JPH065695Y2 - 茎葉処理機の挟扼ベルト - Google Patents

茎葉処理機の挟扼ベルト

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JPH065695Y2
JPH065695Y2 JP8824688U JP8824688U JPH065695Y2 JP H065695 Y2 JPH065695 Y2 JP H065695Y2 JP 8824688 U JP8824688 U JP 8824688U JP 8824688 U JP8824688 U JP 8824688U JP H065695 Y2 JPH065695 Y2 JP H065695Y2
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belt
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JP8824688U
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健一 井手
則光 ▲榊▼原
嘉津男 田中
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,茎葉処理機の挟扼ベルトに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
じゃがいも等の地下茎作物を収穫する際,その茎葉部を
前低後高状に平面回動する左右一対の挟扼ベルトで挟扼
しながら抜茎,搬送する方法は,例えば,特願昭62-221
098号(特開平01-063312号)等で既に知られている。と
ころで,これらの地下茎作物の茎葉部は稲や麦の茎等と
違って軟らかく,かつ,左右に大きく曲がっているた
め,コンバインやバインダーの挟扼ベルト等とは異なっ
て,その表面に形成される弾性突起は大きな三角形状を
したウェーブ突起であり,幅も相当広いものとなってい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
一方,このウェーブ突起はその製作上の問題もあって,
突起の凹凸の稜線の方向はベルトの長手方向に対して直
角であった。ところで,この挟扼ベルトは前低後高状に
設けられているから,ウェーブ突起の凹凸の稜線がその
方向であると,作用時,原則として直立に植生している
茎葉部の下の方をわざわざ先行させる前倒れの姿勢に変
更させることになり,搬送性能を低下させることになっ
ていた。と同時に,茎葉部に対する挟扼の作用力が上下
で不均等になり,折ったり,千切ったりしていた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで,この考案は,相互に噛合いながら前低後高状に
平面回動する左右一対の茎葉処理機の挟扼ベルトにおい
て,前記挟扼ベルト表面に形成されるウェーブ突起の凹
凸の稜線が地面に対して概略垂直方向に設けられたもの
である茎葉処理機の挟扼ベルトを提供することで,前記
した課題を解決したのである。
〔作用〕
この手段をとることにより,茎葉部は直立姿勢のまま後
上方に搬送されることになり,わざわざ姿勢変更される
ことがないから,搬送がより確実になる。
〔実施例〕
以下,この考案の実施例を図面を参照して説明するが,
第3図は茎葉処理機の側面図,第4図は同じく正面図で
ある。
茎葉処理機は走行車両部1に以下の構成からなる茎葉処
理部2を搭載したものである。
茎葉処理部2は最前部に掻込装置3が設けられるととも
に,以下,順次後方に,挟扼装置4,上搬送装置5,集
収放出装置6等が設けられる。
掻込装置3は周囲にゴム等で構成される放射状弾性突起
7をやや前低上向き状に傾けた左右一対の掻込ドラム8
を次位の挟扼装置4側へ向けて同期回動させたものであ
る。そして,その駆動系であるが,挟扼装置4の下方の
従動側に伝達された動力からチェン,スプロケット機構
9によってドラム軸10に伝達されるようになっている
(左右それぞれ独立して)。なお,左右の放射状弾性突
起7同士の回動軌跡は一部重合しているのが好ましく,
また,その回動軌跡は挟扼装置4始端の挟扼口11と必ず
重合するようになっている。この掻込装置3はマルチ12
等に植えられた地下茎作物13の茎葉部13aを掻寄せて
(採取茎部13bはそのまま土中に残しておく)次の挟扼
装置4へ導くためのものである。
挟扼装置4は掻込装置3の下方を始端部としてそれより
も後方に設けられるものであり,従動軸14と駆動軸15を
前低後高の関係で起立させたものを左右一対設け,これ
