JP2002159205A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2002159205A
JP2002159205A JP2000359758A JP2000359758A JP2002159205A JP 2002159205 A JP2002159205 A JP 2002159205A JP 2000359758 A JP2000359758 A JP 2000359758A JP 2000359758 A JP2000359758 A JP 2000359758A JP 2002159205 A JP2002159205 A JP 2002159205A
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cup
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Masami Muranami
村並  昌実
Shiro Katsuno
勝野  志郎
Hajime Odagiri
小田切  元
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
Tamaki Kubo
環 久保
Shigeru Kumakura
成 熊倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植付カップにおいて、スクレ−パが機体側に
設けられていると、植付カップの昇降作動軌跡とスクレ
−パとの位置関係が相違しやすい。また、植付カップ側
にスクレ−パを設けると、常時植付カップにスクレ−パ
が設けられているので、該スクレ−パが植え付ける苗に
干渉したりして植付に悪影響を与え、苗の植付が適正に
安定しないおそれがある。 【解決手段】 下部を開いて苗を供給して植え付ける植
付カップ32を備え、該植付カップ32の下部を開いた
状態で植付カップ32内で下動させるスクレーパ81に
より植付カップ32内を清掃する構成の苗植付装置にお
いて、植付カップ32の少なくとも一部を切欠き、この
切欠部90にスクレ−パ81を下動させる清掃作動アー
ム86を設けた。また、スクレ−パ81を植付カップ3
2の内面に沿わせて設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、苗植付装置の技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、たばこ苗移植機や野菜移植機等の
苗移植機において、下部が開閉可能な植付カップにより
苗を保持して土壌内に移動させ下部を開いて植え付ける
構成の苗植付装置を備えたものがある。そして、前記植
付カップ内に残った土などを除去して清掃するべく、機
体側に設けたスクレ−パを植付後の植付カップの上昇作
動により該植付カップ内で通過させるようにしたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、スクレ−パが機体側に設けられているので、植付カ
ップの昇降作動軌跡とスクレ−パとの位置関係が相違し
やすく、スクレ−パにより適確に植付カップ内の清掃が
行えなかったり、大苗を植え付けるべく植付カップが大
きいときには該植付カップ内でスクレ−パを通過させる
ことが構造上困難なことがある。そこで、植付カップ側
にスクレ−パを設ける構成が考えられるが、そうすると
常時植付カップにスクレ−パが設けられているので、該
スクレ−パが植え付ける苗に干渉したりして植付に悪影
響を与え、苗の植付が適正に安定しないおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決すべく次の技術的手段を講じた。すなわち、請求項
1に係る発明は、下部を開いて苗を供給して植え付ける
植付カップ32を備え、該植付カップ32の下部を開い
た状態で植付カップ32内で下動させるスクレーパ81
により植付カップ32内を清掃する構成の苗植付装置に
おいて、植付カップ32の少なくとも一部を切欠き、こ
の切欠部90にスクレ−パ81を下動させる清掃作動ア
