JP3372064B2 - トナー用バインダーレジンの製造方法 - Google Patents

トナー用バインダーレジンの製造方法

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JP3372064B2 JP26893192A JP26893192A JP3372064B2 JP 3372064 B2 JP3372064 B2 JP 3372064B2 JP 26893192 A JP26893192 A JP 26893192A JP 26893192 A JP26893192 A JP 26893192A JP 3372064 B2 JP3372064 B2 JP 3372064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法に用いられるトナー用バインダーレジンの製造方法に
関するものであり、さらに詳しくは非オフセット性、定
着性ならびに帯電性に優れたトナーを提供できるバイン
ダーレジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電印刷法によるコピー機
やプリンター等の市場は、印刷の高速化が必要な大量コ
ピー分野と、低エネルギー化が必要なコンパクトサイズ
のコピー分野に大別される。大量コピー分野では、印刷
速度の高速化により、シャープメルトでかつ低温で定着
できるトナー及びそのバインダーレジンが求められてい
る。また、印刷速度に合わせた画像特性、つまり帯電特
性の安定化したものでなくてはならない。
【0003】コンパクトサイズのコピー分野において
は、事務所や家庭で使用されるために定着部の熱源とな
る電力量が限られることと、コンパクトサイズであるた
め電力変換機等の装置を備えることができないことか
ら、低エネルギー化を行う必要性があり、低温で定着で
きるトナー及びそのバインダーレジンが求められる。ま
た、電源を入れた後のウォーミングアップ時間が短いた
め、初期帯電の良好なトナー及びそのバインダーレジン
が求められている。
【0004】つまり、コピー機やプリンターの用途に限
らず低温での定着性に優れ、シャープメルトであり、帯
電の安定したトナー及びトナー用バインダーレジンが求
められている。また、トナーの主成分はバインダーレジ
ンであり、トナーの諸特性は用いられるバインダーレジ
ンによるところが大きい。そのため、バインダーレジン
の設計には、使用されるコピー機やプリンターの性質を
充分考慮し行わなくてはならない。
【0005】トナー用バインダーレジンの設計に関して
は、THF不溶分を含む架橋系レジンと、THF不溶分
を含まない非架橋系レジンとに大別される。非架橋系レ
ジンでは、分子量分布に特徴をもたせ、非オフセット性
を良好とする高分子量重合体と、定着性を良好とする低
分子量重合体の混在したレジン形態となっており、定着
性の点で高速コピー機に多用されている。しかしなが
ら、低分子量成分が過粉砕され、帯電量の経時変化によ
る画像特性の不良という問題が生じており、低分子量成
分の分子量をコントロールする方法や、分子量の異なる
第3成分を導入する方法などが取られているが、このよ
うな方法においても定着性を損なう等の問題点が新たに
生じる。
【0006】一方、架橋系レジンでは、架橋構造有する
ために非オフセット性の厳しい低速機での使用が多い。
また、架橋系レジンは、非架橋系レジンと比較して弾性
効果が高いため、過粉砕されにくく画像特性が良好であ
るという特徴を有している。その反面、架橋構造を有す
るため、レジンの溶融粘度が高く低温での定着性が損な
われるという問題点を有している。架橋系レジンの定着
性を改良する方法としては、低分子量重合体成分を導入
する方法や、架橋構造をコントロールする方法等が試み
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低分子
量重合体成分を導入したレジンでは、レジンの過粉砕性
が不良となり帯電性の問題を生じる。そこで、分子量の
異なった別の重合体をブレンドすることにより帯電性の
問題を解決する試みが行われているが、異なった分子量
の2つの重合体と架橋構造を有する重合体とをブレンド
するため、レジンの混合状態が不良となるとともに、定
着性のコントロールが難しいものとなる。
【0008】一方、架橋構造をコントロールしたレジン
では、帯電性はコントロールしやすいものの、架橋度を
低くした場合には、非オフセット性が不良となるととも
に定着強度の問題も生じる。また、架橋度を高くした場
合には、定着性が不良となるという問題点を有してい
る。本発明の目的は、上述のような従来の問題点を解決
し、低速から高速までのコピー機やプリンターに幅広く
用いることのできる定着特性、帯電特性に優れたトナー
用バインダーレジンを製造する方法を提供するところに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、架橋系の
