JPH10268556A - 新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分現像剤を用いる画像形成方法 - Google Patents

新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分現像剤を用いる画像形成方法

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JPH10268556A
JPH10268556A JP7143497A JP7143497A JPH10268556A JP H10268556 A JPH10268556 A JP H10268556A JP 7143497 A JP7143497 A JP 7143497A JP 7143497 A JP7143497 A JP 7143497A JP H10268556 A JPH10268556 A JP H10268556A
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和也 磯部
Akizo Shirase
明三 白勢
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義彰 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画像濃度が高くカブリ等の画像劣化が生じず
現像性に優れるにもかかわらず、定着性および耐ホット
オフセット性にも優れる新規な非磁性トナーを有する非
磁性一成分系現像剤を用いる画像形成方法を提供する。 【解決手段】 現像剤は非磁性トナーを有する非磁性一
成分系現像剤であり、該非磁性トナーは、少なくとも結
着樹脂及び離型剤を有しており、該結着樹脂は、下記一
般式(a)又は(b)で表される構成単位を有するビニ
ル系重合体を含有することを特徴とする画像形成方法。 一般式(a) (a)の具体例: (b)の具体例: 一般式(b)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷の如き画像形成方法に用いる新規な現像
剤、特には新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分系
現像剤を用いて画像を形成する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許2,
297,691号、特公昭42−23910号及び特公
昭43−24748号等に記載されている如く多くの方
法が知られている。一般には光導電性物質を利用し、感
光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを
用いて現像し、必要に応じて紙の如き転写材にトナー画
像を転写した後、加熱、圧力、加圧加熱或いは溶剤蒸気
により定着し複写物を得るものである。感光体上に転写
せず残ったトナーは種々の方法でクリーニングされ、上
述の工程が繰り返される。
【0003】近年、このような複写装置は、単なる一般
的なオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機
だけでなく、コンピューターの出力としてのプリンター
或いは個人向けのパーソナルコピーという分野で使われ
始めた。
【0004】そのため複写装置は、小型、軽量、及び低
消費電力といったスペックが追求されており、機械は種
々の点でよりシンプルな要素で構成されるようになって
きている。たとえば静電潜像を現像する方法としては、
トナーとキャリアを混合して用いる二成分現像方法と、
磁性トナーのみを用いる一成分現像方法とが一般的に知
られている。二成分現像方法はキャリアを用いる点及
び、トナーとキャリアの混合比を調節するトナー濃度調
整機構が必要な点から考えると小型化、軽量化といった
要求に矛盾する。
【0005】一方、一成分現像方法は磁性トナーを用い
るという点から、カラートナーへの対応が難しいという
欠点を有している。
【0006】これに対して非磁性一成分現像方法は、上
記の問題点を解決する現像方法として注目されている。
【0007】非磁性一成分現像方法においては、図1、
図2に示す如く、現像剤担持体5上に現像剤塗布ブレー
ド4の如き層厚規制手段により、非磁性一成分現像剤3
をコートする。非磁性一成分現像剤3は現像剤塗布ブレ
ード4或いは現像剤担持体5の表面との摩擦により帯電
するが、コート層が厚くなると、充分に帯電できない現
像剤が存在し、これがカブリや飛散の原因となるため、
現像剤は薄層コートされなければならない。ゆえに、現
像剤塗布ブレード4は充分な圧力で現像剤担持体5上に
圧接されなければならず、このとき非磁性一成分現像剤
3が受ける力は二成分現像方法や磁性トナーを用いた一
成分現像方法において現像剤が受ける力より大きい。こ
のため、非磁性一成分現像剤の場合には劣化が起きやす
く、カブリや濃度低下といった画像劣化が発生する。
【0008】非磁性一成分現像方法に用いられる非磁性
一成分現像剤としては、機械的強度及び、熱的強度の大
きいことが要求される。しかし単純にこれらの強度を上
げることは、定着に要する熱エネルギーの増大につなが
るため低消費電力という要求に反してしまう。
【0009】上記の通り、非磁性一成分現像方法におい
ては現像性、定着性および耐ホットオフセット性のいず
