JP4442779B2 - 苗移植装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1株分の玉葱等の野菜苗を圃場に植付ける苗移植装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来公知の苗移植機(苗移植装置)は、例えば、特開平7−8029号公報や、特開平9−28130号公報に開示されているように、左右走行車輪にて自走する走行機体に、エンジンと、ミッションケースと、苗植付け装置と、苗トレイにマトリックス状に配置されたポット苗を供給するための苗供給装置とを備え、前記苗植付け装置を、上下揺動アームの先端に移植すべき苗を保持して圃場に移植するための移植用カップ等からなる移植機構と、前記苗供給装置からポット苗を前記移植用カップに移送するための苗取出爪等からなる受け継ぎ機構とにより構成したものがあった。
【0003】
そして、前記移植機構は、走行機体上のエンジンからの動力を伝動する植付伝動ケースの自由端側(後端側)の回転軸に、ロータリケースを回転可能に被嵌すると共に、ロータリケース内には前記回転軸と同心状に太陽歯車を固定して設け、該太陽歯車に噛み合う中間歯車とこれに噛み合う遊星歯車とをロータリケース内にて回転自在に軸支する。前記遊星歯車が取付けられた支軸にはクランクアームが固着されている。該クランクアームの先端軸を、側面視L字状の揺動アームの下端部に回転可能に装着する。揺動アームの基端の案内コロは、地面に対して略垂直状(鉛直状)となるように走行機体に取付けられた上下長手のガイドレールに対して、上下摺動自在に嵌合されている。例えばロータリケースが時計方向に回転するとき、クランクアームがほぼ一定姿勢のまま反時計方向に回転する。従って、このクランクアームの先端軸に連結された揺動アームは、前記案内コロの箇所を中心にして走行機体の進行方向の前後揺動しつつ、前記ガイドレールに沿って上下運動する。
【0004】
前記揺動アームから略水平方向であって、前記クランクアームの回転平上にて走行機体の進行方向の後方向に延びる支持板に、前後一対の回動支持軸を回動可能に枢支し、該一対の回動支持軸に前後一対の半割り状で下窄まり状の移植用カップの上端が取付けられている。一方、この一対の回動支持軸はリンク機構を介して互いに逆向きに回動し、且つリンク機構に関連させた付勢バネにより、前記一対の移植用カップの下端が常時閉まる方向に付勢されている。従って、前記揺動アームが上下方向に長く前後方向に短い径の略楕円形の回動軌跡を描くのに応じて、前記一対の移植用カップが、前記受け継ぎ機構の苗取出爪の箇所と圃場面とのを間を、上下に長い略楕円軌跡を描いて上下往復動する。なお、前記一対の移植用カップは、前記受け継ぎ側で下端が閉じており、下降により移植用カップの下端が圃場面に突き刺さった後、当該一対の移植用カップの下端が強制的に開くように構成されており、これにより、前記受け継ぎされたポット苗は圃場に移植できるのであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の苗移植機では、前記ロータリケースの一回転当たり移植用カップは上下に1往復しかできないから、圃場面における走行機体の走行方向(以下、条方向という)に短い間隔で苗移植しようとすると、走行機体の走行速度を遅くしなければならないという問題があった。
【0006】
また、従来から公知のロータリ式の田植機では、伝動ケースから略水平横向きに突出して回転する駆動軸にロータリケースを固着し、このロータリケースにおける前記駆動軸を中心とする円周の180度対向する箇所に苗植軸を前記駆動軸と平行状に軸支する。この各苗植軸に分割爪を備えた苗植体を、分割爪が苗載台の苗取出し口方向を向かうようにして取付けする一方、前記ロータリケース内には、太陽歯車と中間歯車と遊星歯車とを配置し、前記各分割爪の運動軌跡が上下に長い略楕円状となるように構成したものが知られているが、この運動軌跡の上下方向の大きさは、せいぜい30cm程度であり、移植用カップにてポット苗を圃場に移植する場合に適用できなかった。
【0007】
本発明は、この問題を解決すべくなされたものであって、高速にて苗移植を実行することのできるコンパクトな苗移植機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の苗移植機は、走行機体に、その進行方向に沿って同期して上下回転する左右一対のロータリケースの回転直径方向の両先端部側面に、クランク体を各々回転可能に設け、ロータリケースが上下方向を指向するとき、上下位置の各クランク体の自由端側が、ロータリケースに対する上下各クランク体の回転支軸より回転半径外側の上下位置に位置し、ロータリケースが略水平方向を指向するとき、当該ロータリケースに対する両クランク体の回転支軸より回転半径の内径側に前記各クランク体の自由端がそれぞれ位置し、且つ各クランク体が前記ロータリケースの回転方向と逆方向に回転するようにする伝動機構を各ロータリケース内に設け、前記一方のロータリケースの回転中心軸と他方のロータリケースの回転中心軸とを、前記走行機体の進行方向に所定距離だけ前後に偏位するように配置し、前記前側に偏位させたロータリケースにおける各クランク体には、前後一対のカップ体からなる移植用カップにおける前カップ体を装着し、前記後側に偏位させたロータリケースにおける各クランク体には、前記移植用カップにおける後カップ体を装着し、前記前後両カップ体を同じ植付条に沿って前後に相対向した状態にて、前記ロータリケースの回転位相の如何に拘らず前記各カップ体は、その下端が常時下向きとなるように姿勢規制されて連結するように構成したものである。