スチレンアクリル系レジンについて鋭意研究した結果、
レジンの架橋度をコントロールするとともに、帯電特性
に影響を与えない定着性改良成分を懸濁重合により導入
することによって、トナーの定着性能、帯電性能を改良
できうるバインダーレジンの製造方法を見い出したもの
である。すなわち、本発明は、スチレン系成分、アクリ
ル系成分および/またはメタクリル系成分を主成分と
し、全ポリマー成分中に0.5〜10重量%の芳香族ジ
オール成分と、架橋剤成分とを添加して、所定の重合温
度まで15〜90分で昇温して懸濁重合を行うことを特
徴とする、THF不溶分が0.1〜60重量%のトナー
用バインダーレジンの製造方法である。
【0010】本発明のバインダーレジンの製造方法に用
いられるモノマー成分は、主にスチレン系成分、アクリ
ル系成分および/またはメタクリル系成分を主成分とす
るものであっるが、定着性の観点からスチレン成分を全
ポリマー成分中に60〜90重量%の範囲で使用するこ
とが好ましく、さらに好ましくは65〜85重量%の範
囲である。また、その他の成分として反応性二重結合を
有する重合性ビニルモノマーであれば、これらの成分と
併用することができる。
【0011】スチレン系成分としては、例えば、スチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルス
チレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4ジメチルスチレン、p
−n−ブチルスチレン、p−tertブチルスチレン、
p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレ
ン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレ
ン、p−n−ドデシルスチレン、αーメチルスチレン等
が挙げられる。中でも、スチレン、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。この様なスチレン
系成分を用いることにより、トナーの耐湿性を良好にす
ることができるものである。
【0012】また、アクリル系成分あるいはメタクリル
系成分としては、アクリル酸、アクリル酸エチル、アク
リル酸メチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸2−メトキ
シエチル、アクリル酸2−ブドキシエチル等のアクリル
成分、メタクリル酸、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタク
リル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−エトキ
シエチル、メタクリル酸2−メトキシエチル、メタクリ
ル酸2ーブドキシエチル等のメタクリル成分が挙げられ
る。中でも、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エトキシエチ
ルが好ましい。
【0013】さらに、上記成分の他に、不飽和二塩基酸
成分を用いてもよく、例えば、マレイン酸、マレイン酸
ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸ジメチル、フマ
ル酸、フマル酸ブチル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジ
イソブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル等が
挙げられる。中でも、フマル酸ジブチルが好ましい。本
発明においては、バインダーレジンがTHF不溶分を有
するために、架橋剤成分を使用することが必要である。
架橋成分としては、一分子中に反応性二重結合を2個以
上有する反応性ビニル系モノマー、オリゴマーあるいは
ポリマー、一分子中に反応性二重結合を多数含んだ架橋
剤等が挙げられる。
【0014】一分子中に反応性二重結合を2個以上有す
る反応性ビニル系モノマー、オリゴマーあるいはポリマ
ーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフ
タレン等の芳香族ジビニル化合物、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ビスフェノールA誘導体系ジ(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。中でも、ジビニルベンゼ
ン、1,3−ブチレングリコールジメタクリレートが好
ましい。
【0015】一分子中に反応性二重結合を多数含んだ架
橋剤としては、例えば、不飽和ジカルボン酸成分とビス
フェノールA誘導体成分との不飽和ポリエステルオリゴ
