JP4810727B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、苗植付装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たばこ苗移植機や野菜移植機等の苗移植機において、下部が開閉可能な植付カップにより苗を保持して土壌内に移動させ下部を開いて植え付ける構成の苗植付装置を備えたものがある。そして、前記植付カップ内に残った土などを除去して清掃するべく、機体側に設けたスクレ−パを植付後の植付カップの上昇作動により該植付カップ内で通過させるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、スクレ−パが機体側に設けられているので、植付カップの昇降作動軌跡とスクレ−パとの位置関係が相違しやすく、スクレ−パにより適確に植付カップ内の清掃が行えなかったり、大苗を植え付けるべく植付カップが大きいときには該植付カップ内でスクレ−パを通過させることが構造上困難なことがある。そこで、植付カップ側にスクレ−パを設ける構成が考えられるが、そうすると常時植付カップにスクレ−パが設けられているので、該スクレ−パが植え付ける苗に干渉したりして植付に悪影響を与え、苗の植付が適正に安定しないおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、下部を開いて苗を供給して植え付ける植付カップ(32)を備え、該植付カップ(32)の下部を開いた状態で植付カップ(32)内で下動させるスクレーパ(81)により植付カップ(32)内を清掃する構成の苗植付装置において、植付カップ(32)内には苗を案内する苗案内筒(52)と枠体(82)を設け、該枠体(82)にスクレーパ(81)を固着し、苗案内筒(52)に回動軸(87)を設け、清掃作動アーム(86)の回動軸(87)回りの回動により枠体(82)を介してスクレ−パ(81)を下動させる構成とし、植付カップ(32)の少なくとも一部を切欠き、この切欠部(90)に清掃作動アーム(86)を植付カップ(32)から突出させて設けたことを特徴とする苗植付装置とした。
【0005】
また、請求項2に係る発明は、切欠部(90)により清掃作動アーム(86)の一部を植付カップ(32)の後方へ突出させ、上下方向の長孔(83)を枠体(82)と一体に設け、苗案内筒(52)にピン(84)を設け、該ピン(84)を長孔(83)に挿入し、清掃作動アーム(86)の回動軸(87)を苗案内筒(52)の前側に設け、清掃作動アーム(86)を上側へ付勢するスプリング(88)を設け、枠体(82)と清掃作動アーム(86)を連結する連結リンク(85)を設け、植付カップ(32)が上昇することにより清掃作動カム(89)に清掃作動アーム(86)が当接して該清掃作動アーム(86)が下側へ回動し、連結リンク(85)及び枠体(82)を介してスクレ−パ(81)を下動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の苗植付装置とした。
また、請求項3に係る発明は、スクレ−パ(81)をゴムで構成し、スクレ−パ(81)の内側には、該スクレ−パ(81)より滑りやすいシート(91)を取り付けた請求項1又は請求項2に記載の苗植付装置とした。
【0006】
【発明の効果】
よって、請求項1に係る苗植付装置は、苗案内筒により苗を案内し、植付カップが下降して土壌内へ突入した状態で下部を開いて土壌に植付穴を作ると共に該植付穴に苗を落下供給して植え付ける。そして、植付カップの切欠部に設けられた清掃作動アームが作動することにより、植付カップ内に設けた枠体を介してスクレ−パが植付カップ内で下動して植付カップ内を清掃するが、植付カップの切欠部に清掃作動アームを植付カップから突出させて設けているので、土等が付着しやすい植付カップの下部に適確にスクレ−パを作動させることができ、植付カップ内の清掃を適確に行え、苗の植付を適正に安定させることができる。
【0007】
また、請求項2に係る苗植付装置は、請求項1に係る苗植付装置の効果に加えて、切欠部により清掃作動アームの一部を植付カップの後方へ突出させ、該苗案内筒に設けたピンを、枠体に設けた上下方向の長孔に挿入し、枠体と清掃作動アームを連結リンクで連結し、植付カップが上昇することにより清掃作動カムに清掃作動アームが当接して、該清掃作動アームが苗案内筒の前側に設けた回動軸回りに下側へ回動し、スクレ−パを下動させることができる。
