイプに導電性メッ
キをほどこしたものでも良い。
【0128】中抵抗の弾性体層5aは、シリコンゴム、
テフロンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、EP
DM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)など
の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化ス
ズ、炭化ケイ素の如き導電性付与材を配合分散して電気
抵抗値(体積抵抗率)を105 〜1011Ω・cmの中抵
抗に調整した、ソリッドあるいは発泡肉質の層である。
【0129】必要により、着脱自在なクリーニング手段
により、転写材へのトナー像の転写後に、中間転写体5
の表面がクリーニングされる。中間転写体上にトナー像
がある場合、トナー像を乱さないようにクリーニング手
段は、中間転写体表面から離される。
【0130】例えば、中間転写体5のクリーニングは、
感光体ドラム1から中間転写体5への1次転写と同時
に、中間転写体5上に2次転写残トナーを、感光体ドラ
ム1に逆転写して戻し、感光ドラム1のクリーナ9で回
収することによりおこなわれる。
【0131】そのメカニズムを説明する。中間転写体5
上に形成されたトナー像は、このトナー像の帯電極性
(負極性)とは逆極性の2次転写バイアスがバイアスロ
ーラ11に印加されることによって形成される強力な電
界により転写ベルト10に送られた転写材Pに転写され
る。
【0132】このとき、転写材Pに転写されずに中間転
写体5に残留する2次転写残トナーは、正規の帯電極性
(負極性)とは逆極性(正極性)に帯電されているもの
が多い。
【0133】しかし、全ての2次転写残トナーが正極性
に反転しているわけではなく、中和され電荷を持たない
トナーや、負極性を維持しているトナーも一部存在す
る。
【0134】部分的には中和され電荷を持たないトナー
や、負極性を維持しているトナーをも、逆極性に反転さ
せる帯電手段7を、2次転写位置後、1次転写位置前に
設ける。
【0135】その結果、2次転写残トナーのほとんど全
てを感光体1に戻すことが可能となる。
【0136】2次転写残トナーを感光体1へ逆転写する
ことと、感光体1に形成されたトナー像を中間転写体5
に1次転写することと同時に行った場合、中間転写体5
上で逆帯電された2次転写残トナーと、1次転写される
正規トナーは、感光体ドラム1と中間転写体5とのニッ
プ部で、電気的に殆ど中和することなく、逆帯電された
トナーは感光体ドラム1へ、正規帯電しているトナーは
中間転写体5へ各々転写する。
【0137】これは、1次転写バイアスを低くする事に
よって、1次転写ニップでの感光体ドラム1と中間転写
体5との間にかかる電界を弱くしてニップ部での放電を
抑え、ニップ部でトナーの極性が変わることを防止して
いるためである。
【0138】さらに、摩擦帯電性トナーは電気的絶縁性
を有するため、逆極性のトナー同士では短時間で電荷を
相殺して極性が反転したり、中和したりすることはな
い。
【0139】従って、中間転写体5上に正極性に帯電さ
れた2次転写残トナーは感光体ドラム1へ転写され、感
光体ドラム1上に負極性に帯電されたトナー像は、中間
転写体5へ転写されるといった各々独立した挙動をと
る。
【0140】1度の像形成開始信号によって1枚の転写
材Pに画像を形成する際には、2次転写後、感光体ドラ
ム1から中間転写体5へのトナー像の転写を行わずに中
間転写体に残留した2次転写残トナーを感光体ドラム1
へ逆転写することが行われる。
【0141】本実施例においては、中間転写体5上の2
次転写残トナーを帯電する帯電手段として、接触型の帯
電手段、具体的には複数層を有する弾性ローラを中間転
写体クリーニングローラ7として用いた。
【0142】トナー及び低軟化点物質の各物性の測定方
法について以下に説明する。
【0143】トナーのレオロジー特性の測定 粘弾性測定装置(レオメーター)RDA−II型(レオ
メトリックス社製)を用いて、下記の条件で、30〜2
00℃の温度範囲における貯蔵弾性率G′、及び貯蔵弾
性率(G′)と損失弾性率(G″)との交点(Tc)の
測定を行う。
【0144】・測定治具:弾性率が高い場合には直径
7.9mm、弾性率が低い場合には直径25mmのパラ
レルプレートを使用する。
【0145】・測定試料:トナーを加熱、溶融後に、直
径約8mm、高さ1.5〜5mmの円柱状試料、又は直
径約25mm、高さ1.5〜3mmの円盤状試料に成型
して使用する。
【0146】・測定周波数:6.28ラジアン/秒 ・測定歪の設定:初期値を0.1%に設定した後、自動
測定モードにて測定を行う。
【0147】・試料の伸長補正:自動測定モードにて調
整する。
【0148】・測定温度:25℃〜210℃まで毎分2
℃の割合で昇温する。
【0149】低軟化点物質のDSC吸熱ピークの測定 示差熱分析測定装置(DSC測定装置)、DSC−7
(パーキンエルマー社製)を用いて、ASTM D34
18−82に準じて測定する。測定試料は、2〜10m
gの範囲内で正確に秤量する。これをアルミパン中に入
れ、リファレンスとして空のアルミパンを用い、測定温
度範囲30〜160℃の間で、昇温速度10℃/min
で、常温常湿下で測定を行う。吸熱メインピークの半値
幅は、吸熱メインピークの高さの1/2の位置の吸熱曲
線の温度幅をいう。
【0150】定着画像のグロス値の測定 ハンディ光沢計グロスメータPG−3D(日本電色工業
製)を用いて光りの入射角75度の条件でグロスを測定
する。
【0151】トナー粒子の断面 常温硬化性のエポキシ樹脂中にトナーを十分分散させた
後、温度40℃の雰囲気中で2日間硬化させ、得られた
硬化物を、四酸化ルテニウム、必要により四酸化オスミ
ウムを併用して染色を施した後、ダイヤモンド歯を備え
たミクロトームを用い、薄片状のサンプルを切り出し、
透過型電子顕微鏡(TEM)を用いトナーの断層形態を
観察した。この様にして用いる低軟化点物質と外殻を構
成する樹脂との若干の結晶化度の違いを利用して材料間
のコントラストを付ける為に、四酸化ルテニウム染色法
を用いることが好ましい。