【0009】
他方、請求項2に記載の発明の苗移植機は、走行機体にその進行方向に沿って上下回転するロータリケースの回転直径方向の両先端部側面に、クランク体を各々回転可能に設け、該ロータリケース内には、当該ロータリケースが上下方向を指向するとき、上下位置の各クランク体の自由端側が、ロータリケースに対する上下各クランク体の回転支軸より回転半径外側の上下位置に位置し、ロータリケースが略水平方向を指向するとき、当該ロータリケースに対する両クランク体の回転支軸より回転半径の内径側に前記各クランク体の自由端がそれぞれ位置し、且つ各クランク体が前記ロータリケースの回転方向と逆方向に回転するようにする伝動機構を設け、前記ロータリケースの回転中心軸と、前記ロータリケースに相対向させて配置された回転体の回転中心軸とを、前記走行機体の進行方向に所定距離だけ前後に偏位するように配置し、前記回転体の回転直径方向の両先端部側面には、クランク体を各々回転可能に設け、前記前側に偏位させたロータリケース又は回転体における各クランク体には、前後一対のカップ体からなる移植用カップにおける前カップ体を装着し、前記後側に偏位させた回転体又はロータリケースにおける各クランク体には、前記移植用カップにおける後カップ体を装着し、前記前後両カップ体を同じ植付条に沿って前後に相対向した状態にて、前記ロータリケースの回転位相の如何に拘らず前記各カップ体は、その下端が常時下向きとなるように姿勢規制されて連結するように構成したものである。
【0010】
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の苗移植装置において、前記前後一対のカップ体には、開閉リンク機構を設ける一方、クランク体には、前記一対のカップ体の開閉のためのカム体を固定し、該カム体と前記開閉リンク機構とを、ロータリケースが下端位置を含む所定範囲内でのみ一対のカップ体の下端が開放するように連係させたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施例について説明する。図1は苗移植機の概略側面図、図2は苗移植機の概略平面図、図6は移植機構の第1実施形態の要部平断面図、図7は図6のVII −VII 線矢視で見た移植機構の要部側面図、図8は移植機構の第1実施形態の要部平断面図、図9は図8のIX−IX線矢視で見た移植機構の要部側面図、図10は変形例の概略側面図である。
【0012】
走行機体1におけるメインフレーム3にはエンジン2とミッションケース4とを搭載し、該メインフレーム3の左右両側から後向きに延びる一対のアーム5,5には各々前輪6,6が装着されている。メインフレーム3における後部側で横方向に延びる駆動横軸ケース(図示せず)の両端には伝動ケース7,7を介して後輪8,8が装着され、ミッションケース4からの動力が後輪8,8に伝達される。
【0013】
前後輪6,8は、メインフレーム3に設けられたスイング機構9とスイング用油圧シリンダ(図示せず)とを介して昇降揺動可能に構成され、もって、走行路面、ないしは畝面Mに対して走行機体1の高さを変更可能(対地高さ調節可能)に構成されている。走行機体3の後部に延びるように設けたシャーシフレーム17の上端には後向きに延びるハンドル26を設け、シャーシフレーム17に対して苗載台21が左右に往復移動可能に配置されるように苗供給装置16が設けられている。
【0014】
この苗載台21は後述する横送り機構を介して左右往復動させるように構成される。この苗載台21には、苗ポット部22aを平面視で進行方向の前後左右にマトリックス状に設けた苗トレイ22を載置し、苗載台21に設けた後述する縦送り機構にて、前記横送りの移動終端で、苗ポット部22aを走行機体1の前進方向に1ピッチずつ間欠的に縦送りするように構成するものである。
【0015】
苗植付機構としての苗植付装置18は、左右両側の後輪8,8の間でミッションケース4に植付け伝動ケース19を介して設けられている(図4参照)。苗植付装置18は、移植すべきポット苗Nを保持して圃場に移植するための移植用カップ32等からなる移植機構30と、前記苗供給装置16における苗トレイ22の苗ポット部22aから移植用カップ32に移送するため苗取出爪23等からなる受け継ぎ機構29とにより構成し、前記苗供給装置16及び受け継ぎ機構29に対してはミッションケース4からチェンスプロケットに巻掛けられたチェンを介する伝達経路を経て動力伝達される。
【0016】
