JP2501432Y2 - 移植機における苗植え間隔検出装置 - Google Patents

移植機における苗植え間隔検出装置

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JP2501432Y2
JP2501432Y2 JP1990005392U JP539290U JP2501432Y2 JP 2501432 Y2 JP2501432 Y2 JP 2501432Y2 JP 1990005392 U JP1990005392 U JP 1990005392U JP 539290 U JP539290 U JP 539290U JP 2501432 Y2 JP2501432 Y2 JP 2501432Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、野菜の苗等の移植機における苗植え間隔の
検出装置の構造に関するものである。
〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕
本出願人は、先に実願平1-107454号(実開平3-48413
号公報参照)において、野菜苗の移植機の構成として、
走行機体下部に畝上面に苗を移植するための移植機構を
設け、走行機体上部には、苗載置部から苗を取り出して
前記移植機構に苗を放出する苗取出し機構を設け、前記
移植機構を走行機体のエンジンの動力で上下揺動駆動す
る一方、苗取出し機構を別の動力源である2つの電動モ
ータで間欠的に上下揺動すると共に、同じく間欠的に左
右横移動するように構成したものを提案した。
この先行技術において、前記苗取出し機構の上下揺動
や横移動のタイミング(ひいては苗植え間隔)を検出す
る装置として、畝上面を押圧しながら転がる鎮圧輪の回
転数を検出する検出装置を、当該鎮圧輪の側部ブラケッ
トに設け、該検出装置におけるカウンター等の検出に関
連させたセンサの電気的出力信号により、前記の電動モ
ータの駆動・停止を実行するように構成していた。
この構成によれば、苗植え間隔を変更したい場合に
は、前記電気的出力信号の計数と、別途のタイマカウン
タ等から発生される時間的信号とを組合せて、所定の時
間間隔に変更できる回路を設けなければならず、制御回
路が複雑になるという問題があった。
また、特公昭63-54321号公報では、苗移植機における
鎮圧輪(転動車輪)を中空密閉状に形成し、該鎮圧輪の
中空内部には、被検出体である植付ピッチ円板を鎮圧輪
と一体的に回転するように設ける一方、鎮圧輪を回転自
在に軸支する固定された中心軸には、前記鎮圧輪の中空
内部に臨ませたフォトインタラプタ等の速度センサにて
前記植付ピッチ円板の円周面に所定ピッチで切欠き形成
された切欠き部を検出することにより、苗の種類に応じ
た植付ピッチの制御を実行することが提案されている。
なお、前記切欠き部のピッチを変えた植付ピッチ円板は
鎮圧輪に対して交換装着可能である。
しかしながら、この構成によれば、一々鎮圧輪の側面
蓋等を開閉し、且つ植付ピッチ円板を交換固定するとい
う作業が必要となり、至極手間が掛かるという問題があ
った。
また、鎮圧輪の回転数を検出する検出装置が当該鎮圧
輪の中空内部に配置されるから、畝の土ほこりや水が前
記内部に侵入しないようにする密閉構造も厳重でなけれ
ばならず、コスト高になるという問題もあった。
本考案は、これらの問題を解決することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案の移植機における苗
植え間隔検出装置は、畝に沿って走行する走行機体に、
野菜等の苗を畝の長手方向に沿って適宜間隔で移植する
ための移植装置を設けた移植機において、走行機体の下
部に畝上面を転がる鎮圧輪を設ける一方、走行機体に前
記鎮圧輪から離して設けた収納ケース内に、前記鎮圧輪
の回転数を入力とし、収納ケース外から前記入力側と従
動側との回転数伝達位置を可変操作できる変速機構と、
該変速機構の従動側回転数から苗植え間隔制御のための
出力信号を取り出す回転数検出センサとを設けたもので
ある。
〔考案の作用・効果〕
