JP2001204208A - 野菜移植機 - Google Patents

野菜移植機

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JP2001204208A
JP2001204208A JP2000011851A JP2000011851A JP2001204208A JP 2001204208 A JP2001204208 A JP 2001204208A JP 2000011851 A JP2000011851 A JP 2000011851A JP 2000011851 A JP2000011851 A JP 2000011851A JP 2001204208 A JP2001204208 A JP 2001204208A
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Japan
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seedling
planting
gear
rotary case
claw
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JP2000011851A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Takeyama
智洋 竹山
Toshiro Wada
俊郎 和田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗載台から苗取出爪によって取出され
る苗を苗植付爪に受継いで圃場に植付ける苗移植機にあ
って、苗植付爪による苗の高速植付けを容易に可能とさ
せる。 【解決手段】 同一軌跡上で180度位相を異ならせ
る2つの苗植付爪(25)を1組として1条分の苗植付
けを行うようにした野菜移植機において、中央の駆動軸
(62)を中心として回転するロータリケース(61)
と、駆動軸(62)と同一軸芯上でロータリケース(6
1)に一体に設けるサンギヤ(63)と、ロータリケー
ス(61)の両端側に回転自在に内設してサンギヤ(6
3)にアイドルギヤ(65)を介し連結させる遊星ギヤ
(66)とを設け、苗植付爪(25)を開閉自在に取付
ける2つのクランクアーム(78)(79)を遊星ギヤ
(66)に連結支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗トレイから1株分
の玉ネギ、葉ネギ、白ネギなどの野菜苗を取出して圃場
に植付けるようにした野菜移植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、苗載台の苗トレ
イから1つの苗取出爪によって取出した苗を1つの苗植
付爪に受継いで1条分の苗植付けを行っているが、これ
ら爪の作業速度には限界があって速くできないため、玉
ネギなどのような植付株間(8〜10cm)の短い作物
の場合、車速を遅くして(例えば0.2m/s前後)植
付株間の短い作物に対応させる必要があるなどして、作
業能率が極めて悪いという不都合があった。
【0003】このため、同一軌跡上で180度位相を異
ならせる2つの苗植付爪を設け、これら2つの苗植付爪
を1組として従来1つの爪で苗を1株植付けるのに対
し、同一時間内に苗を2株植付けるようにした手段があ
るが、2つの苗植付爪をそれぞれ動作させる2つの爪駆
動機構を必要とするなど構造が極めて複雑なものとなる
不都合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、同
一軌跡上で180度位相を異ならせる2つの開孔型苗植
付爪を1組として1条分の苗植付けを行うようにした野
菜移植機において、中央の駆動軸を中心として回転する
ロータリケースと、駆動軸と同一軸芯上でロータリケー
