JP2003070309A - 移植方法 - Google Patents

移植方法

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JP2003070309A
JP2003070309A JP2001263422A JP2001263422A JP2003070309A JP 2003070309 A JP2003070309 A JP 2003070309A JP 2001263422 A JP2001263422 A JP 2001263422A JP 2001263422 A JP2001263422 A JP 2001263422A JP 2003070309 A JP2003070309 A JP 2003070309A
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planting
transplanted
transplantation
film
field
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Application number
JP2001263422A
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English (en)
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Tatsuo Fujimura
辰夫 藤村
Isao Ishida
石田  伊佐男
Masakatsu Araki
正勝 荒木
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の移植機を用いての移植方法によると、
移植対象物を植付穴へ落下供給して移植するようになっ
ているので、移植対象物が落下供給されるとき植付穴で
跳ね返って、移植対象物が植付穴の適正な位置へ供給さ
れないおそれがあり、その結果、移植対象物の移植深さ
等が安定せず、作物を良好に栽培できなくなるおそれが
ある。 【解決手段】 移植対象物102に可撓性のあるフィル
ム103を装着し、圃場の植付穴に移植対象物を落下供
給して移植する移植方法とした。また、移植対象物10
2を可撓性のあるフィルム103で覆い、移植対象物1
02を覆ったフィルム103の残余部分103aが移植
対象物102を覆った部分103bと区別されるように
前記残余部分103aと移植対象物を覆った部分103
bとの境界位置103cで紐104により括って移植対
象物102にフィルム103を装着し、圃場の植付穴に
移植対象物を落下供給して移植する移植方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、種子や球根等の
移植対象物を圃場に移植する移植方法の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】特開2001−169614号に示され
るように、移植機の植付装置(植付嘴)の下部を土壌内
に突入させた状態で前後に開くことにより、圃場に植付
穴を形成すると共に植付装置内に収容していた移植対象
物である芋を植付穴へ落下供給して移植する移植方法が
知られている。尚、この移植対象物である芋は、矢形状
の可撓性のない補助具を差し込んで装着した状態で前記
植付装置で圃場に移植するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の移植方法による
と、移植対象物を植付穴へ落下供給して移植するように
なっているので、移植対象物が落下供給されるとき植付
穴で跳ね返って、移植対象物が植付穴の適正な位置へ供
給されないおそれがあり、その結果、移植対象物の移植
深さ等が安定せず、作物を良好に栽培できなくなるおそ
れがある。
【0004】また、従来の移植方法によると、移植対象
物に可撓性のない補助具を差し込んだ状態で移植するよ
うになっているので、移植作業において、補助具が植付
装置に干渉する等して邪魔になって移植作業を阻害し、
移植対象物が植付穴の適正な位置へ供給されないおそれ
があり、その結果、移植深さ等が安定せず、作物を良好
に栽培できなくなるおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決すべく、次の技術的手段を講じた。すなわち、請求
