JP2502747Y2 - 歩行型移植機 - Google Patents

歩行型移植機

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JP2502747Y2
JP2502747Y2 JP1989102776U JP10277689U JP2502747Y2 JP 2502747 Y2 JP2502747 Y2 JP 2502747Y2 JP 1989102776 U JP1989102776 U JP 1989102776U JP 10277689 U JP10277689 U JP 10277689U JP 2502747 Y2 JP2502747 Y2 JP 2502747Y2
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節生 武野
正俊 日朝
晃 嶌田
潔 内田
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、歩行型移植機、詳しくは、駆動源を備え、
駆動車輪をもつ機体に移植装置を設けた歩行型移植機に
関する。
(従来の技術) 従来、この種の移植機には、機体に装備された移植装
置に、前記機体の前後方向に張設されたペレットからな
る縦搬送部を設け、該縦搬送部における搬送終端位置に
苗取出機構を設ける一方、該苗取出機構の下方には、案
内搬送部と、植付部とが配設されて、前記縦搬送部にポ
ット苗を収容した苗収容体を載置すると共に、前記縦搬
送部で搬送されてくる苗収容体のポット苗を、前記苗取
出機構で摘出して植付部で移植する如く成されたものが
知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の技術による移植機におい
て、前記苗取出機構による摘出で、ポット苗を摘出され
た後の苗収容体は、機外に排出されるようになってい
る。
従って、空になった苗取出済みの苗収容体はその都度
作業者の手で回収されるか、又は、野放し状態に圃場に
散乱させておき、移植作業後に前記苗収容体を回収する
作業をする等移植作業に付帯する煩雑な問題が残されて
いた。
本考案は、前記した従来の技術における問題点に鑑み
て考案したもので、その目的は、移植機の機能や、構造
を阻害することのない安全な位置の空間部を利用し、該
空間部に、苗取出済みの苗収容体を、自動的に回収する
ことができる回収トレイを設けることで従来の如く作業
者の手により行なわれていた煩雑な回収作業を解消し
て、能率の良い移植作業が行える歩行型移植機を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、駆動源(2)及び駆動車輪(3)を備えた
機体(1)の上方部に、前後方向一方側から他方に向か
って苗を搬送する縦搬送部(30)と、該縦搬送部(30)
から搬送される苗を取出す苗取出機構(33)とを備えた
移植装置を設ける一方、前記縦搬送部(30)の下方にお
ける機体上方の空間部に、前記縦搬送部(30)から搬送
された苗取出済みの苗収容体(31)を反転誘導体(47)
を介して反転誘導して回収する回収トレイ(48)を設け
たことを特徴とするものである。
(作用) 移植装置(5)(6)における縦搬送部(30)の下方
で、かつ、機体(1)の上方に形成された空間部に、該
空間部を利用して苗取出し済みの苗収容体(31)を回収
する回収トレイ(48)を設ける如く構成したことで、該
回収トレイ(48)により移植機の機能や構造を阻害する
ことなく安全に苗収容体(31)を回収できるのである。
また、前記苗取出済みの苗収容体831)は、反転誘導体
(47)を介して反転誘導して回収トレイ(48)に回収す
るから、前記空間を利用する構造でありながら、苗取出
済み苗収容体(31)の回収を自動的に行い得るのであ
り、移植作業能率を向上できるのである。更に、前記空
間を利用して回収トレイ(48)を配設するから、苗取出
済みの苗収容体(31)を回収できる割に、全体を小形化