スに一体に設けるサンギヤと、ロータリケースの両端側
に回転自在に内設してサンギヤにアイドルギヤを介し連
結させる遊星ギヤとを設け、苗植付爪を開閉自在に取付
ける2つのクランクアームを遊星ギヤに連結支持させ
て、ロータリケースの駆動軸を中心とした回転時には、
ロータリケースの両端側に装備する2つの苗植付爪を適
正姿勢を保った状態で楕円運動させて、高速による良好
な植付作業を可能とさせるものである。
【0005】また、遊星ギヤと同一軸芯上のロータリケ
ースの固定軸に設ける固定ギヤと、遊星ギヤの一側面に
回転自在に支持して固定ギヤに対向状に結合させる2つ
の出力ギヤとを設け、これら2つの出力ギヤの固定ギヤ
軸に2つのクランクアーム基端を取付けて、ロータリケ
ースの入力軸を中心とした回転時には、遊星ギヤを同一
姿勢を維持させた状態で公転させると共に、出力ギヤを
ロータリケースの回転方向とは反対方向に同一回転数で
回転させて、苗植付爪に同一植付姿勢の楕円植付軌跡を
描かせて、良好な高速植付を可能とさせるものである。
【0006】さらに、2つのクランクアーム先端に単一
の植付アームを支持させ、該植付アームに開閉ロッドを
介し苗植付爪を取付けて、ロータリケースの回転中には
苗植付爪を常に同一植付姿勢に維持させて、苗を受継い
でから苗植付が終了するまでの苗姿勢を安定且つ適正に
保って高速植付での植付精度を向上させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。図1は移植機の全体側面図、図2は同全
体平面図、図3は移植部の側面説明図、図4は移植部の
平面説明図であり、図中(1)はエンジン(2)を搭載
する移動機体、(3)は前後スライドフレーム(4)
(5)に機体(1)を左右スライド自在に支持する固定
フレーム、(6)はスライドアーム(7)を介して機体
(1)をスライド動作させる油圧式スライドシリンダ、
(8)はミッションケース(9)からの駆動横軸(1
0)に左右伝動ケース(11)を介し上下揺動自在に支
持する左右の後車輪、(12)は前記固定フレーム
(3)の前端側にアクスルフレーム(13)を介し上下
揺動自在に支持する左右の前車輪、(14)は固定フレ
ーム(3)後端側のスイング軸(15)を介し前後車輪
(12)(8)を上下揺動させる油圧式スイングシリン
ダ、(16)は機体(1)の後方にシャーシフレーム
(17)を介し装設する苗供給装置、(18)は左右の
後車輪(8)間に装設してミッションケース(9)に植
付駆動ケース(19)を介して連結させる苗植付装置、
(20)は畝面(M)を鎮圧する左右1対の鎮圧ローラ
であり、前記苗供給装置(16)の左右往復移動する苗
載台(21)上の苗トレイ(22)より1株分のポット
苗(N)を箸形苗取出爪(23)でもって取出し、この
取出されたポット苗(N)を前記苗植付装置(18)の
マルチカッタ(24)と連動して上下動するホッパ開孔
形苗植付爪(25)に放出供給して、操向ハンドル(2
6)操作による機体(1)の走行中畝面(M)に一定間
隔毎のポット苗(N)の植付け(移植)を行うように構
成すると共に、機体(1)の左右スライド調節によって
植付条位置の変更などを行うように構成している。
【0008】また、(27)は前記スイングシリンダ
(14)を動作させて機体(1)を昇降操作する昇降レ
バー、(28)は植付クラッチの入切を行う植付クラッ
チレバー、(29)は走行速度を変速する主変速レバ
ー、(30)は機体(1)を左右方向に位置調節するス
ライド調節レバー、(31)は左右後車輪(8)の駆動
を停止させて機体(1)を旋回操作する左右サイドクラ
ッチレバーである。
【0009】図3乃至図16に示す如く、前記苗取出爪
(23)及び苗植付爪(25)は、1つの苗載台(2
1)の苗トレイ(22)に対し一定の間隔を有して左右
に並設させ、同位相駆動して1つの苗トレイ(22)か
ら2条分の苗取りと同時2条の苗植付けを行うと共に、