項1に記載の発明は、移植対象物100,102に可撓
性のあるフィルム101,103を装着し、圃場の植付
穴に移植対象物を落下供給して移植する移植方法とし
た。
【0006】従って、請求項1に記載の移植方法による
と、移植対象物が落下供給されるとき、装着した可撓性
のあるフィルムがなびいて空気抵抗を受けることによ
り、落下速度が抑えられた状態で移植対象物が圃場の植
付穴に落下供給される。また、フィルムは、可撓性を有
しているので、移植作業において他の物体等に干渉して
も撓み、移植対象物の圃場の植付位置を不適正にするよ
うなことを抑える。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、移植対象
物102を可撓性のあるフィルム103で覆い、移植対
象物102を覆ったフィルム103の残余部分103a
が移植対象物102を覆った部分103bと区別される
ように前記残余部分103aと移植対象物を覆った部分
103bとの境界位置103cで括って移植対象物10
2にフィルム103を装着し、圃場の植付穴に移植対象
物を落下供給して移植する移植方法とした。
【0008】従って、請求項2に記載の移植方法による
と、移植対象物が落下供給されるとき、フィルムの前記
残余部分がなびいて空気抵抗を受けることにより、落下
速度が抑えられた状態で移植対象物が圃場の植付穴に落
下供給される。また、残余部分は、可撓性を有している
ので、移植作業において他の物体等に干渉しても撓み、
移植対象物の圃場の植付位置を不適正にするようなこと
を抑える。更に、フィルムにより移植対象物を覆ってい
るので、移植作業において移植対象物を防護でき、移植
対象物に傷がつくようなことを抑えられる。しかも、前
記残余部分と移植対象物を覆った部分との境界位置でフ
ィルムを括るとき、移植対象物の上方に残余部分を位置
させることにより、移植対象物を落下供給するときに残
余部分が上方に残りながら落下するので、移植対象物の
上下方向の向きを適正に安定させて植付穴へ落下供給す
ることができる。
【0009】
【発明の効果】よって、請求項1に記載の移植方法によ
ると、落下速度が抑えられた状態で移植対象物が圃場の
植付穴に落下供給されるので、移植対象物が落下供給さ
れるとき植付穴で跳ね返るようなことを抑え、移植対象
物が植付穴の適正な位置へ供給され、移植対象物の移植
深さ等が安定し、圃場で作物を良好に栽培することがで
きる。また、フィルムが移植作業において他の物体等に
干渉しても撓んで、移植対象物の圃場の植付位置を不適
正にするようなことを抑えるので、移植対象物の移植深
さ等が安定し、圃場で作物を良好に栽培することができ
る。
【0010】また、請求項2に記載の移植方法による
と、請求項1に記載の移植方法の効果に加えて、移植対
象物に傷がつくようなことを抑えられるので、移植後、
圃場で作物を良好に栽培することができる。しかも、移
植対象物の上下方向の向きを適正に安定させて植付穴へ
落下供給することができるので、移植対象物の移植姿勢
を適正に安定させることができ、移植後、圃場で作物を
良好に栽培することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は、移植対象物となる大根の種子
100を示すものである。この種子100に、可撓性の
あるフィルムである帯状のテ−プ101の一端を接着剤
等で貼り付ける。尚、該テ−プ101の幅aは、10m
m程度で種子100の幅bより大きい。テ−プ101の
材質は、PVA(ポリビニルアルコ−ル)である。ま
た、このテ−プ101は、水溶性を有し、土中の水分に
より溶けるようになっている。テ−プ101は、種子1
00の中央部から先端部の発芽部分100aへの方向へ
該発芽部分100aから外方へ延びるように貼り付け
る。この種子100に帯状のテ−プ101を貼り付ける
作業が、移植のための準備作業となる。
【0012】そして、テ−プ101を貼り付けた種子1
00を後述する移植機1により圃場に移植していくよう
になっている。図1は、移植機1を示すものであり、こ
の移植機1は、主として前部にエンジン2と主伝動ケ−
ス3と走行車輪としての左右一対の前輪4,4及び後輪
5,5とを備えると共に、後部に植付装置6及び供給装
置7で構成される移植部8を備えている。尚、前記移植
