JPH099744A - 移植機 - Google Patents

移植機

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JPH099744A
JPH099744A JP16624895A JP16624895A JPH099744A JP H099744 A JPH099744 A JP H099744A JP 16624895 A JP16624895 A JP 16624895A JP 16624895 A JP16624895 A JP 16624895A JP H099744 A JPH099744 A JP H099744A
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planting
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seedling
cylinder
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Akio Hamada
浜田  昭夫
Masashi Izuhara
政司 出原
Hideo Fujita
秀雄 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 植付筒の筒内での苗倒れを防いで苗の植付を
適切に行うことができるようにする。 【構成】 下部に開閉自在なオープナ50を有して上部
より装入した土付苗28をオープナ50で保持するよう
にした植付筒49を備え、オープナ50の側面に、該オ
ープナ50の内面に付着した付着土を落とすための開口
部55を設け、該開口部55の下縁55aを上縁55b
よりオープナ50の外側方に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜の苗を畑地の畝等
に植え付ける移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機には、下部に開閉自在なオ
ープナを有して上部より装入した土付苗をオープナで保
持するようにした植付筒を備えたものがあり、オープナ
を突き刺して植付穴を形成するとともにオープナを開放
して土付苗を植え付けるようにしたものがある。
【0003】ところで、植付筒の内部に土付苗の土が付
着すると、この付着土が抵抗となり植付筒の上部より装
入された土付苗が筒内で転倒したり、また筒内が詰まっ
たりすることがあり、そのために、オープナの側面に開
口部を設け、この開口部から、例えば箆や鏨等をオープ
ナ内部に差し込んで内面を掻いて土を落とすようにし、
苗倒れや土詰まりを防ぐようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の移植機では
オープナは畝等に突き刺さって植付穴を形成することか
ら、その形状は下方が先細り状となっており、オープナ
の側面に設けた開口部は、その上縁よりも下縁がオープ
ナ内側方(内部側)に位置することとなる。そのため
に、植付筒の上部より土付苗を装入して下部のオープナ
に落下するまでの過程で、オープナの開口部の下縁部分
に土付苗が引っ掛かることがあり、これにより、土付苗
の土が崩れたり、筒内で土付苗が転倒したり、また、転
倒した状態で苗が植え付けられたりして、苗植付に支障
を来す恐れがある。
【0005】そこで、本発明は、上述の問題を解決すべ
く、植付筒の上部より装入した苗がオープナーに形成し
た開口部に引っ掛かることなく苗を直立した状態でオー
プナーによって保持し、これにより苗の植付を適切に行
うことができる移植機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が上記目的を達成
するために講じた技術的手段は、下部に開閉自在なオー
プナ50を有して上部より装入した土付苗28をオープ
ナ50で保持するようにした植付筒49を備え、オープ
ナ50の側面に、該オープナ50の内面に付着した付着
土を掻き落とすための開口部55を設け、該開口部55
の下縁55aを上縁55bよりオープナ50の外側方に
形成すること特徴としている。