ら各従動軸14と駆動軸15にゴム等の弾性体で構成される
ウェーブ突起16を設けた挟扼ベルト17を前記前低後高平
面内で回動できるよう張掛けたものである。この場合,
左右のウェーブ突起16同士はその山部と谷部が相互にイ
ンターロッキング状に噛合っており,この状態のままで
回動するようになっている。この挟扼装置4は地下茎作
物13の茎葉部13aのみを抜茎して次の上搬送装置5に引
渡すものであり,このときの採取茎部13bはマルチ12中
に残されなければならないが(マルチ12土の抵抗や表面
のフィルム18の抵抗によってかなりの部分はすごき落と
されるが),これをより完全に行うために挟扼装置4先
端付近下方位置に後端に採取茎部13bは通過できない幅
を有する前拡後狭状の二本のバー19aからなる採取茎部
落とし具19を設置しておく。
上搬送装置5は駆動軸15の延長上端部から後上方にかけ
て二つのスプロケット(図示省略)を設け,これら両ス
プロケット間に弾性突起20が付いた搬送ベルト21を張掛
ける。なお,これら搬送ベルト21は挟扼ベルト17と同じ
く適当な間隔で対峙させて左右一対設け,その前低後高
勾配も挟扼ベルト17に対応したものとする。ところで,
この搬送ベルト21は挟扼ベルト17の駆動軸14を中心にそ
の斜め勾配面内で左右に振回しができるようになってい
る。
第5図の該部平面図,第6図の同側面図にその詳細を示
すが,要は,搬送ベルト21を収容する搬送ケース22裏面
から作用軸23を下延させ,この作用軸23に駆動軸14を収
容するスリーブ24の回りに回動自在に嵌合されたアーム
25を連結する。アーム25には左右への振回しを操作する
切換えレバー26に連係されるリンク27を一体化しておく
ことにより,切換えレバー26を概略水平面内で回動させ
ると,アーム25および作用軸23はスリーブ24回りに回動
する。なお,作用軸23は左右の搬送ケース22それぞれに
設けられており,これら作用軸23は連結リンク28で連結
されているから,一方のアーム25等を動かすだけで,両
方の搬送ケース22が一体的に動く。この上搬送装置5は
挟扼装置4で送られた来た茎葉部13aを受継いでさらに
後上方へ搬送し,次の集収放出装置6へ引渡す働きをす
るものである。
集収放出装置6は上搬送装置5の終端付近にやや後上が
りの傾斜面で張架される基板29と,この基板29の左右そ
れぞれに支持軸30によって翼状に継設される集収板31と
からなる。そして,この集収板31は支持軸30が回動して
起立,倒伏,下方回動の各姿勢をとることができるよう
になっている(常時は起立姿勢をとるようになってい
る)。
第7図は搬送ベルト21を右方へ振った場合を示す該部の
平面図,第8図は同じく側面図,第9図は搬送ベルト21
が中立の場合を示す該部の平面図であるが,この姿勢の
切換えは前記した切換えレバー26の動きと連動させる。
すなわち,前記した上搬送装置5の作用軸23と駆動軸15
のスリーブ24を結ぶアーム25の上に同じくスリーブ24に
回動自在に嵌合されるアーム32を前記のアーム25と同じ
左右位置でそれぞれ設けておく他,各アーム32の外側か
らバー33がアーム25の外側を通るように垂らしておく。
なお,左右のアーム32と左右の集収板31を支持する支持
軸30とはリンク機構34を介してそれぞれ連結されている
とともに,各々のバー33間にはスプリング35が張掛けら
れてそれぞれ内方側に弾発されている。さらに,アーム
32とスリーブ24間にはそれぞれ移動ストッパ36と固定ス
トッパ37が設けられており,アーム32は機体中心線方向
から外側には回動できるが,内側には両ストッパ36,37
が規制し合って回動できないよう設計されている(第7
図参照)。したがって,搬送ベルト21を振るためのアー
ム25が回動する側のアーム32のみを同じ方向に回動させ
て集収板31を水平方向に倒伏させ,そうでない側の集収
板31は起立させたままである。そして,集収板31の上に
一定量の茎葉部13aが集収されると,その重みでスプリ
ング35を伸ばし,下方に回動して茎葉部13aを放出す
る。また,図示は省略するが,集収板31の下方回動をロ
ックピンで規制しておき,作業者が適当なタイミングで
このロックピンを外すと,後は動力で集収板31を強制的
に下方回動させる構成も考えられる。なお,集収板31を
水平方向に倒伏させた場合でも,この集収板31を手でお
こせば,リンク機構34,アーム32を逆作動させて集収板
31を容易に起立させることができるから,近接して未抜
茎の茎葉部13aが存在していたり,あるいは路上走行等
においてこの操作をすればよい。
その他,掻込装置3の前側方には分茎用のデバイダ38が