【0152】トナーの凝集度測定 パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)の振動篩機
を用い、振動台に400mesh、200mesh、1
00meshの篩を目開の狭い順に重なる様に、即ち、
100meshが最上位となる様に、400mesh、
200mesh、100meshの篩の順に重ねてセッ
トする。
【0153】このセットした100meshの篩上に試
料を加え、振動台への入力電圧が15Vになる様にし、
その際の振動台の振幅が60〜90μmの範囲に入る様
に調整し、約25秒間振動を加え、その後、各篩上に残
った試料の重量を測定し、下式に基づき凝集度を得る。
凝集度の値が小さい程、トナーの流動性は高い。
【0154】
【外4】
【0155】トナーの粒度分布の測定 測定装置としては、コールターカウンターTA−II或
いはコルターマルチサイザーII(コールター社製)を
用いる。電解液は、1級塩化ナトリウムを用いて、約1
%NcCl水溶液を調製する。例えば、
【0156】
【外5】 (コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使
用できる。測定方法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として、界面活性剤(好ましくは
アルキルベンゼンスルホン酸塩)を、0.1〜5mlを
加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸
濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして10
0μmアパーチャーを用いて、トナー粒子の体積及び個
数を各チャンネルごとに測定して、トナーの体積分布と
個数分布とを算出する。それから、トナー粒子の体積分
布から求めた重量基準のトナーの重量平均粒径(D4)
(各チャンネルの中央値をチャンネル毎の代表値とす
る)を求める。
【0157】チャンネルとしては、2.00〜2.52
μm;2.52〜3.17μm;3.17〜4.00μ
m;4.00〜5.04μm;5.04〜6.35μ
m;6.35〜8.00μm;8.00〜10.08μ
m;10.08〜12.70μm;12.70〜16.
00μm;16.00〜20.20μm;20.20〜
25.40μm;25.40〜32.00μm;32〜
40.30μmの13チャンネルを用いる。
【0158】酸価(JIS酸価)の測定 1)試料の0.1〜0.2gを精秤し、その重さをW
(g)とする。
【0159】2)20cc三角フラスコに試料を入れ、
トルエン/エタノール(2:1)の混合溶液10ccを
加え溶解する。
【0160】3)指示薬としてフェノールフタレインの
アルコール溶液を数滴加える。
【0161】4)0.1規定のKOHのアルコール溶液
を用いてフラスコ内の溶液をビュレットを用いて滴定す
る。
【0162】この時のKOH溶液の使用量をS(ml)
とする。同時にブランクテストをし、この時のKOH溶
液の量をB(ml)とする。
【0163】5)次式により酸価を計算する。
【0164】
【外6】
【0165】耐ブロッキング性試験 約10gのトナーを100ccポリコップに入れ、50
℃で3日放置した後、目視で評価する。
【0166】A:凝集物は見られない。
【0167】B:凝集物は見られるが容易に崩れる。
【0168】C:凝集物が見られるが振れば崩れる。
【0169】D:凝集物をつかむ事ができ容易に崩れな
い。
【0170】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明する。
【0171】実施例1 ・スチレン単量体 165重量部 ・n−ブチルアクリレート単量体 35重量部 ・フタロシアニン顔料 14重量部 (C.I.Pigment Blue 15:3) ・線状ポリエステル樹脂 10重量部 (ポリオキシプロピレン化ビスフェノールAとフタル酸との重縮合物、酸価8) ・ジアルキルサリチル酸のアルミニウム化合物 2重量部 ・ジビニルベンゼン 0.5重量部 ・C22のアルキルカルボン酸とC22のアルキルアルコール とのエステルワックス 30重量部 (DSCメインピーク値75℃、半値幅3℃)
【0172】以上の混合物を、アトライターを用いて3
時間分散させた後、重合開始剤であるラウロイルパーオ
キサイド3重量部を添加した単量体組成物を、水120
0重量部とリン酸三カルシウム7重量部とを混合した7
0℃の水溶液に投入した後、TK式ホモミキサーで、1
0,000rpmで攪拌して10分間造粒した。その
後、高速攪拌器からプロペラ攪拌羽根に攪拌器を変え、
60回転で重合を10時間継続させた。重合終了後、希
塩酸を添加し、リン酸カルシウムを除去せしめた。更に
洗浄、乾燥を行い、重量平均粒径が6.5μmであるシ
アントナー粒子を得た。得られたシアントナー粒子の断
面を観察したところ、図1に示す様な低軟化点物質が外
殻樹脂で覆われた構造をしていた。
【0173】上記シアントナー粒子100重量部と疎水
性シリカ微粉体1.5重量部をヘンシェルミキサーで混
合し、シアントナーNo.1を得た。
【0174】得られたシアントナーNo.1の貯蔵弾性
率G′、損失弾性率G″及びtan(δ)のグラフを図
1に示す。
【0175】シアントナーNo.1は、SF−1が10
5であり、ジビニルベンゼンで架橋されたスチレン−n
−ブチルアクリレート共重合体及び線状ポリエステル樹
脂からなる結着樹脂100重量部に対して、約15重量
部(トナー基準で約12重量%)のエステルワックスを
含有し、THF不溶分を約10重量%(結着樹脂基準)
含有していた。シアントナーNo.1の各物性を表1に
示す。
【0176】比較例1 エステルワックスのかわりにパラフインワックス(DS
Cのメインピーク値63℃、半値幅40℃)を使用し、
ジビニルベンゼンを使用しないことを除いて、実施例1
と同様にしてシアントナーNo.2を調製した。
【0177】シアントナーNo.2の貯蔵弾性率G′、
損失弾性率G″及びtan(δ)のグラフを図2に示
す。
【0178】シアントナーNo.2の結着樹脂は非架橋
であり、結着樹脂にはTHF不溶分は含まれていなかっ