この構成によれば、収納ケースは鎮圧輪とは離れた位
置の走行機体に設けられており、収納ケース内の可変変
速機構を介することより、畝上面を転がる鎮圧輪の回転
数に対して従動側の回転数を任意に増減できるから、こ
の変速機構の従動側回転数から苗植え間隔制御のための
出力信号を取り出す回転数検出センサとにより、適宜変
更させた苗植え間隔を得るための出力信号を容易に取り
出すことができ、電気的制御回路によるものに比べて構
造が簡単となる。
また、収納ケース外から前記入力側と従動側との回転
数伝達位置を可変操作できる変速機構であるから、従来
技術のように、鎮圧輪を一々分解して内部の部品を交換
するという手間を一切なくすことができて、従動側回転
数を簡単に変更して苗の種類等に応じての出力信号の出
るタイミングを至極簡単に変更することができるという
顕著な効果を奏する。
なお、収納ケースは鎮圧輪とは離れた位置の走行機体
に設けられており、この収納ケース内に変速機構と回転
数検出センサとを設けたので、畝に沿って走行するとき
の土ほこりや水の影響を受け難くし、苗植え間隔の検出
不良等の故障の発生を無くすることができるという効果
も有するのである。
〔実施例〕
次に野菜苗の移植機に適用した実施例について説明す
ると、図において移植機1は、前部にエンジン3を搭載
した平面視前後長手の矩形枠状の走行機体2と、畝間8b
を走行する左右一対の前輪4,4及び後輪5,5と、前記走行
機体2から後向きに突設したハンドル6と、走行機体2
から下向きに突出して畝8の上面を押圧する一つの鎮圧
輪7と、畝8を覆う合成樹脂製のマルチフイルム9に苗
移植箇所の孔11を穿設するマルチカッター10と、移植装
置12と、走行機体2の後部に高さ調節可能に取付く左右
一対の覆土輪13,13とから成る。
前記移植装置12は、合成樹脂製の苗収容箱Aを移植機
1の後部に向かって移送する搬送機構14と、苗収容箱A
に左右及び前後に一定間隔で並設されたポット部aから
レタス等の野菜のプラグ苗Pを挟んで取り出す苗取出し
機構15と、前記取り出されたプラグ苗Pを下方の移植機
構16に向かって搬送するための案内搬送機構17とからな
り、移植機構16では、プラグ苗Pを前記孔11箇所の畝8
上面部(畝床)に移植するものである。
また、移植機構16における左右2つ割り半円錐筒状の
押し込み体18と、前記マルチカッター10とは、同期して
上下回動するように構成されている。
前記走行機体2下部に装着した駆動車軸20の左右両側
に上下回動自在に枢支された左右一対の中空状のスイン
グアーム21,21の後部に各々前輪4を装着し、前記エン
ジン3からの動力をミッションケース22を介して駆動車
軸20に伝達し、各スイングアーム21内のチェーンを介し
て前輪4を駆動する。
左右一対の後輪5,5は棒状のスイングアーム25,25の後
部に各々取付き、この左右両スイングアーム25,25の基
部(前部)を、走行機体2の左右両側から下向きに突出
した支持枠23,23に突設した横軸24,24に各々回動自在に
枢支する。
符号26は前後四輪4,5を走行機体2に対して一斉に高
さ調節できる車高調節できる上下連動機構で、左側の前
後スイングアーム21,25に各々突出するアームに枢着す
る連杆27と、右側の前後スイングアーム21,25に各々突
出するアームに枢着する連杆27と、走行機体2にその前
後方向に位置調節可能に取付くばね収容枠体28に前後移
動自在且つ軸線回りに回動自在に設けた揺動軸29と、こ
の揺動軸29の左右両側と前記左右両側のスイングアーム
21,21とに連結したリンク機構30とにより成り、ばね収
容枠体28に設けて揺動軸29を後向きに押圧するばね(図
示せず)力が、前記鎮圧輪7による支持反力にバランス
して前後輪4,5を下向き付勢するように構成する。
なお、揺動軸29が前後方向移動するときには前後のス
イングアームが一斉に上下揺動し、走行機体1が前後に
略水平状態で昇降するのであり、揺動軸29がその軸線回
りに回動するときには、右(左)のスイングアームが下
降すると、左(右)のスイングアームが上昇して、走行
機体1が左右にローリングするものである。
