JP2001103810A - 野菜移植機 - Google Patents

野菜移植機

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JP2001103810A
JP2001103810A JP28805999A JP28805999A JP2001103810A JP 2001103810 A JP2001103810 A JP 2001103810A JP 28805999 A JP28805999 A JP 28805999A JP 28805999 A JP28805999 A JP 28805999A JP 2001103810 A JP2001103810 A JP 2001103810A
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Japan
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seedling
planting
claw
scraper
seedlings
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Pending
Application number
JP28805999A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Shimizu
修一 清水
Toshiro Wada
俊郎 和田
Tomohiro Takeyama
智洋 竹山
Yozo Ogaki
洋三 大垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗の高速植付けを行う苗植付爪にあっ
て、苗植付爪内面に付着する泥土の良好な除去を可能と
させる。 【解決手段】 同一植付軌跡(B)上で180度位相
を異ならせる2つの開孔形苗植付爪(25)を1組とし
て上下運動させて1条分の苗植付けを行うと共に、前記
苗植付爪(25)の内面に付着した泥土を掻き落すスク
レーパ(93)を苗植付爪(25)の後上方に取付け、
軌跡(B)上の前方の苗植付爪(25)に取付けるスク
レーパ(93)を後方の苗植付爪(25)内に臨ませて
泥土の除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗トレイから1株分
の玉ネギ、葉ネギ、白ネギなどの野菜苗を取出して圃場
に植付けるようにした野菜移植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、苗載台の苗トレ
イから1つの苗取出爪によって取出した苗を1つの苗植
付爪に受継いで1条分の苗植付けを行っているが、これ
ら爪の作業速度には限界があって速くできないため、玉
ネギなどのような植付株間(8〜10cm)の短い作物
の場合、車速を遅くして(例えば0.2m/s前後)植
付株間の短い作物に対応させる必要があるなどして、作
業能率が極めて悪いという不都合があった。
【0003】このため、同一軌跡上で180度位相を異
ならせる2つの苗植付爪を設け、これら1組として従来
1つの爪で苗を1株植付けるのに対し、同一時間内に苗
を2株植付けるようにした手段があるが、このような手
段の苗植付爪に爪内面に付着する泥土の掻き落し用スク
レーパを設けようとする場合、構造も複雑となるため簡
単に設けることができないばかりでなく、泥土の良好な
掻き落しも行えないという不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、同
一植付軌跡上で180度位相を異ならせる2つの開孔形
苗植付爪を1組として上下運動させて1条分の苗植付け
を行うと共に、前記苗植付爪の内面に付着した泥土を掻
き落すスクレーパを苗植付爪の後上方に取付け、軌跡上
の前方の苗植付爪に取付けるスクレーパを後方の苗植付
爪内に臨ませて泥土の除去を行って、スクレーパを作用
させる苗植付爪の移動方向と逆方向に移動させる状態と
させて、苗植付爪とスクレーパとの間の速度差を大とさ
せて良好な泥土の掻き落しを行うと共に、スクレーパを
植付苗の草丈より上方に配置させて植付苗に悪影響を与
えることなど防止するものである。
【0005】また、スクレーパには泥土の掻き落し方向
にバネ力を付勢するバネを設けて、苗植付爪内面の泥土