本実施形態では、1つの苗トレイ22から1条分の苗取りと畝Mへの1条の苗移植とを実行するものである。なお、移植用カップ32による苗移植の前にマルチカッタ24にて畝面Mを覆うマルチフィルムを移植箇所ごとにカットする。苗移植箇所の後方には、畝面Mを鎮圧する左右一対の鎮圧輪20,20が配置されている。
【0017】
次に、図2、図3及び図4を参照しながら苗供給装置16について説明する。苗載台21は図2に示すように、平面視で略矩形状の枠フレーム100と、該枠フレーム100の一側に配置した縦送り機構としての縦送り用伝動部を内蔵した縦送りケース101と、苗トレイ22を縦送りするための搬送チェン102と、大小のチェンスプロケット103,104と、空の苗トレイ22がハンドル26の後端方向に導かれるにように配置したガイドフレーム105等からなる。
【0018】
前記苗載台21の枠フレーム100等に装着した前部の案内コロ109を、前記シャーシフレーム17に固定された左右長手のコ字型ガイドレール106に嵌挿する一方、枠フレーム100後部の下向きコ字型のガイドレール107をシャーシフレーム17の左右両側に固定した摺接ガイド片108に載置させて苗載台21が左右に移動可能に装架されている。
【0019】
苗トレイ22は可撓性を有する軟質合成樹脂材にて構成し、搬送チェン102に搭載されて搬送されるとき大径のチェンスプロケット103の円周に沿って湾曲可能となっている。そして、前記左右一対の搬送チェン102,102は縦送りケース101内の動力伝達系を介して駆動される縦送り駆動軸110に装着された大径チェンスプロケット103と枠フレーム100に回転自在に装着された従動軸111における小径チェンスプロケット104とに巻掛けられている。前記左右一対の搬送チェン102,102には、適宜ピッチP2にて横向きの係合ピン112が突設されており、この左右の係合ピン110が苗トレイ22における搬送前後方向に並ぶ苗ポット部22aの連設部下面側に係合して確実に図4の矢印C方向に搬送するものである。
【0020】
前記横送り機構における伝動ケースから突出する横送り軸115には往復送りねじ部が形成されており、該往復送りねじ部に螺合する船型キー付き送りブロックと苗載台21におけるフレームから突出する係合ボルト等の係合片とを連結させ、苗載台21を苗トレイ22の横幅方向に左右往復移動させるように構成する。
【0021】
他方、前記伝動ケース114から突出する縦送り軸118は、前記苗載台21の横送り終端位置で間欠的に回動する。該縦送り軸118に前記横送り距離だけ隔てて設けた一対の蹴り爪(図示せず)は、縦送りケース101に設けた従動カム(図示せず)を蹴り回動させ、縦送りケース101内の伝動部を介して前記縦送り駆動軸110を間欠回動させ、苗ポット部22aが一定ピッチP1だけ間欠縦送りされるように構成するものである。
【0022】
次に、図3、図4及び図5を参照しながら、苗取出爪23等からなる受け継ぎ機構29の構成について説明する。この受け継ぎ機構29は、後述する苗取出爪23にてポット部20aからポット苗Nを取り出して、上昇位置における各移植用カップ32のほぼ真上にてポット苗Nを落下させて、当該移植用カップ32にて苗を受け止めることができるように配置されるものである(図3参照)。
【0023】
即ち、ミッションケース4の入力軸に連動連結する植付クラッチケース内の出力軸には、植付クラッチを備え、そのクラッチのON時には、出力軸チェン59を介してロータリケース72におけるロータリ入力軸71のチェンスプロケット63を回転駆動させる(図5参照)。走行走行機体1に固着したブラケット67に支持板68を固設し、この支持板68に固定された太陽歯車70の内周には、前記チェンスプロケット63から動力が伝達される入力軸71を回転自在に嵌合し、この入力軸71の他端をロータリケース72に固着して一体的に回転するように構成する(図5参照)。
【0024】
ロータリケース72内には、太陽歯車70に噛み合う中間歯車73と、クランク軸74に固着して中間歯車73に噛み合う遊星歯車75とが内装されている。クランク軸74に取付けられたクランクアーム76の先端から突出するカム軸77には、一端に左右一対の苗取出爪23,23が装着された苗取出しアーム78を回転自在に被嵌する。苗取出しアーム78の他端から突出したガイド軸79は、前記支持板68と平行状に固定されたガイド板80における略円弧状のガイド溝81に摺動自在に嵌合されている。前記入力軸71周りのロータリケース72の一回転にて、前記一対の苗取出爪23,23が苗トレイ22の苗ポット部22a内に苗取出爪23,23の先端のへら部23aが突き刺さってポット苗Nを挟持する姿勢を経て元に戻る軌跡82(図4参照)を巡るように構成されている。
【0025】
なお、前記苗取出爪23は、棒状の軸の先端にへら部23aが取付けられたものであって、へら部23aは正面視で変形菱形状で、先端(下端)側が窄まり、且つ断面は鈍角のL字状となるように、薄い金属板等にて形成されている。
【0026】