部8の後側には、操縦ハンドル9を設けている。この移
植機1は、機体が圃場内の畝をまたぐように前記前輪
4,4及び後輪5,5が畝間を走行し、畝の上面の左右
中央に前記植付装置6により移植対象物すなわち種子1
00を移植していくようになっている。
【0013】前記主伝動ケ−ス3の前部にエンジン載置
台10を固着し、このエンジン載置台10に前記エンジ
ン2を載置して取り付けた構成となっている。左右方向
に設けた前記エンジン2の出力軸2aが前記主伝動ケ−
ス3内に突入して、エンジン2の動力が主伝動ケ−ス3
内に入力されるようになっている。主伝動ケ−ス3の左
右端には該主伝動ケ−ス3に対して回動可能な走行チェ
−ンケ−ス11,11を左右それぞれ設け、主伝動ケ−
ス3内の動力を走行チェ−ンケ−ス11,11内に伝動
する構成となっている。前記走行チェ−ンケ−ス11,
11の回動先端部の左右外側には出力軸11a,11a
を設け、この出力軸11a,11aに走行車輪である左
右一対の後輪5,5をそれぞれ取り付け、この左右一対
の後輪5,5の駆動により機体が走行するようになって
いる。一方、エンジン載置台10の下部には左右方向に
延びる前輪支持フレ−ム12を前後方向のロ−リング軸
12a回りに回動可能に設け、この前輪支持フレ−ム1
2の左右両端部に下方に延びる前輪取付部13,13を
設け、前記前輪取付部13,13の下端部に前輪4,4
を取り付け、左右一対の前記後輪5,5のそれぞれの前
方に左右一対の前輪4,4が設けられた構成となってい
る。尚、前記前輪4,4は、遊転輪である。
【0014】前記主伝動ケ−ス3の後部には、右寄りの
位置に延びる主フレ−ム14を設けている。該主フレ−
ム14の後端部には操縦ハンドル8を設け、この操縦ハ
ンドル8が主フレ−ム14を介して前記主伝動ケ−ス3
に支持された構成となっている。
【0015】また、主伝動ケ−ス3の後部で左右方向の
中央には、油圧昇降シリンダ16を設けている。この油
圧昇降シリンダ16は、主伝動ケース3に固着された油
圧切替バルブ部17に固着して設けられ、主伝動ケ−ス
3に固着された油圧ポンプ18からの油圧を切り替える
前記油圧切替バルブ部17に備えられた昇降操作バルブ
を操作することにより作動するようになっている。前記
油圧昇降シリンダ16のシリンダロッド端には左右に延
びる横杆19を設け、この横杆19の左右端部にそれぞ
れ後輪昇降ロッド21,22を枢着し該ロッド21,2
2の他端をそれぞれの走行チェ−ンケ−ス11,11に
固着された上側ア−ム11b,11bに取り付けて、前
記横杆19と走行チェ−ンケ−ス11,11とが連結さ
れた構成となっている。従って、前記油圧昇降シリンダ
16の伸縮により前記横杆19、前記後輪昇降ロッド2
1,22を介して走行チェ−ンケ−ス11,11の入力
軸11c,11c回りに走行チェ−ンケ−ス11,11
を回動し、該走行チェ−ンケ−ス11,11の回動によ
り後輪5,5が上下して機体が昇降する構成となってい
る。
【0016】また、左側の前記後輪昇降ロッド22が伸
縮するように該ロッド22の中途部に油圧ポンプ18か
らの油圧により作動する水平用油圧シリンダ25を設け
ており、該水平用油圧シリンダ25の伸縮により右側の
後輪5の上下位置に対して左側の後輪5を上下させて、
畝の谷部の凹凸に関係なく機体を左右水平に維持できる
ようになっている。尚、主伝動ケ−ス3の右側には振り
子式の左右傾斜センサ26が設けられて、この左右傾斜
センサ26の検出により油圧切替バルブ部17に備えら
れた水平操作バルブを介して前記水平用油圧シリンダ2
5を作動させ機体を左右水平に維持する構成となってい
る。
【0017】前記植付装置6は、一株分の種子を圃場に
移植するべく主伝動ケ−ス3内からの動力が前記主伝動
ケ−ス3の後方に設けた移植伝動ケ−ス30を介して伝
達され作動するようになっている。尚、前記主伝動ケー
ス3から移植伝動軸31を介して前記移植伝動ケース3
0へ伝動する構成となっている。前記植付装置6は、植
付カップ32を備える植付具33と該植付具33を昇降
させるべく作動する植付具作動機構34とで構成され
る。
【0018】また、前記供給装置7は、前記植付装置6
の上側に設けられ、一株分の種子を前記植付装置6に順
次供給する苗供給回転台35を備えて構成されている。
前記供給回転台35は、前記移植伝動ケ−ス30からの