また、請求項3に係る苗植付装置は、請求項1又は請求項2に係る苗植付装置の効果に加えて、シートにより、植付カップ内を通過する植付苗がスムーズに下方に落下供給される。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、苗移植機の一例として歩行型のたばこ苗移植機1を示すものであり、この歩行型のたばこ苗移植機1は、主として前部にエンジン2及び主伝動ケ−ス3と走行車輪としての左右一対の前輪4,4及び後輪5,5と後部に苗植付装置6、苗供給部7及び操縦ハンドル8とを備えて構成される。この歩行型のたばこ苗移植機1は、機体が圃場内の畝をまたぐように前記前輪4,4及び後輪5,5が畝間を走行し、畝の上面の左右中央に前記苗植付装置6によりたばこ苗を植付けていくようになっている。
【0009】
前記主伝動ケ−ス3の前部にエンジン載置台9を固着し、このエンジン載置台9に前記エンジン2を載置して取り付けた構成となっている。左右方向に設けた前記エンジン2の出力軸が前記主伝動ケ−ス3内に突入して、エンジン2の動力が主伝動ケ−ス3内に入力されるようになっている。主伝動ケ−ス3の左右端には該主伝動ケ−ス3に対して回動可能な走行エクステンションケ−ス10,10を左右それぞれ設け、前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10のそれぞれの端部に走行チェ−ンケ−ス11,11を固着して設けている。従って、主伝動ケ−ス3内の動力を走行チェ−ンケ−ス11,11内に伝動する構成となっている。前記走行チェ−ンケ−ス11,11の回動先端部の左右内側には走行車輪である左右一対の後輪5,5をそれぞれ取り付け、この左右一対の後輪5,5の駆動により機体が走行するようになっている。従って、主伝動ケ−ス3は、走行車輪としての後輪5,5に伝動する伝動装置となっている。一方、エンジン載置台9の下部には左右方向に延びる前輪支持フレ−ム12を前後方向のロ−リング軸13回りに回動可能に設け、この前輪支持フレ−ム12の左右両端部に下方に延びる前輪取付部14,14を設け、前記前輪取付部14,14の下端部に前輪4,4を取り付け、左右一対の前記後輪5,5のそれぞれの前方に左右一対の前輪4,4が設けられた構成となっている。尚、前記前輪4,4は、遊転輪である。
【0010】
図4に示すように、前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10は、内側ケ−ス10a,10aと該内側ケ−ス10a,10aに対して回動しないように嵌合する外側ケ−ス10b,10bとにより構成され、該外側ケ−ス10b,10bが前記内側ケ−ス10a,10aに対して左右スライドすることにより後輪5,5のトレッド調節を行う構成となっている。また、主伝動ケ−ス3の後部に固着した左右フレ−ム15から左右それぞれ外方に延びる支持フレ−ム16,16の端部に軸受17,17を設け、該軸受17,17が前記内側ケ−ス10a,10aを外嵌して走行エクステンションケ−ス10,10を支持している。また、走行エクステンションケ−ス10,10内に突出する主伝動ケ−ス3の左右それぞれの出力軸3a,3aと一体回転するエクステンション軸18,18を設け、該エクステンション軸18,18と一体回転する走行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aの駆動により該軸11a,11aと一体回転する走行チェ−ンケ−ス11内の入力スプロケット11bを駆動する構成となっている。前記エクステンション軸18,18は、内側ケ−ス10a,10aに着脱可能に取り付けたストッパボルト19,19と該軸18,18に設けた溝18a,18aとを係合させることにより、前記出力軸3a,3aに対して一体回転可能且つ左右スライドしないように構成している。尚、前記走行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aは、前記エクステンション軸18,18に対して左右スライド可能に設けられている。
【0011】
従って、走行エクステンションケ−ス10,10の外側ケ−ス10b,10bを内側ケ−ス10a,10aに対して左右スライドさせるのに伴って、走行チェ−ンケ−ス入力軸11a,11aがエクステンション軸18,18に対して左右スライドするので、簡単に後輪5,5のトレッド調節が行える。また、メンテナンス等で走行エクステンションケ−ス10,10を主伝動ケ−ス3から取り外すとき、走行エクステンションケ−ス10,10の外側から前記ストッパボルト19,19を操作して該ストッパボルト19,19とエクステンション軸18,18との係合を解除して前記エクステンション軸18,18を取り外すことができ、容易にメンテナンス等が行える。
