JP3528096B2 - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP3528096B2
JP3528096B2 JP04569294A JP4569294A JP3528096B2 JP 3528096 B2 JP3528096 B2 JP 3528096B2 JP 04569294 A JP04569294 A JP 04569294A JP 4569294 A JP4569294 A JP 4569294A JP 3528096 B2 JP3528096 B2 JP 3528096B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、野菜などの作物用の苗
を畑の畝に沿って複数条に移植するための苗移植機の構
造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、一つの苗植付け装置を備えた苗移
植機により、複数条に苗植付けする構成として、本出願
人が先に実願平4−35972号公0報にて提案したも
のがある。この苗移植機は、走行機体に装着した苗植付
け装置における上下揺動するアームの先端に移植すべき
苗を保持する移植用カップの左右中心線に対して、走行
機体に装着する左の走行車輪までの距離と右の走行車輪
までの距離とが大小異なるように、左右両走行車輪を車
軸に対して取付け位置を変更可能となるように構成した
ものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成によれば、畑の畝に複数条に沿って苗を移植するに際
して、その植付け条間隔を変更するには、重量の大きい
走行機体を一旦持ち上げて車軸に対して左右の走行車輪
の取付け位置を変更させなければならず、取扱いが至極
面倒であるという問題があった。 【0004】また、苗植付け装置の移植用カップが走行
機体の左右中心線に対して左右に偏位させて設けたもの
では、畝に沿って走行する走行機体の向きを往路と復路
とで逆方向とすることにより、2条植え作業が可能であ
るが、畝に沿って苗移植機を往復走行させなければなら
ず、苗植付けに要する時間が長くなり、作業効率が悪い
という問題もあった。 【0005】本発明はこれらの問題を解決すべくなされ
たものであって、畑の畝に対して複数条に苗を移植させ
る作業効率を向上することのできる苗移植機を提供する
ことを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、エンジンと、ミッションケースと、左右
一対の苗植付け装置と、苗トレイにマトリックス状に配
置されたポット苗を供給するための苗供給装置とを備え
た走行機体の左右両側に左右走行車輪を備え、該左右走
行車輪にて畝を跨いで自走するように構成してなる苗移
植機において、前記各苗植付け装置を、上下揺動アーム
の先端に移植すべき苗を保持して圃場に移植するための
移植用カップ等からなる左右対称状の移植機構と、前記
苗供給装置からポット苗を移植用カップに移送するため
の苗取出し爪等からなる左右対称状の受け継ぎ機構とに
より構成し、前記ミッションケースの左右両側から突出
し、且つ前記左右走行車輪の間に位置する出力軸の両端
から前記左右対称状の移植機構における回動ケース内の
チェン伝達機構を介して動力伝達する一方、前記ミッシ
ョンケース上の動力伝達ケースから走行機体の左右中心
位置に沿って配置された一方のチェン伝達機構を介して
左右対称状に配置された受け継ぎ機構に、他方のチェン
伝達機構を介して苗供給装置にそれぞれ動力伝達するよ
うに構成したものである。 【0007】 【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明する。図1は苗移植機の概略平面図、図2はボンネッ
トカバー等を取り除いた状態の苗移植機の平面図、図3
はボンネットカバー等を取り除いた側面図である。苗移
植機における走行機体1には、エンジン18とミッショ
ンケース17と、後述するように、左右一対の苗植付け
装置2,2と1つの苗供給装置3とを備え、走行機体1
は左右両側に配置する前走行車輪4,4と後走行車輪
5,5とが昇降機構を介して装着され、畑の畝7を左右
に跨いで走行するように構成されている。 【0008】昇降機構は次のように構成されている。即
ち、走行機体1の前部位に軸受け部8に回動可能に軸支