ーム86を設けたことを特徴とする苗植付装置とした。
【0005】また、請求項2に係る発明は、下部を開い
て苗を供給して植え付ける植付カップ32を備え、該植
付カップ32の下部を開いた状態で植付カップ32内で
下動させるスクレーパ81により植付カップ32内を清
掃する構成の苗植付装置において、スクレ−パ81を植
付カップ32の内面に沿わせて設けたことを特徴とする
苗植付装置とした。
【0006】
【発明の効果】よって、請求項1に係る苗植付装置は、
植付カップが下降して土壌内へ突入した状態で下部を開
いて土壌に植付穴を作ると共に該植付穴に苗を落下供給
して植え付ける。そして、植付カップの切欠部に設けら
れた清掃作動アームが作動することにより、スクレ−パ
が植付カップ内で下動して植付カップ内を清掃するが、
植付カップの切欠部に清掃作動アームを設けているの
で、土等が付着しやすい植付カップの下部に適確にスク
レ−パを作動させることができ、植付カップ内の清掃を
適確に行え、苗の植付を適正に安定させることができ
る。
【0007】また、請求項2に係る苗植付装置は、植付
カップが下降して土壌内へ突入した状態で下部を開いて
土壌に植付穴を作ると共に該植付穴に苗を落下供給して
植え付ける。そして、スクレ−パが植付カップ内で下動
して植付カップ内を清掃するが、スクレ−パを植付カッ
プの内面に沿わせて設けているので、スクレ−パが植付
カップ内に収容する苗に干渉したりして植付に悪影響を
与えるのを抑えることができ、苗の植付を適正に安定さ
せることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図面に
基づき説明する。図1は、苗移植機の一例として歩行型
のたばこ苗移植機1を示すものであり、この歩行型のた
ばこ苗移植機1は、主として前部にエンジン2及び主伝
動ケ−ス3と走行車輪としての左右一対の前輪4,4及
び後輪5,5と後部に苗植付装置6、苗供給部7及び操
縦ハンドル8とを備えて構成される。この歩行型のたば
こ苗移植機1は、機体が圃場内の畝をまたぐように前記
前輪4,4及び後輪5,5が畝間を走行し、畝の上面の
左右中央に前記苗植付装置6によりたばこ苗を植付けて
いくようになっている。
【0009】前記主伝動ケ−ス3の前部にエンジン載置
台9を固着し、このエンジン載置台9に前記エンジン2
を載置して取り付けた構成となっている。左右方向に設
けた前記エンジン2の出力軸が前記主伝動ケ−ス3内に
突入して、エンジン2の動力が主伝動ケ−ス3内に入力
されるようになっている。主伝動ケ−ス3の左右端には
該主伝動ケ−ス3に対して回動可能な走行エクステンシ
ョンケ−ス10,10を左右それぞれ設け、前記左右の
走行エクステンションケ−ス10,10のそれぞれの端
部に走行チェ−ンケ−ス11,11を固着して設けてい
る。従って、主伝動ケ−ス3内の動力を走行チェ−ンケ
−ス11,11内に伝動する構成となっている。前記走
行チェ−ンケ−ス11,11の回動先端部の左右内側に
は走行車輪である左右一対の後輪5,5をそれぞれ取り
付け、この左右一対の後輪5,5の駆動により機体が走
行するようになっている。従って、主伝動ケ−ス3は、
走行車輪としての後輪5,5に伝動する伝動装置となっ
ている。一方、エンジン載置台9の下部には左右方向に
延びる前輪支持フレ−ム12を前後方向のロ−リング軸
13回りに回動可能に設け、この前輪支持フレ−ム12
の左右両端部に下方に延びる前輪取付部14,14を設
け、前記前輪取付部14,14の下端部に前輪4,4を
取り付け、左右一対の前記後輪5,5のそれぞれの前方
に左右一対の前輪4,4が設けられた構成となってい
る。尚、前記前輪4,4は、遊転輪である。
【0010】図4に示すように、前記左右の走行エクス
テンションケ−ス10,10は、内側ケ−ス10a,1
0aと該内側ケ−ス10a,10aに対して回動しない
ように嵌合する外側ケ−ス10b,10bとにより構成
され、該外側ケ−ス10b,10bが前記内側ケ−ス1
0a,10aに対して左右スライドすることにより後輪
5,5のトレッド調節を行う構成となっている。また、
主伝動ケ−ス3の後部に固着した左右フレ−ム15から
