JP2529527Y2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP2529527Y2
JP2529527Y2 JP40139390U JP40139390U JP2529527Y2 JP 2529527 Y2 JP2529527 Y2 JP 2529527Y2 JP 40139390 U JP40139390 U JP 40139390U JP 40139390 U JP40139390 U JP 40139390U JP 2529527 Y2 JP2529527 Y2 JP 2529527Y2
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seedling
transplanting
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planting
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正俊 日朝
修一 清水
俊郎 和田
英夫 中島
武 白石
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、野菜などの苗を圃場の
畝に移植する移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種移植機として、以前に、駆動源と
ミッションケース及び駆動車輪などを設けた走行機体
に、移植部と苗トレイから苗を取出して前記移植部側に
苗を送り込む苗取出部とを備えた移植装置を取付ける共
に、前記ミッションケースに動力取出軸を設けて、この
動力取出軸と前記移植装置の移植部との間を外部配設さ
れる可撓性の動力伝達軸で連結し、かつ、該動力伝達軸
を介して前記移植部に伝達された回転動力を前記苗取出
部側に伝達させるようになす一方、前記動力伝達軸から
移植部への入力部に植付クラッチを介装させて、この植
付クラッチの操作により前記ミッションケースから前記
動力伝達軸を介して前記移植部に、また、該移植部から
前記苗取出部に伝達される回転動力を断続させるように
したものを提案した(実願平1−96482号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】所で、先に提案した移
植機では、前記ミッションケース側の動力取出軸と移植
装置の移植部との間に前記動力伝達軸を必要として、構
成部品点数が多くなって動力伝達系が複雑化し、しか
も、前記植付クラッチを切ったとき、前記移植部と苗取
出部とはそれぞれ駆動停止されるものの、前記動力取出
軸と動力伝達軸とは共に回転状態に保持され、特に、該
動力伝達軸は外部露出状態で回転されるために、前記移
植装置への苗継ぎ作業を行う場合や、該移植装置の各部
を修理点検するようなときなどに、危険を伴う問題があ
った。
【0004】本考案は以上のような問題に鑑みてなした
もので、その目的は、動力伝達系を簡単としながら、移
植装置への苗継ぎ作業などを安全に行うことができる移
植機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、駆動源2とミッションケース3及び駆動
車輪5とを備えた走行機体1と、該走行機体1に取付け
られる移植部10と、苗トレイTから苗を取出し前記移
植部10に苗を送り込む苗取出部9とを備えた移植装置
7とから成る移植機において、前記ミッションケース3
に動力取出軸12を設けて、この動力取出軸12に前記
移植部10の植付駆動軸14と苗取出部9の苗取用駆動
軸94との入力部12A,12Bをそれぞれ設けると共
に、前記動力取出軸12における前記移植部10及び苗
取出部9への入力部12A,12Bよりも上手側に、前
記ミッションケース3の駆動系から前記入力部12A,
12Bへの動力伝達を断続する植付クラッチ30を設け
たことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】以上の移植機では、前記ミッションケース3に