設けられ,その後方に機体を安定させるための橇体39も
設けられている。また,挟扼装置4の下方にはこれら挟
扼装置4の地上高さを設定するためのケージホイル40も
設けられている。さらに,走行車両部1にはエンジン4
1,ミッション42,操縦ハンドル43,車輪44等がそれぞ
れ設けられている。
ところで,この考案であるが,前記した挟扼ベルト17を
構成するウェーブ突起16の凹凸の稜線方向をその長手方
向に対して直角に設けるのではなく,地面に対して概略
垂直に設けるのである。
第1図は挟扼ベルト17の斜視図,第2図は挟扼ベルト17
に取付けられるウェーブ突起16の斜視図であるが,ウェ
ーブ突起16は表面中央部をウェーブ状に大きく張出した
三角形状をしており,底面には取付けボルト16aが設け
られているから,この取付けボルト16aを挟扼ベルト17
のチェン45のプレートに取付ければよいのである。な
お,ウェーブ突起16の表面には挟扼強化用のリブ16bが
設けられている。また,挟扼ベルト17はウェーブ突起16
同士がインターロッキング状に噛合うよう左右一対設け
られ,このウェーブ突起16の間で茎葉部13aを挟扼する
のである。そして,挟扼ベルト17はこのように前低後高
状に斜設されているから,普通であれば,ウェーブ突起
16の凹凸の稜線は地面に対して斜め(前倒れ)になる
が,ここでは,これを概略垂直になるよう形成したので
ある。
〔考案の効果〕
以上,この考案は,前記したものであるから,すなわ
ち,前低後高状に平面回動する茎葉処理機の挟扼ベルト
17において,この挟扼ベルト17表面に形成されるウェー
ブ突起16の凹凸の稜線が地面に対して概略垂直方向に設
けられるものであるから,原則として地面に直立して植
生している地下茎作物の茎葉部13aをその姿勢のままで
抜茎して搬送する。したがって,この抜茎,搬送の精度
が良いのはもちろん,茎葉部13aに対する作用力も均等
になって折れたり,引き千切ったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は挟扼ベルトの斜視図,第2図はウェーブ突起の
斜視図,第3図は茎葉処理機の側面図,第4図は同じく
正面図,第5図は上搬送装置の平面図,第6図は同じく
側面図,第7図は集収放出装置の要部平面図,第8図は
同じく側面図,第9図は同じく平面図である。 (符号) 16……ウェーブ突起 17……挟扼ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ▲榊▼原 則光 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)考案者 田中 嘉津男 長崎県大村市皆同町15番地1 田中工機株 式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に噛合いながら前低後高状に平面回動
    する左右一対の茎葉処理機の挟扼ベルト(17)において,
    前記挟扼ベルト(17)表面に形成されるウェーブ突起(16)
    の凹凸の稜線が地面に対して概略垂直方向に設けられる
    ことを特徴とする茎葉処理機の挟扼ベルト。
JP8824688U 1988-07-01 1988-07-01 茎葉処理機の挟扼ベルト Expired - Lifetime JPH065695Y2 (ja)

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JP8824688U JPH065695Y2 (ja) 1988-07-01 1988-07-01 茎葉処理機の挟扼ベルト

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JPH029020U JPH029020U (ja) 1990-01-22
JPH065695Y2 true JPH065695Y2 (ja) 1994-02-16

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JPH0518207Y2 (ja) * 1985-10-07 1993-05-14
JPH09139158A (ja) * 1995-11-13 1997-05-27 Takigen Mfg Co Ltd キースイッチ装置

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JPH029020U (ja) 1990-01-22

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