されて左右に延びる回動軸9の中途のアーム11には、
昇降用の油圧シリンダ10のピストンロッドを連結して
回動可能とする。そして、前記回動軸9の左右両端部に
固着したアーム12を走行機体1の後方に延ばし、各ア
ーム12に前走行車輪4を取付ける。 【0009】他方、走行機体1のミッションケース17
の左右両側から突出する車軸13に、後走行車輪5にお
けるスイングケース15の基端を上下回動可能に装着
し、各スイングケース15内の動力伝達機構を介して後
走行車輪5を回転駆動させる。また、各スイングケース
15の基端部と前記回動軸9とをリンク機構16を介し
て回動可能に連結する。 【0010】これにより、油圧シリンダ10のピストン
ロッドを後退させると、回動軸9及びアーム12を介し
て前走行車輪4を走行機体1に対して下降動し、同様に
回動軸9及びリンク機構16とスイングケース15とを
介して後走行車輪5を下降動させて、走行機体1を地面
に対して上昇させる(対地高さを大きくする)。反対に
油圧シリンダ10のピストンロッドを突出させると走行
機体1に対して前走行車輪4及び後走行車輪5を一斉に
上昇させて、走行機体1を地面に対して下降させるもの
である。 【0011】走行機体1にはエンジン18と、該エンジ
ン18からの動力回転を変速するためのミッションケー
ス17とを載置し、エンジン17からの動力は、プー
リ、ベルトを介して一旦ミッションケース17内の変速
機構(図示せず)に伝達し、このミッションケース17
内の動力伝達手段から前記車軸13の中途部に動力伝達
される。 【0012】前記走行機体1には、後向きに延びるハン
ドル19を設け、このハンドル19の左右一対の支持杆
19a,19aに跨がって苗載台20を左右に往復移動
可能に配置し、この苗載台20を横送り機構21を介し
て左右往復動させるように構成し、この苗載台20に
は、苗ポット部27aを平面視で進行方向の前後左右に
マトリックス状に設けた苗用トレイ27を載置し、苗載
台20に設けた縦送り機構22にて、前記横送りの移動
終端で、苗ポット部27aを走行機体1の前進方向に1
ピッチずつ間欠的に縦送りするように構成するものであ
る。 【0013】各苗植付け装置2,2は、図2に示すよう
に、上下揺動する揺動アーム31と該揺動アーム31の
先端に移植すべきポット苗を保持して圃場に移植するた
めの移植用カップ32等からなる移植機構30と、前記
苗供給装置3における苗用トレイ27の苗ポット部27
aからポット苗移植用カップ32に移送するため苗取出
し爪60等からなる受け継ぎ機構29とにより構成し、
前記ミッションケース17から一つの伝動系を介して前
記左右両苗植付け装置2,2に動力伝達するように構成
したものである。 【0014】次に、前記左右苗植付け装置2の構造を図
4〜図10を参照して説明する。即ち、左右一対の移植
機構30及び受け継ぎ機構29は走行機体1の左右中心
に対して対称状に配置されるものである(図2及び図5
参照)。なお、図5では左右一対の移植機構30のうち
の一方のみ断面図で示し、他方は一点鎖線で示して図示
省略する。ミッションケース17の左右両側に突出する
出力軸としてのPTO軸23の両端に移植機構30にお
ける回動ケース34内の基端側チェンスプロケット35
を取付けし、回動ケース34における自由端側の回転軸
36に被嵌したチェンスプロケット37と前記チェンス
プロケット35とにチェン38を巻掛けして動力伝達す
る。 【0015】回動ケース34における自由端側の一側外
面には、ロータリケース40を回転可能に被嵌すると共
に、前記回転軸36と同心状に太陽歯車39を固定的に
設け、該太陽歯車39に噛み合う中間歯車41とこれに
噛み合う遊星歯車42とはロータリケース40内にて回
転自在に軸支されている。なお、チェンスプロケット3
7と回転軸36との間には過負荷時に回転軸36が滑っ
て動力伝達不能とする摩擦クラッチ43が設けられてい
る。 【0016】前記遊星歯車42が取付けられた支軸44
にはクランクアーム45を固着し、該クランクアーム4
5の先端軸46を前記揺動アーム31の中途部に回転可
能に装着する。該揺動アーム31の基端の案内コロ47
は地面に対して略垂直状になるように立設したガイドレ
ール48に上下摺動自在に嵌合している。 【0017】移植用カップ32は下向きに窄まる略円錐
状のものを前後に半割りした一対のカップ体32a,3
2bとからなり、カップ体32a,32bそれぞれの上