【0007】そして、植付筒49を昇降自在に備えて下
降時に苗28を植え付け、苗28を植え付けたのちに植
付筒49を上昇することで開口部55よりオープナ50
内部に進入し且つ該オープナ50内面の付着土を下方へ
と掻き落とす内スクレーパー部63を備えることを特徴
としている。また、本発明は、下部に開閉自在なオープ
ナ50を有して上部より装入した土付苗28をオープナ
50で保持するようにした植付筒49を備え、オープナ
50の側面に、該オープナ50の内面に付着した付着土
を掻き落とすための開口部55を設け、植付筒49に土
付苗28を装入する際に開口部55を閉鎖可能とする開
閉自在な蓋体84を備え、開口部55を閉鎖した際に蓋
体84の下端84aが、開口部55の下縁55aのオー
プナ50内部側と重合して備えることを特徴としてい
る。
【0008】そして、蓋体84は、その上端が回動自在
に枢支され、自重により開口部55を閉鎖することを特
徴としている。更に、植付筒49を昇降自在に備えて下
降時に苗28を植え付け、苗28を植え付けたのちに植
付筒49を上昇することで開口部55よりオープナ50
内部に進入し且つ該オープナ50内面の付着土を下方へ
と掻き落とす内スクレーパー部63を備えることを特徴
としている。
【0009】
【作用】オープナー50の側面に形成した開口部55の
下縁55aを上縁55bよりもオープナー50の外側方
に形成しているため、植付筒49の上部より装入された
苗28が筒内を落下してオープナ50に保持されるまで
の過程で、苗28が開口部55の下縁55aに引っ掛か
ることは殆どなく、苗28を直立姿勢で保持することが
可能となる。したがって苗28を植え付ける際にも直立
姿勢で植え付けることができ、適切な植え付けを行うこ
とができる。
【0010】また、植付筒49に土付苗28を装入する
際に、オープナ50に形成した開口部55を閉鎖可能と
する開閉自在な蓋体84を備え、開口部55を閉鎖した
際に蓋体84の下端84aが、開口部55の下縁55a
のオープナ50内部側と重合して備えているため、植付
筒49の上部より装入された土付苗28が筒内を落下し
てオープナ50に保持されるまでの過程で、苗28は、
開口部55の下縁55aに引っ掛かることなく蓋体84
に沿って落下していき、苗28を直立姿勢で保持するこ
とが可能となる。したがって苗28を植え付ける際にも
直立姿勢で植え付けることができ、適切な植え付けを行
うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1〜9は本発明の第1実施例を示しており、
図7に示す野菜移植機11は、走行車両12の後部に操
縦ハンドル13を有する歩行型であって、畝14を跨い
でその長手方向に走行しつつ、土付苗28をマルチフィ
ルムMで覆われた畝14に所定間隔で植え付けるもので
ある。
【0012】走行車両12は、主フレーム15、主フレ
ーム15の前端部に設けられた架台16等を備えてい
る。主フレーム15は角パイプ等で形成され、その前部
が下向きに曲がっていて架台16の側部に固定されてお
り、後部が上向きに曲がっていて操縦ハンドル13の取
付部とされている。架台16上にはエンジン17が搭載
され、このエンジン17はボンネット18で覆われてお
り、架台16の後部にはミッションケース19が固定さ
れ、このミッションケース19にエンジン17の動力が
伝動されている。
【0013】ミッションケース19内からの動力は、左
右側方に突出する車輪伝動軸20と、この車輪伝動軸2
0よりも後方に設けられて左右側方に突出する第1PT
O軸21と、後上方に突出する第2PTO軸22の3系
統で取り出すようになっている。車輪伝動軸20の左右
端には軸心回りに上下揺動する伝動ケース23を介して
左右の駆動輪24(後輪)を支持して、伝動ケース23
内の巻掛伝動体25により駆動輪24を駆動可能にして
いる。この駆動輪24は畝14間の溝内を転動する。ま
た、走行車両12の前部には、左右一対の前輪26、畝
高さ検出ローラ27が備えられている。
【0014】走行車両12の後部には、移植作業部29
が設けられている。この移植作業部29は、苗供給装置
30と、該苗供給装置30から供給される土付苗28を