左右それぞれ外方に延びる支持フレ−ム16,16の端
部に軸受17,17を設け、該軸受17,17が前記内
側ケ−ス10a,10aを外嵌して走行エクステンショ
ンケ−ス10,10を支持している。また、走行エクス
テンションケ−ス10,10内に突出する主伝動ケ−ス
3の左右それぞれの出力軸3a,3aと一体回転するエ
クステンション軸18,18を設け、該エクステンショ
ン軸18,18と一体回転する走行チェ−ンケ−ス入力
軸11a,11aの駆動により該軸11a,11aと一
体回転する走行チェ−ンケ−ス11内の入力スプロケッ
ト11bを駆動する構成となっている。前記エクステン
ション軸18,18は、内側ケ−ス10a,10aに着
脱可能に取り付けたストッパボルト19,19と該軸1
8,18に設けた溝18a,18aとを係合させること
により、前記出力軸3a,3aに対して一体回転可能且
つ左右スライドしないように構成している。尚、前記走
行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aは、前記エクス
テンション軸18,18に対して左右スライド可能に設
けられている。
【0011】従って、走行エクステンションケ−ス1
0,10の外側ケ−ス10b,10bを内側ケ−ス10
a,10aに対して左右スライドさせるのに伴って、走
行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aがエクステンシ
ョン軸18,18に対して左右スライドするので、簡単
に後輪5,5のトレッド調節が行える。また、メンテナ
ンス等で走行エクステンションケ−ス10,10を主伝
動ケ−ス3から取り外すとき、走行エクステンションケ
−ス10,10の外側から前記ストッパボルト19,1
9を操作して該ストッパボルト19,19とエクステン
ション軸18,18との係合を解除して前記エクステン
ション軸18,18を取り外すことができ、容易にメン
テナンス等が行える。
【0012】また、前輪支持フレ−ム12は左右伸縮可
能に設けられており、左右の前輪4,4のトレッド調節
も行えるようになっている。前記左右フレ−ム15の後
部には、右寄りの位置に延びる主フレ−ム20を設けて
いる。該主フレ−ム20の後端部には操縦ハンドル8を
設け、この操縦ハンドル8が主フレ−ム20を介して前
記主伝動ケ−ス3に支持された構成となっている。
【0013】また、主伝動ケ−ス3の後部で左右方向の
中央には、油圧昇降シリンダ21を設けている。この油
圧昇降シリンダ21は、主伝動ケース3に固着された油
圧切替バルブ部22に固着して設けられ、主伝動ケ−ス
3に固着された油圧ポンプ23からの油圧を切り替える
前記油圧切替バルブ部22に備えられた昇降操作バルブ
を操作することにより作動するようになっている。前記
油圧昇降シリンダ21のシリンダロッド端には左右に延
びる横杆24を設け、この横杆24の左右端部にそれぞ
れ後輪昇降ロッド25,26を枢着し該ロッド25,2
6の他端をそれぞれの走行エクステンションケ−ス1
0,10に固着された上側ア−ム10c,10cに枢着
して、前記横杆24と走行エクステンションケ−ス1
0,10とが連結された構成となっている。従って、前
記油圧昇降シリンダ21の伸縮により前記横杆24、前
記後輪昇降ロッド25,26を介して主伝動ケ−ス3の
左右の出力軸3a,3a回りに走行チェ−ンケ−ス1
1,11が回動され、該走行チェ−ンケ−ス11,11
の回動により後輪5,5が上下して機体が昇降する構成
となっている。
【0014】また、左側の前記後輪昇降ロッド25が伸
縮するように該ロッド25の中途部に油圧ポンプ23か
らの油圧により作動する水平用油圧シリンダ27を設け
ており、該水平用油圧シリンダ27の伸縮により右側の
後輪5の上下位置に対して左側の後輪5を上下させて、
畝の谷部の凹凸に関係なく機体を左右水平に維持できる
ようになっている。尚、主伝動ケ−ス3の右側には振り
子式の左右傾斜センサ28が設けられて、この左右傾斜
センサ28の検出により油圧切替バルブ部22に備えら
れた水平操作バルブを介して前記水平用油圧シリンダ2
