JP3551404B2 - 新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分現像剤を用いる画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷の如き画像形成方法に用いる新規な現像剤、特には新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤を用いて画像を形成する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真法としては米国特許2,297,691号、特公昭42−23910号及び特公昭43−24748号等に記載されている如く多くの方法が知られている。一般には光導電性物質を利用し、感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙の如き転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力、加圧加熱或いは溶剤蒸気により定着し複写物を得るものである。感光体上に転写せず残ったトナーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工程が繰り返される。
【0003】
近年、このような複写装置は、単なる一般的なオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機だけでなく、コンピューターの出力としてのプリンター或いは個人向けのパーソナルコピーという分野で使われ始めた。
【0004】
そのため複写装置は、小型、軽量、及び低消費電力といったスペックが追求されており、機械は種々の点でよりシンプルな要素で構成されるようになってきている。たとえば静電潜像を現像する方法としては、トナーとキャリアを混合して用いる二成分現像方法と、磁性トナーのみを用いる一成分現像方法とが一般的に知られている。二成分現像方法はキャリアを用いる点及び、トナーとキャリアの混合比を調節するトナー濃度調整機構が必要な点から考えると小型化、軽量化といった要求に矛盾する。
【0005】
一方、一成分現像方法は磁性トナーを用いるという点から、カラートナーへの対応が難しいという欠点を有している。
【0006】
これに対して非磁性一成分現像方法は、上記の問題点を解決する現像方法として注目されている。
【0007】
非磁性一成分現像方法においては、図1、図2に示す如く、現像剤担持体5上に現像剤塗布ブレード4の如き層厚規制手段により、非磁性一成分現像剤3をコートする。非磁性一成分現像剤3は現像剤塗布ブレード4或いは現像剤担持体5の表面との摩擦により帯電するが、コート層が厚くなると、充分に帯電できない現像剤が存在し、これがカブリや飛散の原因となるため、現像剤は薄層コートされなければならない。ゆえに、現像剤塗布ブレード4は充分な圧力で現像剤担持体5上に圧接されなければならず、このとき非磁性一成分現像剤3が受ける力は二成分現像方法や磁性トナーを用いた一成分現像方法において現像剤が受ける力より大きい。このため、非磁性一成分現像剤の場合には劣化が起きやすく、カブリや濃度低下といった画像劣化が発生する。
【0008】
非磁性一成分現像方法に用いられる非磁性一成分現像剤としては、機械的強度及び、熱的強度の大きいことが要求される。しかし単純にこれらの強度を上げることは、定着に要する熱エネルギーの増大につながるため低消費電力という要求に反してしまう。
【0009】
上記の通り、非磁性一成分現像方法においては現像性、定着性および耐ホットオフセット性のいずれにも高性能化が求められており、さらなる改良が要求されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、電子写真、静電記録、静電印刷の如き画像形成方法に用いられる、圧擦帯電時の圧擦に機械的強度、熱的強度が優れるので長時間の使用においても画像濃度が高くカブリ等の画像劣化が生じず現像性に優れるにもかかわらず、定着性および耐ホットオフセット性にも優れる新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤を用いる画像形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記構成により達成された。
【0012】
(1).供給ローラーにより現像剤担持体上に現像剤を供給する工程、該現像剤担持体上の現像剤を現像剤塗布ブレードで押圧して所定の層圧で現像剤担持体上に現像剤を塗布すると共に、現像剤を摩擦させて該現像剤に電荷を付与する工程、潜像担持体に形成された静電荷潜像を該現像剤担持体上に塗布された現像剤で現像し、現像画像を形成する工程、該現像画像を記録材に転写する工程及び、転写された現像画像を記録材上に熱定着する工程を有する画像形成方法において、前記現像剤は非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤であり、該非磁性トナーは、少なくとも結着樹脂及び離型剤を有しており、該結着樹脂は、下記一般式(a)又は(b)で表される構成単位を有するビニル系重合体を含有することを特徴とする画像形成方法。
【0013】
【化3】
【0014】
〔式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、シクロアルキル基、または、アリール基を表す。R9およびR10はそれぞれ水素原子、または、炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。Xは炭素数1〜6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜6の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、または、単なる結合手を表す。Yは炭素数1〜6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜10の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、スルホニル基、スルフィド基、−O−、または、単なる結合手を表す。nは1〜5の整数を表す。〕
