JPH099738A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JPH099738A
JPH099738A JP15943495A JP15943495A JPH099738A JP H099738 A JPH099738 A JP H099738A JP 15943495 A JP15943495 A JP 15943495A JP 15943495 A JP15943495 A JP 15943495A JP H099738 A JPH099738 A JP H099738A
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JP
Japan
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seedling
transplanting
seedlings
mechanisms
take out
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JP15943495A
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Inventor
Hideo Nakajima
英夫 中島
Tadashi Kondo
忠司 近藤
Tadayuki Shinko
忠之 新古
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポット部が平面視マトリックス状に配置され
た2つの苗トレイを並列配置し、対応する苗取り出し機
構12と苗移植機構13とにより、2条植えの態様を簡
単に変更できるようにする。 【構成】 2つの苗トレイを並列的に載置した1つの苗
載台11と、各苗トレイのポット部から一対の摘み爪6
0にて苗を摘み出す2つの苗取り出し機構12と、この
苗取り出し機構から苗を受けて圃場に苗を移植するため
の開閉可能な移植用カップ32を備えた2つの苗移植機
構13とから構成され、1つの動力源から、苗載台11
の横送りのための歯車伝動機構106と、2つの苗取り
出し機構12に動力伝達させる共通入力軸104とに動
力伝達するように構成し、歯車伝動機構106に介挿し
た間欠回動カム機構109にて、一方の苗取り出し機構
の1作動サイクル中に苗載台11の横移動が2度間欠停
止させる一方、共通入力軸104に位相調節手段105
を介挿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜苗等の作物用苗を
圃場(畑)に移植するための苗移植機の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近、合成樹脂製の苗トレイを使用して
野菜の苗を効率良く育成させた後、この野菜苗を圃場に
移植することが行われている。即ち、合成樹脂薄板製の
苗トレイにおける平面視マトリックス状に形成配置させ
たポット部に床土を入れて野菜の種を播種して適宜の大
きさの苗に育成させた後、実開平3−48413号公
報、実開平3−95718号公報、実開平4−7141
3号公報及び特開平5−30816号公報等に開示され
ているような圃場を走行する苗移植機に前記苗トレイを
載置し、この苗トレイにおける各ポット部から苗を摘み
出し、苗移植機構により、圃場に移植することが行われ
ている。
【0003】即ち、苗トレイを搬送するための苗載台
と、苗トレイのポット部から一対の摘み爪にて苗を摘み
あげる苗取り出し機構と、この苗取り出し装置から苗を
受けて圃場に苗を移植するための開閉可能な移植用カッ
プを備えた苗移植機構とから構成された移植ユニットを
走行機体に配置したものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、これらの先行
技術において、2つの移植ユニットを走行機体に対して
左右に並列状に配置して2条移植に苗移植する場合、各
移植ユニットに対する動力伝達機構が夫々独立的であっ
たり、独立した駆動モータ等を備えたものでは、左右の
各移植ユニットの作動タイミングを左右各々独立的に変
更調節して、圃場への2条の移植タイミングを、平行植
えにしたり千鳥植えに変更調節することができるもの
の、その駆動モータや動力伝達機構を2対独立的に設け
なければならず、構造が複雑になるという問題があっ
た。
【0005】そこで、本発明は、2条苗移植のタイミン