そして、走行機体2の後部から回動する回動ハンドル
31とねじ軸等からなる調節手段で、ばね収容枠体28の前
後位置を調節し、且つその位置を保持するように構成す
る。
また図示しないが、ローリングロック装置により、前
記揺動軸29の軸線回りの回動を通常は禁止し、所望によ
りその回動を無段階的に許すように構成している。
平面視矩形状の苗収容箱Aには上面開口のポット部a
を縦横に一定間隔で形成し、各ポット部aには土付きの
野菜のプラグ苗Pを挿入してある。
前記苗収容箱Aの搬送機構14は、第1図及び第3図に
示すように、走行機体2から立設した左右一対の縦フレ
ーム33,33間にて前後一対のプーリ35,36に巻掛けた平ベ
ルト34の上面に苗収容箱Aを載置して走行機体の後方に
搬送するものであり、後位置の駆動プーリ35は電動モー
タ37および変速機構38を介して駆動される。
また、前記駆動プーリ35の左右両側に取付いてこれを
一体的に回転する左右一対のVプーリ39,39にて前記苗
収容箱Aの左右両端部のポット部a,aの左右両側面を挾
持案内し、前記駆動プーリ35の上面箇所で前記苗取出し
機構15にてプラグ苗Pを抜き出し、空のポット部aが駆
動プーリ35の下面側に回り込むように強制案内されるも
のである。
走行機体2の後部下面に設けた移植機構16の詳細は、
第4図から第7図までに示す。
符号40は走行機体前部のミッションケース22から屈曲
自在な可撓軸又は自在継手付き伝動軸41を介して動力伝
達する伝動ケースで、該伝動ケース40内には、マルチカ
ッター10及び移植機構16に動力伝達する第1伝動部42を
設ける。
該第1伝動部42では、前記伝動軸41に連結したウオー
ム43に噛合うウオームギア44が主軸45に遊嵌し、該ウオ
ームギヤ44の一側ボス部44a外周に主軸45の回転方向に
締まり勝手に巻付いたねじりばね46の一端46bを主軸45
側に固定し、該ねじりばね46の他端46aを主軸45の外周
半径外方向に放置させて、ねじりばね46の巻締め力とで
ウオームギヤ44と主軸45とを一体的に回転できるように
クラッチ47を構成する一方、このクラッチ47であるねじ
りばね46の巻締め力を開放するアクチェータを設ける。
即ち、伝動ケース40の外には、前記クラッチ47に対す
るアクチェータである電磁ソレノイド48を設け、そのリ
ンク49の先端に連結して上下動するように構成したクラ
ッチピン50の先端を、前記ねじりばね46の他端46a側面
に臨ませ、該クラッチピン50がねじりばね46の他端46a
側面に接当するときには、当該ねじりばね46のウオーム
ギアボス部44aに対する巻締め力が開放されるようにす
るものである。
前記主軸45に取付く傘歯車51に噛合う傘歯車52を介し
て湾曲自在な可撓軸又は自在継手付き伝動軸53に動力伝
達し、後述する苗取出し機構15に対する第2伝動部96に
動力伝達する。
前記主軸45から爪軸54には一対のチェーンスプロケッ
ト55,56及びチェーン57を介して動力伝達し、主軸45及
び爪軸54の一端に各々取付くクランクアーム58,59に移
植杆60を枢着して上下揺動させ、該移植杆60に上端を枢
支した一対の揺動アーム61,61に取付くコロ62,62を、前
記一方のクランクアーム59に取付くピン63の端面カム64
の左右両側端面に挟むように接当させ、この端面カム64
の左右両側端面間の広狭とクランクアーム58,59の回転
との同期連動に応じて、前記一対の揺動アーム61,61の
下端コロ62,62に各々取付く一対の下窄まり半円錐筒状
の押し込み体18,18の下端が、当該押し込み体18の上昇
位置で閉じ、下降位置で開くように回動させるものであ
る。
なお、符号65は左右一対の押し込み体18,18が下降し
てその内部のプラグ苗Pを畝8上面に移植するとき、下
降する強制体で、該強制体5の下端で当該プラグ苗Pの
土上面を下向きに押圧して土内に押し込むものである
(第4図参照)。
符号66は、前記爪軸54から歯車対及びウオーム等を介
して回転動力マルチカッター10に伝動する分岐部で、そ
の可撓軸67の先端をマルチカッター10における回転軸68
に連結してあり、回転軸68を支持するブラケット69を前