【0012】
また、前輪支持フレ−ム12は左右伸縮可能に設けられており、左右の前輪4,4のトレッド調節も行えるようになっている。
前記左右フレ−ム15の後部には、右寄りの位置に延びる主フレ−ム20を設けている。該主フレ−ム20の後端部には操縦ハンドル8を設け、この操縦ハンドル8が主フレ−ム20を介して前記主伝動ケ−ス3に支持された構成となっている。
【0013】
また、主伝動ケ−ス3の後部で左右方向の中央には、油圧昇降シリンダ21を設けている。この油圧昇降シリンダ21は、主伝動ケース3に固着された油圧切替バルブ部22に固着して設けられ、主伝動ケ−ス3に固着された油圧ポンプ23からの油圧を切り替える前記油圧切替バルブ部22に備えられた昇降操作バルブを操作することにより作動するようになっている。前記油圧昇降シリンダ21のシリンダロッド端には左右に延びる横杆24を設け、この横杆24の左右端部にそれぞれ後輪昇降ロッド25,26を枢着し該ロッド25,26の他端をそれぞれの走行エクステンションケ−ス10,10に固着された上側ア−ム10c,10cに枢着して、前記横杆24と走行エクステンションケ−ス10,10とが連結された構成となっている。従って、前記油圧昇降シリンダ21の伸縮により前記横杆24、前記後輪昇降ロッド25,26を介して主伝動ケ−ス3の左右の出力軸3a,3a回りに走行チェ−ンケ−ス11,11が回動され、該走行チェ−ンケ−ス11,11の回動により後輪5,5が上下して機体が昇降する構成となっている。
【0014】
また、左側の前記後輪昇降ロッド25が伸縮するように該ロッド25の中途部に油圧ポンプ23からの油圧により作動する水平用油圧シリンダ27を設けており、該水平用油圧シリンダ27の伸縮により右側の後輪5の上下位置に対して左側の後輪5を上下させて、畝の谷部の凹凸に関係なく機体を左右水平に維持できるようになっている。尚、主伝動ケ−ス3の右側には振り子式の左右傾斜センサ28が設けられて、この左右傾斜センサ28の検出により油圧切替バルブ部22に備えられた水平操作バルブを介して前記水平用油圧シリンダ27を作動させ機体を左右水平に維持する構成となっている。
【0015】
前記苗植付装置6は、一株の苗を圃場に植付けるべく主伝動ケ−ス3内からの動力が前記主伝動ケ−ス3の後側に設けた植付伝動ケ−ス30及び前記植付伝動ケ−ス30に固着した苗植付装置駆動ケ−ス31を介して伝達され作動するようになっている。前記苗植付装置6は、植付カップ32と該植付カップ32を所定の軌跡Tを描くように昇降させるべく作動する苗植付具作動機構34とで構成される。
【0016】
また、前記苗供給部7は、前記苗植付装置6の上側に設けられ、一株の苗を前記苗植付装置6に順次供給する苗供給回転台35を備えて構成されている。前記苗供給回転台35は、前記植付伝動ケ−ス30からの伝動により前後に往復作動するクランクロッド36、一方向クラッチ機構37を介して上下方向の回転軸35a回りに回転駆動するようになっている。また、苗供給回転台35は、前記回転軸35aを中心とする円周に沿って所定間隔毎に複数の苗供給カップ38…が設けられた構成となっている。該苗供給カップ38…は該カップ38…の底面38a…が開閉可能に設けられると共に、苗供給カップ38…の下方には苗供給回転台35の回転により苗供給カップ38…が所定の位置に来たときのみ該カップ38…の底面が開くように設けられた苗供給カップ開閉ガイド39が機体側に固着して設けられている。従って、苗供給回転台35の回転により苗供給カップ38…が所定の位置Aに来ると、苗供給カップ38…の底面38a…が開いて苗供給カップ38…内のポット苗を下方の植付カップ32に落下供給し、更に苗供給回転台35が回転し苗供給カップ38…が前記所定の位置Aから外れると苗供給カップ38…の底面38a…が閉じるようになっている。
【0017】
苗供給回転台35の前側には、セルトレイSに育苗されたたばこ苗をセルトレイSごと載置する苗載置台40,41を上下にそれぞれ設けている。この上下の苗載置台40,41は、左右方向で同位置で且つ平面視で下側の苗載置台41の前部が上側の苗載置台40の後部と重複するように前後方向の位置をずらせて配置されている。前記下側の苗載置台41は、植付伝動ケ−ス30から上方に延びる左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42に取り付けられ、前記苗供給カップ38…の上端より若干高くなるように略水平に設けられている。また、前記上側の苗載置台40は、機体前端のエンジン載置台9と一体的に構成されるバンパ−9aと前記左右の苗載置台支持フレ−ム42,42とを繋ぐ上側苗載置台支持フレ−ム43に支持されており、前側が低くなるように傾斜して設けられている。