端側に固着した回動支軸49a,49bは、前記揺動ア
ーム31の一側から突出する支持板50に回動可能に枢
支されており、二つのリンク片の中途をピンにて枢着し
てなる側面視X字状のリンク機構51を介して両回動支
軸49a,49bを相互に反対向きに回動するように構
成し、且つリンク機構51には一対のカップ体32a,
32bの下端側が常時閉まる方向にばね52にて付勢さ
れている。また、前記リンク機構51に連結した押し杆
53の基端は、揺動アーム31に対して進退動自在に支
持され、且つ押し杆53の基端は、前記クランクアーム
45の先端軸46に被嵌して一体的に回転するカム54
に常時当接しているように設けられている。 【0018】この構成により、PTO軸23の回転にて
チェンスプロケット35、37及び回転軸36を介して
ロータリケース40を矢印A方向に回転させるとき、前
記太陽歯車39、中間歯車41、遊星歯車42の噛み合
い回転により、クランクアーム45は矢印B方向に回転
し、このクランクアーム45に連結する揺動アーム31
は案内コロ47の箇所を中心に前後揺動しつつガイドレ
ール48に沿って上下移動するから、移植用カップ32
は図4の軌跡55(上側の一部のみ示す)に沿って上下
動し、前記苗用トレイ27の前方位置から畝7まで移動
する。また、移植用カップ32は、その上方位置では一
対のカップ体32a,32bの下端が閉じており、従っ
て、その内部に移植すべきポット苗(図示せず)を上か
ら挿入しても姿勢保持できる。他方、移植用カップ32
が下降して、カップ体32a,32bの下端が畝7の土
壌面に突き刺さるときには、カム54にて押し杆53を
押し出し、リンク機構51を介して両回動支軸49a,
49bを相互に反対向きに回動させ、カップ体32a,
32bの下端が開くから、内部のポット苗Nは畝7に移
植できるのである(図15参照)。 【0019】次に、図2、図6〜図10を参照しなが
ら、苗取出し爪60等からなる受け継ぎ機構29の構成
について説明する。なお、左右一対の受け継ぎ機構2
9,29は、前記左右一対の移植用カップ32,32の
左右配置間隔(左右の植付け条間隔H1)と等しい間隔
で配置されており、また、左右の受け継ぎ機構29,2
9は左右対称状であるので一方について詳細に説明し、
他方は図示省略する。 【0020】前記ミッションケース17上の動力伝達ケ
ース61からチェンスプロケット62,63及びチェン
64を介して左右一対の受け継ぎ機構29,29に動力
伝達する一方、同じく、動力伝達ケース61からチェン
スプロケットにて巻掛けた複数のチェン65,66を介
して苗供給装置3に動力伝達される。 【0021】走行機体1に固着したブラケット67に支
持板68を固設し、この支持板68に固定された太陽歯
車70の内周には、前記チェンスプロケット63が被嵌
する共通入力軸71(この入力軸の他端は他方の受け継
ぎ機構29に対する入力軸でもある)を回転自在に嵌合
し、この共通入力軸71の他端をロータリケース72に
固着して一体的に回転するように構成する。ロータリケ
ース72内には、太陽歯車70に噛み合う中間歯車73
と、クランク軸74に固着して中間歯車73に噛み合う
遊星歯車75とを内装してあり、クランク軸74に取付
けられたクランクアーム76の先端から突出するカム軸
77には、一端に左右一対の苗取出し爪60,60が装
着された苗取出しアーム78を回転自在に被嵌する。苗
取出しアーム78の他端から突出したガイド軸79は、
前記支持板68と平行状に固定されたガイド板80にお
ける略円弧状のガイド溝81に摺動自在に嵌合されてお
り、前記共通入力軸71周りのロータリケース72の一
回転にて、前記一対の苗取出し爪60,60が図6の姿
勢から図9の姿勢(苗用トレイ27の苗ポット部27a
内に苗取出し爪が突き刺さってポット苗を挟持する姿
勢)を経て元に戻る軌跡82(図6参照)を辿るように
構成されている。 【0022】また、前記左右一対の苗取出し爪60,6
0の基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84
に固着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78におけ
る眼鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右
両取付け片83,83を連結するばね85にて、左右一