設けた動力伝達軸12に、前記移植部10の植付駆動軸
14と前記苗取出部9の苗取用駆動軸94との入力部1
2A,12Bがそれぞれ設けられ、つまり、これら移植
部10の植付駆動軸14と苗取出部9の苗取用駆動軸9
4との各入力部12A,12Bがそれぞれ前記ミッショ
ンケース3側の動力伝達軸12に直結されるのであり、
従って、該動力伝達軸12から前記移植部10や苗取出
部9に動力伝達させるにあたって、従来のように動力伝
達軸を別途必要とすることがなくなって、動力伝達系が
簡素化されるのである。また、前記移植装置7に苗継ぎ
作業を行う場合や、該移植装置7の移植部10及び苗取
出部9などを修理点検するような場合などで、前記植付
クラッチ30を切ったとき、従来のように外部露出状態
で回転される動力伝達軸を使用することがないため、以
上の各種作業が安全に行えるのである。更に、前記動力
取出軸12における前記各入力部12A,12Bを設
け、これら入力部12A,12Bの動力伝達方向上手側
に前記植付クラッチ30が設けられているため、前記移
植部10と苗取出部9との間にタイミングのずれなどが
発生することなく、これら移植部10と苗取出部9とを
共に正確なタイミングで作動させて、良好な苗植付作業
を行うことができる。
【0007】
【実施例】第8図は移植機の一例として歩行型のものを
示しており、同図中、1は走行機体であって、その前方
上部に駆動源2としてエンジンを搭載し、このエンジン
2の後部側にミッションケース3を取付けると共に、該
ミッションケース3の車幅方向両側に後下方に向けて延
びる一対の伝動チエンケース4を上下揺動可能に支持し
て、該各伝動チエンケース4の遊端側にそれぞれ駆動車
輪5を支持する一方、前記機体1の前方下部に畝Aの上
面に沿って走行する鎮圧輪6を支持し、かつ、該鎮圧輪
6の車幅方向両側に前記畝Aの側面に沿って転動するガ
イド輪6aを支持させており、また、前記機体1の後方
側には移植装置7を配設している。尚、図中、1aは前
記機体1の後端部から後上方に向けて延設させた操縦ハ
ンドルである。
【0008】そして、前記鎮圧輪6を畝Aの上面側に、
かつ、前記各ガイド輪6aを畝Aの両側面にそれぞれ位
置させ、又、前記各駆動車輪5を畝A間の溝に位置させ
て、この各駆動車輪5を前記エンジン2からミッション
ケース3及び伝動チエンケース4を介して伝達される回
転動力で駆動させることにより、前記機体1を前記各ガ
イド輪6aで案内させながら前記畝Aに沿って直進走行
させ、斯かる状態で前記移植装置7により前記畝A上に
ポット苗を列状に植付けるようにしている。
【0009】また、前記移植装置7は、多数のポット苗
が縦横方向に収容された苗トレイTを縦搬送する搬送機
構81をもつ苗載台8と、前記搬送機構81で搬送され
る苗トレイTからポット苗を1個づつ取出して落下させ
る苗取出部9と、この苗取出部9から落下されるポット
苗を受取って畝Aに移植する開閉可能な移植爪11を備
えた移植部10とから構成している。更に、前記苗取出
部9は、苗取出爪91と、前記苗載台8を前記苗トレイ
Tのポット苗収容ピッチ間隔で横移動させながら、その
搬送終端側において前記苗取出爪91で前記苗トレイT
からポット苗を取出して保持する苗取出保持機構92
と、この苗取出保持機構92を苗取出行程において直線
状に往復動させ、かつ、苗放出行程で下方側へと揺動さ
せる爪動作機構93とを備え、これら各機構92,93
の連動動作により前記苗取出爪91で前記苗トレイTか
らポット苗を取出し、その取出行程と放出行程との間で
は前記苗取出爪91でポット苗を保持し、また、前記搬
送機構81を回避した苗放出位置で前記苗取出爪91か
らポット苗を下方側に落下放出させて、前記移植部10
の移植爪11に供給し、以後該移植爪11で前記畝A上
に植付けるようにしている。
【0010】また、前記走行機体1の下部側で前記ミッ
ションケース3のほぼ中間真下位置には、株間検出スイ
ッチ(図示せず)をもった株間検出ローラ40を支持杆
41を介して上下揺動可能に支持し、この検出ローラ4
0を畝Aの上面に沿って転動させることにより、該検出