マーあるいはポリマーが挙げられる。不飽和ジカルボン
酸成分としては、例えば、フマル酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、イタコン酸等が挙げられ、特に好ましくは
フマル酸が用いられる。また、これら不飽和ジカルボン
酸の他に、テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、
アジピン酸等のジカルボン酸を、全ジカルボン酸成分中
に15モル%以下の範囲であれば使用することもでき
る。ビスフェノールA誘導体成分としては、例えば、ビ
スフェノールA、水素化ビスフェノールA、ポリオキシ
プロピレン−(2,4)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン−(2,
4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等が挙げられ、特に好ましくはポリオキシプロピレン
−(2,4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン−(2,4)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンであり、
両者を併用しても良い。また、これらビスフェノールA
誘導体の他に、エチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、ブタンジオール等を使用してもよい。
【0016】これら架橋剤は、全ポリマー成分に対して
0.5〜3.0重量%で用いることが好ましく、さらに
好ましくは0.8〜2.7重量%の範囲である。本発明
においては、芳香族ジオール成分を全ポリマー成分中に
0.5〜10重量%の範囲で用いることが必要であり、
好ましくは2〜8重量%の範囲である。これは、芳香族
ジオール成分の使用量が0.5重量%未満ではトナーの
定着性が不十分となり、逆に10重量%を超えるとトナ
ーの耐ブロッキング性が劣るためである。
【0017】芳香族ジオール成分としては、ビスフェノ
ールA誘導体成分が挙げられ、具体的には、ビスフェノ
ールA、水素化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレ
ン−(2,4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン−(2,4)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等があげ
られる。中でも、ポリオキシプロピレン−(2,4)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシエチレン=(2,4)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンが好ましく、これらを併用
しても良い。
【0018】また、本発明においては、得られるバイン
ダーレジンの軟化温度および分子量を調整するために、
α−メチルスチレンダイマー、n−ドデシルメルカプタ
ン、チオグリコール酸エステル、n−オクチルメルカプ
タン等の連鎖移動剤を使用することもできる。中でも、
α−メチルスチレンダイマー、チオグリコール酸エステ
ルが好ましい。
【0019】さらに、本発明で使用される重合開始剤
は、通常のラジカル重合に用いられるものであれば特に
限定しないが、本発明の目的を達成するためには過酸化
物系の重合開始剤が特に好ましい。過酸化物系の重合開
始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイル、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシ2エ
チルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエイ
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネイト、
ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレート等が挙げら
れ、これらは単独あるいは複数組み合わせ使用すること
ができる。中でも、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパー
オキシベンゾエイトが好ましい。
【0020】本発明で使用できる過酸化物系以外の重合
開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(2,4’−ジメチルバレロ
ニトリル)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−アゾ
ビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,