各苗取出爪(23)及び苗植付爪(25)における各1
条分の同一爪運動軌跡(A)(B)上で180度位相を
異ならせて、1つの運動軌跡(A)(B)中で2回の苗
取り及び苗植付けを行うように設けて、苗取速度及び苗
植付速度を略2倍に増速させるように構成している。
【0010】図3乃至図7に示す如く、前記苗取出爪
(23)は、前記シャーシフレーム(17)側の固定ブ
ラケットに位相調節板(32)を固定させ、一方向に等
速回転させるロータリケース(33)を取出爪駆動軸
(34)を介して調節板(32)に支持させ、駆動軸
(34)を中心としたロータリケース(33)の180
度対称位置に2つの爪ケース(35)の基端爪ケース軸
(36)を取付け、これら爪ケース(35)の先端に苗
取出爪(23)をそれぞれ取付けている。
【0011】また、前記ロータリケース(33)内の取
出爪駆動軸(34)にサンギヤ(37)を遊嵌させ、調
節板(32)にサンギヤ(37)を位相調節自在に固定
させると共に、サンギヤ(37)と同一歯数のアイドル
ギヤ(38)及びプラネタリギヤである遊星ギヤ(3
9)を中間軸(40)及びケース軸(36)を介してロ
ータリケース(33)内に支持させるもので、各ギヤ
(37)(38)(39)を不等速ギヤに設け、中央の
サンギヤ(37)に2つのアイドルギヤ(38)を介し
2つの遊星ギヤ(39)を一列且つ対称に常噛させ、ロ
ータリケース(33)の等速1回転中に同一爪運動軌跡
(A)で180度位相を異ならせて、交互に苗トレイ
(22)より2株分の苗(N)の取出しを行うように構
成している。
【0012】さらに、前記苗取出爪(23)を左右に開
閉する爪開閉カム(41)を爪ケース(35)に設ける
もので、爪ケース軸(36)を貫挿させロータリケース
(33)に位置調節自在に固定させる駆動カム軸(4
2)に、連結用ギヤ(43)(44)(45)を介して
開閉カム(41)のカム軸(46)を連結させると共
に、開閉支点軸(47a)(47b)を中心として苗取
出爪(23)の左右爪体(23a)(23b)を開閉す
る開閉アーム(48a)(48b)のローラ(49)に
前記開閉カム(41)の両側カム面(41a)(41
b)を摺接させて、ロータリケース(33)と爪ケース
(35)の相対位置の変化によって爪体(23a)(2
3b)を開閉させ、苗トレイ(22)内への苗取出爪
(23)の突入時に爪体(23a)(23b)を閉とさ
せて苗(N)を挾持する一方、苗取出爪(23)を苗植
付爪(25)との受継ぎ位置まで下動させるとき爪体
(23a)(23b)を開とさせて苗(N)を下方に落
下させるように構成している。
【0013】また、前記取出爪駆動軸(34)は、ミッ
ションケース(9)に連動連結する植付クラッチケース
からの伝動チェン(50)に連結させて、植付クラッチ
のオン時に左右2組(2条分)の苗取出爪(23)を同
位相で駆動して、1つの苗トレイ(22)より2条分の
ポット苗(N)の同時取出しを行うと共に、苗植付爪
(25)に同時受継ぎを行うように構成している。
【0014】さらに前記苗載台(21)は、シャーシフ
レーム(17)に固設する左右サイドフレーム(51)
間のガイドレール(52)と横送り駆動軸(53)に左
右往復動自在に支持させると共に、苗載台(21)に縦
送り駆動軸(54)を介し支持する駆動スプロケット
(55)と、遊転軸(56)を介し支持する遊転スプロ
ケット(57)間に張架する縦送りチェン(58)の所
定間隔毎の縦送りピン(59)を苗トレイ(22)のポ
ット底部間に掛合させて、苗載台(21)が左右移動終
端に到達したとき縦送り軸(60)の縦送りカム(60
a)を介して苗トレイ(22)を1ピッチ分縦送りする
ように構成している。
【0015】図4、図8乃至図16に示す如く、前記苗
植付爪(25)は、ミッションケース(9)左右両側の
植付駆動ケース(19)内側にそれぞれ取付ける単一の