の掻き落し作業中、スクレーパに異常な力が作用したと
きにはバネ力に抗してスクレーパを移動方向とは反対方
向に移動させ回避させて、スクレーパの耐久性を向上さ
せるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。図1は移植機の全体側面図、図2は同全
体平面図、図3は植付部の側面説明図、図4は移植部の
平面説明図であり、図中(1)はエンジン(2)を搭載
する移動機体、(3)は前後スライドフレーム(4)
(5)に機体(1)を左右スライド自在に支持する固定
フレーム、(6)はスライドアーム(7)を介して機体
(1)をスライド動作させる油圧式スライドシリンダ、
(8)はミッションケース(9)からの駆動横軸(1
0)に左右伝動ケース(11)を介し上下揺動自在に支
持する左右の後車輪、(12)は前記固定フレーム
(3)の前端側にアクスルフレーム(13)を介し上下
揺動自在に支持する左右の前車輪、(14)は固定フレ
ーム(3)後端側のスイング軸(15)を介し前後車輪
(12)(8)を上下揺動させる油圧式スイングシリン
ダ、(16)は機体(1)の後方にシャーシフレーム
(17)を介し装設する苗供給装置、(18)は左右の
後車輪(8)間に装設してミッションケース(9)に植
付駆動ケース(19)を介して連結させる苗植付部であ
る苗植付装置、(20)は畝面(M)を鎮圧する左右1
対の鎮圧ローラであり、前記苗供給装置(16)の左右
往復移動する苗載台(21)上の苗トレイ(22)より
1株分のポット苗(N)を箸形苗取出爪(23)でもっ
て取出し、この取出されたポット苗(N)を前記苗植付
装置(18)のマルチカッタ(24)と連動して上下動
するホッパ開孔形苗植付爪(25)に放出供給して、操
向ハンドル(26)操作による機体(1)の走行中畝面
(M)に一定間隔毎のポット苗(N)の植付け(移植)
を行うように構成すると共に、機体(1)の左右スライ
ド調節によって植付条位置の変更などを行うように構成
している。
【0007】また、(27)は前記スイングシリンダ
(14)を動作させて機体(1)を昇降操作する昇降レ
バー、(28)は植付クラッチの入切を行う植付クラッ
チレバー、(29)は走行速度を変速する主変速レバ
ー、(30)は機体(1)を左右方向に位置調節するス
ライド調節レバー、(31)は左右後車輪(8)の駆動
を停止させて機体(1)を旋回操作する左右サイドクラ
ッチレバーである。
【0008】図4乃至図13に示す如く、前記苗取出爪
(23)及び苗植付爪(25)は、1つの苗載台(2
1)の苗トレイ(22)に対し一定の間隔を有して左右
に並設させ、同位相駆動して1つの苗トレイ(22)か
ら2条分の苗取りと同時2条の苗植付けを行うと共に、
各苗取出爪(23)及び苗植付爪(25)における各1
条分の同一爪運動軌跡(A)(B)上で180度位相を
異ならせて、1つの運動軌跡(A)(B)中で2回の苗
取り及び苗植付けを行うように設けて、苗取速度及び苗
植付速度を略2倍に増速させるように構成している。
【0009】図3乃至図7に示す如く、前記苗取出爪
(23)は、前記シャーシフレーム(17)側の固定ブ
ラケットに位相調節板(32)を固定させ、一方向に等
速回転させるロータリケース(33)を取出爪駆動軸
(34)を介して調節板(32)に支持させ、駆動軸
(34)を中心としたロータリケース(33)の180
度対称位置に2つの爪ケース(35)の基端爪ケース軸
(36)を取付け、これら爪ケース(35)の先端に苗
取出爪(23)をそれぞれ取付けている。
【0010】また、前記ロータリケース(33)内の取
出爪駆動軸(34)にサンギヤ(37)を遊嵌させ、調
節板(32)にサンギヤ(37)を位相調節自在に固定
させると共に、サンギヤ(37)と同一歯数のアイドル
ギヤ(38)及びプラネタリギヤ(39)を中間軸(4
0)及びケース軸(36)を介してロータリケース(3
3)内に支持させるもので、各ギヤ(37)(38)
(39)を不等速ギヤに設け、中央のサンギヤ(37)
に2つのアイドルギヤ(38)を介し2つのプラネタリ
ギヤ(39)を一列且つ対称に常噛させ、ロータリケー
ス(33)の等速1回転中に同一爪運動軌跡(A)で1
80度位相を異ならせて、交互に苗トレイ(22)より
2株分の苗(N)の取出しを行うように構成している。
【0011】さらに、前記苗取出爪(23)を左右に開