伝動により後述する前側第一リンク41aに一端を取り
付けた前後に往復作動するクランクロッド36、一方向
クラッチ機構37を介して上下方向の回転軸35a回り
に回転駆動するようになっている。また、供給回転台3
5は、前記回転軸35aを中心とする円周に沿って所定
間隔毎に複数の供給カップ38…が設けられた構成とな
っている。該供給カップ38…は該カップ38…の底面
38a…が開閉可能に設けられると共に、供給カップ3
8…の下方には供給回転台35の回転により供給カップ
38…が所定の位置に来たときのみ該カップ38…の底
面が開くように設けられた供給カップ開閉ガイド39を
機体側に固着して設けている。従って、供給回転台35
の回転により供給カップ38…が所定の位置Aに来る
と、供給カップ38…の底面38a…が開いて供給カッ
プ38…内の種子を下方の植付カップ32に落下供給
し、更に供給回転台35が回転し供給カップ38…が前
記所定の位置Aから外れると、供給カップ開閉ガイド3
9により供給カップ38…の底面38a…が閉じるよう
になっている。
【0019】供給回転台35の前側には、テ−プが貼り
付けられた無数の種子を収容するコンテナ等を載置する
載置台40を設けている。そして、供給回転台35の左
側から作業者が前記載置台40上の種子を一株分づつ前
記供給カップ38…内に供給するようになっている。
【0020】前記植付具作動機構34は、前側リンク機
構41及び後側リンク機構42を備えて構成される。前
記前側リンク機構41は、基端側が移植伝動ケ−ス30
に取り付けられた前側第一リンク41aの他端側に前側
第二リンク41bが連結して構成され、前記前側第二リ
ンク41bの後端部に植付具33の基部の前側が連結さ
れている。同様に、前記後側リンク機構42は、基端側
が移植伝動ケ−ス30に取り付けられた後側第一リンク
42aの他端側に後側第二リンク42bが連結して構成
され、前記後側第二リンク42bの後端部に植付具33
の基部43の後側が連結されている。そして、前記前側
第二リンク41b、前記後側第二リンク42bの中途部
にそれぞれ前側駆動ア−ム41c、後側駆動ア−ム42
cを設けており、該前側駆動ア−ム41c、該後側駆動
ア−ム42cは移植伝動ケ−ス30からの動力により回
転駆動するようになっている。従って、前記前側駆動ア
−ム41c及び前記後側駆動ア−ム42cの駆動により
前側リンク機構41と後側リンク機構42とで構成され
る植付具作動機構34が作動し、該作動機構34の後端
部に取り付けられた植付カップ32を上下方向に長いル
−プ軌跡Tを描くように昇降させるようになっている。
前記植付具作動機構34の作動により、植付具33を供
給回転台35の直下の受け継ぎ位置Bから圃場の植付位
置Cの間で昇降させるようになっている。
【0021】前記植付具33は、基部とその下側に設け
た植付カップ32とで構成される。尚、前記基部には、
苗供給装置7から落下供給される種子を植付カップ32
内へ案内する案内筒33aを設けている。前記植付カッ
プ32は、下側へいくほど細くなっており、前後方向に
2分割して下部を開閉する構成となっており、供給回転
台35の供給カップ38…から受け継いだ一株分の種子
を収容した状態で下降し、植付位置Cで下部を前後に開
いて圃場に植付穴を形成すると共に該植付穴に種子を落
下供給して植え付けるようになっている。
【0022】次に、植付カップ32の開閉の作動構成に
ついて説明する。植付カップ32は前部32aと後部3
2bとを別体にして設けられ、前記前部32aを後側第
二リンク42bの後端部に設けた回動軸44回りに回動
する左右の前部支持プレ−ト45,45、前記後部32
bを前側第二リンク41bの後端部に設けた回動軸46
回りに回動する左右の後部支持プレ−ト47,47に固
着している。前記前部支持プレ−ト45,45と前記後
部支持プレ−ト47,47との間には、双方のプレ−ト
45,45,47,47を連結する連結軸48,48が
左右それぞれ側面視で同位置に設けられている。左側の
前部支持プレ−ト45,45には開閉用ロッド49の一
端を取り付け、該開閉用ロッド49の他端を後側第一リ
ンク42aと後側第二リンク42bとの連結軸50回り
に回動する開閉用ア−ム51の先端部に取り付けた構成
となっている。また、後側駆動ア−ム42cの先端部に
は開閉用カム51を設け、該開閉用カム53が前記開閉