植付筒49によって畝14に植え付ける植付装置48
と、苗28が植付けられる位置に予めマルチフィルムM
に移植孔を穿けるマルチフィルム穿孔装置41等を有し
ている。苗供給装置30は第2PTO軸22の回転動力
により駆動され、植付装置60及びマルチ穿孔装置28
は第1PTO軸21の回転動力により駆動される。
【0015】苗供給装置30は、主フレーム15上に装
着されており、土付苗28が育苗されたポット部39a
が縦横に多数配設された苗トレイ39を横方向及び縦方
向に移送しつつ、この苗トレイ39から、植付装置48
に対して所定の苗取出位置にて苗取出爪31により土付
苗28を一つずつ取り出して、該土付苗28を植付装置
48上方まで移送した後に植付筒49内に落とし込んで
装入するようになされている。なお、苗トレイ39は樹
脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部39
aが背面に突出して備えられており、各ポット部39a
に土付苗28が育苗されている。
【0016】この苗供給装置30の動力受入軸32に
は、第2PTO軸22に連結された伝動軸33がユニバ
ーサルジョイントを介して連結されて、該伝動軸33か
らの動力により上記した動作が繰り返される。前記植付
装置48及びマルチフィルム穿孔装置41は、図8及び
図9にも示すように、ミッションケース19の第1PT
O軸21に上下揺動自在に支持された装置フレーム34
上に備えられている。この装置フレーム34は、角パイ
プ状の左右フレーム34L,34Rと、これら左右フレ
ーム34L,34Rの後端部分を連結する連結フレーム
34Aとから主構成されている。右フレーム34Rの前
端部にはボルト35等の固定具によってブラケット36
が着脱自在に取付けられ、このブラケット36の前端部
と左フレーム34Lの前端部とに設けられたベアリング
37に第1PTO軸21が挿通支持されており、ブラケ
ット36を取り外すことにより装置フレーム34を走行
車両12から取り外すことで、植付装置48及びマルチ
穿孔装置41を一体的に走行車両12から取り外すこと
ができる。
【0017】装置フレーム34に固定の左右のベアリン
グ77には、駆動軸75を回転自在に支持している。こ
の駆動軸75の左端部にはスプロケット78が設けら
れ、このスプロケット78と、第1PTO軸21の左端
部に設けたスプロケット79とには伝動チェン80が巻
回されて、エンジン17の回転動力を駆動軸75に伝動
するようになっており、駆動軸75からの動力が植付装
置48とマルチ穿孔装置41とに伝達されるようになっ
ている。したがって、植付装置48とマルチ穿孔装置4
1とを同一の駆動軸75で駆動することで、装置の簡素
化、コスト低減を図っている。なお、スプロケット7
8,79及び伝動チェン80はチェンケース81で覆わ
れており、このチェンケース81にはチェン80の張り
具合を調節するための調節ローラ82が設けられてい
る。また、装置フレーム34の後部には鎮圧・覆土ロー
ラ38が設けられており、装置フレーム34の後端部は
主フレーム15に吊持されており、畝14の高さに追従
して装置フレーム39が上下揺動可能となされている。
【0018】前記マルチフィルム穿孔装置41は、ガス
バーナー式の穿孔手段42を備え、この穿孔手段42は
平行リンク43を介して上下動自在に装置フレーム34
に連結されている。なお、穿孔手段42にはガス供給管
を接続するガス管接続部47が前方に突出して設けられ
ている。平行リンク43の上側リンク43aにはカムロ
ーラ44が枢着されている。このカムローラ44は、駆
動軸75に設けられた円板状の平面カム45の外周を転
動するようになっており、また、穿孔手段42の自重、
又は、引張バネ等の付勢手段によって、カムローラ44
をカム45の外周に押し付ける方向に付勢されている。
【0019】カム45の周方向一部には凹陥部が形成さ
れており、この凹陥部にカムローラ44が落ち込むこと
で、穿孔手段42が下動して、穿孔手段42の下端部に
設けた加熱体46をマルチフィルムMに押し当てること
で、マルチフィルムMに移植孔を穿孔するようになって
いる。また、カム45は、マルチフィルムMを穿孔した