グを容易に調節でき、且つそのための構成が簡単な苗移
植機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部
が平面視マトリックス状に配置された2つの苗トレイを
並列的に載置して搬送するための1つの苗載台と、各苗
トレイのポット部から一対の摘み爪にて苗を摘み出す2
つの苗取り出し機構と、この苗取り出し機構から苗を受
けて圃場に苗を移植するための開閉可能な移植用カップ
を備えた2つの苗移植機構とから構成された2条植え用
の苗移植機において、1つの動力源から、前記苗載台の
横送り駆動機構と、前記両苗取り出し機構に動力伝達さ
せるための1本の共通入力軸とに動力伝達するように構
成し、前記横送り駆動機構には、一方の苗取り出し機構
の1作動サイクル中に苗載台の横移動が2度間欠停止す
るようにした間欠駆動機構を介挿する一方、前記両苗取
り出し機構に動力伝達させるための1本の共通入力軸の
間に、位相調節手段を介挿したものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の苗移植機において、前記横送り駆動機構から1本
の横送りねじ軸を介して前記苗載台を、前記一対の摘み
爪の作動サイクルに連動して間欠的に横移動させるよう
に構成したものである。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図1において、符号1は、走行機体を示
し、この走行機体1は、操縦ハンドル4及び操縦座席5
を備えた車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部
上面にエンジン(図示せず)を覆うボンネットカバー
3、前記車体フレーム2の前部及び後部を支持する左右
一対の前輪6と後輪7とによって構成されている。
【0009】符号8は、前記走行車体1の後方に配設し
た移植装置を示し、この移植装置8は、前記走行車体1
に対して、上下一対の昇降リンク機構9を介して昇降可
能に装着され、且つ、前記走行車体1の後部に設けた油
圧シリンダによる昇降アーム10の上下方向への回動に
より、昇降するように構成されている。また、本実施例
では、移植装置8は、図8に示すように、苗を成育させ
る多数個のポット部A1を平面視マトリックス状に形成
した可撓性を有する軟質合成樹脂材にて構成された2つ
の苗トレイAを、走行機体1の進行方向左右に対して並
列状に載置して進行方向に同時に搬送させるための1つ
の苗載台11と、前記苗載台11における各苗トレイA
のポット部A1からポット苗を取り出すため摘み爪60
等からなる2つの苗取り出し機構12,12と、この各
苗取出し機構12と圃場との間を往復動して前記苗取出
し機構12にて取り出した苗を圃場に対して植付けるた
めの2つの移植機構13とにより構成されており、苗移
植装置8は圃場に対して前車輪14及び後車輪15によ
って支持するように構成されている。
【0010】苗載台11は、前記昇降リンク機構9の上
方の部位に、その上端が走行車体1に近づくように傾斜
して配設され、且つ、苗載台11では、横送り機構21
を介して走行機体1の横方向に苗トレイAにおけるポッ
ト部A1の左右間隔L1の半分毎に停止区間を持つよう
に間欠的に横移動させ、この横移動の終端で逆方向に横
移動するというように苗載台11を左右往復動させるべ
く構成すると共に、苗載台11に設けた縦送り機構22
にて前記下部チェンスプロケット11eを間欠的に駆動
させて、前記横送りの移動終端で、ポット部A1を走行
機体1の進行方向に沿って1ピッチずつ間欠的に縦送り
するように構成するものである。即ち、前記左右一対の
搬送チェン11c,11cには、適宜ピッチL2にて横
向きの係合ピン11fが突設されており、この左右の係
合ピン11fが苗トレイAにおける搬送前後方向に並ぶ
ポット部A1の連設部下面側に係合して確実に図2及び
図6の下部チェンスプロケット11e方向に縦搬送する
ものである。
【0011】また、この苗載台11には、前記各トレイ
Aの下面側を当該トレイAが下方に滑り落ちるように支
持する支持ガイド杆11aと、前記トレイAの上面側を
当該トレイAが下方に滑り落ちるようにガイドする押さ
えガイド杆11bが設けられている。そして、前記苗載
台11の下面側には、前記トレイAに対するガイド部材
16を、傾斜状に配設して、このガイド部材16におけ
る下端部16aを、前記苗載台11における下部チェン
スプロケット11eの外周に沿うように湾曲する一方、