用ア−ム51の中途部に設けたロ−ラ52に下側から当
接して植付具33の昇降作動軌跡Tの下死点で前記開閉
用ア−ム51の下側への回動を規制し、前記開閉用ロッ
ド49により植付カップ32の前部32aを前方に回動
させるようになっている。尚、植付カップ32の後部3
2bは前部32aの前方への回動に伴って前部支持プレ
−ト45,45と後部支持プレ−ト47,47とを連結
する連結軸48,48を介して前側第二リンク41bの
後端部に設けた回動軸回りに後方へ回動する構成となっ
ており、植付カップ32の前部32aと後部32bとが
互いに反対方向へ回動して植付カップ32の下部を開く
ようになっている。尚、前部支持プレ−ト45,45と
後部支持プレ−ト47,47との間には閉用スプリング
54を設け、この閉用スプリング54により植付カップ
32の下部が閉じる方向に植付カップ32を付勢してい
る。
【0023】植付具33の後側には、圃場に移植した種
子の周辺の土壌を鎮圧する鎮圧具となる鎮圧輪60,6
0を左右それぞれ設けている。この鎮圧輪60,60
は、主フレ−ム14に取り付けた左右方向の回動軸61
回りに回動可能な平面視でU字型の鎮圧輪支持フレ−ム
62から鎮圧輪回転軸支持板93,93を介して固着し
た鎮圧輪回転軸94,94回りに回転自在に取り付けら
れ、前記鎮圧輪支持フレ−ム62の端部に設けた鎮圧ウ
エイト62a,62aの荷重により常に畝の上面に接地
して移植した種子の周辺の土壌を鎮圧するようになって
いる。鎮圧輪支持フレ−ム62に前記鎮圧ウエイト62
a,62aを複数個上下に重ねて取り付けることがで
き、この鎮圧ウエイト62a,62aの個数を調節して
鎮圧輪の土壌の鎮圧力を調節するようになっている。
尚、この鎮圧輪60,60は、種子の周辺の土壌を鎮圧
すると共に、その鎮圧作用で種子側に土壌を押し付ける
ことにより種子に多少の覆土がなされる。鎮圧輪60,
60は、圃場内の畝の上面に接地した状態で機体が進行
することにより回転するようになっている。尚、この鎮
圧輪60,60は左右一対に設けた構成としたが、これ
に代えて移植された移植対象物である種子の上方を通過
し接地面が左右水平の単一の鎮圧輪を設けた構成として
もよい。
【0024】また、植付具33の前側には、圃場面感知
プレ−ト63を設けている。該圃場面感知プレ−ト63
は左右方向の軸64回りに回動可能に設けられ、接地す
ることによる該プレ−ト63の回動に伴ってロッド65
等を介して油圧切替バルブ部17内の昇降操作バルブを
操作して植付装置6により種子が所定の植付深さで移植
されるように後輪5,5を昇降するようになっている。
【0025】尚、前記圃場面感知プレ−ト63の回動軸
64を主フレ−ム14に設けた左右方向の軸66回りに
回動可能な植付深さ調節ア−ム67の回動先端部に設
け、前記植付深さ調節ア−ム67を上方に延びる植付深
さ調節レバ−68の操作により回動させ植付装置6の植
付深さを調節するようになっている。前記植付深さ調節
レバ−68は、供給回転台35の前側に設けられてい
る。また、主伝動ケ−ス3の後部から後上方に延びる主
変速レバ−69を前記供給回転台35の前側に設け、該
レバ−69の操作により前記主伝動ケ−ス3内のギヤの
噛み合いを変更して走行車輪である後輪5,5を変速し
て機体の走行速度を調節しできるようになっている。具
体的には、前記主変速レバー69の操作により、路上等
で高速で走行させる「移動速」と通常植付作業時に使用
する「植付速」と機体を後進させる「後進速」と後輪を
駆動しない「中立」とに切り替えるようになっている。
従って、前記植付深さ調節レバ−68及び前記主変速レ
バ−69を前記供給回転台35の直ぐ前側に設けている
ので、前記植付深さ調節レバ−68及び前記主変速レバ
−69を供給回転台35の側方の作業者が前記供給回転
台35の供給カップ38…への種子の供給作業を行いな
がら操作できるようになっている。
【0026】また、主伝動ケース3の右側部には第一株
間調節レバー70を設け、該レバー70の操作により主
伝動ケ−ス3内のギヤの噛み合いを変更して機体の走行
速度に対する移植部8の駆動を変速して種子の植付株間
を変更できるようになっている。これとは別に、移植伝
動ケ−ス30の右側部には第二株間調節レバ−71を設
け、該レバ−71の操作により植付伝動ケ−ス30内の
ギヤの噛み合いを変更して機体の走行速度に対する移植