後即座に穿孔手段42を上昇させるように形成されてい
るとともに、凹陥部を除く他の部分は、穿孔手段42を
上昇限の待機位置で保持するべく駆動軸75軸心からの
距離が略一定の外周形状に形成されている。
【0020】前記植付装置48は、苗供給装置30から
供給される土付苗28を畝14に所定間隔で植付けるべ
く畝14に対して突き刺し運動される植付筒49と、こ
の植付筒49を上下昇降動かつ前後動させる揺動リンク
機構71とから主構成されている。揺動リンク機構71
は、下端側が前後揺動自在となるように上端部が装置フ
レーム34に軸支された第1平行リンク72を備え、こ
の第1平行リンク72の下端部に揺動プレート73を枢
結し、この揺動プレート73に第2平行リンク74の前
端部を枢結し、この第2平行リンク74の後端部に植付
筒49を枢結している。また、第2平行リンク74の上
側リンク74aに、装置フレーム34に設けた左右方向
の駆動軸75に設けたクランクアーム76の先端部を枢
結している。
【0021】したがって、第1PTO軸21からの動力
により駆動軸75を介してクランクアーム76が回転す
ることで、第1、第2平行リンク72,74により植付
筒49が上下に昇降しながら前後にも移動し、略楕円形
の軌跡70を描くようになっており、走行しながら植付
筒49を畝14に突き刺す際において、植付筒61が圃
場に対して略前方移動のないようになっている。
【0022】植付筒49は、図1〜図6に示すように、
その上部が平面視方形状の開口を有する筒体であり、下
部には、取付ピン51aを支点に前後方向で開閉自在と
なる前後対のオープナ50を備えている。該オープナ5
0は、開閉リンク51の動作で屈折リンクピン52によ
って開閉可能としている。そして、オープナ50は植付
筒49の軌跡70の下死点にて畝14に突入したときに
該畝14に植付穴を形成するとともに、オープナ50と
装置フレーム34とに枢結された連動具69によって前
後に開き、該植付穴に土付苗28を植付け得るようにな
っている。なお、前後対のオープナ50は、連動具69
が作用していない際には常に閉鎖するように引張バネ5
6によって付勢されている。また、オープナ50の開閉
リンク51には、オープナ50の開度を制限するストッ
パボルト54を設けている。
【0023】植付筒49の後方側にはスクレーパー手段
59が設けられており、植付筒49が畝14に突入され
て苗28を植え付けた後に揺動リンク機構71によって
上昇移動される際に、オープナー50の外側面及び内側
面に付着した土をかき落とすようになっている。スクレ
ーパー手段59は、装置フレーム34の後部に上方へ突
出した支持部材60にピン61を介して前後揺動自在に
枢支した作動アーム62と、該作動アーム62の下端に
固定した内、外スクレーパー部63、64と、作動アー
ム62の上下方向中途部に設けたローラ状の被案内部6
5と、前記植付筒49上部の筒体に固定した案内部68
等で構成されている。作動アーム62は、装置フレーム
34の連結フレーム34Aと引張バネ66によって連結
し後方へと付勢されており、更に、装着フレーム34に
は、作動アーム62の後方への付勢位置を規制するスト
ッパー67を設けている。
【0024】内、外スクレーパー部63、64は、作動
アーム62の下端より左右方向内側2へと張り出され、
植付筒49の後方に配置されている。そして、両スクレ
ーパー部63、64は、ゴム、樹脂等の弾性変形可能な
部材で形成し、前後方向にややラップして配置されてい
る。案内部68は、側面視略く字状に形成した板材であ
り、植付筒49が下死点より上昇、後方移動した際に、
作動アーム62の被案内部65と係合して、作動アーム
62を引張バネ66に抗して前方へと引き寄せ、その後
に植付筒49の上昇と相対して内、外スクレーパー部6
3、64を下方に移動させるように形成している。
【0025】前後対のオープナ50の後部側の上部に
は、スクレーパー手段59の内スクレーパー部63がオ
ープナ50の外部より内部へと進入可能とする切欠状の
開口部55を形成している。この開口部55は、その下
縁55a部分が上縁55b部分よりも後方に、即ち、オ
ープナ50の外側方に位置しており、その下縁55a部