前記ガイド部材16における上端部16bを、前記走行
車体1に近づくように傾斜状に構成する。
【0012】次に、図4及び図5を参照しながら、上下
揺動する揺動アーム31と該揺動アーム31の先端に移
植すべき苗を保持する移植用カップ32等とを有する苗
移植機構13の構造を説明する。即ち、ミッションケー
ス20の一側に突出する出力軸33に、回動ケース34
内の基端側チェンスプロケット35を取付けし、回動ケ
ース34における自由端側の回転軸36に被嵌したチェ
ンスプロケット37と前記チェンスプロケット35とに
チェン38を巻掛けして動力伝達する。
【0013】回動ケース34における自由端側の一側外
面には、ロータリケース40を回転可能に被嵌すると共
に、前記回転軸36と同心状に太陽歯車39を固定的に
設け、該太陽歯車39に噛み合う中間歯車41とこれに
噛み合う遊星歯車42とはロータリケース40内にて回
転自在に軸支されている。なお、チェンスプロケット3
7と回転軸36との間には過負荷時に回転軸36が滑っ
て動力伝達不能とする摩擦クラッチ43が設けられてい
る。
【0014】前記遊星歯車42が取付けられた支軸44
にはクランクアーム45を固着し、該クランクアーム4
5の先端軸46を前記揺動アーム31の中途部に回転可
能に装着する。該揺動アーム31の基端の案内コロ47
は地面に対して略垂直状になるようにフレーム等の適宜
箇所に立設したガイドレール48に上下摺動自在に嵌合
している。移植用カップ32は下向きに窄まる略円錐状
のものを前後に半割りした一対のカップ体32a,32
bとからなり、カップ体32a,32bそれぞれの上端
側に固着した回動支軸49a,49bは、前記揺動アー
ム31の一側から突出する支持板50に回動可能に枢支
されており、二つのリンク片の中途をピンにて枢着して
なる側面視X字状のリンク機構51を介して両回動支軸
49a,49bを相互に反対向きに回動するように構成
し、且つリンク機構51には一対のカップ体32a,3
2bの下端側が常時閉まる方向にばね52にて付勢され
ている。また、前記リンク機構51に連結した押し杆5
3の基端は、揺動アーム31に対して進退動自在に支持
され、且つ押し杆53の基端は、前記クランクアーム4
5の先端軸46に被嵌して一体的に回転するカム54に
常時当接しているように設けられている。
【0015】この構成により、出力軸33の回転にてチ
ェンスプロケット35、37及び回転軸36を介してロ
ータリケース40を図4の時計方向に回転させるとき、
前記太陽歯車39、中間歯車41、遊星歯車42の噛み
合い回転により、クランクアーム45は図4の反時計方
向に回転し、このクランクアーム45に連結する揺動ア
ーム31は案内コロ47の箇所を中心に前後揺動しつつ
ガイドレール48に沿って上下移動するから、移植用カ
ップ32は図4の軌跡55(上側の一部のみ示す)に沿
って上下動し、前記苗載台11の下端位置から圃場まで
移動する。また、移植用カップ32は、その上方位置で
は一対のカップ体32a,32bの下端が閉じており、
従って、その内部に移植すべき苗(図示せず)を上から
挿入しても姿勢保持できる。他方、移植用カップ32が
下降して、カップ体32a,32bの下端が圃場の土壌
面に突き刺さるときには、カム54にて押し杆53を押
し出し、リンク機構51を介して両回動支軸49a,4
9bを相互に反対向きに回動させ、カップ体32a,3
2bの下端が開くから、内部の苗は圃場に移植できるの
である。
【0016】次に、図6〜図8を参照しながら、摘み爪
60等からなる苗取り出し機構12の構成について説明
する。この苗取り出し機構12における左右一対の摘み
爪60,60が前述した移植用カップ32の上方に配置
されるように、苗移植装置8に固着したブラケット67
に支持板68を固設し、この支持板68に固定された太
陽歯車70の内周には、ミッションケース20からチェ
ン及びチェンスプロケット63を介して動力が伝達され
る入力軸71を回転自在に嵌合し、この入力軸71の他
端をロータリケース72に固着して一体的に回転するよ
うに構成する。
【0017】ロータリケース72内には、太陽歯車70
に噛み合う中間歯車73と、クランク軸74に固着して
中間歯車73に噛み合う遊星歯車75とを内装してあ
り、クランク軸74に取付けられたクランクアーム76
の先端から突出するカム軸77には、一端に左右一対の
摘み爪60,60が装着された苗取出しアーム78を回
転自在に被嵌する。苗取出しアーム78の他端から突出