れにも高性能化が求められており、さらなる改良が要求
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、電子写真、静電記録、静電印刷の如き画像形成
方法に用いられる、圧擦帯電時の圧擦に機械的強度、熱
的強度が優れるので長時間の使用においても画像濃度が
高くカブリ等の画像劣化が生じず現像性に優れるにもか
かわらず、定着性および耐ホットオフセット性にも優れ
る新規な非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤を
用いる画像形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0012】(1).供給ローラーにより現像剤担持体
上に現像剤を供給する工程、該現像剤担持体上の現像剤
を現像剤塗布ブレードで押圧して所定の層圧で現像剤担
持体上に現像剤を塗布すると共に、現像剤を摩擦させて
該現像剤に電荷を付与する工程、潜像担持体に形成され
た静電荷潜像を該現像剤担持体上に塗布された現像剤で
現像し、現像画像を形成する工程、該現像画像を記録材
に転写する工程及び、転写された現像画像を記録材上に
熱定着する工程を有する画像形成方法において、前記現
像剤は非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤であ
り、該非磁性トナーは、少なくとも結着樹脂及び離型剤
を有しており、該結着樹脂は、下記一般式(a)又は
(b)で表される構成単位を有するビニル系重合体を含
有することを特徴とする画像形成方法。
【0013】
【化3】
【0014】〔式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、
アルキル基、シクロアルキル基、または、アリール基を
表す。R9およびR10はそれぞれ水素原子、または、炭
素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。X
は炭素数1〜6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン
基、炭素数2〜6の鎖状あるいは環状のアルキリデン
基、または、単なる結合手を表す。Yは炭素数1〜6の
鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜10
の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換ア
ルキリデン基、スルホニル基、スルフィド基、−O−、
または、単なる結合手を表す。nは1〜5の整数を表
す。〕
【0015】
【化4】
【0016】〔式中、R11およびR12はそれぞれ水素原
子、または、炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキ
ル基を表す。R13およびR14はそれぞれ水素原子、炭素
数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、シク
ロアルキル基、または、アリール基を表し、R13、R14
は同じでも同じでなくても良い。さらに、R13、R14
互いに結合して環を形成しても良い。mは3〜20の整
数を表す。〕以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明の画像形成方法に用いられる非磁性
トナーに用いられるビニル系結着樹脂は特に帯電特性、
粉砕性等トナーとしての基本特性を得るためにスチレン
系単量体、アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エ
ステル単量体を基本単位とすることが好ましい。
【0018】上記スチレン単量体の具体例としては、ス
チレンの他にo−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−t
er−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p
−n−オクチルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、
p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、P−ク
ロロスチレン、3,4−ジクロロスチレンなどが挙げら
れる。
【0019】本発明に用いられるアクリル酸エステルも
しくはメタクリル酸エステル単量体の具体例としては、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸ステアリルなどのアクリル酸また
はメタクリルのアルキルエステルの他、アクリル酸2−
クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリ
ル酸メチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
グリシジン、ビスグリシジルメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、メタクリロキシエチ
ルホスフェートなどを挙げることができ、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸ブチルなどが特に好ましく用いられ
る。