【0018】
前記上側苗載置台支持フレ−ム43は、前側フレ−ム部44と後側フレ−ム部45と上側フレ−ム部46とにより構成されている。前記前側フレ−ム部44は、左右の前後フレ−ム44a,44aと該左右の前後フレ−ム44a,44aを繋ぐように設けた左右フレ−ム44bとで一体的に構成され、前端部をバンパ−9aに後端部を後側フレ−ム45の前端部にそれぞれ取付ボルト47,47,48,48により固着されている。後側フレ−ム部45は、左右の前後フレ−ム45a,45aと該左右の前後フレ−ム45a,45aを繋ぐように設けた左右フレ−ム45bと前記左右の前後フレ−ム45a,45aの中途部にそれぞれ設けた上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45cとで一体的に構成され、左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42の前端部に挿入される左右それぞれの挿入軸45d,45dを後端部に設けている。上側フレ−ム部46は、上側の苗載置台40と一体の左右の前後フレ−ム46a,46aを備え、該左右の前後フレ−ム46a,46aをそれぞれ後側フレ−ム部45の左右の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45cに挿入し取り付けるようになっている。尚、前記左右の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45c部分には、機体の姿勢変化や振動等で前記パイプ45c,45c部分から上側フレ−ム部46が抜け落ちないようにする抜け止めピン49,49を設けている。従って、後側フレ−ム部45の前記左右の挿入軸45d,45dを左右の下側苗載置台支持フレ−ム42,42の前端部に挿入し、前側フレ−ム部44を取付ボルト47,47,48,48によりバンパ−9aと後側フレ−ム部45とを繋ぐように取り付け、上側フレ−ム部46を後側フレ−ム部45の上側フレ−ム部装着用パイプ45c,45cに挿入して上側の苗載置台40を装着するようになっている。
【0019】
従って、たばこ苗のような大きい苗を植え付けるときや広い圃場での苗植付の作業性を向上させるべく機外から苗載置台への苗の供給回数を少なくしたいときには、必要な株数を苗の載置するために、上述のように上下に複数の苗載置台40,41を装着することができる。逆に、小さい苗を植え付けるときや狭い圃場で苗を植え付けるとき等苗載置台をさほど必要としないときには、上側苗載置台支持フレ−ム43を機体から取り外すことにより下側の苗載置台41のみを使用して苗の植付作業をすることができる。
【0020】
そして、図1に示すように、この苗移植機1には、上下の苗載置台40,41に載置した苗を覆うカバ−50を設けている。該カバ−50は、ビニ−ル製のフィルムで構成され、前記上下の苗載置台40,41の上方と該苗載置台40,41の前後左右となる側方を遮断するようになっている。上側の苗載置台40にはカバ−装着用フレ−ム51を設け、このカバ−装着用フレ−ム51に前記カバ−50を上方から被せて装着するようになっている。また、苗載置台40,41の後側となる前記カバ−50の後面部50aの左右両側に上下方向に設けたチャック(図示せず)により前記後面部50aを開閉できるようになっており、前記チャックを外してカバ−50の後面部50aを苗載置台40,41の上方となるカバ−50の上面部50bの上側に載置して苗載置台40,41の後側を開放するようになっている。
【0021】
植付カップ32は、前後方向に2分割して下部を開閉する構成となっており、苗供給回転台35の苗供給カップ38…から受け継いだ一株のポット苗を収容した状態で下降し、苗植付位置Cで下部を前後に開いて圃場に植付穴を形成すると共に該植付穴に苗を供給して植え付けるようになっている。尚、前記植付カップ32により苗全体が入るような深い植付穴を開けて苗を植え付け、苗の上方をマルチフィルム等の保温用の被覆材により覆って苗の周辺を外界と隔離して保温効果を高めてたばこ苗を栽培するようになっている。尚、前記植付穴に苗が供給された後、植付カップ32が土壌内から上方へ抜けることにより、植付穴の周辺の土壌が若干量植付穴内へ崩れ落ちて苗の周辺に覆土されるようになっている。
【0022】
また、前記植付カップ32の内部から上側にかけて、苗供給部7の苗供給カップ38…から落下供給される苗の落下を案内する苗案内筒52を設けている。この苗案内筒52は、所定の軌跡Tを描いて昇降する植付カップ32と一体で昇降するようになっている。