閉する爪開閉カム(41)を爪ケース(35)に設ける
もので、爪ケース軸(36)を貫挿させロータリケース
(33)に位置調節自在に固定させる駆動カム軸(4
2)に、連結用ギヤ(43)(44)(45)を介して
開閉カム(41)のカム軸(46)を連結させると共
に、開閉支点軸(47a)(47b)を中心として苗取
出爪(23)の左右爪体(23a)(23b)を開閉す
る開閉アーム(48a)(48b)のローラ(49)に
前記開閉カム(41)の両側カム面(41a)(41
b)を摺接させて、ロータリケース(33)と爪ケース
(35)の相対位置の変化によって爪体(23a)(2
3b)を開閉させ、苗トレイ(22)内への苗取出爪
(23)の突入時に爪体(23a)(23b)を閉とさ
せて苗(N)を挾持する一方、苗取出爪(23)を苗植
付爪(25)との受継ぎ位置まで下動させるとき爪体
(23a)(23b)を開とさせて苗(N)を下方に落
下させるように構成している。
【0012】また、前記取出爪駆動軸(34)は、ミッ
ションケース(9)に連動連結する植付クラッチケース
からの伝動チェン(50)に連結させて、植付クラッチ
のオン時に左右2組(2条分)の苗取出爪(23)を同
位相で駆動して、1つの苗トレイ(22)より2条分の
ポット苗(N)の同時取出しを行うと共に、苗植付爪
(25)に同時受継ぎを行うように構成している。
【0013】さらに前記苗載台(21)は、シャーシフ
レーム(17)に固設する左右サイドフレーム(51)
間のガイドレール(52)と横送り駆動軸(53)に左
右往復動自在に支持させると共に、苗載台(21)に縦
送り駆動軸(54)を介し支持する駆動スプロケット
(55)と、遊転軸(56)を介し支持する遊転スプロ
ケット(57)間に張架する縦送りチェン(58)の所
定間隔毎の縦送りピン(59)を苗トレイ(22)のポ
ット底部間に掛合させて、苗載台(21)が左右移動終
端に到達したとき縦送り軸(60)の縦送りカム(60
a)を介して苗トレイ(22)を1ピッチ分縦送りする
ように構成している。
【0014】図8乃至図13に示す如く、前記苗植付爪
(25)は、ミッションケース(9)左右両側の植付駆
動ケース(19)に取付ける中央1つ及び左右2つの植
付アーム(61)・(62)(63)に2条用2組の4
つの爪(25)を設けたもので、中央植付アーム(6
1)の先端両側に同位相の2つの苗植付爪(25)を、
また左右植付アーム(62)(63)の内側に中央植付
アーム(61)の爪(25)とは位相を180度異なら
せる苗植付爪(25)をそれぞれ1つ設けて、中央植付
アーム(61)と左右植付アーム(62)(63)間に
同一軌跡(B)上で180度位相を異ならせて上下運動
する2組の2条用植付爪(25)を配設するように構成
している。
【0015】中央及び左植付アーム(61)(62)中
間の揺動駆動軸(64)を左植付駆動ケース(19)の
出力軸(65)両外側端に180度取付位置の異なるク
ランクアーム(66)を介し連結させると共に、各アー
ム(61)(62)前端の揺動案内軸(67)を、左植
付駆動ケース(19)上部に固設するブラケット(6
8)の支点軸(69)に揺動アーム(70)を介して揺
動自在に支持させて、左植付駆動ケース(19)の出力
軸(65)を中心としたクランクアーム(66)の1回
転中に植付アーム(61)(62)後端の苗植付爪(2
5)の取付軸(71)(72)を楕円形状の植付軌跡
(B)で上下運動させるように構成している。
【0016】また、右植付アーム(63)中間の揺動駆
動軸(64)を右植付駆動ケース(19)の出力軸(6
5)右外側端にクランクアーム(66)を介し連結させ
ると共に、該植付アーム(63)前端の揺動案内軸(6
7)を右植付駆動ケース(19)上部に固設するブラケ
ット(68)の支点軸(69)に揺動アーム(70)を
介して支持させて、右植付駆動ケース(19)の出力軸
(65)を中心としたクランクアーム(66)の1回転
中に植付アーム(63)後端の苗植付爪(25)の取付
軸(72)を楕円形状の植付軌跡(B)で上下運動させ
るように構成している。
【0017】そして、前記植付アーム(61)の取付軸
(71)の左右外側端及び植付アーム(62)(63)
の取付軸(72)の内側端に爪支持板(73)をそれぞ
れ固定させ、該支持板(73)に苗植付爪(25)の前
後爪体(25a)(25b)を開閉する開閉ロッド(7