ロータリケース(61)の両端側に2つの苗植付爪(2
5)を設けるもので、前記駆動ケース(19)の植付駆
動軸(62)に一体的にロータリケース(61)を取付
け、該ケース(61)内の駆動軸(62)にサンギヤ
(63)を遊嵌させると共に、サンギヤ(63)を位相
調節板(64)を介し位相調節自在に植付駆動ケース
(19)に固定させ、サンギヤ(63)に小径のアイド
ルギヤ(65)を介しプラネタリギヤである遊星ギヤ
(66)を常噛させ、ロータリケース(61)にアイド
ルギヤ(65)のギヤ軸(67)を、またロータリケー
ス(61)の固定ケース軸(68)に遊星ギヤ(66)
をそれぞれ回転自在に支持させ、前記サンギヤ(63)
と遊星ギヤ(66)を同一歯数の伝達比が1のギヤ構成
に設けて、ロータリケース(61)の回転時にも遊星ギ
ヤ(66)を定常姿勢に保つように構成している。
【0016】また、前記ケース軸(68)に小径の固定
ギヤ(69)を一体的に取付け、該ギヤ(69)と同一
歯数で180度対向位置でギヤ(69)に常噛させる2
つの出力ギヤ(70)(71)と、前記ケース軸(6
8)を中心としてロータリケース(61)に回転自在に
支持するギヤケース(72)とを設け、遊星ギヤ(6
6)とギヤケース(72)との間に単一の固定ギヤ(6
9)と2つの出力ギヤ(70)(71)とを一列状に配
設させ、2つの出力ギヤ(70)(71)のギヤ軸(7
3)(74)を遊星ギヤ(66)とギヤケース(72)
に回転自在に支持させて、ロータリケース(61)の1
回転中に2つの出力ギヤ(70)(71)のギヤ軸(7
3)(74)をロータリケース(61)の回転方向と逆
方向に1回転させるように構成している。
【0017】そして、前記苗植付爪(25)の前後爪体
(25a)(25b)を開閉するアーム軸である開閉ロ
ッド(75)(76)を植付アームである爪支持アーム
(77)に支持させ、前記ギヤ軸(73)(74)に基
端を固着するクランクアーム(78)(79)先端に枢
軸(80)及びロッド(76)を介して支持アーム(7
7)を連結支持させて、クランクアーム(78)(7
9)を平行リンクに形成して、前記ギヤ軸(73)(7
4)を中心としたクランクアーム(78)(79)の回
転中も支持アーム(77)を一定姿勢に保持して、苗植
付爪(25)を常に略垂直姿勢で上下動させるように構
成している。
【0018】また、前記開閉ロッド(75)(76)に
基端を固設する開閉アーム(81)(82)の一端側を
係合軸(83)及び係合ローラ(84)を介し相互に連
結させ、開閉アーム(81)(82)の他端側間に引張
バネ(85)を張架して常時は前後爪体(25a)(2
5b)を閉保持させると共に、一方の開閉アーム(8
2)の固定片(86)に突出長さ調節自在に開閉ロッド
部材(87)を設け、前記支持アーム(77)の枢軸
(80)を支持するクランクアーム(78)先端の軸ボ
ス(78a)に爪開閉カム(88)を固設させ、該開閉
カム(88)の外周カム面(88a)に前記ロッド部材
(87)先端を摺接させて、クランクアーム(78)
(79)による苗植付爪(25)の下動時にはカム面
(88a)によってロッド部材(87)を押し下げて爪
体(25a)(25b)を開放状態とさせて、爪体(2
5a)(25b)内に保持する苗(N)の放出を行うよ
うに構成している。
【0019】そして図15に示す如く、ロータリケース
(61)の1回転中に該ケース(61)の両端側に取付
ける2つの苗植付爪(25)を縦長の同一楕円植付軌跡
(B)上で180度位相を異ならせて上下運動させるも
ので、図8に示す如くロータリケース(61)が横長姿
勢となるとき、先端側を内方向に各クランクアーム(7
8)(79)を水平とさせて、2つの苗植付爪(25)
をケース(61)中心部の略同一高さ位置で近接させ、
ロータリケース(61)が縦長姿勢となるとき、先端側
を外方向に各クランクアーム(78)(79)を起立さ