た。シアントナーNo.2は粘弾性の測定において昇温
していくにつれ低粘度化し、140℃以上の貯蔵弾性率
G′及び損失弾性率を測定することができなかった。シ
アントナーの各物性を表1に示す。
【0179】比較例2 エステルワックスのかわりにパラフインワックス(DS
Cのメインピーク値63℃、半値幅40℃)を使用する
ことを除いて実施例1と同様にしてシアントナーNo.
3を調製した。
【0180】シアントナーNo.3の貯蔵弾性率G′、
損失弾性率G″及びtan(δ)のグラフを図3に示
す。シアントナーNo.3の比(G′60/G′80)は、
約20であり、温度60℃から温度80℃への加熱時に
おけるシアントナーNo.3のG′の変化率が小さかっ
た。シアントナーNo.3の各物性を表1に示す。
【0181】比較例3 エステルワックスのかわりにポリプロピレンワックス
(ビスコール660P、三洋化成製;DSCのメインピ
ーク値137℃、半値幅7℃)を使用することを除いて
実施例1と同様にしてシアントナーNo.4を調製し
た。シアントナーNo.4は、比(G′60/G′80)が
71.4であった。シアントナーNo.4の各物性を表
1に示す。
【0182】比較例4 エステルワックスの使用量を5重量部にすることを除い
て実施例1と同様にしてシアントナーNo.5を調製し
た。シアントナーNo.5において、結着樹脂100重
量部当りエステルワックスが2.4重量部含有されてい
た。シアントナーNo.5の各物性を表1に示す。
【0183】比較例5 エステルワックスの使用量を100重量部にすることを
除いて実施例1と同様にしてシアントナーNo.6を調
製した。シアントナーNo.6において、結着樹脂10
0重量部当りエステルワックスが47重量部含有されて
いた。シアントナーNo.6の各物性を表1に示す。
【0184】比較例6 ジビニルベンゼンの使用量を2重量部にする以外は、実
施例1と同様にしてシアントナーNo.7を調製した。
シアントナーNo.7の結着樹脂には、THF不溶分が
47重量%含有されていた。シアントナーNo.7の各
物性を表1に示す。
【0185】比較例7 ・スチレン−n−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共重合体 (重量平均分子量163,000、メインピーク分子量 100重量部 22,500、THF不溶分13.5wt%) ・線状ポリエステル樹脂 5重量部 (ポリオキシプロピレン化ビスフェノールAとフタル酸との重縮合物、酸価8) ・ジアルキルサリチル酸のアルミニウム化合物 1重量部 ・C22のアルキルカルボン酸とC22のアルキルアルコール とのエステルワックス 3重量部 (DSCメインピーク値75℃、半値幅3℃)
【0186】上記材料をヘンシェルミキサーにより十分
予備混合を行い、二軸押出混練機により温度約130℃
で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて約1〜2m
m程度に粗粉砕し、次いでエアージェット方式による微
粉砕機で微粉砕した。さらに得られた微粉砕物を分級し
て、重量平均粒径が7.5μmであるシアントナー粒子
を得た。
【0187】シアントナー粒子100重量部と疎水性シ
リア微粉体1.5重量部をヘンシェルミキサーで混合
し、シアントナーNo.9を得た。
【0188】比較例8 エステルワックスの使用量を15重量部に変える以外
は、比較例7と同様にしてシアントナーNo.10を得
た。
【0189】
【表1】
【0190】実施例2 シアントナーNo.1を装置ユニットである現像器4−
3に入れ、図5に示す画像形成装置に装着し、モノカラ
ーモードで画出し試験をおこなった。5000枚の多数
枚耐久試験においても、高画像濃度のカブリのない良好
なシアン色の定着画像が得られた。5000枚耐久後に
おいてもトナー塗布ローラ18、現像スリーブ16、弾
性ブレード19にはトナー融着がみられず、良好な現像
耐久性を示した。さらに、加熱ローラ14にジメチルシ
リコーンオイルを塗布しないオイルレス定着をおこなっ
たがオフセットの発生はみられず、また、定着温度を1
60℃から190℃まで変えて定着をおこなったが定着
画像のグロス値の変動は少なかった。結果を表2に示
す。
【0191】比較例9乃至16 シアントナーNos.2乃至10を使用することを除い
て、実施例2と同様にして画出し試験をおこなった。結
果を表2に示す。
【0192】画像濃度 ベタ画像部をマクベス反射濃度計(マクベス社製)で測
定する。その際、光沢度計(PG−3D、日本発色工業
社製)で測定した光沢度25〜35の部分を測定した。
【0193】カブリの測定方法 カブリの測定は、東京電色社製のREFLECTOME
TER MODELTC−6DSを使用して測定し、シ
アントナー画像ではamberフィルターを使用し、下
記式より算出した。数値が小さい程、カブリが少ない。
【0194】カブリ(反射率)(%)=〔標準紙の反射
率(%)〕−〔サンプルの非画像部の反射率(%)〕
【0195】定着開始温度及び高温オフセットフリー温
加熱加圧定着器のフッ素系樹脂の表面層を有する加熱ロ
ーラ14及び加圧ローラ15の温度を100℃〜200
℃の温度範囲で5℃おきに温調し、各温度で定着をおこ
ない、得られた定着画像を50g/cm2 の加重をかけ
たシルボン紙で2回摺擦し、摺擦前後の画像濃度低下率
が10%以下となる定着温度を定着開始温度とする。
【0196】定着温度を上げ、目視でオフセット現象の
発生しない最高温度を高温オフセットフリー温度とす
る。
【0197】多数枚耐久中の現像器の評価 多数枚耐久中に、現像器に起因して画像欠損が生じた場
合は、画出しを中断しトナー塗布ローラの表面,現像ス
リーブ表面及び弾性ブレード表面の汚れ及びトナーの融
着状態を目視で評価した。
【0198】多数枚耐久中に画像欠損が生じない場合
は、多数枚耐久後にトナー塗布ローラの表面,現像スリ
ーブ表面及び弾性ブレード表面の汚れ及びトナーの融着
状態を目視で評価した。
【0199】A…実質的に汚れ及びトナー融着なし B…汚れ又はトナー融着があるが目立った画像欠損は発
生せず C…ひどい汚れ又はトナー融着が発生し、画像欠損が発