ローラ40の回転に連動して前記スイッチから株間検出
信号を出力し、この株間検出信号で前記移植装置7、即
ち、前記苗載台8の搬送機構81や前記苗取出部9の苗
取出爪91及び前記移植部10の移植爪11の駆動開始
を指示すると共に、この指示を制御することによりポッ
ト苗の畝Aへの植付間隔を所定のピッチ間隔に調整する
ようにしている。尚、この植付間隔の調整は、例えば前
記検出ローラ40又は該ローラ40と共に回転する回転
体の側面に接触して従動回転する従動回転体を設け、こ
の従動回転体の回転により前記検出スイッチを動作する
ように成すと共に、前記従動回転体を前記検出ローラ4
0又は前記回転体に対し、半径方向に位置調節可能とし
て、その接触位置を調整することにより行うのである。
【0011】しかして以上の移植機において、前記ミッ
ションケース3に前記エンジン2に連動する動力取出軸
12を設けて、この動力取出軸12に、前記移植部10
の植付駆動軸14と前記苗取出部9の苗取用駆動軸94
への入力部12A,12Bをそれぞれ設けると共に、前
記動力取出軸12における前記各入力部12A,12B
よりも上手側に、前記ミッションケース3の駆動系から
前記入力部12A,12Bへの動力伝達を断続する植付
クラッチ30を設けたのである。
【0012】具体的には、前記エンジン2から駆動車輪
5と移植装置7の苗取出部9及び移植部10への動力伝
達系を示す第1図と、同移植部10の構成を理解し易い
ように展開して破断した第6図で明らかにしたように、
前記ミッションケース3の後部側に機体外部側に向けて
突出する動力取出軸12を設けて、この動力取出軸12
の周りに後下方に向けて延びる植付伝動ケース13を支
持すると共に、該伝動ケース13の後端側に植付駆動軸
14を支持して、前記伝動ケース13の内部で前記動力
取出軸12上に、前記移植部10側への入力部12Aと
して第1スプロケットS1を固定する一方、前記植付駆
動軸14上に第2スプロケットS2をそれぞれ固定し
て、これら第1及び第2スプロケットS1,S2間に第
1チエンC1を掛回させる。
【0013】また、前記伝動ケース13には連結筒17
を固定して、この連結筒17にロータケース15を回転
自由に支持し、前記駆動軸14の一端側を延長して前記
連結筒17を挿通した上で、その延長端部にロータケー
ス15の基部側を前記駆動軸14と一体回転するように
成すのである。そして、前記ロータケース15の内部に
は、第1図及び第5図で明らかなように、前記植付駆動
軸14の回転軸心周りに太陽ギヤ16を配設して、この
太陽ギヤ16を前記連結筒17を介して前記伝動ケース
12側に一体状に固定すると共に、前記ロータケース1
5内に前記太陽ギヤ16に常時噛合う遊星ギヤ18を支
持軸19を介して支持させる一方、前記ロータケース1
5の遊端側に機体幅方向中心側に向けて突出する支持軸
20を回転可能に支持し、この支持軸20上には前記ロ
ータケース15に内装されて、前記遊星ギヤ18に常時
噛合う伝動ギヤ21を設け、かつ、前記支持軸20の突
出軸部にはクランクアーム22を取付ける。
【0014】更に、前記クランクアーム22の先端側に
は、第4,5図に示したように、概略三角形状をなす植
付アーム23を軸杆24を介して揺動可能に枢着し、こ
の植付アーム23の後方側に連結部材23aを介して前
記移植爪11を支持させる。また、前記ミッションケー
ス3の後部側で前記伝動ケース13とは反対側に取付板
25を回転可能に支持して、該取付板25に上下方向に
延びるガイド溝26aをもったガイド体26を固定する
と共に、前記植付アーム23における前記軸杆24の上
方先端部に案内軸27を介して案内ローラ27aを設け
る一方、この案内ローラ27aを前記ガイド体26のガ
イド溝26aに摺動及び揺動可能に支持させて、前記植
付駆動軸14の駆動に伴い前記ロータケース15とクラ
ンクアーム22とをそれぞれ回転させ、このとき前記案
内軸27を介して前記植付アーム23を前記ガイド溝2
6aに沿って上下案内させることにより、第5図仮想線
で示したように、前記移植爪11を楕円形状の植付軌跡