せて、2つの苗植付爪(25)の一方を植付軌跡(B)
の最上動位置に位置させて苗取出爪(23)からの苗
(N)の受継ぎを行う一方、他方の苗植付爪(25)を
植付軌跡(B)の最下動位置に位置させて受継ぎ苗
(N)の放出を行って、1条分の苗(N)の植付けを行
うように構成している。
【0020】なお、(89)は爪体(25a)(25
b)の閉保持用の規制ストッパ、(90)は苗植付爪
(25)の内面に付着する泥土などを掻き落すゴム板製
のスクレーパである。
【0021】上記からも明らかなように、同一軌跡上で
180度位相を異ならせる2つの開孔型苗植付爪(2
5)を1組として1条分の苗植付けを行うようにした野
菜移植機において、中央の駆動軸(62)を中心として
回転するロータリケース(61)と、駆動軸(62)と
同一軸芯上でロータリケース(61)に一体に設けるサ
ンギヤ(63)と、ロータリケース(61)の両端側に
回転自在に内設してサンギヤ(63)にアイドルギヤ
(65)を介し連結させる遊星ギヤ(66)とを設け、
苗植付爪(25)を開閉自在に取付ける2つのクランク
アーム(78)(79)を遊星ギヤ(66)に連結支持
させたことによって、ロータリケース(61)の駆動軸
(62)を中心とした回転時には、ロータリケース(6
1)の両端側に装備する2つの苗植付爪(25)を適正
姿勢を保った状態で楕円運動させて、高速による良好な
植付作業を可能とさせることができる。
【0022】また、遊星ギヤ(66)と同一軸芯上のロ
ータリケース(61)の固定軸(68)に設ける固定ギ
ヤ(69)と、遊星ギヤ(66)の一側面に回転自在に
支持して固定ギヤ(69)に対向状に結合させる2つの
出力ギヤ(70)(71)とを設け、これら2つの出力
ギヤ(70)(71)の固定ギヤ軸(73)(74)に
2つのクランクアーム(78)(79)基端を取付けた
ことによって、ロータリケース(61)の駆動軸(6
2)を中心とした回転時には、遊星ギヤ(66)を同一
姿勢を維持させた状態で公転させると共に、出力ギヤ
(71)をロータリケース(61)の回転方向とは反対
方向に同一回転数で回転させて、苗植付爪(25)に同
一植付姿勢の楕円植付軌跡(B)を描かせて、良好な高
速植付を可能とさせることができる。
【0023】さらに、2つのクランクアーム(78)
(79)先端に単一の植付アーム(77)を支持させ、
該植付アーム(77)に開閉ロッド(78)(79)を
介し苗植付爪(25)を取付けたことによって、ロータ
リケース(61)の回転中には苗植付爪(25)を常に
同一植付姿勢に維持させて、苗を受継いでから苗植付が
終了するまでの苗姿勢を安定且つ適正に保って高速植付
での植付精度を向上させることができる。
【0024】また、ロータリケース(61)内にロータ
リケース(61)の回転に関係なく取付位置を一定維持
させる遊星ギヤ(66)と、該遊星ギヤ(66)と同一
軸芯上にロータリケース(61)と一体に固設する固定
ギヤ(69)とを設けると共に、固定ギヤ(69)に対
向状に且つ前後に取付位置を偏位させて結合させる2つ
の出力ギヤ(70)(71)を遊星ギヤ(66)の一側
に回転自在に支持させ、これら2つの出力ギヤ(70)
(71)のギヤ軸(73)(74)に苗植付爪(25)
を先端に支持する2つのクランクアーム(78)(7
9)の基端をそれぞれ取付けたことによって、単一のロ
ータリケース(61)の中央回転軸(62)を中心とし
た両端側の各遊星ギヤ(66)に苗植付爪(25)を連
結支持させる簡潔構造によって重量やコストの低減を図
ることができると共に、狭い植付条間にも良好に適応さ
せて、作業能率を向上させることができる。
【0025】さらに、一方のクランクアーム(79)先
端のロッド(76)を苗植付爪(25)一方の開閉支点
軸に設けたことによって、苗植付爪(25)の支持構造
と開閉構造の簡潔化を図って構成をコンパクトとさせる
ことができる。