また、前記左右一対の苗取出爪23,23の基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84に固着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78における眼鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右両取付け片83,83を連結するばね(図示せず)にて、左右一対の苗取出爪23,23の先端側が常時閉じる方向に付勢されている。
【0027】
前記カム軸77にはカム板86を固着し、該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を突設し、前記左右一対の苗取出爪23,23の基端取付け片83,83から相対向するように突出する球状等の当接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り上げて当接すると、両苗取出爪23,23の先端が前記ばねの力に抗して開くように構成されている。
【0028】
次に、前記苗植付装置18のうち移植機構30の第1実施形態における構造を図6及び図7を参照して説明する。移植機構30における左右一対の植付け伝動ケース19をミッションケース4の左右両側から走行機体1の進行方向に沿って後向きに突出させる。ミッションケース4の左右両側面に横向きに突出する出力軸としてのPTO軸10に、各植付け伝動ケース19内の基端側チェンスプロケット11を取付けし、植付け伝動ケース19における自由端側(後端側)の回転中心軸33に固定したチェンスプロケット35にチェン34を巻掛けして動力伝達する。
【0029】
前記回転中心軸33を植付け伝動ケース19の自由端側の一側面から水平方向で横向き内方向に突出させ、該回転中心軸33と一体的に回転するように被嵌した内筒36をロータリケース37の外側面にフランジ38及びボルト39等を介して固定する。この場合、平面視において、図6に示すように、前記一対の植付け伝動ケース19、19を挟んだ間に各ロータリケース37を配置する。これにより、左右一対のロータリケース37,37は回転中心軸33の箇所中心に回転できることになる。
【0030】
なお、図6及び図7に示すように、走行機体1の進行方向に向かって右側の植付け伝動ケース19、19における回転中心軸33の軸線は左側の植付け伝動ケース19、19における回転中心軸33の軸線より前方に位置し、両回転中心軸33の軸線間距離H1は、後述するように、クランク体45,45ひいては移植用カップ32における前後対のカップ体32a,32bの配置間隔にほぼ等しくなるように設定されている。
【0031】
前記各回転中心軸33と同心状に配置される太陽チェンスプロケット40が取付けられた外筒41は、前記内筒36の外周に対して回転可能に被嵌されている。ロータリケース37内には、その長手方向の両端部に、同じ回転半径位置に回転支軸42,42を回転自在に設ける。前記ロータリケース37内にて前記両回転支軸42にそれぞれ固定したチェンスプロケット43,43と前記太陽チェンスプロケット40とにチェン44を巻掛ける(図6参照)。
【0032】
そして、前記各回転支軸42の先端部に、クランク体45の基部45aをボルト46等にて固定し、クランク体45の自由端側から水平に突出する水平支持筒47には、水平アーム部46を各々回転可能に枢支している。そして、この水平アーム部46には移植用カップ32におけるカップ体32a(32b)を回動可能に装着する。移植用カップ32は下向きに窄まる略円錐状のものを走行機体の進行方向の前後に半割りした一対のカップ体32a,32bにて構成されている。この場合、実施形態では、図6及び図7に示すごとく、進行方向に向かって右側の植付け伝動ケース19におけるロータリケース37に設けたクランク体45,45の水平アーム部46が進行方向の前側に位置して前側カップ体32aを支持する。一方、進行方向に向かって左側の植付け伝動ケース19におけるロータリケース37に設けたクランク体45,45の水平アーム部46が進行方向の後側に位置して後側カップ体32aを支持することになる。
【0033】
また、前後両カップ体の下端を開閉させるためのリンク機構として、移植用カップ32における前後一対のカップ体32a,32bのそれぞれの上端部外面に固着した水平アーム部46,46には、各々L字状の揺動アーム48,48を固定し、両揺動アーム48,48を、一方の揺動アーム48固定したピン49及び他方の揺動アーム48に穿設された図示しない横長の案内溝を介して回動可能に連結する。また、前記両揺動アーム48,48の下端側間を引張バネ50にて連結し、常時前後対のカップ体32a,32bの下端側が閉じるように付勢されている(図7参照)。
【0034】
そして、前記一方の揺動アーム48から突出させ、且つその突出長さをナット部等にて調節可能とした従動子51の上端を、一方のクランク体45の自由端側に固定されたカム体52の外周カム面に当接させておく(図6参照)。このカム体52における外周カム面のうち回転支軸42の軸心からの距離が大きい箇所では、従動子51を押し、一方の揺動アーム48が回動し、それにつれてピン49及び案内溝を介して他方の揺動アーム48も回動して、引張バネ65のバネ力に抗してそれらが取付けられた両方のカップ体の下端が開く。回転支軸42の軸心からの距離が短い外周カム面の箇所では、前記引張バネ50のバネ力にて、両揺動アーム48,48は、両方のカップ体の下端が閉じる方向に回動保持される。