Kで上下動させるようになすのである。尚、第4,5図
において、26bは前記案内軸27のガイド溝である。
【0015】次に、以上の構成とした移植爪11の作用
について説明する。
【0016】先ず、前記エンジン2から前記植付クラッ
チ30を介して前記動力伝達軸12に伝達された回転動
力は、前記移植部10への入力部12Aを構成する第1
スプロケットS1に伝達され、この第1スプロケットS
1から第1チエンC1を介して前記植付駆動軸14上の
第2スプロケットS2に伝達される。そして、この第2
スプロケットS2を介して前記植付駆動軸14が第5図
の矢印イ方向に回転されて、この駆動軸14に結合され
た前記ロータケース15が、前記駆動軸14の回転方向
と同一の矢印ロ方向へと回転され、これに伴い前記ロー
タケース15内に設けた遊星ギヤ18が、前記伝動ケー
ス13側に固定した前記太陽ギヤ16の周りを矢印ハ方
向に回転されて、前記遊星ギヤ18の回転により前記伝
動ギヤ21が前記遊星ギヤ18とは反対の矢印ニ方向に
回転され、前記伝動ギヤ21に連結した前記クランクア
ーム22が同一の矢印ホ方向へと回転される。また、前
記クランクアーム22の回転に伴い、該クランクアーム
22に軸杆24を介して連結した前記植付アーム23
が、前記案内軸27を介し前記ガイド体26のガイド溝
26aに沿って上下方向に摺動し、かつ、前記案内軸2
7を中心に機体前後方向へと揺動されるため、前記植付
アーム23に支持された前記移植爪11が、第5図実線
で示したポット苗の受取位置から、機体進行方向前方側
に移動しながら、同図仮想線で示したポット苗の畝Aへ
の移植位置へと下動し、又、この下動位置から再度上動
位置に戻るように、上下方向に長い楕円形状の植付軌跡
Kを描くのであり、斯かる植付軌跡Kに沿って前記移植
爪11が水平姿勢を保持した状態で上下動されるのであ
る。
【0017】また、第1,8図で明らかなように、前記
ミッションケース3側の動力取出軸12には、前記苗取
出部9の苗取出保持機構92を駆動させる苗取用駆動軸
94の入力部12Bを設けるのであって、この入力部1
2Bとして前記動力取出軸12における前記伝動ケース
13の突出端部側に第3スプロケットS3を固定すると
共に、前記駆動軸94上に第4スプロケットS4を固定
して、これら第3及び第4スプロケットS1,S4間に
第2チエンC2を掛回させ、前記植付クラッチ30を介
して前記動力取出軸12に伝達された回転動力を、前記
第3スプロケットS3から第2チエンC2及び第4スプ
ロケットS4を介して前記駆動軸94側に伝達させるよ
うになすのである。
【0018】更に、前記苗取用駆動軸94側には、前述
した移植爪11の場合と同様に、前記苗取出保持機構9
2を構成するロータケース92aと、該ロータケース9
2aの内部で前記駆動軸94の回転軸心周りに設けられ
た太陽ギヤ95と、この太陽ギヤ95に常時噛合う遊星
ギヤ96と、該遊星ギヤ96に常時噛合う伝動ギヤ97
とを設けて、この伝動ギヤ97に設けたクラクアーム9
8の先端側に前記苗取出爪91aを備えた爪保持体91
を連結させる。また、前記苗取出部9の爪動作機構93
は、前記爪保持体91側の前記クランクアーム98とは
反対側に突設した各軸杆91bを介して前記爪保持体9
1を水平直線方向に案内させる直線案内部と、前記各軸
杆91bを介して前記爪保持体91を上下方向に案内さ
せる回動案内部とから成る案内溝99aをもったガイド
板99を備えている。そして、前記動力取出軸12から
前記第3スプロケットS3と第2チエンC2及び第4ス
プロケットS4を介して前記駆動軸94側に回転動力が
伝達されたときに、前記太陽ギヤ95と遊星ギヤ96、
伝動ギヤ97、ロータケース92a及びクランクアーム
98を介して前記苗取出爪91aを所定の回転軌跡で回
転させ、このとき、前記爪保持体91を前記ガイド板9
9の案内溝99aに沿って案内させ、この案内溝99a
の直線案内部で案内されるとき、前記苗取出爪91aを
直線状に往復動させて前記苗トレイTからポット苗を取
出保持し、また、このポット苗を取出した後に前記爪保