【0026】またさらに、他方のクランクアーム(7
8)先端に開閉カム(88)を取付けて、開閉カム(8
8)で開閉ロッド部材(87)を押動して苗植付爪(2
5)の開閉を行うことによって、クランクアーム(7
8)に直接的に開閉カム(88)を取付けて、苗植付爪
(25)の開閉構造のコンパクト化を図ることができる
と共に、苗植付爪(25)の植付動作に正確に連動させ
た爪(25)の開閉を行って植付精度を向上させること
ができる。
【0027】図18に示す如く、左右に一定間隔を有し
て並設する2条用の苗取出爪(23)は、ミッションケ
ース(9)に連動連結する植付クラッチケース(91)
の出力軸(92)端に左右のロータリケース(33)の
取出爪駆動軸(34)をチェン(50)を介しそれぞれ
連結させ、植付クラッチケース(91)内の植付クラッ
チ(94)の入時に左右2条分の苗取出爪(23)を同
位相で駆動して1つの苗トレイ(22)より2条分のポ
ット苗(N)の同時取出しを行うように構成している。
【0028】また、前記ミッションケース(9)はエン
ジン(2)の出力軸(95)にベルト(96)を介し連
動連結させるミッション入力軸(97)と、該入力軸
(97)に植付タイミング用回転クラッチ(98)を介
して連動連結させる植付出力軸(99)とを備え、左右
2条分の苗植付爪用ロータリケース(61)の植付駆動
軸(62)に植付出力軸(99)をチェン(100)を
介しそれぞれ連結させて苗植付爪(25)の駆動を行う
一方、前記ミッション入力軸(97)に無段変速ベルト
(101)を介し苗取変速プーリ軸(102)を連動連
結させると共に、該プーリ軸(102)にチェン(10
3)を介し植付クラッチケース(91)の入力軸(10
4)を連動連結させて、苗載台(21)や苗取出爪(2
3)などの駆動を行うように構成している。
【0029】そして図17にも示す如く、前記回転クラ
ッチ(98)の上部停止カム(105)を操作するクラ
ッチホーク(106)にアーム(107)・植付タイミ
ングロッド(108)・タイミングアーム(109)を
介して前記出力軸(92)のタイミングアーム(11
0)を連動連結させて、苗取出爪(23)の苗取出し動
作にタイミングを合わせた苗植付爪(25)の間欠植付
動作を行うように構成している。
【0030】また、前記タイミングカム(110)は植
付入用のカム溝(110a)を180度位相を異ならせ
て対向2箇所に設けて、カム(110)の1回転で2回
の植付入信号を出力するように設ける一方、前記停止カ
ム(105)にも180度位相の異なる上部停止カム溝
(105a)を設けて、停止カム(105)の1回転中
に植付出力軸(99)の駆動を2回停止させるように設
けて、従来停止カム(105)及びタイミングカム(1
10)の1回転で1行程の苗植付動作を行うのに対し、
2行程の苗植付動作を行って、従来の1行程の機種にあ
って2つのカム(105)(110)を交換するだけで
高速の苗取り及び苗植付けに対応させるように構成して
いる。
【0031】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、同一軌跡上で180度位相を異ならせる2つの苗植
付爪(25)を1組として1条分の苗植付けを行うよう
にした野菜移植機において、中央の駆動軸(62)を中
心として回転するロータリケース(61)と、駆動軸
(62)と同一軸芯上でロータリケース(61)に一体
に設けるサンギヤ(63)と、ロータリケース(61)
の両端側に回転自在に内設してサンギヤ(63)にアイ
ドルギヤ(65)を介し連結させる遊星ギヤ(66)と
を設け、苗植付爪(25)を開閉自在に取付ける2つの
クランクアーム(78)(79)を遊星ギヤ(66)に
連結支持させたものであるから、ロータリケース(6
1)の駆動軸(62)を中心とした回転時には、ロータ
リケース(61)の両端側に装備する2つの苗植付爪
(25)を適正姿勢を保った状態で楕円運動させて、高