できるのである。
(実施例) 本考案の歩行型移植機を実施例の図面に基づき説明す
る。
即ち、図に示した実施例の移植機は、機体(1)と、
該機体(1)の前方に支持する駆動源(2)と、前記機
体(1)の中央部に設けた一つの駆動車輪(3)と、該
駆動車輪(3)の後方に位置する転動輪(4)及び、前
記機体の両側に設けた移植装置(5)(6)とで構成さ
れており、以下その詳細について説明する。
前記機体(1)は、前方で前記駆動源(2)を支持し
ている左フレーム(7)及び右フレーム(8)と、該左
右フレーム(7)(8)の後端を結合する横フレーム
(9)と、該横フレーム(9)と平面視でT字型に結合
して後方へ斜上するメインフレーム(10)とで形成され
ており、該メインフレーム(10)の後端部には、箱型剛
性構造とした主ハンドル(17)が上方へ起立状に固設さ
れて、その上端部に、該上端部の左右両側面から後方へ
延びる枝状の副ハンドル(18)が設けられており、該副
ハンドル(18)に、前記エンジンの出力を制御するスロ
ットルレバー(19)と、後記する移植装置(5)(6)
への駆動力を断接する植付クラッチレバー(20)及びこ
の移植装置(5)(6)の傾動を制御する傾斜制御レバ
ー(21)が装備されている。尚、(22)は前記主ハンド
ル(17)の基部を支点にして上下方向に段階的に揺動さ
せて前記ミッション(12)を操作する変速レバーであ
る。
又、前記駆動源(2)は、エンジン(11)と、動力取
出装置を備えたミッション(12)とを組付手段により一
体的にしたものから構成されており、このミッション
(12)の下方に、駆動ケース(13)を前記ミッション
(12)の出力軸を支点にして揺動可能に支持されると共
に、後方へ延設された駆動ケース(13)の遊端部には、
該遊端部が上下方向へ段階的に調整可能な調整機構(1
5)が設けられる一方、前記出力軸の回転力を、伝達構
造を介して連動される如く成された駆動軸(16)に前記
駆動車輪(3)を固定して、前記出力軸の回転により前
記駆動車輪(3)を回転させて移植機を自走させる如く
成している。
尚、本実施例では前記駆動車輪(3)の外周部断面形
状を、一般圃場における平均的畦溝幅と略一致した形状
にして、作業走行時の前記畦溝に対する案内性の向上を
計っている。
次に、移植装置(5)(6)について説明する。
該移植装置(5)(6)は、前記機体(1)を中心に
して両側に対称に、かつ、該機体(1)の前後方向に並
列状に装備している。従って、本説明では、左側に装備
する移植装置(5)についてのみ説明し、該左側と対称
に装備されている右側の移植装置(6)の説明を省略す
る。
図に示した実施例の移植装置(5)は大分すると、苗
収容体(31)を前後方向前方側から後方へ移送する縦搬
送部(30)と前記苗収容体(31)からポット苗を取出す
取出爪(32)を具備した苗取出機構(33)を横方向に移
動させる横送り部(34)と、移植器(35)を駆動させる
駆動機構(36)を備えた植付部(37)と、更に、前記ポ
ット苗を前記移植器(35)へ案内する案内搬送部(38)
とで構成されており、これらは、背面視概略U字型を呈
する縦フレーム(39)を基体にして、連設するフレーム
部材又は、側板等により支持する如く成されている。
しかして、前記縦搬送部(30)は、前記縦フレーム
(39)から前方斜め上方へ延伸状に設けた一対のサイド
フレーム(40a)(40b)に、両端を枢支させた駆動軸
(41)を設け、該駆動軸(41)の一端をタイミングモー
タ(42)に連結すると共に、前記駆動軸(41)に、前記
サイドフレーム(40a)(40b)の両内側に近接させ、幅
方向調整可能としたVプーリ(43)(43)と、該Vプー
リ(43)(43)間に挾持状に介装される幅広の駆動プー
リ(44)とを設ける一方、該駆動プーリ(44)と対向す
る前方位置に、軸部両端をサイドフレーム(40a)(40
b)に遊転支持させた従動プーリ(45)を設け、該従動
プーリ(45)と、前記駆動プーリ(44)とに幅の広い平