7を作動させ機体を左右水平に維持する構成となってい
る。
【0015】前記苗植付装置6は、一株の苗を圃場に植
付けるべく主伝動ケ−ス3内からの動力が前記主伝動ケ
−ス3の後側に設けた植付伝動ケ−ス30及び前記植付
伝動ケ−ス30に固着した苗植付装置駆動ケ−ス31を
介して伝達され作動するようになっている。前記苗植付
装置6は、植付カップ32と該植付カップ32を所定の
軌跡Tを描くように昇降させるべく作動する苗植付具作
動機構34とで構成される。
【0016】また、前記苗供給部7は、前記苗植付装置
6の上側に設けられ、一株の苗を前記苗植付装置6に順
次供給する苗供給回転台35を備えて構成されている。
前記苗供給回転台35は、前記植付伝動ケ−ス30から
の伝動により前後に往復作動するクランクロッド36、
一方向クラッチ機構37を介して上下方向の回転軸35
a回りに回転駆動するようになっている。また、苗供給
回転台35は、前記回転軸35aを中心とする円周に沿
って所定間隔毎に複数の苗供給カップ38…が設けられ
た構成となっている。該苗供給カップ38…は該カップ
38…の底面38a…が開閉可能に設けられると共に、
苗供給カップ38…の下方には苗供給回転台35の回転
により苗供給カップ38…が所定の位置に来たときのみ
該カップ38…の底面が開くように設けられた苗供給カ
ップ開閉ガイド39が機体側に固着して設けられてい
る。従って、苗供給回転台35の回転により苗供給カッ
プ38…が所定の位置Aに来ると、苗供給カップ38…
の底面38a…が開いて苗供給カップ38…内のポット
苗を下方の植付カップ32に落下供給し、更に苗供給回
転台35が回転し苗供給カップ38…が前記所定の位置
Aから外れると苗供給カップ38…の底面38a…が閉
じるようになっている。
【0017】苗供給回転台35の前側には、セルトレイ
Sに育苗されたたばこ苗をセルトレイSごと載置する苗
載置台40,41を上下にそれぞれ設けている。この上
下の苗載置台40,41は、左右方向で同位置で且つ平
面視で下側の苗載置台41の前部が上側の苗載置台40
の後部と重複するように前後方向の位置をずらせて配置
されている。前記下側の苗載置台41は、植付伝動ケ−
ス30から上方に延びる左右の下側苗載置台支持フレ−
ム42,42に取り付けられ、前記苗供給カップ38…
の上端より若干高くなるように略水平に設けられてい
る。また、前記上側の苗載置台40は、機体前端のエン
ジン載置台9と一体的に構成されるバンパ−9aと前記
左右の苗載置台支持フレ−ム42,42とを繋ぐ上側苗
載置台支持フレ−ム43に支持されており、前側が低く
なるように傾斜して設けられている。
【0018】前記上側苗載置台支持フレ−ム43は、前
側フレ−ム部44と後側フレ−ム部45と上側フレ−ム
部46とにより構成されている。前記前側フレ−ム部4
4は、左右の前後フレ−ム44a,44aと該左右の前
後フレ−ム44a,44aを繋ぐように設けた左右フレ
−ム44bとで一体的に構成され、前端部をバンパ−9
aに後端部を後側フレ−ム45の前端部にそれぞれ取付
ボルト47,47,48,48により固着されている。
後側フレ−ム部45は、左右の前後フレ−ム45a,4
5aと該左右の前後フレ−ム45a,45aを繋ぐよう
に設けた左右フレ−ム45bと前記左右の前後フレ−ム
45a,45aの中途部にそれぞれ設けた上側フレ−ム
部装着用パイプ45c,45cとで一体的に構成され、
左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42の前端部に
挿入される左右それぞれの挿入軸45d,45dを後端
部に設けている。上側フレ−ム部46は、上側の苗載置
台40と一体の左右の前後フレ−ム46a,46aを備
え、該左右の前後フレ−ム46a,46aをそれぞれ後
側フレ−ム部45の左右の上側フレ−ム部装着用パイプ
45c,45cに挿入し取り付けるようになっている。
尚、前記左右の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,4
5c部分には、機体の姿勢変化や振動等で前記パイプ4
5c,45c部分から上側フレ−ム部46が抜け落ちな