【0200】
【表2】
【0201】実施例3 着色剤としてイエロー着色剤(C.I.ピグメントイエ
ロー173)を使用する以外は、実施例1と同様にして
イエロートナーNo.1を調製した。各物性を表3に示
す。
【0202】比較例17乃至24 着色剤としてイエロー着色剤(C.I.ピグメントイエ
ロー173)を使用する以外は比較例1乃至8と同様に
してイエロトナーNos.2乃至9を調製した。各物性
を表3に示す。
【0203】実施例4 着色剤としてマゼンタ着色剤(C.I.ピグメントレッ
ド122)を使用する以外は、実施例1と同様にしてマ
ゼンタトナーNo.1を調製した。各物性を表4に示
す。
【0204】比較例25乃至32 着色剤としてマゼンタ着色剤(C.I.ピグメントレッ
ド122)を使用する以外は比較例1乃至8と同様にし
てマゼンタトナーNos.2乃至9を調製した。各物性
を表4に示す。
【0205】実施例5 着色剤として黒色着色剤(カーボンブラック)を使用す
る以外は、実施例1と同様にしてブラックNo.1を調
製した。各物性を表5に示す。
【0206】比較例33乃至40 着色剤として黒色着色剤(カーボンブラック)を使用す
る以外は比較例1乃至8と同様にしてブラックトナーN
os.2乃至9を調製した。各物性を表5に示す。
【0207】
【表3】
【0208】
【表4】
【0209】
【表5】
【0210】実施例6 イエロートナーNo.1を現像器4−1に入れ、マゼン
タトナーNo.1を現像器4−2に入れ、シアントナー
No.1を現像器4−3に入れブラックトナーNo.1
を現像器4−4に入れ、画像形成装置に装着してフルカ
ラーモードで画出し試験をおこなった。結果を表6に示
す。
【0211】比較例41乃至48 イエロートナーNos.2〜9、マゼンタトナーNo
s.2〜9、シアントナーNos.2〜9及びブラック
トナーNos.2〜9を使用することを除いて実施例6
と同様にしてフルカラーモードで画出し試験をおこなっ
た。結果を表6に示す。
【0212】
【表6】
【0213】実施例7乃至12 ポリエステル樹脂の種類、ジビニルベンゼンの使用量、
ワックスの種類を変えることを除いて実施例1と同様に
してシアントナーNos を調製した。各物性を表7
に示す。
【0214】実施例13乃至18 シアントナーNos.10乃至15を使用して実施例2
と同様にして画出し試験をおこなった。結果を表8に示
す。
【0215】
【表7】
【0216】
【表8】
【0217】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像用トナーを用いる
ことにより、低温定着性がより向上し、幅広い温度域で
一定のグロスを持った画像が得られ、且つ寒冷時におい
ても電源投入直後から良好な定着性を示す高画質の画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーの貯蔵弾性率曲線、損失弾性率
曲線及びtan(δ)の曲線の一例を示す。
【図2】比較トナーの貯蔵弾性率曲線、損失弾性率曲線
及びtan(δ)の曲線を示す。
【図3】他の比較トナーの貯蔵弾性率曲線、損失弾性率
曲線及びtan(δ)の曲線を示す。
【図4】低軟化点物質のDSC吸熱曲線の説明図であ
る。
【図5】本発明の画像形成方法を実施するための画像形
成装置の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の装置ユニットの一例を示す概略的断面
図である。
【図7】トナー粒子の断面の概略的説明図である。
【図8】他の形態のトナー粒子の断面の概略的な説明図
である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光体) 2 帯電ローラ 5 中間転写体 8 クリーニングブレード 16 現像スリーブ 18 トナー塗布ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 9/08 361 15/08 507L (56)参考文献 特開 平4−353866(JP,A) 特開 平6−59504(JP,A) 特開 平2−190868(JP,A) 特開 平3−231757(JP,A) 特開 平7−84401(JP,A) 特開 昭63−125950(JP,A) 特開 平6−67504(JP,A) 特開 平5−341561(JP,A) 特開 平7−77830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 G03G 9/087 G03G 9/09

Claims (92)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂100重量部、着色剤1乃至1
    50重量部及び低軟化点物質5〜40重量部を少なくと
    も有する静電荷像現像用トナーであり、 該トナーは、温度60℃における貯蔵弾性率(G′60
    と温度80℃における貯蔵弾性率(G′80)との比
    (G′60/G′80)が80以上であり、 温度155℃における貯蔵弾性率(G′155)と温度1
    90℃における貯蔵弾性率(G′190)との比(G′155
    /G′190)が0.95乃至5であることを特徴とする
    静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 トナーは、比(G′60/G′80)が10
    0乃至400である請求項1に記載のトナー。
  3. 【請求項3】 トナーは、比(G′60/G′80)が15
    0乃至300である請求項1に記載のトナー。
  4. 【請求項4】 トナーは、比(G′155/G′190)が1
    乃至5である請求項1乃至3のいずれかに記載のトナ
    ー。
  5. 【請求項5】 トナーは、温度190℃における貯蔵弾
    性率(G′190)が1×103乃至1×104(dyn/
    cm2)である請求項1乃至4のいずれかに記載のトナ
    ー。
  6. 【請求項6】 トナーは、損失弾性率曲線において温度
    40乃至65℃の領域に極大値(G″max)を有し、極