記移植杆60から前向きに突出した一対の支軸70,70に前
後位置調節自在に固定し、回転軸68の下端にマルチフイ
ルム9を平面視円形に切り抜くカッター刃71と、切り抜
いた円形状のフイルムを突き刺し保持する刺し棒72とを
設けてある。
符号73は前記切り抜き作業時に孔より外周のマルチフ
イルム9を押圧してしわにならないようにする略円筒状
の押圧体である(第4図参照)。
符号74は前記伝動ケース40から後向きに突出する筒部
材75の後端に取付く案内搬送機構17用伝動ケースで、前
記伝動ケース40内のウオーム43の軸から該伝動ケース74
内の一対の歯車76,76を介して一対の駆動プーリ77,77を
その対面する側が下向きに回動するように駆動し、これ
ら一対の駆動プーリ77,77と上方位置の従動プーリ78,78
との間に巻掛けた左右一対のベルト79.79(下方に行く
に従って間隔が狭くなる背面視逆ハの字状配設)にてプ
ラグ苗Pを前記上昇した位置の一対の押し込み体18,18
内に導くように構成する。
前記搬送機構14における苗収容箱Aのポット部aから
プラグ苗Pを抜き取る苗取出し機構15は、左右一対の縦
フレーム33,33上部間に装着した横長のガイド軸80と、
これに平行状に配設した断面矩形状の揺動軸81と、ガイ
ド軸80に被嵌し、その周面に刻設した往復案内溝82にピ
ン83係合して移動する横移動体84と、該横移動体84の一
端を左右両側から挟み、且つ前記揺動軸81に遊嵌する本
体85と、該本体85から後向きに突出し軸線回りに回動自
在な左右一対の揺動杆86,86とから成り、本体85と揺動
軸81とはワンウエイクラッチ87を介して取付く。
このワンウエイクラッチ87には端面カム88を被嵌係合
させ、他方、前記左右一対の揺動杆86,86の基部に各々
固着した作動片89,89に取付くローラ90,90の先端を、前
記端面カム88の左右両側端面に押圧接当させるようにば
ね91付勢し、後述するように揺動軸81が所定の時間間隔
ごとに揺動し、本体85ひいては左右両揺動杆86,86の先
端に下向きに取付く爪体92,92が、第8図で示すポット
部a内のプラグ苗Pに向かって下降するときには、前記
ワンウエイクラッチ87を介して端面カム88が非回転とな
って、当該端面カム88の厚さの大きい左右両側平端面部
を前記両ローラ90,90が転がり、作動片89,89を介して左
右両揺動杆86,86を軸線回りに回動させて爪体92,92の下
端が左右に広がる(開く)状態を保持する(第11図二点
鎖線参照)。
また、爪体92,92がプラグ苗Pの土部に刺さるとき
(第8図の実線状態参照)、端面カム88の左右両側凹所
93,93にローラ90,90が嵌り込み、作動片89,89及び左右
両揺動杆86,86を介して左右両爪体92,92の下端間隔が窄
んでプラグ苗Pを挟持し、次いで本体85が上向きに回動
し、揺動杆86が上昇行程に入るときには、前記ワンウエ
イクラッチ87の作用により、端面カム88が回動可能とな
り、ローラ90,90は凹所93,93に嵌合した状態のまま端面
カム88を連れ回す。
なお、符号94は前記横移動体84下面に基端を固着して
左右一対の爪体92,92の基部間に臨ませたばね体で、両
爪体92が上昇する行程の上限近傍において、ばね体94の
先端側が爪体92の下端側に相対的に近付くから、当該両
爪体92で挟持されたプラグ苗Pをばね体94の先端で下向
きに押圧してプラグ苗Pの抜け出しを容易にするもので
ある。
符号95は、前記揺動軸81及びガイド軸80を駆動する第
2伝動部96を内臓する伝動ケースで、前記第1伝動部42
からの伝動軸53から一対の傘歯車97,98を介して回転軸9
9を一定方向に回転駆動し、この回転軸99に取付く歯車1
01を前記揺動軸81と同心状に配設した中間軸100に遊嵌
する従動歯車102に噛み合せ、該従動歯車102のボス部外
周と、従動歯車102に隣接して中間軸100と一体的に回転
する筒体113外周とに跨って巻付いたねじりばね104の一
端を筒体103に固定する一方、ねじりばね104の他端104a
を伝動ケース95内に放置し、従動軸102の回転時には当