【0015】
【化4】
【0016】
〔式中、R11およびR12はそれぞれ水素原子、または、炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。R13およびR14はそれぞれ水素原子、炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、シクロアルキル基、または、アリール基を表し、R13、R14は同じでも同じでなくても良い。さらに、R13、R14は互いに結合して環を形成しても良い。mは3〜20の整数を表す。〕
以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】
本発明の画像形成方法に用いられる非磁性トナーに用いられるビニル系結着樹脂は特に帯電特性、粉砕性等トナーとしての基本特性を得るためにスチレン系単量体、アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル単量体を基本単位とすることが好ましい。
【0018】
上記スチレン単量体の具体例としては、スチレンの他にo−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−ter−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、P−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレンなどが挙げられる。
【0019】
本発明に用いられるアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル単量体の具体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリルなどのアクリル酸またはメタクリルのアルキルエステルの他、アクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジン、ビスグリシジルメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、メタクリロキシエチルホスフェートなどを挙げることができ、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチルなどが特に好ましく用いられる。
【0020】
本発明に用いられるその他のビニル系単量体としては、α−エチルアクリル酸、クロトン酸などのアクリル酸及びそのα−あるいはβ−アルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸およびそのモノエステル誘導体およびジエステル誘導体;コハク酸モノアクリルロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノメタクリロイルオキシエチルエステル、フマル酸モノアクリロイルオキシエチルエステルフマル酸モノメタクリロイルオキシエチルエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどを挙げることができる。
【0021】
本発明に用いられるビニル系結着樹脂にイオン架橋構造を導入しても良い。イオン架橋導入においては、多価金属を反応させれば良く、ビニル系結着樹脂のカルボキシル基と金属イオンとの配位結合(イオン結合)によってイオン架橋構造が形成される。ここで、好ましい多価金属化合物としては、例えばアルカリ土類金属、亜鉛族金属の酢酸塩、酸化物等を挙げることができる。
【0022】
本発明に用いられるビニル系結着樹脂は、本発明の下記一般式(a)又は(b)で表される架橋剤から架橋構造を導入したビニル系結着樹脂、即ち、少なくとも下記一般式(a)又は(b)で表される構成単位を有するビニル系重合体(ビニル系結着樹脂)である。
【0023】
【化5】
【0024】
〔式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、シクロアルキル基、または、アリール基を表す。R9およびR10はそれぞれ水素原子、または、炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。Xは炭素数1〜6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜6の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、または、単なる結合手を表す。Yは炭素数1〜6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜10の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、スルホニル基、スルフィド基、−O−、または、単なる結合手を表す。nは1〜5の整数を表す。〕
ここで置換の場合の置換基としては、アルキル基(メチル基、エチル基等)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子等)、水酸基、シリル基、シロキシル基、アリール基(フェニル基等)等が挙げられる。
【0025】
【化6】
【0026】