2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)等
が挙げられる。中でも、2,2’−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4’−
ジメチルバレロニトリル)が好ましい。
【0021】これら重合開始剤は、重合温度および使用
するモノマーに合わせて、適宜選択することができる。
また、これらの使用量も、バインダーレジンの軟化温
度、ガラス転移温度、THF不溶分に合わせて適宜選択
すれば良いが、芳香族ジオール成分を除く全ポリマー成
分の総量に対し、1〜10重量%の範囲で使用すること
が好ましく、さらに好ましくは2〜8重量%の範囲であ
る。
【0022】本発明のバインダーレジンの製造方法にお
ける重合温度は、70〜150℃が好ましく、目標とす
る分子量、THF不溶分および軟化温度に合わせて制御
することが好ましい。また、本発明では、この重合温度
まで15〜90分、好ましくは20分〜80分で昇温し
て懸濁重合を行うことが、特定のTHF不溶分を有する
レジンを得るために重要である。これは、昇温時間が1
5分未満であると、THF不溶分を有するレジンを得る
ことが難しく、架橋剤成分が多量に必要となるためであ
る。逆に、昇温時間が90分を超えると、THF可溶分
が高くなりすぎ、これに合わせて軟化温度も上昇し定着
性が不良となるためである。
【0023】また、本発明においては、通常の乳化剤や
分散剤を使用することもできる。乳化剤、分散剤として
は、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ系の
分散剤、ポリエーテル系分散剤、エチレンオキサイド系
の分散剤等が挙げられる。さらに、硫酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム、過酸化水素水、ほう酸等の分散助剤を使
用することもできる。
【0024】さらに、本発明のバインダーレジンの製造
方法においては、重合終了後に残存モノマーを低減させ
る蒸留工程、過酸化物系開始剤の副生物低減のためのア
ルカリ処理工程を行っても良い。蒸留工程としては、懸
濁重合、乳化重合の場合、系内の温度を約100℃以上
とし、初期仕込の水量に対して5〜35重量%、好まし
くは10〜30重量%の脱イオン水や残存モノマーを反
応系外より流出させる。また、アルカリ処理工程として
は、系内の温度を85〜110℃、好ましくは90〜1
05℃とし、全ポリマーに対して0.1〜2.5重量
%、好ましくは0.5〜2重量%のアルカリ金属の水酸
化物を添加し、約10分〜3時間、好ましくは20分〜
2時間30分保持する。ここで、アルカリ金属の水酸化
物としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
ウム等のアルカリ金属の水酸化物が挙げられ、中でも水
酸化ナトリウムが好ましい。
【0025】本発明の製造方法によって得られたバイン
ダーレジンとしては、THF不溶分が0.1〜60重量
%であることが必要であり、好ましくは10〜50重量
%の範囲である。THF不溶分がこの領域のレジンで
は、非オフセット性と定着性とのバランスが良いもので
ある。
【0026】また、得られたバインダーレジンは、溶剤
可溶分のゲルパーミェーションクロマトグラフィーによ
る分子量分布において、重量平均分子量で5×103
8×104 の領域、好ましくは6×103 〜6×104
の領域にメインピークを有するとともに、重量平均分子
量2×103 以下の領域、好ましくは1.5×103
下の領域、さらに好ましくは500以下の領域にピーク
を1つ以上有するものが好ましい。このような分子量分
布を有するバインダーレジンは、シャープメルト性が優
れているため、定着性が良好となるものである。さら
に、このような分子量分布を有するバインダーレジンが
特定量のTHF不溶分を含んでいることにより、均一で
整った架橋構造を有するバインダーレジンが得られ、ト
ナーの定着性、非オフセット性および帯電特性が優れた
ものとなる。
【0027】さらに、得られたバインダーレジンは、ガ
ラス転移温度が45〜68℃、軟化温度が105〜17
0℃、酸価が25mgKOH/g以下の範囲にあること
が好ましい。これは、ガラス転移温度が45℃未満では
トナーの耐ブロッキング性に劣り、68℃を越えるとト
ナーの定着性が損なわれるためであり、さらに好ましく
は50〜65℃の範囲である。また、軟化温度が105
℃未満ではトナーの非オフセット性が劣り、170℃を
越えるとトナーの定着性が劣るためであり、さらに好ま
しくは110〜150℃の範囲である。さらに、酸価が
25mgKOH/gを超えるとトナーの耐湿性能が劣る
ためであり、さらに好ましくは20mgKOH/g以下
である。
【0028】なお、本発明においては、ガラス転移温度