ベルト(46)を張設している。
そして、苗収容体(31)は、苗を収容する多数の苗収
容部(31a)をもち、この苗収容部(31a)が裏面に突出
するようになっており、この苗収容体(31)の裏面にお
ける幅方向両外側の突出部分を、前記Vプーリ(43)
(43)のV溝に係合させると共に、前記両外側以外の突
出部分を前記平ベルト(46)上に支承して、前記タイミ
ングモータ(42)の駆動で前記苗収容体(31)を後方へ
移動させる如く成されている。
そして、前記縦搬送部の終端位置には、前記Vプーリ
(43)(43)の外周円上に、該外周円の後半円部分に沿
う円弧状の反転誘導体(47)(47)を設けて、該反転誘
導体(47)(47)により前記苗収容体(31)が搬送終端
位置に到達した場合、該苗収容体(31)を前記Vプーリ
(43)(43)の外周に沿って反転させると共に、順次移
送されてくる前記苗収容体(31)を、前記反転誘導体
(47)(47)の前方位置に配設された回収トレイ(48)
へ誘導する如く成している。
しかして、前記回収トレイ(48)は、第1図に示した
通り前記縦搬送部(30)の下方で、かつ、前記案内搬送
部(38)の前方部における機体上方の空間部に、該空間
部を利用して設けられており、前記回収トレイ(48)
は、底面が前記苗収容体(31)より広い面積を有する方
形状を呈した薄板材で構成し、その前端と両側端とに、
上方へ立上る壁面を形成すると共に、後端を開放して前
記反転誘導体(47)(47)と連絡させる一方、斯く構成
された前記回収トレイ(48)の裏面を、支持部材(48
a)を介しオフセットフレーム(94)に固定する如く成
されている。
又、前記縦搬送部(30)の搬送終端位置上方には、横
送り部(34)が装備されている。
該横送り部(34)は、前記縦フレーム(39)に支持さ
れた1対の側板(49)(50)間の一側に正逆転可能なモ
ータ(51)を固設し、該モータ(51)の出力軸には、第
3図に示したようにタイミングプーリ(52)を固定する
一方、該プーリ(52)の他側には、従動プーリ(53)を
回転自由に支持して、該従動プーリ(53)と前記タイミ
ングプーリ(52)との間にタイミングベルト(54)を張
設すると共に、該ベルト(54)の外周部における下側の
一部を、前記苗取出機構(33)の上面と連繋させてい
る。
そして、該苗取出機構(33)は、前記タイミングベル
ト(54)に連動する本体(33a)に支持孔(33b)を形成
して、この支持孔(33b)を、前記側板(49)(50)間
に掛設支持された支軸(33c)に嵌合させて該支軸(33
c)に対し、前記本体(33a)を横方向のみ摺動可能に支
持し、前記タイミングベルト(54)の移動に連動して横
方向へ往復移動する如く成されている。
又、前記苗取出機構(33)は、第4図に示したように
モータ(55)を有し、該モータ(55)のクランク部と、
軸(57)で支持された揺動桿(58)の一端とを、連結桿
(56)で連結すると共に、前記揺動桿(58)の下方に
は、2本の苗取出爪(32)が平行状に、かつ各々が回動
可能に枢支されており、前記揺動桿(58)から突出する
先端には、遊端側に回動自由なローラーを具備した前記
苗取出爪(32)の作動板(60)が結合されている。
そして、前記ローラを、第4図のように前記軸(57)
に固設され、両側面に凹入溝をもつ厚肉円板状のカム
(59)と係合させ、前記モータ(55)の駆動で連動する
前記揺動桿(58)の揺動動作に同調して前記苗取出爪
(32)の先端を開閉する如く成したのである。
しかして、実施例では前記苗取出爪(32)の揺動上限
位置の直下に、前記苗取出爪(32)で取出されたポット
苗を移植器(35)へ搬送する案内搬送部(38)が設けら
れている。該案内搬送部(38)は、第3図に示された如
く背面視で逆八の字を呈すると如く互いに相対して張設
された一対の平ベルト(61)(61)で形成されると共
に、その上端部の広さを、前記縦搬送部(30)の幅より