【0020】本発明に用いられるその他のビニル系単量
体としては、α−エチルアクリル酸、クロトン酸などの
アクリル酸及びそのα−あるいはβ−アルキル誘導体;
フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸など
の不飽和ジカルボン酸およびそのモノエステル誘導体お
よびジエステル誘導体;コハク酸モノアクリルロイルオ
キシエチルエステル、コハク酸モノメタクリロイルオキ
シエチルエステル、フマル酸モノアクリロイルオキシエ
チルエステルフマル酸モノメタクリロイルオキシエチル
エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
クリルアミドなどを挙げることができる。
【0021】本発明に用いられるビニル系結着樹脂にイ
オン架橋構造を導入しても良い。イオン架橋導入におい
ては、多価金属を反応させれば良く、ビニル系結着樹脂
のカルボキシル基と金属イオンとの配位結合(イオン結
合)によってイオン架橋構造が形成される。ここで、好
ましい多価金属化合物としては、例えばアルカリ土類金
属、亜鉛族金属の酢酸塩、酸化物等を挙げることができ
る。
【0022】本発明に用いられるビニル系結着樹脂は、
本発明の下記一般式(a)又は(b)で表される架橋剤
から架橋構造を導入したビニル系結着樹脂、即ち、少な
くとも下記一般式(a)又は(b)で表される構成単位
を有するビニル系重合体(ビニル系結着樹脂)である。
【0023】
【化5】
【0024】〔式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、
アルキル基、シクロアルキル基、または、アリール基を
表す。R9およびR10はそれぞれ水素原子、または、炭
素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。X
は炭素数1〜6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン
基、炭素数2〜6の鎖状あるいは環状のアルキリデン
基、または、単なる結合手を表す。Yは炭素数1〜6の
鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜10
の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、アリール置換ア
ルキリデン基、スルホニル基、スルフィド基、−O−、
または、単なる結合手を表す。nは1〜5の整数を表
す。〕 ここで置換の場合の置換基としては、アルキル基(メチ
ル基、エチル基等)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素
原子等)、水酸基、シリル基、シロキシル基、アリール
基(フェニル基等)等が挙げられる。
【0025】
【化6】
【0026】〔式中、R11およびR12はそれぞれ水素原
子、または、炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキ
ル基を表す。R13およびR14はそれぞれ水素原子、炭素
数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、シク
ロアルキル基、または、アリール基を表し、R13、R14
は同じでも同じでなくても良い。さらに、R13、R14
互いに結合して環を形成しても良い。mは3〜20の整
数を表す。〕 ここで置換の場合の置換基としては、アルキル基(メチ
ル基、エチル基等)、ハロゲン原子(塩素原子、フッ素
原子等)、水酸基、シリル基、シロキシル基、アリール
基(フェニル基等)等が挙げられる。
【0027】本発明に用いられる一般式(a)で表され
る架橋剤おいてnが6以上であるとソフトセグメント化
し過ぎてしまい十分な機械的強度が得られなくなってし
まう。
【0028】また、本発明に用いられる一般式(b)で
表される架橋剤においてmが2以下であると十分なソフ
トセグメントととはならず脆さが顕在化してしまい、m
が21以上であるとソフトセグメント化し過ぎてしまい
十分な機械的強度が得られなくなってしまう。
【0029】さらに、本発明において、本発明に用いら
れる一般式(a)、一般式(b)で表される構造単位
(構成単位)を有するモノマーを導入するのが好まし
く、この場合モノマーの使用量としては、ビニル系結着
樹脂成分100部に対して0.1〜10部、好ましくは
0.3〜6部である。0.1部未満では充分な効果が得
られず、10部を超えると、架橋度が高くなり過ぎるた
めに、溶融時に樹脂の自由度が低くなり、低温定着性が
損なわれる。
【0030】本発明におけるビニル系結着樹脂は、凝集
性の点からガラス転移点温度が45℃以上であることが
望ましい。該ビニル系結着樹脂の合成法としては、懸濁
重合、乳化重合、溶液重合、塊重合等が利用できる。
【0031】本発明の非磁性トナー(以下、本発明のト
ナーとも言う)には、従来公知の着色剤、帯電制御剤等
の添加剤を添加することができ、例えばカーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、含金属染料等の金属キレート染
料、アニリン染料、ナフトールイエロー、ピグメントイ
エロー、ベンジジンイエロー、パーマネントイエロー、
パーマネントレッド、ブリリアントカーミン、パーマネ