〔式中、R11およびR12はそれぞれ水素原子、または、炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。R13およびR14はそれぞれ水素原子、炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、シクロアルキル基、または、アリール基を表し、R13、R14は同じでも同じでなくても良い。さらに、R13、R14は互いに結合して環を形成しても良い。mは3〜20の整数を表す。〕
ここで置換の場合の置換基としては、アルキル基(メチル基、エチル基等)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素原子等)、水酸基、シリル基、シロキシル基、アリール基(フェニル基等)等が挙げられる。
【0027】
本発明に用いられる一般式(a)で表される架橋剤おいてnが6以上であるとソフトセグメント化し過ぎてしまい十分な機械的強度が得られなくなってしまう。
【0028】
また、本発明に用いられる一般式(b)で表される架橋剤においてmが2以下であると十分なソフトセグメントととはならず脆さが顕在化してしまい、mが21以上であるとソフトセグメント化し過ぎてしまい十分な機械的強度が得られなくなってしまう。
【0029】
さらに、本発明において、本発明に用いられる一般式(a)、一般式(b)で表される構造単位(構成単位)を有するモノマーを導入するのが好ましく、この場合モノマーの使用量としては、ビニル系結着樹脂成分100部に対して0.1〜10部、好ましくは0.3〜6部である。0.1部未満では充分な効果が得られず、10部を超えると、架橋度が高くなり過ぎるために、溶融時に樹脂の自由度が低くなり、低温定着性が損なわれる。
【0030】
本発明におけるビニル系結着樹脂は、凝集性の点からガラス転移点温度が45℃以上であることが望ましい。該ビニル系結着樹脂の合成法としては、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊重合等が利用できる。
【0031】
本発明の非磁性トナー(以下、本発明のトナーとも言う)には、従来公知の着色剤、帯電制御剤等の添加剤を添加することができ、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、含金属染料等の金属キレート染料、アニリン染料、ナフトールイエロー、ピグメントイエロー、ベンジジンイエロー、パーマネントイエロー、パーマネントレッド、ブリリアントカーミン、パーマネントカーミン、ピラゾロンレッド、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ウルトラマリンブルー、その他の染料、顔料または酸化金属粉が用いられる。
【0032】
さらに、本発明のトナーにはポリオレフィンを含有させるても良い。ポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、3−プロピル−5−メチル−2−ヘキセン等のオレフィン単量体の重合体あるいは前記のようなオレフィン単量体とアクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル等との供重合体が該当するが、特にポリプロピレンが好ましい。これらはトナー100部に対して0.5〜10部、特に1〜5部配合されるのが好ましい。0.5部未満では定着強度、ヒートロール定着方式におけるオフセット等の定着特性に劣る傾向にある。一方、10部を超えた場合にはトナーの流動性が劣る傾向にあるため、現像剤流動不良により画像品質が低下したり、トナー及び現像剤の収容容器内で材料が滞留を起こす等の問題が発生し易い。
【0033】
さらに、流動化剤も添加することができ、例えば表面を疎水化したSiO2、TiO2等の無機酸化物、SiC等の無機微粒子、ステアリン酸亜鉛の金属石鹸、公知のものを用いることができる。
【0034】
【実施例】
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
【0035】
なお、以下の配合における部数は全て重量部である。
【0036】
実施例1
▲1▼重合体(バインダー樹脂)の調製
温度計、撹拌器、窒素ガス導入管及び、流下式コンデンサーを備えたセパラブルフラスコにトルエンを入れ、ガス導入管より窒素ガスを導入して内部を不活性雰囲気下とした後、油浴にて加熱しトルエンの環流温度にした。次いでトルエン100部中にスチレン75部とメチルメタクリレート5部とn−ブチルアクリレート20部及び重合開始剤としてのジt−ブチルパーオキサイド4部を溶解した混合物を滴下しながら溶液重合を行い、高分子量重合体を得た。
【0037】
次に、前記高分子量重合体溶液を有するフラスコ内にトルエン100部中にスチレン70部とメチルメタクリレート15部とn−ブチルアクリレート15部及び下記構造式で示される化合物(1)3部及び重合開始剤としてのジ−t−ブチルパーオキサイド4部を溶解した混合物を滴下しながら溶液重合を行った。滴下終了後さらにトルエンの沸騰する温度にて撹拌しながら、5時間熟成し低分子量重合体を得た。その後、系の温度を180℃まで徐々に上げながら減圧下にてトルエンを脱溶剤し、さらに冷却、粉砕して目的とする樹脂Aを得た。
【0038】
【化7】
【0039】
▲2▼:顔料マスターバッチの調製
前記樹脂Aと、マゼンタ顔料「C.I.ピグメントレッド122」とを、重量比が6:4となる割合で混合し、フラッシング処理を行って顔料マスターバッチを調製した。
【0040】
▲3▼:トナーの製造
前記樹脂A100部と、上記▲2▼で調製した顔料マスターバッチ20部と、3,5−ジ−ターシャリブチルサリチル酸の亜鉛塩3部とをヘンシェルミキサーで混合し、ついで、2軸型エクストルーダーで溶融混練し、冷却固化し、粗砕した後、粒子衝突型の微粉粗砕機及び、気流式分級機を用いて体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得た。得られた着色粒子の100部に対して、疎水性シリカ「R−972」(日本アエロジル社製)0.5部と、疎水性チタニア「T−805」(日本アエロジル社製)1.0部とを添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合処理することにより本発明のトナーを製造した。