該従動軸102のボス部等の外周に巻締り勝手となって中
間軸100を回転駆動するようにクラッチを構成し、この
ねじりばね104の他端104a側面に、伝動ケース95の外か
ら挿入したクラッチピン105の先端部側面が接当係合す
ると、ねじりばね104の巻締め力が緩み、中間軸100の回
転を停止させる。このクラッチピン105の進退動はアク
チュエータである電磁ソレノイド106への電気信号の入
力で実行するものである。前記中間軸100から歯車対10
7,108を介してガイド軸80を一定方向に回転させる。
また、前記回転軸99の伝動ケース95外側における端部
に回転アーム109を取付け、該回転アーム109の先端にピ
ン110枢着した長さ調節可能な調節リンク111の他端を前
記揺動軸81に被嵌係合するリンク112に回動自在に連結
し、回転アーム109が1回転するとリンク112が適宜角度
だけ1往復するように揺動し、揺動軸81を揺動駆動する
ものである。
次に、第12図に示すのは、鎮圧輪7に関連させた苗植
え間隔の検出装置で、畝8上面を転がる鎮圧輪7の回転
数をウオームギア式の回転数伝動計113で適宜比率に変
更し、該回転数伝動計113の可撓軸からなる回転伝動軸1
14を回転させる。
符号116は、走行機体2の上部側に設けた密閉状の収
納ケースで、該収納ケース116内には、駆動円板115と従
動円板117とから成る機械的な無段可変変速機構と、該
可変変速機構の従動側から出力信号を取り出す回転数検
出センサ118とを設けるものであり、前記回転伝動軸114
の他端に取付く駆動円板115に対して従動円板117を、そ
の両回転軸が互いに直交するように収納ケース116内に
配設し、駆動円板115の外周端面を従動円板117の回転側
面に押圧接触させ、前記収納ケース116内に設けた回転
数検出センサ118を、従動円板117と一体的に回転する回
転軸119の目印となるように設けた突起120に接近するよ
うに臨ませ、前記回転数検出センサ118の接触体に突起1
20が衝突(接触)すると所定の信号が出るように構成す
る。
なお、収納ケース116の上面は、防水性のパッキン等
を介して防水性を備えるように、蓋体128で覆い、ボル
ト固定するものである。
また、前記駆動円板115全体またはその外周部を硬質
ゴム等の摩擦抵抗の大きい材料にて形成するか、反対に
駆動円板115と接触する従動円板117の回転平面に摩擦抵
抗の大きいゴム板等を張設して、両円板間のスリップが
ないように構成するのが好ましい。
さらに、従動円板117の回転平面を駆動円板115の外周
面に対して遠近調節できるように、前記回転軸119を、
調節ねじ体125を介して収納ケース116に対して進退動自
在に設け、両円板115,117間の接触圧力を強弱調節可能
となるように構成する。
また、駆動円板115の回転伝動軸114を回動自在に支持
するための軸受筒126を収納ケース116の側面に螺合させ
る等して進退動自在に装着することにより、収納ケース
116の外側からの操作にて駆動円板115と従動円板117と
の接触位置を自在に変更できるように構成する。この構
成により、駆動円板115を従動円板117の半径方向に沿っ
て進退動しその位置を固定できるようにし、駆動円板11
5の回転数に対して従動円板117の回転数を無段階に増減
調節可能に構成する。
このとき、前記軸受筒126の摘み部127の位置で苗植え
間隔が収納ケース116の外側から容易に判別できるよう
に、軸受筒126の長手方向に沿って収納ケース116から外
向きに目盛尺(図示せず)を設けると、調節作業が容易
になる。
前述のように、駆動円板115と従動円板117とをその回
転軸線が互いに直交するように配設し、駆動円板115の
円周面を従動円板117の回転平面に接当させたから、駆
動円板115の回転数に対して従動円板117の回転数を可変
させて伝達することができる。従って、従動円板117の
回転軸119等の箇所における目印箇所に回転数検出セン
サ118を臨ませることにより、所定の時間間隔で検出信
号を検出することができる。
この場合、駆動円板の半径と該駆動円板の円周面が接
当する箇所から従動円板の回転中心迄の距離により、そ