いようにする抜け止めピン49,49を設けている。従
って、後側フレ−ム部45の前記左右の挿入軸45d,
45dを左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42の
前端部に挿入し、前側フレ−ム部44を取付ボルト4
7,47,48,48によりバンパ−9aと後側フレ−
ム部45とを繋ぐように取り付け、上側フレ−ム部46
を後側フレ−ム部45の上側フレ−ム部装着用パイプ4
5c,45cに挿入して上側の苗載置台40を装着する
ようになっている。
【0019】従って、たばこ苗のような大きい苗を植え
付けるときや広い圃場での苗植付の作業性を向上させる
べく機外から苗載置台への苗の供給回数を少なくしたい
ときには、必要な株数を苗の載置するために、上述のよ
うに上下に複数の苗載置台40,41を装着することが
できる。逆に、小さい苗を植え付けるときや狭い圃場で
苗を植え付けるとき等苗載置台をさほど必要としないと
きには、上側苗載置台支持フレ−ム43を機体から取り
外すことにより下側の苗載置台41のみを使用して苗の
植付作業をすることができる。
【0020】そして、図1に示すように、この苗移植機
1には、上下の苗載置台40,41に載置した苗を覆う
カバ−50を設けている。該カバ−50は、ビニ−ル製
のフィルムで構成され、前記上下の苗載置台40,41
の上方と該苗載置台40,41の前後左右となる側方を
遮断するようになっている。上側の苗載置台40にはカ
バ−装着用フレ−ム51を設け、このカバ−装着用フレ
−ム51に前記カバ−50を上方から被せて装着するよ
うになっている。また、苗載置台40,41の後側とな
る前記カバ−50の後面部50aの左右両側に上下方向
に設けたチャック(図示せず)により前記後面部50a
を開閉できるようになっており、前記チャックを外して
カバ−50の後面部50aを苗載置台40,41の上方
となるカバ−50の上面部50bの上側に載置して苗載
置台40,41の後側を開放するようになっている。
【0021】植付カップ32は、前後方向に2分割して
下部を開閉する構成となっており、苗供給回転台35の
苗供給カップ38…から受け継いだ一株のポット苗を収
容した状態で下降し、苗植付位置Cで下部を前後に開い
て圃場に植付穴を形成すると共に該植付穴に苗を供給し
て植え付けるようになっている。尚、前記植付カップ3
2により苗全体が入るような深い植付穴を開けて苗を植
え付け、苗の上方をマルチフィルム等の保温用の被覆材
により覆って苗の周辺を外界と隔離して保温効果を高め
てたばこ苗を栽培するようになっている。尚、前記植付
穴に苗が供給された後、植付カップ32が土壌内から上
方へ抜けることにより、植付穴の周辺の土壌が若干量植
付穴内へ崩れ落ちて苗の周辺に覆土されるようになって
いる。
【0022】また、前記植付カップ32の内部から上側
にかけて、苗供給部7の苗供給カップ38…から落下供
給される苗の落下を案内する苗案内筒52を設けてい
る。この苗案内筒52は、所定の軌跡Tを描いて昇降す
る植付カップ32と一体で昇降するようになっている。
【0023】植付カップ32の外側の中途部には、土壌
を上方から押圧する押圧プレート80を固着して設けて
いる。植付カップ32の内面に接触するゴム製の清掃板
81を設け、該清掃板81は植付カップ32内に設けた
平面視四角形の枠体82に固着されている。前記枠体8
2と一体で設けた上下方向の長孔83に苗案内筒52の
下部に固着したピン84が挿入されている。また、前記
枠体82に連結リンク85の一端を連結すると共に、前
記連結リンク85の他端を清掃作動アーム86に連結し
ている。前記清掃作動アーム86は、苗案内筒52の前
側に設けた左右方向の回動軸87回りに回動する構成と
なっており、苗案内筒52と一体の苗植付装置6の基部
に設けた引張スプリング88により上側へ付勢されてい
る。そして、植付カップ32が下死点位置Cで苗を植え
付けた後、所定の軌跡Tを描いて植付カップ32が上昇
することにより、主フレ−ム20に固着して設けた清掃
作動カム89に前記清掃作動アーム86が下側から当接