持体91を前記案内溝99aの回動案内部で下向き方向
に案内させ、所定の苗放出位置で前記苗取出爪91aに
保持したポット苗を前記移植部10の移植爪11に落下
供給するようにしている。
【0019】また、前記苗取用駆動軸94には、前記苗
載台8の全体を所定ピッチ間隔で間歇的に横移動させる
横送り軸101を備えた横送り機構100を連結するの
であって、この横送り機構100は、前記駆動軸94に
固定した第1ギヤG1と、前記駆動軸94と平行に支持
される中間軸102上に前記第1ギヤG1と常時噛合状
に固定した第2ギヤG2と、前記中間軸102に支持さ
れた間歇駆動用のクラッチ103をもつ第3ギヤG3
と、この第3ギヤG3に常時噛合する前記横送り軸10
1上に設けられた第4ギヤG4とから成り、前記第1ギ
ヤG1にカム104を併設すると共に、該カム104の
半径方向外方に該カム104に係合して動作する触子1
05を設けて、該触子105の先端を前記クラッチ10
3の解放端に係合させる動作で前記クラッチ103を断
続操作して、前記駆動軸94の回転動力を横送り軸10
1に間歇的に伝達させることにより、この横送り軸10
1にスライダーなどを介して連結される前記苗載台8の
全体を所定ピッチ間隔で間歇的に横移動させるようにし
ている。尚、前記苗載台8の搬送機構81は、その外側
部に別途設けたモータなどで間歇駆動させ、この搬送機
構81を介して前記苗トレイTを間歇的に縦搬送させる
ようにしている。
【0020】以上のように、前記ミッションケース3に
設けた動力伝達軸12上に、前記移植部10の植付駆動
軸14と前記苗取出部9の苗取用駆動軸94との入力部
12A,12B(第1及び第2スプロケットS1,S
2)をそれぞれ設け、換言すれば、前記移植部10の植
付駆動軸14と苗取出部9の苗取用駆動軸94との各入
力部12A,12Bをそれぞれ前記ミッションケース3
側の動力伝達軸12に直結することにより、該動力伝達
軸12から前記移植部10や苗取出部9に動力伝達させ
るにあたって、従来のように動力伝達軸を別途必要とす
ることがなくなって、動力伝達系が著しく簡素化される
のである。また、前記移植装置7に苗継ぎ作業を行う場
合や、該移植装置7の移植部10及び苗取出部9などを
修理点検するような場合などで、前記植付クラッチ30
を切ったとき、従来のように外部露出状態で回転される
動力伝達軸が使用されないことから、以上の各種作業が
安全に行えるのである。
【0021】更に、前記動力取出軸12に設けた前記植
付駆動軸14への入力部12Aつまり前記第1スプロケ
ットS1と、前記苗取用駆動軸94への入力部12Bつ
まり第3スプロケットS3との動力伝達方向上手側に
は、前記ミッションケース3の駆動系から前記各スプロ
ケットS1,S3への動力伝達を断続する植付クラッチ
30を設けるのである。
【0022】前記植付クラッチ30は、第2図及び第3
図で明らかにしたように、前記ミッションケース3の内
部で前記動力取出軸12の軸端側にキー31を介して結
合された筒状ボス部32a及び鍔部32bをもつ従動体
32と、前記エンジン2側から回転動力が伝達される筒
状ボス部33aをもった駆動スプロケット33とを備
え、前記動力取出軸12上に前記駆動スプロケット33
を、そのボス部33aが前記従動体32のボス部32a
と互いに突き合うように遊挿して、これら各ボス部32
a,33a上に前記駆動スプロケット33側に追従回転
するクラッチバネ34を挿嵌すると共に、前記従動体3
2の鍔部32bに複数の固定ボルト35を介してフラン
ジ36を固定し、このフランジ36の外周一部に係合溝
36aを形成する。また、前記ミッションケース3の内
部で前記動力取出軸12の近くに、前記クラッチバネ3
4の一側遊端部34aを押圧操作する第1突杆37a
と、前記フランジ36の係合溝36aに係脱される第2
突杆37bとを備えた操作体37を支持軸37cを介し
て回動可能に支持すると共に、前記操作体37の近くに
前記株間検出ローラ40からの出力信号で動作するソレ
ノイド38を配設して、このソレノイド38に設ける作
動杆38aの先端側を前記操作体37から延びる連結杆