対の苗取出し爪60,60の先端側が常時閉じる方向に
付勢されている。 【0023】前記カム軸77にはカム板86を固着し、
該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動
角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を
突設し、前記左右一対の苗取出し爪60,60の基端取
付け片83,83から相対向するように突出する球状等
の当接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り
上げて当接すると、両苗取出し爪60,60の先端が前
記ばね85の力に抗して開くように構成されている。 【0024】さらに、前記苗取出しアーム78のピン8
9箇所周りに回動可能な装着板90には一対の棒状の押
出具91,91の基端が回動可能に装着されており、該
各押出具91の先端環状部91aが前記箸状の苗取出し
爪60,60に摺動自在に被嵌され、且つ装着板90と
苗取出しアーム78とに装架されたばね93にて前記両
先端環状部91aが苗取出し爪60,60先端方向に移
動すべく付勢されている。そして、装着板90に取付く
コロ92が前記カム板86の周面(周面カム部)に対し
て常時当接しており、カム板86の所定の回動区間の凹
所86aにコロ92が位置するとき(苗取出し爪60,
60にて突き刺され挟持されたポット苗が移植用カップ
32の上方に位置したとき)、前記両押出具91におけ
る先端環状部91aにてポット苗を押し出して、苗取出
し爪60,60からポット苗を放出(抜き出す)ように
構成されている。 【0025】次に、図2、図6及び図11〜図13を参
照しながら苗供給装置3について説明する。苗載台20
は図11に示すように、平面視で略矩形状の枠フレーム
100と、該枠フレーム100の一側に配置した縦送り
機構22としての縦送り用伝動部を内蔵した縦送りケー
ス101と、苗用トレイ27を縦送りするための搬送チ
ェン102と、大小のチェンスプロケット103,10
4と、空の苗用トレイ27がハンドル19の後端方向に
導かれるように配置したガイドフレーム105等からな
る。 【0026】前記苗載台20の枠フレーム100等に装
着した前後方向の案内コロ108と上下方向の案内コロ
109とを、前記ハンドル19における左右支持杆19
a,19a等に固定された左右長手の前後一対のコ字型
ガイドレール106,107に当接させて苗載台20が
上下及び前後にガタつかないで左右に移動可能に装架さ
れている。 【0027】苗用トレイ27は可撓性を有する軟質合成
樹脂材にて構成し、搬送チェン102に搭載されて搬送
されるとき大径のチェンスプロケット103の円周に沿
って湾曲可能となっている。そして、前記左右一対の搬
送チェン102,102は縦送りケース101内の動力
伝達系を介して駆動される縦送り駆動軸110に装着さ
れた大径チェンスプロケット103と枠フレーム100
に回転自在に装着された従動軸111における小径チェ
ンスプロケット104とに巻掛けられている。前記左右
一対の搬送チェン102,102には、適宜ピッチP1
にて横向きの係合ピン112が突設されており、この左
右の係合ピン110が苗用トレイ27における搬送前後
方向に並ぶ苗ポット部27aの連設部下面側に係合して
確実に図12の矢印C方向に搬送するものである。な
お、大径チェンスプロケット103の外周に沿って苗用
トレイ27が湾曲するようにガイドする案内片113を
枠フレーム100等に設けてある。 【0028】前記横送り機構21における伝動ケース1
14から突出する横送り軸115には往復送りねじ部1
15aが形成されており、該往復送りねじ部115aに
螺合する船型キー付き送りブロック116と苗載台20
におけるフレームから突出する係合ボルト等の係合片1
17とを連結させ、苗載台20を苗用トレイ27の横幅
方向に前記左右一対の移植用カップ32,32の左右間
隔H1に相当する距離(苗植付条間隔)だけ左右往復移
動させるように構成する(図13参照)。他方、前記伝
動ケース114から突出する縦送り軸118は、前記苗
載台20の横送り終端位置で間欠的に回動し、該縦送り
軸118に前記寸法H2だけ隔てて設けた一対の蹴り爪
119,119は、縦送りケース101に設けた従動カ
ム(図示せず)を蹴り回動させ、縦送りケース101内
の伝動部を介して前記縦送り駆動軸110を間欠回動さ