したガイド軸79は、前記支持板68と平行状に固定さ
れたガイド板80における略円弧状のガイド溝81に摺
動自在に嵌合されており、前記入力軸71周りのロータ
リケース72の一回転にて、前記一対の摘み爪60,6
0が図6に示すように苗トレイAのポット部A1内に摘
み爪が突き刺さって苗を挟持する姿勢を経て元に戻る軌
跡82を辿るように構成されている。
【0018】また、前記左右一対の摘み爪60,60の
基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84に固
着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78における眼
鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右両取
付け片83,83を連結するばね85にて、左右一対の
摘み爪60,60の先端側が常時閉じる方向に付勢され
ている。
【0019】前記カム軸77にはカム板86を固着し、
該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動
角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を
突設し、前記左右一対の摘み爪60,60の基端取付け
片83,83から相対向するように突出する球状等の当
接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り上げ
て当接すると、両摘み爪60,60の先端が前記ばね8
5の力に抗して開くように構成されている。
【0020】さらに、前記苗取出しアーム78のピン8
9箇所周りに回動可能な装着板90には一対の棒状の押
出具91,91の基端が回動可能に装着されており、該
各押出具91の先端環状部91aが前記箸状の摘み爪6
0,60に摺動自在に被嵌され、且つ装着板90と苗取
出しアーム78とに装架されたばね93にて前記両先端
環状部91aが摘み爪60,60先端方向に移動すべく
付勢されている。そして、装着板90に取付くコロ92
が前記カム板86の周面(周面カム部)に対して常時当
接しており、カム板86の所定の回動区間の凹所86a
にコロ92が位置するとき(摘み爪60,60にて突き
刺され挟持されたポット苗が移植用カップ32の上方に
位置したとき)、前記両押出具91における先端環状部
91aにてポット苗を押し出して、摘み爪60,60か
らポット苗を抜き出して、前記移植用カップ32内へ苗
を放出するように構成されている。
【0021】苗移植装置8への動力伝達機構は、図8に
示すごとく、走行機体1の後部から突出させたPTO軸
(図示せず)の回転動力をベベルギヤボックス102内
のベベルギヤ、チェンスプロケット103a,103c
及びチェン103bを介して横方向長手の共通入力軸1
04に伝達し、この共通入力軸104から、2対の苗取
り出し機構12,12及び苗移植機構13,13にチェ
ンやチェンスプロケットを介して動力伝達する。このと
き、共通入力軸104の中途部に位相調節手段105を
設け、苗の移植タイミングを前記左右の苗取り出し機構
12及び移植機構13が同時に作動して圃場に苗を並列
状に植付ける並列植えの場合と、右の苗取り出し機構1
2及び移植機構13による苗移植箇所に対して左の苗取
り出し機構12及び移植機構13による苗移植箇所が走
行機体1の進行方向に半ピッチずれる、いわゆる千鳥植
えの場合とに切替えるように構成する。この位相調節手
段105は、前記分割した共通入力軸104の端部に各
々固定したフランジ同士の取付け位相を変更した後、両
フランジを再度ボルト止めするものや、両フランジを相
対的に摺動回動させた後固定する形式であっても良い。
いずれにしても共通入力軸104の一端や一方のフラン
ジに基準位相のマークを付し、他方のフランジに並列植
え及び180°の位相をずらせた千鳥植えの位置を各々
示す位置合わせマークを付しておけば良い。
【0022】苗載台11の横送り機構21は、前記2対
の苗取り出し機構12及び移植機構13に対する共通入
力軸104よりも伝達下流側に設けたミッションケース
20内の歯車動力伝達機構106を介して、往復送りね
じ部107aが形成された横送り軸107と、往復送り
ねじ部107aに螺合する船型キー付き送りブロック1
08と、苗載台11におけるフレームから突出して前記
送りブロック108に取付く係合ボルト等の係合片等か