して前記引張スプリング88に抗して下側へ回動し、連
結リンク85、枠体82を介して清掃板81を下降させ
る。このとき、植付カップ32は下部を開いた状態であ
るので、清掃板81が植付カップ32の内面に接触した
まま該植付カップ32に対して下降することにより、植
付カップ32の内面に付着した土等を植付カップ32の
下部から排出する。そして、更に所定の軌跡Tを描いて
植付カップ32が前方へ移動しながら上昇することによ
り、清掃作動カム89から清掃作動アーム86が離れて
引張スプリング88により上側へ回動し、清掃板81が
植付カップ32に対して上昇して元の位置へ戻る。尚、
清掃作動カム89の外周部にはゴム等の弾性のあるクッ
ション材89aが巻き付けられており、清掃作動カム8
9に清掃作動アーム86が当たるときの衝撃が清掃板8
1を介して植付カップ32へ伝わりにくいようにしてい
る。これにより、植付カップ32内の苗の姿勢を無闇に
悪化させるのを抑えることができる。その後、上死点位
置まで上昇することにより、植付カップ32の下部を開
じるようになっている。尚、植付カップ32の後上部に
は、清掃作動アーム86の一部を植付カップ32の後方
へ突出させるための切欠溝90を設けている。
【0024】清掃板81は、植付カップ32の内面に付
着した土等を効率良く剥ぎ取るため比較的硬いゴムで構
成されている。清掃板81の内側(植付カップ32の内
面とは反対側)には清掃板81より滑りやすいテフロン
(登録商標)シート91を取り付けており、植付カップ
32内を通過する植付苗がスムーズに下方に落下供給さ
れるようにしている。
【0025】図8に示すように、植付カップ32の外面
には、前後にマルチフィルムを切断するための切断刃1
00を設けている。この切断刃100により、マルチフ
ィルムが敷設された圃場でも苗の植え付けが行える。所
定の軌跡Tを描いて植付カップ32が下降して土壌内に
突入するとき、前記切断刃100が苗植付位置のマルチ
フィルムに前後方向の切れ目を入れることにより、その
後の植付カップ32の前後方向への開き動作でマルチフ
ィルムにきれいな植付用穴を開けることができる。前記
切断刃100は、上部の上下2個の取付孔101にボル
トを挿入して固着すると共に下部の突起102を植付カ
ップ32の下端近くに設けた係合孔103に係合し、植
付カップ32に取り付けるようになっている。従って、
切断刃100の下端部の取付強度が安定し、切断刃10
0により適切にマルチフィルムに前後方向の切れ目を入
れることができる。また、切断刃100の下端が植付カ
ップ32の下端より下方に位置しており、これにより植
付カップ32が土壌内へ突入するより前に切断刃100
により確実にマルチフィルムに切れ目を入れることがで
きる。また、下部の突起102により切断刃100の下
端部の取付位置精度が向上し、前後の切断刃100の下
端100aを精度良く同位置とすることができるので、
前後の切断刃100によるマルチフィルムの前後方向の
切れ目を連続して構成でき、マルチフィルムに適正な植
付用穴を開けることができる。尚、押圧プレート80に
は、切断刃100を通して装着するための前後それぞれ
の孔104を設けている。
【0026】また、前記植付カップ32の前方には圃場
面感知プレ−ト55を設けている。該圃場面感知プレ−
ト55は左右方向の回動支点軸55a回りに回動可能に
設けられ、接地することによる該プレ−ト55の回動に
伴って苗植付装置6により所定の植付深さとなるように
後輪5,5を昇降するようになっている。
【0027】前記操縦ハンドル8の前側で苗供給部7の
後側には、操作パネル56を設けている。この操作パネ
ル56には、後輪5,5及び苗植付装置6並びに苗供給
部7の駆動を共に入切可能な主クラッチレバ−57と、
油圧昇降シリンダ21による機体の昇降操作及び苗植付
装置6並びに苗供給部7の駆動の入切のみが行える植付
・昇降レバ−58とを設けている。
【0028】また、操縦ハンドル8の左右それぞれの把
持部8a,8aの下方にはサイドクラッチレバ−59,
59を設け、このサイドクラッチレバ−59,59の操
作により左右一対の後輪5,5の左右一方の駆動を断つ