    大値(G″max)が1×109(dyn/cm2)以上で
    ある請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー。
  7. 【請求項7】 トナーは、温度40℃における損失弾性
    率(G″40)と、温度40乃至65℃の領域における損
    失弾性率曲線の極大値(G″max)との比(G″max
    G″40)が1.5以上である請求項1乃至6のいずれか
    に記載のトナー。
  8. 【請求項8】 結着樹脂は、THF不溶分を0.1〜2
    0重量%有する請求項1乃至7のいずれかに記載のトナ
    ー。
  9. 【請求項9】 結着樹脂は、THF不溶分を1〜15重
    量%有する請求項1乃至7のいずれかに記載のトナー。
  10. 【請求項10】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体を有し、低軟化点物質は、DSC吸熱曲線において温
    度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有する請
    求項1乃至9のいずれかに記載のトナー。
  11. 【請求項11】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体及び非架橋のポリエステル樹脂を有し、低軟化点物質
    はDSC吸熱曲線において温度40乃至90℃の領域に
    吸熱メインピークを有する請求項1乃至9のいずれかに
    記載のトナー。
  12. 【請求項12】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体及び架橋されたポリエステル樹脂を有し、低軟化点物
    質はDSC吸熱曲線において温度40乃至90℃の領域
    に吸熱メインピークを有する請求項1乃至9のいずれか
    に記載のトナー。
  13. 【請求項13】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度45乃至85℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である請求
    項1乃至12のいずれかに記載のトナー。
  14. 【請求項14】 低軟化点物質は、吸熱メインピークの
    半値幅が5℃以内である請求項13に記載のトナー。
  15. 【請求項15】 低軟化点物質は、固体ワックスである
    請求項1乃至14のいずれかに記載のトナー。
  16. 【請求項16】 低軟化点物質は、固体エステルワック
    スである請求項14に記載のトナー。
  17. 【請求項17】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度45乃至85℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内の固体エス
    テルワックスである請求項1乃至12のいずれかに記載
    のトナー。
  18. 【請求項18】 固体エステルワックスは、吸熱メイン
    ピークの半値幅が5℃以内である請求項17に記載のト
    ナー。
  19. 【請求項19】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である固体
    ポリメチレンワックスである請求項1乃至12のいずれ
    かに記載のトナー。
  20. 【請求項20】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である固体
    ポリオレフィンワックスである請求項1乃至12のいず
    れかに記載のトナー。
  21. 【請求項21】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内の炭素数1
    5乃至100個の長鎖アルキルアルコールである請求項
    1乃至12のいずれかに記載のトナー。
  22. 【請求項22】 低軟化点物質がトナー粒子基準で11
    乃至30重量%含有されている請求項1乃至21のいず
    れかに記載のトナー。
  23. 【請求項23】 低軟化点物質が結着樹脂100重量部
    当り12乃至35重量部含有されている請求項22に記
    載のトナー。
  24. 【請求項24】 トナーは非磁性のシアントナーであ
    る請求項1乃至23のいずれかに記載のトナー。
  25. 【請求項25】 トナーは、非磁性のマゼンタトナーで
    ある請求項1乃至23のいずれかに記載のトナー。
  26. 【請求項26】 トナーは、非磁性のイエロートナーで
    ある請求項1乃至23のいずれかに記載のトナー。
  27. 【請求項27】 トナーは非磁性のブラックトナーで
    ある請求項1乃至23のいずれかに記載のトナー。
  28. 【請求項28】 トナー、現像スリーブ、該現像スリー
    ブを押圧するように設置されているトナーの塗布手段及
    びそれらを一体的に保有するための外壁を少なくとも有
    する装置ユニットであり、 該装置ユニットは装置本に着脱可能であり、 該トナーは、結着樹脂100重量部,着色剤1乃至15
    0重量部及び低軟化点物質5〜40重量部を少なくとも
    有しており、 該トナーは、温度60℃における貯蔵弾性率(G′60
    と温度80℃における貯蔵弾性率(G′80)との比
    (G′60/G′80)が80以上であり、 温度155℃における貯蔵弾性率(G′155)と温度1
    90℃における貯蔵弾性率(G′190)との比(G′155
    /G′190)が0.95乃至5であることを特徴とする
    装置ユニット。
  29. 【請求項29】 現像スリーブは、導電性の金属又は合
    金で形成された円筒であり、トナー塗布手段として、ト
    ナー塗布ローラ及び弾性ブレードが具備されている請求
    28に記載の装置ユニット。
  30. 【請求項30】 現像スリーブは、導電性の金属又は合
    金で形成された円筒であり、トナー塗布手段としてトナ