は、サンプルを100℃まで昇温しメルトクエンチした
後、DSC法(昇温速度10℃/min)により求め
た。軟化温度は、1mmφ×10mmのノズルを有する
フローテスターCFT−500(島津製作所社製)を用
い、荷重30Kgf、昇温速度3℃/minの条件下
で、サンプル量の1/2が流出した時の温度で示した。
酸価は、KOHによる滴定法を用いて求めた。
【0029】分子量は、ゲルパーミェーションクロマト
グラフィーHCL−8020(東ソ社製)を用いポリス
チレン換算により求めた。詳細には、分子量測定におけ
る測定方法に関して、数種類の単分散ポリエチレン標準
試料により作成された検量線とカウントされた数値との
関係から、分子量の算出及び分子量分布を得た。この時
のポリエチレン標準試料としては、分子量が6×10
2 、2.1×103 、4×103 、1.75×104
5.1×104 、1.1×105 、3.9×105
8.6×105 、2×106、4.48×106 のもの
が挙げられ、10個以上選択して使用することが好まし
い。また、カラムTSKgel、G1000H、G20
00H、G2500H、G3000H、G4000H、
G5000H、G6000H、G7000H、GMH等
が挙げられ、これらを組み合わせて使用することが好ま
しい。
【0030】THF不溶分は、試料0.5gをテトラヒ
ドロフラン(THF)50ml中に入れ、60℃で3時
間加熱溶解しセライト#545を敷き詰めたガラスフィ
ルターで濾過し、真空乾燥機を用い80℃で充分に乾燥
したときの重量を最初の重量で割った値で示した。
【0031】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。実施例において、帯電安定性は、定着ローラーの
温度および速度が可変可能な複写機を用い、それぞれの
定着温度に定着ローラー温度をコントロールし、100
00枚の印刷テストを行い、初期の帯電量と10000
枚印刷後の帯電量をブローオフ帯電測定装置で測定し
た。その結果、初期帯電量と10000枚印刷後の帯電
量との差で、以下の基準に従って評価した。
【0032】◎:帯電量差1μC/g未満 ○:帯電量差1μC/g以上2μC/g未満 △:帯電量差3μC/g以上4μC/g未満 ×:帯電量差4μC/g以上 定着性は、温度および速度を自由に変えることの可能な
定着試験機を使用して定着温度を測定し、その結果を以
下の基準に従って評価した。
【0033】◎:140℃未満 ○:140〜159℃ △:160〜179℃ ×:180℃以上 非オフセット性は、温度および速度を自由に変えること
の可能な定着試験機を使用して、オフセット発生温度を
測定し、その結果を以下の基準に従って評価した。
【0034】◎:210℃以上 ○:195〜209℃ △:180〜194℃ ×:180℃未満 耐ブロッキング性は、トナー約1gをガラス容器に入
れ、約50℃に保った熱風乾燥機に入れ約48時間放置
後、取出したガラス容器を逆さにしときのトナーの凝集
状態を、以下の基準に従って評価した。
【0035】◎:トナーが均一に分散する ○:2回叩くとトナーが均一に分散する △:4回叩くとトナーが均一に分散する ×:トナーが凝集して分散しない なお、上記正帯電性、耐湿性、定着性、非オフセット性
および耐ブロッキング性の評価においては、◎〜△のも
のであれば実用上使用可能である。
【0036】分散剤A製造方法 攪拌機、温度計、ガス導入管をつけた反応容器に、脱イ
オン水2300重量部、メタクリル酸メチル25重量
部、メタクリル酸3−ナトリウムスルホプロピル75重
量部を仕込み、N2 ガスを約30分吹き込み反応系内の
空気を追い出した。次いで、攪拌しながら湯浴で外部よ
り加熱し60℃に昇温させ、過硫酸アンモニウム0.5
重量部を添加した。同温度で約3時間攪拌を続けたとこ
ろ、青白色の外観を呈し、粘度340センチポイズ(2
5℃)の重合体液(固形分3.3重量%)を得た。
【0037】実施例1〜4 脱イオン水220重量部、分散剤A6.1重量部、ポリ
アクリル酸ソーダ(固形分3.3%)1.5重量部およ
び硫酸ナトリウム1重量部を混合溶解し、蒸留塔、攪拌
機が備え付けてある反応容器に投入した。次いで、表1
に示した通りのポリマー組成の各成分を、充分混合溶解
し反応容器に投入した。さらに、攪拌回転数を200rp
mに投入し、表1に示した開始剤を投入した。約30分
間この状態を保持した後昇温を開始した。昇温時間を表
1に示した通りとして、反応系内の温度を88℃まで昇
温し懸濁重合を開始した。懸濁重合を開始してから約3
時間で、還流が終了し発熱が終了したため懸濁重合を終
了した。次いで、蒸留塔をリービッヒ冷却管に変え、反
応系内の温度を100℃まで昇温し蒸留工程に移った。
反応系内から脱イオン水と残存したモノマーとの混合液
を約2時間流出させ、仕込時の約20%の量を流出させ
た。さらに、反応系内の温度を約90℃に保持して、リ