分はやや後方に張り出し状に形成され、下縁55aより
下方部分がオープナ50内部に向けて山状に弯曲形成さ
れている。
【0026】上記構成において、図1〜5にてその動作
を説明する。なお、矢符Aは移植機11の進行方向(移
植方向)を示しており、図面の左側が移植機11の後部
側を示している。苗供給装置30の苗トレイ39より苗
取出爪31によって取り出された土付苗28は、揺動リ
ンク機構71により上死点近傍に移動した植付筒49に
上方より落とし込まれる(図1参照)。このとき、苗2
8は、植付筒49の筒内を上部から下部のオープナ50
にまで落下して該オープナ50によって保持されるが、
オープナ50に備えた開口部55はその下縁55aが上
縁55bよりも外側方(後方)となるように形成してい
るため、該開口部55の下縁55aに、落下した苗28
が引っ掛かって筒内で転倒することはほとんどなく、直
立姿勢の状態でオープナ50に保持されるようになって
いる。なお、オープナ50は、開口部55の下縁55a
より下方部分がオープナ50内部に向けて弯曲して形成
しているため、苗28が傾いた状態で植付筒49に装入
された場合でも、落下する苗28を傷つけることなく直
立姿勢に立て直し下方へと導くことができるようになっ
ている。
【0027】植付筒49が上死点近傍で苗28を受け取
ったのち、植付筒49は、揺動リンク機構71により下
方に下降し、下死点において畝14に突き刺さって植付
穴を形成する(図2参照)。そして、連動具69の作用
によりオープナ50が開放し、植付穴に苗28が植え付
けられる。なお、この際にオープナ50に保持された苗
28は直立姿勢を保っているため、植え付けた際にも直
立して適切な植付を行うことができる。
【0028】苗28を植え付けたのち、植付筒49は揺
動リンク機構71によりやや後方へ向けて上昇し、植付
筒49に設けたスクレーパー手段59の案内部68が、
作動アーム62に設けた被案内部65に係合する(図3
参照)。そして、植付筒49が更に上昇すると、案内部
68上を被案内部65が転動、又は摺動して作動アーム
62が引張バネ66に抗して前方へと揺動して引き寄せ
られ、内スクレーパー部63がオープナ50の開口部5
5より進入し、内スクレーパー部63と外スクレーパー
部64とでオープナ50の内外面を挟み込むようになる
(図4参照)。
【0029】そして、この状態より植付筒49が上昇す
るのと相対して、内、外スクレーパー部63、64は下
方に移動し、オープナ50の内外面に付着した付着土を
下方へ掻き落とすようにしている。したがって、苗28
を1つ植え付ける度にスクレーパー手段59により付着
土を落とすことができ、常に土付苗28が植付筒49内
で転倒することなく直立姿勢で保持できるようにしてい
る。なお、付着土を落としたのち、植付筒49の上昇に
より内スクレーパー部63は植付筒49の外部へと抜
け、作動アーム62が引張バネ66によって再び後方に
引き戻されてストッパ67に受け止められ、一方、植付
筒49は上死点近傍でオープナ50を閉じ、苗供給装置
30より苗28が再び供給され、以上の動作が繰り返さ
れる。
【0030】図10〜図12は、本発明の第2実施例を
示しており、これは、植付筒49に土付苗28を装入す
る際に、植付筒49のオープナ50に形成した開口部5
5を閉鎖可能とする蓋体84を開閉自在に備えているも
のである。蓋体84は、矩形状の板材で形成され、開口
部55をオープナ50内部側より塞いでおり、蓋体84
の上端が、開閉リンクに設けた枢支ピン85により回動
自在に枢支され、下端が開口部55の下縁にオープナ5
0内部側より当接、重合し、自重によって開口部55を
閉鎖している。
【0031】この蓋体84を設けることにより、植付筒
49の上部より装入された苗28は、開口部55に下縁
に引っ掛かることなく蓋体84に沿って落下することが
でき、オープナ50に直立姿勢で保持されることとな
り、したがって、第1実施例で示したものと同様に、直
立した状態で畝に苗28を植え付けることが可能とな
る。
【0032】なお、苗28を植え付けたのち、スクレー
パー手段59の内スクレーパー部63が開口部55を介
してオープナ50内部に進入する際には、図11に示す