    ー塗布ローラを複数有する請求項28又は29に記載の
    装置ユニット。
  31. 【請求項31】 現像スリーブは、導電性微粉体が分散
    された樹脂組成物で形成された表面層を有する請求項2
    8乃至30のいずれかに記載の装置ユニット。
  32. 【請求項32】 トナーは、比(G′60/G′80)が1
    00乃至400である請求項28乃至31のいずれかに
    記載の装置ユニット。
  33. 【請求項33】 トナーは、比(G′60/G′80)が1
    50乃至300である請求項28乃至31のいずれかに
    記載の装置ユニット。
  34. 【請求項34】 トナーは、比(G′155/G′190)が
    1乃至5である請求項28乃至33のいずれかに記載の
    装置ユニット。
  35. 【請求項35】 トナーは、温度190℃における貯蔵
    弾性率(G′190)が1×103乃至1×104(dyn
    /cm2)である請求項28乃至34のいずれかに記載
    の装置ユニット。
  36. 【請求項36】 トナーは、損失弾性率曲線において温
    度40乃至65℃の領域に極大値(G″max)を有し、
    極大値(G″max)が1×109(dyn/cm2)以上
    である請求項28乃至35のいずれかに記載の装置ユニ
    ット。
  37. 【請求項37】 トナーは、温度40℃における損失弾
    性率(G″40)と、温度40乃至65℃の領域における
    損失弾性率曲線の極大値(G″max)との比(G″max
    G″40)が1.5以上である請求項28乃至36のいず
    れかに記載の装置ユニット。
  38. 【請求項38】 結着樹脂は、THF不溶分を0.1〜
    20重量%有する請求項28乃至37のいずれかに記載
    の装置ユニット。
  39. 【請求項39】 結着樹脂は、THF不溶分を1〜15
    重量%有する請求項38に記載の装置ユニット。
  40. 【請求項40】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体を有し、低軟化点物質は、DSC吸熱曲線において温
    度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有する請
    求項28乃至39のいずれかに記載の装置ユニット。
  41. 【請求項41】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体及び非架橋のポリエステル樹脂を有し、低軟化点物質
    はDSC吸熱曲線において温度40乃至90℃の領域に
    吸熱メインピークを有する請求項28乃至39のいずれ
    かに記載の装置ユニット。
  42. 【請求項42】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体及び架橋されたポリエステル樹脂を有し、低軟化点物
    質はDSC吸熱曲線において温度40乃至90℃の領域
    に吸熱メインピークを有する請求項28乃至39のいず
    れかに記載の装置ユニット。
  43. 【請求項43】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線に
    て温度45乃至85℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である請求
    項28乃至42のいずれかに記載の装置ユニット。
  44. 【請求項44】 低軟化点物質は、吸熱メインピークの
    半値幅が5℃以内である請求項43に記載の装置ユニッ
    ト。
  45. 【請求項45】 低軟化点物質は、固体ワックスである
    請求項28乃至44のいずれかに記載の装置ユニット。
  46. 【請求項46】 低軟化点物質は、固体エステルワック
    スである請求項45に記載の装置ユニット。
  47. 【請求項47】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度45乃至85℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内の固体エス
    テルワックスである請求項28乃至42のいずれかに記
    載の装置ユニット。
  48. 【請求項48】 固体エステルワックスは吸熱メインピ
    ークの半値幅が5℃以内である請求項47に記載の装置
    ユニット。
  49. 【請求項49】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である固体
    ポリメチレンワックスである請求項28乃至42のいず
    れかに記載の装置ユニット。
  50. 【請求項50】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である固体
    ポリオレフィンワックスである請求項28乃至42のい
    ずれかに記載の装置ユニット。
  51. 【請求項51】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内の炭素数1
    5乃至100個の長鎖アルキルアルコールである請求項
    28乃至42のいずれかに記載の装置ユニット。
  52. 【請求項52】 低軟化点物質が、トナー粒子基準で1
    1乃至30重量%含有されている請求項28乃至51の
    いずれかに記載の装置ユニット。
  53. 【請求項53】 低軟化点物質が結着樹脂100重量部
    当り12乃至35重量部含有されている請求項52に記
    載の装置ユニット。
  54. 【請求項54】 トナーは非磁性のシアントナーであ
    る請求項28乃至53のいずれかに記載の装置ユニッ
    ト。
  55. 【請求項55】 トナーは、非磁性のマゼンタトナーで
    ある請求項28乃至53のいずれかに記載の装置ユニッ
    ト。
  56. 【請求項56】 トナーは、非磁性のイエロートナーで