ービッヒ冷却管から蒸留塔に変えて、水酸化ナトリウム
を5重量部投入しアルカリ処理を約30分間行った。そ
の後、反応系内の温度を室温迄冷却し得られたレジンを
取り出した後、50℃の条件下で約48時間乾燥を行い
バインダーレジンを得た。得られたレジンは、表2に示
す通りのガラス転移温度(Tg)、軟化温度、酸価、T
HF不溶分および分子量分布を有していた。
【0038】さらに、得られたバインダーレジン92重
量部、カーボンブラック4重量部、マイナスの荷電制御
剤1重量部および低分子量PPワックス3重量部を混合
し、軟化温度より10℃高い温度にて加圧型二本ロール
式のミキサーを用いて溶融混練した。次いで、微粉砕、
分級を行い面積平均粒径が10〜12μmのトナーを得
た。得られたトナーを用いて、定着速度を100mm/
秒として、定着性、非オフセット性、耐ブロッキング性
および帯電安定性の評価を行い、その結果を表2に示し
た。
【0039】表2から明かなように、定着性に関して
は、実施例1、2および3のトナーは良好であり、実施
例3のトナーはやや劣ったが使用可能レベルであった。
非オフセット性に関しては、実施例2および3のトナー
は優れており、実施例1のトナーは良好であり、実施例
4のトナーはやや劣ったが使用可能であった。耐ブロッ
キング性に関しては、実施例1〜3のトナーは良好であ
り、実施例4のトナーはやや劣ったが使用可能レベルで
あった。帯電安定性に関しては、実施例1〜4のトナー
は優れており、画像濃度も安定しており優れた画像特性
を示した。
【0040】実施例5〜6 表1に示すポリマー組成の各成分を用い、分散剤Aに変
えてポリビニールアルコールの配合量を0.8重量部、
昇温時間を表1にの通りとし、重合温度を130℃とし
た以外は、実施例1〜4と同一の手順でバインダーレジ
ンを得た。得られたレジンは、表2に示す通りのガラス
転移温度(Tg)、軟化温度、酸価、THF不溶分およ
び分子量分布を有していた。得られたバインダーレジン
を用いて、実施例1〜4と同一の手順でトナーを得た。
得られたトナーを用いて、定着速度を400mm/秒と
して、定着性、非オフセット性、耐ブロッキング性およ
び帯電安定性の評価を行い、その結果を表2に示した。
【0041】表2から明かなように、定着性に関して
は、実施例5のトナーは良好であり、実施例5のトナー
は優れていた。非オフセット性に関しては、実施例5の
トナーは良好であり、実施例6のトナーはやや劣ったが
使用可能であった。耐ブロッキング性に関しては、実施
例5のトナーは良好であり、実施例6のトナーは優れて
いた。帯電安定性に関しては、実施例5のトナーは良好
であり、実施例6のトナーは優れていた。
【0042】実施例7〜11 表1に示すポリマー組成の各成分を用い、昇温時間を表
1の通りとし、重合温度を130℃とした以外は、実施
例1〜4と同一の手順でバインダーレジンを得た。な
お、実施例7では、水酸化ナトリウムを2.0重量部を
用いた。得られたレジンは、表2に示す通りのガラス転
移温度(Tg)、軟化温度、酸価、THF不溶分および
分子量分布を有していた。得られたバインダーレジンを
用いて、実施例1〜4と同一の手順でトナーを得た。得
られたトナーを用いて、定着速度を400mm/秒とし
て、定着性、非オフセット性、耐ブロッキング性および
帯電安定性の評価を行い、その結果を表2に示した。
【0043】表2から明かなように、定着性に関して
は、実施例9、11のトナーは優れており、実施例7、
8、10のトナーは良好であった。非オフセット性に関
しては、実施例7のトナーは優れており、実施例8、1
0、11のトナーは良好であり、実施例9のトナーはや
や劣ったが使用可能レベルであった。耐ブロッキング性
二関しては、実施例7、8、10のトナーは良好であ
り、実施例9、11のトナーはやや劣ったが使用可能レ
ベルであった。帯電安定性に関しては、実施例7、8、
10、11のトナーは良好であり、実施例9のトナーは
やや劣っていたが使用可能なレベルであった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】比較例1〜3 表3に示すポリマー組の各成分を用い、昇温時間を表3
の通りとした以外は、実施例5〜6と同一の手順条件で
バインダーレジンを得た。得られたレジンは、表4に示
す通りのガラス転移温度(Tg)、軟化温度、酸価、T
HF不溶分および分子量分布を有していた。得られたバ
インダーレジンを用いて、実施例1〜4と同一の手順で
トナーを得た。得られたトナーを用いて、定着速度を4
00mm/秒として、定着性、非オフセット性、耐ブロ
ッキング性および帯電安定性の評価を行い、その結果を
表4に示した。
【0047】表4から明かなように、比較例1のトナー
は非オフセット性および耐ブロッキング性は良好であっ
たが、定着性および帯電安定性に劣り使用可能なレベル
のものではなかった。比較例2のトナーは、定着性に優