部8の駆動周期を変更して種子の植付株間を変更できる
ようになっている。
【0027】前記操縦ハンドル9の前側で供給装置7の
後側には、操作パネル72を設けている。この操作パネ
ル72には、後輪5,5及び移植部8の駆動を共に入切
可能な主クラッチレバ−73と、油圧昇降シリンダ16
による機体の昇降操作及び移植部8のみの駆動の入切が
行える植付・昇降レバ−74とを設けている。
【0028】また、操縦ハンドル9の左右それぞれの把
持部9a,9aの下方にはサイドクラッチレバ−75,
75を設け、このサイドクラッチレバ−75,75の操
作により左右一対の後輪5,5の左右一方の駆動を断つ
ようになっている。そして、オペレ−タが操縦ハンドル
9を押し下げ前輪4,4を宙に浮かせた状態で左右一方
のサイドクラッチレバ−75を操作して左右一方の後輪
5の駆動を断ち、該後輪5を中心に機体を旋回させるよ
うになっている。
【0029】また、主フレ−ム14にはスタンド80を
設けている。このスタンド80は、前輪4,4を接地し
た状態で後輪5,5を浮かせられる構成となっており、
主に後輪5,5の組替え時やトレッド調節をすべく後輪
5,5の左右位置を変更するときに使用する。前記スタ
ンド80は、L字型の棒材で構成され、前記主フレ−ム
14に対して上下位置変更可能で且つ非使用時に前後方
向に向く接地部80aを使用時に左右方向に向けて固定
できるように上下方向の軸80b回りに回動可能なって
いる。従って、左右の前輪4,4と凹凸が施された左右
方向に延びる前記接地部80aにより機体を安定して支
持できると共に、スタンド80非使用時には前記接地部
80aを前後方向に向けて主フレ−ム14に沿わせるの
で鎮圧輪支持フレ−ム62の回動の邪魔にならない。
尚、該スタンド80の使用状態で植付具33を作動させ
ても、該植付具33が土壌内に突入しないようになって
いる。
【0030】この移植機1で種子の移植作業を行うにあ
たり、作業者が植付・昇降レバ−74により機体を下降
状態で且つ移植部8を駆動状態に操作すると共に、主ク
ラッチレバ−73により伝動状態に操作すると、機体が
進行しながら植付装置6により圃場に種子を移植してい
く。作業者は、載置台40から供給装置7の供給カップ
38…へ適宜3粒づつ種子100を供給する。従って、
1か所の植付穴へ移植する一株分の種子の数は、3粒と
なる。そして、植付カップ32により植付位置Cで下部
を前後に開いて植付穴に種子を落下供給するとき、貼り
付けたテ−プ101がひらひらとなびいて空気抵抗を受
けることにより、ゆっくりとした落下速度で種子が圃場
の植付穴に落下供給される。また、テ−プ101は、可
撓性を有しているので、移植作業において植付具33や
供給回転台35等の他の物体に干渉しても撓み、種子の
圃場の植付位置を不適正にするようなことを抑える。ま
た、テ−プ101が種子の中央部から先端部の発芽部分
100aへの方向へ該発芽部分100aから外方へ延び
るように貼り付けられているので、種子を落下供給する
ときにテ−プ101が空気抵抗を受けて種子100の上
方に残りながら落下し、種子の発芽部分100aを上側
に位置させた状態で種子100の上下方向の向きを適正
に安定させて植付穴へ落下供給することができる。尚、
テ−プ101は、水溶性を有し土中の水分により溶ける
ようになっているので、種子の移植後に消えてなくな
り、移植後の栽培に悪影響を与えるようなことを防止で
きる。
【0031】よって、この移植方法において、ゆっくり
とした落下速度で種子が圃場の植付穴に落下供給される
ので、種子が落下供給されるとき植付穴の底面で跳ね返
って植付穴の端や植付穴の外へ種子が供給されるような
ことを抑え、種子が植付穴の中央の適正な位置へ供給さ
れ、後行程の鎮圧輪60,60の土壌の鎮圧により種子
の移植深さ、移植位置が安定し、圃場で作物を良好に栽
培することができる。また、テ−プ101が移植作業に
おいて植付具33や供給回転台35等の他の物体に干渉
しても撓んで、種子の圃場の植付位置を不適正にするよ
うなことを抑えるので、種子の移植深さ、移植位置が安
定し、圃場で作物を良好に栽培することができる。ま
た、種子の上下方向の向きを適正に安定させて植付穴へ
落下供給することができるので、種子の移植姿勢を適正
に安定させることができ、移植後、種子の上部に位置す
る発芽部分から上方へ向かって発芽するので発芽しやす