    ある請求項28乃至53のいずれかに記載の装置ユニッ
    ト。
  57. 【請求項57】 トナーは非磁性のブラックトナーで
    ある請求項28乃至53のいずれかに記載の装置ユニッ
    ト。
  58. 【請求項58】 像担持体に静電荷像を形成し、 静電荷像を摩擦電荷を有するトナーで現像してトナー像
    を形成し、 トナー像を中間転写体を介して、又は、介さずに転写材
    に転写し、 転写材上のトナー像を転写材に加熱加圧定着する画像形
    成方法であり、 該トナーは、結着樹脂100重量部,着色剤1乃至15
    0重量部及び低軟化点物質5〜40重量部を少なくとも
    有し、 該トナーは、温度60℃における貯蔵弾性率(G′60
    と温度80℃における貯蔵弾性率(G′80)との比
    (G′60/G′80)が80以上であり、 温度155℃における貯蔵弾性率(G′155)と温度1
    90℃における貯蔵弾性率(G′190)との比(G′155
    /G′190)が0.95乃至5であることを特徴とする
    画像形成方法。
  59. 【請求項59】 静電荷像が感光体に形成され、 トナー塗布ローラで摩擦電荷を付与されたトナーで静電
    荷像を現像してトナー像を形成し、 トナー像を中間転写体に転写し、 中間転写体上のトナー像を転写材に転写し、 転写材上のトナー像を加熱加圧定着する請求項58に記
    載の画像形成方法。
  60. 【請求項60】 感光体は接触帯電手段で帯電され、帯
    電された感光体を露光して静電荷像を形成する請求項5
    9に記載の画像形成方法。
  61. 【請求項61】 中間転写体が電圧を印加されたドラム
    形状物であり、中間転写体表面がクリーニング手段によ
    ってクリーニングされる請求項59又は60に記載の画
    像形成装置。
  62. 【請求項62】 中間転写体が電圧を印加されたドラム
    形状物であり、 中間転写体上のトナー像が、転写材を介して中間転写体
    を押圧しているバイアスが印加されている転写ベルトに
    よって転写材へ転写される請求項59乃至61のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  63. 【請求項63】 中間転写体が電圧が印加されたエン
    ドレスベルトであり、中間転写材上のトナー像が、電圧
    を印加された転写ローラで転写材へ転写される請求項5
    9乃至61のいずれかに記載の画像形成方法。
  64. 【請求項64】 転写材上のトナー像がオフセット防止
    液の塗布されていない加熱ローラで加熱加圧定着される
    請求項58乃至63のいずれかに記載の画像形成方法。
  65. 【請求項65】 加熱ローラは表面がフッ素樹脂で形成
    されている請求項58乃至64のいずれかに記載の画像
    形成方法。
  66. 【請求項66】 トナーは、比(G′60/G′80)が1
    00乃至400である請求項58乃至65のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  67. 【請求項67】 トナーは、比(G′60/G′80)が1
    50乃至300である請求項58乃至65のいずれか
    記載の画像形成方法。
  68. 【請求項68】 トナーは、比(G′155/G′190)が
    1乃至5である請求項58乃至67のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  69. 【請求項69】 トナーは、温度190℃における貯蔵
    弾性率(G′190)が1×103乃至1×104(dyn
    /cm2)である請求項58乃至68のいずれかに記載
    の画像形成方法。
  70. 【請求項70】 トナーは、損失弾性率曲線において温
    度40乃至65℃の領域に極大値(G″max)を有し、
    極大値(G″max)が1×109(dyn/cm2)以上
    である請求項58乃至69のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  71. 【請求項71】 トナーは、温度40℃における損失弾
    性率(G″40)と、温度40乃至65℃の領域における
    損失弾性率曲線の極大値(G″max)との比(G″max
    G″40)が1.5以上である請求項58乃至70のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  72. 【請求項72】 結着樹脂は、THF不溶分を0.1〜
    20重量%有する請求項58乃至71のいずれかに記載
    の画像形成方法。
  73. 【請求項73】 結着樹脂は、THF不溶分を1〜15
    重量%有する請求項58乃至71のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  74. 【請求項74】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体を有し、低軟化点物質は、DSC吸熱曲線において温
    度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有する請
    求項58乃至73のいずれかに記載の画像形成方法。
  75. 【請求項75】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体及び非架橋のポリエステル樹脂を有し、低軟化点物質
    はDSC吸熱曲線において温度40乃至90℃の領域に
    吸熱メインピークを有する請求項58乃至73のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  76. 【請求項76】 結着樹脂は架橋されたスチレン共重合
    体及び架橋されたポリエステル樹脂を有し、低軟化点物
    質はDSC吸熱曲線において温度40乃至90℃の領域