らなり、歯車動力伝達機構106内には、間欠駆動機構
としての間欠回転カム機構109を介挿させている。こ
の間欠回転カム機構109は、前述のように、走行機体
1の横方向に苗トレイAにおけるポット部A1の左右間
隔L1の半分毎に停止区間を持つように間欠的に横移動
させ、苗載台11を苗トレイAの横幅方向に左右往復移
動させるように構成する。
【0023】また、縦送り機構22における縦送り駆動
軸110は、前記苗載台11の横送り終端位置で間欠的
に回動し、該縦送り駆動軸110に前記横送り距離だけ
隔てて設けた一対の蹴り爪111,111は、駆動する
チェンスプロケット11eが取付く縦送り軸112に設
けた従動カム113を蹴り回動させ、この縦送り駆動軸
112を間欠回動させ、ポット部A1が一定ピッチL2
だけ間欠縦送りされるように構成されている。
【0024】以上の構成により、走行機体1を前進させ
ながら、PTO軸に動力伝達して苗移植装置8を作動さ
せるに際して、前記共通入力軸104における位相調節
手段105を調節して、右の苗取り出し機構12及び移
植機構13の作動サイクルと左の苗取り出し機構12及
び移植機構13の作動サイクルのタイミングを180度
ずらせておく。このように調節しておけば、前述のよう
に、間欠駆動機構としての間欠回転カム機構109を介
して横送り軸107には、図9の(a)に示すような停
止区間(時間T1)と駆動区間(時間T2)とが交互に
招来し、且つこの2×(T1+T2)=T5の時間に
て、横送り軸107が1回転し、この1回転にて、苗ト
レイAにおけるポット部A1の左右間隔L1だけ横移動
する。換言すると、ポット部A1の左右間隔L1の半分
だけ移動して停止している時間T1内に右の苗取り出し
機構12における摘み爪60,60によるポット部A1
からの苗取り区間(時間T3)を設定し、次の停止区間
(時間T1)内に摘み爪60で摘んだ苗を移植用カップ
32に放出する放出区間(T4)になるように設定する
一方、これは半サイクルだけずらして左の苗取り出し機
構12における摘み爪60,60によるポット部A1か
らの苗取り区間(時間T3)と放出区間(時間T4)と
を設定する。これにより、苗載台11における右の苗ト
レイA1のポット部A1から右の苗取り出し機構12で
苗を取り出している間に左苗トレイA1のポット部A1
からすでに取り出した苗を移植用カップ32にて圃場に
植付けるという作業サイクルを繰り返すことになり、走
行機体の進行方向の左右の苗移植条において、半サイク
ルずれて苗を植付けるという、いわゆる千鳥植えを実行
することができる。
【0025】また、前記位相調節手段105の調節に
て、左右の苗取り出し機構12及び移植機構13の作動
サイクルを一致させると、図9(b)に示すように、最
初の停止区間(時間T1)内に左右の苗トレイA1のポ
ット部A1からそれぞれの摘み爪60にて苗を取り出し
する苗取り区間(時間T3)があり、ポット部A1の左
右間隔の半分だけ移動して後の次の停止区間(時間T
1)内に左右両移植用カップ32,32にて圃場に苗移
植するという、並列状の2条植え作業が実行されるので
ある。
【0026】なお、前記実施例は乗用型の苗移植機につ
いて説明したが、歩行型の苗移植機についても適用でき
ることはいうまでもない。
【0027】
【発明の作用・効果】以上に詳述したように、請求項1
に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部が平面視マト
リックス状に配置された2つの苗トレイを並列的に載置
して搬送するための1つの苗載台と、各苗トレイのポッ
ト部から一対の摘み爪にて苗を摘み出す2つの苗取り出
し機構と、この苗取り出し機構から苗を受けて圃場に苗
を移植するための開閉可能な移植用カップを備えた2つ
の苗移植機構とから構成された2条植え用の苗移植機で
あって、1つの動力源から、前記苗載台の横送り駆動機
構と、前記両苗取り出し機構に動力伝達させるための1
本の共通入力軸とに動力伝達するように構成し、前記横
送り駆動機構には、一方の苗取り出し機構の1作動サイ
クル中に苗載台の横移動が2度間欠停止するようにした
間欠駆動機構を介挿する一方、前記両苗取り出し機構に
動力伝達させるための1本の共通入力軸の間に、位相調
節手段を介挿したものである。
【0028】従って、位相調節手段の調節にて、左右の
苗取り出し機構及び苗移植機構の作動サイクルのタイミ
ングが半分(180度)だけずれるように設定すれば、