く、種子の発芽率の向上を図ることができ、圃場で良好
に大根を栽培することができる。尚、テ−プ101が土
中の水分により溶けてなくなるので、栽培後の作物の収
穫作業においてテ−プ101が邪魔になるようなことが
ない。
【0032】図7は異なる発明の実施の形態を示すもの
であり、移植対象物となるニンニク102の球根を示し
ている。尚、ニンニクの球根の移植にあたり、該球根を
球根片ごとに分割し(行程A)、この球根片を圃場に移
植する。該球根片は、幅x30mm、長さy40mm程
度の大きさである。この球根片102を可撓性のあるフ
ィルム103の略中央に置き、該球根102をフィルム
103で上側へ向けて覆い、フィルム103の外周部分
すなわち球根102を覆ったフィルムの残余部分103
aと球根102を覆った部分103bとの境界位置10
3cで紐104によりフィルム103を括って装着す
る。簡単にいうと、球根102の上端部102a近傍で
紐104によりフィルム103を括って縛り、該フィル
ム103が球根102から外れないようにするのであ
る。尚、フィルム103は、広げた状態で縦110m
m、横200mm程度の長方形に構成されている。前述
のテ−プ101と同様に、このフィルム103の材質は
PVA(ポリビニルアルコ−ル)であり、該フィルム1
03は、水溶性を有し、土中の水分により溶けるように
なっている。この球根102にフィルム103を装着す
る作業が移植のための準備作業となり、フィルム103
を装着した無数の球根をコンテナ等に収容し、該コンテ
ナ等を前述の移植機1の載置台40に載置して前述と同
様に移植機1により圃場に球根を移植していくようにな
っている。
【0033】この移植機1で球根102の移植作業を行
うにあたり、作業者は、載置台40から供給装置7の供
給カップ38…へ適宜1個づつ球根102を供給する。
従って、1か所の植付穴へ移植する一株分の球根の数
は、1個となる。尚、ニンニク球根の植付深さ(植付穴
の深さ)は5cm乃至6cmであるので、移植機1の植
付深さ調節レバ−68の操作により適宜植付深さを調節
する。そして、植付カップ32により植付位置Cで下部
を前後に開いて植付穴に球根を落下供給するとき、フィ
ルムの残余部分103aがひらひらとなびいて空気抵抗
を受けることにより、ゆっくりとした落下速度で球根が
圃場の植付穴に落下供給される。また、前記残余部分1
03aは、可撓性を有しているので、移植作業において
植付具33や供給回転台35等の他の物体に干渉しても
撓み、球根の圃場の植付位置を不適正にするようなこと
を抑える。更に、フィルム103により球根102を覆
っているので、移植作業においてフィルム103により
球根を防護でき、植付具33や供給回転台35等の他の
物体に干渉しても球根の表面に傷がつくようなことを抑
えられる。また、フィルムの残余部分103aが球根の
上端部102aの上側に位置するので、球根を落下供給
するときに前記残余部分103aが空気抵抗を受けて球
根102の上方に残りながら落下し、球根の上端部10
2aの発芽部分を上側に位置させた状態で球根の上下方
向の向きを適正に安定させて植付穴へ落下供給すること
ができる。尚、フィルム103は、水溶性を有し土中の
水分により溶けるようになっているので、球根の移植後
に消えてなくなり、移植後の栽培に悪影響を与えるよう
なことを防止できる。
【0034】よって、この移植方法において、ゆっくり
とした落下速度で球根が圃場の植付穴に落下供給される
ので、球根が落下供給されるとき植付穴の底面で跳ね返
って植付穴の端や植付穴の外へ球根が供給されるような
ことを抑え、球根が植付穴の中央の適正な位置へ供給さ
れ、後行程の鎮圧輪60,60の土壌の鎮圧により球根
の移植深さ、移植位置が安定し、圃場で作物を良好に栽
培することができる。また、フィルムの残余部分103
aが移植作業において植付具33や供給回転台35等の
他の物体に干渉しても撓んで、球根の圃場の植付位置を
不適正にするようなことを抑えるので、球根の移植深
さ、移植位置が安定し、圃場で良好にニンニクの栽培を
することができる。更に、球根に傷がつくようなことを
抑えられるので、移植後、圃場で良好にニンニクの栽培
をすることができる。また、球根の上下方向の向きを適
正に安定させて植付穴へ落下供給することができるの
で、球根の移植姿勢を適正に安定させることができ、移