【0035】
前記の構成により、苗移植時に左右の植付ケース伝動ケース19,19に同期して動力伝達すると、図7において、回転中心軸33を介して左右両側のロータリケース37,37が矢印A方向(反時計方向)に回転する。これにより、当該各ロータリケース37の両端の回転支軸42,42は公転する。
【0036】
この両回転支軸42,42におけるチェンスプロケット43、43と前記太陽チェンスプロケット40とにチェン44が巻掛けられている伝動機構であるので、当該チェン44は図7において時計方向に回動し、各回転支軸42も時計方向に自転する。
【0037】
従って、ロータリケース37が反時計方向に回転するのに対して、クランク体45は時計方向に自転(回転)する。そして、前記太陽チェンスプロケット40と、チェンスプロケット43との減速比率を2(増速)とすることにより、ロータリケース37が上下方向を指向するとき、当該ロータリケース37の回転中心軸33の軸心から、クランク体45の回転中心である回転支軸42,42の軸心までの回転半径(R1)の外側の上下位置に、当該各クランク体45の自由端側の水平アーム部46がそれぞれ位置する。
【0038】
また、ロータリケース37が略水平方向を指向するとき、当該ロータリケース37の回転中心軸33の軸心から、クランク体45の回転中心である回転支軸42,42の軸心までの回転半径(R1)の内径側に前記各水平アーム部46,46がそれぞれ位置するように、両クランク体45,45の姿勢が変化する(図7参照)。換言すると、ロータリケース37の一回転に対してクランク体45は2回転することになる。
【0039】
そして、前記前後一対のクランク体45の自由端側に設けられた水平アーム部46,46に装着された移植用カップ32はその両カップ体32a,32bの下端が常時下向き(鉛直状)となるように、前記カム体52と従動子51との関係で姿勢制御されるのであり、各移植用カップ32は上下に長く、且つ走行機体の進行方向の前後には短い長楕円の軌跡(K)を描くことができるのである(図7参照)。
【0040】
なお、前記カム体55の外周カム面の形状と従動子51との関係は、図7に示すごとく、ロータリケース37の長手方向(クランク体45,45が取り付けられた側)が、略垂直状に上下方向を指向し、且つ下位置にあるときのクランク体45における移植用カップ32の下端部が圃場面Mに突入した直後に、その前後カップ体32a,32bの下端側が開き(これにより移植用カップ32内のポット苗Nは圃場のくぼみ内に移植される)、圃場面Mから移植用カップ32の下端部が抜き出た後、移植された苗の上端より上方で閉じるという開閉動作を実行することができるように形成されているのである。
【0041】
前述のように上下長楕円軌跡(但し、この軌跡は走行機体1が前進していない状態で示す)にて苗移植するので、走行機体1におけるポット苗Nの受け継ぎ部が圃場面Mより高い位置にあっても、圃場への苗移植を確実に行なえると共に、移植用カップが圃場面Mに略鉛直状に押し込まれるから、移植された苗の姿勢が鉛直状となり、苗育成が良好になるという効果を奏する。
【0042】
また、1つのロータリケース37の両端にクランク体45,45を介して2つの移植用カップ32,32を設けたので、ロータリケース37の一回転にて1つの条に沿って二箇所移植できて、高速苗移植作業を実現することができる。
【0043】
さらに、図6及び図7に示すように、ロータリケース37の回転中心軸33から回転支軸42までの距離(回転半径R1)より、前記各回転支軸42からクランク体45の自由端側の水平アーム部46までの距離(回転半径R2)が短くなるように設定すれば、同じロータリケース37における2つのクランク体45,45同士が互いに干渉することなく、前記上下長楕円軌跡Kを描くことができ、ひいては走行機体全体の前後方向の寸法を短くしたコンパクトものにすることができる。
【0044】
より好ましくは、左右2つのロータリケース37,37が略水平方向を指向するとき、図6に示すごとく、前側に偏位させたロータリケース37(実施形態では進行方向に向って右側のロータリケース37)における後側のクランク体45に設けた前カップ体32aの前端と、後側に偏位させたロータリケース37(実施形態では進行方向に向って左側のロータリケース37)における前側のクランク体45に設けた後カップ体32aの後端とが干渉しない程度に、前記両回転半径の比率(R2/R1)を設定すると、2つのロータリケース37,37が略水平を指向したときの前後長さの範囲内で2つの移植用カップ32,32が上下揺動するのでコンパクトな苗移植機を提供することができる。
【0045】