    に吸熱メインピークを有する請求項58乃至73のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  77. 【請求項77】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度45乃至85℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である請求
    項58乃至76のいずれかに記載の画像形成方法。
  78. 【請求項78】 低軟化点物質は、吸熱メインピークの
    半値幅が5℃以内である請求項77に記載の画像形成方
    法。
  79. 【請求項79】 低軟化点物質は固体ワックスである請
    求項58乃至78のいずれかに記載の画像形成方法。
  80. 【請求項80】 低軟化点物質は、固体エステルワック
    スである請求項79に記載の画像形成方法。
  81. 【請求項81】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度45乃至85℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内の固体エス
    テルワックスである請求項58乃至76のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  82. 【請求項82】 固体エステルワックスは吸熱メインピ
    ークの半値幅が5℃以内である請求項81に記載の画像
    形成方法。
  83. 【請求項83】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である固体
    ポリメチレンワックスである請求項58乃至76のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  84. 【請求項84】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内である固体
    ポリオレフィンワックスである請求項58乃至76のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  85. 【請求項85】 低軟化点物質は、DSC吸熱曲線にお
    いて温度40乃至90℃の領域に吸熱メインピークを有
    し、吸熱メインピークの半値幅が10℃以内の炭素数1
    5乃至100個の長鎖アルキルアルコールである請求項
    58乃至76のいずれかに記載の画像形成方法。
  86. 【請求項86】 低軟化点物質がトナー粒子基準で11
    乃至30重量%含有されている請求項58乃至85のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  87. 【請求項87】 低軟化点物質が結着樹脂100重量部
    当り12乃至35重量部含有されている請求項86に記
    載の画像形成方法。
  88. 【請求項88】 トナーが、非磁性のシアントナーで
    ある請求項58乃至87のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  89. 【請求項89】 トナー、非磁性のマゼンタトナー
    である請求項58乃至87のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  90. 【請求項90】 トナー、非磁性のイエロートナー
    である請求項58乃至87のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  91. 【請求項91】 トナーが、非磁性のブラックトナー
    である請求項58乃至87のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  92. 【請求項92】 (a)感光体に第1の静電荷像が形成
    され、第1の静電荷像がイエロートナー,シアントナ
    ー,マゼンタトナー及びブラックトナーからなるグルー
    プから選択された第1のトナーで現像され、第1のトナ
    ー像が感光体に形成され、第1のトナー像が感光体から
    中間転写体へ転写され、 (b)感光体に第2の静電荷像が形成され、第2の静電
    荷像が第1のトナーと色調の異なる第2のトナーで現像
    されて、第2のトナー像が感光体に形成され、第2のト
    ナー像が感光体から中間転写体に転写され、 (c)感光体に第3の静電荷像が形成され、第3の静電
    荷像が第1及び2のトナーと色調の異なる第3のトナー
    で現像されて、第3のトナー像が感光体に形成され、第
    3のトナー像が感光体から中間転写体へ転写され、 (d)感光体に第4の静電荷像が形成され、第4の静電
    荷像が第1,第2及び第3のトナーと色調の異なる第4
    のトナーで現像されて、第4のトナー像が感光体に形成
    され第4のトナー像が感光体から中間転写体へ転写さ
    れ、 (e)中間転写体上の第1の〜第4のトナー像を転写材
    へ転写し、 (f)転写材上の第1〜第4のトナー像を加熱加圧定着
    して転写材にマルチカラー画像又はフルカラー画像を形
    成する画像形成方法であって、 該イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー及び
    ブラックトナーがいずれも、結着樹脂100重量部、着
    色剤1乃至150重量部及び低軟化点物質5〜40重量
    部を少なくとも有し、温度60℃における貯蔵弾性率
    (G′ 60 )と温度 80℃における貯蔵弾性率(G′ 80
    との比(G′ 60 /G′ 80 )が80以上であり、温度15
    5℃における貯蔵弾性率(G′ 155 )と温度190℃に
    おける貯蔵弾性率(G′ 190 )との比(G′ 155 /G′
    190 )が0.95乃至5であることを特徴とする 画像形
    成方法。
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