の変速比率(ひいては回転数)を所定の関係に設定でき
るから、前記接当箇所を従動円板の回転中心迄の距離に
対して遠近動させることで、前記検出信号の出る間隔
(苗植え間隔)を任意に変更設定することができる。
しかもこの可変調節の機構も機械的構成だけであるか
ら,構造が簡単になると共に、変更設定は駆動円板115
の位置調節だけで済むから調節作業が至極容易であると
いう顕著な効果を奏するのである。
なお、前記回転数検出センサ118は光センサ等の非接
触型のものを使用することができ、従動円板117の回転
平面にそのセンサ118により感知できる目印を設けるよ
うにしても良いのである。
符号121は、前記回転数検出センサ118の信号から、前
記第1伝動部42の電磁ソレノイド48及び第2伝動部96の
電磁ソレノイド106を所定のタイミングでON・OFFするた
めの制御手段であるコントローラで、その電気回路を第
14図に示す。
符号DPは電源(蓄電池)、S0はメインスイッチであ
り、電磁ソレノイド48と電磁ソレノイド106とは並列に
接続し、前記回転数検出センサ118のONの信号で同時に
作動状態(クラッチON→動力遮断)となる。この回転数
検出センサ118と並列的に設けた手動スイッチS1のONで
も前記両電磁ソレノイドを作動させることができる。
リミットスイッチL1,L2は苗取出し機構16における横
移動体84がガイド軸80の往復案内溝82に沿って横移動し
たときの左右移動終端を検出するスイッチである。
符号S3は苗収容箱Aを手動的に縦送りするために電動
モータ37をONするスイッチ、S4は前記電動モータ37の駆
動により苗収容箱Aのポット部aが一ピッチ縦送りされ
たことを検出するスイッチ、R1,R2はリレーであり、ま
たタイマユニット122は、前記回転数検出センサ118の検
出信号(走行機体1が苗植え間隔だけ走行するとパルス
信号を出す)で作動開始し、第15図に示すように第1伝
動部の電磁ソレノイド48を所定期間(マルチカッター10
及び移植機構16が1回上下揺動する期間(To))だけON
状態に保持し、且つ第2伝動部の電磁ソレノイド106を
前記期間(To)のうちの適宜期間(実施例では前記Toの
1/3周期)まずONとしてガイド軸80を駆動し、次の適宜
期間(実施例では1/3周期)はOFFを保持して前記ガイド
軸80を停止させ、さらに次の適宜期間(実施例では1/3
周期)はONに保持する。
この第2伝動部96の動力伝動の間欠的作動により、左
右に適宜間隔で並んだポット部に対してその所定位置に
苗取出し機構15の爪体92,92が来るまで、横移動体84は
移動するが、前記ポット部aに左右一対の爪体92,92が
刺さった後プラグ苗Pを抜き出すように揺動杆86,86が
下降→上昇の行程中は、横移動体84の横移動を停止させ
ておき、プラグ苗Pを抜き出した後は横移動体84の横移
動を許すことにより、ポット部aと爪体92との干渉を防
止し、プラグ苗Pの潰れ事故等を無くするようにしたの
である。
この横移動停止期間中も回転軸99の回転は電磁ソレノ
イド106と無関係だから、揺動軸81は回転アーム109や調
節リンク111,リンク112を介して揺動する。
なお、別途図示ない検出センサスイッチを揺動軸81を
揺動駆動するリンク112等に関連させて設け、横移動体8
4の一旦停止から再度移動開始するときの再開検出信号
としても良いのである。
そして、1つの苗植え間隔ごとに前記マルチカッター
10によるマルチフイルム9への孔11開け作業と押し込み
体18による畝8上面へのプラグ苗Pの移植を一回終了す
れば、回転数検出センサ118による次の検出信号が出る
まで、両電磁ソレノイド48,106は非作動状態を保持し、
マルチカッター10及び移植機構16の押し込み体18は上昇
位置で停止するし、苗取出し機構16も停止する。その間
案内搬送機構17のベルトは駆動している。
本考案の苗植え間隔検出装置を使用して苗植え間隔の
タイミング出力信号を任意に長短調節すれば、マルチカ
ッター10による畝上面のマルチフイルムの孔開けと苗移
植作業との両作業のタイミングも同時に変更設定できる
ことになる。