さらに、前記一方のロータリケース37における2つのクランク体45、45の自由端側に、前記一対のカップ体32a,32bの開閉のためのカム体52を固定し、該カム体52と前記一方の揺動アーム48に設けた従動子51とを、クランク体45が下端位置を含む所定範囲内でのみ一対のカップ体32a,32bの下端が開放するように連係させたものであるから、簡単で且つコンパクトな構成で移植用カップ32の開閉動作を実行させることができるという効果を奏する。
【0046】
図8は前記第1実施形態の変形例であって、前記各ロータリケース37の伝動機構を歯車のみで構成した場合を示し、左右のロータリケース37,37の回転中心軸33,33の軸心を走行機体1の進行方向の前後に所定距離H1だけ偏位させて配置する。そして、各ロータリケース37内において、前記回転中心軸33に太陽歯車55を回転自在に被嵌し、当該ロータリケース37の両端の遊星歯車56,56との間に互いに噛み合う中間歯車57,57を配置する。太陽歯車55から遊星歯車56までの減速比率は1/2(増速)である。回転中心軸33とロータリケース37とは一体的に回転するように固定され、また、ロータリケース37の両端の遊星歯車56,56が固着された回転支軸42,42とクランク体45,45とは一体的に回転するように固定されている。そして、前記各クランク体45には前記水平アーム部46や揺動アーム48等の前記第1実施形態と同じ構成にて前後のカップ体32a,32bが装着され、また、前記第1実施形態と同様にカム体等も備えられている。
【0047】
この変形例でも、前記第1実施形態(ロータリケース37内がチェン伝動の場合)と同様に、回転中心軸33を介してロータリケース37を矢印A方向(反時計方向)に回転させると、各クランク体45は時計方向に回転する。そして、両ロータリケース37,37が上下方向を指向するとき、当該ロータリケース37,37に対する上下各クランク体45,45の回転支軸42,42より回転半径(R1)の外側の上下位置に前記各水平アーム部46,46がそれぞれ位置し、且つ両ロータリケース37が略水平方向を指向するとき、当該ロータリケース37に対する両クランク体45,45の回転支軸42,42より回転半径(R1)の内径側に前記水平アーム部46,46がそれぞれ位置するようにクランク体45,45の姿勢が変化し、各移植用カップ32は上下に長く、且つ走行機体の進行方向の前後には短い長楕円の軌跡(K)を描くことができるのである。
【0048】
前記第1実施形態のように、前記ロータリケース37内の伝動機構を回転可能な太陽チェンスプロケット40と、両端部のチェンスプロケット43、43と、これらに巻掛けるチェン44とにより構成すれば、所定の減速比率を確保する場合において、太陽チェンスプロケット40とチェンスプロケット43との軸間距離(ロータリケース37の回転中心軸33からクランク体45の回転支軸42までの軸間距離に相当する)を任意に長くすることができ、図8の変形例のように、歯車同士の噛み合いによる前記ロータリケース37の回転中心軸33からクランク体45の回転支軸42までの軸間距離のごとき固定的なものでなくなるから設計上の自由度が大きくなるという効果を奏する。
【0049】
図9及び図10は第2実施形態を示し、図示実施形態では、移植機構30における左右一対の植付け伝動ケース19をミッションケース4の左右両側から走行機体1の進行方向に沿って後向きに突出させる。ミッションケース4の左右両側面に横向きに突出する出力軸としてのPTO軸10に、各植付け伝動ケース19内の基端側チェンスプロケット11を取付けし、植付け伝動ケース19における自由端側(後端側)の回転中心軸33に固定したチェンスプロケット35にチェン34を巻掛けして動力伝達する。
【0050】
走行機体の進行方向に向かって左側の回転中心軸33を植付け伝動ケース19の自由端側の一側面から水平方向で横向き内方向に突出させ、該回転中心軸33と一体的に回転するように被嵌した内筒36をロータリケース37の外側面にフランジ38及びボルト39等を介して固定し、前記第1実施形態と同様の伝動機構をロータリケース37内に備え、そのロータリケース37の両端には、回転中心軸33から同じ半径R1の位置で、位相として180度異なる位置に、回転支軸42,42を回転自在に装着し、両回転支軸42,42にクランク体45,45を装着し、該各クランク体45の自由端側の水平支持筒47に水平アーム部46,46を横向きに突出させ、移植用カップ32における後カップ体32b,32bを装着するリンク機構等の点
(構成)は前記第1実施形態と同じ構成である。
【0051】
他方、図9に示すごとく、進行方向に向かって右側の植付け伝動ケース19の自由端から突出させた回転中心軸33には、回転体としてのアーム体59を固定し、該アーム体59における両端であって、前記と同じ半径R1の位置に自由回転可能な支軸61、61を横向きに突出させ、この各支軸61にクランク体45の基端を固着する。各クランク体45の自由端に固定した水平支持筒47に水平アーム部46,46を横向きに突出させ、移植用カップ32における前カップ体32a,32aを装着し、前後のカップ体32a,32bを開閉するための揺動アーム48やカム体52、従動子51を設ける等の点
(構成)は前記第1実施形態と同じ構成である。