ように、内スクレーパー部63が、蓋体84の外面に押
し当たることで蓋体84がオープナ50の内部側に開
き、植付筒49の上昇に相対して内スクレーパー部63
が下降すると蓋体84は再び自重にて開口部55を閉鎖
するようになっている。
【0033】以上のように、蓋体84を設けることで、
苗28を直立姿勢で植え付けることができるとともに、
スクレーパー手段59の内スクレーパー部63のオープ
ナ50への進入に支障がないようにしている。なお、第
2実施例における蓋体84を例えば枢支ピン85にツル
巻バネを巻き付けて開口部55の閉鎖方向に付勢するこ
とができ、この場合には、蓋体84の側端又は下端を枢
支ピンで枢支して左右又は上下方向に回動可能として、
開口部55を閉鎖するようにすることもできる。また、
植付筒49の上下昇降に伴ってカム機構等により機械的
に蓋体84の開閉を行ってもよい。また、蓋体84をオ
ープナ50の内面に沿って上下方向に開閉可能とするこ
ともでき、この場合にも、例えば植付筒49の上下昇降
に伴って蓋体84を連動させて開閉するようにできる。
しかし、蓋体84を上記第2実施例のように上端を枢支
して自重にて閉鎖するようにすることで、特別な開閉機
構を設けることなく開口部55の開閉を行うことがで
き、コストの削減を図ることができる。
【0034】また、蓋体84をゴム、樹脂等の弾性変形
可能なもので形成することができ、この場合には、回動
自在に枢支することなく固定し、内スクレーパー部63
が蓋体84に押し当たった際に弾性変形して開口部55
を開放し、また、内スクレーパー部63が下降した際に
は、その弾性復元で開口部55を閉鎖するようにしても
よい。
【0035】本発明は、上記第1、第2実施例に限るこ
となく、例えばスクレーパー手段59の引張バネ66は
コイルバネを示しているが、ピン61の回りにツル巻き
バネを設けたものでもよく、又、ストッパ67はこれに
ボルトを設けて可調整としてもよい。そして、本発明の
請求項1、3及び4にかかる移植機は、上記第1、2実
施例で示したようなスクレーパー手段を備えないもので
あってもよく、この場合には、移植作業時以外におい
て、例えば箆や鏨等を利用してオープナ50の内部に挿
入し付着土を掻き落とすようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、オープナーの側面に形
成した開口部の下縁を上縁よりもオープナーの外側方に
形成しているため、植付筒の上部より装入された苗が筒
内を落下してオープナに保持されるまでの過程で、苗が
開口部の下縁に引っ掛かることは殆どなく、苗を直立姿
勢で保持することが可能となる。したがって苗を植え付
ける際にも直立姿勢で植え付けることができ、適切な植
え付けを行うことができる。
【0037】また、植付筒に土付苗を装入する際に、オ
ープナに形成した開口部を閉鎖可能とする開閉自在な蓋
体を備え、開口部を閉鎖した際に蓋体の下端が、開口部
の下縁のオープナ内部側と重合して備えているため、植
付筒の上部より装入された土付苗が筒内を落下してオー
プナに保持されるまでの過程で、苗は、開口部の下縁に
引っ掛かることなく蓋体に沿って落下していき、苗を直
立姿勢で保持することが可能となる。したがって苗を植
え付ける際にも直立姿勢で植え付けることができ、適切
な植え付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における植付筒及びスクレ
ーパー手段を示す側面図であり、植付筒に土付苗を装入
する状態を示す。
【図2】本発明の第1実施例における植付筒及びスクレ
ーパー手段を示す側面図であり、植付筒が土付苗を保持
して畝を突き刺した状態を示す。
【図3】本発明の第1実施例における植付筒及びスクレ
ーパー手段を示す側面図であり、植付筒の上昇過程の状
態を示す。
【図4】本発明の第1実施例における植付筒及びスクレ
ーパー手段を示す側面図であり、植付筒が上昇し、スク
レーパー手段が作用する状態を示す。
【図5】本発明の第1実施例における植付筒及びスクレ
ーパー手段を示す側面図であり、植付筒が上昇し、スク
レーパー手段が作用する状態を示す。
【図6】本発明の第1実施例における植付筒を示す背面
図である。