も広く、下端部の広さを、前記移植器(35)における大
径部よりやゝ小さくして、この案内搬送部(38)で搬送
されるポット苗を、前記移植器(35)へ容易に搬送でき
る広さと成すと共に、前記ベルト(61)(61)を張設す
る上方側のプーリを遊転自由な従動プーリ(62)(62)
とし、下方側のプーリを駆動プーリ(63)(63)とし
て、該駆動プーリ(63)(63)に、第3図に示したよう
に相対して噛合する一対の等速歯車(64)(64)を固着
する一方、該歯車(64)(64)の何れか一方の歯車(6
4)を、前記駆動源(2)から延設された可撓駆動軸(6
5)で回動する動力伝達歯車(66)と噛合させて、前記
駆動源(2)の動力により前記各ベルト(61)(61)を
矢印方向へ回動させる如く成されている。
更に、前記案内搬送部(38)の下方には、該搬送部
(38)の直下に、前記移植器(35)が位置する如く成さ
れた植付部(37)が配備されており、該植付部(37)
は、前記移植器(35)と、該移植器(35)を駆動する駆
動機構(36)とで構成されている。
更に、詳細に説明すると、第5,6図に示したように前
記駆動機構(36)内に、前記可撓駆動軸(65)で駆動す
る動力伝達歯車(66)と一体回転するウォーム(70)を
設け、該ウォーム(70)に噛合するウォームホイル(7
1)を前記ウォーム(70)に対して直交状に設けると共
に、該ウォームホイル(71)の同軸にリミットスイッチ
(114)の動作で、前記動力の伝達を断・接する電磁ク
ラッチ(115)を設ける一方、前記ウォームホイル(7
1)と一体回転する如く成した第1スプロケット(72)
を設け、該第1スプロケット(72)の下方に、該第1ス
プロケット(72)と同歯数の第2スプロケット(73)を
設け、前記第1・第2スプロケット(72)(73)間にチ
ェン(74)を掛鎖して前記両者(72)(73)を連動させ
る一方、前記第1・第2スプロケット(72)(73)の各
軸端を、前記駆動機構(36)の外部に突出させ、該突出
軸端部に、クランク(75)(76)をその先端が前記各軸
端における軸心から半径方向に向かう如く固定すると共
に、前記クランク(75)(76)の他端には、前記移植器
(35)を支持する支持体(77)をピンを介して回動自由
に枢支しており、前記ウォームホイル(71)の回動で、
前記支持体(77)に支持された前記移植器(35)が上下
姿勢を維持しながら前記クランク(75)(76)による植
付軌跡を回動する如く成されいてる。
又、前記移植器(35)は、2分割された1対の分割体
から成り、これら分割体の各々を合体した場合、略逆円
錐形を呈する如く板金材で形成されており、分割された
各分割体の上方部を、第5図のように支持軸(78)(7
8)から一体に延長した延長部(78a)(78a)に固着さ
せ、該支持軸(78)(78)を、前記支持体(77)に回動
自由に枢支された開閉板(79)(79)の遊端部に貫通状
に固定して、前記支持体(77)に対して、前記移植器
(35)の分割体を各々独立的に、かつ、合体可能に支持
している。
前記開閉板(79)(79)から更に後方へ突出した前記
支持軸(78)(78)の突出軸端には、第6図のように回
動自由なローラ(80)(80)が付設されており、該ロー
ラ(80)(80)と、前記クランク(76)の遊端側におけ
る前記ピンに固定されたカム体(81)との係合で、前記
移植器(35)における分割された各々を、前記開閉板
(79)(79)の枢支軸(79a)(79a)を回動支点にして
左右に開閉させる如く成されている。
尚、前記カム体(81)は前記クランク(79)の遊端部
における前記ピンと同心円の厚肉円板状で、その両側面
に前記ローラ(80)(80)と係合するカム面を形成した
ものである。
次に以上の如く構成された移植装置(5)(6)を、
機体(1)に対して傾斜させる傾動機構(90)について
説明する。
該傾動機構(90)は、第2図に示したように前記機体
(1)における横フレーム(9)の中央に、回動支点と