苗載台の横移動の停止区間中に一方の苗取り出し機構の
摘み爪で苗トレイのポット部から苗を取り出し、他方の
苗移植機構の移植用カップでは既に摘み爪から受けた苗
を圃場に移植するというように、千鳥植えを実行できる
し、左右の苗取り出し機構及び苗移植機構の作動サイク
ルのタイミングを同じに調節すれば、2条植を左右同じ
箇所とする並列植えとすることができる。
【0029】そして、このような2条植えの態様を変更
することが位相調節手段の調節だけで至極簡単に実行で
きると共に、左右の苗取り出し機構及び苗移植機構とも
同じ構造のものを使用することができ、構成も至極簡単
となる。さらに、苗トレイの横移動が停止している間
に、苗取り出し機構の摘み爪にて苗を取り出すので、そ
の作業も安定し、且つタイミングも取り易いという効果
を奏する。
【0030】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の苗移植機において、前記横送り駆動機構から1本
の横送りねじ軸を介して前記苗載台を、前記一対の摘み
爪の作動サイクルに連動して間欠的に横移動させるよう
に構成したものである。このように苗載台の横送り機構
も1本の横送りねじ軸で構成されているので、横移動の
作動が確実で、且つ停止、移動のタイミングも安定して
いるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型苗移植機の概略側面図である。
【図2】苗載台の要部側面図である。
【図3】苗移植機構の要部側面図である。
【図4】苗移植機構の要部断面図である。
【図5】苗取り出し機構の要部側面図である。
【図6】苗取り出し機構の要部斜視図である。
【図7】苗取り出し機構の要部断面図である。
【図8】苗移植装置の動力伝達機構のスケルトン図であ
る。
【図9】(a)は千鳥植えの場合の横送り軸と摘み爪の
作動のタイミングを示す図であり、(b)は並列植えの
場合の横送り軸と摘み爪の作動のタイミングを示す図で
ある。
【符号の説明】 1 走行機体 8 苗移植装置 9 昇降リンク機構 11 苗載台 12 苗取出し機構 13 苗移植機構 32 移植用カップ 60 摘み爪 104 共通入力軸 105 位相調節手段 106 歯車動力伝動機構 107 横送り軸 109 間欠回動カム機構 A トレイ A1 トレイのポット部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗のポット部が平面視マトリックス状に
    配置された2つの苗トレイを並列的に載置して搬送する
    ための1つの苗載台と、各苗トレイのポット部から一対
    の摘み爪にて苗を摘み出す2つの苗取り出し機構と、こ
    の苗取り出し機構から苗を受けて圃場に苗を移植するた
    めの開閉可能な移植用カップを備えた2つの苗移植機構
    とから構成された2条植え用の苗移植機において、1つ
    の動力源から、前記苗載台の横送り駆動機構と、前記両
    苗取り出し機構に動力伝達させるための1本の共通入力
    軸とに動力伝達するように構成し、前記横送り駆動機構
    には、一方の苗取り出し機構の1作動サイクル中に苗載
    台の横移動が2度間欠停止するようにした間欠駆動機構
    を介挿する一方、前記両苗取り出し機構に動力伝達させ
    るための1本の共通入力軸の間に、位相調節手段を介挿
    したことを特徴とする苗移植機。
  2. 【請求項2】 前記横送り駆動機構から1本の横送りね
    じ軸を介して前記苗載台を、前記一対の摘み爪の作動サ
    イクルに連動して間欠的に横移動させるように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002335713A (ja) * 2001-05-17 2002-11-26 Iseki & Co Ltd 苗移植機
CN111316796A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 南京农业大学 一种蔬菜移栽自动分苗装置

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JP2002335713A (ja) * 2001-05-17 2002-11-26 Iseki & Co Ltd 苗移植機
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