れており、帯電安定性は良好であり、耐ブロッキング性
はやや劣っている程度であったが、非オフッセト性に劣
り使用可能なレベルではなかった。比較例3のトナー
は、非オフセット性および耐ブロッキング性には優れて
いたが、定着性および帯電安定性に劣り使用可能なレベ
ルのものではなかった。
【0048】比較例4〜5 表3に示すポリマー組成の各成分を用い、昇温時間を表
4の通りとした以外は、実施例1〜4と同一の手順でバ
インダーレジンを得た。得られたレジンは、表4に示す
通りのガラス転移温度(Tg)、軟化温度、酸価、TH
F不溶分および分子量分布を有していた。得られたバイ
ンダーレジンを用いて、実施例1〜4と同一の手順でト
ナーを得た。得られたトナーを用いて、定着速度を10
0mm/秒として、定着性、非オフセット性、耐ブロッ
キング性および帯電安定性の評価を行い、その結果を表
4に示した。
【0049】表4から明かなように、比較例4のトナー
は定着性は良好であり帯電安定性はやや劣る程度でった
が、非オフセット性および耐ブロッキング性に劣り使用
可能なレベルのものではなかった。比較例5のトナー
は、非オフッセト性に優れており、帯電安定性はやや劣
る程度であったが、非オフッセト性に劣り使用可能なレ
ベルではなかった。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】なお、表1および表3に示したモノマー及
び開始剤の記号は、それぞれ以下の化合物をしめす。 St ;スチレン n−BA;アクリル酸n−ブチル ET ;メタクリル酸2−エトキシエチル MAA ;メタクリル酸 BPP ;ポリオキシプロピレン−(2,4)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン プロピレンオキサイド2.5モル付加物 BP3 ;ポリオキシプロピレン−(2,4)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン プロピレンオキサイド4モル付加物 BDMA;ジメタクリル酸1,3−ブチレングリコール PB ;ポリオキシエチレン−(2,4)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとフマル酸と
からなる不飽和ポリエステル樹脂 BPO ;過酸化ベンゾイル tBP ;t−ブチルパーオキシベンゾエイト
【0053】
【発明の効果】本発明のトナー用バインダーレジンの製
造方法は、重合温度までの昇温時間を特定の範囲として
レジンの架橋度をコントロールするとともに、帯電特性
に影響を与えない定着性改良成分を導入する製造方法に
より、定着性、非オフセット性、耐ブロッキング性およ
び帯電性に優れたトナーを得ることのできるバインダー
レジンを提供できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−200362(JP,A) 特開 平1−101556(JP,A) 特開 平1−219769(JP,A) 特開 平4−66957(JP,A) 特開 平3−152556(JP,A) 特開 平2−277074(JP,A) 特開 平2−5070(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/00 - 9/087

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系成分、アクリル系成分および
    /またはメタクリル系成分を主成分とし、全ポリマー成
    分中に0.5〜10重量%の芳香族ジオール成分と、架
    橋剤成分とを添加して、所定の重合温度まで15〜90
    分で昇温して懸濁重合を行うことを特徴とする、THF
    不溶分が0.1〜60重量%のトナー用バインダーレジ
    ンの製造方法。
  2. 【請求項2】 バインダーレジンが、溶剤可溶分のゲル
    パーミェーションクロマトグラフィーによる分子量分布
    において、重量平均分子量で5×10〜8×10
    領域にメインピークを有するとともに、重量平均分子量
    で2×10以下の領域に少なくとも一つのピークを有
    し、ガラス転移温度が45〜68℃、軟化温度が105
    〜170℃、酸価が25mgKOH/g以下であること
    を特徴とする請求項1記載のトナー用バインダーレジン
    の製造方法。
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JP5561911B2 (ja) * 2008-03-31 2014-07-30 積水化成品工業株式会社 架橋スチレン−(メタ)アクリル系共重合体粒子、その製造方法、人造大理石用組成物及び人造大理石
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