4)(75)を支持させ、これらロッド(74)(7
5)に固設する開閉アーム(76)(77)の一端側を
係合軸(78)を介し相互に連結させると共に、開閉ア
ーム(76)(77)の他端側間にバネ(79)を介設
して常時は前後爪体(25a)(25b)を閉保持する
ように構成している。
【0018】また、前記案内軸(67)・支点軸(6
9)・取付軸(71)(72)は植付アーム(61)
(62)(63)及び揺動アーム(70)に対しそれぞ
れ回動自在に設けるもので、前記ブラケット(68)に
静止固定させる支点軸(69)のスプロケット(80
a)にチェン(80)を介して案内軸(67)のスプロ
ケット(80b)を、また案内軸(67)のスプロケッ
ト(81a)にチェン(81)を介して取付軸(71)
(72)のスプロケット(82b)をそれぞれ連結させ
て、苗植付爪(25)の植付軌跡(B)上の何れの位置
においても常に略一定の垂直姿勢を維持させるように構
成している。
【0019】さらに、前記揺動駆動軸(64)を植付ア
ーム(61)(62)に対し回動自在に設けると共に、
クランクアーム(66)に駆動軸(64)を固定させる
もので、植付アーム(61)(62)内で駆動軸(6
4)に爪開閉カム(82)を固設させ、開閉カム(8
2)の外周カム面(82a)に転接させるローラ(8
3)を植付アーム(61)(62)内のカムリンク(8
4)前端に設けると共に、カムリンク(84)の後端に
固設する揺動軸(85)の左右外側端及び内側端を植付
アーム(61)(62)より外側に突出させて開閉リン
ク(86)の前端に連結させ、該リンク(86)の後端
を軸(87)及びロッド部材(88)を介して前記係合
軸(78)に連結させて、前記係合軸(78)に連結さ
せて、前記クランクアーム(66)の1回転時に前記開
閉カム(82)でもってリンク(84)(86)・係合
軸(78)を介し開閉カム(76)(77)を動作させ
て、爪体(25a)(25b)を開閉するように構成し
ている。
【0020】このようにクランクアーム(66)に固定
した開閉カム(82)を設けて、クランクアーム(6
6)の1回転運動を利用して植付爪(25)の開閉を行
うことにより、植付爪(25)の開閉位置を軌跡(B)
上で容易に設定可能とさせることができる。
【0021】また前記開閉アーム(76)(77)の中
心点となる係合軸(78)をロッド部材(88)で押し
て爪体(25a)(25b)を開閉する構成として、植
付爪(25)の軌跡(B)上の何れの移動位置において
もロッド部材(88)による係合軸(78)の押量を略
一定とさせて、爪体(25a)(25b)の正確な開閉
を行うことができる。
【0022】さらに、前記揺動アーム(70)の揺動支
点軸(69)を植付駆動ケース(19)に設けて、植付
装置(18)の構成の簡素化を図るもので、植付装置
(18)のピッチング制御機構にも用いる駆動ケース
(19)の固定ブラケット(68)を利用してより構成
の簡素化を図ることができる。
【0023】また、前記クランクアーム(66)と植付
アーム(61)(62)とを連結する揺動駆動軸(6
4)は、植付アーム(61)(62)内のチェン(8
1)の上下間を挿通させ、駆動軸(64)の両端をベア
リング(64a)を介し植付アーム(61)(62)に
支持させる構成として、簡素な構造のもので強度良好な
軸受を行うことができると共に、チェン(81)に噛合
せるスプロケットを駆動軸(64)に設けることによっ
てチェン張りにも駆動軸(64)を有効に活用すること
ができる。
【0024】さらに、前記クランクアーム(66)を有
しない中央植付アーム(61)の駆動軸(64)と右駆
動ケース(19)の出力軸(65)間に、各軸(64)
(65)に遊嵌の連結部材(89)を介設して、これら
アーム(61)及びケース(19)などの相互補強を図
っている。
【0025】また、植付アーム(61)(62)及び
(61)(63)間に配設する各1組の苗植付爪(2
5)は軌跡(B)上で上下運動するとき、180度位相
差の2つの爪(25)の内側が相互に干渉せず略逆方向
に移動すると共に、図9に示す如く植付クラッチがオフ
の苗植付爪(25)の移動停止時には、2つの爪(2
5)は軌跡(B)の略水平位置に停止させて、2つの爪
(25)を略均等高さに保って、路上走行や機体旋回を
良好とさせている。
【0026】また図4、図10に示す如く、前記駆動ケ