せ、苗ポット部27aが一定ピッチP2だけ間欠縦送り
されるように構成するものである。 【0029】この構成により、走行機体1を矢印C方向
に前進させながら、苗供給装置3及び苗植付け装置2を
作動させると、苗供給装置3における苗載台20は進行
方向の右または左方向に移動し、この移動に同期して左
右一対の受け継ぎ機構29における対の苗取出し爪6
0,60が苗用トレイ27の苗ポット部27aからポッ
ト苗を挟持して抜き出し、各々対応する箇所で図4の軌
跡55の上端位置にある移植用カップ32,32にポッ
ト苗を放出する。次いで、揺動アーム31を回動させ
て、左右両移植用カップ32,32の下降行程の下端部
近傍にて畝にポット苗を植付けするという動作を繰り返
して2条に苗を移植することができるのである。 【0030】この場合、図2に示す実施例のように、ミ
ッションケース17から、一つの伝動系(PTO軸2
3)を介して左右一対の移植機構30,30を同位相に
て駆動する一方、前記ミッションケース17上の動力伝
達ケース61からチェンスプロケット62,63及びチ
ェン64を介して左右一対の受け継ぎ機構29,29を
同位相で駆動し、同じく、動力伝達ケース61からチェ
ンスプロケットにて巻掛けた複数のチェン65,66等
を介して苗供給装置3を前記両機構30,29に同期さ
せて駆動するので、苗の供給作業と移植作業との同期性
が保持され易く、制御が簡単になるという効果を奏す
る。 【0031】図14に示す参考例では、ミッションケー
ス17のPTO軸23から左右一対の移植機構30,3
0への動力伝達系を簡略化(共通化)したものであり、
走行機体1の進行方向左右中心に配置した回動ケース3
4の左右両側にロータリケース40,40、揺動アーム
31,31、移植用カップ32,32等を左右対称状に
配置したものである。なお、各移植機構30の詳細な構
成は前記実施例と同じであるので、詳細な説明は省略す
る。この実施例においては、回動ケース34を1本化し
たのでさらに構成が簡略化されると言う効果を奏する。 【0032】前記各実施例(及び参考例)において、苗
供給装置3の苗載台20に搭載する1つの苗用トレイ2
7を横長寸法2×H1の方向を横送り方向に沿うように
配置し、該横長方向の距離の半分の距離だけ苗載台20
を左右往復移動させて、前記往復移動において、左右両
受け継ぎ機構29,29によるポット苗の取り出しに対
応させるようにしても良い。さらに、前記左右受け継ぎ
機構29,29の間隔(H1)の距離に対応する横幅寸
法の苗用トレイ27を、苗載台20に左右に並べて載置
する。その場合、前記搬送チェン102を横送り方向に
3つ一定間隔で配置し、中央の搬送チェン102は左右
両側の苗用トレイ27搬送に共用できるように係合ピン
112を左右両側に突出させるようにしても良いのであ
る。 【0033】なお、図15及び図16に示す複数の車輪
120(実施例では4つ)は、畝7に移植したポット苗
Nの左右両側の土面に当接して転がり、走行機体1との
高さを検出して、走行車輪4,5を昇降させ、移植機構
30によるポット苗Nの植え付け深さを一定にするため
のセンサ機構であって、一方の対の車輪120,120
と、他方の対の車輪120,120とを、支持アーム1
21に対して車軸122及び自在継手123を介して左
右に上下回動可能に装着し、この支持アーム121の基
端を走行機体1の取付けブラケット124に回動可能に
装着し、ロータリエンコーダ125にて支持アーム12
1の上下回動量から畝7上面と走行機体1との対地高さ
を検出する。この場合上述の構成により、2条のポッ
ト苗Nの植え付け部での畝7の平均高さを検出すること
ができる。 【0034】 【発明の作用・効果】以上に説明したように、本発明
は、エンジンと、ミッションケースと、左右一対の苗植
付け装置と、苗トレイにマトリックス状に配置されたポ
ット苗を供給するための苗供給装置とを備えた走行機体
の左右両側に左右走行車輪を備え、該左右走行車輪にて
畝を跨いで自走するように構成してなる苗移植機におい
て、前記各苗植付け装置を、上下揺動アームの先端に移
植すべき苗を保持して圃場に移植するための移植用カッ
プ等からなる左右対称状の移植機構と、前記苗供給装置
からポット苗を移植用カップに移送するための苗取出し
爪等からなる左右対称状の受け継ぎ機構とにより構成
し、前記ミッションケースの左右両側から突出し、且つ
前記左右走行車輪の間に位置する出力軸の両端から前記