植後、球根の上端部102aの発芽部分から上方へ向か
って発芽するので発芽しやすく、球根の発芽率の向上を
図ることができ、圃場で良好にニンニクを栽培すること
ができる。尚、フィルム103が土中の水分により溶け
てなくなるので、発芽した後の芽の伸長や根の伸長をフ
ィルム103により阻害しないようにできると共に、栽
培後の作物の収穫作業においてフィルム103が邪魔に
なるようなことがない。
【0035】尚、この発明の実施の形態は種子100に
テ−プ101を貼り付けて移植する移植方法と球根10
2をフィルム103で覆って移植する移植方法とについ
て詳述したが、種子をフィルムで覆って移植する移植方
法や球根にテ−プを貼り付けて移植する移植方法を採用
してもよい。
【0036】尚、前述のテ−プ101及びフィルム10
3の材質をPVA(ポリビニルアルコ−ル)としたが、
テ−プ及びフィルムの材質としてPVA(ポリビニルア
ルコ−ル)に微量要素を加えたものやパルプ湿式不織
布、コットンリンタ−(綿)100%の不織布、レ−ヨ
ン100%の不織布を用いてもよい。すなわち、移植後
に土中で消えてなくなる性質を有するものであればよい
のである。尚、前記不織布は、バクテリヤ分解性を有す
る。
【0037】尚、この発明の実施の形態は移植機1によ
り移植対象物を移植する移植方法について説明したが、
人手により移植対象物を移植する移植方法であってもよ
い。尚、この発明の実施の形態は移植対象物として種子
と球根とについて説明したが、他に移植対象物としてえ
んどう豆等の豆類、落花生、芋類、苗等が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 種子及びテ−プを示す図
【図2】 移植機を示す側面図
【図3】 移植機を示す平面図
【図4】 供給回転台を示す底面図
【図5】 植付具作動機構を示す側面図
【図6】 植付具作動機構を示す平面図
【図7】 ニンニクの球根及びフィルムを示す図
【符号の説明】
1…移植機、32…植付カップ、33…植付具、100
…種子、101…テ−プ、102…球根、103…フィ
ルム、103a…フィルムの残余部分、103b…フィ
ルムの移植対象物を覆った部分、103c…境界位置、
104…紐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B054 AA04 BA03 BA10 BB01 CA03 CB02 DC10 DE10 2B060 AB01 AD10 BA03 CC05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移植対象物100,102に可撓性のあ
    るフィルム101,103を装着し、圃場の植付穴に移
    植対象物を落下供給して移植する移植方法。
  2. 【請求項2】 移植対象物102を可撓性のあるフィル
    ム103で覆い、移植対象物102を覆ったフィルム1
    03の残余部分103aが移植対象物102を覆った部
    分103bと区別されるように前記残余部分103aと
    移植対象物を覆った部分103bとの境界位置103c
    で括って移植対象物102にフィルム103を装着し、
    圃場の植付穴に移植対象物を落下供給して移植する移植
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100735891B1 (ko) * 2006-12-22 2007-07-04 주식회사 대원콘보이 차량용 오디오 믹서장치
KR100782887B1 (ko) * 2006-07-25 2007-12-06 주식회사대성엘텍 온/오프 각도가 조절되는 편의장치
JP2008295359A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Iseki & Co Ltd 苗株植付機
JP2013243975A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Kubota Corp 苗移植機
JP2017104123A (ja) * 2017-02-09 2017-06-15 井関農機株式会社 移植機

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