ース(19)を苗植付爪(25)と同一の植付条ライン
に配置させると共に、植付アーム(61)(62)(6
3)を植付条間(W)の略中央に配置させ、中央条1つ
の駆動ケース(19)と左右植付アーム(61)(6
2)及び(61)(63)とで形成する左右各1組の1
条用植付ユニット(18a)(18b)を左右対称部品
で且つ兼用部品で構成して、コスト低減やメンテナンス
性を向上させている。
【0027】上記からも明らかなように、苗載台(2
1)から苗取出爪(23)によって苗(N)を取出して
苗植付爪(25)に受継いで苗植付けを行うようにした
苗移植機において、同一苗取出軌跡(A)上で180度
位相を異ならせる2つの苗取出爪(23)を設け、これ
ら2つの苗取出爪(23)を1組として1条分の苗取出
しを行うことによって、従来の1つの苗取出爪(23)
による1回の苗取動作に対し2回の苗取りを行って、車
速を一定とさせた場合には従来より苗取速度を上昇さ
せ、また植付株間を一定とさせた場合には車速を増速さ
せて苗取り作業の能率を向上させることができるもの
で、同一苗植付軌跡(B)上で180度位相を異ならせ
る2つ1組の苗植付爪(25)に、2つ1組の苗取出爪
(23)からの苗(N)を受継いで1条分の苗植付けを
行うことによって、苗載台(21)から苗(N)を取出
して畝面(M)などに植付けるまでの作業を、従来の1
回の植付作業時間内に2回行って、この作業の大巾な能
率向上を図ることができる。
【0028】また、同一苗取出軌跡(A)上で180度
位相を異ならせる2つの苗取出爪(23)を単一のロー
タリケース(33)に爪ケース(35)を介して設ける
と共に、ロータリケース(33)の回転中に爪ケース
(35)を揺動させる不等速ギヤ(37)(38)(3
9)をロータリケース(33)内に設けることによっ
て、ロータリケース(33)1回転中に苗載台(21)
から苗(N)を2回取出すのに必要な苗取軌跡(A)を
容易に保て、簡単な構成のもので従来の1回の取出しに
対し同一時間内で2回の取出しを行って、苗取出し作業
での能率を向上させることができるもので、ロータリケ
ース(33)と爪ケース(35)との相対位置の変化で
もって苗取出爪(23)の開閉を行うことによって、苗
取出爪(23)の苗取軌跡(A)上で苗取出爪(23)
の開閉位置が容易に設定可能となって、苗取出爪(2
3)の苗取出動作に適正に対応させた爪(23)の開閉
を行って、苗(N)の取出精度を向上させることができ
る。
【0029】さらに、同一植付軌跡(B)上で180度
位相を異ならせる2つの苗植付爪(25)を設け、これ
ら2つの苗植付爪(25)を1組として1条分の苗
(N)を植付けることによって、従来の1つの苗植付爪
(25)による1回の苗植付動作に対し2回の苗植付け
を行って、車速を一定とさせた場合には従来より苗植付
速度を増速させて植付株間の短い作物に良好に適用さ
せ、また植付株間を一定とさせた場合には車速を増速
(現状0.2m/s前後に対し0.3〜0.4m/s)
させて苗植付作業の能率を向上させることができる。
【0030】また、苗植付爪(25)を有する植付アー
ム(61)(62)、(61)(63)を植付駆動レー
ス(19)の左右両側に配設して、植付駆動ケース(1
9)左右両側の植付アーム(61)(62)、(61)
(63)の苗植付爪(25)を2つ1組として1条分の
苗(N)を植付けることによって、、植付駆動ケース
(19)にコンパクト且つ左右バランス良好に2つ1組
の苗植付爪(25)を配設することができると共に、2
つ1組の苗植付爪(25)の駆動停止時には2つの苗植
付爪(25)を略水平に位置保持させることによって、
路上走行や機体旋回時などの苗植付爪(25)の駆動停
止時には、苗植付爪(25)を略均等高さに保って苗植
付爪(25)に損傷や苗植付爪(25)を支障とさせる
ことのない良好な作業を行うことができる。
【0031】さらに、ミッションケース(9)の左右両
側に左右植付駆動ケース(19)を配設させ、左右植付
駆動ケース(19)の外側に配設する左右植付アーム
(62)(63)の内側に単一の苗植付爪(25)を設
けると共に、左右植付駆動ケース(19)間に配設する
中央植付アーム(61)の左右両側に左右2つの苗植付
爪(25)を設けて、左右植付アームの苗植付爪(2
5)と中央植付アームの苗植付爪(25)との2つを1