【0023】
植付カップ32の外側の中途部には、土壌を上方から押圧する押圧プレート80を固着して設けている。植付カップ32の内面に接触するゴム製の清掃板81を設け、該清掃板81は植付カップ32内に設けた平面視四角形の枠体82に固着されている。前記枠体82と一体で設けた上下方向の長孔83に苗案内筒52の下部に固着したピン84が挿入されている。また、前記枠体82に連結リンク85の一端を連結すると共に、前記連結リンク85の他端を清掃作動アーム86に連結している。前記清掃作動アーム86は、苗案内筒52の前側に設けた左右方向の回動軸87回りに回動する構成となっており、苗案内筒52と一体の苗植付装置6の基部に設けた引張スプリング88により上側へ付勢されている。そして、植付カップ32が下死点位置Cで苗を植え付けた後、所定の軌跡Tを描いて植付カップ32が上昇することにより、主フレ−ム20に固着して設けた清掃作動カム89に前記清掃作動アーム86が下側から当接して前記引張スプリング88に抗して下側へ回動し、連結リンク85、枠体82を介して清掃板81を下降させる。このとき、植付カップ32は下部を開いた状態であるので、清掃板81が植付カップ32の内面に接触したまま該植付カップ32に対して下降することにより、植付カップ32の内面に付着した土等を植付カップ32の下部から排出する。そして、更に所定の軌跡Tを描いて植付カップ32が前方へ移動しながら上昇することにより、清掃作動カム89から清掃作動アーム86が離れて引張スプリング88により上側へ回動し、清掃板81が植付カップ32に対して上昇して元の位置へ戻る。尚、清掃作動カム89の外周部にはゴム等の弾性のあるクッション材89aが巻き付けられており、清掃作動カム89に清掃作動アーム86が当たるときの衝撃が清掃板81を介して植付カップ32へ伝わりにくいようにしている。これにより、植付カップ32内の苗の姿勢を無闇に悪化させるのを抑えることができる。その後、上死点位置まで上昇することにより、植付カップ32の下部を開じるようになっている。尚、植付カップ32の後上部には、清掃作動アーム86の一部を植付カップ32の後方へ突出させるための切欠溝90を設けている。
【0024】
清掃板81は、植付カップ32の内面に付着した土等を効率良く剥ぎ取るため比較的硬いゴムで構成されている。清掃板81の内側(植付カップ32の内面とは反対側)には清掃板81より滑りやすいテフロン(登録商標)シート91を取り付けており、植付カップ32内を通過する植付苗がスムーズに下方に落下供給されるようにしている。
【0025】
図8に示すように、植付カップ32の外面には、前後にマルチフィルムを切断するための切断刃100を設けている。この切断刃100により、マルチフィルムが敷設された圃場でも苗の植え付けが行える。所定の軌跡Tを描いて植付カップ32が下降して土壌内に突入するとき、前記切断刃100が苗植付位置のマルチフィルムに前後方向の切れ目を入れることにより、その後の植付カップ32の前後方向への開き動作でマルチフィルムにきれいな植付用穴を開けることができる。前記切断刃100は、上部の上下2個の取付孔101にボルトを挿入して固着すると共に下部の突起102を植付カップ32の下端近くに設けた係合孔103に係合し、植付カップ32に取り付けるようになっている。従って、切断刃100の下端部の取付強度が安定し、切断刃100により適切にマルチフィルムに前後方向の切れ目を入れることができる。また、切断刃100の下端が植付カップ32の下端より下方に位置しており、これにより植付カップ32が土壌内へ突入するより前に切断刃100により確実にマルチフィルムに切れ目を入れることができる。また、下部の突起102により切断刃100の下端部の取付位置精度が向上し、前後の切断刃100の下端100aを精度良く同位置とすることができるので、前後の切断刃100によるマルチフィルムの前後方向の切れ目を連続して構成でき、マルチフィルムに適正な植付用穴を開けることができる。尚、押圧プレート80には、切断刃100を通して装着するための前後それぞれの孔104を設けている。
【0026】
また、前記植付カップ32の前方には圃場面感知プレ−ト55を設けている。該圃場面感知プレ−ト55は左右方向の回動支点軸55a回りに回動可能に設けられ、接地することによる該プレ−ト55の回動に伴って苗植付装置6により所定の植付深さとなるように後輪5,5を昇降するようになっている。
【0027】