【図7】野菜移植機の全体構成図である。
【図8】装置フレームに装着された苗植付装置とマルチ
フィルム穿孔装置を示す全体該略側面図である。
【図9】同平面図である。
【図10】本発明の第2実施例における植付筒及びスク
レーパー手段を示す側面図であり、植付筒に土付苗を装
入する状態を示す。
【図11】本発明の第2実施例における植付筒及びスク
レーパー手段を示す側面図であり、植付筒が上昇し、ス
クレーパー手段が作用する状態を示す。
【図12】本発明の第2実施例における植付筒を示す背
面図である。
【符号の説明】
11 移植機 28 土付苗 49 植付筒 50 オープナ 55 開口部 55a 開口部の下縁 55b 開口部の上縁 63 内スクレーパー部 84 蓋体 84a 蓋体の下端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に開閉自在なオープナ(50)を有
    して上部より装入した土付苗(28)をオープナ(5
    0)で保持するようにした植付筒(49)を備え、オー
    プナ(50)の側面に、該オープナ(50)の内面に付
    着した付着土を掻き落とすための開口部(55)を設
    け、該開口部(55)の下縁(55a)を上縁(55
    b)よりオープナ(50)の外側方に形成すること特徴
    とする移植機。
  2. 【請求項2】 植付筒(49)を昇降自在に備えて下降
    時に苗(28)を植え付け、苗(28)を植え付けたの
    ちに植付筒(49)を上昇することで開口部(55)よ
    りオープナ(50)内部に進入し且つ該オープナ(5
    0)内面の付着土を下方へと掻き落とす内スクレーパー
    部(63)を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    移植機。
  3. 【請求項3】 下部に開閉自在なオープナ(50)を有
    して上部より装入した土付苗(28)をオープナ(5
    0)で保持するようにした植付筒(49)を備え、オー
    プナ(50)の側面に、該オープナ(50)の内面に付
    着した付着土を掻き落とすための開口部(55)を設
    け、植付筒(49)に土付苗(28)を装入する際に開
    口部(55)を閉鎖可能とする開閉自在な蓋体(84)
    を備え、開口部(55)を閉鎖した際に蓋体(84)の
    下端(84a)が、開口部(55)の下縁(55a)の
    オープナ(50)内部側と重合して備えることを特徴と
    する移植機。
  4. 【請求項4】 蓋体(84)は、その上端が回動自在に
    枢支され、自重により開口部(55)を閉鎖することを
    特徴とする請求項3に記載の移植機。
  5. 【請求項5】 植付筒(49)を昇降自在に備えて下降
    時に苗(28)を植え付け、苗(28)を植え付けたの
    ちに植付筒(49)を上昇することで開口部(55)よ
    りオープナ(50)内部に進入し且つ該オープナ(5
    0)内面の付着土を下方へと掻き落とす内スクレーパー
    部(63)を備えることを特徴とする請求項3に記載の
    移植機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002159205A (ja) * 2000-11-27 2002-06-04 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2002315411A (ja) * 2001-04-20 2002-10-29 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 野菜移植機
US8969627B2 (en) 2011-03-31 2015-03-03 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc Method for producing 4,4'-diformyldiphenylalkane

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