組として1条分の苗植付けを行うことによって、中央植
付アーム(61)によって苗植付爪(25)の1つ分の
植付アームが削減されて重量及びコストの低減を図るこ
とができると共に、狭い植付条間にも良好に適応させる
ことができる。
【0032】また、中央植付アーム(61)の左右両側
に取付ける2つの苗植付爪(25)を同位相で駆動する
ように設けることによって、これら2つの苗植付爪(2
5)の作動タイミングを狂わすことなく常に正確に一致
させて、左右植付アーム(62)(63)の苗植付爪
(25)との作動タイミングにも正確に一致可能とさせ
て植付精度を向上させることができるものである。
【0033】さらに、クランクアーム(66)の回転に
よる植付アーム(61)(62)(63)の上下動作中
に苗植付爪(25)を開閉させて苗(N)の植付けを行
うようにした野菜移植機において、前記クランクアーム
(66)と植付アーム(61)(62)(63)との相
対位置の変化によって苗植付爪(25)を開閉すること
によって、苗植付爪(25)の開閉位置を爪(25)の
植付軌跡(B)上で容易に設定可能とさせて、苗植付爪
(25)の上下運動にタイミングを合わせた爪(25)
の正確な開閉を行うことができるもので、クランクアー
ム(66)に開閉カム(82)を固定させ、苗植付爪
(25)を開閉する植付アーム(61)(62)(6
3)の開閉アーム(76)(77)にリンク(84)
(86)を介し開閉カム(82)を連結させて、クラン
クアーム(66)の回転に同期して苗植付爪(25)の
開閉を行うことによって、クランクアーム(66)と植
付アーム(61)(62)(63)との相対位置の変化
を開閉カム(82)及びリンク(84)(86)などの
簡単な手段によって苗植付爪(25)に伝えて確実且つ
正確な苗植付爪(25)の開閉を行うことができる。
【0034】図14、図15に示す如く、前記爪支持板
(73)の後端上方にスクレーパ取付座(90)を一体
的に固定させ、該取付座(90)に固定する支軸(9
1)にアーム(92)を介し苗植付爪(25)の内面に
付着する泥土などを掻き落すゴム板製のスクレーパ(9
3)を支持させるもので、アーム(92)の基端ボス
(94)を支軸(91)に回動自在に取付け、苗植付爪
(25)の後上方に延設させるアーム(92)後端を植
付爪(25)の中心ライン側に折曲げて、苗植付爪(2
5)の中心ライン上にスクレーパ(93)を配置させ、
スクレーパ(93)を下方に押圧する捩りコイルバネ
(95)を前記ボス(94)外周上で取付座(90)と
アーム(92)間に介設すると共に、スクレーパ(9
3)の一定以上の下動を規制するストッパ(96)を取
付座(90)に位置調節自在に取付けて、苗(N)を植
付けた後に開放状態の植付爪(25)が軌跡(B)の上
方に移動するとき、苗(N)を受取って下動するもう一
つの植付爪(25)のスクレーパ(93)を上動する植
付爪(25)内面に摺接させこの内面に付着する泥土な
どを掻き落すように構成している。このように苗(N)
を植付けた後の植付爪(25)が上動し、180度位相
の異なるもう一方の植付爪(25)が下動すると、下動
する側のスクレーパ(93)を上動する側の植付爪(2
5)内面の上方より下方に移動させる状態とさせて交互
に泥土などの掻き落しを行うもので、この場合スクレー
パ(93)は爪(25)の開放によって隙間を拡大させ
る相手爪体(25a)(25b)間を、支障なくアーム
(92)を挿通させて爪体(25a)(25b)内面に
良好に摺接させて泥土などの確実な掻き落しを行うもの
である。
【0035】上記からも明らかなように、前記苗植付爪
(25)の内面に付着した泥土を掻き落すスクレーパ
(93)を苗植付爪(25)の後上方に取付け、軌跡
(B)上の前方の苗植付爪(25)に取付けるスクレー
パ(93)を後方の苗植付爪(25)内に臨ませて泥土
の除去を行うことによって、スクレーパ(93)を作用
させる苗植付爪(25)の移動方向と逆方向に移動させ
る状態とさせて、苗植付爪(25)とスクレーパ(9
3)との間の速度差を大とさせて良好な泥土の掻き落し
を行うと共に、スクレーパ(93)を植付苗(N)の草
丈より上方に配置させて植付苗(N)に悪影響を与える
ことなど防止することができるもので、スクレーパ(9
3)には泥土の掻き落し方向にバネ力を付勢するバネ
(95)を設けることによって、苗植付爪(25)内面