なる軸受(91)を固設すると共に、該軸受(91)に回動
自由に嵌合支持された軸と一体のブレーキドラム(92)
を設け、該ドラム(92)の前面を、前記機体(1)を中
心にして対称的に左右方向へ延設したオフセットフレー
ム(94)の後端部に一体的に固定して、前記軸を中心と
するオフセットフレーム(94)の傾動により、前記移植
装置(5)(6)を機体(1)に対し、傾動可能に支持
するのである。また、前記ドラム(92)の胴部に、索条
(95)を巻回し、その両余端を前記機体(1)における
左、右フレーム(7)(8)に固定すると共に、前記両
余端部を同時に引締めるため、該両余端部を一束にまと
めて曳索する曳索手段(96)を設け、該曳索手段(96)
の末端を、前記副ハンドル(18)に設けた傾斜制御レバ
ー(21)に連結させて、該レバー(21)の操作で、前記
ドラム(92)に巻回した索条(95)を引締めて、前記ド
ラム(92)を前記索条(95)で束縛することにより前記
ドラム(92)の回動を不能にする如く成されている。
しかして、前記オフセットフレーム(94)には、前記
移植装置(5)における縦フレーム(39)の下端前方側
面に、前方開口様に固着した断面コの字形の支持ブラケ
ット(97)に対向させた位置に、断面逆コの字形のオフ
セットブラケット(98)を後方開口様に固着すると共
に、該オフセットブラケット(98)と、前記支持ブラケ
ット(97)との間に、幅方向で一定の間隔を有して並行
する2本のリンク部材(99)(100)を設け、該リンク
部材(99)(100)の両端を前記両ブラケット(98)(9
7)に対し回動可能な枢支手段(101)(102)で連結支
持して、平行リンク機構を構成し、このリンク機構を介
して前記移植装置(5)(6)を前記オフセットフレー
ム(94)に支持している。
しかして、前記オフセットブラケット(97)における
前記リンク部材(99)(100)の枢支位置間の中央位置
には、前記ブラケット(97)に一端を枢支されたオフセ
ットレバー(103)が、その遊端を揺動可能に設けられ
ており、又、前記2本のリンク部材(99)(100)に
は、前記オフセットレバー(103)を挟んで対向状に弾
性体からなる突起(104)を設け、該突起(104)の先端
部を常に前記オフセットレバー(103)の各対向側面に
当接させる如く成している。尚、前記突起(104)は、
硬度の異なる弾性体からなるものとの互換が可能であ
る。また、一方、前記オフセットフレーム(94)におけ
る両外側方部には、該フレーム(94)を後方へ屈曲させ
たハンドルブラケット(105)を形成し、該ブラケット
(105)に外方から内方へ向けて貫通する水平方向の貫
通孔を設けて、該貫通孔に、直延部に雄螺子を形成し、
他端部をクランク状に屈曲させたオフセットハンドル
(106)を挿通する一方、前記オフセットレバー(103)
に、前記ハンドル(106)の雄螺子と螺合可能な雌螺子
をもった駒体(107)を支持して、前記オフセットハン
ドル(106)の回動で前記駒体(107)を支持する前記オ
フセットレバー(103)を揺動させると共に、前記突起
(104)を介してリンク部材(99)(100)を平行移動さ
せることで、前記縦フレーム(39)を介して支持されて
いる前記移植装置(5)を前記オフセットフレーム(9
4)、換言すると機体(1)に対し左右方向の位置調整
が無段階にできる如く支持している。
更に、前記機体(1)の下方には、前記移植装置
(5)における縦フレーム(39)の下方と連結された支
持フレーム(108)に、回転自由に支持された鎮圧輪(1
09)を設けて、該鎮圧輪(109)により移植土面を均平
にすると共に、該鎮圧輪(109)と共に回転する駆動体
(110a)と連動する従動ローラ(110b)と、このローラ
(110b)に連動し、かつ、前記支持フレーム(108)に
対し回転自由に支持された縦軸(111)を設け、該縦軸
(111)の上端に、該縦軸(111)の回転で起伏するカム
(112)を設け、該カム(112)と対向する位置の前記支