なお、鎮圧輪7の外円周面にマルチフイルム9に対す
るスリップ止めの突起または摩擦抵抗の大きい部材を張
設すれば、苗植え間隔のバラツキを少なくすることがで
きる。
また、前記苗植え間隔検出装置における回転数検出セ
ンサ118が収納された収納ケース116を走行機体2の上部
に配置することにより、土ぼこり等による悪影響(セン
サの故障等)を少なくすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は移植機の側面図、第2図は平面図、第3図は後
面図、第4図はマルチカッター及び移植機構の要部側面
図、第5図は第4図のV−V視平面図、第6図は第4図
のVI-VI視断面図、第7図は第6図のVII-VII視断面図、
第8図は苗取出し機構の側断面図、第9図は第8図のIX
-IX視断面図、第10図は第9図のX−X視断面図、第11
図は第8図のXI-XI視断面図、第12図は苗植え間隔検出
装置の側断面図、第13図は第12図のXIII-XIII視平面
図、第14図は制御回路図、第15図は制御のタイムチャー
トである。 1……移植機、2……走行機体、3……エンジン、4…
…前輪、5……後輪、6……ハンドル、7……鎮圧輪、
8……畝、8b……畝間、9……マルチフイルム、10……
マルチカッター、12……移植装置、13……覆土輪、14…
…搬送機構、15……苗取出し機構、16……移植機構、17
……案内搬送機構、18……押し込み体、20……駆動車
軸、21,25……スイングアーム、26……上下連動機構、2
7……連杆、28……ばね収容枠体、30……リンク機構、3
1……回動ハンドル、34……平ベルト、35……駆動プー
リ、37……電動モータ、40,74,95……伝動ケース、42…
…第1伝動部、45……主軸、41,53……伝動軸、46,104
……ねじりばね、48,106……電磁ソレノイド、60……移
植杆、61……揺動アーム、77……駆動プーリ、79……ベ
ルト、80……ガイド軸、81……揺動軸、84……横移動
体、85……本体、86……揺動杆、88……端面カム、87…
…ワンウエイクラッチ、92……爪体、121……コントロ
ーラ、122……タイマユニット、113……回転伝動計、11
4……回転伝動軸、115……駆動円板、116……収納ケー
ス、117……従動円板、118……回転数検出センサ、119
……回転軸、125……調節ねじ体、126……軸受筒、127
……摘み部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中島 英夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 日朝 正俊 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 辻田 正文 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工 業株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】畝に沿って走行する走行機体に、野菜等の
    苗を畝の長手方向に沿って適宜間隔で移植するための移
    植装置を設けた移植機において、走行機体の下部に畝上
    面を転がる鎮圧輪を設ける一方、走行機体に前記鎮圧輪
    から離して設けた収納ケース内に、前記鎮圧輪の回転数
    を入力とし、収納ケース外から前記入力側と従動側との
    回転数伝達位置を可変操作できる変速機構と、該変速機
    構の従動側回転数から苗植え間隔制御のための出力信号
    を取り出す回転数検出センサとを設けたことを特徴とす
    る移植機における苗植え間隔検出装置。
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JPS6354321A (ja) * 1985-03-27 1988-03-08 Ajinomoto Co Inc 血糖降下剤

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