ようになっている。そして、オペレ−タが操縦ハンドル
8を押し下げ前輪4,4を宙に浮かせた状態で左右一方
のサイドクラッチレバ−59を操作して左右一方の後輪
5の駆動を断ち、該後輪5を中心に機体を旋回させるよ
うになっている。
【0029】以上により、この歩行型のたばこ苗移植機
1における苗植付装置6は、前後に2分割させて下部を
開いて収容する苗を落下供給して植え付ける植付カップ
32を備え、該植付カップ32の下部を開いた状態で植
付カップ32内で下動させる清掃板81により植付カッ
プ32内を清掃し、植付カップ32の後上部の切欠溝9
0に清掃板81を下動させる清掃作動アーム86を設け
ているので、移植苗が大きく且つ穴を大きく開けなけれ
ばならないたばこ苗の植付において植付カップ32が上
下に長く構成されていても、土等が付着しやすい植付カ
ップ32の下部に適確に清掃板81を下動させることが
でき、植付カップ32内の清掃を適確に行え、苗の植付
を適正に安定させることができる。
【0030】また、清掃板81を上下方向に設けて若干
前後に傾斜する植付カップ32の内面に略々沿わせてい
るので、清掃板81により植付カップ32の苗収容スペ
−スをあまり制限しないように構成したので、清掃板8
1が植付カップ32内に収容する苗あるいは落下供給さ
れる苗に干渉して姿勢を乱したりして植付に悪影響を与
えるのを抑えることができ、苗の植付を適正に安定させ
ることができる。
【0031】尚、この発明の実施の形態はたばこ苗を植
え付ける苗植付装置について詳述したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型のたばこ苗移植機の側面図
【図2】歩行型のたばこ苗移植機の一部省略した平面図
【図3】苗供給部への苗供給作業を示す平面図
【図4】走行エクステンションケ−スを示す平面展開断
面図
【図5】植付カップを示す側面断面図
【図6】苗案内筒及び清掃板を示す斜視図
【図7】植付カップの前側部分及び後側部分を判りやす
く示した斜視図
【図8】切断刃を装着した状態の植付カップを示す側面
【符号の説明】
6…苗植付装置、32…植付カップ、81…清掃板、8
6…清掃作動アーム、90…切欠溝
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月14日(2001.11.
14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田切 元 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大久保 嘉彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 久保 環 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 熊倉 成 新潟県三条市大字西大崎三丁目12番23号 株式会社新潟井関製作所内 Fターム(参考) 2B060 AA07 AC05 AD05 AE01 BA03 CC05 CC11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部を開いて苗を供給して植え付ける植
    付カップ32を備え、該植付カップ32の下部を開いた
    状態で植付カップ32内で下動させるスクレーパ81に
    より植付カップ32内を清掃する構成の苗植付装置にお
    いて、植付カップ32の少なくとも一部を切欠き、この
    切欠部90にスクレ−パ81を下動させる清掃作動アー
    ム86を設けたことを特徴とする苗植付装置。
  2. 【請求項2】 下部を開いて苗を供給して植え付ける植
    付カップ32を備え、該植付カップ32の下部を開いた
    状態で植付カップ32内で下動させるスクレーパ81に
    より植付カップ32内を清掃する構成の苗植付装置にお
    いて、スクレ−パ81を植付カップ32の内面に沿わせ
    て設けたことを特徴とする苗植付装置。
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