ントカーミン、ピラゾロンレッド、無金属フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニンブルー、ウルトラマリンブル
ー、その他の染料、顔料または酸化金属粉が用いられ
る。
【0032】さらに、本発明のトナーにはポリオレフィ
ンを含有させるても良い。ポリオレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘ
プテン、オクテン、ノネン、デセン、3−メチル−1−
ブテン、3−メチル−2−ペンテン、3−プロピル−5
−メチル−2−ヘキセン等のオレフィン単量体の重合体
あるいは前記のようなオレフィン単量体とアクリル酸、
メタクリル酸、酢酸ビニル等との供重合体が該当する
が、特にポリプロピレンが好ましい。これらはトナー1
00部に対して0.5〜10部、特に1〜5部配合され
るのが好ましい。0.5部未満では定着強度、ヒートロ
ール定着方式におけるオフセット等の定着特性に劣る傾
向にある。一方、10部を超えた場合にはトナーの流動
性が劣る傾向にあるため、現像剤流動不良により画像品
質が低下したり、トナー及び現像剤の収容容器内で材料
が滞留を起こす等の問題が発生し易い。
【0033】さらに、流動化剤も添加することができ、
例えば表面を疎水化したSiO2、TiO2等の無機酸化
物、SiC等の無機微粒子、ステアリン酸亜鉛の金属石
鹸、公知のものを用いることができる。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の態様はこれらに限定されるものではな
い。
【0035】なお、以下の配合における部数は全て重量
部である。
【0036】実施例1 重合体(バインダー樹脂)の調製 温度計、撹拌器、窒素ガス導入管及び、流下式コンデン
サーを備えたセパラブルフラスコにトルエンを入れ、ガ
ス導入管より窒素ガスを導入して内部を不活性雰囲気下
とした後、油浴にて加熱しトルエンの環流温度にした。
次いでトルエン100部中にスチレン75部とメチルメ
タクリレート5部とn−ブチルアクリレート20部及び
重合開始剤としてのジt−ブチルパーオキサイド4部を
溶解した混合物を滴下しながら溶液重合を行い、高分子
量重合体を得た。
【0037】次に、前記高分子量重合体溶液を有するフ
ラスコ内にトルエン100部中にスチレン70部とメチ
ルメタクリレート15部とn−ブチルアクリレート15
部及び下記構造式で示される化合物(1)3部及び重合
開始剤としてのジ−t−ブチルパーオキサイド4部を溶
解した混合物を滴下しながら溶液重合を行った。滴下終
了後さらにトルエンの沸騰する温度にて撹拌しながら、
5時間熟成し低分子量重合体を得た。その後、系の温度
を180℃まで徐々に上げながら減圧下にてトルエンを
脱溶剤し、さらに冷却、粉砕して目的とする樹脂Aを得
た。
【0038】
【化7】
【0039】:顔料マスターバッチの調製 前記樹脂Aと、マゼンタ顔料「C.I.ピグメントレッ
ド122」とを、重量比が6:4となる割合で混合し、
フラッシング処理を行って顔料マスターバッチを調製し
た。
【0040】:トナーの製造 前記樹脂A100部と、上記で調製した顔料マスター
バッチ20部と、3,5−ジ−ターシャリブチルサリチ
ル酸の亜鉛塩3部とをヘンシェルミキサーで混合し、つ
いで、2軸型エクストルーダーで溶融混練し、冷却固化
し、粗砕した後、粒子衝突型の微粉粗砕機及び、気流式
分級機を用いて体積平均粒径8.5μmの着色粒子を得
た。得られた着色粒子の100部に対して、疎水性シリ
カ「R−972」(日本アエロジル社製)0.5部と、
疎水性チタニア「T−805」(日本アエロジル社製)
1.0部とを添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合
処理することにより本発明のトナーを製造した。
【0041】実施例2 実施例1において、低分子量重合体の樹脂組成をスチレ
ン70部、アクリル酸n−ブチル20部、メタクリル酸
メチル10部、下記構造式で示される化合物(2)2部
としたことを除いて他は同様にしてトナーを作製した。
【0042】
【化8】
【0043】実施例3 実施例1において、低分子量重合体の樹脂組成をスチレ
ン70部、アクリル酸n−ブチル15部、メタクリル酸
メチル15部、下記構造式で示される化合物(3)2部
としたことを除いて他は同様にしてトナーを作製した。
【0044】
【化9】
【0045】実施例4 実施例1において、低分子量重合体の樹脂構成をスチレ
ン75部、アクリル酸n−ブチル15部、メタクリル酸
メチル10部、下記構造式で示される化合物(4)5部
としたことを除いて他は同様にしてトナーを作成した。
【0046】
【化10】
【0047】比較例1 実施例1において化合物(1)を用いないことを除い
て、他は同様にしてトナーを作製した。
【0048】比較例2 実施例2において化合物(2)を用いないことを除い
て、他は同様にしてトナーを作製した。
【0049】比較例3 実施例3において化合物(3)を用いないことを除い
て、他は同様にしてトナーを作製した。
【0050】比較例4 実施例4において化合物(4)を用いないことを除い
て、他は同様にしてトナーを作製した。
【0051】比較例5 実施例1において、化合物(1)の代わりにジビニルベ
ンゼンを用いたことを除いて、他は同様にしてトナーを
作製した。
【0052】比較例6 比較例3において、化合物(3)の代わりにジビニルベ
ンゼンを用いたことを除いて、他は同様にしてトナーを