【0052】
この構成であっても、前記第1実施形態と同じ作用効果を奏して移植用カップ32を上下に長い楕円軌道Kにて上下移動させて苗移植できる。そして、この実施形態では、一方のアーム体59には伝動機構が内されていないことから、構成が至極簡単になり、コストの削減に寄与できるという効果を奏する。
【0053】
なお、ロータリケース37と回転体としてのアーム体59との左右配置関係を前記第2実施形態とは逆になるように構成しても良いことはいうまでもない。また、ロータリケース37とアーム体59との前後の偏位関係を前記第2実施形態とは逆になるように構成した場合、ロータリケース37側には移植用カップにおけるカップ体32aを装着し、アーム体59側には後カップ体32bを装着することになる。
【0054】
尚、本発明は、2つの苗取出爪23及び2つの移植用カップ32を、一つの苗載台21における苗トレイ22に対して左右に一定間隔を隔てて並設させ、前記移植機構30を左右に移植苗状の間隔を隔て設け、両移植機構30,30の位相を同期させて1つの苗トレイ22から2条分の苗取りと畝Mへの2条の苗移植とを実行するものに対しても適用することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明の苗移植機は、走行機体に、その進行方向に沿って同期して上下回転する左右一対のロータリケースの回転直径方向の両先端部側面に、クランク体を各々回転可能に設け、ロータリケースが上下方向を指向するとき、上下位置の各クランク体の自由端側が、ロータリケースに対する上下各クランク体の回転支軸より回転半径外側の上下位置に位置し、ロータリケースが略水平方向を指向するとき、当該ロータリケースに対する両クランク体の回転支軸より回転半径の内径側に前記各クランク体の自由端がそれぞれ位置し、且つ各クランク体が前記ロータリケースの回転方向と逆方向に回転するようにする伝動機構を各ロータリケース内に設け、前記一方のロータリケースの回転中心軸と他方のロータリケースの回転中心軸とを、前記走行機体の進行方向に所定距離だけ前後に偏位するように配置し、前記前側に偏位させたロータリケースにおける各クランク体には、前後一対のカップ体からなる移植用カップにおける前カップ体を装着し、前記後側に偏位させたロータリケースにおける各クランク体には、前記移植用カップにおける後カップ体を装着し、前記前後両カップ体を同じ植付条に沿って前後に相対向した状態にて、前記ロータリケースの回転位相の如何に拘らず前記各カップ体は、その下端が常時下向きとなるように姿勢規制されて連結するように構成したものである。
【0056】
この構成によれば、左右一対のロータリケースの両端に移植用カップを設けたので、ロータリケースの一回転にて1つの条に沿って二箇所移植できて、高速苗移植作業を実現することができる。また、各ロータリケースにおける移植用カップは上下長楕円軌跡を描くので、移植用カップが圃場面に略鉛直状に押し込まれるから、移植された苗の姿勢が鉛直状となり、苗育成が良好になるという効果を奏する。
【0057】
さらに、各ロータリケースにクランク体を介して移植用カップを装着するので、伝動機構が簡単になり、製造コストを低減できるという効果を奏する。
【0058】
他方、請求項2に記載の発明の苗移植機は、走行機体にその進行方向に沿って上下回転するロータリケースの回転直径方向の両先端部側面に、クランク体を各々回転可能に設け、該ロータリケース内には、当該ロータリケースが上下方向を指向するとき、上下位置の各クランク体の自由端側が、ロータリケースに対する上下各クランク体の回転支軸より回転半径外側の上下位置に位置し、ロータリケースが略水平方向を指向するとき、当該ロータリケースに対する両クランク体の回転支軸より回転半径の内径側に前記各クランク体の自由端がそれぞれ位置し、且つ各クランク体が前記ロータリケースの回転方向と逆方向に回転するようにする伝動機構を設け、前記ロータリケースの回転中心軸と、前記ロータリケースに相対向させて配置された回転体の回転中心軸とを、前記走行機体の進行方向に所定距離だけ前後に偏位するように配置し、前記回転体の回転直径方向の両先端部側面には、クランク体を各々回転可能に設け、前記前側に偏位させたロータリケース又は回転体における各クランク体には、前後一対のカップ体からなる移植用カップにおける前カップ体を装着し、前記後側に偏位させた回転体又はロータリケースにおける各クランク体には、前記移植用カップにおける後カップ体を装着し、前記前後両カップ体を同じ植付条に沿って前後に相対向した状態にて、前記ロータリケースの回転位相の如何に拘らず前記各カップ体は、その下端が常時下向きとなるように姿勢規制されて連結するように構成したものである。
【0059】
この構成によれば、請求項1の発明と同じ作用効果に加えて、請求項1の発明に比べて、伝動機構を内するロータリケースが一つだけで済むから、一層構造が簡単となるという効果を奏する。
【0060】