37dに軸杆39を介して連結させる。
【0023】次に、以上の構成とした植付クラッチ30
の作用について説明する。先ず、前記株間検出ローラ4
0からの出力信号に基づき前記ソレノイド38の作動杆
38aが後退動作されると、第2図の実線で示したよう
に、前記操作体37の第1突杆37aが前記クラッチバ
ネ34の一側遊端部34aから離間状態に保持され、前
記駆動スプロケット33側に追従回転する前記クラッチ
バネ34の巻締め力で前記従動体32と駆動スプロケッ
ト33との各ボス部32a,33aが一体状に結合さ
れ、これに伴い前記駆動スプロケット33に伝達される
回転動力が前記従動体32を介して前記動力取出軸12
側に伝達され、該動力取出軸12上に設けた前記各入力
部12A,12Bを介して前記移植部10の植付駆動軸
14と苗取出部9の苗取用駆動軸94とにそれぞれ回転
動力が伝達されるのであり、また、以上のように、前記
ソレノイド38の作動杆38aが後退動作されたときに
は、第2,3図の実線で示したように、前記操作体37
の第2突杆37bが前記フランジ36の係合溝36aか
ら離間状態に保持され、前記第2突杆37bによるフラ
ンジ36側の拘束を行うことなく、このフランジ36つ
まり前記動力取出軸12の回転が行われる。
【0024】一方、前記株間検出ローラ40からの出力
信号に基づき前記ソレノイド38の作動杆38aが進出
動作されたときには、第2図の仮想線で示したように、
前記操作体37の第1突杆37aで前記クラッチバネ3
4の一側遊端部34aが押圧されて、このクラッチバネ
34の前記駆動スプロケット33に対する追従回転が阻
止され、これに伴い前記クラッチバネ34が半径方向に
拡径されて前記各ボス部32a,33aに対する巻締め
力が解除され、前記駆動スプロケット33から前記動力
取出軸12への動力伝達が停止されて、前記各入力部1
2A,12Bから前記植付駆動軸14と苗取用駆動軸9
4への動力伝達が停止される。また、以上のように、前
記ソレノイド38の作動杆38aが進出動作されたとき
には、第2,3図の仮想線で示したように、前記操作体
37の第2突杆37bが前記フランジ36の係合溝36
aに突入されて、前記第2突杆37bで前記フランジ3
6がロックされ、つまり、前記動力取出軸12側の勝手
な回転が阻止されるのであり、斯くすることにより、前
記フランジ36の結合溝36aは、前記移植部10の移
植爪11が、第5図に示した植付軌跡Kの上動位置に至
ったときに前記操作体37の第2突杆37bと対向する
ように形成して、この操作体37の前記ソレノイド38
による進出動作で前記苗取出部9や移植部10が停止さ
れるとき、前記第2突杆37bを前記結合溝36aに係
合させることにより、前記移植爪11を常に前記植付軌
跡Kの上動位置に保持して、植付再開時に前記移植爪1
1で正確な苗植付ピッチ間隔で植付け得るのである。し
かも、前記移植装置7の苗取出部9や移植部10などの
修理点検作業を行うような場合などに、前記移植部10
又は苗取出部9側に作用した力による動力取出軸12の
回転で前記クラッチバネ34が損傷したりするのを未然
に防止できる。
【0025】以上のように、前記動力取出軸12におけ
る前記各入力部12A,12Bの動力伝達方向上手側に
前記植付クラッチ30を設けることにより、前記移植部
10と苗取出部9との間にタイミングズレなどが発生す
ることなく、これら移植部10と苗取出部9とを共に正
確なタイミングで作動させて、良好な苗植付作業が行え
るのである。
【0026】第1図においては、前記エンジン2の出力
軸2a上に第1プーリP1を設け、かつ、前記ミッショ
ンケース3の前部側に第1軸GK1を支持して、この第
1軸GK1上でミッションケース3の外部側に第2プー
リP2を設け、これら第1及び第2プーリP1,P2間
に第1伝動ベルトB1を掛回することにより、前記エン
ジン2からの回転動力を前記第1軸GK1に伝達するよ
うにしている。また、前記第1軸GK1上でミッション
ケース3の内部に、径小な第10ギヤG10と径大な第
11ギヤG11とをそれぞれ設けると共に、前記ミッシ