持フレーム(108)に前記カム(112)の接当により動作
するリミットスイッチ(113)とが設置されている。
又、本実施例では、転動輪(4)を後方へ揺動可能に
支持されており、その揺動支点には、発条(117)を介
在させて、前記転動輪(4)を常に前方へ付勢しており
作業中畦畝に起伏や、大きな突出があった場合に前記発
条(117)の付勢に抗して前記転動輪(4)が後方へ回
避する如く成されている。
又、植付部(37)の後方には倍土輪(118)が固設さ
れており、前記植付部(37)における移植跡を倍土する
如く成されている。
次に以上の如く構成した本考案の作用について説明す
る。
先ず用意されたポット苗を収容したポット苗収容体
(31)を移植装置(5)における縦搬送部(5)の平ベ
ルト(46)上に載置する。次に駆動源(2)を駆動させ
て駆動車輪(3)により移植現場へ自走する。しかし
て、移植作業開始に先行して前記オフセットハンドル
(106)の操作で、畦畝の間隔と前記移植装置(5)
(6)における移植器(35)(35)間との間隔調整を行
うのであるが、本考案は、前記機体(1)に対して前記
移植装置(5)(6)を無段階に、しかも、独立的にオ
フセットできるので、容易に移植条合せができると共
に、前記オフセットさせた状態を弾性体からなる突起
(104)を介して支持する如く成したことで、移植作業
中、移植畦畝間隔に多少の変動があっても前記突起(10
4)が変形してこれを吸収することのできる効果をも有
するものである。
次に、植付クラッチレバー(20)を操作するのであ
り、この状態で、前記移植装置(5)の各作動部を順次
作動させるのであって、この順次作動は、コントローラ
(図示せず)により前記各モータ(51)(42)(51)
(55)及び電磁クラッチ(115)を作業順序に従って順
次作動させるのである。尚、前記駆動源(2)に連動す
る可撓駆動軸(65)の駆動により案内搬送部(38)は常
時駆動されると共に、植付部(37)を前記電磁クラッチ
(115)を介して駆動可能な状態となすのである。
しかして、機体(1)の前進に伴ない畦畝に接地する
鎮圧輪(109)が、駆動車輪(3)による走行速度に比
例回転し、その結果がカム(112)を介してリミットス
イッチ(113)により検出される。即ち、植付間隔が決
定される株間検出が行なわれ、続いて前記リミットスイ
ッチ(113)の検出信号により、植付作業の開始指令が
出力され、先ず、苗取出機構(33)におけるモータ(5
5)が駆動して連結桿(56)を介し揺動桿(58)を揺動
させて該揺動桿(58)に支持する苗取出爪(32)により
苗取りを行ない、苗取り後に前記苗取出爪(32)を苗取
出軌跡の上限位置へ揺動させる。次にこの苗取出爪(3
2)の上部位置をリミットスイッチ(図示せず)で検出
した後、横送り部(34)におけるモータ(51)を駆動し
て前記苗取出機構(33)を左、又は右方向へ移動させ前
記前収容体(31)におけるポット苗の次の取出位置を設
定する。
そして、前記苗取出機構(33)の横移動と同時に、植
付部(37)における駆動機構(36)における電磁クラッ
チ(115)が接続され、前記可撓駆動軸(65)からの動
力が伝達されてクランク(75)(76)を介して支持体
(77)に支持された移植器(35)を、該移植器(35)の
植付軌跡に従って下方へ回動させてその先端を畦畝に突
入させると共に、カム(81)と係合するローラ(80)及
び開閉板(79)との動作で前記移植器(35)が前記畦畝
へ突入した状態のまゝでその先端を開放し、前記移植器
(35)内のポット苗を開放して前記畦畝へ移植するので
ある。
しかしてポット苗の移植を終了した前記移植器(35)
は再び、植付軌跡を上方へ回動して該植付軌跡の上部位
置に来たとき、前記駆動機構(36)におけるクランク
(75)が前記リミットスイッチ(114)に当接して該ス
イッチ(114)をオフ動作し、該動作で前記電磁クラッ
チ(115)が解放されて動力の伝達が遮断され、前記移