前記操縦ハンドル8の前側で苗供給部7の後側には、操作パネル56を設けている。この操作パネル56には、後輪5,5及び苗植付装置6並びに苗供給部7の駆動を共に入切可能な主クラッチレバ−57と、油圧昇降シリンダ21による機体の昇降操作及び苗植付装置6並びに苗供給部7の駆動の入切のみが行える植付・昇降レバ−58とを設けている。
【0028】
また、操縦ハンドル8の左右それぞれの把持部8a,8aの下方にはサイドクラッチレバ−59,59を設け、このサイドクラッチレバ−59,59の操作により左右一対の後輪5,5の左右一方の駆動を断つようになっている。そして、オペレ−タが操縦ハンドル8を押し下げ前輪4,4を宙に浮かせた状態で左右一方のサイドクラッチレバ−59を操作して左右一方の後輪5の駆動を断ち、該後輪5を中心に機体を旋回させるようになっている。
【0029】
以上により、この歩行型のたばこ苗移植機1における苗植付装置6は、前後に2分割させて下部を開いて収容する苗を落下供給して植え付ける植付カップ32を備え、該植付カップ32の下部を開いた状態で植付カップ32内で下動させる清掃板81により植付カップ32内を清掃し、植付カップ32の後上部の切欠溝90に清掃板81を下動させる清掃作動アーム86を設けているので、移植苗が大きく且つ穴を大きく開けなければならないたばこ苗の植付において植付カップ32が上下に長く構成されていても、土等が付着しやすい植付カップ32の下部に適確に清掃板81を下動させることができ、植付カップ32内の清掃を適確に行え、苗の植付を適正に安定させることができる。
【0030】
また、清掃板81を上下方向に設けて若干前後に傾斜する植付カップ32の内面に略々沿わせているので、清掃板81により植付カップ32の苗収容スペ−スをあまり制限しないように構成したので、清掃板81が植付カップ32内に収容する苗あるいは落下供給される苗に干渉して姿勢を乱したりして植付に悪影響を与えるのを抑えることができ、苗の植付を適正に安定させることができる。
【0031】
尚、この発明の実施の形態はたばこ苗を植え付ける苗植付装置について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型のたばこ苗移植機の側面図
【図2】歩行型のたばこ苗移植機の一部省略した平面図
【図3】苗供給部への苗供給作業を示す平面図
【図4】走行エクステンションケ−スを示す平面展開断面図
【図5】植付カップを示す側面断面図
【図6】苗案内筒及び清掃板を示す斜視図
【図7】植付カップの前側部分及び後側部分を判りやすく示した斜視図
【図8】切断刃を装着した状態の植付カップを示す側面図
【符号の説明】
6…苗植付装置、32…植付カップ、81…清掃板、86…清掃作動アーム、90…切欠溝

Claims (3)

  1. 下部を開いて苗を供給して植え付ける植付カップ(32)を備え、該植付カップ(32)の下部を開いた状態で植付カップ(32)内で下動させるスクレーパ(81)により植付カップ(32)内を清掃する構成の苗植付装置において、植付カップ(32)内には苗を案内する苗案内筒(52)と枠体(82)を設け、該枠体(82)にスクレーパ(81)を固着し、苗案内筒(52)に回動軸(87)を設け、清掃作動アーム(86)の回動軸(87)回りの回動により枠体(82)を介してスクレ−パ(81)を下動させる構成とし、植付カップ(32)の少なくとも一部を切欠き、この切欠部(90)に清掃作動アーム(86)を植付カップ(32)から突出させて設けたことを特徴とする苗植付装置。
  2. 切欠部(90)により清掃作動アーム(86)の一部を植付カップ(32)の後方へ突出させ、上下方向の長孔(83)を枠体(82)と一体に設け、苗案内筒(52)にピン(84)を設け、該ピン(84)を長孔(83)に挿入し、清掃作動アーム(86)の回動軸(87)を苗案内筒(52)の前側に設け、清掃作動アーム(86)を上側へ付勢するスプリング(88)を設け、枠体(82)と清掃作動アーム(86)を連結する連結リンク(85)を設け、植付カップ(32)が上昇することにより清掃作動カム(89)に清掃作動アーム(86)が当接して該清掃作動アーム(86)が下側へ回動し、連結リンク(85)及び枠体(82)を介してスクレ−パ(81)を下動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の苗植付装置。
  3. スクレ−パ(81)をゴムで構成し、スクレ−パ(81)の内側には、該スクレ−パ(81)より滑りやすいシート(91)を取り付けた請求項1又は請求項2に記載の苗植付装置。
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