左右対称状の移植機構における回動ケース内のチェン伝
達機構を介して動力伝達する一方、前記ミッションケー
ス上の動力伝達ケースから走行機体の左右中心位置に沿
って配置された一方のチェン伝達機構を介して左右対称
に配置された受け継ぎ機構に、他方のチェン伝達機構
を介して苗供給装置にそれぞれ動力伝達するように構成
したものである。 【0035】従って、本発明によれば、走行機体を前進
させながらこれに同期して左右両苗植付け装置を同時に
作動させることができるから、2条の苗移植作業を効率
良く実行することができる。 【0036】また、本発明では、前記ミッションケース
の左右両側から突出し、且つ前記左右走行車輪の間に位
置する出力軸の両端から前記左右対称状の移植機構にお
ける回動ケース内のチェン伝達機構を介して動力伝達す
る一方、前記ミッションケース上の動力伝達ケースから
走行機体の左右中心位置に沿って配置された一方のチェ
ン伝達機構を介して左右対称状 配置された受け継ぎ機
構に、他方のチェン伝達機構を介して苗供給装置にそれ
ぞれ動力伝達するように構成したものであるから、左右
対称状の移植機構及び左右対称状の受け継ぎ機構及び1
つの苗供給装置に対する動力伝達系が簡単となるので、
苗移植機の軽量化及び構造の簡単化をることができる
と言う効果を奏するのである。しかも、左右一対の移植
機構及び受け継ぎ機構を同位相にて駆動すると共に苗供
給装置を前記両機構に同期させて駆動することができる
ので、苗の供給作業と移植作業との同期性が保持され易
く、制御が簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1実施例の苗移植機の概略平面図である。 【図2】第1実施例の苗移植機のボンネットカバー等を
除いた概略平面図である。 【図3】同じく苗移植機のボンネットカバー等を除いた
概略側面図である。 【図4】苗移植機構の要部側面図である。 【図5】苗移植機構の要部平断面図である。 【図6】受け継ぎ機構と苗供給装置と移植用カップとの
位置関係を示す側面図である。 【図7】受け継ぎ機構の要部斜視図である。 【図8】受け継ぎ機構の要部断面図である。 【図9】受け継ぎ機構の作動説明図である。 【図10】苗取出し爪の要部正面図である。 【図11】苗供給装置の要部平面図である。 【図12】苗載台の要部概略側面図である。 【図13】苗載台の横移動構成部の要部平面図である。 【図14】参考例の移植機構の概略断面図である。 【図15】植付け深さセンサの正面図である。 【図16】同側面図である。 【符号の説明】 1 走行機体 2 苗植付け装置 3 苗供給装置 4 前走行車輪 5 後走行車輪 7 畝 15 スイングケース 17 ミッションケース 20 苗載台 27 苗用トレイ 21 横送り機構 22 縦送り機構 23 PTO軸 29 受け継ぎ機構 30 移植機構 31 揺動アーム 32 移植用カップ 60 苗取出し爪

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンと、ミッションケースと、左右
    一対の苗植付け装置と、苗トレイにマトリックス状に配
    置されたポット苗を供給するための苗供給装置とを備え
    た走行機体の左右両側に左右走行車輪を備え、該左右走
    行車輪にて畝を跨いで自走するように構成してなる苗移
    植機において、前記各苗植付け装置を、上下揺動アーム
    の先端に移植すべき苗を保持して圃場に移植するための
    移植用カップ等からなる左右対称状の移植機構と、前記
    苗供給装置からポット苗を移植用カップに移送するため
    の苗取出し爪等からなる左右対称状の受け継ぎ機構とに
    より構成し、前記ミッションケースの左右両側から突出
    し、且つ前記左右走行車輪の間に位置する出力軸の両端
    から前記左右対称状の移植機構における回動ケース内の
    チェン伝達機構を介して動力伝達する一方、前記ミッシ
    ョンケース上の動力伝達ケースから走行機体の左右中心
    位置に沿って配置された一方のチェン伝達機構を介して
    左右対称状に配置された受け継ぎ機構に、他方のチェン
    伝達機構を介して苗供給装置にそれぞれ動力伝達するよ
    うに構成したことを特徴とする苗移植機。
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