の泥土の掻き落し作業中、スクレーパ(93)に異常な
力が作用したときにはバネ力に抗してスクレーパ(9
3)を移動方向とは反対方向に移動させ回避させて、ス
クレーパ(93)の耐久性を向上させることができると
共に、スクレーパ性能を安定維持させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、同一植付軌跡(B)上で180度位相を異ならせる
2つの開孔形苗植付爪(25)を1組として上下運動さ
せて1条分の苗植付けを行うと共に、前記苗植付爪(2
5)の内面に付着した泥土を掻き落すスクレーパ(9
3)を苗植付爪(25)の後上方に取付け、軌跡(B)
上の前方の苗植付爪(25)に取付けるスクレーパ(9
3)を後方の苗植付爪(25)内に臨ませて泥土の除去
を行うものであるから、スクレーパ(93)を作用させ
る苗植付爪(25)の移動方向と逆方向に移動させる状
態とさせて、苗植付爪(25)とスクレーパ(93)と
の間の速度差を大とさせて良好な泥土の掻き落しを行う
と共に、スクレーパ(93)を植付苗(N)の草丈より
上方に配置させて植付苗(N)に悪影響を与えることな
ど防止することができるものである。
【0037】また、スクレーパ(93)には泥土の掻き
落し方向にバネ力を付勢するバネ(95)を設けたもの
であるから、苗植付爪(25)内面の泥土の掻き落し作
業中、スクレーパ(93)に異常な力が作用したときに
はバネ力に抗してスクレーパ(93)を移動方向とは反
対方向に移動させ回避させて、スクレーパ(93)の耐
久性を向上させることができると共に、スクレーパ性能
を安定維持させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の全体側面図。
【図2】移植機の全体平面図。
【図3】移植部の側面図。
【図4】移植部の平面説明図。
【図5】苗取出爪部の側面説明図。
【図6】苗取出爪の駆動停止説明図。
【図7】苗取出爪部の断面説明図。
【図8】苗植付爪部の側面図。
【図9】苗植付爪部の側面説明図。
【図10】苗植付爪駆動部の平面説明図。
【図11】左苗植付爪部の平面説明図。
【図12】右苗植付爪部の平面説明図。
【図13】苗植付爪の開閉説明図。
【図14】スクレーパ部の側面説明図。
【図15】スクレーパ部の平面説明図。
【符号の説明】
(25) 苗植付爪 (93) スクレーパ (95) バネ (B) 軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 俊郎 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 竹山 智洋 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 大垣 洋三 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 Fターム(参考) 2B060 AA10 AC02 AD07 BB04 BB05 CA04 CA13 CB17 CC05 CC20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一植付軌跡上で180度位相を異なら
    せる2つの開孔形苗植付爪を1組として上下運動させて
    1条分の苗植付けを行うと共に、前記苗植付爪の内面に
    付着した泥土を掻き落すスクレーパを苗植付爪の後上方
    に取付け、軌跡上の前方の苗植付爪に取付けるスクレー
    パを後方の苗植付爪内に臨ませて泥土の除去を行うよう
    に構成したことを特徴とする野菜移植機。
  2. 【請求項2】 スクレーパには泥土の掻き落し方向にバ
    ネ力を付勢するバネを設けたことを特徴とする請求項1
    記載の野菜移植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013226067A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Iseki & Co Ltd 移植機
JP2016136976A (ja) * 2016-05-12 2016-08-04 井関農機株式会社 移植機

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