作製した。
【0053】《評価》得られたトナーについて以下の評
価を行った。
【0054】耐破砕性 現像器を単体で駆動できる装置を作製し、上記の各現像
剤を現像器内に投入し、複写機内と同一条件で駆動さ
た。
【0055】任意の時間において現像器内の現像剤をサ
ンプリングし、トナーの粒度分布をコールターカウンタ
ーTA−II(コールター社)により測定した。得られた
体積平均粒径(D50)の変化を示した。D50の変化が大
きいものほど現像器内の破砕が発生しやすいことを意味
し、耐破砕性が低いこと表す。
【0056】画像安定性 上記現像器を用いて複写機にて初期画像濃度を1.2〜
1.3とし、20,000コピー後のカブリと画像濃度
で評価した。カブリは目視で判断し、 ○:優れる △:カブリが少しある ×:カブリが多い 画像濃度はマクベス反射濃度計を用いて判断した。
【0057】定着性及び耐オフセット性 上記現像剤を用いて未定着画像を作製し、定着器の構成
を上下ローラーともLTVゴム層を有するように改造し
た「DC−7728」の外部定着器を用い、若干のシリ
コンオイルを均一に塗布し、熱ローラーの設定温度を種
々変更して評価した。最低定着温度は目視で定着する下
限温度とした。なお、定着条件としては、プロセススピ
ード140mm/secとした。
【0058】以上の結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1から明らかなように、本発明の非磁性
一成分系現像剤を用いて、上記評価を行なったところ耐
破砕性が良好であり、20,000コピー後にカブリの
発生も見受けられず、画像濃度もほとんど変化していな
いことがわかる。また、低温定着性及び耐オフセット性
にも優れていることがわかる。
【0061】
【発明の効果】本発明により、電子写真、静電記録、静
電印刷の如き画像形成方法に用いられるる、圧擦帯電時
の圧擦に機械的強度、熱的強度が優れるので長時間の使
用においても画像濃度が高くカブリ等の画像劣化がの生
じず現像性に優れるにもかかわらず、定着性および耐ホ
ットオフセット性にも優れる新規な非磁性一成分系現像
剤、およびそれを用いる画像形成方法を提供することが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明等の非磁性一成分現像剤を用いた非磁性
一成分現像方法による画像形成方法の説明図である。
【図2】図1の現像工程の部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 帯電工程 2 露光工程 3 非磁性一成分現像剤 4 現像剤塗布ブレード 5 現像剤担持体 6 紙 7 担持フィルム 8 現像剤掻き取り工程(クリーニング工程)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ローラーにより現像剤担持体上に現
    像剤を供給する工程、該現像剤担持体上の現像剤を現像
    剤塗布ブレードで押圧して所定の層圧で現像剤担持体上
    に現像剤を塗布すると共に、現像剤を摩擦させて該現像
    剤に電荷を付与する工程、潜像担持体に形成された静電
    荷潜像を該現像剤担持体上に塗布された現像剤で現像
    し、現像画像を形成する工程、該現像画像を記録材に転
    写する工程及び、転写された現像画像を記録材上に熱定
    着する工程を有する画像形成方法において、前記現像剤
    は非磁性トナーを有する非磁性一成分系現像剤であり、
    該非磁性トナーは、少なくとも結着樹脂及び離型剤を有
    しており、該結着樹脂は、下記一般式(a)又は(b)
    で表される構成単位を有するビニル系重合体を含有する
    ことを特徴とする画像形成方法。 【化1】 〔式中、R1〜R8はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
    炭素数1〜10の置換あるいは無置換の、アルキル基、
    シクロアルキル基、または、アリール基を表す。R9
    よびR10はそれぞれ水素原子、または、炭素数1〜6の
    鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。Xは炭素数1〜
    6の鎖状のアルキレン基、ポリメチレン基、炭素数2〜
    6の鎖状あるいは環状のアルキリデン基、または、単な
    る結合手を表す。Yは炭素数1〜6の鎖状のアルキレン
    基、ポリメチレン基、炭素数2〜10の鎖状あるいは環
    状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、ス
    ルホニル基、スルフィド基、−O−、または、単なる結
    合手を表す。nは1〜5の整数を表す。〕 【化2】 〔式中、R11およびR12はそれぞれ水素原子、または、
    炭素数1〜6の鎖状あるいは環状のアルキル基を表す。
    13およびR14はそれぞれ水素原子、炭素数1〜10の
    置換あるいは無置換の、アルキル基、シクロアルキル
    基、または、アリール基を表し、R13、R14は同じでも
    同じでなくても良い。さらに、R13、R14は互いに結合
    して環を形成しても良い。mは3〜20の整数を表
    す。〕
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