【0041】
実施例2
実施例1において、低分子量重合体の樹脂組成をスチレン70部、アクリル酸n−ブチル20部、メタクリル酸メチル10部、下記構造式で示される化合物(2)2部としたことを除いて他は同様にしてトナーを作製した。
【0042】
【化8】
【0043】
実施例3
実施例1において、低分子量重合体の樹脂組成をスチレン70部、アクリル酸n−ブチル15部、メタクリル酸メチル15部、下記構造式で示される化合物(3)2部としたことを除いて他は同様にしてトナーを作製した。
【0044】
【化9】
【0045】
実施例4
実施例1において、低分子量重合体の樹脂構成をスチレン75部、アクリル酸n−ブチル15部、メタクリル酸メチル10部、下記構造式で示される化合物(4)5部としたことを除いて他は同様にしてトナーを作成した。
【0046】
【化10】
【0047】
比較例1
実施例1において化合物(1)を用いないことを除いて、他は同様にしてトナーを作製した。
【0048】
比較例2
実施例2において化合物(2)を用いないことを除いて、他は同様にしてトナーを作製した。
【0049】
比較例3
実施例3において化合物(3)を用いないことを除いて、他は同様にしてトナーを作製した。
【0050】
比較例4
実施例4において化合物(4)を用いないことを除いて、他は同様にしてトナーを作製した。
【0051】
比較例5
実施例1において、化合物(1)の代わりにジビニルベンゼンを用いたことを除いて、他は同様にしてトナーを作製した。
【0052】
比較例6
比較例3において、化合物(3)の代わりにジビニルベンゼンを用いたことを除いて、他は同様にしてトナーを作製した。
【0053】
《評価》
得られたトナーについて以下の評価を行った。
【0054】
▲1▼耐破砕性
現像器を単体で駆動できる装置を作製し、上記の各現像剤を現像器内に投入し、複写機内と同一条件で駆動さた。
【0055】
任意の時間において現像器内の現像剤をサンプリングし、トナーの粒度分布をコールターカウンターTA−II(コールター社)により測定した。得られた体積平均粒径(D50)の変化を示した。D50の変化が大きいものほど現像器内の破砕が発生しやすいことを意味し、耐破砕性が低いこと表す。
【0056】
▲2▼画像安定性
上記現像器を用いて複写機にて初期画像濃度を1.2〜1.3とし、20,000コピー後のカブリと画像濃度で評価した。カブリは目視で判断し、
○:優れる
△:カブリが少しある
×:カブリが多い
画像濃度はマクベス反射濃度計を用いて判断した。
【0057】
▲3▼定着性及び耐オフセット性
上記現像剤を用いて未定着画像を作製し、定着器の構成を上下ローラーともLTVゴム層を有するように改造した「DC−7728」の外部定着器を用い、若干のシリコンオイルを均一に塗布し、熱ローラーの設定温度を種々変更して評価した。最低定着温度は目視で定着する下限温度とした。なお、定着条件としては、プロセススピード140mm/secとした。
【0058】
以上の結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
表1から明らかなように、本発明の非磁性一成分系現像剤を用いて、上記評価を行なったところ耐破砕性が良好であり、20,000コピー後にカブリの発生も見受けられず、画像濃度もほとんど変化していないことがわかる。また、低温定着性及び耐オフセット性にも優れていることがわかる。
【0061】
【発明の効果】
本発明により、電子写真、静電記録、静電印刷の如き画像形成方法に用いられるる、圧擦帯電時の圧擦に機械的強度、熱的強度が優れるので長時間の使用においても画像濃度が高くカブリ等の画像劣化がの生じず現像性に優れるにもかかわらず、定着性および耐ホットオフセット性にも優れる新規な非磁性一成分系現像剤、およびそれを用いる画像形成方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明等の非磁性一成分現像剤を用いた非磁性一成分現像方法による画像形成方法の説明図である。
【図2】図1の現像工程の部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 帯電工程
2 露光工程
3 非磁性一成分現像剤
4 現像剤塗布ブレード
5 現像剤担持体
6 紙
7 担持フィルム
8 現像剤掻き取り工程(クリーニング工程)
Claims (1)
- 供給ローラーにより現像剤担持体上に現像剤を供給する工程、該現像剤担持体上の現像剤を現像剤塗布ブレードで押圧して所定の層圧で現像剤担持体上に現像剤を塗布すると共に、現像剤を摩擦させて該現像剤に電荷を付与する工程、潜像担持体に形成された静電荷潜像を該現像剤担持体上に塗布された現像剤で現像し、現像画像を形成する工程、該現像画像を記録材に転写する工程及び、転写された現像画像を記録材上に熱定着する工程を有する画像形成方法において、前記現像剤は非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤であり、該非磁性トナーは、少なくとも結着樹脂及び離型剤を有しており、該結着樹脂は、下記一般式(a)又は(b)で表される構成単位を有するビニル系重合体を含有することを特徴とする画像形成方法。
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1997
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