植器(35)は植付軌跡の上部位置において次のポット苗
を待機するのであり、これで一回のポット苗移植行程が
終了し、再び前記鎮圧輪(109)の回転に連動する前記
リミットスイッチ(113)により株間検出するのであ
り、以後、前記した行程の繰返しで移植作業を行なうの
であり、この移植作業の続行に伴ない、前記縦搬送部
(30)に載置されたポット苗を収容した苗収容体(31)
が順次後方へ移送されると共に、ポット苗を全部取出し
た苗取出済みの苗収容体(31)は、その上面を反転誘導
体(47)(47)に誘導されながら、かつ、その裏面をV
プーリー(43)(43)及び、駆動プーリー(44)に駆動
されて、移動方向を反転させ、前記縦搬送部(30)の下
方で、案内搬送部(38)の前方部における機体上方の空
間部に設けた前記回収トレイ(48)へ自動的に回収され
る如くなされている。
又、本考案は、機体(1)の左右に装備した移植装置
(5)(6)を、移植する圃場の傾斜面に合わせて傾動
できる如く成したことで、前記移植装置(5)(6)に
おける各植付部(37)と、前記圃場の植付畝面との相対
距離を左右等しくすることができるので傾斜面を呈する
圃場においても左右均等で適正な移植作業が行なえるの
である。
(考案の効果) 本考案は、前後方向一方側から他方に向かって苗を搬
送する縦搬送部(30)下方の空間を利用して回収トレイ
(48)を配設するから、移植機の機能や構造を阻害する
ことなく、苗取出済みの苗収容体(31)を回収できるの
であり、しかも、この苗取出済みの苗収容体(31)は、
反転誘導体(47)を介して反転誘導して回収トレイ(4
8)に回収するから、前記空間を利用する構造でありな
がら、苗取出済み苗収容体(31)の回収を自動的に行い
得るのであり、移植作業能率を向上できるのである。
更に、前記空間を利用して回収トレイ(48)を配設す
るから、苗取出済みの苗収容体(31)を回収できる割
に、全体を小形化できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の歩行型移植機の全体側面図で、第2図
は一部を省略した平面図であり、第3図は第1図の一部
省略した背面図である。 又、第4図及び第5図は要部拡大図で、第6図は第5図
の側面図である。 (1)……機体 (2)……駆動源 (3)……駆動車輪 (5)(6)……移植装置 (30)……縦搬送部 (31)……苗収容体 (33)……苗取出機構 (47)……反転誘導体 (48)……回収トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 日朝 正俊 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 嶌田 晃 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 内田 潔 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 谷 一郎 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工 業株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源(2)及び駆動車輪(3)を備えた
    機体(1)の上方部に、前後方向一方側から他方に向か
    って苗を搬送する縦搬送部(30)と、該縦搬送部(30)
    から搬送される苗を取出す苗取出機構(33)とを備えた
    移植装置を設ける一方、前記縦搬送部(30)の下方にお
    ける機体上方の空間部に、前記縦搬送部(30)から搬送
    された苗取出済みの苗収容体(31)を反転誘導体(47)
    を介して反転誘導して回収する回収トレイ(48)を設け
    たことを特徴とする歩行型移植機。
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