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の苗移植装置において、前記前後一対のカップ体には、開閉リンク機構を設ける一方、クランク体には、前記一対のカップ体の開閉のためのカム体を固定し、該カム体と前記開閉リンク機構とを、ロータリケースが下端位置を含む所定範囲内でのみ一対のカップ体の下端が開放するように連係させたものであるから、簡単で且つコンパクトな構成で移植用カップの開閉動作を実行させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の概略側面図である。
【図2】苗移植機の概略平面図である。
【図3】受け継ぎ機構及び苗供給装置の要部側面図である。
【図4】受け継ぎ機構と苗供給装置と移植用カップとの位置関係を示す側面図である。
【図5】受け継ぎ機構の要部断面図である。
【図6】移植機構の第1実施形態の断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視概略側面図である。
【図8】移植機構の第1実施形態の変形例を示す概略側面図である。
【図9】移植機構の第2実施形態の断面図である。
【図10】図9のX−X線矢視概略側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体
16 苗供給装置
18 苗植付け装置
21 苗載台
22 苗トレイ
23 苗取出爪
29 受け継ぎ機構
32 移植用カップ
33 回転中心軸
37 ロータリケース
40 太陽チェンスプロケット
42 回転支軸
43 チェンスプロケット
44 チェン
45 クランク体
46 水平アーム部
48 揺動アーム
50 引張バネ
51 従動子
52 カム体

Claims (3)

  1. 走行機体に、その進行方向に沿って同期して上下回転する左右一対のロータリケースの回転直径方向の両先端部側面に、クランク体を各々回転可能に設け、
    ロータリケースが上下方向を指向するとき、上下位置の各クランク体の自由端側が、ロータリケースに対する上下各クランク体の回転支軸より回転半径外側の上下位置に位置し、ロータリケースが略水平方向を指向するとき、当該ロータリケースに対する両クランク体の回転支軸より回転半径の内径側に前記各クランク体の自由端がそれぞれ位置し、且つ各クランク体が前記ロータリケースの回転方向と逆方向に回転するようにする伝動機構を各ロータリケース内に設け、
    前記一方のロータリケースの回転中心軸と他方のロータリケースの回転中心軸とを、前記走行機体の進行方向に所定距離だけ前後に偏位するように配置し、
    前記前側に偏位させたロータリケースにおける各クランク体には、前後一対のカップ体からなる移植用カップにおける前カップ体を装着し、前記後側に偏位させたロータリケースにおける各クランク体には、前記移植用カップにおける後カップ体を装着し、
    前記前後両カップ体を同じ植付条に沿って前後に相対向した状態にて、前記ロータリケースの回転位相の如何に拘らず前記各カップ体は、その下端が常時下向きとなるように姿勢規制されて連結していることを特徴とする苗移植装置。
  2. 走行機体にその進行方向に沿って上下回転するロータリケースの回転直径方向の両先端部側面に、クランク体を各々回転可能に設け、
    該ロータリケース内には、当該ロータリケースが上下方向を指向するとき、上下位置の各クランク体の自由端側が、ロータリケースに対する上下各クランク体の回転支軸より回転半径外側の上下位置に位置し、ロータリケースが略水平方向を指向するとき、当該ロータリケースに対する両クランク体の回転支軸より回転半径の内径側に前記各クランク体の自由端がそれぞれ位置し、且つ各クランク体が前記ロータリケースの回転方向と逆方向に回転するようにする伝動機構を設け、
    前記ロータリケースの回転中心軸と、前記ロータリケースに相対向させて配置された回転体の回転中心軸とを、前記走行機体の進行方向に所定距離だけ前後に偏位するように配置し、前記回転体の回転直径方向の両先端部側面には、クランク体を各々回転可能に設け、
    前記前側に偏位させたロータリケース又は回転体における各クランク体には、前後一対のカップ体からなる移植用カップにおける前カップ体を装着し、前記後側に偏位させた回転体又はロータリケースにおける各クランク体には、前記移植用カップにおける後カップ体を装着し、
    前記前後両カップ体を同じ植付条に沿って前後に相対向した状態にて、前記ロータリケースの回転位相の如何に拘らず前記各カップ体は、その下端が常時下向きとなるように姿勢規制されて連結していることを特徴とする苗移植装置。
  3. 前記前後一対のカップ体には、開閉リンク機構を設ける一方、クランク体には、前記一対のカップ体の開閉のためのカム体を固定し、該カム体と前記開閉リンク機構とを、ロータリケースが下端位置を含む所定範囲内でのみ一対のカップ体の下端が開放するように連係させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の苗移植装置。
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