ョンケース3の内部に前記第1軸GK1と平行に第2,
第3及び第4軸GK2,GK3,GK4をそれぞれ支持
して、この第2軸GK2上に前記第1軸GK1上の第1
0及び第11ギヤG10,G11に噛合される第12及
び第13ギヤG12,G13を設けており、これら各ギ
ヤG12,G13は、1つの操作レバーで操作される2
つのシフトホークを介して前記第1軸GK1上の第10
及び第11ギヤG10,G11に同時には噛合させるこ
となく選択的に噛合させるように構成している。更に、
前記第2軸GK2上で前記第12及び第13ギヤG1
2,G13の中間部には、第14ギヤG14を設けて、
この第14ギヤG14を前記第3軸GK3上に設けた第
15ギヤG15に常時噛合させると共に、前記第3軸G
K3を前記ミッションケース3の両外側方に突出させ
て、この各突出端部にそれぞれ前記伝動ケース4を揺動
可能に支持する一方、これら各伝動ケース4の内部で前
記第3軸GK3上にそれぞれ第10スプロケットS10
を設け、また、前記各伝動ケース4の下部側に支持され
た前記各駆動車輪5の車軸5a上で前記伝動ケース4内
に、それぞれ第11スプロケットS11を設けて、これ
ら第10及び第11スプロケットS10,S11間にそ
れぞれ第10伝動チエンC10を掛回させている。ま
た、前記第4軸GK4上には、前記第1軸GK1上の第
10ギヤG10に常時噛合される第16ギヤG16と、
前記第2軸GK2上の第13ギヤG13に噛合される第
17ギヤG17とを設けており、この第17ギヤG17
は、前記第10及び第11ギヤG10,G11に対する
前記第12及び第13ギヤG12,G13の噛合時と同
じく、これら各者の噛合時には噛合されることなく、該
各者の非噛合時に前記操作レバーの操作で、前記第2軸
GK2上の第13ギヤG13に選択的に噛合させるよう
にしている。
【0027】更に、前記第4軸GK4の軸端側には、第
12スプロケットS12を設けて、この第12スプロケ
ットS12と前記動力取出軸12上に設けた前記植付ク
ラッチ30の駆動スプロケット33との間に第11伝動
チエンC11を掛回させて、前記エンジン2の回転動力
を前記第1軸GK1上の第10ギヤG10と、前記第4
軸GK4上の第16ギヤG16と、同第4軸GK4上の
第12スプロケットS12及び第11伝動チエンC11
とを介して前記植付クラッチ30の駆動スプロケット3
3側に伝達するようにしている。
【0028】そして、前記操作レバーの操作で前記第2
軸GK2上の第12ギヤG12を前記第1軸GK1上の
第10ギヤG10に噛合させることにより、前記エンジ
ン2からの回転動力が、前記第12ギヤG12及び第1
4ギヤG14と、前記第3軸GK3上の第15ギヤG1
5と、前記伝動ケース4内の第10及び第11スプロケ
ットS10,S11とを介して前記駆動車輪5側に伝達
され、この駆動車輪5が第1速で高速走行される。ま
た、前記操作レバーの操作で前記第2軸GK2上の第1
3ギヤG13を前記第1軸GK1上の第11ギヤG11
に噛合させることにより、前記エンジン2からの回転動
力が、前記第11ギヤG11及び第13ギヤG13と、
前記第3軸GK3上の第15ギヤG15と、前記伝動ケ
ース4内の第10及び第11スプロケットS10,S1
1とを介して前記駆動車輪5側に伝達され、この駆動車
輪5が第2速で低速走行される。更に、前記操作レバー
の操作で前記第2軸GK2上の第13ギヤG13を前記
第4軸GK4上の第17ギヤG17に噛合させることに
より、前記エンジン2からの回転動力が、前記第1軸G
K1上の第10ギヤG10と、前記第4軸GK4上の第
16及び第17ギヤG16,G17と、前記第2軸GK
2上の第13ギヤG13及び第14ギヤG14と、前記
第3軸GK3上の第15ギヤG15と、前記伝動ケース
4内の第10及び第11スプロケットS10,S11と
を介して前記駆動車輪5側に逆転して伝達され、この駆
動車輪5が逆進される。
【0029】また、前記エンジン2の出力軸2aには第
3プーリP3を設けて、この第3プーリP3とダイナモ
D及び油圧ポンプOPに設けた第4及び第5プーリP