速による良好な植付作業を可能とさせることができるも
のである。
【0032】また、遊星ギヤ(66)と同一軸芯上のロ
ータリケース(61)の固定軸(68)に設ける固定ギ
ヤ(69)と、遊星ギヤ(66)の一側面に回転自在に
支持して固定ギヤ(69)に対向状に結合させる2つの
出力ギヤ(70)(71)とを設け、これら2つの出力
ギヤ(70)(71)の固定ギヤ軸(73)(74)に
2つのクランクアーム(78)(79)基端を取付けた
ものであるから、ロータリケース(61)の入力軸を中
心とした回転時には、遊星ギヤ(66)を同一姿勢を維
持させた状態で公転させると共に、出力ギヤ(71)を
ロータリケース(61)の回転方向とは反対方向に同一
回転数で回転させて、苗植付爪(25)に同一植付姿勢
の楕円植付軌跡(B)を描かせて、良好な高速植付を可
能とさせることができるものである。
【0033】さらに、2つのクランクアーム(78)
(79)先端に単一の植付アーム(77)を支持させ、
該植付アーム(77)に開閉ロッド(78)(79)を
介し苗植付爪(25)を取付けたものであるから、ロー
タリケース(61)の回転中には苗植付爪(25)を常
に同一植付姿勢に維持させて、苗を受継いでから苗植付
が終了するまでの苗姿勢を安定且つ適正に保って高速植
付での植付精度を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の全体側面図。
【図2】移植機の全体平面図。
【図3】移植部の側面図。
【図4】移植部の平面説明図。
【図5】苗取出爪部の側面説明図。
【図6】苗取出爪の駆動停止説明図。
【図7】苗取出爪部の断面説明図。
【図8】苗植付爪部の側面図。
【図9】苗植付爪部の断面説明図。
【図10】苗植付爪部の側面説明図。
【図11】苗植付爪部の側面説明図。
【図12】苗植付爪の駆動ギヤ部の説明図。
【図13】苗植付爪のロータリケースの断面説明図。
【図14】苗植付爪の平面説明図。
【図15】苗植付爪の駆動説明図。
【図16】苗植付爪の駆動系の説明図。
【図17】タイミング部の説明図。
【図18】移植駆動系の説明図。
【符号の説明】
(25) 苗植付爪 (61) ロータリケース (62) 駆動軸 (63) サンギヤ (65) 中間ギヤ (66) 遊星ギヤ (68) 固定軸 (69) 固定ギヤ (70)(71) 出力ギヤ (73)(74) ギヤ軸 (77) 植付アーム (78)(79) クランクアーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軌跡上で180度位相を異ならせる
    2つの開孔型苗植付爪を1組として1条分の苗植付けを
    行うようにした野菜移植機において、中央の駆動軸を中
    心として回転するロータリケースと、駆動軸と同一軸芯
    上でロータリケースに一体に設けるサンギヤと、ロータ
    リケースの両端側に回転自在に内設してサンギヤにアイ
    ドルギヤを介し連結させる遊星ギヤとを設け、苗植付爪
    を開閉自在に取付ける2つのクランクアームを遊星ギヤ
    に連結支持させたことを特徴とする野菜移植機。
  2. 【請求項2】 遊星ギヤと同一軸芯上のロータリケース
    の固定軸に設ける固定ギヤと、遊星ギヤの一側面に回転
    自在に支持して固定ギヤに対向状に結合させる2つの出
    力ギヤとを設け、これら2つの出力ギヤの固定ギヤ軸に
    2つのクランクアーム基端を取付けたことを特徴とする
    請求項1記載の野菜移植機。
  3. 【請求項3】 2つのクランクアーム先端に単一の植付
    アームを支持させ、該植付アームに開閉ロッドを介し苗
    植付爪を取付けたことを特徴とする請求項2記載の野菜
    移植機。
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