4,P5との間に第2伝動ベルトB2を掛回して、前記
エンジン2からの回転動力で前記ダイナモDと油圧ポン
プOPとを駆動させるようにしている。尚、第1図中、
MCは前記第1伝動ベルトB1上に設けたメインクラッ
チである。
【0030】更に、各図の実施例では、前記移植部10
側に、前記畝A上に敷設されるマルチシートSに前記移
植爪11による植付穴を穿穴するマルチカッター50
と、前記移植爪11による苗植付近傍位置を加圧培土す
る培土ローラ60とをそれぞれ上下往復動可能に支持し
ている。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の移植機で
は、ミッションケース3に動力取出軸12を設けて、こ
の動力取出軸12に移植部10の植付駆動軸14と苗取
出部9の苗取用駆動軸94との入力部12A,12Bを
それぞれ設けると共に、前記動力取出軸12における前
記入力部12A,12Bよりも上手側に、前記ミッショ
ンケース3の駆動系から前記入力部12A,12Bへの
動力伝達を断続する植付クラッチ30を設けたから、従
来のように動力伝達軸を別途必要とすることがなくなっ
て動力伝達系を著しく簡素化できるのであり、また、前
記移植装置7に苗継ぎ作業を行う場合や、該移植装置7
の移植部10及び苗取出部9を修理点検するような場合
などで、前記植付クラッチ30を切ったとき、従来のよ
うに外部露出状態で回転される動力伝達軸が使用されな
いことから、以上の各種作業を安全に行えるのである。
更に、前記動力取出軸12に前記各入力部12A,12
Bを設け、これら入力部12A,12Bの動力伝達方向
上手側に前記植付クラッチ30を設けたことにより、前
記移植部10と苗取出部9との間にタイミングのずれな
どが発生することなく、これら移植部10と苗取出部9
とを共に正確なタイミングで作動させて、良好な苗植付
作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる移植機の動力伝達系を示すスケ
ルトン図である。
【図2】植付クラッチの断面図である。
【図3】同植付クラッチの一部省略した平面図である。
【図4】移植部の側面図である。
【図5】移植爪の駆動機構部分を示す縦断面図である。
【図6】同移植部を理解し易いように展開して破断した
平断面図である。
【図7】同移植部を理解し易いように展開して破断した
背面図である。
【図8】移植機の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 2 駆動源(エンジン) 3 ミッションケース 5 駆動車輪 7 移植装置 9 苗取出部 10 移植部 12 動力取出軸 12A,12B 入力部 14 植付駆動軸 30 植付クラッチ T 苗トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中島 英夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 白石 武 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源2とミッションケース3及び駆動
    車輪5とを備えた走行機体1と、該走行機体1に取付け
    られる移植部10と、苗トレイTから苗を取出し前記移
    植部10に苗を送り込む苗取出部9とを備えた移植装置
    7とから成る移植機であって、前記ミッションケース3
    に動力取出軸12を設けて、この動力取出軸12に、前
    記移植部10の植付駆動軸14と苗取出部9の苗取用駆
    動軸94との入力部12A,12Bをそれぞれ設けると
    共に、前記動力取出軸12における前記移植部10及び
    苗取出部9への入力部12A,12Bよりも上手側に、
    前記ミッションケース3の駆動系から前記入力部12
    A,12Bへの動力伝達を断続する植付クラッチ30を
    設けたことを特徴とする移植機。
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